JPH0136063Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、空気調和機の冷凍サイクルを構成す
る冷媒配管の接続装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器等を
順次連設した冷凍サイクルで、この冷凍サイクル
を構成するため、銅管でこれらの機器を接続す
る。これら銅管を接続するとき、たとえば圧縮機
と凝縮器との間を接続する場合、空気調和機の本
体内にすでに圧縮機および凝縮器は固定された状
態にある。この固定された状態において、第１図
に示すように、圧縮機（図示せず）側に接続さ
れ、接続用拡管部２を有した銅管１と、凝縮器
（図示せず）側に接続された銅管３との間に接続
管４を接続する。接続管４を接続する。接続管４
には、前記銅管３が挿入する接続用拡管部５を有
している。このように従来は、すでに固定された
圧縮機側の銅管１と、すでに固定された凝縮器側
の銅管３との間に接続管４を接続するべく、接続
用拡管部５を銅管３に挿入しておき、弓形に曲げ
るようにすることによつて、下方の接続用拡管部
２に接続管４の下方を挿入し、鑞付６による接続
を行なうのである。

しかし、このように接続管４を弓形状に曲げて
接続用拡管部２および５に入れる作業は困難性を
伴ない、狭い機器内での作業であるから製作工数
が大となり、かつ曲げて挿入したのち、元の直管
にすることが困難であり、見映えも悪く、他の部
品と接触して異常音発生原因となる欠点を有して
いた。

考案の目的 本考案は前記従来の欠点を解消するもので、製
作工数を低減し、かつ見映えのよい接続にするこ
とを目的とする。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案はすでに載置
し、固定された圧縮機、凝縮器等の機器に接続さ
れた銅管との間の接続管において、一方の銅管に
接続用拡管部を通常の長さに設け、前記接続用拡
管部の反対側に、前記通常の長さの約倍の長さの
接続用拡管部を設けた構成としたものである。

実施例の説明 本考案による一実施例を第２図にもとづいて説
明する。図示のように製品の本体内に、すでに搭
載固定された圧縮機（図示せず）に接続された銅
管１０と、凝縮器（図示せず）に接続された銅管
１４とが内外径同寸で距臨Ｃを置いて相対してい
る。

前記銅管１０の先端には、この銅管１０と径が
同寸の接続管１２が挿入可能な内径で通常の深さ
Ａの接続用拡管部１１が設けられている。前記接
続管１２は全長がＡ×２＋Ｃで一端は直管のまま
で、他端には接続用拡管部１３が設けられてお
り、その深さＢは前記深さＡ×２＋αとしてあ
る。

上記構成において、すでに固定された銅管１０
と銅管１４の間を接続管１２により接続するに
は、まず接続管１２の接続用拡管部１３を銅管１
４の先端に挿入する。このとき深さＢは深さＡ×
２＋αとしているから、先端１３ａを最上部まで
押し込むと、接続管１２の先端１２ａは、接続用
拡管部１１の先端１１ａとの間において間隙αを
もつて一直上の位置となるから、先端１２ａは、
接続用拡管部１１内に、容易に挿入でき、深さＡ
を挿入したのち、鑞付１５を行なうものである。

なお、第３図は前記同一接続方法を示した他の
実施態様を示し、基台１６に設けられたカツプリ
ング１７の取付片１８にカツプリング１７を固定
し、熱交換器１９との間における接続装置を示し
ているものである。

考案の効果 前記実施例の説明より明らかなように、本考案
はすでに固定された機器に設けている銅管との間
を接続する接続管に、接続に要する片側の必要重
なり量の２倍以上の重なりストロークを持たせた
ものであるから、前記２倍の重なり量いつぱいま
で重なりを寄せることによつて挿入接続できるか
ら、接続管を曲げる必要なく容易に挿入ができ、
作業容易で製作工数が著るしく低減し、接続管挿
入時の曲がりによる近接部品との接触音もなくな
るなどの実用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の冷媒配管の接続状態を示す側面
図、第２図は本考案の一実施例の冷媒配管の接続
状態を示す側面図、第３図は他の実施態様を示す
側面図である。 １０……銅管、１１，１４……接続用拡管部、
１２……接続管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気調和機内ですでに固定された機器に設けて
   いる銅管との間を接続する接続管を備え、一方の
   銅管に、接続用拡管部を通常の長さに設け、接続
   管の前記接続用拡管部の反対側において、前記通
   常の長さの約倍の長さの接続用拡管部とを設けた
   空気調和機における冷媒配管の接続装置。