JPH01301468A - パワーステアリングにおけるトルク検出装置 - Google Patents

パワーステアリングにおけるトルク検出装置

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JPH01301468A
JPH01301468A JP13103188A JP13103188A JPH01301468A JP H01301468 A JPH01301468 A JP H01301468A JP 13103188 A JP13103188 A JP 13103188A JP 13103188 A JP13103188 A JP 13103188A JP H01301468 A JPH01301468 A JP H01301468A
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coil
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bobbin
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セミインテグラル式パワーステアリングにお
けるステアリングシャフトの軸トルクを精度良く、非接
触で測定することができるトルク検出装置に関する。
(従来技術〕 セミインテグラル式パワーステアリングは、コントロー
ルバルブがステアリングギヤと一体に構成された形式の
もので、操舵力を軽減するための倍力装置を備えたパワ
ーステアリングシステムである。そして、パワーステア
リングはオイルポンプから送られる油により作動する。
この油は、運転者がステアリングシャフトを操舵するこ
とによって作動するコントロールバルブの機能により。
右又は左の操作方向、操作速度に応じた油量、操舵負荷
に応じた油圧が、アクチ二エータとしてのパワーシリン
ダに導かれ、操舵出力を倍力する(詳細は、第1実施例
参照)。
このパワーステアリングシステムにおいて、オイルポン
プを駆動するモータ(PSモータ)を操舵負荷に応じて
制御する場合、操舵時にステアリングシャフトに加えら
れた回転トルクの検出は。
正確であることが要求される。
従来2回転軸の軸トルクを測定する手段としては2回転
軸にストレンゲージを貼り付けてその抵抗値変化により
トルクを検出する手段がある。また、車両のステアリン
グシャフトの軸トルクを検出する手段として、第14図
に示すごとくアブソリュートエンコーダを用いる検出装
置がある(実 ・開閉59−137540)。
この検出装置は、ステアリングホイール側のシャフト9
4とタイヤホイール側のシャフト95との間にトーショ
ンバー96をピン941,951により取着し1両シャ
フト94.95にはそれぞれこれらの回転状態を検出す
るためのコード板91.91を装着して2組のアブソリ
ュートエンコーダ9A、9Bを形成したものである。ま
た、該エンコーダ9A、9Bは、スリントを設けたコー
ド板91.91と、その各両側に配置したランプ92、
ホトセル93からなる。なお、符号90は遮光ケースで
ある。しかして、これにより、操舵角度、入力トルク、
操舵速度などの舵取用情報を得ようとするものである。
〔解決しようとする課題] しかしながら、ストレンゲージによる測定はゲージの貼
付けの良否如何が精度を左右すると共に。
テレメータ等を必要とし、装置が太き(なる。また、前
記第14図に示した。アブソリュートエンコーダを用い
る装置は、トーションバーのねシレに基づく回転角度差
を求めるものであるが、光学式の絶対位置検出器を用い
るものである。そのため1分解能が低く、また構造が複
雑であると共に高価である。
また、特に本発明が対象とするセミインテグラル式パワ
ーステアリングにおいては、オイルポンプノモータ(P
Sモータ)を制御する場合、トルク検出装置とその検出
信号に応じたモータ出力を発止させるコントローラによ
り、トルク−モータ出力特性が決まる。また、セミイン
テグラル式パワーステアリングのトルク−油圧特性は、
該製品によりかなりのバラツキを存する。これは、ある
トルクにおいて最低限必要なモータ出力は製品により異
なることを意味する。
即ち、従来のトルク検出装置では1組合せるセミインテ
グラル式パワーステアリングに対して5コントローラに
よりトルク−モータ出力特性を調整しなければ、そのモ
ータ出力には過不足を生ずるという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑み、精度良く、非接触測定
が可能なセミインテグラル式パワーステアリングにおけ
