JPH01315037A - 光情報記録媒体用光学装置 - Google Patents

光情報記録媒体用光学装置

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JPH01315037A
JPH01315037A JP63249819A JP24981988A JPH01315037A JP H01315037 A JPH01315037 A JP H01315037A JP 63249819 A JP63249819 A JP 63249819A JP 24981988 A JP24981988 A JP 24981988A JP H01315037 A JPH01315037 A JP H01315037A
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acousto
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JP63249819A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Iida
保 飯田
Toshiaki Yasui
俊明 泰井
Toyoyuki Nunomura
布村 豊幸
Atsuki Hirose
広瀬 篤樹
Hiroshi Nagate
弘 長手
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光変調器によって信号変調された光束を光情
報記録媒体あるいは光ディスク原盤上に合焦する光路を
備えた光情報記録媒体用光学装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、予じめセクタ毎にアドレスなどのID信号を表わ
すプリピットがカッティングされ、このアドレスを用い
て所望セクタにデータを記録できるようにした光ディス
クの原盤において、プリピットのカッティングの際にウ
ォーブリングピットのカッティングも行ない、原盤から
形成される光ディスクでのデータの記録、再生時、この
ウォーブリングピットを用いてレーザビームのトラッキ
ング制御を可能としたものが知られている。
第23図および第24図に、この種の原盤をカッティン
グするための従来の光ディスク原盤露光装置を示す。
同図において、レーザ装置601が発生したレーザビー
ム6Q2Aは、ミラー603で反射された後、光変調器
604でプリピットやウォーブリングピットのための光
変調がなされる。光変調されたレーザビーム602Bは
、ミラー605で反射された後、AO(音響光学的)偏
向器606で偏向され、さらにミラー607で反射され
た後、レンズ609によって光ディスク原盤608に露
光される。これによって光ディスク原盤608上にはプ
リピットとウォーブリングピットがカッティングされる
が、AO偏向器606では、プリピットのカッティング
時にレーザビーム602Bの偏向角を一定としているが
、ウォーブリングピットのカッティング時には、レーザ
ビーム602Bの偏向角を変える。
また、従来より、信号パターンが同心円に形成された光
ディスク媒体が知られている。
この光ディスク媒体のもとになる光ディスク原盤をカッ
ティングする場合、あるいはこの光ディスク媒体を用い
て情報の記録/再生を行う場合、光スポットが光ディス
ク上に描く軌跡が同心円になるような光ビームを照射可
能な光ディスク用光学装置を必要とする。
この種の光ディスク用光学装置としては、従来より、■
光ディスク上に光スポットを合焦する対物レンズを含む
光学ヘッドの位置を光ディスクの半径方向にステップ状
に移動するようにしたもの、および、■光学ヘッドを光
ディスクの半径方向に定速度で移動しつつ光学系に設け
られたガルバノミラ−を駆動して、光ディスク上に照射
される光スポットの軌跡が同心円を描くようにしたもの
が知られている。
さらに、従来より、信号パターンが渦巻状に形成された
光ディスク媒体が知られている。
第25図に、本願出願人が先に提案したこの信号パター
ンをカッティングするに用いられる光ディスク原盤露光
装置の第1例を示す(特開昭62−177730号)。
この図において、701はスピンドル、702はスピン
ドル701に取り付けられた光ディスク原盤、703は
固定テーブル、704は移動テーブル、705は固定テ
ーブル703および移動テーブル704上に搭載された
光学装置を示している。
光ディスク原盤702は、ガラス板から平滑な板材の表
面にホトレジスト膜を形成して成る。
固定テーブル703は、前記スピンドル701に対して
所定の位置に固定されており、その上面に、光学装置7
05を構成する光学部品のうちの光源706と、光源7
06から出射された光束に信号変調をかける音響光学素
子707と、所要の反射鏡708,709とが搭載され
ている。
移動テーブル704には、前記音響光学素子707によ
って変調された光束710を前記光ディスク原盤702
上に合焦するための対物レンズ711が搭載されている
。この移動テーブル704は、送りねじ712および案
内レール713に取り付けられており、送りねじ712
に連結された図示外のモータを駆動することによって、
そのモータの回転方向にその回転量に応じた距離だけ前
記対物レンズ711を前記光ディスク原盤704の半径
方向に沿って移動するようになっている。
この光ディスク原盤露光装置は、スピンドル701を回
転駆動しつつ移動テーブル704を光ディスク原盤70
2の内周領域から外周領域に向けて移動し、対物レンズ
711から音響光学素子707によって信号変調された
光束710を照射することによって、光ディスク原盤7
02のホトレジスト膜に渦巻状の信号パターンを露光す
る。
その後、光ディスク原盤702を現像することによって
、凹凸の信号パターンが形成された現像済み光ディスク
原盤を得る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、第23図および第24図に示したプリピット
およびウォーブリングピットをカッティングする光ディ
スク原盤露光装置においては、プリピットのカッチイン
ク時でのAO偏向素子のレーザビーム入射角、回折光の
出射角がAO偏向素子のブラッグ角に正確に等しく、ウ
ォーブリングピットのカッティング時の回折光がこの回
折光に関して対称なずれ角で偏向されるならば、これら
回折光の強度は等しく、トラック中心の両側に形成され
るウォーブリングピットの大きさを全く等しくすること
ができる。
しかしながら、AO偏向素子のブラッグ角にレーザビー
ムの入射角を正確に一致させることは非常に困難であり
、このために、プリピットのカッティングのための回折
光の出射角は、ブラッグ角よりも若干ずれてしまう。そ
こで、この回折光に対してウォーブリングピットのカッ
ティングのための回折光の出射方向を対称に設定すると
、ブラッグ角からのこれら回折光の出射角のずれは異な
ることになり、このために、回折光の強度は互いに異な
ることになる。この結果、これら回折光によってカッテ
ィングされるウォーブリングピットは、トラック中心の
両側で大きさが互いに異なってしまう。
そこで、このようにウォーブリングピットがカッティン
グされた光ディスク原盤から光ディスクを形成し、これ
にデータの記録あるいは再生を行なうために、ウォーブ
リングピットによってレーザビームのトラッキングを行
なうと、レーザビームの中心が中心線に一致しているに
もかかわらず、夫々のウォーブリングピットから得られ
る信号レベルが一致せず、正確なトラッキング制御が行
なえないという問題がある。
また、信号パターンを同心円状にカッティングするため
の従来例に係る2種類の光ディスク用光学装置のうち、
前者は、記録トラック毎に光学ヘッドを停止しなくては
ならないため、これを光ディスク原盤のカッティング装
置に応用した場合には作業性が悪(、記録/再生装置に
応用した場合にはアクセス速度およびデータの転送速度
が遅いという問題がある。また、光学ヘッドを移送する
制御系の構造上光学ヘッドが振動し易いため、これを光
ディスク原盤のカッティング装置に応用した場合には真
円度の良い記録トラックをカッティングすることができ
ず、また、記録/再生装置に応用した場合には光学ヘッ
ドのトラッキングエラーを生じ易いという問題がある。
この場合、光学ヘッドの振動が充分に減衰するまで記録
/再生動作を休止すれば、トラッキングエラーという問
題を回避することができるが、アクセス速度およびデー
タを転送速度が遅くなるといった問題を生じる。
一方、後者の光ディスク用光学装置は光ビームの偏光手
段としてガルバノミラ−という応答性の悪い機械的手段
