JPH01321046A - 引上げ連続鋳造方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、上下に貫通した型孔を有する冷却鋳型の下部
を溶湯中に浸けて、型孔の下部開口から溶湯を侵入させ
、該溶湯を型孔周囲から冷却し凝固させつつ連続的に引
上げて管体を形成する方法に関するものである。

（従来の技術） 第２図に示す如く、従来の斯種引上げ連続鋳造方法は、
冷却鋳型（１）を上部は湯面から臨出させて溶湯（９）
中に浸け、冷却鋳型（１）の型孔（１１）の下部開口か
ら型孔〈１１）内に溶湯を侵入させる。

型孔（１１）を包囲する水冷ジャケット〈１３）内の冷
却水によって、溶湯を型孔（１１）に沿って冷却凝固さ
せつつ、凝固部分をピンチローラ（３）によって連続的
に引上げて管体Ｐを連続鋳造するものである。

（発明が解決しようとする課題） 冷却鋳型（１）の型孔（１１）内に侵入した溶湯（９）
は、型孔壁（１２）を介して奪熱され、型孔に接する部
分から凝固する。この時、凝固収縮が生じて第３図の如
く、凝固層Ｐ、と型孔（１１）との間にギャップＧが生
じる。

凝固層を引上げる際、凝固層Ｐ１と型孔（１１）との摩
擦によって冷却鋳型（１）に振れが生じ、又、ピンチロ
ーラ（３）の回転によって管体Ｐに微妙な曲げ力が作用
し、凝固層Ｐ、は型孔（１１）の一方に偏る。この偏り
方向も一定しておらず、型孔（１１）内で溶湯の凝固層
が振れ動く。

これによって凝固層Ｐ、と型孔（１１）との間のギャッ
プが不均一になり、型孔（１１）内にて同一高さ位置で
あっても、奪熱量に差異が生じ、その結果、管体の肉厚
が−様に形成されず、偏肉が生じる。

本発明は上記問題に鑑み、肉厚が−様な管体を形成でき
る引上げ連続鋳造方法を明らかにするものである。

（課題を解決する為の手段） 上記課題を解決するために本発明は、冷却鋳型（１）を
、管体Ｐの引上げ方向に直交する面内にて回転させなが
ら管体を引き上げることを特徴とする。

（作用及び効果） 型孔（１１）の下部開口から型孔（１１）に侵入した溶
湯（９）は、水冷ジャケット（１３）内の冷却水によっ
て冷却凝固し、この凝固層がピンチローラ（３）によっ
て連続的に引上げられて管体が形成される。

溶湯が冷却凝固することにより、凝固層は収縮し、型孔
と溶湯の凝固部分との間にギャップが生じる。

管体引上げの際、管体Ｐと型孔（１１）の摩擦による冷
却鋳型（１）の振れ及び管体に作用する微妙な曲げ力に
よって、管体は型孔（１１）の一方に債る。

この偏りも一定しておらず、型孔〈１１）内で溶湯の凝
固層が振れ動き、凝固層Ｐ、と型孔（１１）との間のギ
ャップが不均一になる。

しかし、管体の引上げと共に、回転装置（２）によって
冷却鋳型〈１）を回転させることにより、型孔（１１）
内の溶湯の凝固層と型孔（１１）内面との接触部が刻々
変位して、型孔と凝固層のギャップはマクロ的に均等と
なり、溶湯は型孔（１１）の周面に沿って均一に奪熱さ
れ、凝固層、即ち、管体Ｐに偏肉は生じない。

（実施例） 第１図は本発明の実施に使用する冷却鋳型（１）を示し
ており、該冷却鋳型は、軸心に上下に貫通する型孔（１
１）を有し、型孔（１１）を水冷ジャケット（１３）に
て包囲し、該ジャケット（１３）に冷却水を充填してい
る。

