JPH01314169A - 多層成形品の模様形成法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は合成樹脂による多層成形品の模様形成法にかん
する。

この種多Ｗ！成形品においては、耐久性とともに透明感
に優れた鮮明な模様を形成することが重要であり、この
ため種々の方法が提案されている。

たとえば印刷による模様を施したフィルム、紙あるいは
布に透明樹脂を含浸させ、所定の模様を有する模様層を
形成する方法が知られている。

しかしこの方法によると、模様を施した紙、布、フィル
ムがそのまま樹脂層に残存するため、成形品の透明感を
損ねたり、長時間の使用、とくに熱水等による加温が原
因で模様部分からの剥離現象を生じやすく、耐熱水性が
劣るという欠点があった。

本発明はこのような欠点を解消するものであり、鮮明で
透明感のある模様を容易に形成できるとともに、長時間
の加熱（使用）にｆ模様部分からの剥離や層間′：Ａ離
を生じない成形品の模様形成法にかんするものである。

（発明の構成） この目的を達成するために１本発明にかかる多層成形品
の模様形成法は、第１層（表面層）としてクリヤーゲル
コート樹脂層ｌを形成する第１工程と、前記クリヤーゲ
ルコート樹脂層ｌが未硬化のゲル化状態において、転写
部材を前記クリヤーゲルコート樹脂層表面１ａに密着さ
せるとともに引き離し、転写部材の一面に付着された顔
料、染料等からなる模様部分を前記クリヤーゲルコート
樹脂層表面１ａに移して転写する第２工程と、前記第１
層のクリヤーゲルコート樹脂層ｌが同じく未硬化のゲル
化状態において、第２層として、転写された前記模様部
分を被覆するクリヤーゲルコート樹脂層２を形成する第
３工程と、第３層としてレジンコンクリートＷＩ３を形
成する第４工程を有するものである。

（９，明の作用） 第１層のクリヤーゲルコート樹脂層ｌが未硬化のゲル化
状態において、転写部材４をクリヤーゲルコート樹脂層
表面！龜に密着させると、転写部材４（模様部分５とシ
ート部６）とクリヤーゲルコート樹脂層との密着性がよ
いとともに、シート部６のクリヤーゲルコート樹脂層表
面！ｄからの引き離しも容易であり、これにより写部部
材４の一面に付着された顔料、染料等からなる模様部分
５をクリヤーゲルコート樹脂層表面１ａに確実に移すこ
とができ、鮮明な転写が可能である。

また第１層であるクリヤーゲルコート樹脂層１が、同じ
く未硬化のゲル化状態において、転写された模様部分４
を被覆するとともに、クリヤーゲルコート樹脂層２を第
２層として形成するから、模様部分５だけでなく２つの
クリヤーゲルコート樹脂層ｌ、２は強力に接着され、長
時間の使用（熱湯による加熱）による模様部分５からの
剥離あるいは層間剥離を生じない。

とくに熱水による影響を受けやすい浴槽等のように第１
層表面１ａの近くに模様部分５を形成しても熱湯の加熱
による剥離が生じない。

シート部６が樹脂層中に残存しないので樹脂層の透明度
が損なわれることなく透明度の高い模様が形成でき、ま
た表面１ａに近い第ｉＢと第２Ｍの間に模様を形成する
から、模様が鮮明である。

（実施例） 以下本発明にかかる多層成形品の模様形成法の実施例を
添付の図面を参照して説明する。

まず第１工程は第１層（表面層）としてクリヤーゲルコ
ート樹脂？５１を形成する。

第１ＷＩのクリヤーゲルコート層ｌは浴槽等の目的物を
製造するのに適した所定の型材１０にクリヤーゲルコー
ト樹脂を積層して形成する。この第１ｆｉのａＦ５はハ
ンドレイアップ法やスプレーアップ法等、公知の手段を
利用しておこない、以下に述べる第２層、第３層につい
ても、同様の手段により積層する。

次に第２工程は１表面層であるクリヤーゲルコート樹脂
層ｌが未硬化状態において、転写部材４をクリヤーゲル
コート樹脂層表面！ａに密着させてから引き離し、厚部
部材４の一面に付着された顔料、染料等からなる模様部
分５をクリヤーゲルコート樹脂層表面１ａに移して転写
するものである。

この第２工程では転写部材４（模様部分５とシート部６
の両者）とクリヤーゲルコート樹脂層表面！龜との密着
性と剥離性が重要なポイントとなる。

すなわち転写部材４とクリヤーゲルコート樹脂層表面！
ｄとの密着性がよくないと、模様部分５（顔料、染料等
）をクリヤーゲルコート樹脂層表面１ａに移すのが不可
能となる一方、−旦密着された後は転写部材４とクリヤ
ーゲルコート樹脂層ｌとの剥離性がよくないと、転写は
不可能である。

このように転写には、転写部材（模様部分とシート部の
両者）とクリヤーゲルコート樹脂層表面１ａとの親密着
性および！ｌｌ離島易性いう相反する条件を同時に満た
さなければならない。

本発明者が研究した結果、このような条件を十分に満足
させ転写を確実におこなうには、クリヤーゲルコート樹
脂層ｌが未硬化状態であるゲル化状態において転写をお
こなうのが最適であることを確認した。

すなわちクリヤーゲルコート樹脂層ｌが完全に硬化した
状態では、転写部材４（模様部分５とシート部６）はク
リヤーゲルコート樹脂層表面１ａに密着しないが、未硬
化状態のゲル化状態、すなわちクリヤーゲルコート樹脂
が完全に硬化する前のゲル化状態においては、転写部材
４とクリヤーゲルコート樹脂Ｍ１との親密着性と剥離容
易性な同時に満足させることができた。

