JPH0133503B2 - - Google Patents

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JPH0133503B2
JPH0133503B2 JP60083609A JP8360985A JPH0133503B2 JP H0133503 B2 JPH0133503 B2 JP H0133503B2 JP 60083609 A JP60083609 A JP 60083609A JP 8360985 A JP8360985 A JP 8360985A JP H0133503 B2 JPH0133503 B2 JP H0133503B2
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JP
Japan
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resin
parts
floor
coating
polyisocyanate
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JP60083609A
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Toshiaki Baba
Isao Kai
Kazuo Tamemoto
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Asahi Yukizai Corp
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Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は硬化機能を大巾に改良して施工性を改
善し、かつ硬度が高く、耐摩耗性、耐酸性、耐溶
剤性に優れた物性を有するポリウレタン系樹脂塗
り床材を製造するに適した経済的な塗り床材用常
温硬化型樹脂組成物に関するものである。 こうした塗り床材は化学工場、食品工場、倉
庫、高層集合住宅、教育施設、病院、駐車場、道
路、競技施設(テニスコート、プールサイド、運
動場)などのセメントモルタル床又は木質フロア
の塗装に使用される。 〔従来の技術〕 最近、建築土木分野においてセメントモルタル
床又は木質系フロアなどに、耐汚染性、防塵性、
意匠性(インテリア性)などを付与し、快適な居
住性や特殊な機能を付与又は向上させるために表
面仕上げ材として合成高分子系床材が巾広く利用
されてきている。通常、その仕上げ方法として
は、施工形態から塩化ビニル製タイル又はシート
等を該床面に貼り合わせる貼り床工法と合成高分
子系樹脂を主成分とする塗り床材を塗布する塗り
床工法に大別されるが、広い床面を継目のないシ
ームレス施工のできる特徴を有する塗り床工法の
方が多く用いられており、該塗り床材の使用量は
着実な伸びを示している。 前記合成高分子系樹脂を主成分とする塗り床材
としては、エポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂
系、不飽和ポリエステル樹脂系、アクリル樹脂系
等の多くの塗り床材が開発されているが、その中
でも比較的品質に優れるエポキシ樹脂系、ポリウ
レタン樹脂系の塗り床材が最も広範に使用されて
いる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、ポリウレタン系樹脂塗り床材
は、床面へ塗布した後実用に供し得る程度に完全
硬化させるまでには約2日間もの養生期間を必要
とし、また前記ポリウレタン系樹脂は非常に高粘
性であるため、特に充填材を混入する場合に混合
性が悪く、一般に充填材との混合に際しては多量
の該樹脂が使用される傾向にあり、そのため塗布
作業時にコテ等へ該床材が粘着するなど塗工に熟
練技術を要し、更に該床材はウレタンプレポリマ
ーとポリアミン系硬化剤からなる二液性であるた
めポツトライフ(塗布作業の可能な時間)の調整
が難しいなど、施工性に欠点がある。また併せて
エポキシ系樹脂塗り床材と比較した場合、硬化後
の塗膜硬度が低く耐摩耗性に劣るという欠点があ
る。 一方、エポキシ系樹脂塗り床材においては、特
に冬寒期に硬化が著しく遅くなる性質を有し、ま
た油汚れした床面への接着性が非常に悪く、床面
を適宜な洗浄剤を用いて洗浄乾燥させる必要があ
