JPH0790330A - アトマイズ鉄粉の製造方法 - Google Patents

アトマイズ鉄粉の製造方法

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JPH0790330A
JPH0790330A JP35978391A JP35978391A JPH0790330A JP H0790330 A JPH0790330 A JP H0790330A JP 35978391 A JP35978391 A JP 35978391A JP 35978391 A JP35978391 A JP 35978391A JP H0790330 A JPH0790330 A JP H0790330A
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JP
Japan
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molten steel
injected
iron powder
amount
constant
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Application number
JP35978391A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Saito
滋之 齋藤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 タンディッシュノズルから噴霧槽へ注入する
溶鋼流量を正確に把握し、噴霧槽における注入溶鋼流量
と噴射水量との比を一定に保持して品質の安定したアト
マイズ鉄粉を製造する。 【構成】 噴霧槽内のスラリー容量を一定に保持しなが
ら噴霧槽の重量を測定し、その測定に基づいて噴霧槽内
のスラリー重量および注入溶鋼流量を算定し、算定した
注入溶鋼流量と噴射水量との比が一定になる如く制御す
る。 【効果】 注入溶鋼流量と噴射水量との比を一定にして
アトマイズ鉄粉を製造したので、品質の安定したアトマ
イズ鉄粉を得ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アトマイズ鉄粉の製造
方法に係り、特に品質の安定したアトマイズ鉄粉が得ら
れる製造方法に関し、粉末冶金の分野に広く利用され
る。
【0002】
【従来の技術】アトマイズ鉄粉は、種々の合金鋼粉の製
造が可能であると共に、粒子内部の気孔が少ないため高
密度部品用鉄粉の生産に適している。従来のアトマイズ
鉄粉の製造方法を図2により説明する。取鍋2に収容さ
れた溶鋼4はタンディッシュ6に注入され、更にタンデ
ィッシュ6のノズル8を通って噴霧槽10に注入され、
高圧水管12からの高圧水14によって噴霧されアトマ
イズ鉄粉となる。水とアトマイズ鉄粉の混在したスラリ
ー16は噴霧槽10から順次排出される。
【0003】噴霧槽10における注入溶鋼流量と噴射水
量との比は、得られるアトマイズ鉄粉の粒子形状と粒子
径に大きな影響を与える。そこで、一定の品質のアトマ
イズ鉄粉を得るためには、高圧水14の水量を流量計1
8および高圧水弁20により一定とし、さらにタンディ
ッシュ6のノズル8からの注入溶鋼流量も一定にする必
要がある。そのため、タンディッシュ6内の溶鋼4の湯
面を湯面計22にて測定して深さが一定になる如く、取
鍋2からタンディッシュ6へ注入する溶鋼量を開閉ノズ
ル24で調整する方法がとられている。
【0004】しかし、この従来の方法では、タンディッ
シュ6のノズル8が耐火物製であるので、その開孔径は
溶鋼4の通過により溶損が進行し拡大する。従って、タ
ンディッシュ6内の溶鋼4の深さを一定にしても、時間
が経過するにつれてノズル8からの溶鋼流出量は増大
し、注入溶鋼流量と噴射水量の比を一定に維持すること
が困難であり、得られるアトマイズ鉄粉の品質が変化す
る問題があつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の課題を解決し、注入溶鋼流量と噴射水量の比
を一定に維持し、アトマイズ鉄粉の品質を安定できるア