転写部材５としては、たとえばビニール製の薄いシート
部６の一面に顔料、染料を焼付は等により付着して模様
部分５を形成したものを使用し、模様部分５を下方にし
て（第２図参照）転写部材４をクリヤーゲルコート樹脂
層表面１ａに当接させると、クリヤーゲルコート樹脂層
表面１ａとの間に隙間を生ずることなく密着させること
ができる。

また転写部材５をクリヤーゲルコート樹脂層表面Ｉａか
ら上方に引くと、模様部分５のみを残しシート部６を容
易にクリヤーゲルコート樹脂層表面１ａから引きはなす
ことができ、模様部分５のクリヤーゲルコート樹脂層表
面１ａへの転写が確実にできる。

このように転写部材５を利用した転写は、直線、曲線等
からなる複雑な線状模様や文字１図形等をを正確にまた
多量に形成する場合に有効である。

以上の例では合成樹脂製シート６を台紙とした転写部材
を使用したが、さらに別の構成のものとしてゴム板によ
る転写も可能である。

すなわち第５図示のように、ゴム板６ａの表面に模様部
分５となる顔料、染料等を付着させた後、これを未硬化
でゲル化状態のクリヤーゲルコート樹脂層表面１ａに密
接させてから離すと、クリヤーゲルコート樹脂層表面１
ａに模様部分５が容易に移り確実な転写が可能となる。

なお７はゴム板８ａに固定された握持部であり、ゴム板
ｉに顔料、染料等を付着させたり、これをクリヤーゲル
コート樹ＩＩＩ層表面！Ｑに密接させる場合に手で握持
するものである。

次に第３工程は、第１層であるクリヤーゲルコート樹脂
層１が同じく未硬化のゲル化状態において、第２ＷＪと
して、転写された模様部分５を被覆するクリヤーゲルコ
ート樹脂Ｗ！２を形成する。

すなわち第２層は第１ＷＩと同じ性質を有する透明なり
リヤーゲルコート樹脂層２であり、この第２層のクリヤ
ーゲルコート樹脂層２は第１ＷＩのクリヤーゲルコート
樹脂層表面１ａに転写された模様部分５全体を被覆する
ように形成される。

この場合、第１層のクリヤーゲルコート樹脂層１が完全
に硬化する前の未硬化のゲル化状態において、第２層の
クリヤーゲルコート樹脂層２を形成し、同種のクリヤー
ゲルコート樹脂層を重ねて形成するから、第１層の樹脂
層表面１ａに転写された模様部分５を含めて第１層と第
２層を強力に接着できる。

第２層のクリヤーゲルコート樹脂層２は、接着性のない
顔料、染料等からなる模様部分５を強力に接着できれば
よいから、その厚みは薄くてよくせいぜいｉｓ■程度乃
至はそれ以下でもよい。

このように第２層のクリヤーゲルコート樹脂層２を形成
してから、第３層としてレジンコンクリート層３を形成
する。レジンコンクリート層は多層成形品に主として剛
性等を付与するために形成するものであり、各種のｍｅ
ｎの充填剤を合成樹脂で固めたものである。

さらに必要におうじて第４層以下を適宜に形成すること
ができ、たとえば第４層（裏面層）として強度を付与た
めのＦＲＰ樹脂層を形成することができる（図示せず）
。

なおりリヤーゲルコート層１．２、レジンコンクリ−樹
脂層３は透明性にすぐれ、かつ公知の方法でゲルコート
化された不飽和ポリエステル樹脂、アクリル変性不飽和
ポリエステル樹脂、ウレタン変性不飽和ポリエステル樹
脂等を使用する。

（効果） 如上のように１本発明の多層成形品の模様形成法によれ
ば、鮮明で透明感のある模様を確実に形成できるととも
に、長時間の加熱（使用）にも模様部分からの剥離や層
間剥離を生じない耐熱性にすぐれたを成形品を形成でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至　第８図は本発明の多層成形品の模様形成法
の工程を示す説明図であり、第１図は型材に第１層のク
リヤーゲルコート樹脂層を形成する工程（第１工程）、
第２図乃至第５図は第１層のクリヤーゲルコート樹ｆｆ
８層表面に転写部材の模様部分を転写する工程（第２工
程）、第６図は第２工程におけるゴム板による転写、第
７図は第２層のクリヤーゲルコート樹脂層を形成する工
程（第３工程）、第８図は第３層のレジンコンクリート
層を形成する工程（第４工程）をそれぞれ示す説明図で
ある。 １・拳クリヤーゲルコート樹脂層 ３１１１ルジンコンクリ一ト層 特許出願人　株式会社トステム三洋

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 第１層としてクリヤーゲルコート樹脂層を形成する第１
   工程と、前記クリヤーゲルコート樹脂層が未硬化のゲル
   化状態において、転写部材を前記クリヤーゲルコート樹
   脂層表面に密着させるとともに引き離し、転写部材の一
   面に付着された顔料、染料等からなる模様部分を前記ク
   リヤーゲルコート樹脂層表面に移して転写する第２工程
   と、前記第１層であるクリヤーゲルコート樹脂層１が同
   じく未硬化のゲル化状態において、第２層として、転写
   された前記模様部分を被覆するクリヤーゲルコート樹脂
   層を形成する第３工程と、第３層としてレジンコンクリ
   ート層を形成する第４工程を有することを特徴とする３
   層以上からなる多層成形品の模様形成法。