JPH0136604Y2 - - Google Patents

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JPH0136604Y2
JPH0136604Y2 JP9148284U JP9148284U JPH0136604Y2 JP H0136604 Y2 JPH0136604 Y2 JP H0136604Y2 JP 9148284 U JP9148284 U JP 9148284U JP 9148284 U JP9148284 U JP 9148284U JP H0136604 Y2 JPH0136604 Y2 JP H0136604Y2
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JP
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damping
resin layer
steel plate
rigidity
vibration
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等の車体構造に用いられる複
合鋼板に関するものである。
(従来の技術) 一般に、自動車の車体構造においては、軽量化
及び制振効果の向上を図る必要があるため、複合
鋼板が多く用いられている。
この複合鋼板の構造としては、鋼板の片面のみ
にゴム、プラスチツク等の樹脂材料を貼つた、い
わゆる二重層型のもの、あるいは二枚の鋼板の間
に接着性を有する樹脂材料をはさんだ三層型(サ
ンドイツチ型)のもの等があり、また、軽量化を
目的とする複合鋼板と制振機能を目的とする複合
鋼板とが、それぞれ別個に存在していた。
そして、通常、前者の複合鋼板の樹脂には金属
と強い接着性を有しかつ剛性の高い低比重(通常
の合成樹脂レベルのもの)のものが用いられてお
り、全厚に対する厚み比率は30〜70%程度必要と
されている。また、後者の複合鋼板の樹脂には、
使用温度において粘弾性作用を有する樹脂が用い
られており、全厚の数%の厚みで最大効果を発揮
するのが通例である。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながらこれら従来の複合鋼板において
は、軽量化を目的として用いる樹脂材料と制振機
能を目的として用いる樹脂材料とはその樹脂特性
が大きく異なるため、これら双方の目的を同時に
かつ充分に満足し得る複合鋼板は存在せず、用途
に応じて、いずれかの目的のみを有効に満足し得
る複合鋼板を選択しなければならないという問題
点があつた。
本考案はこのような問題点を解決すべく、上記
双方の目的を同時にかつ充分に満足し得る複合鋼
板を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解決するための手段とし
て、高剛性樹脂層の上下に制振樹脂層を設け、該
制振樹脂層の上下に鋼板を貼設すると共に、前記
高剛性樹脂層の一部を前記上下の鋼板まで延在さ
せた構成としたことを特徴とする。
(作用) かかる構成においては、高剛性樹脂層の一部が
上下の鋼板まで延在しているため、曲げ変形時に
おいても複合鋼板全体の剛性を低下させることな
く軽量化を図ることができる。
また、制振樹脂層を、中立軸から離れた高剛性
樹脂層の上下に設けたために制振樹脂のひずみ量
が大きくなり、制振効果の向上を図ることができ
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図に基き説明する。第
1図は本制振複合鋼板の一部を破砕断面にして構
造を示した斜視図である。
高剛性樹脂層1の上下に制振樹脂層2,2が設
けられ、制振樹脂層2,2のさらに上下の鋼板
3,3が貼設されている。
高剛性樹脂層1は、一定の規則性をもつて網の
目状に配列された凸部1aを有しており、凸部1
aは上下の鋼板3,3まで延在してその表面が鋼
板3,3に接着している。
これらの樹脂層の樹脂材料には、例えば用途が
自動車用ボデーの場合は、高剛性樹脂材料とし
て、鋼板との接着性を持たせるように変成処理を
行なつたポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロ
ン等が適当であり、制振樹脂材料として、酢酸ビ
ニル、低分子量のポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アクリル等が適当である。尚、上記の変成処
理は、必ずしも高剛性樹脂層1の全厚にわたつて
行う必要はなく、鋼板3,3との界面のみについ
て行うこととしてもよい。
また、高剛性樹脂、制振樹脂はいずれも熱融着
性を有しており、制振樹脂は高剛性樹脂よりも低
温で軟化するようになつている。したがつて、本
制振複合鋼板の製造にあたつては、鋼板3,3と
高剛性樹脂層1の積層設備で3層を重ねる直前に
制振樹脂2,2を特定された形状に塗布し、鋼板
3,3及び高剛性樹脂層1と貼着させればよい。
以上のような構造の本制振複合鋼板において
は、高剛性樹脂層1の一部である凸部1aが直接
鋼板3,3と一定間隔をおいて接着されている。
したがつて、高剛性樹脂層1と鋼板3との弾性率
の差及び比重差の効果により、複合鋼板全体とし
ての剛性の低下をまねくことなく、軽量化が可能
になる。
また、制振樹脂層2が、凸部1aの間をぬつ
て、鋼板3と高剛性樹脂層1との間に薄くかつ断
続的に設けられているため、制振効果を発揮する
ことも可能になる。
このとき、制振樹脂層1と隣接する材料の一つ
が金属から樹脂に変わつたことによる制振効果の
低下は、制振樹脂層2,2が高剛性樹脂層の上下
に設けられていることにより補われている。
すなわち、従来の単なる三層構造の制振複合鋼
板においては、肉厚の薄い制振樹脂層を中立軸付
近に設けざるを得ないが、曲げ変形の際の中立軸
付近のひずみ量は微少なために、制振効果が充分
発揮されていないきらいがあつた。
ところが本制振複合鋼板の場合においては、中
立軸付近の位置を高剛性樹脂層1が占めており、
制振樹脂層2,2は高剛性樹脂層の上下面即ち中
立軸とは離れた位置に設けられている。したがつ
て、曲げ変形の際の制振樹脂層のひずみ量はより
大きなものとなり、充分な制振効果を発揮するこ
とが可能になるのである。
第2図は本考案に係る別の実施例の制振複合鋼
板の構造を示したもので、第1図において網の目
状に配列された凸部1aを本図のような島状に点
在する凸部1aに変えたものである。本考案にお
いては、このように凸部1aの形状を変えること
ができるので、金型設計上の自由度が高くなり、
さらに必要に応じて凸部1aと鋼板3,3との接
着面積及び制振樹脂層2,2の体積容量を変化さ
せることが可能になる。
(考案の効果) 本考案は上述のように構成されるものであり、
軽量化及び制振効果の向上を同時にかつ充分に満
足させることが可能になり、自動車等の車体構造
の性能向上に大いに寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る実施例の制振複合鋼板の
構造を示した斜視図、第2図は本考案に係る別の
実施例の制振複合鋼板の構造を示した斜視図であ
る。 1……高剛性樹脂層、1a……凸部、2……制
振樹脂層、3……鋼板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 高剛性樹脂層の上下に制振樹脂層を設け、該
    制振樹脂層の上下に鋼板を貼設すると共に、前
    記高剛性樹脂層の一部を前記上下の鋼板まで延
    在させたことを特徴とする制振複合鋼板。 (2) 高剛性樹脂層の一部を凸部にして前記上下の
    鋼板まで延在させた実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の制振複合鋼板。
JP9148284U 1984-06-19 1984-06-19 制振複合鋼板 Granted JPS618130U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9148284U JPS618130U (ja) 1984-06-19 1984-06-19 制振複合鋼板

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JP9148284U JPS618130U (ja) 1984-06-19 1984-06-19 制振複合鋼板

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JPS618130U JPS618130U (ja) 1986-01-18
JPH0136604Y2 true JPH0136604Y2 (ja) 1989-11-07

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JP9148284U Granted JPS618130U (ja) 1984-06-19 1984-06-19 制振複合鋼板

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JP2022061557A (ja) * 2020-10-07 2022-04-19 三井化学産資株式会社 振動低減材

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JPS618130U (ja) 1986-01-18

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