り、更にエポキシ系樹脂も高粘性であるため、前
記ポリウレタン樹脂塗り床材と同様な性状を示
し、塗工に熟練技術を要するなどの施工性に問題
を有する。また耐酸性が劣り、更に使用されるエ
ポキシ系樹脂が非常に高価である観点から建築土
木分野においてエポキシ系樹脂塗り床材の有する
前記欠点をも併せ改善しえる前記ポリウレタン系
樹脂塗り床材の開発が望まれているのが現状であ
る。 本発明は以上のような従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、特に
前記ポリウレタン系樹脂塗り床材が有する施工性
に係る諸問題を改善して施工期間の短縮と施工コ
ストの低減を図り、更に硬化後の塗膜硬度を向上
させ、前記欠点を有するエポキシ系樹脂塗り床材
に替えて好適に使用され得る高硬度、耐摩耗性、
耐酸性、耐溶剤性に優れた物性を有する経済的な
ポリウレタン系樹脂塗り床材を製造するに適した
塗り床材用樹脂組成物を提供することである。 〔問題を解決するための手段〕 本発明者等は、前記従来技術の問題点を解決す
べく鋭意研究を行つた結果、液状フエノール樹脂
ポリオールとポリイソシアネートを特定の比率で
配合した樹脂組成物が、作業性が良好で、速硬性
かつ硬化時の発熱が小さく硬化後は使用に耐えう
る機械的強度を有し、経済的かつ施工性の優れた
塗り床材を与える樹脂組成物として実用に供し得
ることを見出し、本発明をなすに至つた。 本発明において、従来技術の問題点を解決する
ために講じられた手段は、液状フエノール樹脂ポ
リオール(以下、単に液状フエノール樹脂と称
す)とポリイソシアネートからなる常温硬化型樹
脂成分およびウレタン化触媒成分を主成分とし、
かつポリイソシアネートのイソシアネート基とフ
エノール樹脂の水酸基の当量比を0.5〜3.0の範囲
内に設定した樹脂組成物を用いたことである。 本発明に使用されるフエノール樹脂は、ハイオ
ルト型ノボラツク樹脂、ランダム型ノボラツク樹
脂、ベンジルエーテル型レゾール樹脂、レゾール
樹脂の単独又は混合樹脂である液状樹脂又は有機
溶媒溶液である。該フエノール樹脂は、快適な作
業性を得るためには、数平均分子量が150〜1000
(蒸気圧法)のもの、またポリイソシアネートと
の硬化反応時にCO2を発生し塗布層内表面に小穴
やピンホールなどの形成を防止するためには含水
量1.0重量%(カールフイツシヤー水分測定法)
以下のものを使用するのが好適である。該フエノ
ール樹脂の製造は従来公知の方法により実施でき
るが以下その製法を例示的に説明する。 ハイオルト型ノボラツク樹脂は、フエノール類
と該フエノール1モルに対し0.8モル以下のアル
デヒド類を、酢酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、塩化亜鉛等
の二価金属塩の存在下に通常その反応系の還流温
度で2〜8時間加熱縮合反応させ、次いで120〜
200℃およびゲージ圧力500mmHg以上の減圧条件
下に濃縮させることによつて製造することができ
る。 ランダム型ノボラツク樹脂は、フエノール類と
該フエノール1.0モルに対して1.0モル以下のアル
デヒド類を、蓚酸、塩酸、硫酸、Pトルエンスル
ホン酸等の酸性物質を触媒とし、前記ハイオルト
型ノボラツク樹脂に準じた手順により製造され
る。 ベンジルエーテル型レゾール樹脂は、フエノー
ル類と該フエノール1モルに対して0.5〜3.0モル
のアルデヒド類を、硼酸亜鉛、酢酸鉛、塩化亜鉛
等の二価金属塩を触媒に使用し、その還流温度の
もとで2〜8時間加熱縮合反応させ、更に温度
150℃以下およびゲージ圧力600mmHg以上の減圧
条件で濃縮させることにより製造することができ
る。 レゾール樹脂は、フエノール類と該フエノール
1モルに対し1.0〜2.0モルのアルデヒド類を、ア
ンモニア、苛性ソーダ、酸化マグネシウム等のア
ルカリ性物質(触媒)の存在下に50℃〜還流温度
で0.5〜8時間加熱縮合反応させ(必要に応じて
酸性物質で中和させる)、次いで温度130℃以下お
よびゲージ圧力700mmHg以上の減圧条件下に濃縮
させることにより製造される。 該フエノール樹脂の製造に用いられるフエノー
ル類は、特に限定されるものではなく、例えば、
フエノール、レゾルシン、カテコール等のモノフ
エノール類およびそれ等の製造時の精製残渣、メ
タクレゾール、3.5―キシレノールあるいはオル
ソ位もしくはパラ位に炭素数1〜4のアルキル基
