JPH01316A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

Info

Publication number
JPH01316A
JPH01316A JP62-155101A JP15510187A JPH01316A JP H01316 A JPH01316 A JP H01316A JP 15510187 A JP15510187 A JP 15510187A JP H01316 A JPH01316 A JP H01316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
cylinder
engine
valve
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP62-155101A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0823294B2 (ja
JPS64316A (en
Inventor
潤三 佐々木
光夫 人見
Original Assignee
マツダ株式会社
Filing date
Publication date
Application filed by マツダ株式会社 filed Critical マツダ株式会社
Priority to JP15510187A priority Critical patent/JPH0823294B2/ja
Priority claimed from JP15510187A external-priority patent/JPH0823294B2/ja
Publication of JPH01316A publication Critical patent/JPH01316A/ja
Publication of JPS64316A publication Critical patent/JPS64316A/ja
Publication of JPH0823294B2 publication Critical patent/JPH0823294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンの吸気装置に関し、特に、多気筒エ
ンジンの各気筒への吸気を過給する過給システムの改良
技術に関するものである。
(従来の技術) − 従来より、エンジンの気筒内燃焼室に吸入される吸気の
動的効果によってその充填効率を高め、エンジンの出力
トルクを増大させるようにしたものは種々知られている
。その1例として、例えば特公昭60−14169号公
報等に示されるものでは、多気筒エンジンにおける吸気
通路を、吸気順序(点火順序)の連続しない気筒を同じ
グループとする気筒群にそれぞれ接続される2つの吸気
通路に分け、その各々の吸気通路を、吸気マニホールド
のブランチ部上流端が接続された拡大室と、この拡大室
に接続された共鳴通路とで構成するとともに、該共鳴通
路の上流端を上流側集合室に連通させ、上記拡大室に、
両吸気通路同士を連通状態または連通遮断状態に切り換
える切換装置を設け、上記切換装置によって各吸気通路
同士の連通を遮断したときには、各気筒の吸気行程に生
じた負の圧力波を上記上流側集合室で反射させて正の圧
力波に反転させ、その反転した正の圧力波により比較的
低い回転域で吸気の共−過給効果を発揮させる一方、各
吸気通路同士を連通させたときには、上記吸気圧力波の
反転反射位置を吸気ポートに近付けて、吸気圧力振動の
固有振動数を高くし、高速回転域で共鳴過給効果を得る
ようになされている。
また、特開昭56−52522号公報に示されるもので
は、エアクリーナに接続されているインテークマニホー
ルドにループを形成して、該ループ内を吸気が一方向に
流れるようにし、かつ該インテークマニホールドに分岐
接続される吸気管は該マニホールドに対してループ内の
吸気流れ方向と鋭角をなすように取り付けることにより
、ループ内の吸気流速を利用して、その慣性力により吸
気充填効率を高めるようになされている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記した前者のものでは、吸気マニホールド
ブランチ部の集合部分に大容積の拡大室が設けられてい
るので、吸気系が大形化し、大きな設置スペースを要す
る等の不具合がある。
