JPH0133365Y2 - - Google Patents

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JPH0133365Y2
JPH0133365Y2 JP1982134973U JP13497382U JPH0133365Y2 JP H0133365 Y2 JPH0133365 Y2 JP H0133365Y2 JP 1982134973 U JP1982134973 U JP 1982134973U JP 13497382 U JP13497382 U JP 13497382U JP H0133365 Y2 JPH0133365 Y2 JP H0133365Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車の走行を利用して車内の換
気を行なう自動車の三角窓式換気装置の改善に関
する。
自動車、特にトラツクにあつては、三角窓を使
用して車内の換気を行なうようにしていることは
知られている。またこの三角窓式換気装置は、三
角窓を通じ走行時の風で車内を換気することか
ら、換気能力が非常に大きいことでも知られてい
る。
一般にトラツクでは、第1図で示すように、ド
アaに設けたサツシbに、上下端部の中央にそれ
ぞれ回動支点c,cをもつ三角窓dを回動自在に
連結する構造が採用され、回動支点c,cを支点
とした三角窓dの車外側、あるいは車内側の回動
変位で換気機能を得ている。
ところで、トラツクにおいては、三角窓dを通
してフロント部eから突き出して設けた安全確認
用のミラーfを見ながら運転を行なうことから、
三角窓dを安全性の面からできるだけ大きくした
い要望がある。
しかしながら、上述の上下端部の中央を支点と
して三角窓dを回動してアウトレツトあるいはイ
ンレツトの換気性能を得る技術では、三角窓dの
回動に伴なつて、第2図で示すように、アウトレ
ツト時にどうしても三角窓dの前方端が車内gの
前方側へ突き出すことから、運転席のメータクラ
スタh、あるいはハンドルiと干渉しやすく、フ
ロントのレイアウトに大きな制限を加えてしまう
といつた問題を伴ない、レイアウトの変更が余儀
なくされる不都合があつた。
この考案は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、レイアウトにおけ
る制限を解消して大きな三角窓を用いて換気を行
なうことができる自動車の三角窓式換気装置を提
供することにある。
すなわち、この考案は、自動車のドアの車体前
方部に形成されたサツシに略上下方向に回動軸線
を有して三角窓を回動可能に取付け、車外側へ回
動された同三角窓を通じて車内を換気する自動車
の三角窓式換気装置において、上記三角窓の上端
部および下端部のうちのすくなくとも一方の中央
部分に第1の回動支点を形成し、同第1の回動支
点側の上記サツシに同第1の回動支点よりも車体
前方部に位置して第2の回動支点を形成し、同第
2の回動支点と上記第1の回動支点とをアームで
それぞれ回動自在に連結し、同アームの内部に上
記第2の回動支点を中心とする同アームの回動を
規制する第1のロツク部と、上記第1の回動支点
を中心とする上記三角窓の回動を規制する第2の
ロツク部とをそれぞれ設け、さらに、上記第1の
ロツク部と上記第2のロツク部とを連動する連動
機構を上記アーム内に備え、上記第1のロツク部
を解除し上記アームを車外側へ所定角度回動した
とき上記第2のロツク部が自動的に解除されて上
記三角窓が回動可能となるように構成することに
より、第2の回動支点を中心としたアームの回動
に伴う三角窓の回動変位でアウトレツト換気状態
を形成し、同アウトレツト換気状態からアームを
車外側へ所定角度回動させて第2のロツク部を解
除することによる第1の回動支点を中心とした三
角窓の回動変位でインレツト換気状態を形成す
る。
以下、この考案を図面に示す実施例にもとづい
て説明する。第3図ないし第7図はこの考案の一
実施例を示し、第3図中1は自動車、たとえばト
ラツクの運転台である。そして、この運転台1の
ドア2,2(一方しか図示せず)には、昇降用の
窓3に隣接して前方側に三角窓4がそれぞれ設け
られていて、三角窓式換気装置5を構成してい
る。そして、この考案の要部である三角窓式換気
装置5の構造が第4図a,b,cに拡大して示さ
れている。三角窓式換気装置5について説明すれ
ば、図中6はドア2に設けた三角窓4のサツシを
示し、このサツシ6の上下側の前方部には、上下
方向に沿つて支点軸7aを貫通した支持リブ7b
がそれぞれ車内B側に向つて突設されていて、第
2の回動支点7,7を構成している。また、4は
