JPH01306523A - 磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方法

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JPH01306523A
JPH01306523A JP63137651A JP13765188A JPH01306523A JP H01306523 A JPH01306523 A JP H01306523A JP 63137651 A JP63137651 A JP 63137651A JP 13765188 A JP13765188 A JP 13765188A JP H01306523 A JPH01306523 A JP H01306523A
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    • C21D8/12Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方法に
関し、さらに詳しくは、電気機器鉄心材料として使用さ
れる鉄損が低く、磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製
造方法に関するものである。
[従来技術〕 近年、電気機器の高性能化は、電力およびエネルギーを
節約することが世界的に叫ばれている中で強く要望され
てきている。
特に、連続使用される回転機等の技術分野にお・いては
、高効率化や省エネルギー化が積極的に推進されている
。そして、高効率化や省エネルギー化を図るためには、
鉄損が低いことと共に磁束密度の高い材料を使用するこ
とが必要がある。
しかして、従来の電磁鋼板においては、鉄損を低くする
ためには一般に、固有抵抗増加による過電流損低下の点
から、S+或いはA1等の含有量を多くすることが行な
われてきた。その結果として、高級鋼はど磁束密度は低
い傾向を示していた。
この磁束密度を支配する要因としては集合組織が挙げら
れるが、無方向主調の場合、集合組織を改良して磁束密
度を向上させる方法は殆ど知られていない。この無方向
性鋼板としては(1,00)面か板面に平行な、所謂、
面内無方向性が理想的であり、この製造方法が数多く提
案されているが、工業的生産には製造コストか高いとい
う問題がある。
上記した集合組織の改善による磁束密度を向上させる方
法について、特開昭51−068716号公報において
sbを含有させた珪素鋼のホットコイルを800℃の温
度において5時間HN xガス中で焼鈍を行ない、冷間
圧延以降の工程は公知の方法で処理することによって、
(10(1) (シ、v、w)近傍の集積が強くなる方
法が説明されている。また、特公昭61−004892
号公報、特公昭61−0074446号公報等にも磁束
密度を向上させることについての説明かある。
しかし、これらの公報記載の技術においてら、未だ充分
に磁束密度の向上は期待することはできなかった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は従来の電磁鋼板における高珪素鋼板の磁束密度
が低いという問題点に鑑み、本発明者が税金研究を行な
い、検討を重ねた結果、集合組織を改良することにより
、熱延板焼鈍後の熱延鋼板の結晶粒間および集合組織の
板厚方向におけろ変化を無くすることにより、最終焼鈍
板の集合組織を磁区向」二に有効な方向に制御すること
ができる磁束密度の高い無方向主電磁鋼板の製造方法を
開発したのである。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方
法の特徴とするところは、 C< 0.01wt%、S i 0.5〜3.0wt%
、Mn 0.1〜1.5yt%、P 0.005〜0.
10wt%、S < 0.005wt%、AI 0.1
〜1.Owt% 。
を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼スラ
ブを熱間圧延後、この熱延板に圧下率5〜20%の軽圧
下冷間圧延を行なった後、850〜1000℃の温度に
おいて0.5〜10分或いは750〜850℃の温度に
おいて1−10時間の熱延板焼鈍を行ない、次いて、 
50%以上の冷間圧延を行ない、さらに、800〜10
00℃の温度において10秒〜3分の最終焼鈍を行なう
ことにある。
本発明に係る磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方
法について、以下詳細に説明する。
通常、無潤滑の熱間圧延においては、圧延方向へのロー
ルの拘束によって熱間圧延鋼板の表層(t/4程度まで
)に剪断歪領域が存在する。この剪断歪領域は中心層に
比べて高い歪が付与されており、そのため板厚方向に歪
分布が存在するばかりか、集合組織も板厚方向の位置に
よって異なる。
そして、熱間圧延後、オーステナイト→フェライト変態
する鋼種では変態に際してランダム化するため、このよ