そこで、上記後者の技術において、吸気マニホールドに
ループ部を形成するという点に着目し、例えば吸気順序
が連続しない気筒を同じグループとする2つの気筒群の
各吸気ポートを、拡大室のない共通の共鳴用環状吸気通
路に接続し、この環状吸気通路を、一方の気筒群の各気
筒の吸気ポートに連通ずる部分と、他方の気筒群の各気
筒の吸気ポートに連通ずる部分とがそれぞれ2方向に延
びて両側で相互に接続された環状となし、上記両気筒群
間の両側連通経路の長さを、同じ気筒群の隣接する気筒
の吸気ポート間の長さよりも充分に大きく形成すること
により、気筒群の各気筒の吸気行程終期に吸気ポート付
近に発生した正圧の圧力波を共鳴用環状通路を略−周さ
せて、同じ気筒群の他の気筒の吸気ポートに作用させる
ようにし、吸気の動的効果を有効に発揮させつつ、吸気
の拡大室を不要として大きさをコンパクト化するように
することが考えられる。
さらには、このような環状吸気通路による吸気の共鳴過
給効果に限らず、各気筒の吸気ポートをサージタンク等
の容積拡大室のない吸気通路に接続し、その吸気通路で
の吸気の共振周波数がエンジンの特定回転域(例えば低
速回転域)になるように吸気通路の長さを設定すること
により、吸気をその共鳴効果によって過給するようにす
ることも可能である。
そして、その場合、吸気順序の連続する気筒間の吸気行
程のオーバーラツプ期間を短くする方が、吸気の過給効
果は増大する。すなわち、吸気の負圧の大きさは各気筒
の吸気行程で発生した圧力波が合成されたものであるた
め、吸気のオーバーラツプ期間が大きいときには、その
オーバーラツプ期間中の吸気負圧が加算されて大きくな
り、吸気の共鳴過給があってもその圧力波が負圧と相殺
し合って過給効果が低下する。
ところで、エンジンの吸/排気弁を開閉駆動するカムを
開弁角の狭いカムプロフィルを有する低速用カムと、開
弁角が広くかつリフト量の大きいカムプロフィルを有す
る高速用カムとで構成し、エンジンの低速回転域では、
低速用カムによって吸気弁を開閉駆動し、吸気充填量を
カットして燃費の改善を図る一方、高速回転域では、高
速用カムによって吸気弁を開閉させ、エンジンの出力ト
ルクの向上を図るようにした吸気タイミング可変機構は
知られている。
この吸気タイミング可変機構を有するエンジンに対して
上記した吸気装置を適用した場合、吸気タイミング可変
機構により、エンジンの低速回転域では、狭い開弁角に
よって各気筒の吸気行程のオーバーラツプ期間が短くな
るので、効果的な共鳴過給効果を得ることができる。し
かしながら、反面、高速回転域では、カムの開弁角が拡
大するため、それに伴って吸気行程のオーバラップ期間
が長くなり、上記の如く良好な過給効果を得ることが困
難となる問題が生じる。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的
は、上記した吸気タイミング可変機構等によりエンジン
の高速回転域で開弁角が拡大したときには、吸気を共鳴
過給ではなくて他の適正な過給方式により過給するよう
にすることにより、各気筒間の吸気行程のオーバーラツ
プ期間が変化しても確実に吸気を過給できるようにし、
よってエンジンの広い回転域に亘って過給効果を良好に
発揮させて、吸気の充填量を高め、その出力トルクを増
大させるようにすることにある。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明の解決手段は、吸気
タイミング可変機構により、エンジンの低速回転域で各
気筒間の吸気行程のオーバーラツプ期間が短くなったと
きには、吸気を共鳴過給によって過給する。一方、高速
回転域で吸気オーバラップ期間が長くなったときには、
吸気系に容積拡大部を形成して、吸気を慣性過給によっ
て過給するようにしたものである。すなわち、吸気系途
中の容積拡大部の有無に応じて過給方式を変化させるこ
ととし、オーバーラツプ期間の短くなる低速回転域では
、共鳴過給を行うべく吸気系の容積を小さくし、高速回
転域では、慣性過給を行うために吸気系に容積拡大部を
形成して、その容積拡大部と各吸気弁との間の慣性過給
効果を強調するようにしたものである。
具体的には、本発明の構成は、多気筒エンジンにおける
各気筒の吸気行程の実質的なオーバーラツプ期間を変化
させる吸気タイミング可変機構と、吸気系に容積拡大部
を形成する吸気容積可変機構とを備えたものを基本とす
る。
