JPH01305000A - 凹凸状模様を有する漆器の下地成形品及びその製造法 - Google Patents

凹凸状模様を有する漆器の下地成形品及びその製造法

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JPH01305000A
JPH01305000A JP13533788A JP13533788A JPH01305000A JP H01305000 A JPH01305000 A JP H01305000A JP 13533788 A JP13533788 A JP 13533788A JP 13533788 A JP13533788 A JP 13533788A JP H01305000 A JPH01305000 A JP H01305000A
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JP
Japan
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mold
thermosetting resin
resin material
molded product
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Yoshie Nagamine
長嶺 義栄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、盆、菓子鉢、茶托1皿等、漆器の下地成形品
及びその製造法に係り、詳しくは、熱硬化性樹脂材を圧
縮成型してなる漆器の下地成形品の表面に凹凸状模様が
付与された。漆器の下地成形品及びその製造法に関する
〔従来の技術〕
従来、当業に係る漆器類に凹凸状模様を現出する方法と
しては、予め下地表面に所望の模様を付形した後、塗装
仕上げを施こしたものか、または、塗装の段階で凹凸状
模様を形成するものかに大別される。
上記のうちで、前者は例えば鎌倉彫りに見受けられるよ
うな漆器類であって、予め木質材料による素地表面に手
作業あるいは機械作業によって彫刻を施こしたものであ
り、製品は極めて華美性に富むものではあるが、素地材
に彫刻を施こすために生産性が悪いと共に、素地として
好適な木材が繊維方向性の少ない彫刻し易いものである
べきとの制約を受ける他、彫刻時に生ずるササムクレ部
分を平滑にするために、研磨処理が必要であるなど、多
くの手間と時間を要すものであるため、製品が得難く高
価なものであった。
一方、後者については、例えば高蒔絵に見受けられるよ
うなものであり、漆器用素地上に熟練者が色漆等を用い
手描きによって、幾度も塗り重ね盛り上げを行い凹凸状
模様を形成するものであるため、製作に極めて長時間を
要すと共に、高価な工芸的製品としての性格が強いもの
であった。
また1、上記のような凹凸状模様を現出させる方法に係
り、材質が比較的柔く均一である合成樹脂材を下地材と
して選択して、特に熱硬化性樹脂材を圧縮成形してなる
、圧縮成形機の金型の内周面に予め反転された凹凸状模
様を付形するようにし、この金型によって圧縮成形を行
ない凹凸状模様が現出された漆器用下地成形品を得る方
法も広〈実施されてはいるが、この際上記凹凸状模様を
付形した金型を製作するには、高度な技術及び長時間、
そして高価な費用を要するものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、熱硬化性樹脂材を圧縮成形して漆器の下
地成形品を得る際に、当該圧縮成形に用いられる金型の
内周面に、所望とする模様に対し反転した凹凸状模様を
形成するには、既述のような技術、時間、そして費用の
面で欠点があった。さらに、これらの欠点から、上記金
型を用いて成形された漆器の下地成形品、ひいては、こ
れより得られた漆器製品の製造コストが引き上げられる
ことになり、従来、熱硬化性樹脂による漆器用下地成形
品にあっては、上記のような凹凸状模様が付与されたも
のは、無模様のものに対して相肖割高かであるという欠
点もあった。
そこで、本発明は上記欠点に鑑み成されたものであって
、本発明の目的とするところは、漆器用下地成形品に凹
凸状模様を付与するに当たり、熱硬化性樹脂材の圧縮成
形に係る従来の金型(金型内周面に彫刻がなされていな
いもの)をそのまま用い、天然繊維であって、特にマニ
ラアサ、サイザルアサ等、葉脈繊維によって種種メツシ
ュ状に織り成された布素地を用いることにより、容易に
