JPH0134737Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0134737Y2 JPH0134737Y2 JP5294384U JP5294384U JPH0134737Y2 JP H0134737 Y2 JPH0134737 Y2 JP H0134737Y2 JP 5294384 U JP5294384 U JP 5294384U JP 5294384 U JP5294384 U JP 5294384U JP H0134737 Y2 JPH0134737 Y2 JP H0134737Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- stern tube
- propeller shaft
- oil
- tube bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 27
- 206010010904 Convulsion Diseases 0.000 description 5
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 4
- 229910001361 White metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000010969 white metal Substances 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、船舶のプロペラ軸を支持する船尾管
軸受に関するものである。
軸受に関するものである。
[従来の技術]
第1図においてaは船体、bは主機関cによつ
て回転さるプロペラ軸であつて、、船尾管軸受d
によつて回転自在に支持されており、プロペラ軸
bの後端にはプロペラeが固定されている。
て回転さるプロペラ軸であつて、、船尾管軸受d
によつて回転自在に支持されており、プロペラ軸
bの後端にはプロペラeが固定されている。
このような船尾管軸受dの従来の一例を第2
図、第3図について説明すると、内側にはホワイ
トメタル等の支面材fが設けてあつて、プロペラ
軸b(第1図参照)を支持する部分は円筒状内面
gになつている。そして円筒状内面gの両側には
水平もしくは斜め上方に油溝hが設けてあつて、
図示しない給油装置から潤滑油が供給されるよう
になつている。
図、第3図について説明すると、内側にはホワイ
トメタル等の支面材fが設けてあつて、プロペラ
軸b(第1図参照)を支持する部分は円筒状内面
gになつている。そして円筒状内面gの両側には
水平もしくは斜め上方に油溝hが設けてあつて、
図示しない給油装置から潤滑油が供給されるよう
になつている。
このように油溝hを設けた軸受では、油溝hの
部分は凹んでいるためプロペラ軸bには接するこ
とがなく、油溝hの設けてない部分の円筒状内面
gがプロペラ軸bに接して支持することになるの
で、部分軸受と呼ばれている。これに対して油溝
hの無い軸受は円筒状内面gの全周がプロペラ軸
bに接するので、全周軸受と呼ばれている。
部分は凹んでいるためプロペラ軸bには接するこ
とがなく、油溝hの設けてない部分の円筒状内面
gがプロペラ軸bに接して支持することになるの
で、部分軸受と呼ばれている。これに対して油溝
hの無い軸受は円筒状内面gの全周がプロペラ軸
bに接するので、全周軸受と呼ばれている。
ところでこのような部分軸受と全周軸受とを、
低速回転時の油膜形成について比較すると、全周
軸受は部分軸受にくらべ、36〜61%程度厚い油膜
を発生することが理論的に確かめられており、全
周軸受の船尾管軸受への適用は、低速回転時の油
膜切れに起因する焼付事故に対して有効な対策と
なる。しかしながら船尾管軸受の全長にわたつて
油溝を廃止すると、高速回転時に軸受長手方向の
中央で潤滑油不足を生じ、発熱と蓄熱とによつて
焼付に発展する危険性がある。このため船尾管軸
受には、専ら部分軸受のみが使用されている。
低速回転時の油膜形成について比較すると、全周
軸受は部分軸受にくらべ、36〜61%程度厚い油膜
を発生することが理論的に確かめられており、全
周軸受の船尾管軸受への適用は、低速回転時の油
膜切れに起因する焼付事故に対して有効な対策と
なる。しかしながら船尾管軸受の全長にわたつて
油溝を廃止すると、高速回転時に軸受長手方向の
中央で潤滑油不足を生じ、発熱と蓄熱とによつて
焼付に発展する危険性がある。このため船尾管軸
受には、専ら部分軸受のみが使用されている。
一方、船尾管軸受dは大重量のプロペラeを片
持梁状態で支持するため、船尾管軸受dの後端と