さらに、エンジンの低速回転域では、吸気の共鳴過給を
生じさせるよう吸気系に容積拡大部を形成せず、かつ各
気筒の吸気行程のオーバーラツプ期間を小さくする一方
、高速回転域では、吸気の慣性過給を生じさせるよう吸
気系に容積拡大部を形成し、かつ各気筒の吸気行程のオ
ーバーラツプ期間を大とするように上記吸気タイミング
可変機構および吸気容積可変機構を制御する制御手段を
設ける。
(作用) この構成により、エンジンが低速回転域にあるとき、制
御手段により吸気タイミング可変機構が制御されて、各
気筒の吸気行程の実質的なオーバラップ期間が短く調整
される。また、この吸気行程のオーバーラツプ期間の短
縮に連動して吸気容積可変機構も制御され、エンジンの
吸気系に吸気圧力波の反射部となる容積拡大部は形成さ
れない。
このことにより、吸気系に吸気の共鳴過給を生じさせ、
この共鳴過給効果によって低速回転域の吸気充填量を増
大させることができる。
一方、エンジンが高速回転域に移行すると、上記各気筒
の吸気行程の実質的なオーバラップ期間は長く調整され
る。そして、この調整に連動して吸気容積可変機構も制
御されて、エンジンの吸気系に容積拡大部が形成される
。この容積拡大部により、該容積拡大部と吸気弁との間
で吸気の慣性過給効果が増大し、この慣性過給効果の増
大によって高速回転域の吸気充填量を増大させることが
できる。よって、エンジンの低速回転域から高速回転域
までの広い回転域に亘って吸気の充填量を増大できるこ
ととなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の第1実施例の全体構成を示しており、
1は直列に配置された4つの気筒2a〜2dを有するD
OHC型直列4気筒エンジンであって、上記4つの気筒
2a〜2dの点火順序は第1気筒2a、第3気筒2C1
第4気筒2d、第2気筒2bの順序に設定されている。
各気筒2a〜2dは、各々吸気弁3により開閉される2
つの吸気ポート4,4と、排気弁5により開閉される1
つの排気ボート6とを備えている。7は上記各気筒2a
〜2d内に吸気を供給する吸気通路であって、該吸気通
路7は、共鳴吸気通路8と、吸気マニホールド11の集
合管部12により形成され、上記共鳴通路8の下流端に
連続する集合吸気通路9と、吸気マニホールド11の各
分岐管部138〜13d内に形成され、上記集合吸気通
路9から並列に分岐された4つの独立吸気通路10a〜
10dとからなり、上記各独立吸気通路10a〜10d
の下流側部分は2又状に分岐されていて、その各下流端
はそれぞれ上記各気筒2a〜2dの2つの吸気ポート4
,4に接続されている。また、上記共鳴吸気通路8の上
流端部はエアクリーナ14に接続されており、このエア
クリーナ14から吸い込んだ吸気(空気)を吸気通路7
の共鳴吸気通路8.集合吸気通路9および各独立吸気通
路IQa〜10dを通して各気筒2a〜2d内に供給す
るようになされている。上記エアクリーナ14直下流の
吸気通路7には吸入空気量を計測するエアフローメータ
15が配置され、該エアフローメータ15の下流側には
他の部分よりも容積の大きい上流側集合室16が形成さ
れている。そして、上記各気筒2a〜2dの吸気ポート
4,4と集合室16との間の吸気通路7の等優良さは、
概ねエンジン1の低速回転域で吸気の圧力波が往復伝播
して共鳴過給が行われる固有振動数になるように設定さ
れている。
また、上記吸気マニホールド11の集合管部12内の吸
気通路7は連通路17を介して比較的大容積の拡大室1
8に連通され、上記連通路17には、連通路17を開閉
して上記集合管部12内の吸気通路7と拡大室18とを
連通状態またはその遮断状態に切り換える開閉弁19が
配設されている。そして、この開閉弁19の開閉により
吸気系の容積を可変制御し、開閉弁19を閉じたときに
は、吸気系途中の容積拡大部をなくして吸気系の容積を
小さくする一方、開閉弁19を開いたときには、吸気系
途中に拡大室18による容積拡大部を形成して吸気系の
容積を大きくするようにした吸気容積可変機構20が構
成されている。
上記各気筒2a〜2dの2つの吸気弁3,3は吸気動弁
機構21によって駆動される。該吸気動弁機構21は、
第2図に示すように吸気弁駆動用の1本の吸気カムシャ
フト22と、2本の低速用ロッカアーム25.25およ
び1本の高速用ロッカアーム27とを有し、上記吸気用
カムシャフト22上には1対の低速用カム23.23と