且つ低廉価に、当該漆器用下地成形品の表面に凹凸状模
様が付与される、漆器の下地成形品及びその製造法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によっ
た。Wち、上型及び下型より成る一対の加熱された金型
間に、熱硬化性樹脂材を充填させ、当該金型な閉じ上記
熱硬化性樹脂材を加熱溶融の上硬化成形する圧縮成形法
に係り、熱硬化性樹脂材の熱流動性のピーク点まで加熱
加圧を行なう一次圧入工程と、次にラムを引上げて当該
金型内のガス抜きを行なうと共に、マニラアサ、サイザ
ルアサ等の葉脈繊維より織り成されたメツシュ状布素地
を、上記の上型と下型間に配置させて、再度上記金型を
型閉め加圧して圧縮成形を完了する二次圧入工程と、当
該熱硬化性樹脂材の硬化及び、当該金型を離型して成型
品を取り出す離型工程と、これより得られた下地成形品
の表面に付着せられた上記布素地を剥離する剥離工程よ
り得られることを要旨とする。尚上記熱流動性のピーク
点は、フェノール樹脂、ユリア樹脂等のwInの種別に
よって具なるものであるが、約80℃〜190℃である
また、上記方法によって得られる漆器の下地成形品の形
状について述べれば、好ましくは、盆、皿等のように略
偏平状のものが適している。
[作泪] 上記のように構成された漆器の下地成形品及びその製造
法において、マニラアサ、サイザルアサは天然繊維中の
葉脈繊維であり、この葉脈繊維は、天然繊維中比較的柔
らかい茎繊維である靭皮繊維と区別して、硬質繊維と呼
ばれることも多く、耐熱性が高いと共に圧縮強度、引張
強度にも優れているものである。しかして、本発明に用
いられるメツシュ状に織り成された布素地は、天然繊維
中上記マニラアサ、サイザルアサ等の葉脈繊維が好適で
あるが、この他に、上記靭皮繊維中でも、ジュート、タ
イマは比較的に耐熱性、圧縮強度及び引張る強度が高い
ので使用可能である。
また、上記のような天然繊維よりメツシュ状に織り成さ
れた布素地は、本発明の二次圧入工程において、熱硬化
性樹脂材と共に加熱、圧縮されて、金型の設定形状に成
形されるものであるが、その後当該熱硬化性樹脂材が硬
化するので、上記布素地は金型の離型後の、下地成形品
の表面に付着しているものである1次に、この付着して
いる布素地を剥離するようにすれば、上記下地成形品の
9IJll後の表面には、メツシュ状の溝、即ち繊維束
が下地成形品の表面に減込んでできた溝が、一定の模様
として現出されることになり、漆器の下地成形品に凹凸
状模様が何形される。尚、上記布素地の剥離については
手作業により非付着部分の素地縁から引剥すようにすれ
ば、簡単に実施できるものである。
〔実施例〕
以下図面を基にして、更に本発明を詳説するものとする
第1図は、本発明に係る下地成形品を圧縮成形する際の
配置図である0図中の符号8は、公知による圧縮成形機
8を示すものであり、第1図においては、その概略が表
わされている。即ち図示のように、上型1は熱板4及び
固定プレート12に固着されており、一方、下型2も熱
板4′及び固定プレート12′に固着されている。また
、上記固定プレート12は主ラム5により、ガイドボス
ト11に沿って摺動するものである。先ず、下型2(雌
型)内には定量のフェノール樹脂材により予備成形され
たタブレット6が充填される0次に、公知による圧縮成
形のように、熱板4.4′により上型1及び下型2が加
熱されると共に、主ラム5により上型lが下降され、金
型3の上型1及び下型2が閉じられて圧縮成形される。
そして、金型3内のフェノール樹脂の熱流動性のピーク
点(140℃〜190℃)まで−次圧入が行なわれる9
次に、主ラム5により上型1を上昇させることにより、
金型3内のガス抜きを行なうと共に、マニラアサにより
メツシュ状に織り成した布素地7を、図示のように上型
1と下型2間に配置するようにする。そして、再度金型
3を型閉め加圧して圧縮成形を完了する二次圧入が行わ
れる。
続いて、第2図は上記二次圧入後、離型されて得られた
下地成形品の平面図である。ここで、下地成形品10の
表面には布素地7が付着された状態であり1図示のよう
に布素地7の一部なハ−ト形に切欠しておけば、切欠部
9にはハート形の凸状模様が付形される。このように、
当該布素地7に種々形状の切欠を設けるようにすれば、
簡単に複雑な凹凸状模様を下地成形品10の表面に何形
可能である。
上記布素地7の剥離については、非付着部分の素地縁か
