JPH01311938A - 機械式アンチロックブレーキ装置 - Google Patents

機械式アンチロックブレーキ装置

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JPH01311938A
JPH01311938A JP14362088A JP14362088A JPH01311938A JP H01311938 A JPH01311938 A JP H01311938A JP 14362088 A JP14362088 A JP 14362088A JP 14362088 A JP14362088 A JP 14362088A JP H01311938 A JPH01311938 A JP H01311938A
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brake
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brake fluid
pump
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Yasuo Hori
堀 弥寿男
Isamu Akabane
赤羽根 勇
Kouji Okado
岡戸 耕時
Masahiro Ishizuka
昌宏 石塚
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、急制動時に車両の方向安定性と、制御距離の
短縮を図るようにした機械式アンチロックブレーキ装置
に関する。
(従来の技術) 最近の自動車の動力性能の目ざましい向上、あるいはス
パイクタイヤの使用規制によるスタッドレスタイヤへの
移行の動き等から高性能ブレーキ、就中アンチロックブ
レーキ装置への評価は一段と高まってきている。
一般にアンチロックブレーキ装置は、第5図に示すよう
に、車輪のスリップ率を最も摩擦係数μの大きい10〜
30%の範囲(図中斜線範囲E)に制御して、最大のブ
レーキ力を得ると共に操舵による車両の方向性を確保す
るようにしたものである。
ここに、スリップ率とは、ブレーキによる車輪の外周速
度(車輪速度)と車両速度との差の大きさをいう。
一最に、スリップ率10〜30%の付近が最大ブレーキ
力(車輪の進行方向)を得られる範囲となり、またコー
ナリング特性(車輪の横方向)についてみればスリップ
率が増大するにつれて漸減し、100%スリップの状態
でOとなり操舵による方向性は失われることになる。
従って、スリップ率10〜30%の範囲に保てば最大ブ
レーキ力が得られると共に操舵による危険回避が可能に
なる。
このような状態でブレーキ力を制御すれば、急ブレーキ
をかけながら、同時に操舵による危険回避行動をとるこ
とができ、特に凍結路等低μ路面において、その効果は
顕著に現われる。
しかしながら、現在実用化されているアンチロックブレ
ーキ装置は、はとんどがコンピュータ制御による電子式
アンチロックブレーキ装置100であり、例えば、第6
図に示すように、当該装置100はマスタシリンダ10
1からのブレーキ液圧をホイールシリンダ102に導く
ブレーキ液圧回路103中にアクチュエータ104を設
け、このアクチュエータ104によりブレーキ液圧をコ
ントロールするようにしている。
この場合、車輪105の回転状態をスピードセンサ部1
06により常時監視し、車輪105がロックに向うとブ
レーキ液圧をコンピュータ107により自動的に調整し
、適当なスリップ率を保つようにしたものである。
したがって、その機構は複雑となり価格も高いものとな
っている。
そこで最近、第7図及び第8図(A>、(B)に示すよ
うな構成が簡単な機械式アンチロックブレーキ装置20
0が提案されている(昭和63年日経マグロウヒル社発
行、日経メカニカル、第70〜75頁参照)。
この機械式アンチロックブレーキ装置200は、前記第
6図に示すスピードセンサ部106がフライホイール2
02と摩擦クラッチ203に、アクチュエータ104と
コンピュータ107とがポンプ部204と液圧変調部2
05になったもので、これらを総称してモジュレータ2
01と称している。
この機械式アンチロックブレーキ装置200について概
説すれば、運転者の制動動作により、マスタシリンダか
らホイールシリンダ(いずれも図示せず)にブレーキ液
圧がブレーキ液圧回路20Bを介して供給され、このホ
イールシリンダが図示しないブレーキシューを動作し、
車輪に制動をかけると、このブレーキシューはモジュレ