、該低速用カム23.23間に配置された高速用カム2
4とが形成され、上記各低速用カム23は開弁角の狭い
カムプロフィルに、高速用カム24は低速用カム23よ
りも開弁角が広くかつカムリフト量の大きいカムプロフ
ィルにそれぞれ設定されている。
また、上記各低速用ロッカアーム25は一端(第2図で
上端)のピボット26を支点として揺動自在に支持され
、その他端下面は上記各吸気弁3に、中間部上面は上記
吸気用カムシャフト22上の各低速用カム23にそれぞ
れ当接している。
上記高速用ロッカアーム27は上記両低速用ロッカアー
ム25.25間に配置されている。この高速用ロッカア
ーム27は一端(図で上端)のピボット28を支点にし
て揺動自在に支持され、他端上面が上記高速用カム24
に当接している。上記高速用ロッカアーム27には、そ
の内部に上記ピボット28を介して連通される油通路2
9が形成され、該油通路29の上流端部は図示しないが
エンジン回転数に応じてオイル吐出圧力が増大変化する
オイルポンプにエンジン1のシリンダヘッド内の油路を
介して連通されており、オイルポンプからのオイルが油
通路29に送り込まれるようになっている。
上記各ロッカアーム25.27には、カムシャフト22
の回転中心直下方位置に互いに連通ずる円筒状の中空部
25 a、  27 aがそれぞれ形成され、該6中空
部25a、27a内には低速用ロッカアーム25と高速
用ロッカアーム27とを揺動一体に係合する係合機構3
0が配設されている。
この係合機構30は、上記各低速用ロッカアーム25の
中空部25a内に嵌挿されかつスプリング31により高
速用ロッカアーム27側に付勢されたリターンピン32
と、上記高速用ロッカアーム27の中空部2Ta内にカ
ムシャフト22方向に摺動自在に嵌挿され、各低速用ロ
ッカアーム25の中空部25aへの移動嵌合により該6
低速用ロッカアーム25を高速用ロッカアーム27に揺
動一体に係合する係合ピン33とで構成される。そして
、上記高速用ロッカアーム27の中空部27a内中央部
には上記油通路29の下流端部が開口されており、オイ
ルポンプの吐出圧力が低いエンジン1の低速回転域では
、上記係合ピン33をすターンピン32によって高速用
ロッカアーム27の中空部27a内に収納配置し、各低
速用ロッカアーム25および高速用ロッカアーム27を
それぞれ上記吸気用カムシャフト22の各低速用カム2
3および高速用カム24に当接させて各々異なるリフト
量で揺動させる一方、エンジン1の高速回転域では、オ
イルポンプから吐出された高圧のオイルを上記油通路2
9を介して中空部27a内に流入させ、その中空部27
a内に流入したオイルの圧力により係合ピン33をリタ
ーンピン32の付勢力に抗して押圧して各低速用ロッカ
アーム25の中空部25a内に押し込み、各低速用ロッ
カアーム25と高速用ロッカアーム27とを一体的に係
合するようになされている。よって、第3図に示すよう
に、エンジン1の低速回転域では、各低速用ロッカアー
ム25と高速用ロッカアーム27との分離により、各吸
気弁3を低速用カム23によって開閉駆動することによ
り、図で実線にて示す如く各気筒2a〜2dの吸気弁3
の開弁角を狭くする一方、高速回転域では、2種類のロ
ッカアーム25.27の一体係合により、各吸気弁3を
カムプロフィルの支配的な高速用カム24によって開閉
駆動することにより、図で破線にて示すごとく各吸気弁
3の開弁角を拡大するようにして、各気筒2a〜2dの
吸気行程の実質的なオーバーラツプ期間をエンジン1の
低速域と高速域とで変化させるようにした吸気タイミン
グ可変機構34が構成されている。
さらに、上記容積可変機構20の開閉弁19はコントロ
ールユニット35により作動制御されるように構成され
ている。このコントロールユニット35にはエンジン1
の回転数を検出する回転センサ36の出力信号が入力さ
れており、上記吸気容積可変機構20をコントロールユ
ニット35により、また吸気タイミング可変機構34を
オイルポンプによりそれぞれエンジン1の回転域に応じ
て制御し、エンジン1の低速回転域では、吸気の共鳴過
給を生じさせるよう、開閉弁19を閉じて吸気系に拡大
室18による容積拡大部を形成せず、かつ吸気タイミン
グ可変機構34を低速用カム23の作動状態として、各
気筒2a〜2dの吸気行程のオーバーラツプ期間を小さ
くする一方、高速回転域では、吸気の慣性過給を生じさ
せるよう、開閉弁19を開いて吸気系に拡大室18によ