又はフエニル基を有するアルキルフエノール類又
はアリールフエノール類、ビスフエノールA、ビ
スフエノールF、ビスフエノールS等のビスフエ
ノール類およびそれらの精製残渣などの単独又は
混合物である。 また、アルデヒド類としてはホルマリン、パラ
ホルムアルデヒド、トリオキサン、グリオキザー
ル、フルフラール等の単独又は混合物等が例示さ
れる。 前記のフエノール樹脂は液状で使用されるた
め、必要に応じて適宜な有機溶剤が用いられる。
本発明において使用される好適な溶剤としては、
例えば、マロン酸ジメチル、アジピン酸ジメチ
ル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等の
二塩基酸エステル、エチルセルソルブアセテー
ト、エチレンジアセテート等の多価アルコールの
誘導体、エチレンカーボネート、プロピレンカー
ボネート等のカーボネート類、γブチロラクトン
等のラクトン類のように低毒性、低臭、高引火点
の溶剤が挙げられる。 本発明において使用されるポリイソシアネート
は、少なくとも1分子中に2個以上のイソシアネ
ート基を有する芳香族、脂肪族または脂環式ポリ
イソシアネートなどの単独又は混合物、あるいは
イソシアネートプレポリマー類との混合物であ
る。例えば、ポリイソシアネートとしては、トル
エンジイソシアネート(TDI)、クルードTDI、
ジフエニルメタンジイソシアネート(MDI)、ク
ルードMDI、トリフエニルメタントリイソシア
ネート、ジメチル又はジメトキシジフエニルジイ
ソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、水添加TDI、水添加MDI、ヘキサメ
チレンジイソシアネートなどが挙げられる。ま
た、イソシアネートプレポリマーとしてはポリエ
ーテルTDIプレポリマー等が挙げられる。これら
の中でも特にクルードMDI、ヘキサメチレンジ
イソシアネートが好適である。 ポリイソシアネートは液状で使用されることが
望ましく、必要に応じて適宜な有機溶剤を用いて
溶解希釈してもよい。 前記フエノール樹脂に対するポリイソシアネー
トの配合量は、該フエノール樹脂ポリオールの水
酸基(B)に対する該ポリイソシアネートのイソシア
ネート基(A)との当量比(A/B)が0.5〜3.0の範
囲内である。比率が0.5未満では塗膜が著しく硬
くなり、3.0より大きくなると塗膜面に発泡が生
じ不適である。 本発明に使用されるフエノール樹脂とポリイソ
シアネートとの反応を促進させるウレタン化触媒
としては、イソキノリン、4フエニルプロピルピ
リジン、シンノリン、N−メチルピロリドン、ア
クリジン、フエナジン、N―エチルモルホリン等
の複素環式アミン化合物、ナフテン酸鉛、トール
油酸亜鉛、酢酸スズ等のカルボン酸金属塩、水酸
化亜鉛、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金
属の酸化物および又は水酸化物等が例示れさる。
これ等は単独又は混合して用いられ、その使用量
は液状フエノール樹脂100重量部に対し0.01〜20
重量部の範囲内である。 本発明の塗り床材用樹脂組成物には、以上のよ
うな主成分の他に、使用目的に応じ各種の添加物
が使用される。該添加物としては充填剤、消泡
剤、着色剤、吸水剤、紫外線吸収剤およびカツプ
リング剤等があげられる。 塗り床材の補強、タレ防止、陰蔽、増量、滑り
防止などの目的として使用される充填剤として
は、珪砂、サンドフラワー、アルミナ、セラミツ
ク粉、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、クレ
ー、ベントナイト、酸性白土、フエライト、パー
ライト、シラスバルーン、ガラスバルーン、セラ
ミツクバルーン等があげられる。 又、発泡抑制、脱泡、消泡等の目的で使用され
る消泡剤としては、シリコーン系、フツ素系、脂
肪酸エステル系が挙げられる。意匠性を付与する
目的で使用する着色剤として、一般に顔料が用い
られる。樹脂および空気中の水分とポリイソシア
ネートの反応で生じるCO2によるピンホール防止
の目的で使用される吸水剤として、石膏粉、シリ
カゲル粉、ゼオライト、吸水性アクリル樹脂等が
あげられる。 黄変防止の目的で使用される紫外線吸収剤とし
てはサリチル酸誘導体、ベンゾフエノン系、ベン
ゾトリアゾール系、ピペリジン系等があげられ