トマイズ鉄粉の製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは次の如くである。すなわち、 (1) 噴霧槽の中でタンディッシュのノズルから注入
する溶鋼流に高圧水を噴射するアトマイズ鉄粉の製造方
法において、前記噴霧槽内のスラリー容量を一定に保持
しながら噴霧槽の重量を測定し、その測定に基づき噴霧
槽内のスラリー重量および注入溶鋼流量を算定し、算定
した注入溶鋼流量と噴射水量との比が一定になる如く制
御することを特徴とするアトマイズ鉄粉の製造方法。 (2) 注入溶鋼流量の変化に際し注入溶鋼流量と噴射
水量との比が一定になる如く高圧水弁を調整して噴射水
量を制御する上記(1)に記載のアトマイズ鉄粉の製造
方法。 (3) 注入溶鋼流量の変化に際し注入溶鋼流量と噴射
水量との比が一定になる如くタンディッシュの溶鋼深さ
を調整して注入溶鋼流量を制御する上記(1)もしくは
(2)記載のアトマイズ鉄粉の製造方法。
【0007】本発明は、上記従来技術においては、注入
溶鋼流量の正確な把握が困難であった事実に鑑み、注入
溶鋼流量の測定を種々検討の結果、噴霧槽内のスラリー
容量を一定にして、スラリー重量を測定することによっ
て注入溶鋼流量の正確な算定ができるとの知見を得て、
この知見に基づいてなされたものである。すなわち、噴
霧槽内のスラリーの容積を一定に保ながらスラリー重量
Wを測定すると、注入溶鋼流量QMは次の(1)式から求め
られる。
【0008】 ただし、QM : 注入溶鋼流量(Kg/min) W : スラリー重量(Kg) V : 噴霧槽内のスラリーの容積(m3) CM : 溶鋼比重(Kg/m3) QW : 噴射水量(Kg/min) CW : 水比重(Kg/m3) ここで、溶鋼比重CM、水比重CW、噴射水量QWは既知
であるので、スラリーの容積Vを一定にしながら、スラ
リー重量Wを測定することにより注入溶鋼流量QMを算
定することができる。
【0009】図1により本発明法で使用する装置につい
て説明する。図2にて説明した従来装置と重複する部材
は説明を省略するが、噴霧槽10内のスラリー16の重
量を測定する重量測定器26が設けられ、噴霧槽10に
は側部排出管28および底部排出管30が設けられてい
る。また、制御装置32が設けられ、これは各種の測定
装置および操作弁等と連絡し、重量測定器26から測定
値の入力により注入溶鋼流量QMを算定することができ
る。
【0010】次に図1より本発明の詳細を説明する。取
鍋2から流出する溶鋼4をタンディッシュ6に所定量収
容する。次にタンディッシュ6の溶鋼4をノズル8から
注入する。注入された溶鋼4は高圧水管12から吐出す
る高圧水14により噴霧されスラリー16となる。スラ
リー16は側部排出管28および底部排出管30から排
出されて噴霧槽10内のスラリー16の容積は一定に保
たれる。噴霧槽10は重量測定器26にて測定され、そ
の測定値は制御装置32に入力され噴霧槽10内のスラ
リー重量が求められ、更に前記(1)式に基づいて注入
溶鋼流量QMが算定される。
【0011】一方制御装置32には、あらかじめ注入溶
鋼流量QMと噴射水量QWとの比の目標値が入力されてい
るので、注入溶鋼流量QMに変動があれば制御装置32
は次の2法のいづれかにより目標値になる如く指令を出
して制御する。その一つは、注入溶鋼流量QMを基準に
して比が目標値になる如く、高圧水弁20を操作して噴
射水量QWを増減する方法である。他の1つは、噴射水
量QWを基準にして比が目標値になる如く、取鍋2の開
閉ノズル24を操作してタンディッシュ6内の溶鋼4の
深さを調整して注入溶鋼流量QMを増減する方法であ
る。
【0012】本発明においては、上記の如く噴霧槽10
内のスラリー重量Wを求め、注入溶鋼流量QMを正確に
算定し、その算定値に基づいて注入溶鋼流量QMと噴射
水量QWとの比が目標値になる如く、注入溶鋼流量QM
しくは噴射水量QWを制御するので、品質の安定したア
トマイズ鉄粉を得ることができた。
【0013】電気炉で5tの鉄スクラップを溶解し、1
650℃の溶鋼から図1に示した本発明法によりアトマ
イズ鉄粉を製造した。すなわち、重量測定器26により
スラリー重量Wを測定して注入溶鋼流量QMを算定し、
噴射水量QWは一定とし、注入溶鋼流量QMと噴射水量Q