型孔壁（１２）は熱伝導性が良好で融点の高い材料にて
形成され、ジャケット（１３）は鋼板にて形成されてい
る。

又、ジャケット（１３）は耐火物層（１４）にて覆われ
ている。

鋳型（１）の天井壁に型孔（１１〉と同心に円筒（１５
）が突設され、該円筒（１５）の上部にフランジ（１６
）が突設され、円筒（１５）の上端に歯車（１７）が嵌
着固定されている。

フランジ（１６）の下面には等間隔にローラ（１８）が
軸承され、該ローラは円筒（１５）を包囲して配備され
た環軌条（１９）に載って冷却鋳型（１）を水平面内に
て回転可能に支持している。

又、円ｆｉ（１５）の外側には鋳型（１）を定位置で回
転させるためのガイドローラ（４）が等間隔に配備され
ている。

冷却鋳型（１）は上部は湯面から臨出させて溶湯（９）
中に浸かっている。

前記円筒（１５）上の歯車（１７）にはモータ（２０）
に連繋された駆動歯車（２１）が噛合して、鋳型（１）
を回転させる回転装置（２）を構成しいる。

冷却鋳型（１）の型孔（１１）の上方には型孔（１１）
内で凝固した管体Ｐを垂直に引上げるピンチローラ（３
）が配備されている。

ピンチローラ（３）は公知の如く、回転速度を調節でき
、管体Ｐの引上げ速度をコントロールして所望の肉厚の
管体Ｐを製造出来る。

然して、型孔（１１）の下部開口から型孔（１１）に侵
入した溶湯（９）は、水冷ジャケット（１３）内の冷却
水によって冷却凝固し、この凝固層がピンチローラ（３
）によって連続的に引上げられて管体が形成される。

溶湯が冷却凝固することにより、凝固層は収縮し、型孔
と溶湯の凝固部分との間にギャップが生じる。

管体引上げの際、管体Ｐと型孔（１１）の摩擦による冷
却鋳型（１）の振れ及びピンチローラ（３）での管体の
引上げの際に、管体Ｐに作用する微妙な曲げ力によって
、管体は型孔（１１）の一方に偏る。この偏り方向も一
定しておらず、型孔（１１）内で溶湯の凝固層が振れ、
これによって凝固層Ｐ１と型孔（１１）との閏のギャッ
プが不均一になる。

しかし、管体の引上げと共に、回転装置（２０）によっ
て冷却鋳型（１）を回転させることにより、型孔（１１
）内の溶湯の凝固層と型孔（１１）内面との接触部が刻
々変位して、型孔と凝固層のギャップはマクロ的に均等
となり、溶湯は型孔（１１）の周面に沿って均一に奪熱
され、凝固層、即ち、管体Ｐに偏肉は生じない。

上記実施例に於て、 溶湯の温度　　　　　　１４５０℃ 管体の引上げ速度　　　１０００Ｍ＋＊／分鋳型の回転
速度（型孔の周速度） １８００−一／分 管体の外径　　　　　　　　６０曽鏑 管体の肉厚　　　　　　　　　９険− であった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施に使用した冷却鋳型の断面図、第
２図は従来例の冷却鋳型の断面図、第３図は第２図■−
■線に沿う断面図である。 〈１）・・・冷却鋳型　　（１１）・・・型　孔（２）
・・・回転装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］上下に貫通した型孔（１１）を有する冷却鋳型（
   １）の下部を溶湯中に浸けて、型孔（１１）の下部開口
   から溶湯を侵入させ、該溶湯を冷却凝固させつつ連続的
   に引上げて管体を形成する引上げ連続鋳造方法に於て、
   冷却鋳型（１）を管体の引上げ方向と直交する面内にて
   回転させつつ管体を引き上げることを特徴とする引上げ
   連続鋳造方法。 ［２］上下に貫通した型孔（１１）を有する冷却鋳型（
   １）の下部を溶湯中に浸けて、型孔（１１）の下部開口
   から溶湯を侵入させ、該溶湯を冷却凝固させつつ連続的
   に引上げて管体を形成する引上げ連続鋳造装置に於て、
   鋳型（１）には該鋳型を管体の引上げ方向と直交する面
   内にて回転させる回転装置（２）を連繋した引上げ連続
   鋳造装置。