を使用しているため、光ディスク原盤のカッティング装
置に応用した場合には真円度の良い記録トラックを畜速
でカッティングすることができず、また、記録/再生装
置に応用した場合には光学ヘッドのトラッキングエラー
を生じ易いという問題がある。
さらに、従来例に係る光ディスク露光装置のうち光変調
器に音響光学素子を用いたものについては、以下のよう
な不都合がある。
すなわち、前記音響光学素子707は、第27図に示す
ように、例えば、LiNbO5などから成る圧電体71
6に周波数fの電圧を加えて、例えばToo□、P b
 M OOaなどから成る媒質717中に波長λの超音
波715を発生させ、これを回折格子として入射光束A
を回折させるものであって、超音波駆動電圧を振幅変調
することによって変調光710を得るようになっている
本願発明者らは、研究の結果、このような音響光学素子
707を通った光束は、第26図に示すように、回折に
より、超音波715の進行方向に押しつぶされたように
断面形状が変形するという事実を知得た。例えば、円形
断面の光束を音響光学素子707に通した場合、光束の
断面形状が超音波715の進行方向を短軸とする楕円形
になる。
かようにして、音響光学素子707からの出口光の断面
形状、すなわち光ディスク原盤702上に照射された光
スポットが楕円形になると、円形の光スポットが照射さ
れた場合に比べてホトレジストの露光幅および形状が相
違してしまい、理想的な凹凸パターンを露光することが
できない、従って、再生信号レベルが低下し、CN比が
劣化するといった問題を生じる。
前記は光ディスク原盤露光装置を例にとって説明したが
、記録再生装置においても同様の不都合を生じる。すな
わち、書き込み用光スポットの形状が楕円形になる結果
、理想的な幅および形状を有するビットを形成すること
ができない、あるいは読み出し用光スポットの幅が広が
る結果、信号のクロストークを生じ易くなるといった問
題を生じる。
従って、本発明の第1の目的は、ウォーブリングビット
の大きさを均一にしてトラッキング制御の精度を高める
ことができるようにした光ディスク原盤露光装置を提供
することにある。
また、この発明の第2の目的は、光ディスク上に真円度
の高い光スポットの軌跡を高効率に描出可能な光ディス
ク用光学装置を提供することにある。
さらに、本発明の第3の目的は、対象物に対して常に円
形の光スポットを照射できる光情報記録媒体用光学装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的を達成するために、大発明は、光ディス
ク原盤にウォーブリングピットをカッティングするとき
にカッティングレーザビームの強度を高める手段を設け
る。
また、上記第2の目的を達成するため、レーザ光源から
対物レンズに至る光学系に音響光学効果偏向器(以下、
A−0偏向器と略称する。)を設け、スピンドルモータ
に取り付けられた光ディスクを回転駆動しつつ前記対物
レンズを含む光学系をこの光ディスクの半径方向に定速
度で移動したとき、前記光ディスク上に照射された光ス
ポットの軌跡が同心円を描くように前記A −0偏向器
を駆動することを特徴とするものである。この光ディス
ク用光学装置は、光ディスク原盤のカッティング装置に
応用することもできるし、また、光ディスク媒体の記録
/再生装にとしても応用することができる。
さらに、上記第3の目的を達成するため、前記光変調器
を2つの音響光学素子にて構成し、これら2つの音響光
学素子を、それぞれの音響光学素子内に発生する超音波
の進行方向がある角度をもって互いに傾斜するように配
置した。
〔作用〕
上記第1の手段によると、AO@向器からの回折光の出
射角がブラッグ角θB raggからずれて回折光強度
が低下した場合、その強度の低下分を補うようにカッテ
ィングレーザビームの強度を高める手段を駆動すること
ができる。
したがって、AO偏向器へのし・−ザビームの入射角が
高い精度でブラッグ角θB raggに設定できなくと
も、プリピットの中心線に関して互いに反対側に形成さ
れる2つのウォーブリングビットの大きさは等しくなり
、また、これらはプリピットに等しく強度のレーザビー
ムでカッティングされたから、夫々のウォーブリングビ
ットから再生される信号のレベルも非常に高いものとな
り、トラッキング制御は、誤まることなく、非常に高精
度で行なわれることになる。
また、上記第2の手段は以下のような作用を行う、すな
わち、A−0偏向器は、ガルバノミラ−に比べて格段に
応答性が良好である。しかも電気的手段によって制御で
きるため、光スポツト照射位置の補正や光ビームの強度
の補正が容易である。
よって、光ディスクの回転速度を低下することなく、光
ディスク上に照射される光スポットの軌跡を高真円度に
調整することができる。
この光ディスク用光学装置を光ディスク原盤のカッティ
ング装置に応用した場合には高精度の同心円トラックを
高速でカッティングすることができ、記録/再生装置に
応用した場合にはアクセス速度およびデータの転送速度
を高速化することができる。
さらに、上記第3の手段は以下のような作用を行う。す
なわち、超音波の進行方向が互いに直交するようにして
2つの音響光学素子を配置すると、光源から出射された
円形断面の光束は、まず光源に近接する第1の音響光学
素子によって回折され、その出口光の断面形状が、この
第1の音響光学素子内に生じる超音波の進行方向に短軸
が向いた楕円形断面となる。この第1の音響光学素子か
らの出口光は、長軸を第2の音響光学素子の超音波進行
方向に向けて第2の音響光学素子に入射する。
第1の音響光学素子からの出口光は、第2の音響光学素
子によって回折され、その長軸が第2の音響光学素子の
超音波の進行方向に圧縮される。従って、第1の音響光
学素子によって生じた光束の変形が、第2の音響光学素
子によって相殺され、第2の音響光学素子から常に円形
断面に近似した出口光を出射することができる。
よって、光ディスク原盤露光装置においては正確な凹凸
の信号パターンが形成され、また、記録再生装置におい
ては正確なピッ1−が形成され、さらに、光スポットの
形状の異常に起因するクロストーク等を生じることがな
い。
〔実施例〕 以下、本発明の第1実施例を光ディスク原盤露光装置を
例にとって説明する。
第1図は本発明に係る光ディスク原盤露光装置の平面図
であって、101はスピンドル、102は光ディスク原
盤、103は固定テーブル、104は移動テーブル、1
05は光変調器、111は対物シノンズを示している。
この図に示すように、本発明の光ディスク原盤露光装置
は、基本的な構成については第2!図に示した従来の光
ディスク原盤露光装置と同じである。異なるところは、
光B106から対物レンズ111に至る光路上に光変調
H105として2つの音響光学素子107,114を設
け、これら2つの音響光学素子107,114を、それ
ぞれの音響光学素子内に発生する超音波115の進行方
向が互いにある角度をもって傾斜するように配置した点
にある。
すなわち、第2図に示すように、2つの音響光学素子1
07,114は、それぞれに備えられた圧電体116を
1度ないし90度の範囲でずらして光路118上に配置
されており、第1の音響光学素子107の媒質117中
に発生する超音波115の進行方向(第2図の矢印イ)
と第2の音響光学素子114の媒質117中に発生する
超音波115の進行方向(第2図の矢印口)とが互いに
1度ないし90度の範囲で傾斜するようになっている。
勿論、2つの音響光学素子107,114のうち第1の
音響光学素子107は、光の入射面107aを光源10
6に向け、光の出射面107bを対物レンズ111側に
向けて設定される。一方、第2の音響光学素子114は
、光の入射面114aを第1の音響光学素子107の出
射面107bから出射される1次回折光の光路上に向け
、光の出射面114bを対物レンズ111の光軸に合致
して設定される。
前記実施例の光情報記録媒体用光学装置は、超音波11
5の進行方向が互いに直交するようにして2つの音響光
学素子107,114を配置したので、光源106から
出射された円形断面の光束121は、まず光源106に
近接する第1の音響光学素子107によって回折され、
その出口光122の断面形状が、この第1の音響光学素
子内107に生じる超音波115の進行方向(第2図の
矢印イ)に短軸が向いた楕円形となる。この第1の音響
光学素子107からの出口光122は、長軸を第2の音
響光学素子114の超音波進行方向(第2図の矢印口)
に向けて第2の音響光学素子114に入射する。第1の
音響光学素子107からの出口光122は、第2の音響
光学素子114によって回折され、その長軸が第2の音