ータ201の動作によりロックとアンロックとを繰返し
、制御時における車両の方向安全性と制動距離の短縮を
図るようにしたものである。
更に、前記モジュレータ201のロック及びアンロック
動作について詳述する。
まず、アンロック動作を行う場合について説明する。
前記ブレーキ液圧により、車輪がロックしそうになると
車輪の回転速度が急激に低下し、それに伴って摩擦クラ
ッチ203の回転速度も急激に下がる。しかし、フライ
ホイール202は慣性により同じ回転速度で回り続けよ
うとすることから、摩擦クラッチ203に対してフライ
ホイール202が回転し、これら両者間に介装されたボ
ール207がフライホイール202及び摩擦クラッチ2
03間を中心方向に向って転がることになる。
第8図(A>、(B>に示すように、フライホイール2
02と摩擦クラッチ203との各端面202a。
203a間は楔状となっているので、前記ボール207
は、フライホイール202を摩擦クラッチ203と離間
する方向(第8図(B)に矢印Bで示す方向)に押し移
動させることになる。これによりフライホイール202
は支点208を中心にレバー209を傾動させ、ダンプ
弁210を開く。
したがって、マスタシリンダからのブレーキ液圧がかけ
られていた減圧ピストン211は上昇し、増圧室C内に
蓄積されていたブレーキ液は通路212及びサブブレー
キ液圧回路213を通って、リザーバタンク(不図示)
に逃げ、開閉弁214が上昇して吸入ボート室りと吐出
ボート室Eとを連通ずる通路215を閉じる。これによ
り、マスタシリンダからのブレーキ液圧がホイールシリ
ンダに伝わらず、制動動作は停止する。
この場合、前記減圧ピストン211の上昇によって容積
の拡がった吐出ポート室Eには、ホイールシリンダ内の
高圧のブレーキ液が吸引されるので、制動力が急激に弱
められ、車輪はアンロック状態となる。
次にロック状態を説明する。
前記開閉弁214が通路215を閉じると、マスタシリ
ンダからのブレーキ液圧により吸入ポート室り内の液圧
が上昇し、ポンプ216が押圧される。
これによりポンプ216の下端は、図示しないドライブ
シャフトにより歯付ベルト217及びプーリ218を介
して駆動されるカム219に当接する。この当接により
ポンプ216は往復動するが、このポン1216の上昇
時にポンプ室Fは負圧となるのでサブブレーキ液圧回路
213内のブレーキ液は、通路220を通り、逆止弁2
21に抗してポンプ室F内に流入する。
次にポンプ216が下降すると、このポンプ室E内のブ
レーキ液はポンプ216に加圧されピストン222の周
面を通って前記増圧室Cに流入する。−方、前述のアン
ロックのなめに制動力が弱まり車輪の回転速度が上昇し
ているので、前記摩擦クラッチ203の回転速度も高九
り、フライホイール202の回転速度を越えて、ボール
207が減圧動作の時とは逆方向に転がり、ダンプ弁2
10が通路212を閉じる。これにより、均圧室Cの液
圧が高まってピストン211が下降し、開閉弁214が
開く。したがって、マスタシリンダからの液圧がホイー
ルシリンダに導かれ、車輪がロックされる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の機械式アンチロックブレ
ーキ装置200は、常時ドライブ・シャフトからの駆動
力を使ってフライホイール202を回転させているため
、第6図に示す電子式アンチロックブレーキ装置100
と同様に常時車輪の回転状態を監視するものとなってい
る。
このため、当然アンチロックブレーキ本来の目的である
急制動時の走行の安全性を確保することを達成する上で
は、無駄な機械あるいは動作が存在することになる。例
えば、常時フライホイール202を回転させるための歯
付ベルト211が劣化したり、また制動時以外もフライ
ホイール202を回転させることになるので動力性能が
低下する等という問題点を有している。
また前記摩擦クラッチは、車輪が所定の減速度(マイナ
スの加速度)にならなければ作動せず、このような摩擦
クラッチを使用する前記装置は、スリップ状態によって
はアンチロック機能が発揮されない虞れがある。
本発明は、上述した技術に伴なう問題点に鑑みてなされ
たもので、常時車輪の回転状態を監視する必要がなく、
また車両の減速度、あるいは車速度が如何なる状態であ
ろうとアンチロック機能を発揮することができ、しかも
構造の簡単な制動時以外は駆動力の抵抗のない機械式ア
ンチロックブレーキ装置を提供することを目的とする。
