JPH0130085B2 - - Google Patents

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JPH0130085B2
JPH0130085B2 JP56053716A JP5371681A JPH0130085B2 JP H0130085 B2 JPH0130085 B2 JP H0130085B2 JP 56053716 A JP56053716 A JP 56053716A JP 5371681 A JP5371681 A JP 5371681A JP H0130085 B2 JPH0130085 B2 JP H0130085B2
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output
capacitance
circuit
signal
amplifier
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Tadashi Azegami
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、圧力、張力等の物理量変化に基ずく
物理的変位を、電気信号へ変換する容量式変位変
換装置に関するものである。
かかる変位変換装置は、各種プロセスの流量ま
たは圧力等を容量式センサによつて検出し、電気
信号へ変換のうえ、遠隔の受信部等へ検出結果を
伝送する場合等に用いられる。ところで、一般に
使用されている容量式センサには、固定電極と可
動電極との間に介在する不変成分としての分布容
量および、固定電極ならびに可動電極とケースと
の間に介在する分布容量が存在し、これらの分布
容量により変換特性が非直線的となる問題を生じ
ている。
そこで、この発明の出願人は、先にこの分布容
量が変換特性に与える影響を除去することができ
る「容量式変位変換装置」(特願昭55−101699号)
を出願している。以下、まずこの「容量式変位変
換装置」について説明する。
第1図はこの「容量式変位変換装置」において
用いられる差動容量形センサの概念図であり、固
定電極SP1,SP2間に設けた可動電極MPが、検
出すべき物理的変位に応じた機械的変位にしたが
つて固定電極SP1,SP2間を移動するため、これ
らによつて形成される第1および第2静電容量
C1,C2が差動的に変化するものとなつている。
第2図は、分布容量の存在を考慮した第1図の
等価回路であり、固定電極SP1,SP2とケースと
の間の分布容量CSG1,CSG2が端子A,Bとアース
との間に介在すると共に、可動電極MPとアース
との間の分布容量CSG0が端子Cとアースとの間に
介在する一方、端子A−CおよびB−C間には第
1および第2静電容量C1,C2と並列な分布容量
CSP1,CSP2が存在するものとなつている。
第3図は、差動容量式センサの一例を示す断面
図であり、ケースF中にリード線Lによつて支持
された固定電極SP1,SP2が設けてあると共に、
ガラス等の絶縁性封止材Iによつて基部が固定さ
れた可撓性の可動電極MPが設けてあり、その先
端部に印加される機械的変位力Pによつて可動電
極MPがたわむことにより、差動容量形センサを
構成する第1および第2静電容量C1,C2が差動
的に変化する。
なお、この場合には、リード線Lの端部Ltと
可動電極MPの基部との間に不変静電容量が形成
され、これが第2図の分布容量CSP1,CSP2に相当
するものとなつている。
第4図は、この先願による「容量式変位変換装
置」の第1の実施例を示すブロツク図であり、端
子A〜Cには第2図および第3図の端子A〜Cが
接続されるものとなつており、まず、分布容量
CSP1〜CSP2を無視のうえ動作の説明を行なう。
すなわち、第1および第2静電容量C1,C2
端子A,Bを介して各個に出力が接続されている
反転出力の第1および第2ゲートG2A,G2B中の
G2Aが出力Aを“H”とし、電圧+Eを生じてい
るときには、その立上りにより第1静電容量C1
と分布容量CSG0とが直列に充電され、第1および