上述の三角窓で、この三角窓4の窓枠4aには、
上記第2の回動支点7,7に対応して上下端部
に、ほぼ幅方向中央に位置して、上下方向に沿つ
て支点軸8aを貫通した支持リブ8bがそれぞれ
車内B側に向つて突設されていて、第1の回動支
点8,8を構成している。そして、これら各支点
軸8a,8aと、上記支点軸7a,7aとは、2
本のアーム9a,9bの両端部にそれぞれ回動自
在に連結され、また各支点軸8a,8aを結ぶ軸
線と各支点軸7a,7aを結ぶ軸線とはたとえば
互いに平行に設定されていて、各アーム9a,9
bを通じて三角窓4がサツシ6に対し開閉自在に
支持されている。しかして、三角窓4は第2の回
動支点7,7を支点としたアーム9a,9bの車
外A側への回動で、第4図bに示すように、三角
窓4が回動変位してアウトレツト換気状態を形成
することができるようになつているとともに、こ
のアウトレツト換気状態から第1の回動支点8,
8を支点として第4図cで示すように三角窓4を
たとえば車内B側に回動することにより、インレ
ツト換気状態を形成することができるようになつ
ていて、各換気状態共、三角窓4の前方端におけ
る車内Bの前方側への突き出しをきたすことなく
その状態を形成することができるようになつてい
る。
またこのように構成された換気装置5には、ア
ウトレツト換気状態、インレツト換気状態を順番
に行なわせるロツク機構10が設けられている。
これは、下段に位置するアーム9b内に渡つて機
械室11を形成し、この機械室11内にツク機構
10を内装して構成してなり、詳しくは第6図に
示す構造が採用されている。
このロツク機構10の構造について説明すれ
ば、これはアーム9bの内部に形成された機械室
11内の支点軸7a側にアーム9bの回動を規制
する第1のロツク部12aを設けるとともに、支
点軸8a側に第1のロツク部12aに連動して三
角窓4の回動を規制する第2のロツク部12bを
設けて構成されている。そして、第2のロツク部
12bとしては、支点軸8aの外周面に、ほぼ断
面が三角形状の係止溝13を刻設するとともに、
支点軸8aに隣接して上記係止溝13と係止する
ほぼL字形状のロツクアーム14を回動自在に横
設して構成され、ロツクアーム14の長手側端部
に設けた回動支点15を支点としたロツクアーム
14の動きで係止溝13を通じ三角窓4をロツク
あるいはそのロツクを解除することができるよう
になつている。なお、14aはロツクアーム14
の先端に設けた係止爪、16はロツクアーム14
を常時、係止方向へ付勢するばね部材を示す。
つぎに第1のロツク部12aの構造について説
明すれば、これはつぎに述べるようになつてい
る。
すなわち、下方のサツシ6に位置する、ドア側
ブラケツトに相当する支持リブ7bの上面に突設
された爪を示し、18は機械室11の底部壁に支
点軸7aの内側に位置して、穿設されたスリツト
を示す。上記スリツト18は支点軸7aの軸心を
中心とした円弧状に形成されていて、このスリツ
ト18内を摺動自在に貫通して上記爪17が機械
室11内へ突出している。そして、スリツト18
は、アーム9bがサツシ6にならう位置(三角窓
4の閉状態)から所要に車外A側に回動できるだ
けの長さ寸法に設定されていて、爪17をストツ
パーとして車外A側方向のみにアーム9bが動く
ことができるようにしている。一方、図中19は
機械室11の内底面に突設された支持杆を示し、
これはたとえばスリツト18に隣接して車内B側
に配置されているものである。そして、この支持
杆19には、下段側からロツクアーム20、ロツ
ク解除アーム21が順に回動自在に支持されてい
る。ロツクアーム20としては、中央に枢支部を
もち、先端部に、スリツト18の中央から車外A
の端部に至る空間をまたがるような円弧状部20
aを備えるとともに、その円弧状部20aの後段
にスリツト部18を露出する段部20bを形成し
て構成される。そして、このロツクアーム20
は、支持杆19に巻装されたばね部材22でスリ
ツト18側に付勢されていて、円弧状部20aで
上記スリツト18内の爪17を係止して三角窓4
の閉時におけるアーム9bを保持するとともに、
併せてアーム9bの車外A側の回動に伴ない、円
弧状部20aの円弧面を案内面として段部20b
へ導くことができるようになつている。またロツ
ク解除アーム21としては、先端側に枢支部を備
えてほぼL字状に構成される。そして、このロツ
ク解除アーム21の先端部は、上記ロツクアーム
20の段部20bの後段のスリツト18上に、上
記爪17の幅寸法に相当する距離をおいて配置さ
れる。またロツク解除アーム21の後端部は、連
動機構を構成する伝達杆23を介して上記第2の
ロツク部12bのロツクアーム14の中段に連結