  。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、マスタシリンダか
らのブレーキ液圧をホイールシリンダに導き、車輪を制
動部材によりロックするようにしたブレーキ液圧回路中
に、前記制動部材をロック−アンロックさせるように前
記ブレーキ液圧を制御するモジュレータを設けてなるア
ンチロックブレーキ装置において、前記モジュレータは
、前記制動時のブレーキ液圧が導入されるブレーキ作動
検知部と、このブレーキ作動検知部から吐出された制動
液体の圧力により前記車輪と同期して回転するカムプレ
ートと係合し、このカムプレートの回転を駆動源として
前記制御液体を吐出するポンプ部と、このポンプ部から
吐出された制御液体と前記ブレーキ液圧との圧力差によ
り作動し、前記ブレーキ液圧回路を開閉する開閉弁を有
する弁制御部と、を連通して閉回路とした制御回路を有
し、当該制御回路は前記弁制御部と前記ブレーキ作動検
知部とを連通ずる連通路の開度を制御することにより前
記制御液体圧を制御するようにしたことを特徴とする機
械式アンチロックブレーキ装置である。
(作用) このように構成した本発明にあっては、摩擦クラッチを
使用せず車速の如何に拘ずマスタシリンダからホイール
シリンダに供給されるブレーキ液圧を、制御するので、
アンチロック機能は常に作動することになり、ブレーキ
ング作動がより確実になる。また制動時にのみアンチロ
ック機能が作動するので常時車輪の回転状態を監視する
ことはなく、フライホイール及び摩擦クラッチ等の付属
装置は必要ではなく、装置全体が簡素となり、コスト的
に有利となるのみでなく、動力性能が低下する虞れもな
い。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づき、詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係る機械式アンチロックブ
レーキ装置を示す概略説明図、第2図は同機械式アンチ
ロックブレーキ装置に用いられるモジュレータMを示す
概略断面図、第3.4図は同モジュレータMの種々の作
動状態を示す説明図である。
このアンチロックブレーキ装置1は、例えば第1図に示
すように、各車輪Wに設けられたディスク2をブレーキ
シュー(制動部材)3によりロックするためのホイール
シリンダ4とモジュレータMとを連通したいわゆる4チ
ャンネル方式のものであり、マスタシリンダ5からのブ
レーキ液圧を各モジュレータMを介してホイールシリン
ダ4に導くブレーキ液圧回路6を有している。
なお、前2輪を独立に、後2輪を同時に制御する3チヤ
ンネル方式、あるいは前2輪と後2輪又は左の前後輪と
右の前後輪を同時制御する2チャンネル方式にも必要に
応じて適用することは可能である。
このアンチロックブレーキ装置1では、ディスクブレー
キ装置をマスタシリンダ5からのブレーキ液圧によりモ
ジュレータMを介して作動するようになっているが、モ
ジュレータM以外は公知に属するため説明は省略する。
このアンチロックブレーキ装置1のモジュレータMは第
2図に示すようにブロック7を有し、このブロック7内
に前記ブレーキ液圧回路6と制御回路8とが設けられて
いる。
まず、ブレーキ液圧回路6は、マスタシリンダ5からの
ブレーキ液圧を通路9、開閉弁10及び変調室Aを経て
ホイールシリンダ4に導くようになっている 一方制御回路8は、ブレーキ作動検知部11と、ポンプ
部12と、前記開閉弁10を制御する弁制御部13とを
連通ずるものである。
ここにブレーキ作動検知部11は、前記通路9と連通ず
る検知室B内を、前記ブレーキ液圧回路6のブレーキ液
によりばね14に抗して昇降すると共に頭部15aが前
記通路9内に突設するピストン15により上部室B1と
下部室B2とに仕切ったもので、この下部室B2は栓体
16により密封されている。
この下部室B2は導管P1により前記ポンプ部12の入
口17と連通されている。
このポンプ部12は、逆止弁18を介して前記導管P1
と連通するケーシング19を有し、このケーシング19
内にばね20により弾撓された昇降ピストン21が設け
られ、この昇降ピストン21のロッド22の下端は、ケ
ーシング19外に突出し、そこに設けられたカムフロア
23を介して、制御時に前記車輪Wと同期して回転する
カムプレート24に当接するようになっている。また前
記ケーシング19の上部には、前記逆止弁18とは逆作
用をする逆止弁25が設けられ、前記昇降ピストン21
がカムプレート24により昇降動作する時にポンプ室C
内の制御液体をこの逆止弁25からのみ吐出するように
している。
