JPH01309479A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH01309479A
JPH01309479A JP63141268A JP14126888A JPH01309479A JP H01309479 A JPH01309479 A JP H01309479A JP 63141268 A JP63141268 A JP 63141268A JP 14126888 A JP14126888 A JP 14126888A JP H01309479 A JPH01309479 A JP H01309479A
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JP
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solid
detector
deflection
optical element
deflection optical
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JP63141268A
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Hajime Ichikawa
元 市川
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は、結像光学系とこの結像光学系の黒子面に配置
された2次元固体撮像素子との間の光路に光透過形平行
平面板などの偏位光学素子を光軸回りに回転可能に挿入
して、いわゆるマイクロスキャニングを行なうようにし
た固体撮像装置に関する。
B、従来の技術 この種の固体撮像装置においては、固体撮像素子として
例えばCODが用いられるが、受光素子面積に対して検
知器が占有する面積、すなわち充足率が低いため、特に
目標物が長距離にわたるような場合、ミラーの機械的走
査によるいわゆる走査型撮像装置に比べると解像度が低
いという問題があった。
一従来の円形マイクロスキャニングについて−このよう
な問題を解決した固体撮像装置として、米国特許筒4,
675,532号に開示されたものが知られている。こ
の固体撮像装置は、例えば第16図に示すように、目標
物からの光束1を結像させる結像光学系2と、この結像
光学系2の黒子面FP上に配置され光束1を受光して光
電変換しその電気信号を出力する2次元固体撮像素子3
と、結像光学系2と固体撮像素子3との間の光路に所定
の傾きで挿入され結像光学系2の光軸○X回りに回転可
能な光透過形の平行平面板4とを備えている。
この固体撮像装置では、例えば実線で示す平行平面板4
の傾きのとき(時点T1とする)2次元固体撮像素子3
から信号を読み出し、その位置から18080度回転破
線の傾きのとき(時点T2とする)2次元固体撮像素子
3から信号を読み出す。これにより、2次元固体撮像素
子3を構成する各検知器のそれぞれは、平行平面板4の
傾きに応じた分だけ僅かにずれた目標物の領域を各時点
Tl、T2で撮像することになる。
すなわち、第17図に示すように、例えば固体撮像素子
3を構成する検知器31は、時点T1では領域R11を
、時点T2では、時点T1で検知器3□が撮像した領域
R1□と領域R1□との間の領域R2□を撮像すること
になる。このような撮像方式はマイクロスキャニング方
式と呼ばれ、充足率の低い固体撮像素子3の解像度など
を向上するのに寄与する。
しかしながら、この従来の固体撮像装置においては、例
えば、上述した時点T、、T2の180度ごとに所定時
間だけ平行平面板の回転を停止させて固体撮像素子上で
結像する光束を滞留させ、電荷蓄積時間を十分に長くし
て感度の向上を図ろうとすると、固体撮像素子からの検
出信号によりテレビ画像を形成する場合、1秒間に30
フレーム必要とするテレビ画像のために平行平面板を1
80Orpmで回転させかつ180度ごとに停止させる
のが難しい。このため、固体撮像素子からの検出信号に
よりTV両画像形成するには、回転光学系を使用しよう
とすれば連続回転して用いざるを得ないが、この場合に
は電荷蓄積時間が短かくなってしまい高感度な装置が得
られないという問題がある。
一既提案の変形ロゼツトマイクロスキャニングについて
−そこで本出願人は先に、特願昭62−308098号
明細書において、平行平面板などの偏位光学素子を連続
回転させつつかつ電荷蓄積時間を長−7= くするようにした固体撮像装置を提案している。
第18図はこの既提案の固体撮像装置で実現する変形ロ
ゼツトマイクロスキャニングを説明する図である。検知
器111〜114は水平方向および垂直方向にピッチP
で並設されている。今、水平および垂直両方向において
各検知器間に格子点80をP/2ピッチで設定し、各検
知器の中心点と各格子点80において検知器11がらの
検知出力をサンプリングするものとする。そこで、この
固体撮像素子は第19図に示すように、偏位量の異なる
一対の平行平面板14.15を異なった速度で互いに逆
転させ、結像光学系12を介して平行平面板15に入射
する光束が、固体撮像素子11上において第18図にL
で示す軌跡を描くようにしたものである。この軌跡りは
、大ループLLと小ループLSとからなり、大ループL
Lは、偏位量の大きい平行平面板14が1回転する間に
360度1回転し、小ループLsは、その90度ごとの
所定時間内において平行平面板14が45度回転する間
に360度1回転する。そして、=8− 小ループを描く間に検知器の出力をサンプリングする。
このような固体撮像装置により、マイクロスキャニング