Wとの比が一定になる如く、タンディッシュ6の溶鋼深
さを低減して注入溶鋼流量QMを一定に制御した。本実
施例にて製造したアトマイズ鉄粉の見掛密度と注入溶鋼
流量QMの注入中の推移を指数で図3に示した。
【0014】図3から明らかな如く、タンディッシュ6
のノズル8の溶損に伴って開孔面積が増大したにもかか
わらず、スラリー重量Wの測定に基づいてタンディッシ
ュ6内の溶鋼深さを減じたので、注入溶鋼流量QMはほ
ぼ一定となり、さらに噴射水量QWは固定してあるの
で、両者の比は一定を維持することが可能であり、見掛
密度の一定のアトマイズ鉄粉を得ることができた。
【0015】次に比較のため、電気炉で本発明の実施例
と同一の重量と鋼種の1650℃の溶鋼を図2に示した
従来法によりアトマイズ鉄粉を製造した。すなわち、タ
ンディッシュ6内の溶鋼深さと噴射水量を一定に制御し
てアトマイズ鉄粉を製造した。この従来例において製造
したアトマイズ鉄粉の見掛密度と注入溶鋼流量QMの注
入中の推移を同じく指数で図4に示した。図4から従来
例においては、タンディッシュ6内の溶鋼深さを一定に
保持したにもかかわらず、タンディッシュ6のノズル8
の開孔径が溶鋼4の通過に伴って溶損し、開孔面積が増
大したので注入溶鋼流量QMが増大し、その結果アトマ
イズ鉄粉の見掛密度が時間の経過と共に増大したことが
わかる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上記実施例からも明らかな如
く、噴霧槽内のスラリー容量を一定に保ちながらその重
量を測定し、注入溶鋼流量を正確に算定し、注入溶鋼流
量の変化に応じて、噴射水量あるいはタンディッシュ溶
鋼深さを制御し、注入溶鋼流量と噴射水量との比を一定
に保持することにより、得られるアトマイズ鉄粉の品質
を安定することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を説明するアトマイズ鉄粉製造装
置の模式断面図である。
【図2】従来例を説明するアトマイズ鉄粉製造装置の断
面図である。
【図3】本発明の実施例における注入溶鋼流量とアトマ
イズ鉄粉の見掛密度の注入中の変化を示す線図である。
【図4】従来例における注入溶鋼流量とアトマイズ鉄粉
の見掛密度の注入中の変化を示す線図である。
【符号の説明】
2 取鍋 4 溶鋼 6 タンディッシュ 8 ノズル 10 噴霧槽 16 スラリー 20 高圧水弁 22 湯面計 26 重量測定器 32 制御装置
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴霧槽の中でタンディッシュのノズルか
    ら注入する溶鋼流に高圧水を噴射するアトマイズ鉄粉の
    製造方法において、前記噴霧槽内のスラリー容量を一定
    に保持しながら噴霧槽の重量を測定し、その測定に基づ
    き噴霧槽内のスラリー重量および注入溶鋼流量を算定
    し、算定した注入溶鋼流量と噴射水量との比が一定にな
    る如く制御することを特徴とするアトマイズ鉄粉の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 注入溶鋼流量の変化に際し注入溶鋼流量
    と噴射水量との比が一定になる如く高圧水弁を調整して
    噴射水量を制御する請求項1記載のアトマイズ鉄粉の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 注入溶鋼流量の変化に際し注入溶鋼流量
    と噴射水量との比が一定になる如くタンディッシュの溶
    鋼深さを調整して注入溶鋼流量を制御する請求項1もし
    くは2に記載のアトマイズ鉄粉の製造方法。
JP35978391A 1991-12-27 1991-12-27 アトマイズ鉄粉の製造方法 Pending JPH0790330A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111347058A (zh) * 2020-05-25 2020-06-30 湖南骅骝新材料有限公司 一种金属气雾化速度动态控制设备
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