る。 充填剤、下地コンクリート床面との接着向上、
および吸水劣化防止の目的で使用されるシランカ
ツプリング剤としては、一般式
〔作用〕
本発明の塗り床材に用いられる樹脂組成物は、
フエノール樹脂の水酸基とポリイソシアネートの
イソシアネート基との硬化反応により、弾性を付
与するウレタン結合からなる架橋密度の高い網目
状構造を形成し、ベンゼン構造に起因するフエノ
ール樹脂固有の剛性と相俟つて、施工床に迅速強
固で剛性に富む弾力性のある硬化状態を与える。
更に、二液性である該樹脂組成物は均質に混合さ
れ、かつ充填剤への被覆性を大巾に向上させて均
質な混合物を形成し、上記の硬化機能により均一
に硬化して良好な機械的強度を付与する。 〔実施例〕 以下、実施例により本発明を説明するが、これ
らに限定されるものではない。なお、例中の部及
び%は特に記載しない限り重量によるものであ
る。 フエノール樹脂製造例 1 撹拌機、温度計、コンデンサー等を装着した容
積2の反応器にフエノール940部、92%パラホ
ルムアルデヒド165部及び酢酸亜鉛1.9部を加えて
昇温し、105〜110℃で1時間反応させた。 次に、コンデンサー部を取りはずして減圧装置
(真空ポンプ)に連結し、ゲージ圧力700mmHg以
上を維持させながら温度200℃まで昇温し、水分、
未反応モノマー類(フエノール、ホルムアルデヒ
ド)を留去し、減圧濃縮を終了し、反応器から濃
縮反応生成物を取り出した。得られた該生成物は
数平均分子量342、含水量0.1%、水酸基当量
0.85/樹脂100gのハイオルソ型ノボラツク樹脂
であつた。 次に該樹脂55部を二塩基酸エステル混合物(商
品名DBAM、三建化工製)45部に溶解させ粘度
750cp/25℃のハイオルソ型ノボラツク樹脂溶液
(以下樹脂溶液Aと称す)を調整した。なお数平
均分子量は蒸気圧法(KNAUER製)、水分はカ
ールフイツシヤー法(京都電子工業製)、粘度は
B型粘度計(東京計器製作所製)、水酸基当量は
アセチル化法で測定した値である。 フエノール樹脂製造例 2 前記反応器にフエノール940部、37%ホルマリ
ン608部及び蓚酸9.4部を加えて昇温し、還流温度
で2時間反応させた。次に前記の減圧装置を用い
てゲージ圧力700mmHgを維持させながら温度140
℃まで昇温し、水分、未反応モノマー類を留去し
て減圧濃縮を終了し、反応器より反応生成物を取
り出した。得られた該生成物は数平均分子量388、
含水量0.2%、水酸基当量0.87/樹脂100gのラン
ダムノボラツク樹脂であつた。次に該樹脂を前記
の樹脂溶液Aの調整法に準じて溶液化し、粘度
495cp/25℃のランダム型ノボラツク樹脂液(以
下樹脂溶液Bと称す)を調製した。 フエノール樹脂製造例 3 前記反応器にフエノール940部、37%ホルマリ
ン1216部及び酢酸亜鉛9.4部を加えて昇温し、還
流温度で6時間反応させた。次いで前記の減圧装
置に付してゲージ圧力700mmHg以上に維持させな
がら温度135℃まで昇温し、水分や未反応モノマ
ー類を除去後速やかに反応生成物を反応器より取
り出し冷却を行つた。得られた該生成物は数平均
分子量421、含水量0.6%、水酸基当量1.0/樹脂
100gのベンジルエーテル型レゾール樹脂であつ
た。次に該樹脂を前記樹脂溶液Aの調整法に準じ
て溶液化し、粘度480cp/25℃のベンジルエーテ
ル型レゾール樹脂溶液(以下、樹脂溶液Cと称
す)を調整した。 フエノール樹脂製造例 4 前記の反応器にフエノール940部、37%ホルマ
リン973部、苛性カリ9.4部を加え70℃で5時間反
応させた。40℃まで冷却後、40%パラトルエンス
ルホン酸76部を加えPHを5.2とした。次いで、前
記の減圧装置を付してゲージ圧力700mmHg以上に
維持させながら温度120℃まで昇温し、水分や未
反応モノマーを除去後、速やかに反応生成物を反
応器より取り出し冷却を行つた。 得られた該生成物は数平均分子量320、含水量
1.0%、水酸基当量1.51/樹脂100gのレゾール樹
脂であつた。 次に該樹脂15部と製造例2で作つた樹脂40部に
DBAM45部を加え、前記樹脂溶液Aの調整法に
準じて溶液化し、粘度520cp/25℃、レゾール含
有ノボラツク樹脂溶液(以下樹脂溶液Dと称す)
を得た。 フエノール樹脂製造例 5 前記反応器にフエノール940部、37%ホルマリ
ン383部、8%ナフテン酸亜鉛18.8部を加え、還
流下で2時間反応させた。次いで、該樹脂をL/