を行なわない場合に対して、サンプリングピッチをP/
2、すなわちサンプリング周波数を2倍としたマイクロ
スキャニングが実現でき、これによりナイキスト周波数
も2倍にして折返し歪の少ない画像信号が得られる。ま
た、サンプリング時に光束を小ループさせることにより
その動きを小さくし、蓄積時間の増加によるMTFの劣
化を防止している。このことは、上述した通常の円形マ
イクロスキャニングに比べると、蓄積時間を等しくした
場合にはMTFを大きくでき、等しいMTFを与えると
すれば蓄積時間を長くできる。
ここで検知器出力のMTF特性について詳述する。
例えば第18図に示したようにピッチP、検知器11の
大きさをP/2とした固体撮像素子については、マイク
ロスキャニングをしない場合のMTF特性は第20図に
示すようになる。図において、 fsは検知器の配列ピッチPに依存するサンプ、リング
周波数、 fcは検知器の大きさP/2に依存するカットオフ周波
数、 である。
画像の信号成分がサンプリング周波数fsの2分の1以
下、即ちナイキスト周波数fN以下からなる場合には、
サンプリング定理により画像を忠実に再現できるのであ
るが、実際には図示のようにナイキスト周波数fN以上
の周波数成分が含まれるため、破線のように折返し歪が
発生してハツチングの領域はモアレ領域となり、正確に
画像が再現できない。
一方、このような固体撮像素子に対して第16図のよう
に円形マイクロスキャニングを行なうと、サンプリング
周波数が第20図のfs″のように大きくなりf s’
=f cとなり、ナイキスト周波数もfN′のように大
きくなり折返し歪を小さくできる。
これに対して、第18図に示した大ループと小ループに
よる変形ロゼツトマイクロスキャニングを行なうと、各
周波数fs、fc、fNは円形マイクロスキャニングと
変わらないが、各サンプリング点での光像の動きが少な
い分だけ、等しい蓄積時間に対してはナイキスト周波数
fNにおけるMTFの向上が可能となる。
以上述べた円形マイクロスキャニングにおいては、例え
ば3〜5μm波長域の赤外撮像素子について考えてみる
と、蓄積時間は、背景光量削除量にもよるがオーダ的に
は数ミリsecであるため、背景光量削除量を変更する
以外は折返し歪を調整することができない。
一方、変形ロゼツトマイクロスキャニングにおいては、
小ループの大きさを変更することにより数ミリ500間
のみかけの検知器面積を増大でき、これによりMTFは
劣化するもののカットオフ周波数fcを小さくして折返
し歪の調整が可能である。
C0発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述した変形ロゼツトマイクロスキャニ
ングにおいても次のような問題点がある。
上述の如く、変形ロゼツトマイクロスキャニングにおい
ては、小ループの大きさを変えることによりMTFと折
返し歪との適切なバランスが図られるが、光束の偏位量
が異なる2枚の偏位光学素子を異なった速度で互いに逆
転させて大ループと小ループを描かせているので、上記
調整にも自ずと限界があり、最適解が得られないことが
ある。
また、8〜12μm波長域の固体撮像素子では、上述の
3〜5μm波長域の固体撮像素子と同様に、背景光量削
除量にもよるが所定の感度を得るための蓄積時間はオー
ダ的に100マイクロsecである。したがって、この
場合にはサンプリングピッチを減少させることによりサ
ンプリング周波数fsを大きくしてMTFを劣化するこ
となく折返し歪を減少できる。しかし、上述の円形マイ
クロスキャニングおよび変形ロゼツトマイクロスキャニ
ングでは、光束の軌跡を、検知器間に設けた1個の格子
点を通過するようにすることはできても(サンプリング
周波数を2倍にする)、2以上の複数の格子点(サンプ
リング点)上を通過させるのが難しくサンプリング周波
数fcを2倍以上に増加することができず、8〜12μ
m波長域の固体撮像素子においては、十分に折返し歪の
減少を図れない。
本発明の目的は、MTFおよび折返し歪を適切にバラン
スさせた画像が得られる固体撮像素子を提供することに
ある。
また、本発明の目的は、MTFを劣化させることなく折
返し歪の十分な減少が図れる固体撮像素子を提供するこ
とにある。
D1問題点を解決するための手段 一実施例を示す第1図(a)、(b)により本発明を説
明すると、請求項1に係る発明は、目標物からの光束を
焦平面FP上に結像させる結像光学系12と、この焦平
面FP上に所定ピッチで配置され目標物からの光束を受
光して光電変換する複数個の検知器11jを備えた2次
元固体撮像素子11と、結像光学系12と固体撮像素子
11との間の光路にそれぞれ結像光学系の光軸OX回り
に回転可能に挿入され、入射光束を固体撮像素子11上
で光軸○Xに対して半径方向に偏位させて結像せしめる
第1〜第3の偏位光学素子14゜15.26と、これら
第1および第2の偏位光学素子14..15.j6を光
軸OX回りに回転させる駆動系50とを備え、第1およ
び第2の偏位光学素子14.15を互いに逆方向に、か
つ偏位量の大きい第1の偏位光学素子14が偏位量の小
さい第2の偏位光学素子15よりも低速度で回転すると
ともに、第3の偏位光学素子26が第2の偏位光学素子
15よりも高速度で回転するように駆動系50を構成す
るとともに、偏位量の大きい第1の偏位光学素子14が
1回転する間に、固体撮像素子11上の光束の軌跡りが
、第1図(b)に示すように検知器11i上を通過する
大きなループLLを描くと共に、検知器11i通過の際
に小さなループL8を描いて検知器11i上で光束の滞
留時間が長くなるように、第1および第2の両側位光学
