JPH0134737Y2 - - Google Patents

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JPH0134737Y2
JPH0134737Y2 JP5294384U JP5294384U JPH0134737Y2 JP H0134737 Y2 JPH0134737 Y2 JP H0134737Y2 JP 5294384 U JP5294384 U JP 5294384U JP 5294384 U JP5294384 U JP 5294384U JP H0134737 Y2 JPH0134737 Y2 JP H0134737Y2
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JP
Japan
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bearing
stern tube
propeller shaft
oil
tube bearing
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JP5294384U
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JPS60164117U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、船舶のプロペラ軸を支持する船尾管
軸受に関するものである。
[従来の技術] 第1図においてaは船体、bは主機関cによつ
て回転さるプロペラ軸であつて、、船尾管軸受d
によつて回転自在に支持されており、プロペラ軸
bの後端にはプロペラeが固定されている。
このような船尾管軸受dの従来の一例を第2
図、第3図について説明すると、内側にはホワイ
トメタル等の支面材fが設けてあつて、プロペラ
軸b(第1図参照)を支持する部分は円筒状内面
gになつている。そして円筒状内面gの両側には
水平もしくは斜め上方に油溝hが設けてあつて、
図示しない給油装置から潤滑油が供給されるよう
になつている。
このように油溝hを設けた軸受では、油溝hの
部分は凹んでいるためプロペラ軸bには接するこ
とがなく、油溝hの設けてない部分の円筒状内面
gがプロペラ軸bに接して支持することになるの
で、部分軸受と呼ばれている。これに対して油溝
hの無い軸受は円筒状内面gの全周がプロペラ軸
bに接するので、全周軸受と呼ばれている。
ところでこのような部分軸受と全周軸受とを、
低速回転時の油膜形成について比較すると、全周
軸受は部分軸受にくらべ、36〜61%程度厚い油膜
を発生することが理論的に確かめられており、全
周軸受の船尾管軸受への適用は、低速回転時の油
膜切れに起因する焼付事故に対して有効な対策と
なる。しかしながら船尾管軸受の全長にわたつて
油溝を廃止すると、高速回転時に軸受長手方向の
中央で潤滑油不足を生じ、発熱と蓄熱とによつて
焼付に発展する危険性がある。このため船尾管軸
受には、専ら部分軸受のみが使用されている。
一方、船尾管軸受dは大重量のプロペラeを片
持梁状態で支持するため、船尾管軸受dの後端と
プロペラ軸bとの当りが非常に強くなる。また特
に2軸船の場合には、片持されたプロペラeは水
流の影響により、上方および左右方向へ運動す
る。このため船尾管軸受dの後端では、下部のみ
でなく全周にわたつて当りを生じ、プロペラ軸b
が油溝hのエツジiと強い局部当りを起して油膜
切れを生じ、焼付き事故を起こすことがある。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は、船尾管軸受の焼付事故要因二つを解
決することを目的とするものである。すなわち、
第一の要因である低速回転時の船尾管軸受船尾側
下面での油膜切れを防止すること、第二の要因で
ある高速回転時のプロペラ軸のふれ回りによつて
生じる船尾管軸受船尾側油溝部分での油膜切れを
防止することを目的としたものである。
[問題点を解決する為の手段] 本考案は、プロペラ軸を支持する軸受の円筒状
内面の、後部を除いて油溝を設けた船尾管軸受と
したものである。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を面に基づいて説明す
る。
第4図、第5図において、船尾管軸受1の内側
にはホワイトメタル等の支面材2が設けてあつ
て、円筒状内面2が形成されている。円筒状内面
2の後部Lを除いた両側には油溝3が設けてあつ
て、図示しない給油装置から潤滑油が供給される
ようになつている。尚、この油溝は、左右水平方
向2ケ所のみに限定するものではなく斜め上方や
真上1ケ所としても良い。このため、円筒状内面
2の後部Lは全周軸受となり、これよりも前方部
分lは部分軸受となる。
後部Lの部分は、船尾管軸受1の端部からの潤
滑油の供給が期待できるので、油溝3の無い全周
軸受として構成することができ、低速回転時にお
いて船尾管軸受船尾側下面の油膜の形成が有利と
なり油膜切れの生じにくい負荷能力の高い船尾管
軸受となる。また高速回転時においてプロペラが
不均一流で上下左右の力を受け、プロペラ軸が円
筒状内面2内で振れ回るような運動を起した場
合、プロペラ軸の直径をD(第1図参照)とする
と、荷重を支持している後部Lの長さは、実績的
に0.2〜1.0Dの範囲であり、しかも船尾側程強い
当りとなつているので、実質的に全周軸受とする
後部Lの範囲を最小0.2D程度としておけば、プ
ロペラ軸が油溝3のエツジに当ることがなく、焼
付を生じない。
[考案の効果] 本考案は、プロペラ軸が上下左右に動いても、
油溝のエツジに当つて油膜切れを生ずるようなこ
とがないので、焼付を起すことがない。またプロ
ペラ軸の回転数が低い場合でも、油膜が確保され
るので、荷重負荷能力が増す効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は船尾管軸受を説明するための船体の部
分的な側面図、第2図は従来の船尾管軸受の縦断
側面図、第3図は第2図を左方から見た背面図第
4図は本考案の一実施例の縦断側面図、第5図は
第4図を左方から見た背面図である。 図中、1は船尾管軸受、2は円筒状内面、3は
油溝、Lは全周軸受の長さ、lは部分軸受の長さ
を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プロペラ軸を支持する円筒状内面の、後部を除
    いて油溝を設けたことを特徴とする船尾管軸受。
JP5294384U 1984-04-11 1984-04-11 船尾管軸受 Granted JPS60164117U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5294384U JPS60164117U (ja) 1984-04-11 1984-04-11 船尾管軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5294384U JPS60164117U (ja) 1984-04-11 1984-04-11 船尾管軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60164117U JPS60164117U (ja) 1985-10-31
JPH0134737Y2 true JPH0134737Y2 (ja) 1989-10-23

Family

ID=30573344

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5294384U Granted JPS60164117U (ja) 1984-04-11 1984-04-11 船尾管軸受

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Publication number Publication date
JPS60164117U (ja) 1985-10-31

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