響光学素子114の超音波115の進行方向に圧縮され
る。
従って、第1の音響光学素子107によって生じた光束
121の変形が、第2の音響光学素子104によって相
殺され、第2の音響光学素子114からは2つの音響光
学素子の設定角度に応じて円形度が修正された出口光1
23が出射する。勿論これら2つの音響光学素子107
,114の設定角度を90度にすれば円形断面の出口光
を得ることができる。
このようにすると、光ディスク原盤のホトレジスト面に
収差がなくかつ円形により近似した光スポットが照射さ
れ、正確な幅および形状を有する凹凸の信号パターンを
形成することができる。よって、再生信号レベルが大き
くなり、CN比を改善することができる。なお、前記2
つの音響光学素子107,114の設定角度は、(90
±1)度が最も好ましい。
本第1実施例の変形例としては、前記光学系を記録再生
装置に適用した場合を挙げることができる。前記光学系
を記録再生装置に応用した場合には、書き込み用光スポ
ットの形状を円形にすることができるので、小径かつ整
形性のよいビットを形成することができ、再生出力レベ
ルが大きくなってCN比を改善することができる。また
、読み出し用光スポットの形状が円形になる結果、光ス
ポツト径が小径になり、レーザスポットの形状の異常に
起因するクロストークを防止することができる。
また、他の例としては、光源に近接して配置された第1
の音響光学素子を光ffl!整およびノイズリダクショ
ンのために用い、第2の音響光学素子を信号変調のため
に用いることもできるし、各音響光学素子の役割をこれ
と反射にすることもできる。また、第1の音響光学素子
を信号変調のために用い、第2の音響光学素子にウオブ
リング偏向器の役割をもたせることもできる。
また、光源としては、レーザのばか公知に属する任意の
放射線光源を用いることができる。
次に、本発明の第2実施例を第3図ないし第7図に基づ
いて説明する。本第2実施例の光情報記録媒体用光学装
置は、光情報記録媒体として光ディスク原盤を備えると
共に、光源を出て対物レンズに至る光路上にウォーブリ
ングピットの記録時に変調光を偏向する光偏向器を備え
、この光偏向器のウォーブリングピットの記録時での光
偏向に同期して光ディスク原盤に露光する光束の強度を
高める光強度制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
第3図は第2実施例に係る光ディスク露光装置の構成図
であって、221は音響光学光偏向器(以下、AO偏向
器と略称する)、222は信号発生器、223は可変利
得増幅器、224は発振器を示し、その他部出図面に対
応する部分にはそれと同一の符号が表示されている。
AO偏向器221は、第4図に示すように、発振器22
4からの周波数fの電圧を圧電材からなるトランスデユ
ーサ225に印加して超音波を発生させ、この超音波に
よってTeガラス、PbMo0. 、Tea、などから
なるAO偏向素子226に疎密波を発生させてこのAO
偏向素子226を回折格子とするものであり、これにレ
ーザビーム2Bを入射すると、AO偏向素子226をそ
のまま通過する直進光2Cと回折光2Dが生ずる。ここ
で、AO偏向素子226中の疎密波を波長λ1、レーザ
ビーム2Bの波長をλ2とすると、AO偏向素子226
の光軸りに対して5in−’(λ2/2λ1)で表わさ
れるブラッグ角θBraggをレーザビーム2Bの入射
角とすると、このブラッグ角θB raggで最大強度
の回折光2Dが得られる。
発振器224の出力電圧の周波数を変化させ、AO偏向
素子226の疎密波の波長λ、を変化させると、これに
対するAO偏向素子226のブラッグ角θB ragg
も変化するが、レーザビーム2Bの入射角が一定である
から、回折光の出射角も変化する。
そこで、いま、第5図(a)に示すパルスP1が変調信
号として光変調器105に供給される期間TI、第5図
(b)に示すように、バイアス源227からのバイアス
電圧により発振器224の出力電圧の周波数をflとし
、このときのAO偏同素子226のブラッグ角θB r
aggにレーザビーム2Bの入射角を設定すると、回折
光2Dは最大強度でもってブラッグ角θB raggで
出射される。
この回折光2Dは、カッティングレーザビームとして光
ディスク原盤2に露光され、第5図(c)に示すように
、この光ディスク原盤102にプリピット228が形成
される。
次に、光変調器105にパルスP2が変調信号として供
給される期間Tz(第5図(a))、バイアス源227
からバイアス電圧を変化させることにより、発振器22
4の出力電圧を周波数をf2(但し、fzf−f、)に
変化させる(第5図(b))。
そこで、AO偏向素子226から出射される回折光2D
’はブラッグ角θB raggよりもθだけ一方にずれ
て出射される。この回折光2D’は、同様にして、カッ
ティングレーザビームとして光ディスク原盤102に露
光され、第5図(e)に示すように、プリピット228
の中心線Kからずれたウォーブリングピットの1つ22
9Aが形成される。
光変調器105に次のパルスP3が供給される期間T、
(第5図(a)) 、さらにバイアス源227からのバ
イアス電圧を変化させて発振器224の出力電圧の周波
数をtz  (但し、f、≠f+、ft)に変化させる
(第5図(b))。これにより、AO偏向素子226か
らはブラッグ角θB raggとは異なる出射角で回折
光2D″が出射されるが、この回折光2D’の出射角が
ブラッグ角θB raggに関して先の回折光2D’と
は反対方向に上記の角度θだけずれるように、発振器2
24の出力電圧の周波数f、が設定される。この回折光
2D“もカッティングレーザビームとして光ディスク原
盤102を露光する。これにより、第5図(c)に示す
ように、光ディスク原盤102上に、ウォーブリングピ
ット229Aに続いて、中心%?l Kに関してこのウ
ォーブリングピット229Aとは反対側で等距離の位置
にウォーブリングピットの他方229Bが形成される。
以上のようにして、光ディスク原盤102には、各セク
タ毎にプリピット228とウォーブリングピット229
A、229Bとがカッティングされる。
第3図における、信号発生器222は、第6図(a)に
示すように、プリピットのカッティングのためのパルス
P、とウォーブリングピットのカッティングのためのパ
ルスP、、P3とからなるパルス信号MSfを発生し、
これとともに、利得制御信号SCとバイアス電圧DSと
を発生する。
パルス信号MSIは可変利得増幅器223で増幅された
後、光変調器105に供給されて光源106からの光束
2Aを光変調する。バイアス電圧DSは、先の従来技術
と同様、パルス信号MSIのパルスP、を含む期間TI
 、パルスP2を含む期間T2、パルスP3を含む期間
T、で夫々レズルが異なり、これで発振器224を制御
することにより、第6図(c)に示すように、発振器2
24の出力電圧の周波数が、期間T’+ 、Tz 、T
sで夫々f、、f、、f、に設定される。これにより、
光ディスク原盤2には、第5図(C)で示したように、
プリピット22Bと、これらの中心線に゛からずれてウ
ォーブリングピット229A、229Bとが夫々カッテ
ィングされる。
一方、信号発生器222からの利得制御信号SGは、第
6図(d)に示すように、パルス信号MSlの期間T1
と期間(Tz +T:l )とでレベルが異なっており
、これによって可変利得増幅器223の利得が変化させ
られる。ところで、AO偏向器221から出射される回
折光の強度は、先に説明したように、入射角、出射角が
ブラッグ各θB raftgに等しいとき最大となり、
第7図(a)に示すように、発振器224の出力電圧の
周波数がf、(第6図(d))のときのブラッグ角θB
raggで出射される回折光が最大強度を有するように
すると、この回折光の出射角がこのブラッグ角θB r
aggからいずれの方向にずれても、回折光の強度は低
下する。可変利得増幅器223では、第7図(b)に示
すように、その利得特性がこのAO偏向器221の回折
光出力特性とは逆の特性となるように設定されている。
すなわち、AO偏向器221からの回折光の出射角がブ
ラッグ角θBraggからずれて回折光の強度が低下す
るが、この強度の低下分を補ぎない、第7図(c)に示
すように、回折光が出射角に関して回折光の強度が均一
となるように、利得制御信号SG(第6図(d))によ
って可変利得増幅器223の利得が制御される。
これにより、可変利得増幅器223でパルス信号MSI
のパルス信号Pg、P:+はパルス4z 号p +より
も増幅される。この可変利得増幅器223の出力パルス
