JPH01308257A - ピリジン塩素化物の蒸留方法 - Google Patents

ピリジン塩素化物の蒸留方法

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JPH01308257A JP13674488A JP13674488A JPH01308257A JP H01308257 A JPH01308257 A JP H01308257A JP 13674488 A JP13674488 A JP 13674488A JP 13674488 A JP13674488 A JP 13674488A JP H01308257 A JPH01308257 A JP H01308257A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気相反応によってピリジンと塩素から、医農薬
の中間体として有用な2−クロロピリジン及び/又は2
,6−ジクロロピリジンを製造する方法の改良に関する
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕以下、
ピリジンの気相塩素化のうち、光反応を例にとり本発明
の詳細な説明する。
ピリジンと塩素とを紫外線照射下、気相にて反応させ、
2−クロロピリジン及び/又は2,6−ジクロロピリジ
ンを合成する方法は既にいくつか知られている。
ランプの汚れや、クール物の発生を防止するため、四塩
化炭素を稀釈剤として用いている例(米国特許第3.2
97.556号)や、ピリジンに対し少なくとも1モル
以上の水蒸気又はハロゲン化炭化水素−水蒸気を添加し
ている方法(特公昭52−3935号、特公昭52−3
936号、特公昭55−4742号)がある。
しかしながら、これらの例では、ハロゲン化炭化水素が
光反応時若干反応し、2−クロロピリジンと蒸留分離し
難い生成物を生じ、そのため反応液を酸処理し、ハロゲ
ン化炭化水素由来の副生物を除去した後、中和、分留す
るという複雑な後処理が必要となる(特開昭50−19
753号、特開昭56−90058号)。
この改良法として、ハロゲン化炭化水素の代わりに窒素
を稀釈剤として用いる方法(特開昭6(1−78Q7号
)や、大過剰の水等の稀釈下、撹拌機を取イ」けた反応
器を用いる方法(特願昭62−256104号)があり
、これらの方法によればハロゲン化炭化水素由来の副生
物は存在しないため比較的簡単な精製プロセスで゛済む
利点がある。
即ち、反応液へ例えば四塩化炭素のように抽出溶剤を加
えた上で、アルカリで中和し、分液して得られる有機層
を分別蒸留することにより、四塩化炭素、未反応ピリジ
ンが回収され、続いて2−クロロピリジンや2,6−ジ
クロロピリジンが得られることになる。また、特願昭6
2−180714号のように、さらに塩素化して2.6
−ジクロロピリジンを製造する場合は、未反応ピリジン
を回収した後の缶残液をそのまま次の液相塩素化工程へ
導くことも可能である。
しかしながら、このような蒸留工程に於いて、精製収率
は必ずしも高いとは言えず、例えば溶剤やピリジンを回
収した後の缶液は、相当量がクール化してしまうものと
思われ、真黒に着色している。本発明者等の検討で、こ
のようなタール化は、ピリジン光塩累化反応液特有の現
象てはなく、例えば四塩化炭素、ピリジン、?−クロロ
ピリンン、2.6−ノクD Dピリジンの混液を調合し
、蒸留分離しても同様jこクール化の起きることがわか
り、本質的にこれらの混合物はタール化し易いものと考
えられた。
〔課題を解決するだめの手段〕
本発明者等は以−1−■ような問題点を解決すべく鋭意
検訓を重ねた結果、全く意外なことに水の共存下では、
かかるクール化を大幅に防什し得ることを見出し、本発
明に至った。
11Jち本発明は、ピリジンと塩素とを稀釈剤の存在下
、気相で反応させて、得られる反応液をアルカリ中和し
、分液後、得られたピリジン塩素化物を哉む有機層を蒸
留分別する方法に於いて、得られた41機層に水を添加
して蒸留することを特徴とするピリジン塩素化物の蒸留
方法に関するものである。
本発明者等は、各々単独では安定な化合物が混合するこ