る容積拡大部を形成し、かつ吸気タイミング可変機構3
4を高速用カム24の作動状態として、各気筒2a〜2
dの吸気行程のオーバーラツプ期間を大とするように構
成されている。
したがって、上記実施例においては、回転センサ36に
より検出されるエンジン回転数に基づいて、吸気タイミ
ング可変機構34および容積可変機構20の開閉弁19
が作動制御される。そして、エンジン1が低速回転域に
あるときには、吸気タイミング可変機構34の低速用カ
ム23が使用されて、そのカムタイミングにより気筒2
a〜2d間の吸気オーバーラツプ期間が短くなるように
制御される。また、これと同時に、容積可変機構20の
開閉弁19が閉じられて、吸気マニホールド11の集合
管部12内の吸気通路7と拡大室18との連通が遮断さ
れ、吸気通路7の途中に大容積の容積拡大部は形成され
ない。このため、各吸気行程の終期に発生した負の圧力
波は集合管部12内の集合吸気通路9ないしその上流の
共鳴吸気通路8を通って上流側に伝播され、該共鳴吸気
通路8上流端の集合室16で反射されて正圧波に反転し
、その正圧波は下流側に伝播されて上記気筒2a〜2d
と吸気行程がオーバーラツプしている次の気筒2a〜2
dの吸気行程初期に作用し、この正圧波によって該気筒
2a〜2dへの吸気充填量が増大する。以上の挙動が各
気筒2a〜2dについて繰り返される。
その際、上記吸気タイミング可変機構34により、各気
筒2a〜2dの吸気行程間のオーバーラツプ期間が短く
なっているため、各気筒2a〜2dの吸気行程で発生し
た負圧の合成値の大きさが小さくなり、その結果、効果
的な共鳴過給効果が得られ、吸気の充填効率を高めて、
エンジン1の出力トルクを増大させることができる。
一方、エンジン1が高速回転域にあるときには、吸気タ
イミング可変機構34の高速用カム24が使用されて、
そのカムタイミングにより気筒2a〜2d間の吸気オー
バーラツプ期間が長くなるように制御される。このため
、上記した効果的な共鳴過給効果は得られない。しかし
、このエンジン1の高速回転域では、上記吸気容積可変
機構20の開閉弁19が開かれて、集合吸気通路9と拡
大室18とが連通され、吸気通路7の途中に大容積の容
積拡大部が形成される。このため、各吸気行程の初期に
発生した負の圧力波は集合吸気通路9に連通ずる拡大室
18で反転反射されて正圧波になった後に同じ気筒2a
〜2dの吸気行程終期に作用し、拡大室18と吸気弁3
との間の吸気の慣性過給効果が高められる。このことに
より、吸気の充填効率を高めてエンジン1の出力トルク
を増大させることができる。よって、第4図に示すよう
に、エンジン1の低速回転域から高速回転域までの広い
回転域に亘ってその出力トルクを増大させることができ
る。
第5図は第2実施例を示しく尚、第1図と同じ部分につ
いては同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、
サージタンクの容積変化によって吸気系の容積を変化さ
せるようにしている。
すなわち、この実施例では、エンジン1′は各気筒2′
 a〜2’  dに1つの吸気ポート4を備えている。
また、吸気通路7を形成するサージタンク37が設けら
れ、該サージタンク37内の吸気通路7は上記各気筒2
 /  a〜2′ 4にそれぞれ分岐吸気管38a〜3
8d内の独立吸気通路10a〜10dを介して連通され
ている。上記サージタンク37にはその一部を部分的に
拡大してなる拡大部37bが形成されている。その拡大
部37b内には拡大部37bをタンク本体37aと仕切
る仕切板39か配置され、該仕切板39は拡大部37b
の奥底部からタンク本体37aとの境界までの範囲を移
動可能に支持されている。この仕切板39はコントロー
ルユニット35により作動制御されるサージタンク37
外の駆動モータ40に連結ロッド41を介して駆動連結
されている。そして、エンジン1′の回転域に応じて駆
動モータ40の駆動により仕切板39を移動させ、エン
ジン1′の低速回転域では、仕切板39を図で下方に移
動させてサージタンク37の本体37aと拡大部37b
との境界付近に位置付けることにより、吸気系に容積拡
大部を形成しない一方、高速回転域では、仕切板39を
図で上方に移動させて上記拡大部37bの奥底部に位置
付けることにより、吸気系にサージタンク拡大部37b
からなる容積拡大部を形成するようにした吸気容積可変