ら引剥すようにすれば、容易に実施できるものである。
ここで、当該布素地7は引張強度が高いマニラアサによ
り織り成されているので、下地成形品lOの表面に当該
マニラアサの繊維くずを殆ど残すことなく、剥離するこ
とができると共に、実施の結果同じ布素地7によって最
低50回以上の圧縮成形を繰返す場合であっても、下地
成形品の表面にシャープな凹凸状模様を付形することが
できるものである。尚、第4図に下地成形品の表面に現
出された凹凸状模様を示すために、下地成形品の断面図
を示した。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
本発明に係る。凹凸状模様を有する漆器の下地成形品及
びその製造方法によれば、下地成形品の表面に凹凸状模
様を付形するに、特に金型内周面に彫刻を施した特別の
金型を用いることなく、従来に用いて来た金型(金型内
周面に彫刻が施されていないもの)をそのまま使用でき
るので、容易且つ低廉価に凹凸状模様を有する、漆器の
下地成形品を得られるという効果がある。
さらに、上記製造法に係る布素地に種々形状の切欠部を
設けておくようにすれば、極めて簡単に当該切欠部に対
応した凸状模様を、上記下地成型品表面に付形すること
ができると共に、廉価である布素地において、織りの異
なる別の布素地に変更することにより、種々パターンの
凹凸状模様を上記下地成形品表面に付形することができ
るという効果がある。従って、この副次効果として、製
造個数の少ない下地成形品であっても、製造コストを低
廉価に押えることができるという効果もある。
4、図面の簡単説明 第1図・・・本発明に係る下地成形品を圧縮成形する際
の配置図、 第2図・・・二次圧入後。
離型されて得られた下地成形品の平面図、 第3図・・
・下地成形品に付着された布素地を剥離峯巳 8際の斜視図、 第4図・・・下地成形品の断面図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、上型及び下型より成る一対の加熱された金型間に、
    熱硬化性樹脂材を充填させ、当 該金型を閉じ上記熱硬化性樹脂材を加熱溶 融の上硬化成形する圧縮成形法に係り、熱 硬化性樹脂材の熱流動性のピーク点まで加 熱、加圧を行なう一次圧入工程と、次にラ ムを引上げて当該金型内のガス抜きを行な うと共に、マニラアサ、サイザルアサ等の 葉脈繊維より織り成されたメッシュ状の布 素地を、上記の上型と下型間に配置させて、再度上記金
    型を型閉め加圧して圧縮成形を 完了する二次圧入工程と、当該熱硬化性樹 脂材の硬化及び、当該金型を離型して成形 品を取り出す離型工程と、これより得られ た下地成形品の表面に付着せられた上記布 素地を剥離する剥離工程より得られること を特徴とする、凹凸状模様が付与された漆 器の下地成形品。 2、上型及び下型より成る一対の加熱された金型間に、
    熱硬化性樹脂材を充填させ、当 該金型を閉じ上記熱硬化性樹脂材を加熱溶 融の上硬化成形する圧縮成形法において、 熱硬化性樹脂材の熱流動性のピーク点まで 加熱、加圧を行なう一次圧入工程と、次に ラムを引上げて当該金型内のガス抜きを行 なうと共に、マニラアサ、サイザルアサ等 の葉脈繊維より織り成されたメッシュ状の 布素地を、上記の上型と下型間に配置させ て、再度上記金型を型閉め加圧して圧縮成 型を完了する二次圧入工程と、当該熱硬化 性樹脂材の硬化及び、当該金型を離型して 成形品を取り出す離型工程と、これより得 られた下地成形品の表面に付着せられた上 記布素地を剥離する剥離工程より得られる ことを特徴とする、凹凸状模様が付与され た漆器の下地成形品の製造法。
JP13533788A 1988-06-01 1988-06-01 凹凸状模様を有する漆器の下地成形品及びその製造法 Pending JPH01305000A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62134256A (ja) * 1985-12-06 1987-06-17 鹿野漆器株式会社 本漆を施した合成樹脂製製品

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62134256A (ja) * 1985-12-06 1987-06-17 鹿野漆器株式会社 本漆を施した合成樹脂製製品

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