信号MS2(第6図(b))によって光束2Aを光変調
器105で光変調することにより、AO偏向器221か
ら回折光として出射されるカッティング用のレーザビー
ムの強度は期間T+ 、Tt 、T’sで互いに等しく
なり、光ディスク原盤102上にカッティングされるプ
リピット228、ウォーブリングビット229A、22
9Bの大きさが等しくなる。
したがって、AO偏向器221への光束2Bの入射角が
高い精度でブラッグθB raggに設定できなくとも
、プリピット228の中心線Kに関して互いに反対側に
形成される2つのウォーブリングビット229A、22
9Bの大きさは等しくなり、また、これらはプリピット
228に等しく強度のレーザビームでカッティングされ
たから、夫々のウォーブリングビット229A、229
Bから再生される信号のレベルV、、V、も非常に高い
ものとなり、トラッキング制御は、誤まることなく、非
常に高精度で行なわれることになる。
なお、上記実施例では、光変調器105で回折光の強度
低下を補償するようにしたが、たとえば、発振器224
の出力電圧の振幅を制御し、AO偏向器221での超音
波の強度を変化させるなど、他の手段でもって回折光の
強度低下を補償することもできる。
また、上記光変調器105を2つの音響光学素子にて構
成し、これら2つの音響光学素子をそれぞれの音響光学
素子内に発生する超音波の進行方向がある角度をもって
互いに傾斜するように配置することもできる。このよう
にすると、対物レンズ111を出て光ディスク原盤10
2上に照射される光スポットの収差が低減され、正確な
形状のプリピットおよびウォーブリングビットを形成す
ることができる。
次に、本発明の第3実施例を第8図ないし第10図に基
づいて説明する。本第3実施例の光情報記録媒体用光学
装置は、光情報記録媒体として光ディスクを備えると共
に、光変調器を出て前記対物レンズに至る光路上に音響
光学効果偏向器を設け、前記光ディスクを回転駆動しつ
つ前記対物レンズを含む光学系を前記光ディスクの半径
方向に定速度で移動したとき、前記光ディスク上に照射
された光スポットの軌跡が同心円を描くように前記音響
光学効果偏向器を駆動することを特徴とする。
第8図は第3実施例に係る光ディスク原盤露光’ANの
構成図であって、301はスピンドルモータ、302は
光学系、303はAO偏向器の駆動回路を示し、その他
部出図面に対応する部分にはそれと同一の符号が表示さ
れている。
光ディスク原盤102は、中心部にセンタ孔102aを
有する円板状に形成されており、スピンドルモータ30
1より突出したスピンドル101を前記センタ孔102
aに嵌挿することによってスピンドルモータ301に取
り付けられる。この光ディスク原盤102は表面にホト
レジスト膜が均一の厚さに塗付されており、所定の波長
の光ビームを照射することによって、露光後の現象処理
により、その光ビーム照射パターンと同一の凹溝状のパ
ターンを形成できるようになっている。
光学系302は、レーザなどの光源106と、光源10
6から出射された光ビーム106aに信号変調をかける
光変調器105と、光変調器105に変調信号を印加す
る信号発生器304と、変調ビーム106bの進行方向
を調整するA−0偏向器305と、A−0偏向器305
の駆動回路306と、前記光ディスク原盤102のホト
レジスト面に変調ビーム106bを合焦する対物レンズ
111と、所望数のミラー307とから成る。
前記対物レンズ111 (光学ヘッド1lla)は、前
記光ディスク原盤1020半径方向に移送できるように
なっている。光ディスク原盤102と対物レンズ111
の水平距離310は、対物レンズ111の移送量によっ
て調整することができる。従って、前記A−0偏向器3
05に印加される高周波信号を一定にして、前記スピン
ドルモータ301を回転駆動しつつこの対物レンズ11
1を光ディスク原盤102の半径方向に移送すると、光
ディスク原9102に渦巻状の連続したトラックがカッ
ティングされる。
本実施例では、・A−0偏向器5に第9図および第10
図に示すようなのこぎり刃状の駆動信号を印加すること
によって、A−0偏向器305から出射される光ビーム
を光ディスク原盤102の半径方向く水平路#310と
同一方向)に振ることによって、光ディスク原盤102
上に照射される光スポットの軌跡が同心円になるように
している。
のこぎり刃状の駆動信号の立下り(立上り)は、第9図
および第10図に示すように、スピンドルモータ301
のエンコーダ信号と同期がとられており、スピンドルモ
ータ301 (光ディスク原盤102)が1回転する毎
に光ビームが光ディスク原盤102の半径方向に1回宛
振られ、駆動信号の傾斜部分で偏向特性がリニアに制御
される。
A−0偏向器305の駆動回路303は、第11図に示
すように、制御電圧発生器311と電圧制御型発振器3
12と、増幅器313とから成っており、連続した偏向
制御が行えるようになっている。
A−0偏向器305の駆動信号が、第9図に示すように
、信号の立下りに全く時間を要しないのこぎり刃状にな
っている場合には、各トラック中に未露光部分のない光
ディスク原盤102が露光される。
然るに、現実には、このような駆動信号を発生すること
はできないし、また電圧制御発振器の応答性も無視でき
ないのであって、第10図に示すように、駆動信号の立
下り開始から立下り終了までには、1.−10の時間を
要する。この時間t。
−10は、第12図に示すように、光スポット314を
露光済みトラックTn、の終点から次のトラックTnt
の露光開始点まで振るに要する時間であり、各トラック
の露光始点と露光終点との間には前記の時間1.−10
に相当する長さ10の未露光部分315を形成すること
になる。前記したように、駆動信号の立下りは、スピン
ドルモータ301のエンコーダ4f、号と同期がとられ
ているため、この未露光部分315は、光ディスク原盤
102上の一定の半径方向に形成される。
本実施例の光ディスク原盤カッティング装置は、例えば
国際標準化機構(ISO)のフォーマット内容(I S
O/TC97/SC23Nl i 9)のように、各ト
ラック中に一定長さの未露光領域を有する光ディスク媒
体のカッティングに適用することができる。前記ISO
のフォーマット内容は、各セクタのプリフォーマット領
域後部に1バイト分の未露光領域を有することになって
おり、この9■域を光ビームが通過する時間は約1.4
4μsである。本実施例の光ディスク原盤カッティング
装置は、光ビームの偏向手段として応答性の高いA−〇
偏向器を備えており、第10図における時間1、−1.
をこの時間(約1.44μs)以内に調整することは容
易である。よって、ISO規格に適合したフォーマット
の光ディスク媒体を製造することができる。
次に、本第3実施例の他の例を第13図および第14図
に基づいて説明する。本例は、各トラックの露光始点と
露光終点との間に、未露光部分が形成されないようにし
たものである。
本例の光ディスク原盤カッティング装置は、第13図に
示すように、光学系に2つの光変調器105.105a
と、2つのA−0偏向器305゜305aを備えている
。なお、図中の符号316は光ビームを分割あるいは合
成するためのハーフミラ−を示している。
この光ディスク原盤カッティング装置は、第14図に示
すように、まず、第1のトラックTn、を第1の光ビー
ム317で露光し、次に第2のトラックTnzを第2の
光ビーム318で露光し、その間に前記第1の光ビーム
317を第3のトラックTn、に振るといった方法で順
次カッティングを行う。
これをさらに詳細に説明すると、各A−0偏向器305
,305aの駆動信号はスピンドルモータ301のエン
コーダ信号と同期がとられており、常に第10図の時間
T0にて切替えられるようになっている。スピンドルモ
ータ301を定速度で回転駆動しつつ対物レンズ111
を光ディスク原盤102の半径方向に定速度で移送し、
前記2つのA−0偏向器305.305aのうちの第1
のA−0偏向器305を駆動すると、光ディスク原盤1
02上に真円状の第1のトラックTn、が露光される。
このとき、第2のA−0偏向器305aには駆動信号が
印加されておらず、次に露光しようとする第2のトラッ
クに所定強度の光ビームを照射できるように待機されて
いる。
第1のトラックTn、の露光が終了し、第1の光ビーム
317がスピンドルモータ301のエンコーダ信号の立
上りと対応する位置(第10図の時間to)に戻ったと
き、A−0偏向器駆動回路303内に備えられたスイッ
チが第1のA−0偏向器305から第2のA−0偏向器
305aに切り換えられ、第2のトラックTn2の露光
が行われる。そして、この第2のトラックTn、の露光