される。これにより、第2のロツク部12bは、
第1のロツク部12aと連動して、第1の回動支
点8に対するアーム9bの回動を規制するように
している。そして、さらにロツク解除アーム21
には、爪拘束用のばね部材24が設けられてい
て、アーム9bの車外A側の回動により、爪17
が段部20bとロツク解除アーム21の先端部と
の間に至るところで、ばね部材24で爪17を規
制してアーム9bの回動を所期にロツクするよう
にしている。つまり、第1のロツク部12aは、
アーム9bの車外A側への所定角度範囲の回動の
みを許容し、かつ同範囲内でアーム9bの回動を
規制するようにしている。またさらにこのロツク
状態からアーム9bを車外A側へ回動してロツク
解除アーム21を押圧することにより、伝達杆2
3を介して上記第2のロツク部12bの係止溝1
3に対する係止をロツクアーム14の回動により
解除することができるようになつている。なお、
25はロツク解除アーム21の位置決め用のスト
ツパーを示す。
しかして、3つのアーム14,20,21で構
成される第1のロツク部12a、第2のロツク部
12bにより、三角窓4側の動きがロツクされた
状態でのアーム9bの回動によりアウトレツト換
気状態が、つづいてアーム9bを回動することに
より、三角窓4側のロツクを解除してインレツト
換気状態が、それぞれ順番に行なうことができる
ようになつている。また上記第1のロツク部12
aのロツクアーム20の後端部には、機械室11
の側部を貫通して車内Bへ突出するロツク解除用
操作部26が設けられていて、アーム9bをサツ
シ6側に戻すとき、ロツク解除用操作部26を回
転操作することにより、段部20bによる爪17
のロツクを解除して、アーム9bを戻すことがで
きるようになつている。
つぎにこのように構成された三角窓式換気装置
5の作用について説明する。
第4図aおよび第5図aで示す、三角窓4が閉
じている状態から車内B内の空気を外気に出すと
きには、まず三角窓4に設けた三角窓ロツクつま
み27を解除する。ついで、三角窓4あるいはア
ーム9a,9bを車外A側に押す。なお、このと
き三角窓4は第2のロツク部12bによるロツク
によりアーム9a,9bに固定されていることは
いうまでもない。そして、押圧により、各アーム
9a,9bは第2の回動支点7,7を支点として
車外A側に回動し、またこのアーム9a,9bの
回動に伴なつて爪17が円弧状部20aの円弧面
に乗ることになる。ついで、三角窓4がある程度
の角度、第2の回動支点7,7を支点に開くと、
爪17が第7図で示すように、段部20bとロツ
ク解除アーム21の先端部との間の空間に配置さ
れ、アーム9a,9bはロツクアーム20とロツ
ク解除アーム21との爪17に対する規制により
ロツクされる。かくして、三角窓4は、第4図
b、第5図bで示すように、サツシ6の前方部を
支点とした回動変位により、三角窓4の前方端に
おける車内B側前方への突き出しをきたすことな
く車外A側に所要に開いて、アウトレツト換気状
態を形成することになる。
また車外Bへ外気を導入するときには、上述の
アウトレツト換気状態から、さらに三角窓4の後
方部に、三角窓4を開ける方向に力を加えること
により、その力がロツク解除アーム21、伝達杵
23を通じてロツクアーム14にロツク解除の力
として働きロツクアーム14と係止溝13とにお
ける係止を解除することになる。かくして、第2
の回動支点8,8におけるロツクは解除され、第
4図c、第5図cで示すように、三角窓4は第1
の回動支点8,8を支点としてアーム9a,9b
に対し車内B側へ開き(回動)、車内B側前方へ
の突き出しを伴なうことのない、インレツト換気
状態が形成されることになる。
なお、三角窓4を閉じるときには、インレツト
換気状態からアウトレツト換気状態に戻してか
ら、ロツク解除用操作部26を操作して爪17の
ロツクを解除しつつ、アーム9a,9bをサツシ
6側に戻せば、三角窓4は閉じられることにな
る。
したがつて、三角窓4としては、アーム9a,
9b、第1の回動支点8,8および第2の回動支
点7,7の採用により、レイアウトの制限および
干渉の要因となる三角窓4の前方端の車内Bの前
方側への突き出しをきたすことのない動きで換気
を行なうことができるようになり、視認性に優れ
る大きな三角窓4で換気を行なうことができるも
のである。
しかも、アーム9a,9bおよび三角窓4は、
第1のロツク部12a、第2のロツク部12bに
より所定の位置でロツク状態となるために、車両
の振動により三角窓4が不要に動かないものであ
る。
なお、第3図、第5図a,b,cにおいて、2
8はフロントウイド、29はピラー、30はウエ
ザストリツプを示す。
また上述した実施例では、三角窓の上下端部の