とによ−、てタール化を起こしてしまう原因的を詳しく
調査した。この結果、ピリジンと2,6−ジクロロピリ
ジンは共存下で激しくタール化を起こし、例えばピリジ
ンと2,6−ジクロロピリジン混液を130℃位に加熱
した状態で保持すれば、数時間の後には含有するピリジ
ンの殆どが、相当量の2,6−ジクロロピリジンと共に
減少してしまい、一方、ピリジンと2−クロロピリジン
の組み合わせや、2−クロロピリジンと2,6−ジクロ
ロピリジンの組み合わせは熱に対して、かなり安定であ
ることを見出した。
本発明者等は、このようなピリジンと2.6−ジクロロ
ピリジンの組み合わせに於いて起きるタール化を防止す
る方法について鋭意検討を重ねた結果、全く意外なこと
に水の存在下では、かかるクール化を大幅に抑えること
ができることを見出したのである。
水の液中への溶解量は極くわずかであることから、2相
に分液するが、実質的にはそのわずかに溶解した水がタ
ール化を防止しているものと推察される。水が入れば異
相系最低共沸を形成することになるので、混液の沸点は
水を添加しない場合よりも低くなる。当初、そのために
、クール化が抑制されているのではないかと考えられた
のであるが、ピリジンと2,6−ジクロロピリジン混液
へ、水を添加した場合と添加しなかった場合の同じ温度
条件下でのタール化量について鋭意調査を行ったところ
、両者に於いて明らかな差がみられ、水の働きは温度を
低下させるだけでなく、何らかのクール防止効果のある
ことを見出したのである。
本状は、言い換えればピリジンと2,6−ジクロロピリ
ジンの共存下に於いて必ず水が存在するような蒸留プロ
セスを意味しており、必要以上の水の使用はエネルギー
コストへの悪影響を及ぼず。一方、水の使用量が少なく
、ピリジンと2,6−ジクロロピリジン共存下で水がな
いゾーンが生じると、あまり好にしくない。本発明の実
施に当たっては系内に存在するピリジンに対し水が等重
量以上存在する様に水を添加するのが好ましい。
以下に蒸留について詳しく説明する。
連続蒸留の場合、例えば図1や図2のプロセスが考えら
れる。図1に於いては常に原料と水の混液が蒸留塔(1
)ヘフィードされ、溶剤が塔頂より分液下層として回収
される。水及びピリジンはザイドカットされ、塔底より
2−クロロピリジンと2,6−ジクロロピリジン混液が
回収される。この場合、水の原料に対する仕込量は原料
に対し、通常2重量パーセント程度で充分である。
図2の例は蒸留塔を2塔用いるもので、ここでは水は第
1塔(2)の濃縮部でたまったままであるので、塔内の
様子をみながら、間欠的に補給するだけでよい。反応工
程での稀釈前に四塩化炭素等の溶剤を用いている場合は
、図2の第1塔で得られる溶剤、ピリジンの混合液を反
応工程ヘリザイクルするだけでよい。反応工程での稀釈
剤に溶剤を用いていない場合は、図2の第2塔(3)の
ように溶剤とピリジンを分離する工程が必要である。
図1,2の例で、ピリジンと2−クロロピリジンの混液
を2,6−ジクロロピリジンと分離精製することもでき
る。ピリジンと2−クロロピリジンの混液は、常法の蒸
留で容易に、かつ高収率で分離が可能である。
図3は回分式蒸留法の一例を示したものである。留出す
る成分は、水と溶剤の共沸物、ピリジンと水の共沸物、
水と2−クロロピリジンの共沸L 2−クロロピリジン
、2,6−ジクロロピリジンの順である。原料に調合さ
れる水の量は缶(4)及び蒸留塔(1)内に於いて、ピ
リジンがなくなる迄、存在するに充分な位必要である。
仕込み組成にもよるが、例えば原料に対し、5重量パー
セントの水を加えればよい。
ここでいう溶剤は、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ン等の比重の重いものの方が取り扱いが容易であること
から望ましい。
操作圧力は、連続法では使用溶剤の沸点の問題があるの
で、あまり低い圧力で行うことは実際上困難であり、常
圧又は溶剤回収が可能である程度の(例えば500mm
Hg程度の)減圧下で行われる。
回分法では、長時間高温にさらされる蒸発缶内でのター
ル化が問題となる。溶剤回収が終われば、減圧度を上げ