第2静電容量C1,C2の共通接続点すなわち端子
Cの電圧が急激に一定電圧へ達し、第5図Bのと
おりほぼ垂直に立上る。
なお、このとき充電の行なわれる等価回路は第
6図のとおりになるが、第1ゲートG2Aの出力イ
ンピーダンスが極めて小さい分布容量CSG1の存在
が無関係になると共に、分布容量CSG0と並列に第
2静電容量C2が挿入された形となつており、端
子Cの最大電圧は、第1静電容量C1と分布容量
CSG0および第2静電容量C2とのインピーダンス比
によつて決定される。
また、このとき、端子Cに入力の接続されたイ
ンバータG1の出力Cは“L”になつていると共
に、インバータG1の入出力間に定値電流制限回
路CCが接続されているため、分布容量CSG0およ
び第2静電容量C2の充電電荷は定値電流制限回
路CCおよびインバータG1の出力インピーダンス
を介して直ちに放電を開始するが、この放電電流
は定値電流制限回路CCにより一定電流値に規制
されることにより、直線的に出力Bが低下する。
なお、このときには、未だ出力Aが“H”であ
り、(第5図参照)、第1静電容量C1の充電電流
も定値電流制回路CCを通ずるため、定値電流制
限回路CCを通ずる電流に着目して考察すれば、
このときの等価回路は第7図のとおりになる。
出力Bが、インバータG1の出力が反転するし
きい値VTHまで低下すると、インバータG1の出力
Cが“H”へ転じ、これによつて第1ゲートG2A
の出力Aは“L”となるため、分布容量CSG0およ
び第2静電容量C2の残留電荷が第1静電容量C1
を介して急速に放電し、出力Bが垂直に低下した
後、出力Cの“H”により、定値電流制限回路
CCを経て定電流によつて分布容量CSG0および第
2静電容量C2が充電されるものとなり、出力B
が直線的に上昇する。
出力Bがしきい値VTHに達すると、インバータ
G1の出力Cが“L”へ転じ(第5図参照)、これ
によつて第1ゲートG2Aの出力Aは“H”となる
ため、再び第1インバータG2Aからの充電が行な
われ、以下、上記の動作を反復する。
一方、インバータG1の出力CはカウンタCTに
よつてカウントされており、一定数のカウントが
行なわれるとカウント出力nが“H”から“L”
へ転じ、再び一定数のカウントを行なうまでこの
状態を維持するため、これがインバータG2を介
して第2ゲートG2Bへ与えられることにより、第
2ゲートG2Bがオンになると共に第1ゲートG2A
はオフになり、今度は端子B−C間において上述
と同様の充放電が反復して行なわれ、カウント出
力nが再び“H”に転ずれば、第1ゲートG2A
オン、第2ゲートG2Bがオフとなつて、端子A−
C間の充放電が行なわれる。
したがつて、第1および第2ゲートG2A,G2B
が交互にオンとなり、これに伴なつて端子A−C
間およびB−C間の充放電動作が反復される。
この場合の第1ゲート、第2ゲートは、増幅手
段の同相出力を帰還手段を介して選択的に第1、
第2の静電容量の一端へ接続する切換え手段を形
成している。従つてG1として非反転増幅器を用
いた場合は、第1、第2ゲートで形成される切換
手段は単純な切換えスイツチ回路で実現すること
も可能である。
第8図はこのような概念を示す実施例であり、
SWがカウンタCTの出力で制御される切換えス
イツチを示す。
ここで、しきい値VTHを基準として分布容量
CSG0の端子電圧変化e1は、第6図の関係から分布
容量CSG0と第2静電容量C2との合成容量をCtとす
れば、次式によつて示される。
e1=C1/C1+Ct・E ………(1) また、端子電圧変化e1がしきい値VTHまで減少
するのに必要とする時間t1は、定値電流制限回路
CCによつて規制される一定値の放電電流をiと
すれば、第7図の関係から次式のものとする。
i・t1=e1(C1+Ct) ………(2) (1)、(2)式からt1を求めると、 t1=C1・E/i ………(3) なお、充放電が反復される中に分布容量CSG0
は、しきい値VTHに応じて蓄えられた電荷を中心
として充放電が行なわれるため、充電側の端子電
圧変化e1と放電側の端子電圧変化e2とは等しくな
り、この端子電圧変化e2分の充電を定値電流制限