うな板厚方向における分布略消滅するが、高Si鋼では
オーステナイト→フェライト変態がないため(何れの温
度域でもフェライト単相)、圧延における状態が巻取後
に持ち来される。
高品位の無方向性電磁鋼板は良好な磁気特性とするため
、冷間圧延前に熱間圧延が行なわれているが、上記に説
明したように板厚方向における歪や集合組織が冗なると
、熱延板焼鈍後の組織らその影響を受けるため板厚方向
において異なる。例えば、表層部においては粒径か微細
であるのに対し、中心層では展伸した粗大粒である。
従って、冷間圧延−焼鈍後、焼鈍板の粒径は温度等の調
節により最適の粒径に調整することができるため、鉄損
は低い値が得られるのに対して、集合組織が磁束密度に
対して都合の良い方位(軸)を有しないために低い磁束
密度しか得られない。
しかして、熱間圧延後、熱延板焼鈍前に圧下率5〜20
%の軽圧下冷間圧延を行なうことにより、熱延板焼鈍に
際して熱延板表層部の粒成長が促進され、かつ、板厚の
各位置における熱延板集合組織が変化し、その結果、引
き続いて行なう冷間圧延−焼鈍工程後の集合組織におい
て、磁化容易軸である<001>や<011>が板面に
多く存在するものが得られた。
次に、本発明に係る磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の
製造方法において使用する鋼スラブの含有成分および含
有割合について説明する。
Cは磁気特性を保持するためには有害な元素であり、含
有量は0.01wt%以下とする必要があり、少ないほ
ど好ましく、そのため最終焼鈍時に脱炭するか、溶鋼脱
炭により低減するのがよく、さらに磁気時効を防止する
ためには0.005wt%以下とするのがよい。よって
、C含有量は0.01wt%以下とする。
Siは固有抵抗増加による鉄損改善のために必要な元素
であり、含有量が0.5wt%未満では効果が少なく、
また、3.0wt%を越えると磁束密度の効果がなくな
る。よって、St含有量は0.5〜3.0wt%とする
Mnは熱間圧延時の赤熱防止および集合組織の改善によ
る磁性向上に効果のある元素であり、含有量が0.1w
t%未満では効果が少なく、また、1 、5wt%を越
えると磁性特性を劣化させる。よって、Mn含有量は0
.1〜1.5wt%とする。
Pは鉄損改善に効果のある元素であり、含有量が0.0
05wt%未満ではこの効果が少なく、また、0.1w
t%を越えて含有されると磁束密度が低下する。よって
、P含有量は0.005〜0.1wt%とする。
Sは磁性向上に有害なMnS等の非金属介在物を生成さ
せる元素であり、少ないほど好ましく、0.005wt
%以下でなければ安定した磁性改善効果は得られない。
よって、S含有量は0.005wt%以下とする。
AIは(100)結晶方向の成分を発達させること、お
よび、Siと同様に比抵抗を増加させること以外に、無
方向性珪素鋼板の磁性特性上有害なNを固定させる元素
であり、含有量が0.1wt%未満ではこの効果が少な
く、また、1.0wt%を越えて含有されると磁束密度
が低下する。よって、Al含有量は0.1〜1.0wt
%とする。
本発明に係る磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方
法について説明する。
即ち、本発明に係る磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の
製造方法においては、上記に説明した含有成分および含
有割合の組成のFeを通常の方法により溶製してから、
連続鋳造に上り鯛スラブに鋳造するか、または、従来の
造塊法に上り鋼塊を作製し、これを分塊圧延により鋼ス
ラブに形成してもよい。
このようにして作製された鋼スラブを熱間圧延により、
厚さ1.5〜3.0mmの熱延板を製造し、この熱延板
は熱延板焼鈍前に軽圧下冷間圧延を行なうのであるが、
この圧下率が5%未満または20%を越えると熱延板表
層のみの粒成長および熱延板集合組織制御が充分でない
。よって、軽圧下冷間圧延の圧下率は5〜20%とする
次いで、このように軽圧下冷間圧延が行なわれた熱延板
は、熱延板焼鈍を行なうことにより、集合組織が改善さ
れ、かつ、磁性が向上する。
そして、焼鈍条件は850〜1000℃の温度において
0.5〜5分の間保持する連続焼鈍を行なうか、また、
750〜850℃の温度において1−10時間の間保持
する箱焼鈍を行なうのである。
この焼鈍条件において、850℃未満の低温室では連続
焼鈍において熱延板の組織が改善されず焼鈍効果か期待
できず、また、1000℃を越える高温焼鈍では以後の
工程における酸洗性および冷間圧延性の劣化を招来する
。よって、連続焼鈍の場合の焼鈍温度は850〜100
0℃とする。
また、保持時間については、焼鈍時間は温度に応じて適
宜に決定すればよいのであるが、0.5分未満の短時間
では外延板の組織が改善されず、また、10分を越えろ
長時間の保持は連続焼鈍炉のラインスピードを遅らせる
結果となる。よって、連続焼鈍における保持時間は0.
