JPS5837322Y2 - 携帯用液体容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外装体に吊りベルトの両端部を止着して、液体
容器本体を吊り下げて支持できるようにした携帯用液体
容器の改良に関する。

従来のこの種液体容器にトいては、外装体にベルト取付
金具を配設し、この金具に吊りベルトの両端を取付けた
構成としている。

従って従来例にトいては、ベルト取付金具が必須部品で
あって、そのコスト及びこれを取付けるための作業コス
トが必要となる。

又吊りベルト不使用時にこれを本体より取外したとき、
ベルト取付金具は不要な部品となるばかりか、使用の支
障となったり、デザイン上好すしくな（・彰響を与える
という問題がある。

本考案は上記従来例の問題点を解決するため、図面に数
例の実施ψ１］を示す如く、外装体１の外面に３ける長
手方向に相離れた少なくとも２箇所に、吊りベルト２０
両端巻止め部（以下両端部と称す）３．３に嵌合して横
方向の動きを拘束して巻き止めるための環状溝、突子な
どの嵌合部を有する環状のベルト取付部４，４を設けて
携帯用液体容器を構成したことを特徴とする。

以下本考案を図面に示す実施例に基き具体的に説明する
。

第１図及び第２図に示す実施例は、外装ケース１０内に
真空二重瓶５を配置してなる携帯用魔法瓶に本考案を実
施した例である。

円部状に形成された合成樹脂製外装ケース１０の一端に
は合成樹脂製肩部材６を、他端には合成樹脂製底部材７
を夫々螺締して固定している。

前記肩部材６は略キャップ状に形成されるが、その基端
部外因に吊りベルト２０幅に略一致する環状溝８ａを形
成すると共に、頂壁中央にラッパ状の注液口９を形成し
ている。

又肩部材６の注液口９の周骸シト周部に訃いて栓１１を
着脱可能に螺合して、注液口９を開閉しうるようにして
いる。

更に肩部材６にはコツプ１２を着脱自在に螺合して取付
けている。

前記底部材７も肩部材６同様、略キャップ状に形成され
るが、その基端部外周に吊りベルト２０幅に略一致する
環状溝８ｂを形成すると共に、頂壁中央に押し締め具１
３を螺締して、前記真空二重瓶５をこの押し締め具１３
と肩部材６との間に固定してし・る。

又底部材７にはコツプ１４を着脱自在に螺合して取付け
ている。

肩掛は用の吊りベルト２は、その両端の夫々に長さ調整
金具１５と輪形成リング１６とを取付けてあり、吊りベ
ルト２の長さ調整を可能とすると共に、第２図に示す如
く、吊りベルト２の両端部３．３の夫々に前記環状溝８
ａｔ８ｂに巻き止められる輪Ａ、Ａを形成しうるように
構成されている。

かくして本実施例は、第１図に示す如く、外装ケース１
０、肩部材６及び底部材７から構成される装体１の外面
にトける長手方向に相離れた２箇所に、吊りベル１２０
両端部３，３に嵌合して横方向の動きを拘束して巻き止
めるための環状溝８ａ、８ｂを有する環状のベルト取付
部４，４を設けたことを特徴としている。

尚、第１図に訃いて、１８はパツキン、１９は断熱材、
１７ａ、１７ａ、１７ｂ、１７ｂは前記環状溝８ａ、８
ｂの両側に形成した環状凸条である。

第３図に示す実施例は、前記ベルト取付部４を外装体１
の周囲の円周上に１列に等間隔で設けた多数の突子２０
，２０・・・により構成し、又吊りベルト２に前記突子
２０，２０・・・の間隔と同一間隔に多数の孔２１．２
１・・・を設けて、吊りベルト２の端部３，３を外装体
１に巻き止めるとき、前記孔２１と前記突子２０とが係
合して、吊りベルト２の横方向の動きが拘束されるよう
に構成している点に特徴を有する。

尚、本実施例では、吊りベルト２の端に止め金具２２を
有する輪形成リング２３を取付け、前記孔２１に止め金
具２２を係入することにより所定径の巻き止め輪Ａが形
成されるように構成している。

本考案は上記実施例に示す外、種すの態様に構成するこ
とができる。

例えば、前記実施例では、肩部材６及び底部材γにベル
ト取付部４，４を設けて（・るが、これを外装ケース１
０に直接設けることができる。

又ステンレス製真空二重容器を有する携帯用液体容器に
本考案を実施する場合には、真空二重容器の外装部２４
が本考案でいう外装体１の一部を構成することになるが
、第４図に示す如き１対の環状のリブ２５，２５からな
るベルト取付部４を前記外装部２４の左右に押圧形成し
、これらに吊りベル１２０両端部３，３を夫々巻き止め
る構成とすることができる。

本考案は上記構成を有し、外装体の外面に訃ける長手方
向に相離れた少なくとも周囲２箇所に吊りベルトの両端
部の夫々を巻き止めることができるので、従来例の如く
ベルト取付金具を別個準備してこれを外装体に取付ける
必要がなく、ベルト取付金具のコスト及びその取付のた
めの作業コストを節約することができる（尚、吊りベル
トの両端には巻き止め輪形成の金具が必要であるが、従
来例においても吊りベルトの両端にベルト取付金具に掛
止めるための金具を必要としていたので、これら金具の
コスト及びその取付のための作業コストは両者間に釦い
て大差がない。

）又本考案は、吊りベルトの両端部の夫々が横方向の動
きを拘束されて巻き止められるようベルト取付部を環状
溝突子などの嵌合部を有する形状に形成しているため、
液体容器本体を安定確実な状態で吊持することができる
。

更に本考案によれば、外装体にはベルト取付金具を設け
ていないため、吊りベルト不使用時にベルト取付金具が
使用の支障になるという従来例の欠点を基肥することが
できると共に、液体容器をシンプル且つスマートな外観
を有するものに構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の一部縦断肥面図、第２図はそ
の主要構成部を分解した状態で示す斜視図、第３図は本
考案の他の実施例の主要構成部を分解し゛た状態で示す
斜視図、第４図は本考案の更に別の実施例を示す肥面図
である。 １・・・外装体、２・・・吊りベルト、３・・・ベルト
端部、４・・・ベルト取付部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外装体の外面にトける長手方向に相離れた少なくとも２
   箇所に、吊りベルトの両端巻止め部に嵌合して横方向の
   動きを拘束して巻き止めるための環状溝、突子なとの嵌
   合部を有する環状のベルト取付部を設けたことを特徴と
   する携帯用液体容器。