が行われている間に、前記第1のA−0偏向器305に
所定の駆動信号を印加し、第1の光ビーム317を次に
露光しようとする第3のトラックTn、に振る。勿論、
このときの第1の光ビーム317の強度は、第1の光変
調器105によって、フォトレジスト層を露光しない強
度に調整される。
以下、これと同様に、相隣接するトラックを交互に露光
することによって、順次カッティングを行う。
本例の光ディスク原盤カッティング装置は、光学系に2
つのA−0偏向器305,305aを備えたので、未露
光部分のないトラックをカッティングすることができる
なお、各トラックの露光始点と露光終点の接続部の精度
は、ビーム切替時におけるスイッチのオン、オフの時間
差の影響を受けるが、これは一般に充分に短かくするこ
とができるので、事実上田とみなせるトラックを形成す
ることができる。さらに高精度のトラックが要求される
場合には、スイッチのオン時間をオフ時間より短かくす
ることによって、未露光部のないトラックを形成するこ
とができる。
次に本第3実施例のさらに他の例を、第15図に基づい
て説明する。本例の光ディスク原盤カッティング装置は
、A−0偏向器305の駆動信号を微調整することによ
って、露光されるトラックの真円度をさらに向上させた
ものである。
第15図はA−0偏向器305の駆動回路であって、カ
ウンタ321は、スピンドルモータ301が1回転する
毎に1パルス発信されるエンコーダ信号およびスピンド
ルクロックまたはデータクロックをカウントする。
メモリROMIは、直線性を補償するために非直線特性
の逆特性をデジタルデータとして記録しているものであ
り、相互の積により本来期待する直線性が得られるよう
になっている。このメモリROMIは、カウンタの出力
をアドレスデータとして受けとり、光ディスク原盤の周
方向の任意の位置のデータを出力として取り出せるよう
にしである。
DAコンバータ322は、前記メモリROMIのデジタ
ルデータからアナログ信号を発生するために使用するも
のであって、電圧制御型発振器23を駆動する信号を出
力する。
演算増幅器324は、前記電圧制御型発振器323に、
電圧制御型発振器駆動信号の動作中心点と電圧制御型発
振器323の動作中心点を合せるためのオフセット電圧
を加え、さらに、利得を可変することによって、偏向幅
(偏向感度、トランクピッチ)の調整を行なう。
メモリROM2およびプログラマブル(可変)アッテネ
ータ325は、A−0偏向器305に印加される駆動信
号の駆動周波数がその中心周波数よりずれた場合にもA
−0偏向器305の効率が低下しないように、駆動周波
数の偏移と同期して駆動レベルを制御する。すなわち、
メモリROM2には、メモリROM 1の記憶内容と関
係したデータが記憶されており、このメモリROM2の
デ−夕によって可変アッテネータ325を制御すること
によって、A−0偏向器305から出力される光出力レ
ベルを一定にすることができる。
前記可変アッテネータ325によってレベル補正された
高周波信号は、RFスイッチ326および電流増幅器3
27を経由して、A−0偏向器305に印加される。A
−0偏向器305の駆動は、所定の駆動レベルを持って
行われる。
前記RFスイッチ326は、偏向ビームのオン。
オフをもって制御することが可能であり、第2変形例の
光ディスク原盤カッティング装薗のように複数個のA−
0偏向器を備えた光ディスク原盤カッティング装置にお
けるビームの切り換え操作にも応用することができる。
また、第15図の構成に代えて、A−○偏向器305か
らの光出力の一部をモニタし、光強度と偏向装置の補正
を負帰還により自動的に行うようにすることもできる。
なお、前記第3実施例においては、A−0偏向器305
にのみ駆動周波数の偏移と同期して駆動レベルを制御す
る手段を設けた場合について説明したが、A−0変調器
105,105aにもかかる手段を適用することができ
る。
本実施例の光ディスク原盤カッティング装置は、駆動周
波数の偏移と同期して駆動レベルを制御する手段をA−
0偏向器305,305aおよび/またはA−0変調器
105,105aに設けたので、A−0偏向器305に
印加される駆動信号の駆動周波数がその中心周波数より
ずれた場合にもA−0偏向器305,305a (また
はA−0変調器105.  l O5a)の効率が低下
することがなく、高真円度の同心円トラックをトレース
することができる。
また、上記光度1M器105 (105a)を2つの音
響光学素子にて構成し、これら2つの音響光学素子をそ
れぞれの音響光学素子内に発生する超音波の進行方向が
ある角度をもって互いに傾斜するように配置することも
できる。このようにすると、対物レンズ111を出て光
ディスク原盤102上に照射れる光スポットの収差が低
減され、正確な形状のプリピットおよびウォーブリング
ビットを形成することができる。
さらに、前記各側においては、光ディスク原盤カッティ
ング装置を例にとって説明したが、本発明の要旨はこれ
に限定されるものではなく、光ディスク媒体の記録/再
生装置にも、そっくり応用することができる。
次に、本発明の第4実施例を第16図に基づいて説明す
る。第4実施例に係る光情報記録媒体用光学装置は、光
情報記録媒体として光ディスク原盤を備え、前記光源か
ら出て前記対物レンズに至る光路上に前記光源から出射
された光束を複数条に分割するビームスプリッタを設け
、このビームスプリッタの出口光路のうち少なくとも1
つに、前記光学ヘッドから出て前記光ディスク原盤の半
径方向に位置をずらして照射される複数個のレーザスポ
ットの間隔を、プリフォーマットの半径方向ピッチの1
/2以下に調整可能なビームシフタを設けたことを特徴
とする。
第16図は本発明に係る光ディスク原盤露光装置の平面
図であって、主として、光ディスク原盤411を回転駆
動するスピンドル412と、光学系413と、光学系4
13の可動部を前記光ディスク原盤411の半径方向に
沿って移送するキャリッジ414とから構成されている
光学系413は、レーザ421と、1/2波長板422
と、ビームスプリッタ423と、このビームスプリッタ
423によって分割された各レーザビーム424,42
5に信号変調をかける2つの光変調?i426. 42
7と1、:れら2つの光変調器426,427の出口側
に配置されたシャッタ426a、427aと、前記2つ
の光変調器426.427のうちいずれか一方の光変調
器426から送光されるレーザビーム428の光軸を調
整するビームシフタ429と、他方の光変調器427か
ら送光されるレーザビーム430の位相を調整する1/
2波長板431と、これら2条のレーザビーム428.
430を合成するビームスプリッタ432と、キャリッ
ジ414に搭載された光学ヘッド433とから構成され
る装前記2つの光変調器426.427には、プリフォ
ーマット信号を供給する第1の信号発生部434がスイ
ッチ435,436を介して接続されるとともに、識別
標識信号を供給する第2の信号発生部437がスイッチ
435.436を介して接続されている。
スイッチ435,436は、前記光学ヘッド433の光
ディスク原盤411上の位置を検知するスケール438
によって適宜切り換えられる。
以下、この光ディスク原盤露光装置を用いて前記実施例
の光情報記録ディスクを作製する方法を説明する。
まず、ビームシフタ429を調整し、2つの光変調器4
26,427から出た2条のレーザビーム428,43
0を、プリフォーマットの半径方向ピッチPの1/2の
間隔をもって光ディスク原盤411上に合焦する。
この状態で、光ディスク原盤411を所定の回転速度で
回転駆動するとともに、キャリッジ414(光学ヘッド
433)を光ディスク原盤411の内周部から外周部に
向けて一定の速度で移送する。
スケール438が予じめ定められた識別標識形成領域の
始端を検知すると、スイッチ435゜436が第2の信
号発生部437側に切り換えられ、2つの光変調器42
6.427にそれぞれ同一の識別標識信号が印加される
。ビームスプリッタ423にて分割された2条のレーザ
ビーム424゜425は、識別標識信号によって信号変
調され、光ディスク原盤411上に照射される。これに
よって、光ディスク原盤411に、プリフォーマットの
半径方向ピッチPの1/2の半径方向ピッチを有する識
別標識が2条ずつカッティングされる。
スケール438が予じめ定められた識別標識形成領域の
終端を検知すると、シャッタ426 a。
427aが光路を遮断し、光ディスク原盤411へのレ
ーザビームの照射が中断される。
続いて、スケール438が予じめ定められたプリフォー
マット形成領域の始端を検知すると、スイッチ435.