機構20′が構成されている。また、吸気タイミング可
変機構34は上記第1実施例の構成と略同様である。
したがって、この実施例においては、エンジン1′の低
速回転域では、吸気タイミング可変機構34が制御され
て、気筒2’  a〜2’ d間の吸気行程オーバーラ
ツプ期間が短く調整される。また、コントロールユニッ
ト35による駆動モータ40の作動制御により、仕切板
39がサージタンク37の本体37aと拡大部37bと
の境界付近に位置付けられて、吸気系に容積拡大部が形
成されない。このため、吸気の効果的な共鳴過給効果が
発揮される。
一方、エンジン1′の高速回転域では、上記吸気タイミ
ング可変機構34の制御により気筒2′a〜2’  d
間の吸気行程オーバーラツプ期間が長く調整される。ま
た同時に、上記仕切板39がサージタンク拡大部37b
の奥底部に位置付けられて、吸気系に該拡大部37bか
らなる容積拡大部が形成される。このため、吸気の効果
的な共鳴過給効果は得られないが、吸気の慣性過給効果
を増大させることができ、よって上記第1実施例と同様
の作用効果を奏することができる。
第6図および第7図は第3実施例を示し、容積可変機構
および吸気タイミング可変機構の双方を変更したもので
ある。
この実施例では、吸気通路7に各気筒2′ a〜2’ 
 dの吸気行程を実質的に規制するロークリバルブ42
が配設されている。このロータリバルブ42は円筒状の
バルブケース43と、該バルブケース43内に回転自在
にかつ気密状に支持された円筒状のバルブ体46とを備
え、上記バルブケ−ス43の二端開ロ部44は共鳴吸気
通路8(吸気通路7)を介してエアクリーナ14に連通
されている。また、バルブケース43の外周には4つの
開口部45a〜45dか形成され、該各間口部45a〜
45dはそれぞれ分岐吸気管38′ a〜38’  d
内の独立吸気通路10a〜10dを介して各気筒2′ 
a〜2’  dの吸気ボート4に連通されている。一方
、上記バルブ体46の一端にはバルブケース43の一端
開口部44に常時連通する開口部47か形成されている
。また、バルブ体46の外周には上記バルブケース43
の対応する外周開口部45a〜45dにそれぞれ合致可
能な4つの開口部48a〜48dが円周方向に等角度間
隔をあけて貫通形成され、バルブ体46の回転によって
その各開口部488〜48dがバルブケース43の対応
する開口部45a〜45dに合致したときに、ロータリ
バルブ42を開弁状態として吸気を気筒2’ a〜2’
 d内に供給するようになされている。
また、上記バルブ体46は、バルブ制御機構49を介し
てエンジン1′に駆動連結されている。
上記バルブ制御機構49は、一方向ねしく例えば右ねじ
)を有する駆動ねじ部材50と、該駆動ねじ部材50と
同じ軸線上に対向配置され、他方向ねじ(例えば左ねじ
)を有する従動ねじ部材51と、上記駆動および従動ね
じ部材50.51の双方に螺合支持されて回転する操作
部材52とを備え、上記駆動ねじ部材50には従動スプ
ロケット53が回転一体に連結され、該従動スプロケッ
ト53とエンジン1′の出力軸1′ a上に結合した駆
動スプロケット54との間にはチェーン55が巻き掛け
られている。また、従動ねじ部材51は、上記ロータリ
バルブ42のバルブ体46他端部を支持する回転軸56
に回転一体に結合されている。
さらに、上記操作部材52は、コントロールユニット3
5′により作動制御されるモータ等からなるアクチュエ
ータ57によって軸方向(回転中心方向)に移動される
ようになされている。そして、このアクチュエータ57
の駆動により操作部材52を移動させて、その操作部材
52にそれぞれ逆ねじにより螺合している駆動および従
動ねじ部材50.51を回転中に互いに相対回転させる
ことにより、ロータリバルブ42の開閉タイミングを変
化させ、第8図に示すように、エンジン1′の低速回転
域では、ロータリバルブ42の開弁時期を早くし、実質
的に各気筒2 /  a〜2’  dの吸気弁3の開弁
角を小さくして、吸気オーバラップ期間を短くする一方
、高速回転域では、ロータリバルブ42の開弁時期を遅
くし、各気筒2′ a〜2′ dの吸気弁2の開弁角を
本来の開弁角により大きくして、吸気オーバラップ期間
を長くするようにした吸気タイミング可変機構34′が
構成されている。
さらに、58は上記4本の分岐吸気管38′ a〜38
′ dと交差するように配置支持された密閉円筒状の連