5〜lO分とする。
次に、箱焼鈍の場合には、750℃未満の低温度では熱
延板の組織が改善されず箱焼鈍の効果が期待できず、ま
た、850℃の高温焼鈍を行なうと酸洗性が劣化すると
共に冷間圧延性も悪化する。
よって、箱焼鈍における焼鈍温度は750〜850℃と
する。
また、箱焼鈍における保持時間は、1時間未満では熱延
板の組織が改善仕れず、また、10時間をこえる長時間
の箱焼鈍では結晶粒の過度の成長を招来し、冷間圧延性
を悪化させ、さらに、エネルギーの/I!l費が過多と
なる。よって、箱焼鈍の焼鈍時間は1−10時間とする
この熱延板焼鈍を終了した熱間圧延板は、通常の方法に
よりスケール除去のために酸洗を行なった後、圧下率5
0%以上の冷間圧延を行なう。
冷間圧延された冷間圧延板は800〜1000°Cの温
度において、10秒〜3分の最終焼鈍を行なうことによ
って、集合組織が発達し、磁気特性が改善される。
なお、鉄損や磁束密度に対して最適な焼鈍板粒径と集積
の高い(100)<u、vlw>集合組織を得ろために
は、50%以上の冷間圧延率が必要である。
この場合、最終焼鈍温度が800°C未満では焼鈍時の
粒成長が悪く、磁性が改善されず、また、1000℃を
越えると逆に磁束密度か低下し、連続焼鈍炉の炉温の過
度の上昇は不利である。よって、最終焼鈍温度は800
〜tooo℃とする。
この最終焼鈍の保持時間は温度によって適宜に選択すれ
ばよいが、10秒未満では再結晶組織が得られず、さら
に、磁性不良を招来するという問題があり、また、保持
時間が3分を越えると連続焼鈍炉の操業においてライン
スピードが過度に遅くなる。よって、最終焼鈍保持時間
は10秒〜3分とする。
[実 施 例] 本発明に係る磁束密度の高い無方向性型6M、f4板の
製造方法の実施例を説明する。
実施例1 真空溶解炉において、第1表に示す含有成分、合資割合
の鋼の100kgを溶製して鋼塊とした後、1150℃
の温度に加熱してから20mmの厚さのシートバーを作
製した。
このシートバーを1150℃の温度に加熱して、2 、
0 mmの厚さまで熱間圧延を行なった。熱間圧延後、
圧延率が約lO%の軽圧下冷間圧延を行ない、その後、
950℃の温度において2分間の熱間圧延板焼鈍を行な
った。
さらに、酸洗後0 、5 mmまで冷間圧延を行ない、
この冷間圧延板を950℃の温度において1.5分間の
連続焼鈍を行なった。
製造された焼鈍板からエプスタイン試験片を剪断により
採取して磁気特性を測定した。
第1表にその結果を示す。
第1表において、3.5.7.9.11は本発明に係る
磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製造方法により製造
された本発明の例であ。
この第1表および第1図から明らかなように、本発明の
例によると、鉄損を低下させながら、磁束密度を高くで
きることがわかる。即ち、鉄損が低く、磁束密度の高い
無方向性電磁鋼板が製造することができる。
実施例2 第2表に示す含有成分および含有割合の鋼を連続鋳造に
より、(フルプロセス)無方向性電磁鋼板を製造した。
最終製品厚さは0 、5 mmである。
熱間圧延後、製造された熱延板に圧下率が3〜22%の
軽圧下冷間圧延を行なった後、熱延板焼鈍を行ない、さ
らに、酸洗→冷間圧延→最終焼鈍を行なった。
熱延板焼鈍条件、冷間圧延および最終焼鈍条件を第2表
に示す。
また、焼鈍後の鉄損W15150および磁束密度B S
Qを第2表に示す。
第2表から明らかなように、本発明に係る磁束密度の高
い無方向性電磁鋼板の製造方法による試験片C,D、E
は比較材A1B、Fに比較して鉄損および磁束密度とも
に優れていることがわかる。
第2ノ2 .\、13.1・゛  比較例。
+釧t: ’) ’+L  熱間Ill!LM焼鈍前軽
+ 151’ =+! 、焼鈍条rc*14間tFvh
焼鈍s +i、sp鈍条e1*2最終焼鈍条件。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る磁束密度の高い無方
向性電磁鋼板の製造方法は上記のような構成であるから
、電磁鋼板としての鉄損が低(、かつ、磁束密度が高い
という優れた効果を有するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. C<0.01wt%、Si0.5〜3.0wt%、Mn
    0.1〜1.5wt%、P0.005〜0.10wt%
    、S<0.005wt%、Al0.1〜1.0wt%を
    含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼スラブ
    を熱間圧延後、この熱間圧延板に圧下率5〜20%の軽
    圧下冷間圧延を行なった後、850〜1000℃の温度
    において0.5〜10分或いは750〜850℃の温度
    において1〜10時間の熱延板焼鈍を行ない、次いで、
    50%以上の冷間圧延を行ない、さらに、800〜10
    00℃の温度において10秒〜3分の最終焼鈍を行なう
    ことを特徴とする磁束密度の高い無方向性電磁鋼板の製
    造方法。
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