JPH0133645Y2 - - Google Patents

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JPH0133645Y2
JPH0133645Y2 JP17626083U JP17626083U JPH0133645Y2 JP H0133645 Y2 JPH0133645 Y2 JP H0133645Y2 JP 17626083 U JP17626083 U JP 17626083U JP 17626083 U JP17626083 U JP 17626083U JP H0133645 Y2 JPH0133645 Y2 JP H0133645Y2
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JP
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cavity
recess
metal layer
molded product
electroforming
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JP17626083U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキヤビテイの冷却又は加熱のための液
流路を有する成形型に関する。
例えばキヤビテイを電鋳加工で形成したプラス
チツクの成形型においては、成形のサイクルを短
縮するためにキヤビテイの裏面側に沿わせて例え
ば銅或いはステンレスパイプ等を密着配置させ、
このパイプを前記キヤビテイに半田付して一体化
し、そのパイプ内に冷却水又は加熱用熱油を通す
ことが行われている。
然しながら、上記構成のものでは、局部的に深
い凹部を有する成形品を成形する場合、この成形
品の凹部と対向するように該キヤビテイの裏面側
に形成された凹部の外表面に沿つて前記パイプ等
を密着配置させることが困難であり、結局該凹部
内の温度が他の平坦な部分と不均一となりこの結
果成形品の寸法精度が低下したり表面の仕上りが
不良状態となるという問題がある。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、
その目的は局部的に深い凹部を有する成形品にお
いても成形品の精度を向上させ得、表面の仕上り
を良好ならしめ得る電鋳加工によつて製作される
成形型を提供するにある。
以下本考案の一実施例につき図面を参照して説
明する。1はニツケル電鋳によつて形成されたキ
ヤビテイで、この成形部2の開口縁部に外方に指
向するフランジ部1aが形成されている。そし
て、キヤビテイ1の裏面側には銅層3が薄く電着
されている。4はキヤビテイ1に形成された局部
的に深い凹部で、これは成形品に形成される凹部
に対向して該凹部に合致した形状に形成されてい
る。銅層3の電着後、凹部4内に添設部材として
の蝋5が充填され、次に第3図に示すように凹部
4内を均等な第1及び第2の凹部4a,4bに2
分割するように蝋5内に例えば黄銅板・ステンレ
ス板等からなる案内部材6が突き刺される。この
案内部材6の一端部6aはキヤビテイ1の凹部4
の内底面4cと間隔を存しており、両側縁部は凹
部4の内側面4dに当接しており、また案内部材
6の他端部6bは蝋5の端面から外方に突出して
いる。而して添設部材としては蝋5の代りに、ワ
ツクス、パラフイン、低融点合金など溶解・気
化、燃焼など化学的又は物理的な手段にて除去可
能な材料であれば種々用いることができる。一
方、7はキヤビテイ1の裏面側の銅層3の外表面
に蛇行状に貼着された例えば蝋で、これは途中に
凹部4が介在するように配置されていて、蝋7は
第3図に示すように第1の凹部4a内及び第2の
凹部4b内で蝋5に夫々連結している。この蝋5
及び7の表面に化学メツキ、電導塗料、グラフア
イト塗布など使用目的及び条件にかなつた周知方
法により導電層が形成される。そして導電層の形
成後に、キヤビテイ1の裏面の銅層及び蝋5及び
7の上面にニツケル電鋳により所定厚さの金属層
8が析出形成される(第4図及び第5図参照)。
この金属層8は蝋5の表面から突出する案内部材
6の端部6bの表面にもこれを覆うように析出さ
れこの案内部材6が金属層8と一体化している。
ここでキヤビテイ1及び金属層8を加熱し蝋7及
び5を加熱溶融してこれを排出すれば、蝋7の排
出したあとにキヤビテイ1の裏面に電鋳層8によ
り囲繞された液流通路9が形成され、蝋5の排出
したあとには凹部4内を案内部材6によつて仕切
られ第1の凹部4aと第2の凹部4bとが直列に
連結された液流通凹部10が形成される。そして
金属層8を覆うように例えばエポキシ樹脂、ガラ
スクロス、ガラスウール、石綿等断熱効果の高い
充填材11を充填する。
上記のように構成されたキヤビテイ1によりポ
リビニールクロライド(PVCペーストレジン又
はパウダ)を高速スラツシユモールド法により成
形する場合について説明する。先ずキヤビテイ1
にPVCペーストレジンを一杯に充填し液流通路
9の一方の開口端Aから第2図に矢印Cで示すよ
うに熱油を流通させ、液流通凹部10を介して他
方開口端Bから排出させ、キヤビテイ1を加熱す
る。キヤビテイ1の温度が約90゜乃至120℃に達し
その内表面に所定厚さの樹脂が溶着した時に該キ
ヤビテイ1内から余分の樹脂材料を排出する。キ