通管で、この連通管58の内部には各分岐吸気管38′
 a〜38′ d内部の独立吸気通路10a〜10dを
互いに連通ずる連通路59が形成されている。さらに、
上記連通管58内部の連通路59と各分岐吸気管38′
 a〜38′ d内部の吸気通路10a〜10dとの接
続部分には上記コントロールユニット35′により作動
制御されるアクチュエータ60Hに駆動連結された開閉
弁60,60.・・・が配設されており、この各開閉弁
60をエンジン1′の高速回転域で開くことにより、吸
気系に連通路59による容積拡大部を形成するようにし
た容積可変機構20’が構成されている。
したがって、この実施例においては、エンジン1′が低
速回転域にあるとき、吸気タイミング可変機構34′に
よりロータリバルブ42の開きタイミングが早められて
、吸気オーバーラツプ期間が短く調整されるとともに、
容積可変機構20′の各開閉弁60は閉じられ、吸気系
に連通路59による容積拡大部が形成されない。このこ
とにより、吸気の効県的な共鳴過給効果を得ることがで
きる。
これに対し、エンジン1′が高速回転域にあるとき、吸
気タイミング可変機構34′によりロークリバルブ42
の開きタイミングが遅くなって、吸気オーバーラツプ期
間が長く調整され、それと同時に、上記容積可変機構2
0′の各開閉弁60が同時に開かれ、吸気系に連通路5
9による容積拡大部が形成される。このため、吸気の効
果的な慣性過給効果を得ることができる。よって、エン
ジン1′の広い回転域に互ってその出力トルクを増大さ
せることができる。
尚、上記実施例では、4気筒エンジン1.1′に適用し
た場合を示したが、本発明は4気筒以外の多気筒エンジ
ンに適用することができるのは勿論である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によると、多気筒エンジン
の低速回転域では、吸気容積可変機構によって吸気系に
容積拡大部をなくして吸気の共鳴過給を生じさせ、かつ
吸気タイミング可変機構によって各気筒の吸気行程の実
質的なオーバーラツプ期間を小さくする一方、高速回転
域では、吸気系に容積拡大部を形成して吸気の慣性過給
を増長させ、かつ各気筒の吸気行程のオーバーラツプ期
間を大とするようにしたことにより、低速回転域では効
果的な共鳴過給を発揮させ、一方、高速回転域では慣性
過給効果を強調でき、よってエンジンの低速回転域から
高速回転域までの広い回転域に亘って吸気の充填量を増
大させて、その出力トルクを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は第1実施例の全
体構成を示す構成図、第2図は吸気タイミング可変機構
を示す断面図、′fj43図は各気筒の吸気弁の開閉タ
イミングを示すタイミングチャート図、第4図はエンジ
ン回転数変化に対する出力トルク変化特性を示す特性図
である。第5図は第2実施例゛を示す第1歯相当図であ
る。第6図は第3実施例を示す第1図相当図、第7図は
第6図の■−■線断面図、第8図は吸気弁の開閉タイミ
ングに対するロータリバルブの開閉タイミング特性を示
す特性図である。 1.1’−・・エンジン、2 a 〜2 d、  2’
  a 〜2′d・・・気筒、18・・・拡大室、19
・・・開閉弁、20゜20’、20″・・・容積可変機
構、34.34’ ・・・吸気タイミング可変機構、3
5.35’ ・・・コントロールユニット、37・・・
サージタンク、37b・・・拡大部、42・・・ロータ
リバルブ、49・・・バルブ制御機構、58・・・連通
路、60・・・開閉弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多気筒エンジンにおける各気筒の吸気行程の実質
    的なオーバーラップ期間を変化させる吸気タイミング可
    変機構と、吸気系に容積拡大部を形成する吸気容積可変
    機構とを備えるとともに、エンジンの低速回転域では、
    吸気の共鳴過給を生じさせるよう吸気系に容積拡大部を
    形成せず、かつ各気筒の吸気行程のオーバーラップ期間
    を小さくする一方、高速回転域では、吸気の慣性過給を
    生じさせるよう吸気系に容積拡大部を形成し、かつ各気
    筒の吸気行程のオーバーラップ期間を大とするように上
    記吸気タイミング可変機構および吸気容積可変機構を制
    御する制御手段を備えたことを特徴とするエンジンの吸
