JPH01309769A - 注入ノズルのシール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はレードルからタンディツシュ内に溶湯を注入
する注入ノズルの接合外周部より大気中の空気が侵入す
ることを防止する注入ノズルのシール装置に関するもの
ある。

「従来の技術］ 従来より連続鋳造の鋳造過程おいて、レードル内の溶湯
をタンディツシュ内に注入する際、レードル底部に配設
されたコレクターノズルとロングノズルとを介してタン
ディツシュ内に注入しているが、前記コレクターノズル
とロングノズルとの接合は圧接であるために充分な気密
性な保つことができず、接合外周部より空気を吸い込み
溶湯中に混合し、溶湯中で非金属介在物を生成して、圧
延して製品にすると割れおよび表面疵となる問題があっ
た。

この問題点を解決する装置として、例えば特開昭５８−
５０１６１号公報には前記コレクターノズルとロングノ
ズルとの接合外周部に不活性ガスにてシール層を形成し
、接合外周部から空気の吸い込みを防止する装置が開示
されている。このシール装置は、ロングノズルの上方外
周部にノズル受けを配設し、このノズル受けの上方外周
部に円環状のヘッダーを配設するとともに、この円環状
のヘッダー内側上方に仮想円錐面の母線方向に向かう開
口を設け、この開口より連続的に不活性ガスを噴出させ
てシール層を形成し、コレクターノズルとロングノズル
との接合外周部をシールするものである。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前述の特開昭５８−５０１６１号公報に
開示された注入ノズル接合部ののシール装置は、シール
層を形成するためにアルゴンガス等の不活性ガスを所定
の圧力で絶え間無く噴出せねばならないため、不活性ガ
スの使用量が莫大な量となる。また、不活性ガスを円錐
状に噴出する円環状のヘッダーが破損や熱変形等によっ
てシール形状を一定に成形できなくなると、シール性が
維持できなくなる等の問題がある。

この発明は上記のような問題点を解消するなめになされ
たもので、注入ノズルの接合外周部にシール部を形成し
、このシール部内に不活性ガスを供給するとともに、常
時大気圧より高くなる圧力状態を維持することができる
注入ノズルのシール装置を提供する。

「課題を解決するための手段コ 上記目的を達成するなめに、この発明の注入ノズルのシ
ール装置においては、レードルの底部に配設されたコレ
クターノズルとロングノズルとの接合外周部に配設され
た伸縮式の空気遮断リングでシールするシール部と、前
記シール部に設置されたシール部の内圧を計測する圧力
計と、前記圧力計にて計測された圧力値と予め定められ
た圧力値とを比較演算する演算装置と、前記演算装置に
て演算された値に基づいて常に前記シール部の内圧が大
気圧より高くなるように不活性ガスの供給量を制御する
制御器とを具備して構成されたものである９ ［作用］ 上記のように構成された連続鋳造の／ａ造過程における
注入ノズルのシール装置によれば、注入ノズル接合外周
部に配設されたシール部はシール部内に不活性ガスが供
給されて、空気の吸い込みを防止している。前記シール
部の内圧は圧力計によって連続的に計測され、この計測
された圧力値が演算装置に入力されると同時に予め定め
られた上限および下限の圧力値と比較演算され、前記計
測された圧力値が予め定められた上限値を外れて高くな
った場合には制御器を介して不活性ガスの供給量が減少
され、一方正限値を外れて大気圧に近接した場合には制
御器を介して不活性ガスの供給量が増加され、常に前記
シール部の内圧を大気圧より高くなるように制御される
。

［実施例］ 以下、この発明の注入ノズルのシール装置の一実施例に
ついて、第１図および第２図を参照して説明する。図に
おいて、１は溶湯の入ったレードル、２はこのシードル
１底部に設けられたロータリーノズル、３はこのロータ
リーノズル２の下部に配設されたコレクターノズルであ
る。このコレクターノズル３は上端外周面にコレクター
ノズル３の外径より大きな径で所定の厚さを有するフラ
ンジ３ａが形成され、一方下端には内周面より外周面の
上方へ所定角θで傾斜面３ｂが一様に施されている。４
はコレクターノズル３の下端に圧接にて接合されるロン
グノズルで、このロングノズル４の上端には前記コレク
ターノズル３の下端に施された傾斜面３ｂと密接する傾
斜面４ｂを有するとともに、コレクターノズル３の上端
に形成されたフランジ３ａと同径のフランジ４ａが所定
厚にて配設されている。