ヤビテイ1は更に加熱され、PVCペーストレジ
ンの硬化(キユアー)温度例えば180゜乃至240℃
にて2〜3分間保持される。つぎに液流通路9か
ら熱油を全て排出し、代りに液流通路9の一方の
開口端Aから矢印Cで示すように冷却油を流入さ
せ、他方の開口端Bから流出させてキヤビテイ1
を冷却させ該キヤビテイ1内の成形品が離型温度
(例えば30〜40℃)迄冷却されたら、キヤビテイ
1から成形品を取り出す。以降上述の作用を繰返
し行なつて成形品を製造する。
上述の過程中、熱油又は冷却油等の液体は、凹
部4内を通過するときには、案内部材6の回りを
まわるようにして凹部4の外表面たる内底面4
c、内側面部4dに沿いながら第1の凹部4aか
ら第2の凹部4bを通過する。以上のように熱油
又は冷却油等の液体は凹部4内の外表面たる内底
面4c,内側面部4dに沿つて流通し、このとき
にキヤビテイ1との間に熱交換を行なうので、凹
部4の内表面は、液体が液流通路9を流通する間
に熱交換されるキヤビテイ1の他の平坦な部分と
均一な温度を得ることができ成形品の精度を向上
し得且つ表面の仕上り状態を良好に製造し得る。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものでは
なく、案内部材は複数枚設けてもよく、要は凹部
4の外表面に沿つて液体が流れるように構成すれ
ば良く、また加熱及び冷却用の液体は油に代え
て、型温の条件に応じて適宜温水又は冷却水を用
いるようにしてもよい。また、キヤビテイ1及び
金属層9の電鋳金属は使用目的に応じて適宜選定
すれば良く、例えば熱分散指向の高い型にはニツ
ケル及びニツケル合金を用い、熱分散を必要とし
ない型には銅を用いることができる。
上記構成では銅層3をキヤビテイ1の裏面側に
設けたから、ニツケル及び銅の両方の熱特性を併
せ持つようになる。その他、液流通路9は添設部
材に代えて銅パイプをキヤビテイ1の裏面に貼着
して凹部4内の液流通凹部に連結するようにして
もよい等適宜に構成すればよい。更に上記実施例
においては高速スプラツシユモールド法で成形す
るためコアー型を使用してないが、人工大理石、
ポリエステル、アクリル等の注形成形法の場合に
はキヤビテイ1と共にコアー型を使用して成形さ
れることは勿論である。その他本考案は要旨を逸
脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
以上の説明から明らかなように、本考案は、キ
ヤビテイの裏面側に形成する電鋳金属層の析出時
に該電鋳金属層に一体的に結着する案内部材を前
記キヤビテイに形成された局部的に深い凹部内に
突出させて液流通凹部を形成し、加熱又は冷却用
の液体を凹部の外表面に沿つて液流通凹部内を流
通させるようにしたので、成形品の精度を向上し
得且つ表面の仕上り状態を良好に製造し得るとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は縦断側面図、第2図はキヤビテイ及び電鋳金属
層の底面図、第3図は製造過程を示す要部の縦断
面図、第4図は第2図中−線に沿う断面図、
第5図は同−線に沿う断面図である。 図中、1はキヤビテイ、2は成形部、4は凹
部、5は蝋(添設部材)、6は案内部材、8は金
属層、10は液流通凹部を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電鋳加工法によつて局部的に深い凹部を有する
    成形品を成形するためのキヤビテイを形成するも
    のにおいて、前記成形品の凹部と対向するように
    該キヤビテイの裏面側に形成された凹部に溶解、
    気化、燃焼等の化学的又は物理的な手段により除
    去可能な添設部材を充填し充填後に該キヤビテイ
    の裏面及び添設部材の外表面に電鋳加工法により
    電鋳金属層を所定厚さに析出させ且つ析出後前記
    添設部材を化学的又は物理的な手段により排除す
    ることにより形成される中空な液流通凹部と、前
    記電鋳金属層の析出時に周囲部が該電鋳金属層に
    一体的に結着して前記液流通凹部中に突出するよ
    うに設けられ該液流通凹部中に供給される加熱又
    は冷却用の液体を前記キヤビテイの裏面側に形成
    された凹部の外表面に沿つて流れるように案内す
    る案内部材とを具備してなる電鋳加工によつて製
    作される成形型。
JP17626083U 1983-11-14 1983-11-14 電鋳加工によつて製作される成形型 Granted JPS6082465U (ja)

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JP17626083U JPS6082465U (ja) 1983-11-14 1983-11-14 電鋳加工によつて製作される成形型

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Publication Number Publication Date
JPS6082465U JPS6082465U (ja) 1985-06-07
JPH0133645Y2 true JPH0133645Y2 (ja) 1989-10-12

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