436が第1の信号発生部434側に切り換えられると
ともに、前記2つのシャッタ426a、427aのうち
いずれか一方のシャッタ426aが開放され、プリフォ
ーマット信号によって信号変調された1条のレーザビー
ムが光ディスク原盤上に照射される。これによって、光
ディスク原盤411に、識別標識の2倍の半径方向ピッ
チPを有するプリフォーマットがカッティングされる。
最後に、スケール438が予じめ定められたプリフォー
マット形成領域の終端を検知した段階で、シャッタ42
6a、427aが光路を遮蔽し、次いでレーザ421が
停止されて、光ディスク原盤411のカッティングが終
了する。
第17図および第18図に、上記第4実施例の光ディス
ク原盤露光装置にてプリフォーマットおよび識別標識が
カッティングされた光ディスク原盤から複製される光情
報記録ディスクを示す、これらの図において、401は
光情報記録ディスク、402はセンタ孔、403は非記
録領域、404゜404aは非記録領域403に形成さ
れた識別標識、406は記録領域、407は記録領域4
06に形成されたプリフォーマットを示している。
本実施例においては、識別標識404,404aの半径
方向ピッチpが、プリフォーマット407の半径方向ピ
ッチPの1/2に形成されている。
相隣接する2条の識別標識404,404aのうち、い
ずれか一方の識別標識404は、プリフォーマット40
7に続く光情報記録ディスク401の回転中心0を中心
とする一定ピッチの渦巻LiTに沿って形成され、他方
の識別標識404aは、渦巻線Tの中間に形成される。
この識別標識404,404aは、従来品と同様、1周
中に含まれる複数個の凹凸パターン405の位置および
長さの組合わせによって所望の記録/再生条件を表示す
るようになっている。そして、半径方向には、同一の識
別標識404,404aが複数局に亘って同一の配列で
形成されている。
従って、光情報記録ディスク401を平面方向から見た
とき、複数個の所謂バーコードが放射状に配置されてい
るように観察される。
なお、本発明はデータ書き込み領域外に形成される識別
標識に関するものであって、公知に属する任意の光情報
記録ディスクに適用することができる。
前記実施例の光情報記録ディスク401は、識別標識4
04.404aの半径方向ピッチpをプリフォーマット
7の半径方向ピッチPの1/2に形成したので、識別標
識404,404aを読み出す際、プリフォーマット4
07の半径方向ピッチPと略等しいスポット径を有する
再生用レーザスポット408が脱輪した状態で、常にそ
の一部が凹凸パターン405にかかつている。このため
、第19図に一点鎖線にて示すように、ランド部409
からの反射光量が低下し、再生用レーザスポットによっ
て横切られている複数の凹凸パターン405が1つの凹
凸パターンとして認識され、再生用レーザスポットの脱
輪に起因する識別標識の誤読み出しが防止される。よっ
て、記録/再生エラーや光情報記録ディスクの破壊とい
った不具合を未然に防止することができる。
前記第4実施例の光ディスク原盤露光装置は、識別標E
fi404.404aをカッティングする際には複数条
のカッティング用レーザビームを同時に照射し、またプ
リフォーマット407をカッティングする際には、その
うちの1条のカッティング用レーザビームだけを照射す
るようにしたので、半径方向ピッチが幅狭の識別11i
1a4Q4.404aと幅広のプリフォーマット407
とを一連の工程でカッティングすることができる。この
場合、光学ヘッド433の移送速度や光ディスク原盤4
11の回転速度を変更する必要がないので、識別標識4
04,404aとプリフォーマット407とを連続した
1工程にてカッティングすることができ、光ディスク原
盤411のカッティング工程が大幅に簡略化される。ま
た、それぞれ独立に作動する2つの光変調器426.4
27を設けたので、プリフォーマット407をカッティ
ングする際、第1の信号発生部434より2つの光変調
器426.427に、例えば案内トラック用のDC信号
とプリピット用の交番信号を供給することによって、所
謂オンランド記録方式用の光ディスク原盤を作製するこ
ともできる。
なお、前記実施例においては、識別標2404゜404
aの半径方向ピッチpをプリフォーマットの半径方向ピ
ッチの1/2に形成した場合について説明したが、3つ
以上の光路を構成することによって、識別標識404,
404aの半径方向ピッチpを再生用レーザスポット径
の1/3以下に形成することもできる。
また、前記実施例においては、ビームスブリット423
にて分割された2条のレーザビームにそれぞれ信号変調
をかけるようにしたが、本発明の要旨はこれに限定され
るものではなく、レーザ421から送光された1条のレ
ーザビームを光変調器にて信号変調したのち、ビームス
プリッタ423にて複数2条のレーザビームに分割する
ようにすることもできる。
また、上記光変調器426,427を2つの音響光学素
子にて構成し、これら2つの音響光学素子をそれぞれの
音響光学素子内に発生する超音波の進行方向がある角度
をもって互いに傾斜するように配置することもできる。
このようにすると、対物レンズ433を出て光ディスク
原盤411上に照射される光スポットの収差が低減され
、正確な形状のプリフォーマットおよび識別標識を形成
することができる。
次に、本発明の第5実施例を第20図ないし第22図に
基づいて説明する。第5実施例に係る光情報記録媒体用
光学装置は、光情報記録媒体としてプリピット列による
ROMデータの記録トラックが予め形成され、相隣接す
る2条の当該記録トラックの間にRAMデータを記録可
能とと7だ光ディスク媒体を備え、前記音響光学素子を
出て前記対物レンズに至る光路上に光偏向器を設け、前
記RAMデータの記録/再生に必要な前記ROMデータ
を読み出すごとに、このROMデータの記録トラックに
合焦されていた光束を当L9 ROF、4データに基づ
いてRAMデータの記録/再生を行う記録トラックに偏
向するようにしたことを特徴とするものである。
まず、第20図により、光ディスク記録媒体のもととな
る光ディスク原盤のカッティング方法について説明する
。なお、同図において、504はレーザ光源、505は
ビームスプリッタ、506はミラー、507,508は
光変調器、509はミラー、510は可変レンズ筐体、
511はビームスプリッタ、512は光ディスク原盤、
513はフォーマット信号発生器である。
レーザ光源504から射出されたレーザビーム504i
は、ビームスプリッタ505により、レーザビーム50
4b、504cに分岐され、レーザビーム504bは光
変調器507に、レーザビーム504Cはミラー506
で反射されて光変調器508に夫々入射される。一方、
フォーマット信号発生器513は、同期情報やアドレス
情報などからなるプリフォーマット信号とデータ信号と
の混合信号(すなわち、ROMデータ信号)eと、プリ
グループを形成するためのグループ形成信号dとを出力
する。光変調器507では、レーザビーム504bがプ
リグループ形成信号dによって変調され、光変調器50
8では、レーザビーム504Cが混合信号eによって変
調される。変調されたレーザビーム504bは可動レン
ズ筐体510内のビームスプリッタ511で反射され、
変調されたレーザビーム504Cは、ミラー509で反
射された後、ビームスプリッタ511を通過する。そこ
で、これらレーザビーム504b。
504cは所定間隔で互いに平行となり、図示しない可
動レンズで集光されて光ディスク原盤512に照射され
る。光ディスク原盤512はこれらレーザビーム504
b、504cによりカッティングされ、これによって第
21図で示したようなプリピット501の列によるRO
Mデータの記録トラック503とプリグループ502と
が互いに平行に形成される。フォーマット信号発生器5
13からのプリフォーマット信号、データ信号の出力タ
イミングは、光ディスク原盤512での予め決められた
プリフォーマット、データの配置フォーマットに従い、
可動レンズ筺体510の可動レンズ(光学ヘッド)の位
置に応じて決められる。
CAV方式による場合には1.常に光ディスク原盤51
2の単位時間当たりの回転数を一定にしておけばよいが
、CLV方式による場合には、光ディスク原盤512の
半径方向での可動レンズの位置を検出し、この位置に応
じて光ディスク原盤512の単位時間当りの回転数を変
化させ、常に可動レンズと光ディスク原盤512との相
対速度を一定にするとともに、混合信号eのパルスのエ
ツジを一定同期のクロックに同期させるなどして時間情
報を含ませる。
なお、プリグループをカッティングする必要がない場合
には、グループ形成信号dの発生やこれによるレーザビ
ームの変調が不要となり、ビームスプリッタ505,5
11.光変調器507を省略できる。また、ル−ザビー
ムでプリグループの形成とROMデータの記録とができ
ることは従来と同様である。さらに、ROMデータの記
録トラック間に2以上のプリグループを形成する場合に
は、第20図において、レーザビーム504aを3以上
に分岐し、2以上のレーザビームをグループ形成信号d
で変調して同様に原盤をカッティングすればよい。
次に、第22図により、CLV方式による本発明の光デ
ィスク記録媒体に対する光ディスクドライブ装置の一興
体例を説明する。なお、同図において、514は光ディ
スク記録媒体、515は光学ヘッド、516はデータ再
生回路、517はデータクロック再生回路、518は制
御回路、519はスピンドルモータ、520はメモリ、
521はデータ合成回路、522は出力回路である。
光ディスク記録媒体514はスピンドルモータ519に
よって回転駆動される。かかる状態で光学ヘッド515
は光学ディスク記録媒体514のROMデータの記録ト
ラックを再生走査する。光学ヘッド515の再生出力信
号はデータ再生回路516に供給され、ROMデータが
再生される。
このROMデータはデータクロック横出回路517に供
給され、ROMデータのビットパルスのエツジなどから
時間情報であるデータクロックが検出される。制御回路
518はこのデータクロックの周期または周波数を検出