５はコレクターノズル３とロングノズル４とのフランジ
間に介在された伸縮式の空気遮断リングで、この空気遮
断リング５の高さはコレクターノズル３とロングノズル
４とのフランジ垂直間隙より若干広く、かつフランジ３
ａ、４ａの外径より少し小さな外径で、その材料は耐火
材より構成されている。６は伸縮式の空気遮断リング５
によって形成されたシール部の内圧を連続的に計測する
ことのできる圧力計、７はこの圧力計６によって計測さ
れた圧力値を予め定められた上限および下限の圧力値と
比較演算する演算装置、８はこの演算装置７で得た結果
に基づいてシール部の内圧を制御する制御器、９はシー
ル部内に不活性ガスを供給する供給管、１０はこの供給
管９にて供給される不活性ガスの流量を調整するバルブ
である。

上記の如く構成された注入ノズルのシール装置において
、伸縮式の空気遮断リング５はコレクターノズル３とロ
ングノズル４との接合時にフランジ３ａ、４ａにて圧縮
されることにより、円筒状のシール部が形成され、この
シール部内に所定の圧力にてアルゴンガス等の不活性ガ
スが供給管９を介して供給される。シール部の内圧変動
は圧力計６によって連続的に計測され、この計測された
圧力値が演算装置７に逐次入力されると同時に予め定め
られた上限および下限の圧力値と比較演算され、この予
め定められた上限および下限の圧力値を外れた場合にの
み制御器８に信号が送られ、この制御器８によって不活
性ガスの流量を調整するバルブ１０が作動される。前記
計測された圧力値が予め定められた上限の圧力値を外れ
て高くなった場合には制御器８とバルブ１ｏおよび供給
管９とを介して不活性ガスの供給量を減少させ、−力計
測された圧力値が下限の圧力値を外れて大気圧と近接す
るように下降した場合には制御器８とバルブ１０および
供給管９とを介して不活性ガスの供給量を増加させて、
常にシール部の内圧が大気圧より高くなるように制御さ
れることにより、ノズル接合外周部より空気の吸い込み
を確実に防止できる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、伸縮式の空気遮断リ
ングでシールするシール部と、シール部の内圧を計測す
る圧力計と、圧力計にて３１測された圧力値と予め定め
られた圧力値とを比較演算する演算装置と、シール部の
内圧が大気圧より高くなるよう不活性ガスの供給量を制
御することのできる制御器と３具備した構成であるので
、シール部の内圧を常に大気圧より高く維持できるので
、ノズル接合外周部より空気の吸い込みを確実に防止す
ることができ、不活性ガスの消費節減等が図れる。更に
、溶湯の酸化が防止できるので製品の品質が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の注入ノズルのシール装置の一実施例
を示す模式図、第２図はこの発明の注入ノズルのシール
装置の注入ノズル接合部の詳細図である。 １・・・レードル、３・・・コレクターノズル、４・・
・ロングノズル、５・・伸縮式の空気遮断リング、６・
・・圧力計、７・・・演算装置、８・・・制御器、９・
・・供給管、１０・・・バルブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. レードルからタンディッシュ内に溶湯を注入する注入ノ
   ズルにおいて、前記レードルの底部に配設されたコレク
   ターノズルとロングノズルとの接合外周部に配設された
   伸縮式の空気遮断リングでシールするシール部と、前記
   シール部に設置されたシール部の内圧を計測する圧力計
   と、前記圧力計にて計測された圧力値と予め定められた
   圧力値とを比較演算する演算装置と、前記演算装置にて
   演算された値に基づいて常に前記シール部の内圧が大気
   圧より高くなるように不活性ガスの供給量を制御する制
   御器とを具備したことを特徴とする注入ノズルのシール
   装置。