るトルク検出装置を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本発明は、ステアリングシャフトと、該ステアリングシ
ャフトの先端部に設けたパワーステアリング用コントロ
ールバルブと、該コントロールバルブにおいてそのバル
ブスプールを常に中立位置に保持するためのリアクショ
ンスプリングとを有するパワーステアリングにおけるト
ルク検出装置である。即ち、上記ステアリングシャフト
の外周には、該ステアリングシャフトがその軸方向には
移動可能であるが、該ステアリングシャフトの回転方向
には一体的に回転するボビンを配設し、該ステアリング
シャフトに回転トルクが加わったとき該ステアリングシ
ャフトが前記リアクションスプリングによってその軸方
向に上記ボビンに対して相対的に移動するように構成す
る。また、上記トルク検出装置は回転トルクによる軸方
向移動量に対応してインダクタンスが変化する検出コイ
ルを上記ステアリングシャフト側とボビン側とに互いに
対向させて配設し、またコンデンサとボビンに巻回した
ソレノイドコイルとを直列に接続して前記ボビン上に固
着すると共にこれらを直列に接続して共振回路を構成す
る。また、入力コイル及び出力コイルをIMとする検出
部を設け、該検出部の入力コイルと出力コイルとは前記
ボビンの両側に前記ソレノイドコイルに対向して空隙を
もってそれぞれ配置し、上記共振回路と検出部とにより
上記共振回路の共振周波数により発振する発振回路を構
成し、トルクに対応するステアリングシャフトの軸方向
移動量を発振周波数の変化として検出する。
本発明において注目すべきことは、トルクによるステア
リングシャフトの軸方向移動量に対応してインダクタン
スが変化する検出コイルをステアリングシャフト側とボ
ビン側と対向させて固定し。
また前記ソレノイドコイルに対向して空隙をもって検出
部を設け、トルクに対応するステアリングシャフトの移
動量を発振周波数の変化として検出するようにしたこと
にある。
しかして、上記検出コイルとしては、実施例に示すごと
き、磁心とこれに巻回したコイルとからなる検出器を用
い、この検出器を2個一組として互いに対向させて、ス
テアリングシャフトとボビンとに固定する。また、この
一対の検出器は直列に接続し、前記移動量によってその
相互インダクタンスが変化することにより、検出コイル
の全インダクタンスが変化するようにする。更には、検
出コイルは2組配設し、1組の検出コイルは相互インダ
クタンスが全体のインダクタンスを小さくするように接
続し、他の1ullは相互インダクタンスが全体のイン
ダクタンスを大きくするように接続し、この2つの発振
周波数の差又は比を出力として共振回路に送るようにす
ることもできる(第3実施例参照)。
また、インダクタンスの変化を大きくするためには、コ
イル径と同等以下の長さにコイルの幅を短くすること、
一対の検出コイルの対向距離を短くすることなどの手段
がある。また、コイル径は。
ステアリングシャフトの最大移動量において、互いに対
向する面積がゼロとなる径以上とすることが好ましい。
例えば、直径2.5閣のコイルを有する検出コイルを用
いた場合、ステアリングシャフトが2.5na移動する
と、コイルの対向面積がなくなることとなる(後述する
第3図参照)。
また、ソレノイドコイルはボビン外周に導線を巻回する
ことにより構成し、該導線はコンデンサ及び前記検出コ
イルと共に直列に接続する。これにより閉じた共振回路
を構成する。また、検出部の入力コイルと出力コイルと
は、ボビンの両側に前記ソレノイドコイルに対向して空
隙をもって配設する。
次に、前記検出コイル、ソレノイドコイル等を配設する
ボビンは、ステアリングシャフトの外周に位置させる。
該ボビンは、その回転軸中心を同じくしてステアリング
シャフトを貫通させている。 、そして8重要なことは
、ステアリングシャフトはボビンに対してその軸方向に
おいて移動可能であるが、その回転方向においてはボビ
ンと一体的に回動する構成とすることである。これは、
操舵によりトルクを生じたステアリングシャフトがリア
クションスプリングによってその軸方向に移動すること
を許容するためである。そして、これによりステアリン
グシャフト側とボビン側とに設けた検出コイルの相対位
置が変動し、トルク量に応じたインダクタンス変化を発
生させるためである。
また、検出コイルとソレノイドコイルによる共振回路を
ステアリングシャフトとボビン上に構成するためでもあ
る。
かかる構成としては2例えばステアリングシャフトとボ
ビンとの嵌合をスプライン形式とする。
また、ボビンはステアリングシャフトのハウジング等に