る等、できるだけ缶内を低温に保つような工夫をすると
より望ましい。
2−クロロピリジンと2.6−ジクロロピリジンは、さ
らに常法で高収率で分離することも可能であり、またこ
の混液をさらに液相で塩素化して、2,6−ジクロロピ
リジン等を製造することもできる。
〔実施例〕
以下に例を挙げて具体的に説明する。なお、本発明はこ
れらの例に限定されるものではない。
実施例1 光反応缶としてはランプ据え付は口、撹拌機数例は口、
温度計口、ガス導入口、ガス流出口等を有するジャケッ
トつきの5βパイレックス缶、そして光源としては10
0111、高圧水銀灯を用いた。
あらかじめ反応缶内温度を130℃に予熱しておき、ピ
リジンは90.0 g l Hで仕込み、水を410g
/H1塩素ガスを121g/ Hで仕込んだ。
反応槽温度が160℃を保つようにジャケットの熱媒温
度を調節しながら反応を継続した。
反応ガス出口部へ四塩化炭素を200g/ Hで仕込み
、混合ガスを水道水を用いて50℃近くまで冷却した後
、受槽へ導いた。
受槽てはfJHが8〜10になるように25%水酸化す
) IJウム水溶液を加えた。得られた反応液は2液に
分かれており、該反応液を分液し、水層を除去した。こ
うして得られる有機層1000gを20段のオールダー
ショウの取付けられである1βのフラスコへ仕込んだ。
仕込液中にはピリジン19g、2−クロロピリジン23
0g、 2.6−ジクロロピリジン146gが含有して
いることがGC分析で明らかとなった。さらにこの仕込
液へ水50gを加えた。
まず塔頂圧力を500mmHgとし、還流比1で四塩化
炭素留分を抜き取った。この時の塔頂温度は57℃を指
していた。また、この時留出した留分のうちの水層は塔
5段目へ断続的に還流した。
こうして約590g抜き取った後、圧力を200mmH
gとして還流比3で留出させた。中留及びピリジン留分
を合わせて約100g抜き取ると、留出液中のピリジン
が1%以下となった。その後の留分については、水層の
み留出させ、下層である2−クロロピリジン層は塔5段
目へ還流する方法で脱水した。
こうして、缶液及び配管等ホールド分合わせて330g
を得た。缶液の組成は、GC分析内部標準法によると、
2−クロロピリジン54.7%、2,6−ジクロロピリ
ジン43.8%であった。缶残液は褐色を呈していた。
比較例1 実施例1に於いて、蒸留塔仕込液へ水を仕込まないで運
転を行った。同様に塔頂圧力を500mm11gとし、
還流比1で四塩化炭素留分約590g抜き取った。この
時、塔頂温度は64℃を指していた。圧力を200mm
Hgとし、還流比を5として留出させた。中留及びピリ
ジン留分を合わせて約80g抜き取った後、留出液中の
ピリジンが1%以下となったので蒸留を中止した。
こうして缶液330gを得た。缶液の組成はGC内部標
準法によると2−クロロピリジン52.8%、2.6−
ジクロロピリジン41.9%であった。缶残液は真黒で
あった。
参考例1 比較例1に於いて、蒸留仕込液をピリジンの光塩素化反
応液を用いるのではなく、純粋なピリジン20g、2−
クロロピリジン230g、 2.6−ジクロロピリジン
150g、四塩化炭素600gを仕込み、蒸留を行った
。得られた缶液はやはり真黒で、組成はGC内部標準法
によると2−クロロピリジン532%、2,6−ジクロ
ロピリジン42.4%であった。
【図面の簡単な説明】
図1、図2はそれぞれ本発明の蒸留方法の連続蒸留の場
合のプロセスの一例を示す図、図3は回分蒸留の場合の
プロセスの一例を示す図である。 1〜3:蒸留塔、4.蒸留缶

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ピリジンと塩素とを稀釈剤の存在下、気相で反応させて
    、得られる反応液をアルカリ中和し、分液後、得られた
    ピリジン塩素化物を含む有機層を蒸留分別する方法に於
    いて、得られた有機層に水を添加して蒸留することを特
    徴とするピリジン塩素化物の蒸留方法。
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