    気装置。
JP15510187A 1987-06-22 1987-06-22 エンジンの吸気装置 Expired - Lifetime JPH0823294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15510187A JPH0823294B2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 エンジンの吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15510187A JPH0823294B2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 エンジンの吸気装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPH01316A true JPH01316A (ja) 1989-01-05
JPS64316A JPS64316A (en) 1989-01-05
JPH0823294B2 JPH0823294B2 (ja) 1996-03-06

Family

ID=15598644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15510187A Expired - Lifetime JPH0823294B2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 エンジンの吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0823294B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03202622A (ja) * 1989-12-28 1991-09-04 Mazda Motor Corp 多気筒エンジンの吸気装置
US5402629A (en) * 1991-08-30 1995-04-04 Masaru; Tsuda Mowing machine and structure for discharged mowed grass
TWI385169B (zh) 2005-10-31 2013-02-11 Eisai R&D Man Co Ltd 經雜環取代之吡啶衍生物及含有彼之抗真菌劑

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4592310A (en) Intake device for internal combustion engine
JPS63111227A (ja) エンジンの吸気装置
JPH0323316A (ja) 排気ターボ式過給機付エンジンの吸気制御装置
JPH01316A (ja) エンジンの吸気装置
JP2002227667A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JPH0823294B2 (ja) エンジンの吸気装置
JPH071009B2 (ja) エンジンの吸気制御装置
JPH0550574B2 (ja)
JPH06173723A (ja) 機械式過給機付エンジンのバルブタイミング可変装置
JPS60166707A (ja) エンジンの吸気装置
JPH0730698B2 (ja) 多気筒エンジンの吸気装置
JPS6282228A (ja) 多気筒エンジンの吸気装置
JPH039026A (ja) 内燃機関の吸排気装置
JP3747586B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP3624540B2 (ja) エンジンの吸気装置
JPS61201819A (ja) エンジンの吸気装置
JPH0742860B2 (ja) エンジンの吸気装置
JPS60182312A (ja) エンジンの吸気装置
JPH0545771B2 (ja)
JP2005171790A (ja) 多気筒4サイクル内燃機関
JPS63120819A (ja) 内燃機関の慣性過給装置
JPS63111222A (ja) エンジンの吸気装置
JPH0545769B2 (ja)
JPS61258921A (ja) 内燃機関のダブル吸気路の片通路休止装置
JPH0361008B2 (ja)