、ステアリングシャフトと同軸回転可能に枢着する(第
1図参照)。
〔作 用〕
本発明においては、ステアリングシャフトにトルクが加
わると、コントロールパルプにおけるリアクションスプ
リングが該ステアリングシャフトをその軸方向に沿って
若干移動させる(第1実施例参照)。そのため、ステア
リングシャフトとボビン間に相対的な移動を生ずる。そ
して、その移動によって検出コイルの全インダクタンス
が変化する。これは、一対の検出コイルにおける対向面
積が変化すると、互いに結合する磁力線の数が変化する
ことにより生ずるものである。しかして。
この検出コイルにおける全インダクタンスの変化によっ
てステアリングシャフト上に構成した共振回路の共振周
波数が変化し、ボビン外に設けた検出部における発振周
波数が変化する。上記検出コイルにおけるインダクタン
スの変化量は、ステアリングシャフトのトルク量に対応
するため2発振周波数の変化量から印加トルクが検出さ
れる。
〔効 果] 本発明によれば、検出コイルの全インダクタンスの変化
は共振回路における共振周波数に変化を与え、その変化
はボビン外に設けた検出部によって非接触的に検出する
ことができる。それ故、その検出精度及び感度は極めて
優れている。
また、ボビン外に設けた検出部への信号伝達は。
ソレノイドコイルによって1周波数として伝送するので
、S/N比が高く、検出部の励磁コイルのパワーを少な
くすることができる。
また2本発明は、リアクションスプリングによって生ず
るステアリングシャフトの移動を検出するものであるか
ら、ステアリングシャフト周りにトルク検出装置を設け
ることにより、トルクを検出できる。そのため、現在の
パワーステアリングに本発明のトルク検出装置を装着す
ることができる。
また1本発明は前記のごとくステアリングシャフトの移
動量を検出するものであるため、製品によるバラツキが
なく、コントローラの出力特性が一様に決り、調整を殆
ど要しない。即ち、トーションバー等の弾性体を用いる
従来のトルク検出装置を、セミインテグラル式パワース
テアリングに適用すると、リアクションスプリングと該
弾性体との力のバランスは、それぞれの製造上のバラツ
キによる微小な弾性係数の違いにより、バラツキを生ず
る。本発明では、かかる弾性体を用いず。
リアクションスプリングによるステアリングシャフトの
移動を検出するので上記バラツキを殆ど生じない。
このように5本発明によれば、精度良く、非接触で、ま
た構造簡単な、パワーステアリングにおけるトルク検出
装置を提供することができる。
〔実施例〕
第1実施例 本例にかかるトルク検出装置について、第1図ないし第
8図を用いて説明する。このトルク検出装置は、セミイ
ンテグラル式パワーステアリングのトルクを検出するも
のである。
本例におけるトルク検出部NTは、第1図及び第6図に
示すごとく、ステアリングシャフト1及びボビン2に対
向して設けた検出コイルJと、ボビン2外周に固着した
LC直列回路にと、ボビン2の外側に設けた検出部L(
入力コイル6及び出力コイル7)とを1組とするもので
、これによりトルクを検出するものである。
上記トルク検出装置Tは、第1図及び第2図に示すごと
く、ステアリングシャフト1のハウジング18に配設す
る。即ち、まずステアリングシャフトlは、第2図に示
すごとく、その下方にステアリングギヤ13と、コント
ロールパルプ15とを有する。ステアリング13は、ボ
ールスクリュータイプで、ラック132を有するポール
ナツト131と、8亥ラック132とがみ合うセクタシ
ャフト14とからなる。また、コントロールパルプ15
は、ステアリングシャフト1の下方に設けたバルブスプ
ール151と、リアクションスプリング16とよりなる
。上記バルブスプール151は。
2組のニードルスラストベアリングと共にステアリング
シャフトに組み付けられており、その外周溝とパルプハ
ウジングの内周溝により油路の切り換えと油圧制御を行
う。
操舵の手応えを与えるための操舵反力は、4個の上記リ
アクシランスプリング16により与えられる。このリア
クシランスプリング16は、リアクションブランジャ1
52により、バルブハウジングの端面とニードルスラス
トベアリング19のプレートが同一平面となるよう作用
し、バルブスプール151を常に中立位置に保持するよ
う構成されている。
そして、車両の進行方向変向のために、ステアリングシ
ャフト1を回し、8亥ステアリングシヤフト1にトルク
が加えられると、リアクシランスプリング16の反力に
よってステアリングシャフト1が軸方向に移動する。こ
の移動量をトルク検出装置Tにより検出し、そのトルク
に応じて、PSモータの出力を制御し、パワーステアリ
ングを作動する。
