JPH0132758Y2 - - Google Patents

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JPH0132758Y2
JPH0132758Y2 JP17345282U JP17345282U JPH0132758Y2 JP H0132758 Y2 JPH0132758 Y2 JP H0132758Y2 JP 17345282 U JP17345282 U JP 17345282U JP 17345282 U JP17345282 U JP 17345282U JP H0132758 Y2 JPH0132758 Y2 JP H0132758Y2
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displacement
piezoelectric
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voltage
bimorph
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JP17345282U
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、例えばレーザ装置又は光学器械等精
密機械における変位調整を電気的に行なう際に適
用して好適な座屈変位する圧電変位素子に関する
ものである。 従来、この種の圧電変位素子としては種々のも
のが案出されている。例えば変位量の増大を目的
として厚み方向に変位素子を積層した積層型変位
素子又はバイモルフ型変位素子がある。 そこで、両者の特性を調べてみる。全長20mm積
層数200層圧電d定数d33=635×10-12m/Vとし
て電極の厚みを無視できると仮定すれば、長さ方
向に50μmの変位を発生するに必要な電圧は理論
的に395Vとなる。 これに対しバイモルフ素子の場合、全長20mm、
セラミツク素子の厚み0.1mmとし、接着部の電極
の厚みを無視できると仮定してバイモルフ先端が
長さ方向の軸と直角の方向に50μm変位するに必
要な電圧は理論的に5.8Vとなる。但しこの場合
の圧電d定数d31=287×10-12m/Vとする。 このようにバイモルフ型は低電圧で大きな変位
を得ることができるが、その構造は片持ち梁とな
つており、作用点である端部は機械的に不安定と
ならざるを得ず、振動又は衝撃に弱く、ミクロン
単位で変位の制御をする変位制御装置に適用する
には困難を伴う。 積層型変位素子の構造は堅牢なものであり、作
用点である端部の機械的安定性については優れた
特性を示すが、その駆動する際大きな電圧を必要
とする。 本考案はかかる点に鑑み、入力電圧に対する変
位量の割合がバイモルフ素子とほぼ同等であり、
かつ作用点の機械的安定性は積層変位素子と同等
となるように両端部において機械的に結合した一
対の圧電セラミツク素子より構成することによ
り、従来の欠点を解消することを主たる目的とす
る。 以下本考案の一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。 第1図は本案圧電変位素子の一例を示す斜視図
である。aは厚み方向に分極され電極を施された
単板素子を示し、セラミツク材で所定の大きさに
形成される。bは単板素子aを複数枚分極方向を
交互にして接着層から電極タツプを取出した積層
素子を示す。そして両者を長手方向端部で機械的
結合つまり接着して構成される。素子a,bは両
端子間に電圧を印加したとき同一の電圧に対し同
一の歪を長手方向に生ぜしめるが、曲げ剛性につ
いては大きな差を有する。尚、fは接着層、eは
作用点を夫々示す。 そこで、素子aに伸びを生ずる方向の電圧及び
素子bに収縮を生ずる方向の電圧Vを印加するよ
うに配線することにより、圧電変位素子は両端に
て結合されているため、素子aに圧縮応力σA、素
子bに引張り応力σBが作用する。 これらの応力は次のように表わされる。 σA=−2n/n+1・d31Y11 E/tV …(1) σB=2/n+1・d31Y11 E/tV …(2) 但しnは素子bの積層数、d31は圧電定数、
Y11 Eは縦弾性定数、tは単板の厚みを示す。 一方、素子aの長手方向に生ずる圧縮力PA
σAとt×Wで表わされる。Wは素子a,bの幅を
示す。すなわち、 PA=σAt×W=−2n・d31Y11 E/n+1・t V×t・W=−2nWd31Y11 EV/n+1 …(3) さて材料力学によると、素子aが長手方向に圧
縮力を受けるとき、(4)式で与えられる座屈荷重
Pkを越えると、素子aは急に曲がりを生じ横方
向に大きく歪み座屈を生ずる(第2図参照)。こ
のときの荷重Pkは、 Pk=4π2Y11 E2・Wt3/12 …(4) (3)式のPAをPkとして座屈を生ぜしめるに必要
な電圧Vkを求めると、 Vk=(n+1)π2t3/6n2d31 …(5) を得る。 座屈状態における歪みの形状は、第2図及び第
3図に示す如く、素子aの変形有効部の左端を原
点とし、長軸方向にX座標軸をとると、各点にお
ける歪みξ(x)は、座屈に関するオイラーの理論に