素子14.15の偏位量と回転速度を設定し、第1およ
び第2の偏位光学素子14゜15により小ループLsを
描く時間内に小ループLsの中心点を中心に光束の軌跡
が少なくとも1回転するように、第3の偏位光学素子2
6の回転速度を設定するものである。
また請求項3の発明は、検知器11i内で光束が小ルー
プLsを描いている時間中蓄積を続は小ループLsを描
く時間に該検知器111からの検知出力をサンプリング
するサンプリング手段を具備する。これにより、等価的
に検知器面積を増加せしめカットオフ周波数を低減して
折返し歪の向上を図る。
さらに請求項4の発明は、複数の検知器11i間に複数
の格子点80を設定し、第3の偏位光学素子26による
小ループを中心とした光束の円運動の軌跡Ciが、複数
の格子点80上を通過するように、第3の偏位光学素子
26による偏位量を設定すると共に、円運動の軌跡Ci
が格子点80と交叉するタイミングで検知器26からの
検知出力を順次にサンプリングするサンプリング手段を
具備する。これにより、サンプリング周波数を増加せし
めてMTFを劣化させることなく折返し歪の減少を図る
また、請求項5の発明は、請求項1におけると同様に、
結像光学系12と、2次元固体撮像素子11と、第1〜
第3の偏位光学素子44,45゜26と、これら第1〜
第3の偏位光学素子44゜45.26を光軸○X回りに
回転させる駆動系50とを備え、第1および第2の偏位
光学素子4.4,4.5を互いに逆方向に等速度で回転
するとともに、第3の偏位光学素子26が第1および第
2の偏位光学素子44..45よりも高速度で回転する
ように駆動系50を構成するとともに、固体撮像素子1
1上で光束が第11図にR8I、R82で示す如く直線
往復運動するように第1および第2の偏位光学素子44
.45の偏位量を等しく設定し、第1および第2の偏位
光学素子44.45により光束が直線運動の端部で折り
返す際に該直線運動の軌跡上の点を中心として少なくと
も1回転するように、第3の偏位光学素子26の回転速
度を設定するものである。
請求項6の発明は、第3の偏位光学素子26の回転によ
る光束の1回転以上の間で検知器11iでの蓄積を続け
てサンプリングするものであり、これにより請求項3と
同様に、等価的に検知器面積を増加せしめてカッオフ周
波数を低減して折返し歪の改善を図る。
請求項7の発明は、第3の偏位光学素子26による円運
動の軌跡Ciが、複数の検知器11i間に設定された複
数の格子点80上を通過するように、第3の偏位光学素
子26による偏位量を設定すると共に、円運動の軌跡C
iが格子点80と交叉するタイミングで検知器11iか
らの検知出力を順次にサンプリングするサンプリング手
段を具備する。これにより、特に水平方向の解像度の向
上を図る。
E3作用 −請求項1− 目標対象物の光束は、第1と第2の偏位光学素子14.
15によって検知器11i上で小ループLSを描き滞留
時間を長くし、さらにその小ループLsの概略回転中心
を中心として第8の偏位光学素子26の回転により所定
の半径rで円運動する。したがって、検知器11iにお
いて第3の偏位光学素子26による所定半径での回転の
1回転以上の間、光を蓄積し続けて、その1回転以上の
間隔でサンプリングすることとすれば、実質的に検知器
を拡大でき、これによってカットオフ周波数を低減して
、MTFと折返し歪との適切なバランスを図ることが可
能となる。また、第3の偏位光学素子26による光束の
回転半径を検知器111間に設定した格子点80上を通
る値に選定して、各格子点80上で検知器出力をサンプ
リングすれば、サンプリング周波数を増加せしめ、MT
Fを劣化することなく折返し歪を低減できる。
−請求項5− 目標対象物の光束は、撮像素子]1上で往復直線運動す
る。そのとき、折返し端部では、光束の働きが遅くなり
上述の小ループのように検知器11上で等測的に滞留し
、かつ、折返し運動を行ないながら第3の偏位光学素子
26により所定の半径rで回転する。この結果、請求項
1と同様な効果が得られる。
F、実施例 一第1の実施例− 第1図(a)、(b)および第2図により第1の実施例
を説明する。なお、第19図と同様な箇所には同一の符
号を付して説明する。
この実施例は、第1図(a)に示すように、偏位量の異
なる第1および第2の平行平面板14゜15を異なった
速度で互いに逆転させると共に、第3の平行平面板26
をより高速度で回転させ、結像光学系12を介して平行
平面板15に入射する光束が、第1および第2の平行平
面板14゜15により固体撮像素子11上において第1
図(b)にLで示す軌跡を描くとともに、第3の平行平
面板26により小ループLSを中心としてC1で示す円
形軌跡を描くようにしたものである。軌跡りは、大ルー
プLLと小ループLsとからなり、大ループLLは、偏
位量の大きい平行平面板14が1回転する間に光束が3
60度1回転して描かれ、小ループL8は、その90度
ごとの所定時間内において平行平面板14が45度回転
する間に光束が360度1回転して描かれる。
なお、本明細書中、この軌跡りのようなスキャンを変形
ロゼツトマイクロスキャニングと呼ぶ。−方、軌跡Ci
は、小ループLsが描かれる平行平面板14の45度回
転中に光束が360度1回転して描かれる。
固体撮像装置の概略構成を示す第1図(a)において、
11は2次元固体撮像素子であり、例えば第2図のよう
に所定ピッチPで2次元配置されP/2XP/2の大き
さの検知器(例えばCCD)111〜119と図示しな
い読み出し部とを有する。
第2図では、中心点ピッチをPとして3×3マトリクス
配置された9つの検知器11□〜11.が示されている