相方に第1および第2の回動支点、およびアーム
を設けたものを示したが、これに限定されるもの
ではなく、たとえば第8図に示すように、三角窓
の下端部のみに第1の回動支点8、第2の回動支
点7およびアーム9bを設けて、上端部をボール
ジヨイント31でサツシ(図示しない)に支える
ようにしても、上述した実施例と同様の効果を奏
し、併せて第1の回動支点と第2の回動支点とで
形成される回転軸が平行でなくともよいことは明
らかである。
また上述した実施例では、この考案をトラツク
に適用したが、乗用車等の各種自動車にも適用で
きることはもちろんである。
この考案は以上説明したように、第2の回動支
点を支点としたアームの回動に伴なう三角窓の前
方部側を基点とした回動変位でアウトレツト換気
状態を形成、さらにアウトレツト換気状態からの
第1の回動支点とした三角窓の回動でインレツト
換気状態を形成することができる。
したがつて、三角窓は車内の前方側への突き出
しを伴なわないため、運転席のメータクラスタ等
と干渉されずに換気にかかる動きを達成できる。
それ故、大きな三角窓で換気を行なうことがで
き、レイアウトの制限の解消と視認性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の三角窓式換気装置を示す斜視
図、第2図はその換気装置の三角窓の動きを示す
平面図、第3図はこの考案の一実施例にかかるト
ラツクを示す斜視図、第4図a,b,cはこの考
案の一実施例の三角窓式換気装置をそれぞれ換気
に伴なう三角窓の動きとともに示した斜視図、第
5図a,b,cはその換気に伴なう三角窓の状況
を平面から見た平面図、第6図はその換気に伴う
三角窓の動きを制御するロツク機構を示す平面
図、第7図はそのロツク機構のアームが回動した
ときのロツクの状態を示す平面図、第8図はこの
考案の他の実施例の三角窓式換気装置を示す側面
図である。 4……三角窓、6……サツシ、7……第2の回
動支点、8……第1の回動支点、9a,9b……
アーム、12a……第1のロツク部、12b……
第2のロツク部、23……連動杆(連動機構を構
成するもの)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車のドアの車体前方部に形成されたサツシ
    に略上下方向に回動軸線を有して三角窓を回動可
    能に取付け、車外側へ回動された同三角窓を通じ
    て車内を換気する自動車の三角窓式換気装置にお
    いて、上記三角窓の上端部および下端部のうちの
    すくなくとも一方の中央部分に第1の回動支点を
    形成し、同第1の回動支点側の上記サツシに同第
    1の回動支点よりも車体前方部に位置して第2の
    回動支点を形成し、同第2の回動支点と上記第1
    の回動支点とをアームでそれぞれ回動自在に連結
    し、同アームの内部に上記第2の回動支点を中心
    とする同アームの回動を規制する第1のロツク部
    と、上記第1の回動支点を中心とする上記三角窓
    の回動を規制する第2のロツク部とをそれぞれ設
    け、さらに、上記第1のロツク部と上記第2のロ
    ツク部とを連動する連動機構を上記アーム内に備
    え、上記第1のロツク部を解除し上記アームを車
    外側へ所定角度回動したとき上記第2のロツク部
    が自動的に解除されて上記三角窓が回動可能とな
    るように構成したことを特徴とする自動車の三角
    窓式換気装置。
JP13497382U 1982-09-06 1982-09-06 自動車の三角窓式換気装置 Granted JPS5938111U (ja)

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JPS5938111U JPS5938111U (ja) 1984-03-10
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DE102010033827B4 (de) * 2010-08-09 2015-01-08 Nord-Micro Ag & Co. Ohg Ventil zur Steuerung des Innendrucks in einer Kabine eines Luftfahrzeugs

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JPS5710127B2 (ja) * 1973-05-15 1982-02-25

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