このケーシング19の吐出口26は導管P2により弁制
御部13と連通している。
この弁制御部13は前記変調室A内をピストン27によ
り上部室A1と下部室A2とに仕切り、該ピストン27
の上端には前記開閉弁10の作動棒28が取付けられ、
下端はばね29により上方に弾椀されている。
なお、「30」は変調室Aを封止する栓体である。
この変調室Aの下部室A2は、連通路31により前記ブ
レーキ作動検知部11の検知室Bの下部室B2と連通し
ているが、この連通路31の開度は前記ピストン27に
より制御するようになっている。つまり、前記ポンプ部
12からの制御液圧が小さいとピストン27は下降し、
連通路31の入口31a開度を狭め、大きいと拡げる。
ただし、前記制御液圧がさらに小さくなると急激にこの
制御液圧を連通路31に向って流すバイパス路32が前
記ピストン27内に設けられている。
次に作用を説明する。
車両が正常な走行を行なっている場合には、モジュレー
タMは第3図に示す状態となっている。
この状態ではブレーキペダルは踏まれないので、ブレー
キ作動検知部11にはブレーキ液圧はかからず、ピスト
ン15はばね14により上昇位置にある。
したがって、ポンプ部12の昇降ピストン21及びピス
トンロッド22もばね20により上昇位置に置かれ、カ
ムフロア23はカムプレート24には当接しない状態で
ある。
次にブレーキングした時、つまり運転者の制動動作によ
り、マスタシリンダ5からホイールシリンダ4にブレー
キ液圧がブレーキ液圧回路6及び通路9内に流入した場
合、そのブレーキ液圧がブレーキ作動検知部11のピス
トン15の頭部15aにかかり、ピストン15が下降位
置に移動し、下部室B2内の制動液圧が圧縮されること
になる。
これにより、この制御液圧が導管PIを通り、ポンプ部
12の入口17側逆止弁18に抗してポンプ室C内に流
入する。
したがって、昇降ピストン21及びピストンロッド22
に圧力がかかり、ばね20に抗して下降位置に移動し、
カムフロア23がカムプレート24に当接し、昇降ピス
トン21は昇降動作を開始し、ポンプ部は送液作用を行
なう(第2図参照)。
また、ピストン27は、変調室Aの上部室A1と下部室
A2との圧力が同圧となったとことで停止する。つまり
、ポンプ部12から送られた制御液圧と通路9を流通す
るブレーキ液圧とが同圧になるところでバランスする。
この状態では、開閉弁10は開いているためマスターシ
リンダ5からのブレーキ液はブレーキ液圧回路6−通路
9−開閉弁10→変調室Aの上部室A2を通った後に、
ホイールシリンダ4に流入し、このホイールシリンダ4
がブレーキシュー3を動作し、車輪に制動をかけること
になる。
さらにブレーキ力が増すと、マスターシリンダ5からの
ブレーキ液圧が高まり、車輪は減速する。
車輪が減速すると、カムプレート24の回転も減速する
ためポンプ部12は昇降運動をせず、変調室Aの下部室
A2内の制御液体は連通路31の入口31aから逃げ減
圧し、ピストン17は下がり始める。
そして、ある程度まで下がるとバイパス通路32が開く
ため、連通路31の入口31aの開口面積は広くなるの
で下部室A2側の圧力は急速に低くなり、上部室A1と
の圧力差が大きくなるためピストン27は更に速度を増
して降下して開閉弁10を閉じる。
この場合、ピストン27の下降によって容積の拡がった
上部室A1はホイールシリンダ4内のブレーキ液を吸引
し、ホイールシリンダ4内を減圧する(第4図参照)。
次の瞬間車輪Wは、ホイールシリンダ4の減圧作用によ
り、グリップ力を取り戻し回転を始めるためポンプ部1
2は送液作用を開始する。
そしである程度の回転速度に達すると、制御液体の送液
量が増えるため、また、変調室Aの下部室A2側の液圧
は高まりピストン27を押し上げ、上部室A、内のブレ
ーキ液をホイールシリンダ4へ吐出し、このホイールシ
リンダ4内のブレーキ液圧を高める。
この状態で車輪Wがロックしないときは、更にピストン
27が上昇し、開閉弁10を押し上げ、マスターシリン
ダ5からのブレーキ液圧が直接ホイールシリンダ4にか
かり、再びロックさせるようになっている。
この作用を繰り返すことにより、アンチロックブレーキ
として機能するわけである。尚、このブレーキングを解
除して通常走行にもどると、前記ブレーキ液圧がブレー
キ作動検知部11にかからなくなり、ピストン15がば
ね14により上昇位置に移動する。
したがって、ポンプ部12の昇降ピストン21及びピス
トンロッド22がばね20により上昇位置に移動し、カ
ムプレート23がカムフロア24から隔間することにな