また、第1図(a)において、結像光学系12は、目標
物からの光束を黒子面FP上に配置された2次元固体撮
像素子11上に結像せしめる。例えば、結像光学系12
の入射瞳位置に開口絞りを設け、像側にテレセンドリン
クとなるような結像光学系に構成される。光を透過する
一対の平行平面板14.15は、結像光学系12と固体
撮像素子11との間の光路にそれぞれ異なった傾きで挿
入され、結像光学系12の光軸oX回りに回転可能とさ
れている。また、光透過形の平行平面板26も、平行平
面板14.15と同様にある傾きをもって光軸OX回り
に回転可能とされている。
平行平面板14,15.26はそれぞれホルダ16.1
7.27に保持されている。これらのホルダ16,17
.27の外周面には歯車16a。
17a、27aが刻設され、ホルダ17の歯車17aは
アイドル歯車19を介して主歯車18の小歯車18Bと
噛合し、ホルダ16の歯車16aは主歯車18の小歯車
18Aと噛合し、さらに、ホルダ27の歯車27aは主
歯車の大歯車18Cと噛合している。主歯車18はモー
タ20により回転駆動される。
ここで、主歯車18の小歯車18A、18Bとアイドル
歯車19の歯数は同一に設定され、かつアイドル歯車1
9とホルダ17の歯車17aの歯数比は、1:1に設定
される。一方、小歯車18Aとホルダ16の歯車16a
との歯数比は1:3に設定され、この結果、ホルダ16
と17の角速度比ω1:ω2は1:3となる。また、主
歯車18の大歯車18Cとホルダ27の歯車27aとの
歯車比は8:3に設定され、これにより、ホルダ27と
16との角速度比は8:1となる。
ここで、ホルダ16.17,27、主歯車18、アイド
ル歯車19、モータ20により駆動系5゜が構成される
。なお、駆動系5oはこのような形態に限定されず、イ
ナーロータ型モータ(例えばパンケーキ型モータ)に第
3の平行平面板26を設けたり、遊星ローラ増速機を用
いたりすることができ、モータおよび増速機の構成は種
々のものが採用できる。
さらに第1図(a)において、31は制御回路を示し、
モータ20へ制御信号を送出するとともにモータ20等
から位置信号を受けて、所定のタイミングで固体撮像素
子11の検知出力をサンプリングする。そのサンプリン
グ信号は画像信号処理回路32に供給されて所定の処理
が施され、CRT33にて映像化される。
このような構成により、平行平面板14と15とは互い
に逆方向に、かつ平行平面板15が平行平面板14の3
倍の角速度で回転するとともに、平行平面板26が平行
平面板14の8倍の角速度で回転する。ここで、固体撮
像素子11からの信号によりテレビ画像を形成するもの
とし、低速度側すなわち偏位量の大きい平行平面板14
の角速度ω□を30rpsに設定する。この場合、モー
タ20の回転速度は、 に定めればよい。このとき、平行平面板15は    
   ・5400rpmで回転し、平行平面板26は1
4400ppmで回転する。
次に、平行平面板14..15による光束の偏位量a、
bについて第1図(C)により説明する。
検知器11の蓄積時間Taを、 ただし、2αは、光束が検知器11上に滞留する間、す
なわち小ループLSを形成 する間の平行平面板14の回転角。
Tsは、平行平面板14の1回転に要 する時間。
で表わす。このとき、回転角2αで小ループL8が形成
される条件、すなわち、小ループL5の初期走査開始点
spと走査終了点FP(第1図(c)参照)とが一致す
るための条件は、 asina=bs]n3a         、、、(
2)となる。また、小ループLsの中心O8を検知器1
1の中心点OD(第1図(c)参照)と一致させるため
の条件は、 ここで、Pは検知器11の中心点ピッチである。今、こ
の実施例では2α=45度に設定したから、 (2)式
は、 a/b=c o t π/8 (#2.4)   −(
4)と変形され、(3)式は、 と変形される。したがって、この実施例では、一対の平
行平面板14..15による偏位量a。
b(第1図(Q)に示す)を(4)、(5)式を満足す
るように定め、これにより、第1図(c)の軌跡りを得
る。
なお、平行平面板14.15による光束の偏位量は、は
ぼ次の式、 但し、t:板厚 n:屈折率 β:焦黒子FPに対する平行平面板の 傾き角度 で表わされる。従って、t、n、 βを適宜選択するこ
とにより偏位量a、bを任意に設定できる。
以上のように、一対の平行平面板14.15による光束
の偏位量および両者の回転速度比を定めることにより、
平行平面板15に入射する光束は、撮像素子11上で第
1図(b)、(C)に示す大小のループL+−,Lsが
ら成る軌跡りを描く。
すなわち、第1図(c)に示すとおり、複数の検知器1
11〜119のうち隣接する検知器、例えば11□、1
1□、114,11.のそれぞれの中心点を結んで形成
される正方形形状に即した形状で大きなループL’L(
第1図(c)に2点鎖線で示す)を描くと共に、その大
ループLLの隅部を中心としたホさなループLs(第1
図(c)に実線で示す)を描く。
次に大小のループがどのようにして描かれるかを説明す
る。
第1図(c)に示すようにX、Y座標を設定する。例え
ば、C点に光束が位置している状態から平行平面板14
がα度だけ右回転すると、平行平面板14による偏位量
aはα度だけ右回転しa′点に位置する。更に第1図(
c)に示すように、a′点を原点とし、偏位量すをy軸
とするXr y座標を考えると、平行平面板15による
偏位量すは、偏位量aのα度右回転を加味するとa′点
を中心として4α度だけ左回転することになるから、そ
れらが重畳されて光束がC点からB点に移動し、小ルー
プLSが描かれる。