Dが約1000である連続濃縮装置中に導入し、管の
外套を4.5Kg/cm2の蒸気で加熱しながら、管の出
口を135℃に保つたフラツシユチヤンバーに導き、
該フラツシユチヤンバーをゲージ圧力700mmHg以
上の減圧を維持させながら、未反応モノマー及び
水分を系外に除去しつつ、樹脂液のみを別途系外
に取り出して、ベンジルエーテル型レゾール樹脂
液を得た。 得られた該生成物は数平均分子量230、含水量
0.8%、水酸基当量0.89/樹脂100g、粘度
2300cp/25℃の液状のベンジルエーテル型レゾ
ール樹脂(以下樹脂溶液Eと称す)であつた。 実施例1〜5、比較例1,2 スピードミキサー(遠州鉄工(株)製70rpm)に常
温の瀬戸4号および瀬戸6号からなる混合珪砂
10000部(混合比4号/6号=50/50)、前記のフ
エノール樹脂製造例1で調製された樹脂溶液
A500部および石油系溶剤“ハイゾール100”(日
本石油(株)製、商品名)90%とイソキノリン10%か
らなるウレタン化触媒溶液100部を加えた後、30
秒間混合する。次いで粘度200cp/25℃のクルー
ドMDI“CR―200”(商品名、三井日曹ウレタン
(株)製、NCO当量0.71/クルードMDI100g)500
部を追加し更に30秒間混合して樹脂モルタルを調
製し(実施例1)、また同様にして前記の樹脂溶
液B〜Eを用い樹脂モルタルを調製した(実施例
2〜5)。 更に、次の試験方法により、得られた樹脂モル
タルの塗装作業性、ポツトライフ(以下、併せて
作業性とする。)、初期硬化時間および圧縮強度を
測定した。 (1) 約10℃又は−10℃に調整した下地コンクリー
ト上に塗装用コテを用いて、樹脂モルタルを厚
み約3mmに塗布し、塗装作業性、および塗布後
の塗膜が粘着性をおびなくなるまでの時間(初
期硬化時間)を観察し、別途、樹脂モルタルの
ポツトライフ(塗装可能な時間)を測定した。 (2) 圧縮強度は5個のキヤビテイーを有する木型
に樹脂モルタルを手で詰め込み、約10℃又は−
10℃下に24時間放置した後、脱型して作成した
試験片(50φ×50h)を用いその強度を測定し
た。 下地コンクリート表面温度10℃又は−10℃で得
られた結果をそれぞれ表―1および表―2に示
す。 併せて本発明との対照例として、粘度
1000cp/25℃を有する市販エポキシ樹脂EP4200
(商品名、旭電化工業(株)製)900部と粘度
1500cp/25℃を有するポリアミン系硬化剤
EH220(商品名、旭電化工業(株)製)230部の組合
せからなるバインダーシステムを用いて上記の方
法に準じて樹脂モルタルを調製し(比較例1)、
また、粘度6000cp/25℃を有する市販ポリウレ
タン樹脂ハイプレンP―760(商品名、三井日曹ウ
レタン(株)製)1000部と粘度600cp/25℃を有する
ポリアミン系硬化剤MC―506(商品名、三井日曹
ウレタン(株)製)450部の組合せからなるバインダ
ーシステムを用い、同様にして樹脂モルタルを調
製した(比較例2)。 得られた樹脂モルタルを用い、実施例と同様に
上記試験方法に従つて塗装作業性、初期硬化時間
および圧縮強度の測定を行なつた。その結果を表
―1又は表―2に併せ記載する。
【表】
【表】 実施例 6〜8 石油溶剤“ハイゾール100”と“イソキノリン”
からなるウレタン化触媒に代えて表―3に示す性
状の異なる各種の触媒を樹脂溶液(A)に対して20重
量%用いる以外は、実施例1と同様にして樹脂モ
ルタルを調製し、前記の試験方法に従つて温度約
10℃における塗装作業性、初期硬化時間および圧
縮強度の測定を行なつた。塗装作業性は良好であ
つた。その他の結果を表―3に示す。
【表】 実施例 9,10 クルードMDI、“CR―200”に代えて表―4に
示す各種のポリイソシアネートを樹脂溶液(A)に対
して100重量%用いる以外は、実施例1と同様に
して樹脂モルタルを調製し、前記試験方法に従つ
て温度約10℃における塗装作業性、初期硬化時間
および圧縮強度の測定を行なつた。塗装作業性は
非常に良好であつた。その他の結果を表―4に示
す。
【表】 実施例 11〜13 前記フエノール樹脂製造例1で製造したハイオ
ルト型ノボラツク樹脂55部を表―5に記載された
有機溶剤45部に溶解させて調製した各種の供試用
樹脂溶液を樹脂溶液Aに代えて用いる以外は、実
施例1と同様にして樹脂モルタルを調製し、前記
試験方法に従つて温度約10℃における塗装作業
