JPH0134482Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は多数の負荷を、集中的に設けた操作用
のユニツトによつて個別に運転制御するコントロ
ールセンタに係り、特にユニツト内における主回
路及び制御回路器具を機能的に配置して製作を容
易にし、また保守点検作業も容易にしたコントロ
ールセンタに関する。 従来のユニツトは、図示しないがユニツトの引
出機構を取付ける床板、主回路断路部および電磁
接触器、補助継電器、制御変圧器、配線用しや断
器等を取付ける器具取付板、負荷側主回路断路
部、制御断路部および表示灯等を取付ける断路部
取付板とから構成され、かつこれらの器具は平面
的に取付けられていた。一方単位回路に対応した
操作用押しボタンスイツチおよび電流計を設ける
場合は、ユニツト外の例えば電線室扉の対応する
位置にこれらを取付けていた。 このような従来のユニツトには、次のような欠
点がある。即ち、第１図の如く表示灯４４、電流
計４３、押しボタンスイツチ４１等、監視制御器
具類をユニツト扉７の数ケ所に設けたり、あるい
は、第２図の如くユニツト扉７と異なる電線室扉
８に散在して取付けていた。このため、客先仕様
により種々の組み合せが必要となつた場合は、扉
のパネルカツト及び配線作業がその都度変化し量
産化に不適であつた。 さらに組立途上に仕様変更が生じた場合も、扉
のパネルカツトが変化し、場合によつては加工済
の材料が無駄となることがある。 またユニツト回路の運転中ユニツト内部を点検
する必要が生じた際には表示灯４４等を取付けた
部分（表示パネル）が邪魔になつてユニツト内部
が見えにくくなつたりする。さらに表示パネルが
しや断器操作ハンドルと一体のものは、ユニツト
内部の点検に際してしや断器を開放しなければ表
示パネルが回動しないので、ユニツト運転中にお
ける内部点検を不可能としていた。 本考案は従来装置における前記欠点を解決しう
るコントロールセンタを提供することにあり、そ
の特徴とするところは、しや断器操作ハンドルの
フレームに、シーケンス上の可変部分となる計器
や表示灯等の表示器具を集中配置した表示パネル
を取付けることにより、ユニツト範囲外のパネル
カツトをなくし、かつ扉のパネルカツトも定形化
により少なくして標準化を促進し、製作工程にお
ける効率を向上させ、一方この表示パネルを回動
可能とし、この表示パネルの後方に点検頻度の多
い器具を配設して保守、点検を容易にしたもので
ある。 以下本考案を図面に示す一実施例について説明
する。第３図は本考案に用いるユニツト３をコン
トロールセンタの外箱２に収納した図である。ま
た第４図は本考案に用いるユニツト３の外観でこ
の詳細を第５図に示す。第３図においてユニツト
３はコントロールセンタ１の外箱２内に多段に形
成されたユニツト室に出し入れ自在に収納され、
その前面側にはユニツト扉７が設けられている。
またこのユニツト室の後方には主母線５、分岐母
線６が設けられ、側方には電線室及びその扉８が
設けられている。 第４図及び第５図に示すようにユニツト３は、
ユニツト床板２１、これと直角を成す器具取付板
２２並びにこれら両者に対し互いに直角に位置す
る断路部取付板２４から構成され、これらの板に
各種主回路器具、制御回路器具を取付けてなるも
のである。まずユニツト床板２１は、第５図に示
すように中央前部に第１の取付板２０及び第２の
取付片２３を切り起こしにより設け、これらにス
クリユーボルト５１、スプリング５４、ユニツト
ロツク板５５を取付け、図示しない外箱内の棚板
との係合を行なうための引出機構５０を構成す
る。また、このユニツト床板２１の後部には、第
３の取付板２７を垂直方向に折曲形成し、これに
接触子３２とこれを収納するハウジング３１から
構成される電源側主回路断路部１９を取付ける。
さらにこのユニツト床板２１の両側にはＬ形立ち
上り部２５及び逆Ｌ形立ち上り部２５′を形成し
外箱内の棚板側のガイド受板（図示せず）と係合
させる。 器具取付板２２は、直角折曲部を互いに相反す
る方向に２ケ所設けた略Ｚ形に形成し、その図示
左方の立ち上り部２２ａの正面側には配線用しや
断器１１を設け、またその背面には操作変圧器１
５や変流器１６の如き電線の接続変更がなく、し
かも接点も持たず、その動作確認や交換の必要の
ない比較的点検頻度の少ないものを取付ける。こ
の器具取付板２２の他方の立ち上り部２２ｆの前
面には電磁接触器１２、熱動継電器１３や補助継
電器１４などの点検頻度の多い器具を取付ける。
即ち、電磁接触器１２や補助継電器１４は回路仕
様が変更になると、その器具に接続されている電
線の接続変更が必要であり、しかも接点の動作確
認や磨耗による交換が必要である。熱動継電器１
３については、負荷電流に合わせた電流値調整ダ
イヤルの操作が必要である。従つてこれら点検頻
度の多い器具を立ち上り部２２ｆの前面に取り付
けることにより、ユニツト前面から点検できるよ