ここで、偏位量すは、Xr”l座標上で、x=−bsi
n4  α y=  bcos4α と表され、更に、X+Y座標は、X、Y座標と、X= 
 xcosα十(y+a) sinαY = −x s
in a 十(y + a’) cos aで対応づけ
られるから、結局、X、Y座標上では、次式により示す
ことができる。
X=−bcosα0sin4 α+asir+α+bs
inα0cos4 a=asinα−bsin3α−(
7) Y = t) 5i1 a 0sin4α十a cos
α十b cosα1CO54α=acosa+bcos
3 a           −(8)以上の説明によ
って第1および第2の平行平面板14.15により変形
ロゼットマイクロスキャニングが行われることがわかる
。この実施例は、第1および第2の平行平面板14.1
5により小ループLSを描く間に第3の平行平面板26
により光束を更に1回転させるものであるが、まず、第
3の平行平面板26を回転させずに変形ロゼッ1ヘマイ
クロスキャニングのみにより、検知器111の検知出力
のMTFがどのように向上するかについて説明する。
このように構成された実施例では、第3図に示す円形ル
ープ状軌跡Qを描〈従来の円形マイクロスキャニング方
式に比へて、検知器11上での滞留時間を長くすること
ができる。
すなわち、第3図に示す従来方式では、例えば1枚の平
行平面板4 (第16図)が45度回転する間に、第3
図に示すように光束が検知器11の中心点aを中点とし
てb→Cに移動する。このb点を中心とする仮想的な検
知器11の領域11bと、C点を中心とする仮想的な検
知器11の領域11cとの重複領域11bcは、光束が
45度回転する間に検知器の電荷蓄積に寄与する光量が
一定となる領域を表わし、この領域から検知器周縁にか
けて光量は減少していく。
一方、第1図(a)、(b)に示す変形ロゼツトマイク
ロスキャニング方式では、第1図(c)に示すように、
平行平面板14が45度回転する間に、光束が検知器1
11の中心点Aを中点としてB−+C−+Bに小ループ
L8を描いて移動する。
このB点を中心とする仮想的な検知器111の領域11
Bと、C点を中心とする仮想的な検知器11□の領域1
1Cとの重複領域11Bcは、光束の軌跡が45度回転
する間に上記光量が一定となる領域を表わし、この領域
から検知器周縁にかけて光量は上述と同様に減少する。
ここで、変形ロゼツトマイクロスキャニングによる効果
を説明するために、いま物体空間での受光素子と共役な
面において、受光素子の各検知器と、物体との関係につ
いて比較検討してみる。
まず目標物体が第4図の様に、最も簡単な市松模様の明
暗部からなりその周期が各検知器のピッチと同一であり
、第4図(a)の如く、検知器と市松模様の物体の明暗
とが整合している場合について検討する。簡単のために
図中に矢印で示すように正方形走査を仮定すると、1つ
の検知器が1周期のマイクロスキャニングにより物体面
上を走査する時の1つの検知器での電荷の瞬時値時間変
化は、第5図(a)のように、三角波となる。このとき
、物体像として再現される空間周波数は、ナイキスト周
波数であり、サンプリング定理から完全に目標が再現で
きる。
他方、検知器と市松模様の物体のパターンとが、第4図
(b)のように検知器の1/4ピツチ(サンプリングピ
ッチの1/2)だけズしている場合には、1つの検知器
が1周期のマイクロスキャニングにより物体面上を走査
する時の1つの検知器での電荷の瞬時値変化は、第5図
(b)のように、一定の値となる。このように、検知器
と物体パターンとのピッチズレを考慮して、実際に再現
される最高周波数は、ケル係数によって補正されること
は周知である。
いま、第4図(a)に示す如く、時刻jA+ jB+j
c+ tD+ tEを1周期として、計算を容易にする
ために、図中の矢印に示すように正方形の周上を相対的
に移動するものとする。このとき、第4図(a)及び第
5図(a)のようにナイキスト周波数fNが再現されて
いる場合についてみれば、jA+ tB+ tc+ t
D、tEの各時刻を中心として、1/4周期の時間だけ
電荷を蓄積する場合に得られる検知器の出力は第6図(
a)のようになる。
この図においても、電荷量(感度に線型性を仮定すれば
電圧)を縦軸に、時間を横軸にとっている。
第6図(b)は、比較のために、電荷蓄積時間を178
周期とした場合であり、蓄積時間を短くすることによっ
て、コントラストが高まることが明らかである。
従って、受光素子(検知器)の感度に制限がないとすれ
ば、蓄積時間をゼロに近づける時にコントラストが最大
となり、 MMAX= (VH−VL)/ (VH+VL)となる
。ここで、VHは検知器の高出力レベル、VLは低出力
レベルを表す。
ここで、上述した変形ロゼツトマイクロスキャニングに
より、小ループLsを描く間の178周期だけ電荷蓄積
を行うこととすれば、その出力は第6図(c)の、よう
に近似され、この場合のコントラストMは、 M C: M MAX となる。即ち、コントラストを低下させることなく、蓄
積時間を飛羅的に増すことが可能となる。
そして、一定速度の高速走査による通常の円形マイクロ
スキャニングによって得られる同じく1/8周期の蓄積
時間では、第6図(b)の場合のようになり、この場合
のコントラストMbは、Mb== (VH’ −VL’
 )/ (VH’ +VL’ )である。ここで、 VH’ +VL’ =VH+VL であるから、第6図(b)と(c)との面積計算により
、 Mb=0.75Mc となり、変形ロゼツトマイクロスキャニングを行う固体
撮像装置によれば、空間周波数fNの目標物体に対して
、33%のコントラストの向上、即ちMTFの向上が図