次に、ステアリングシャフト1の周囲に配設するボビン
2は、第1図に示すごとく1円筒部23と底部22を有
する円筒体で9円筒部23はベアリング24を介して、
ハウジング18に回転可能に枢着する。また、底部22
にはステアリングシャフト1を同軸心に軸支する0両者
は、スプライン21により嵌合し、ステアリングシャフ
トlはボビン2に対してその軸方向には独立して移動可
能であるが、ステアリングシャフト1とボビン2とは同
軸回転する。
それ故、ステアリングシャフトlがハンドル10により
回転されるときにはボビン2も一体的に回転する。しか
し、ステアリングシャフト1にトルクが加わったときに
は、ステアリングシャフト1のみその軸方向に移動する
。また、そのために。
トルクが加わっていないときには検出コイル31と32
は真正面に対向したままで回転し、トルクが加わったと
きには検出コイル32のみがステアリングシャフト1と
共に軸方向に移動し、検出コイル31と32は軸方向に
ずれる(しかし1回転方向にはずれない)。
次に、トルク検出装置Tの具体的構成につき述べる。
即ち、検出コイルJは1対の検出器31.32よりなる
。該検出器31は、第1図、第3図及び第4図に示すご
とく、磁心311に導線312を巻回してコイルを形成
したものである。この検出器31は、ボビン2の円筒部
23に固定する。検出器32も同様に磁心321に導線
322を巻回したもので、ステアリングシャフト1に固
定具12により固定する。そして2両検出器31と32
とは、ステアリングシャフトにトルクが印加されていな
いとき、その軸芯が一致するよう配設する。
次に、上記検出コイルJと共に共振回路を構成するLC
直列回路には、ボビン2の円筒部23の全周に巻回した
ソレノイドコイル5及び該ソレノイドコイル5と直列に
接続したコンデンサ59とによって構成し、これらはボ
ビン2上に固定する。
しかして、検出コイルJとLC直列回路にとは直列に接
続して共振回路を形成する。
また、上記ソレノイドコイル5から出力される共振周波
数を検出する検出部りは、駆動電源に接続した入力コイ
ル6.と検出した信号を発信する出力コイル7とからな
る。入力コイル6は磁心61とこれに巻回したコイル6
2とからなり、出力コイル7は磁心71とこれに巻回し
たコイル72とからなる。上記入力コイル6及び出力コ
イル7は、第5図に見られるごとく、上記ソレノイドコ
イル5に対向してそれぞれ配置し1両コイル6゜7とソ
レノイドコイル5との間には空隙Mを有する。
次に、上記検出コイルJ、LC直列回路K及び検出部り
は、第6図に示すごとく、波形整形回路Nに電気的に接
続し、出力foを発信する発振回路を形成する。ここに
、toは共振周波数を示す。
なお、同図において、41はコンパレータ、42はダイ
オード、43は電流制限抵抗、■は駆動電源である。
次に、該トルク検出装置Tにおける作用効果を説明する
まず、ハンドル10によりステアリングシャフト1が回
転され、該ステアリングシャフト1にトルクが与えられ
ると、前記のごと(リアクシランスプリング16゛によ
り該ステアリングシャフト1が軸方向に移動する(第1
図、第3図)、そのため1 ボビン2側の検出器31と
ステアリングシャフト側の検出器32との間に位置づれ
を生ずる(第3図)。
この対向面の位置づれにより、検出コイルにおける検出
器31.32の対向面積が変化し、互いに結合する磁力
線の数が変化する。それ故、相互インダクタンスが変化
し検出コイルJの全インダクタンスが変化する。これに
伴い、検出コイルJと結合したLC直列回路にの共振周
波数が変化する。その変化に伴い検出部りにおける発振
周波数が変化し前記第6図に示す回路により、出力f。
として取り出される。
なお、上記において検出部りにおいては、入力コイル6
と出力コイル7とによって、上記ソレノイドコイル5か
らの出力信号をキャッチし、前記のごとく波形整形回路
Nへ出力する。波形整形回路からの出力foは2周波数
−電圧変換器等の周知の手段により電圧信号として出力
する。
しかして、検出コイルにおけるインダクタンスの変化量
はトルク量に対応するため1発振周波数の変化量から、
印加トルクを検出することができる。第7図は、ステア
リングシャフトの変位(移動!りと発振周波数との関係
の一例を曲線Aで示すものである。
以上のごとく1本例によれば、ステアリングシャフト1
の回転トルクを検出器31.32によりインダクタンス
変化として検出し、かつこれを非接触状態で外部へ取り
出すことができるので、検出精度及び感度に優れている
。また、共振回路から検出部への信号伝達はソレノイド
コイルによっているので、S/N比が高く、また検出部