性、初期硬化時間および圧縮強度の測定を行なつ
た。塗装作業性は良好であつた。その他の結果を
表―5に示す。
【表】 実施例 14〜16 前記のハイオルト型ノボラツク樹脂溶液A100
部に対してシランカツプリング剤(表―5記載)
を0.5部の割合で添加混合させて調製した各種の
供試用樹脂溶液を樹脂溶液Aに代えて用いる以外
は、実施例1と同様にして樹脂モルタルを調製
し、前記の試験方法に従つて温約度10℃における
塗装作業性、初期硬化時間および圧縮強度の測定
を行なつた。塗装作業性を損う現象は観察されな
かつた。その他の結果を表―6に示す。
【表】
【表】 実施例17、比較例3,4 フエノール樹脂製造例1で製造した樹脂溶液
A50部、クルードMDI50部および4―フエニルプ
ロピルピリジン1部を300c.c.のポリビーカーに投
入し、充分に撹拌混合した後、テフロンコーテイ
ングした所定の金型に注入し、約3日間、室温で
放置して供試体を作成した。次いで、下記の試験
方法に従つて供試体の硬度および耐摩耗性の測定
を行なつた(実施例17)。 同様にして、比較例1で用いたエポキシ樹脂80
部と硬化剤20部を用い(比較例3)、また比較例
2で用いたポリウレタン樹脂100部と硬化剤45部
を用い(比較例4)、前記実施例17の手順に沿つ
て供試体を作成し、その硬度および耐摩耗性の測
定を行なつた。得られた結果を表―7に記載す
る。 試験方法: (硬度) 直径50mm厚み6mmの供試体を用い
JISK6911(Mスケール)に従つてロツクウエ
ル硬度を測定した。 (耐摩耗性) 直径120mm、厚み3mmの供試体
を用い、JISK7204の方法により、荷重1Kg、
回転数1000RPMの条件下に摩耗試験を行な
い摩耗量(g)を測定した。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかな如く、従来の樹脂組成物
より低粘性である本発明に係る樹脂組成物を塗り
床材として用いた場合、塗布作業性の良好さと共
に、硬化に対する環境温度の影響が小さく、硬化
機能を大巾に改善せしめ得るため、作業能率が著
しく向上し、施工期間の短縮と施工コストの軽減
が図られる。しかも、硬度が高く、耐摩耗性、耐
酸性、耐溶剤性等に優れる物性を有するため、特
に高価なエポキシ系樹脂塗り床材に代えて好適に
使用され得るものであり、その建築土木業界にも
たらしめる経済的価値は大なるものがある。 また、本発明に係る樹脂組成物として有機溶媒
溶液を用いる場合には、溶媒が有する溶解作用の
ため、床の油汚れなどの清浄化前処理を行なう必
要がない。 更に、従来技術の樹脂組成物が二液性であるた
め、ポツトライフの調整が難しいのに対し、本発
明に係る樹脂組成物は三液性であり、ウレタン化
触媒を調整することによりポツトライフの調整が
容易に行なえるなどの利点を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液状フエノール樹脂ポリオールとポリイソシ
    アネートからなり、且つ該ポリイソシアネートの
    イソシアネート基(A)と該フエノール樹脂ポリオー
    ルの水酸基(B)の当量比(A/B)が0.5〜3.0の範
    囲内にある常温硬化型樹脂成分およびウレタン化
    触媒成分を含有してなることを特徴とする塗り床
    材用樹脂組成物。 2 前記フエノール樹脂ポリオールがノボラツク
    樹脂、ベンジルエーテル型レゾール樹脂およびレ
    ゾール樹脂の単独又はそれらの混合樹脂である特
    許請求の範囲第1項記載の塗り床材用樹脂組成
    物。 3 前記フエノール樹脂ポリオールの平均分子量
    が150〜1000である特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の塗り床材用樹脂組成物。 4 前記ウレタン化触媒成分が複素環アミン化合
    物、カルボン酸の金属塩およびアルカリ土類金属
    の酸化物もしくは水酸化物の単独又はそれらの混
    合物である特許請求の範囲第1項から第3項まで
    のいずれかに記載の塗り床材用樹脂組成物。
JP60083609A 1985-04-20 1985-04-20 塗り床材用樹脂組成物 Granted JPS61243864A (ja)

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