れる。
次に、円軌跡Ciのスキャンの効果について説明する。
今、この変形ロゼツトマイクロスキャニングによるMT
F特性が第7図に実線で示されるとする。
第3の平行平面板26を第1の平行平面板14の8倍の
速度で回転させると、第1図(b)の円軌跡C5のよう
に小ループLSの中点を中心として光束がさらに円運動
する。この円運動の少なくとも1回転の間、検知器での
蓄積を続けこの間隔で検知器からの検知出力をサンプリ
ングすると、等価的に検知器の面積が増加したことにな
り、カットオフ周波数fcが第7図のfc’のように低
下し、MTF特性が2点鎖線で示すようになる。
すなわち、MTFは劣化するが破線で示す折返し歪の低
減が図られている。
第3の平行平面板26による光束の偏位量を変えれば、
円軌跡Ciの半径を任意に変えることができる。これは
、等価的に増大する検知器の面積を調節することを意味
するから、光軸○Xに対して所望の傾き角および厚さを
もつ第3の平行平面板26を挿入することにより、サン
プリング周波数fsとナイキスト周波数fNとの間でカ
ットオフ周波数fcを任意にfc’のように設定でき、
ナイキスト周波数fNにおけるMTFと折返し歪との適
切なバランスが図られる。
このように第3の平行平面板26により光束を回転させ
て実質的な検知器面積を拡大する場合には、実質的に拡
大された検知器の感度は一般的には均一にならないため
、第3の平行平面板26による光束の偏位量、すなわち
光束の回転半径の設定にあたっては、このような実質的
に拡大された検知器の感度分布を考慮することが望まし
い。
3〜5μm波長域の目標物を捕捉する赤外撮像素子(検
知器)では、蓄積時間がオーダ的に数ミリSecという
比較的長時間であるため、第1および第2の平行平面板
14.15による偏位量a。
bを変更して検知器面積を等価的に増大させることによ
ってカットオフ周波数fcを変更するのには限界があり
、既提案による変形ロゼッ1へマイクロスキャニングだ
けでは検知出力のMTFは、はぼ第7図の実線で示す状
態から大きく変更することは困難であった。これに対し
て第1の実施例によれば、小ループLsを描く間に更に
第3の平行平面板26により光束を半径rで1回転以上
しており、その半径rを任意に変更すれば、検知器の面
積の等価的な増加を任意に選択でき、したがって、カッ
トオフ周波数も任意に選べ、これにより、MTFと折返
し歪との適切なバランスの画像が得られる。
一第2の実施例− 第1の実施例では、小ループLsを描く際に光束を更に
任意の半径rで少なくとも1回転させ、その間、蓄積し
続けて検知器11からの検知出力をサンプリングした。
この第2の実施例においては、円軌跡Ciが、隣接する
検知器間にP/4ピッチで設定した格子点(サンプリン
グ点)80と交叉するようにその半径を定め、各格子点
でそれぞれ検知器11から検知出力をサンプリングする
ものである。
今、小ループLsを描くに要する時間は、光束が大ルー
プLL1回転を描くに要する時間をT(=1/30se
c)とすれば、T/8である。
そこで、第3の平行平面板26をT/8の周期で回転せ
しめる一方、偏位量として、 4v’T     ゛ ただし、Pは検知器間ピッチ を与えると、光束の円軌跡Ciは、P/4ピッチで設け
られた格子点8oと交叉する。そこで、各格子点上で検
知器11からの検知出力をサンプリングすれは、サンプ
リングピッチがP/4となり、第7図に対してサンプリ
ング周波数fsが2倍となりナイキスト周波数fNも2
倍となる。この結果、ナイキスト周波数fNとカットオ
フ周波数fcとが一致し、そのMTF特性は第8図に示
すようになり、MTFを劣化させずに折返し歪の低減が
図れる。
なお、第9図に示すように、水平方向と垂直力向の検知
器のピッチが異なる場合にも、第1および第2の実施例
を適用できる。このようなスキャンを実現するための装
置を第10図に示す。
第10図において第1図(a)と同様な箇所には同一の
符号を付して相異点のみ説明する。すなわち、パルスモ
ータ20−1により、第1の主歯車18−0を介して第
1の平行平面板14を回転するとともに、モータ20−
2により、第2の主歯車18−2を介して第2の平行平
面板15と第3の平行平面板26を一定回転する。ここ
で、パルスモータ2o−1の回転は等速ではなく、第1
の平行平面板14の周期を変えることなく、垂直方向に
ループLを描く際に水平方向の場合よりも回転速度を上
げる。これにより、垂直方向と水平方向で異ったピッチ
で検知器11を配列した場合にも対応できる。
一第3の実施例− 以上説明した実施例は、変形ロゼツトマイクロスキャニ
ングを行ない水平および垂直両方向共に等しいピッチで
格子点を設定して解像度を向上させるものであるが、こ
の実施例は、水平方向の解像度を特に向上させるように
したものである。したがって、この実施例では、第11
図に示すように、目標対象物の光束を水平方向矢印R5
I、R82のように往復直線スキャン(以下、これを往
復直線マイクロスキャニングと呼ぶ)し、往復動の折り
返し部で上記第1および第2の実施例と同様に光束をあ
る半径rで符号C1のように円運動させるものである。
このような往復直線軌跡R8I、R82と円軌跡C〕と
による往復直線マイクロスキャニングは第12図に示す
装置で実現できる。
第12図において第1図(a)と同様な箇所には同一の
符号を付して説明する。光透過形の第1の平行平面板4
4および第2の平行平面板45は互いに等速度で逆回転
し、各平行平面板の光束の偏位量(a、b)は等しい。
また、第3の平行平面板26は、第1.第2の平行平面
板44−.4.5の4倍の角速度で回転する。4.6.