し、これが所定値(第20図における混合信号eのクロ
ックの周期または周波数に等しい値)になるように、ス
ピンドルモータ519の回転速度を制御する。これによ
り、光ディスク記録媒体514の半径方向での光学ヘッ
ド515の位置に関係なく、光学ヘッド515と光ディ
スク記録媒体514との相対速度が一定となる。
かかる状態で、データ再生回路516で再生されたRO
Mデータは、また、データ合成回路521を介して出力
回路522に供給される。このように、所望のROMデ
ータが再生されると、次に、光学へラド515はROM
データの記録トラック間に変位され、RA Mデータの
記録または再生を行なう。RAMデータの再生の場合に
は、このRAMデータはデータ再生回路516から合成
回路521を介して出力回路522に供給される。
ここで、制御回路518は、たとえば、データクロック
検出回路517で検出されたデータクロックの周期また
は周波数と基準値とを比較する比較器と、この比較器の
出力誤差電圧を保持する時定数回路と、この時定数回路
の出力電圧によって発振周波数が制御される電圧制御型
発振器とからなり、この電圧制御型発振器の出力信号に
よってスピンドルモータ519が回転駆動される。上記
基準値は必要なデータクロックの周期または周波数に等
しい値に設定され、したがって、データクロック検出回
路517で検出されるデータクロックの周期または周波
数が上記必要な値となるように、光ディスク記録媒体5
14の回転数が設定される。また、上記時定数回路によ
り、ROMデータの再生後のRAMデータの記録では、
光ディスク記録媒体514の回転宇はROMデータの再
生時の回転数に保持される。再生時には、RAMデータ
またはROMデータから検出される周期または周波数に
より回転制御される。
また、ROMデータとRAMデータとを合成して必要な
内容のデータを得ることができるような場合には、再生
されたROMデータをメモリ520に一時記憶し、RA
Mデータの再生とともにメモリ520からROMデータ
を読み出し、これらをデータ合成回路521で合成すれ
ばよい。たとえば、ROMデータをある曲の伴奏とし、
この伴奏に合わせてユーザが歌う場合の歌をRAMデー
タとすると、まず、ROMデータを光ディスク記録媒体
514から再生してメモリ520に一旦記憶し、これを
読み出してデータ合成回路521を介して出力回路52
2に送ることにより伴奏を演奏させ、この伴奏に合わせ
たユーザの歌をRAMデータとして光ディスク記録媒体
514に記録する。
次のこの歌を再生する場合には、まず光ディスク記録媒
体514から伴奏であるROMデータを再生してメモリ
520に記憶し、次いで、RAMデータを再生しながら
メモリ520からROMデータを読み出してこれらをデ
ータ合成回路521で合成する。これにより、伴奏に合
わせてユーザの歌が再生される。
なお、ROMデータ、RAMデータは光ディスク記録媒
体の同一記録領域に記録されるものであるから、ROM
データの記録トラックとRAMデータの記録トラックと
が区別されなければならない。このためには、ROMデ
ータの記録トラックのプリフォーマット記録部、RAM
データの記録トラックのいずれか一方にフラグを含ませ
ておけばよいが、先に説明したデータの開始を表わすマ
ークである同期信号をROMデータとRAMデータとで
異ならせ、これによってROMデータとRAMデータと
を識別するようにしてもよい。
また、上記実施例では、1ビームによってROMデータ
の再生、RAMデータの記録、再生を行なうものであっ
たが、マルチビーム化し、1つのビームをROMデータ
の再生に用い、他のビームをRAMデータの記録、再生
に用いるようにしてもよい。これによると、ROMデー
タのみ再生、RAMデータのみの再生はもちろんのこと
、ROMデータの再生とRAMデータの記録、再生とが
同時に行なえる。これらビームを別々の偏向手段(ミラ
ーやAO偏向器など)によって独立に偏向させることに
より、夫々のビームをROMデータの再生開始位置、R
AMデータの記録もしくは再生開始位置に設定できてこ
れらの再生、記録を行なうことができ、ROMデータと
RAMデータとの開始位置のずれ(但し、これらのトラ
ックは互いに近接している)があっても、また、ROM
データの再生期間に対してRAMデータの記録、再生期
間がずれるような場合でも問題ない、偏向手段としてミ
ラーを用いる場合には、その駆動応答は約1kHzと速
く、シーク速度はハードディスクに比べて約1桁速く 
(数m5ec)。このために、ROMデータの再生、R
AMデータの記録再生のためのビーム位置設定は迅速に
行なわれ、ユーザの操作とほとんど同時にROMデータ
の再生やRAMデータの記録、再生が可能となる。但し
、ミラーによってビームを偏向させる場合、その偏向範
囲は±50トラック程度、すなわち約100トラツクに
制限される。しかし、この約100トラツクは30メガ
バイトの容量があり、小型のハードディスクに相当する
容量である。したがって、ミラーによる偏向でも充分多
量のROMデータの再生やRAMデータの記録、再生が
可能である。
約100トラツクを越えてビームの位置設定をする場合
には、従来と同様にシーク時間をかけて目的のトラック
に達したら、再びミラーによる@同で記録、再生を行な
うことはいうまでもない。
なお、上記光変調器507.508を2つの音響光学素
子にて構成し、これら2つの音響光学素子をそれぞれの
音響光学素子内に発生する超音波の進行方向がある角度
をもって互いに傾斜するように配置することもできる。
このようにすると、対物レンズを出て光ディスク原ff
1512,514上に照射される光スポットの収差が低
減され、正確な形状のプリピットを形成することができ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の光情報記録媒体用光学装
置は、第1の音響光学素子によって生じた光束の断面形
状の変化を第2の音響光学素子によって相殺するように
したので、光情報記録媒体に照射される光束の断面形状
を円形にすることができる。よって、これを光ディスク
原盤露光装置に応用した場合には正確な凹凸の信号パタ
ーンを形成することができる。また、これを記録再生装
置に応用した場合には、正確なピットが形成されると共
に、レーザスポットの形状の異常に起因するり℃ストー
クを防止することができ、再生信号のCN比を改善する
ことができる。
また、本発明によれば、光偏向器による偏向に伴う回折
光の強度低下を補償することができ、ウォーブリングピ
ットの大きさを均一にできるから、データ記録、再生時
でのレーザビームのトラッキング制御を安定化し、かつ
精度を高めることができる。
さらに、本発明によると、本発明の光ディスク用光学装
置は、応答性が良好でしかも制御が容易なA−0偏向器
によって光ビームを偏向するようにしたので、光ディス
クの回転速度を低下することなく、光ディスク上に照射
される光スポットの軌跡を高真円度に調整することがで
きる。よって、この光ディスク用光学装置を光ディスク
原盤のカッティング装置に応用した場合には高精度の同
心日トラックを高速でカッティングすることができ、記
録/再生装置に応用した場合にはアクセス速度およびデ
ータの転送速度を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は第1実施例の説明図であって、第
1図は全体の構成を示す光学回路図、第2図は2つの音
響光学素子の配列とその効果を示す斜視図である。 第3図ないし第7図は第2実施例の説明図であって、第
3図は全体の構成を示すブロック図、第4図はAO偏向
器の説明図、第5図および第6図は装置の動作を説明す
るタイミング図、第7図はAO偏向器の特性を説明する
図である。 第8図ないし第15図は第3実施例の説明図であって、
第8図は全体の構成を示すブロック図、第9図および第
10図は駆動回路の出力信号波型図、第11図は駆動回
路のブロック図、第12図は光ディスクに形成されるパ
ターンの一例を示す図、第13図は第1の変形例を示す
ブロック図、ある。 第16図ないし第19図は第4実施例の説明図であって
、第16図は全体の構成を示すブロック図、第17図は
製品である光ディスクの平面図、第18図は光ディスク
の要部拡大平面図、第19図は読み出し信号の波形図で
ある。 第20図ないし第22図は第5実施例の説明図であって
、第20図は全体の構成を示すブロック図、第21図は
製品である光ディスクの要部平面図、第22図は第21
図の光ディスクを駆動するドライブ装置の一例を示すブ
ロック図である。 第23図ないし第27図は従来技術の説明図であって、
第23図は第1従来例の光学回路図、第櫓鴫悸申曙しト
第27図は従来技術の問題点を示す説明図である。 101・・・・・・・・・スピンドル、102・・・・
・・・・・光ディスク原盤、105・・・・・・・・・
光変調器、111・・・・・・・・・対物レンズ。 第1図 101  :  スこ°リド7℃        07
,114:1彊1=;主÷102 ’  tデ1スク慨
コ      Ill ・ 結−午Jレンス゛tOS:
  釘2デー7゛ル       115 :  之糧
T;疋704  :  キレ計−jデーフ−”    
    116  :  E@イ(ツ1054  fl
[a−117: Igq第3図 *4’1i 5FIi 第6図 第 7 図 (a)        (b)       (c)第
8図 106b ’ 10/ 第9図 J9聞(t) :  1回転  j 第10図 第11図 第12図 第13図 O6 第74図 第15図 ど 第16図 第17図 4Q3  40G 第18図 407              49/第19図 デイスフ圓琵轡度 第20図 第21図 502501.、、. 51テ 52′。 k23m 第241!1 第25図 第27図

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光源と、光源から出射された光束を信号変調する
    光変調器と、この光変調器から出た変調光を光情報記録
    媒体上に合焦する対物レンズとを備えた光情報記録媒体