プロペラ軸bとの当りが非常に強くなる。また特
に2軸船の場合には、片持されたプロペラeは水
流の影響により、上方および左右方向へ運動す
る。このため船尾管軸受dの後端では、下部のみ
でなく全周にわたつて当りを生じ、プロペラ軸b
が油溝hのエツジiと強い局部当りを起して油膜
切れを生じ、焼付き事故を起こすことがある。
持梁状態で支持するため、船尾管軸受dの後端と
プロペラ軸bとの当りが非常に強くなる。また特
に2軸船の場合には、片持されたプロペラeは水
流の影響により、上方および左右方向へ運動す
る。このため船尾管軸受dの後端では、下部のみ
でなく全周にわたつて当りを生じ、プロペラ軸b
が油溝hのエツジiと強い局部当りを起して油膜
切れを生じ、焼付き事故を起こすことがある。
[考案が解決しようとする問題点]
本考案は、船尾管軸受の焼付事故要因二つを解
決することを目的とするものである。すなわち、
第一の要因である低速回転時の船尾管軸受船尾側
下面での油膜切れを防止すること、第二の要因で
ある高速回転時のプロペラ軸のふれ回りによつて
生じる船尾管軸受船尾側油溝部分での油膜切れを
防止することを目的としたものである。
決することを目的とするものである。すなわち、
第一の要因である低速回転時の船尾管軸受船尾側
下面での油膜切れを防止すること、第二の要因で
ある高速回転時のプロペラ軸のふれ回りによつて
生じる船尾管軸受船尾側油溝部分での油膜切れを
防止することを目的としたものである。
[問題点を解決する為の手段]
本考案は、プロペラ軸を支持する軸受の円筒状
内面の、後部を除いて油溝を設けた船尾管軸受と
したものである。
内面の、後部を除いて油溝を設けた船尾管軸受と
したものである。
[実施例]
以下、本考案の一実施例を面に基づいて説明す
る。
る。
第4図、第5図において、船尾管軸受1の内側
にはホワイトメタル等の支面材2が設けてあつ
て、円筒状内面2が形成されている。円筒状内面
2の後部Lを除いた両側には油溝3が設けてあつ
て、図示しない給油装置から潤滑油が供給される
ようになつている。尚、この油溝は、左右水平方
向2ケ所のみに限定するものではなく斜め上方や
真上1ケ所としても良い。このため、円筒状内面
2の後部Lは全周軸受となり、これよりも前方部
分lは部分軸受となる。
にはホワイトメタル等の支面材2が設けてあつ
て、円筒状内面2が形成されている。円筒状内面
2の後部Lを除いた両側には油溝3が設けてあつ
て、図示しない給油装置から潤滑油が供給される
ようになつている。尚、この油溝は、左右水平方
向2ケ所のみに限定するものではなく斜め上方や
真上1ケ所としても良い。このため、円筒状内面
2の後部Lは全周軸受となり、これよりも前方部
分lは部分軸受となる。
後部Lの部分は、船尾管軸受1の端部からの潤
滑油の供給が期待できるので、油溝3の無い全周
軸受として構成することができ、低速回転時にお
いて船尾管軸受船尾側下面の油膜の形成が有利と
なり油膜切れの生じにくい負荷能力の高い船尾管
軸受となる。また高速回転時においてプロペラが
不均一流で上下左右の力を受け、プロペラ軸が円
筒状内面2内で振れ回るような運動を起した場
合、プロペラ軸の直径をD(第1図参照)とする
と、荷重を支持している後部Lの長さは、実績的
に0.2〜1.0Dの範囲であり、しかも船尾側程強い
当りとなつているので、実質的に全周軸受とする
後部Lの範囲を最小0.2D程度としておけば、プ
ロペラ軸が油溝3のエツジに当ることがなく、焼
付を生じない。
滑油の供給が期待できるので、油溝3の無い全周
軸受として構成することができ、低速回転時にお
いて船尾管軸受船尾側下面の油膜の形成が有利と
なり油膜切れの生じにくい負荷能力の高い船尾管
軸受となる。また高速回転時においてプロペラが
不均一流で上下左右の力を受け、プロペラ軸が円
筒状内面2内で振れ回るような運動を起した場
合、プロペラ軸の直径をD(第1図参照)とする
と、荷重を支持している後部Lの長さは、実績的
に0.2〜1.0Dの範囲であり、しかも船尾側程強い
当りとなつているので、実質的に全周軸受とする
後部Lの範囲を最小0.2D程度としておけば、プ
ロペラ軸が油溝3のエツジに当ることがなく、焼
付を生じない。
[考案の効果]
本考案は、プロペラ軸が上下左右に動いても、
油溝のエツジに当つて油膜切れを生ずるようなこ
とがないので、焼付を起すことがない。またプロ
ペラ軸の回転数が低い場合でも、油膜が確保され
るので、荷重負荷能力が増す効果がある。
油溝のエツジに当つて油膜切れを生ずるようなこ
とがないので、焼付を起すことがない。またプロ
ペラ軸の回転数が低い場合でも、油膜が確保され
るので、荷重負荷能力が増す効果がある。
第1図は船尾管軸受を説明するための船体の部