より次の式で与えられる。 ξ(x)=ξn/2(1−cos2π/′x) …(6) 但し、ξnは中央部における歪みの最大値、
′はこの状態における素子aの変形有効
部の直線距離を示す。 次に入力電圧Vと最大歪み量ξnの関係を導く。
素子a,bが互いに両端を結合されない状態にお
ける長さを夫々abとすれば、 a=(1+d31V/t), b=(1−d31V/t) …(7) 次に素子a,bが両端で結合された状態を考え
る。V≧Vkにおいて、素子aは座屈を生じてお
り、素子bの長さはほぼbであり、素子aの両
端間の直線距離′もほぼbに一致する。この状
態において素子aの中央部eの歪みをξnとすれ
ば素子のたわみは(8)式で与えられる。 ξ(x)=ξn/2(1−cos2π/bx) …(8) また座屈変形を通じて素子aの全長は不変であ
るとすれば素子aの軸に沿つて求めた長さはa
に一致しなければならない。すなわち次式が成立
する。 (9)式を数値解析すると、入力電圧Vとたわみ量
ξnとの関係が得られる。 次に上記各式を用いて具体的に入力電圧Vとた
わみ量ξnの関係を示す。 素子a及びbの全長 =30mm 素子a,bの幅 W=10mm 素子aの厚み t=0.1mm 素子bの積層数 n=20 圧電d定数 d31=−287×10-12m/V 縦弾性定数 Y11 E=6.9×105Kg/cm2 (5)式により動作に必要な最小電圧はVk=6.7ボ
ルトとなる。更に(9)式によつてVとξn及び動作
点(e箇所)の力Pについて解析した結果が第1
表である。
【表】
【表】 次に同じ材料定数で 全長=30mm 幅 W=10mm 厚みt=0.1mm の圧電セラミツク板2枚を接着して構成したバイ
モルフ素子についての入力電圧Vと端部における
歪み及び荷重につき第4図に示す。図中、白丸は
本考案素子、黒丸は比較のために示すバイモルフ
素子を示し、また実線図示はたわみ量を、破線図
示は発生する荷重を夫々表わしている。これによ
り本案素子の比較的低入力電圧時におけるたわみ
量はバイモルフ素子のそれとなんら遜色ないと考
えられ、発生荷重については本案素子の方が優れ
ているものと考えられる。 以上述べた如く本考案によれば、両端部におい
て機械的に結合した一対の矩形圧電セラミツク素
子の一方は単板とし他方は積層板として曲げ剛性
が差を持たせるように構成したので、曲げ剛性が
上記単板に伸び上記積層板に収縮を生ずる方向に
電圧を加えることにより、曲げ剛性が上記単板に
作用して座屈変形するため、大きな変位を得ると
き積層型変位素子のように多大の入力電圧を必要
としない。またバイモルフ素子のように片持ち構
造と異なるため、振動・衝撃に強いので、機械的
に安定するため、振動・衝撃を考慮する必要のあ
る応用分野例えば精密機械・光学器械・レーザ装
置等における微小変位量の制御手段として極めて
好適といえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例を示す斜視図、第2図は
圧電変位素子の動作の説明に供する図、第3図は
同じく動作時における変位量の関係を示す線図、
第4図は本考案の特性の説明に供する線図であ
る。 a……圧電セラミツク単板、b……圧電セラミ
ツク積層板、e……作用箇所。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端部において機械的に結合した一対の矩形圧
    電セラミツク素子より成り、該セラミツク素子の
    一方は単板とし他方は積層板として曲げ剛性に差
    を持たせたことを特徴とする圧電変位素子。
JP17345282U 1982-11-15 1982-11-15 圧電変位素子 Granted JPS5977252U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17345282U JPS5977252U (ja) 1982-11-15 1982-11-15 圧電変位素子

Applications Claiming Priority (1)

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JP17345282U JPS5977252U (ja) 1982-11-15 1982-11-15 圧電変位素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5977252U JPS5977252U (ja) 1984-05-25
JPH0132758Y2 true JPH0132758Y2 (ja) 1989-10-05

Family

ID=30377855

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JP17345282U Granted JPS5977252U (ja) 1982-11-15 1982-11-15 圧電変位素子

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JPS5977252U (ja) 1984-05-25

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