る。
このように本実施例では、摩擦クラッチを使用していな
いため、車速の如何に拘す、ブレーキペダルを踏むとロ
ック−アンロックを繰り返すことになりブレーキング作
用がより確実になる。
例えば、本実施例のモジュレータMを使用し、車速10
0 km/ h時にブレーキをかけると車輪の回転が1
0km/h程度となるようにセットされている場合、1
00 km/ h走行時に急制動をかけたとすれば、ス
リップ率は90%という大きな値となるが、制動時の車
速と車輪の回転との間に、前述のような大きな差がある
と本実施例のモジュレータMはロックとアンロックを繰
り返す頻度がきわめて大きくなり、ブレーキング作用が
より確実なものとなる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、モジュレータは、
制動時のブレーキ液圧が導入されるブレーキ作動検知部
と、このブレーキ作動検知部から吐出された制動液体の
圧力により車輪と同期して回転するカムプレートと係合
し、このカムプレートの回転を駆動源として前記制御液
体を吐出するポンプ部と、このポンプ部から吐出された
制御液体と前記ブレーキ液圧との圧力差により作動し、
前記ブレーキ液圧回路を開閉する開閉弁を有する弁制御
部と、を連通して閉回路とした制御回路を有し、当該制
御回路は前記弁制御部と前記ブレーキ作動検知部とを連
通ずる連通路の開度を制御することにより前記制御液体
圧を制御するようにしたので、常時車輪の回転状態を監
視する必要がなく、また車両の減速度、あるいは単速度
の如何に拘ずアンチロック機能を発揮することができる
ことになる。
しかも、フライホイール及び摩擦クラッチ等の付属装置
を必要としないために、構造が簡単で制動時以外は駆動
力の抵抗のないものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る機械式アンチロックブ
レーキ装置を示す概略説明図、第2図は同機械式アンチ
ロックブレーキ装置に用いられるモジュレータMを示す
概略断面図、第3.4図は同モジュレータMの種々の作
動状態を示す説明図、第5図は制動時におけるブレーキ
力及びコーナリング特性を示す説明図、第6図は従来の
電子式アンチロックブレーキ装置を示す概略説明図、第
7図は従来の機械式アンチロックブレーキ装置を示す断
面図、第8図(A)、(B)は同機械式アンチロックブ
レーキ装置のボールをA矢印方向から見た要部拡大断面
図である。 4・・・ホイールシリンダ、5・・・マスタシリンダ、
6・・・ブレーキ液圧回路、8・・・制御回路、11・
・・ブレーキ作動検知部、12・・・ポンプ部、13・
・・弁制御部、24・・・カムプレート、M・・・モジ
ュレータ、W・・・車輪。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 マスタシリンダからのブレーキ液圧をホィールシリンダ
    に導き、車輪を制動部材によりロックするようにしたブ
    レーキ液圧回路中に、前記制動部材をロック−アンロッ
    クさせるように前記ブレーキ液圧を制御するモジュレー
    タを設けてなるアンチロックブレーキ装置において、 前記モジュレータは、 a)前記制動時のブレーキ液圧が導入されるブレーキ作
    動検知部と、 b)このブレーキ作動検知部から吐出された制動液体の
    圧力により前記車輪と同期して回転するカムプレートと
    係合し、このカムプレートの回転を駆動源として前記制
    御液体を吐出するポンプ部と、 c)このポンプ部から吐出された制御液体と前記ブレー
    キ液圧との圧力差により作動し、前記ブレーキ液圧回路
    を開閉する開閉弁を有する弁制御部と、 を連通して閉回路とした制御回路を有し、 当該制御回路は前記弁制御部と前記ブレーキ作動検知部
    とを連通する連通路の開度を制御することにより前記制
    御液体圧を制御するようにしたことを特徴とする機械式
    アンチロックブレーキ装置。
JP14362088A 1988-06-13 1988-06-13 機械式アンチロックブレーキ装置 Pending JPH01311938A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103072525A (zh) * 2012-12-04 2013-05-01 徐萍 紧急刹车防追尾报警提示系统

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