の励磁コイルのパワーを少なくすることができる。
なお、上記トルク検出装置Tによる検出結果に基づき、
セミインテグラル式パワーステアリングは次のように作
動する。即ち、第2図及び第8図に示すごとく、まず車
両左旋回時にハンドルlOを左へ回すと、ステアリング
シャフト1が左へ回転し、ボールスクリューによりボー
ルナツト131が回転しようとする。しかし、ボールナ
ツト131とかみ合っているセクタシャフト14には。
ピントマンアーム83を介してベルクランクからの負荷
がかかっているので、ステアリングシャフト1はハンド
ルの回転により軸方向に移動する。
この移動は下記のごとくステアリングシャフト1の下方
に設けたリアクションスプリング16によってもたらさ
れる。また、上記回転により、ステアリングシャフト1
はその先端のニードルスラストベアリングを介して転勤
しながら、バルブスプール151を作動させる。
このとき、同時にセンタリングプレートにより。
リアクションブランジャ152とリアクションスプリン
グ16が押され、ステアリングシャフト1が軸方向に移
動する。
次いで、バルブスプール151が左方に移動し。
PSポンプに結合したフローデバイダからの圧力油が油
圧室153から、油圧パイプ811によりパワーシリン
ダ81の後室に送入され、パワシリンダピストン813
は左方へ移動する。この際。
上記圧力油は、前記トルク検出装置により検出されたト
ルクに対応したPSモータ出力による圧力を有する。
そして、パワシリンダ81の作動はベルクランクからの
負荷に打ち勝って操向輪82.82を動かす、同時にこ
の動きはドラッグリング831を通じて、ピットマンア
ーム83に伝えられ、セクタシャフト14を介して、ボ
ールナツト131を軸方向に動かし、前記バルブスプー
ル152を中立位置に戻す、このときステアリングシャ
フト1のトルクは、ゼロとなる。なお、第8図の符号8
12はパワシリンダへの油圧パイプ、801,802は
PSモータによって作動するオイルポンプに連結した油
圧パイプである。
第2実施例 本例は、第9図に示すごとく、第1実施例に代えてソレ
ノイドコイル50.51及び検出部65゜75の配設を
変えたものである。
即ち、ソレノイドコイル50及び51は、電流の流れ方
向が、ボビン2の円周方向について互いに逆方向となる
よう配置し、直列に接続したものである。ソレノイドコ
イルを上記のように配置することにより、検出部の入力
コイル65と出力コイル75を、小型化することができ
る。つまり。
両コイル65.75は、第1実施例のごときU字型コア
でなく、検出コイルと同様の小型ソレノイドコイルで構
成することができる。なお、上記両コイル65.75は
、ソレノイドコイル50及び51の中間位置に間隙をも
って対向配設する。また、同図において符号651,7
51は磁心、652.752はコイルである。
本例によれば、第1実施例と同様の効果が得られる外、
検出部を小型化できると共にコスト低下を図ることがで
きる。
第3実施例 本例は、第10図ないし第13図に示すごとく。
第2実施例に示した構成を独立に2回路設けたものであ
る。
即ち、まず、ステアリングシャフト1及びボビン2には
、それぞれ検出コイルJχ及びJyを固着する(第10
図)、そして、第11図に示すごとく、第2実施例と同
様に、検出コイルJxはLC直列回路Kx、検出部Lx
と共に発振回路を形成する。また、検出コイルJyも同
様にLC直列回路Ky、検出部t、yと共に回路を形成
する。
但し、ここに重要なことは、検出コイルJxとJyは次
のように異なる。即ち、第10図に見られるごとく、検
出コイルJxにおける検出器31゜32は、第1及び第
2実施例と同様に、その相互インダクタンスが全体のイ
ンダクタンスを減少せしめる方向(以下、逆相という)
に接続する。−方、検出コイルJyにおける検出器33
.34は。
第1.第2実施例と異なり、全体のインダクタンスが増
加する方向(以下、正相という)に接続する。
しかして1発振回路(第11図)においては。
前記第1実施例の発振回路(第6図)と同様に検出部L
x、Lyからの発信周波数は波形整形回路Nx、Nyに
よって処理され、出力信号fx、fyとしてそれぞれ取
り出される。このとき、前記のごとく検出コイルJx、
Jyは逆相と正相の状態にあるため、その移動変位と発
信周波数の関係は、第12図に示すごとく逆相の出力f
xについては曲線Xで、正相の出力f7については曲線
Yで表される。そして、この発振周波数の差(fχ−f
y)を出力とすると、上記関係は第13図に示す曲線B
のごとく表されることとなる。そして。
この曲線Bは正相又は逆相のみの場合に比して。