48はホルダ、48は主歯車、4.8 A〜4.8 C
は小歯車および大歯車、49はアイドル歯車である。
第1および第2の実施例と同様に検知器出力をテレビに
映像化する場合、モータ2oの回転数を3600rpm
に設定すると、第1および第2の平行平面板44.45
の回転数を180Orpm、第3の平行平面板26の回
転数を7200rpmに設定すればよい。
今、検知器11の1辺をP/’2、検知器11間のピッ
チをPとし、水平方向の格子点をP/4ピッチに、垂直
方向の格子点をP/2ピッチにそれぞれ設定する場合、
第1および第2の平行平面板4−4.45の各偏位量a
、bを とすれば、光束は往復直線運動する。そして、a (2
−f丁)で示される往復直線スキャンの折返し領域が変
形ロゼツトマイクロスキャニングの小ループLsの領域
に対応し、第1および第2の平行平面板44.45の1
回転の周期T(=1/30sec)の174の時間だけ
、光束はその折返し領域に滞留するとみなせる。そして
、このT74時間内に第3の平行平面板26により光束
をすとおり検知器11iの中心点および格子点80と交
叉する円軌跡Ciが得られる。
そこで、この各格子点で最適蓄積時間だけ検知器出力を
サンプリングすると、水平方向のサンプリングピッチは
P/4となり、そのMTFが第8図に示すようになる。
ここで、f 5=2f cとなす、fN= =fsで表
わされるナイキスト周波数までの空間周波数パターンに
対しては破線で示す折返し歪が画像信号に重畳されモア
レ現象が生ずるが、折返し歪そのものが低減されている
から、従来よりも良好な画像が得られる。
なお、第3の平行平面板26による光束の偏位量、すな
わち円軌跡Ciの半径rを任意に与え、往復直線スキャ
ンの折り返し端部でのT/4時間内に円軌跡Ciを描く
ようにし、このT/4時間に検知器出力をサンプリング
すれば、水平方向のMTFは第7図のようになる。この
場合も、半径rにより実線または2点鎖線の特性を選択
できる。
さらに本実施例は、第13図に示すように、水平方向と
垂直方向の検知器のピッチが異なる場合にも適用できる
。この場合の装置は、第10図に示したものと同様の構
成になる。
一変形例一 以上説明した実施例においては、第1および第2の平行
平面板14.15または44.45により目標対象物の
光束に対して変形ロゼツトマイクロスキャニングまたは
直線往復マイクロスキャニングを行い、それらマイクロ
スキャニングの所定位置で光束を滞留させ、さらに第3
の平行平面板26により滞留中に光束を少なくとも1回
転させた。
第14図に示す変形例は、偏位光学素子として反射ミラ
ーから成る主鏡51.副鏡52を用いたものである。そ
してこの主鏡51.副鏡52の法線ベクトルNを光軸に
対して傾け、副鏡52を回転させてロゼツトマイクロス
キャニングを行う。
さらに、第3の平行平面板53を回転させて変形ロゼツ
トマイクロスキャニング中の光束をさらに1回転させて
検知器11上に結像させる。このような構成でも、上述
したと同様な効果が得られる。
一方、第15図も同様な装置であり、副鏡52の反射面
のみ傾け、副鏡52と主鏡51との間および主鏡51と
検知器11との間に光透過形くさび54.55をそれぞ
れ配設し、副鏡52とくさび54を回転させてロゼツト
マイクロスキャニングを行うとともに、くさび55を回
転させてロゼツトマイクロスキャニングされる光束を所
定の位置でさらに1商転させる。これによっても上述し
たと同様な効果が得られる。
なお、第1〜第3の実施例においては偏位光学素子とし
て平行平面板を用いた場合b3ついて説明したが楔状プ
リズムを用いてもよい。この場合、光束の偏位量はプリ
ズムから出射する光束の偏向角により決まる。
G8発明の効果 本発明によれば、目標対象物の光束に対して変形ロゼツ
トマイクロスキャニングあるいは往復直線マイクロスキ
ャニングを行い、これらマイクロスキャニングの1周期
中のある時間内に光束を滞留せしめるとともに、その滞
留時の光束をさらに所定の半径で1回転以上回転させる
ようにしたので、 ■滞留時間毎に検知器出力のサンプリングを行う場合に
は、その滞留中に円運動する光束の半径を任意に変更す
ることにより、MTFと折返し歪の適切なバランスが図
れる。これは、最適蓄積時間が比較的長い特に3〜5μ
mの波長域の赤外撮像素子に効果がある。
■また、その半径を適切に定めるとともに、滞留時に1
回転する光束が、隣接する検知器間に予め設定した複数
の格子点を通過するようになし、かつ各格子点で検知器
出力をサンプリングすることにより、サンプリング周波
数を高くすることができ、MTFを劣化することなく折
返し歪を低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)、(c)〜第8図は本発明の第1
の実施例を説明するもので、第1図(a)は撮像装置の
概略を示す構成図、第1図(b)は検知器上の光束の軌
跡を説明する図、第1図(c)は変形ロゼツトスキャニ
ングによるMTFの向上を説明する図、第2図は固体撮
像素子の平面図である。 第3図が第1図(c)と比較して示す円形マイクロスキ
ャニングによる検知器上の光束の軌跡を説明する図、第
4図(a)は物体面上での検知器と物体との位置関係を
示す図、第4図(b)は物体に対して検知器が1/4ピ
ツチだけズした場合の位置関係を示す図、第5図(a)
及び第5図(b)は第4図(a)及び(b)に対応する
1つの検出器での電荷の瞬時値変化を示す図、第6図(
a)は従来の円形マイクロスキャニングにより1/4周
期だけの電荷蓄積を行った場合の検知器の出力説明図、
第6図(b)は従来の円形マイクロスキャニングにより
178周期だけの電荷蓄積=44− を行った場合の検知器の出力説明図、第6図(C)は変
形ロゼツトマイクロスキャニングにより1/−8周期だ
けの電荷蓄積を行った場合の検知器の出力説明図、第7
図および第8図はMTF特性を示す図である。 第9図および第10図は第1および第2の実施例の変形
例を説明するもので、第9図が光束の軌跡を示す図、第
10図が装置の全体概略構成図である。 第11図〜第13図は第3の実施例を説明するもので、
第11図が光束の軌跡を示す図、第12図が装置の全体
概略構成図、第13図はその変形例における光束の軌跡
を示す図である。 第14図および第15図は、偏位光学素子を反射ミラー