    用光学装置において、前記光変調器を出て前記対物レン
    ズに至る光路上にウオーブリングピツトの記録時に前記
    変調光を偏向する光偏向器を備え、この光偏向器の前記
    ウオーブリングピツトの記録時での光偏向に同期して前
    記光情報記録媒体に照射される光束の強度を高める光強
    度制御手段を設けたことを特徴とする光情報記録媒体用
    光学装置。
  2. (2)請求項(1)記載の光情報記録媒体用光学装置に
    おいて、前記光変調器を2つの音響光学素子にて構成し
    、これら2つの音響光学素子を、それぞれの音響光学素
    子内に発生する超音波の進行方向がある角度をもつて互
    いに傾斜するように配置したことを特徴とする光情報記
    録媒体用光学装置。
  3. (3)光源と、光源から出射された光束を信号変調する
    光変調器と、この光変調器から出た変調光を光情報記録
    媒体上に合焦する対物レンズとを備えた光情報記録媒体
    用光学装置において、前記光情報記録媒体として光ディ
    スクを備えると共に、前記光変調器を出て前記対物レン
    ズに至る光路上に音響光学効果偏向器を設け、前記光デ
    ィスクを回転駆動しつつ前記対物レンズを含む光学系を
    前記光ディスクの半径方向に定速度で移動したとき、前
    記光ディスク上に照射された光スポットの軌跡が同心円
    を描くように前記音響光学効果偏向器を駆動することを
    特徴とした光情報記録媒体用光学装置。
  4. (4)請求項(3)記載の光情報記録媒体用光学装置に
    おいて、前記光ディスクが光ディスク媒体のもとになる
    光ディスク原盤であり、前記光源が前記光ディスク原盤
    に形成されたフォトレジスト層を露光する露光用光源で
    あることを特徴とする光情報記録媒体用光学装置。
  5. (5)請求項(3)記載の光情報記録媒体用光学装置に
    おいて、前記光ディスクが光ディスク媒体であり、前記
    光源が前記光ディスク媒体に情報を書き込み、また前記
    光ディスク媒体から情報を読み出す記録/再生用光源で
    あることを特徴とする光情報記録媒体用光学装置。
  6. (6)請求項(3)記載の光情報記録媒体用光学装置に
    おいて、前記光変調器を2つの音響光学素子にて構成し
    、これら2つの音響光学素子を、それぞれの音響光学素
    子内に発生する超音波の進行方向がある角度をもつて互
    いに傾斜するように配置したことを特徴とする光情報記
    録媒体用光学装置。
  7. (7)請求項(3)記載の光情報記録媒体用光学装置に
    おいて、前記音響光学効果偏向器の駆動系を電圧制御型
    発振器と駆動用増幅器とから構成し、前記電圧制御型発
    振器にスピンドルモータのエンコーダ出力と同期して変
    化する電圧信号を印加することを特徴とする光情報記録
    媒体用光学装置。
  8. (8)請求項(7)記載の光情報記録媒体用光学装置に
    おいて、前記電圧制御型発振器の入力回路にメモリ回路
    とD−Aコンバータとを備え、前記メモリ回路に予じめ
    記憶されたデータに従つて前記電圧制御型発振器の電圧
    −周波数特性の直線性を改善するようにしたことを特徴
    とする光情報記録媒体用光学装置。
  9. (9)請求項(3)記載の光情報記録媒体用光学装置に
    おいて、前記光源から出射された光束を複数の光束に分
    割し、これら各光束が通る各光路上にそれぞれ音響光学
    効果偏向器を備え、前記光ディスクが1周する毎にこれ
    ら複数の音響光学効果偏向器を交互に駆動するようにし
    たことを特徴とする光情報記録媒体用光学装置。
  10. (10)請求項(3)記載の光情報記録媒体用光学装置
    において、前記スピンドルモータのエンコーダ出力に同
    期して前記音響光学効果偏向器を断続し、前記光ディス
    ク上に同心円状の連続したトラックとして描かれる光ス
    ポットの軌跡の一部に光ビームの非照射部ができるよう
    にし、この非照射部が光ディスクフォーマットの一部と
    して構成されたことを特徴とする光情報記録媒体用光学
    装置。
  11. (11)請求項(3)記載の光情報記録媒体用光学装置
    において、前記音響光学効果偏向器に印加される駆動用
    高周波信号の周波数に関わりなく、この音響光学効果偏
    向器から出射される光出力のレベルが一定になるように
    、前記音響光学効果偏向器に印加される駆動用高周波信
    号のレベルを制御したことを特徴とする光情報記録媒体
    用光学装置。
  12. (12)請求項(11)記載の光情報記録媒体用光学装
    置において、前記音響光学効果偏向器に印加される駆動
    用高周波信号のレベルを制御する手段として、前記音響
    光学効果偏向器の光出力の一部をモニタするモニタ手段
    と、駆動用高周波信号の周波数およびレベルのうち少な
    くともいずれか一方に負帰還をかける帰還回路とから構
    成したことを特徴とする光情報記録媒体用光学装置。
  13. (13)光源と、光源から出射された光束を信号変調す
    る光変調器と、この光変調器から出た変調光を光情報記
    録媒体上に合焦する対物レンズとを備えた光情報記録媒
    体用光学装置において、前記光情報記録媒体として光デ
    ィスク原盤を備え、前記光源から出て前記対物レンズに
    至る光路上に前記光源から出射された光束を複数条に分
    割するビームスプリッタを設け、このビームスプリッタ
    の出口光路のうち少なくとも1つに、前記光学ヘッドか
    ら出て前記光ディスク原盤の半径方向に位置をずらして
    照射される複数個のレーザスポットの間隔を、プリフオ
    ーマットの半径方向ピッチの1/2以下に調整可能なビ
    ームシフタを設けたことを特徴とする光情報記録媒体用
    光学装置。
  14. (14)請求項(13)記載の光情報記録媒体用光学装
    置において、前記光変調器を2つの音響光学素子にて構
    成し、これら2つの音響光学素子を、それぞれの音響光
    学素子内に発生する超音波の進行方向がある角度をもつ
    て互いに傾斜するように配置したことを特徴とする光情
    報記録媒体用光学装置。
  15. (15)光源と、光源から出射された光束を信号変調す
    る光変調器と、この光変調器から出た変調光を光情報記
    録媒体上に合焦する対物レンズとを備えた光情報記録媒
    体用光学装置において、前記光情報記録媒体として光デ
    ィスク原盤を備えると共に、前記光源から出て前記対物
    レンズに至る光路上に前記光源から出射された光束を複
    数条に分割するビームスプリッタを設け、前記対物レン
    ズから出て前記光ディスク原盤上に相隣接して照射され
    る2つの光束のうちの一方をROMデータによつて信号
    変調し、他方をRAMデータによつて信号変調するよう
    にしたことを特徴とする光情報記録媒体用光学装置。
  16. (16)請求項(15)記載の光情報記録媒体用光学装
    置において、前記光変調器を2つの音響光学素子にて構
    成し、これら2つの音響光学素子を、それぞれの音響光
    学素子内に発生する超音波の進行方向がある角度をもつ
    て互いに傾斜するように配置したことを特徴とする光情
    報記録媒体用光学装置。
  17. (17)請求項(15)記載の光情報記録媒体用光学装
    置において、前記光情報記録媒体としてプリピツト列に
    よるROMデータの記録トラックが予め形成され、相隣
    接する2条の当該記録トラックの間にRAMデータを記
    録可能とした光ディスク媒体を備え、前記音響光学素子
    を出て前記対物レンズに至る光路上に光偏向器を設け、
    前記RAMデータの記録/再生に必要な前記ROMデー
    タを読み出すごとに、このROMデータの記録トラック
    に合焦されていた光束を当該ROMデータに基づいてR
    AMデータの記録/再生を行う記録トラックに偏向する
    ようにしたことを特徴とする光情報記録媒体用光学装置
  18. (18)光源と、光源から出射された光束を信号変調す
    る光変調器と、この光変調器から出た変調光を光情報記
    録媒体上に合焦する対物レンズとを備えた光情報記録媒
    体用光学装置において、前記光変調器を2つの音響光学
    素子にて構成し、これら2つの音響光学素子を、それぞ
    れの音響光学素子内に発生する超音波の進行方向がある
    角度をもつて互いに傾斜するように配置したことを特徴
    とする光情報記録媒体用光学装置。
  19. (19)請求項(1)ないし(18)のいずれかに記載
    の光情報記録媒体用光学装置において、前記光情報記録
    媒体として光ディスクを備え、この光ディスクを回転数
    一定方式で回転駆動することを特徴とする光情報記録媒
    体用光学装置。
  20. (20)請求項(1)ないし(18)のいずれかに記載
    の光情報記録媒体用光学装置において、前記光情報記録
    媒体として光ディスクを備え、この光ディスクを線速度
    一定方式で回転駆動することを特徴とする光情報記録媒
    体用光学装置。
  21. (21)請求項(1)、(3)、(13)、(15)、
    (18)のいずれかに記載の光情報記録媒体用光学装置
    において、前記光情報記録媒体として光カードを備えた
    ことを特徴とする光情報記録媒体用光学装置。
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WO2008056400A1 (en) * 2006-11-06 2008-05-15 Pioneer Corporation Method for producing disc master
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