移動変位に対して大きな変化を示す。即ち、検出コイル
を正相と逆相の2系統配設して、出力させることにより
、移動変位に対して大きな出力(発振周波数の差)を得
ることができる。
また1本例によれば、温度補償も行うことができる。即
ち、検出コイルを1個用いた場合には。
発振周波数は温度変化によってオフセットが生ずる。こ
れは検出コイルにおけるフェライトコアの温度依存性に
よる。そして、正相、逆相いずれの場合でも、その塩度
依存性は温度上昇に伴って発振周波数が低下する。そこ
で、上記のごとく正相と逆相との出力差をとれば、この
温度依存性はキャンセルすることができるのである。こ
のことは。
正相と逆相の比を取った場合も同様である。
以上のごとく2本例によれば第1及び第2実施例と同様
の効果が得られる外、上記移動差に対する発振周波数の
差を得ることができると共に温度補償を行うことができ
、より精度良くトルクを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明の第1実施例を示し、第1
図はトルク検出装置の側面図、第2図はステアリングシ
ャフト周りを説明する側面断面図。 第3図は検出コイルの移動変位差を示す側面図。 第4図は検出コイルの配設図、第5図は検出部の配役図
、第6図は発振回路図、第7図は移動変位と発振周波数
の関係を示す線図、第8図はセミインテグラル式パワー
ステアリングの斜視図、第9図は第2実施例におけるト
ルク検出装置の概念図。 第10図ないし第13図は第3実施例を示し、第10図
はトルク検出装置の概念図、第11図は発振回路図、第
12図は移動変位と発振周波数の関係を示す線図、第1
3図は移動変位と発振周波数の差を示す線図、第1!図
は従来例のトルク検出装置を示す断面図である。 1・・・ステアリングシャフト。 15・・・コントロールバルブ。 16・・・リアクションスプリング。 2・・・ボビン。 10・・・ハンドル。 31.32.33.34・・・検出器。 5.50.51・・・ソレノイドコイル。 59・・・コンデンサ。 6.65・・・入力コイル。 7.75・・・出力コイル。 J、、Jx、Jy、、、検出コイル。 K、にχ、Ky、、、LC直列回路。 L、Lx、  Ly、、、検出部。 N、Nx、Ny、、、波形整形回路。 T・・・トルク検出装置。 出願人 株式会社豊田自動織機製作所 代理人 弁理士 高 橋 祥 泰 第1図 出力コイル 第6図 第7図 第10図 第11図 第12図 第13図 乃勧変拉

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ステアリングシャフトと、該ステアリングシャフトに連
    動するコントロールバルブと、該コントロールバルブに
    おいてそのバルブスプールを常に中立位置に保持するた
    めのリアクションスプリングとを有し、該ステアリング
    シャフトに回転トルクが加わったとき該ステアリングシ
    ャフトが前記リアクションスプリングの付勢力に抗して
    その軸方向に移動するように構成したパワーステアリン
    グにおけるトルク検出装置であって、 上記ステアリングシャフトの外周には、該ステアリング
    シャフトがその軸方向には移動可能であるが、該ステア
    リングシャフトの回転方向には一体的に回転するボビン
    を配設し、 また、回転トルクによる軸方向移動量に対応してインダ
    クタンスが変化する検出コイルを上記ステアリングシャ
    フト側とボビン側とに互いに対向させて配設し、またコ
    ンデンサとボビンに巻回したソレノイドコイルとを前記
    ボビン上に固着すると共にこれらにより共振回路を構成
    し、 また、入力コイル及び出力コイルを1組とする検出部を
    設け、該検出部の入力コイルと出力コイルとは前記ボビ
    ンの両側に前記ソレノイドコイルに対向して空隙をもっ
    てそれぞれ配設し、 上記共振回路と検出部とにより上記共振回路の共振周波
    数により発振する発振回路を構成し、回転トルクに対応
    するステアリングシャフトの軸方向移動量を発振周波数
    の変化として検出することを特徴とするパワーステアリ
    ングにおけるトルク検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022014074A1 (ja) * 2020-07-16 2022-01-20 クノールブレムゼステアリングシステムジャパン株式会社 ステアリング装置の製造方法

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