とした走査光学系の他の変形例を示す図である。 第16図および第17図は従来技術を説明するもので、
第16図が円形マイクロスキャニングを行う従来の撮像
装置の概略構成図、第17図が円形マイクロスキャニン
グを説明する図である。 第18図は既提案の変形ロゼツトマイクロスキャニング
を説明する図、第19図がその装置を示す構成図、第2
0図がマイクロスキャニングによる折返し歪の低減を説
明するMTF特性図である。 11:固体撮像素子 111:検知器 12:結像光学系 14.15,26.4−4,457平行平面板16.1
7,27,4.6,47:ホルダ16a、17a、27
a :歯車 18.48:主歯車 18A、18B、48A、4.8B :小歯車18C,
48C:大歯車 19.49:アイドル歯車 20:モータ 31:制御回路 50:駆動系 L:変形ロゼノI−マイクロスキャニングの軌跡 LL:太ループ  Ls:小ループ C1:円軌跡 R8I、R82:直線往復マイクロスキャニングによる
軌跡

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)目標物からの光束を焦平面上に結像させる結像光学
    系と、 該焦平面上に所定ピッチで配置され前記光束を受光して
    光電変換する複数個の検知器を備えた2次元固体撮像素
    子と、 前記結像光学系と固体撮像素子との間の光路にそれぞれ
    該結像光学系の光軸回りに回転可能に挿入され、入射光
    束を前記固体撮像素子上で光軸に対して半径方向に偏位
    させて結像せしめる第1〜第3の偏位光学素子と、 これら第1〜第3の偏位光学素子を前記光軸回りに回転
    させる駆動系とを備え、 前記第1および第2の偏位光学素子を互いに逆方向に、
    かつ前記偏位量の大きい前記第1の偏位光学素子が偏位
    量の小さい前記第2の偏位光学素子よりも低速度で回転
    するとともに、前記第3の偏位光学素子が前記第2の偏
    位光学素子よりも高速度で回転するように前記駆動系を
    構成するとともに、 前記偏位量の大きい前記第1の偏位光学素子が1回転す
    る間に、前記固体撮像素子上の前記光束の軌跡が、前記
    検知器上を通過する大きなループを描くと共に、検知器
    通過の際に小さなループを描いて検知器上で前記光束の
    滞留時間が長くなるように、前記第1および第2の偏位
    光学素子の偏位量と回転速度を設定し、 前記第1および第2の偏位光学素子により前記小ループ
    を描く時間内に前記小ループ中心点を中心に前記光束の
    軌跡が少なくとも1回転するように、前記第3の偏位光
    学素子の回転速度を設定することを特徴とする固体撮像
    装置。 2)前記大きなループは、前記複数の検知器のうち隣接
    する検知器のそれぞれの中心点を結んで形成される形状
    に即した形状であり、前記小さなループは、その大ルー
    プ形状の隅部を中心としたループであることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の固体撮像装置。 3)前記検知器内で前記光束が小ループを描いている時
    間毎に該検知器からの検知出力をサンプリングするサン
    プリング手段を具備することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の固体撮像装置。 4)前記複数の検知器間に複数の格子点を設定し、前記
    第3の偏位光学素子による前記小ループを中心とした前
    記光束の円運動の軌跡が、前記複数の格子点上を通過す
    るように、前記第3の偏位光学素子による偏位量を設定
    すると共に、 前記円運動の軌跡が前記格子点と交叉するタイミングで
    前記検知器からの検知出力を順次にサンプリングするサ
    ンプリング手段を具備することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の固体撮像装置。 5)目標物からの光束を焦平面上に結像させる結像光学
    系と、 該焦平面上に所定ピッチで配置され前記光束を受光して
    光電変換する複数個の検知器を備えた2次元固体撮像素
    子と、 前記結像光学系と固体撮像素子との間の光路にそれぞれ
    該結像光学系の光軸回りに回転可能に挿入され、入射光
    束を前記固体撮像素子上で光軸に対して半径方向に偏位
    させて結像せしめる第1〜第3の偏位光学素子と、 これら第1〜第3の偏位光学素子を前記光軸回りに回転
    させる駆動系とを備え、 前記第1および第2の偏位光学素子を互いに逆方向に等
    速度で回転するとともに、前記第3の偏位光学素子が前
    記第1および第2の偏位光学素子よりも高速度で回転す
    るように前記駆動系を構成するとともに、 前記固体撮像素子上で前記光束の軌跡が直線運動するよ
    うに前記第1および第2の偏位光学素子の偏位量を等し
    く設定し、 前記第1および第2の偏位光学素子により前記光束が前
    記直線運動の端部で折り返す際に該直線運動の軌跡上の
    点を中心としてその光束の軌跡が少なくとも1回転する
    ように、前記第3の偏位光学素子の回転速度を設定する
    ことを特徴とする固体撮像装置。 6)前記第3の偏位光学素子の回転により前記光束が1
    回転以上する毎に前記検知器からの検知出力をサンプリ
    ングするサンプリング手段を具備することを特徴とする
    特許請求の範囲第5項に記載の固体撮像装置。 7)前記第3の偏位光学素子による前記円運動の軌跡が
    、前記複数の検知器間に設定された複数の格子点上を通
    過するように、前記第3の偏位光学素子による偏位量を
    設定すると共に、 前記円運動の軌跡が前記格子点と交叉するタイミングで
    前記検知器からの検知出力を順次にサンプリングするサ
    ンプリング手段を具備することを特徴とする特許請求の
    範囲第5項に記載の固体撮像装置。
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Cited By (3)

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