うになる。なお、補助継電器１４は回路仕様によ
つては設けない場合がある。 さらにこの器具取付板２２の上部には、水平方
向への折り曲げ部２２ｂを形成し、ここに穴２２
ｃを設ける。尚、この器具取付板２２は各器具の
取付用穴以外にユニツト床板２１への取付のため
の取付用穴を有する取付部２２ｄを図示左端に有
し、さらに負荷側主回路断路部３３及び制御断路
部３４を設ける断路器取付板１４を取付けるため
の取付穴２２ｅを図示右側端に有する。 また配線用しや断器１１には、その表面部を覆
う盤状フレーム１８を設け、このフレーム１８に
は第１図で示したユニツト扉７とのインタロツク
をとる操作ハンドル１７を取付ける。上記フレー
ム１８の図示右側辺部には、表示パネル４５の図
示左側辺部を外箱の前後方向に回動自在に取付け
る。この表示パネル４５は、第４図に示すごとく
押しボタンスイツチ４１、表示灯４４、電流計４
３あるいは熱動継電器１３のリセツトを行なうた
めのレリーズボタン４２等を、その板面に集合配
置したもので、上述した如く、左ヒンジで開聞動
作する。 第６図はユニツト３をコントロールセンタ１の
ユニツト室へ収納した状態を示す。ユニツト３の
電源は水平方向の主母線５から垂直方向の分岐母
線６を経由し、分岐母線６と係合する電源側主回
路断路部１９の接触子３２から図示しないが電線
を経由し、配線用しや断器１１、電磁接触器１
２、熱動継電器、負荷側主回路断路部３３、固定
側の負荷側主回路断路部３３′を経由し、図示し
ない負荷、例えば電動機へと給電される。 第７図は表示パネル４５を開いてユニツト内部
を点検する状態を示したものである。図から明ら
かなように、比較的点検頻度の多い電磁接触器１
２や補助継電器１４等は、表示パネル４５を開放
することにより、外部に露出するので、これらの
点検を容易に行なうことができる。また一方、表
示灯、押しボタン類を一括して表示パネル４５に
集合したので、表示パネル４５のみ各種取付パタ
ーンに対応してパネルカツトすればよく、またそ
の取り替えも容易であるから、器具変更等にも容
易に対処できる。またこの表示パネル４５は外箱
の前後方向に回動自在であるため、ユニツト内部
の保守、点検に際し、何ら支障とならず、かえつ
て表示パネル４５の後方に点検頻度の多い器具を
集合したことにより、ユニツト３内部の一括した
保守、点検作業が容易に行なえる等、その効果は
大きい。 本考案は以上説明したようにパネルカツトの標
準化を促進し、製作工程における効率を向上さ
せ、しかも、ユニツト内部に収納した器具の保守
点検を容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれ従来の装置におけ
る表示器具取付状態を示す部分正面図、第３図は
本考案によるコントロールセンタの一実施例の外
観を示す分解斜視図、第４図は本考案に用いるユ
ニツトの外観を示す斜視図、第５図は第４図で示
したユニツトの詳細構成を示す分解斜視図。第６
図は本考案におけるユニツト外室部分を示す平面
図、第７図は第４図で示したユニツトの集合表示
パネル構成を示す斜視図である。 １……コントロールセンタ、２……外箱、３…
…ユニツト、５……主母線、６……分岐母線、７
……ユニツト扉、８……電線室扉、１１……配線
用しや断器、１２……電磁接触器、１３……熱動
継電器、１４……補助継電器、１５……操作変圧
器、１６……変流器、１７……操作ハンドル、１
８……フレーム、１９……電源側主回路断路部、
２１……ユニツト床板、２２……器具取付板、２
４……断路部取付板、２６……棚板、３１……主
回路断路部ハウジング、３２……接触子、３３…
…負荷側主回路断路部、４１……押しボタンスイ
ツチ、４２……レリーズボタン、４３……電流
計、４４……表示灯、４５……表示パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱内に操作用のユニツトを複数個、段積構成
   して成るコントロールセンタに於いて、前記ユニ
   ツトはユニツト床板上に、折曲部を互いに相反す
   る方向に２か所設けた略Ｚ形をなす器具取付板を
   前記ユニツト床板に垂直に設けてなり、この器具
   取付板のうち、ユニツト正面側に位置する立ち上
   り部には、前面に配線用しや断器を、背面に操作
   変圧器をそれぞれ取付け、ユニツト後面側に位置
   する立ち上り部には、前面に電磁接触器および熱
   動継電器を取付け、一方、前記配線用しや断器の
   前面には、前記外箱の前面に面し、かつ配線用し
   や断器を操作可能なハンドル機構を有する盤状の
   フレームを固定し、この盤状のフレームの側方
   に、前面に表示器具を設けた表示パネルを前記外
   箱の前後方向に回動自在に取付け、この表示パネ
   ルの後方に、前記電磁接触器および熱動継電器を
   位置させて構成したことを特徴とするコントロー
   ルセンタ。