分的な側面図、第2図は従来の船尾管軸受の縦断
側面図、第3図は第2図を左方から見た背面図第
4図は本考案の一実施例の縦断側面図、第5図は
第4図を左方から見た背面図である。 図中、1は船尾管軸受、2は円筒状内面、3は
油溝、Lは全周軸受の長さ、lは部分軸受の長さ
を示す。
分的な側面図、第2図は従来の船尾管軸受の縦断
側面図、第3図は第2図を左方から見た背面図第
4図は本考案の一実施例の縦断側面図、第5図は
第4図を左方から見た背面図である。 図中、1は船尾管軸受、2は円筒状内面、3は
油溝、Lは全周軸受の長さ、lは部分軸受の長さ
を示す。
Claims (1)
- プロペラ軸を支持する円筒状内面の、後部を除
いて油溝を設けたことを特徴とする船尾管軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5294384U JPS60164117U (ja) | 1984-04-11 | 1984-04-11 | 船尾管軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5294384U JPS60164117U (ja) | 1984-04-11 | 1984-04-11 | 船尾管軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60164117U JPS60164117U (ja) | 1985-10-31 |
JPH0134737Y2 true JPH0134737Y2 (ja) | 1989-10-23 |
Family
ID=30573344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5294384U Granted JPS60164117U (ja) | 1984-04-11 | 1984-04-11 | 船尾管軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60164117U (ja) |
-
1984
- 1984-04-11 JP JP5294384U patent/JPS60164117U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60164117U (ja) | 1985-10-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11139395A (ja) | 船舶の推進性能向上装置 | |
US3911852A (en) | Water jacketed exhaust relief system | |
JPH0134737Y2 (ja) | ||
JPS58194691A (ja) | スクリユ−プロペラ船船尾の水流誘導面 | |
JPS6390496A (ja) | 流動誘導面 | |
DK168204B1 (da) | Fartøj med et skrog til en enkelt skrue | |
JP3377612B2 (ja) | 動圧気体ジャーナル軸受 | |
DK169513B1 (da) | Fartøj med kun en i dets diametralplan placeret drivskrue | |
JPS6113435Y2 (ja) | ||
CN219281837U (zh) | 发动机及车辆 | |
KR102203344B1 (ko) | 유선형의 언밸런스 웨이트 및 이를 구비한 밸런스 샤프트 어셈블리 | |
JP2646678B2 (ja) | 双胴船 | |
JPS62137289A (ja) | 後方延長部付きビルジキ−ル | |
JPS58177790A (ja) | 船舶 | |
JPS5855118Y2 (ja) | 船尾整流フイン | |
JPH0733072A (ja) | 防振型船尾形状 | |
JPH05193563A (ja) | 二重反転式プロペラにおける軸部支持構造 | |
JP2022141345A (ja) | 操舵装置 | |
JP2542704Y2 (ja) | クランク軸 | |
JPS6136804Y2 (ja) | ||
US20060211315A1 (en) | Bravo drive propeller shaft bearing carrier | |
JPH036383B2 (ja) | ||
JPH0730897Y2 (ja) | 多気筒エンジンのシリンダバレル間の水冷装置 | |
US20060211314A1 (en) | Bravo drive propeller shaft | |
JPS6243134Y2 (ja) |