回路CCによる一定値の電流iによつて行なうこ
とにより、充電所要時間t2もt1と等しくなつて次
式が成立する。
t1=t2 ………(4) これらの関係は、端子B−C間の充放電におい
ても同様であり、この場合には、第6図、第7図
の第1静電容量C1と第2静電容量C2とを入替え
た状態となり、(3)式は次式のものとなる。
t1=C2・E/i ………(5) したがつて、カウンタCTのカウント出力nか
ら得られるパルス信号の“H”期間は第1静電容
量C1に、“L”期間は第2静電容量C2に対応した
ものとなり、これを抵抗器R3とコンデンサC3
の積分回路により平均化すれば、パルス信号のデ
ユーテイ比が求められるため、C1/(C1+C2
の演算結果となり、これが変換出力E0としての
電気信号になる。
第9図および第10図は、分布容量CSP1,CSP2
の存在を考慮した場合の第6図および第7図と同
様な等価回路であり、第6図および第7図につ
き、(1)〜(3)式と同様に考察すれば次式が得られ
る。
e1=(C1+CSP1)E/C1+CSP1+CSG0+C2+CcP +CCP・(−E)/C1+CSP1+CSG0+C2+CCP………(6
) i・t1=e1(CCP+CSP1+C1+C2+CSG0) ………(7) ただし、CCPは第4図において定値電流制限回
路CCと並列に接続した補償用コンデンサであり、
これを分布容量CSP1と等しい容量値とすれば、第
9図の充電状態において分布容量CSP1に対する補
償充電が補償用コンデンサCCPによつて行なわれ
るため、出力Cに与える分布容量CSP1の影響が排
除される。
したがつて(6)、(7)式から次式が成立する。
t1=(C1+CSP1−CCP)E/i ………(8) ここで、CSP1=CCPのため、(8)式は、 t1=C1・E/i ………(9) となり、(3)、(5)式と同様の結果が得られる。
なお、センサの構造上、CSP1≒CSP2の関係が得
られるため、同一の補償用コンデンサCCPにより
目的を達することができる。
すなわち、分布容量CSG1,CSG2,CSG0等の影響
が完全に排除されると共に、補償用コンデンサ
CCPを付加すれば分布容量CSP1,CSP2の影響も排除
されるため、簡単な回路構成により分布容量
CSG1,CSG2,CSG0,CSP1,CSP2等の影響が無い直線
的な変換特性を得ることができる。
なお、上記実施例において、検出すべき物理的
変位に応じて容量が変化する単一容量形センサ
を、第1および第2の静電容量C1,C2のいずれ
か一方として用い、他方に固定の基準静電容量を
用いても同様の目的を達成することができる。
次に、この先願になる「容量式変位変換装置」
の第2の実施例について説明する。第11図は、
この第2の実施例の構成を示す回路図であり、差
動容量形センサDS乃至抵抗器R3A,R3Bおよびコ
ンデンサC3A,C3Bによる積分回路は第4図と同様
であるが、定値電流制限回路CCとして具体的回
路構成が示されている。
また、積分回路の出力は、差動増幅器Aを主体
とする2線式の出力部OTへ与えられており、差
動増幅器Aによつて、反転入力へ与えられた積分
回路の出力電圧と、抵抗器R4,R5および抵抗器
R6を介したポテンシヨメータRV1により設定さ
れる非反転入力の基準電圧との差が増幅され、こ
の出力によつてFET(電界効果トランジスタ)・
Q7を制御し、2線式線路が接続される線路端子
LT1,LT2間の電流値を決定している。
ただし、FET・Q7および定電圧ダイオードZD
を通ずる電流は、帰還用のポテンシヨメータRV2
にも通じ、これに生ずる電圧を負帰還として抵抗
器R5を介したうえ、差動増幅器Aの非反転入力
へ与えているため、同増幅器Aの両入力間電圧が
ほぼ零となる点で、線路端子LT1,LT2間の電流
が平衡し、これによつて線路端子LT1,LT2間の
電流値が安定化される。
なお、線路端子LT1,LT2には、2線式線路を
介し、受信部からの電源電圧が印加されており、
これを定電圧ダイオードZDによつて安定化のう
え、各部の電源電圧VDDとして供給している。
このほか、線路端子LT1,LT2間の線路電流
は、工業計測の分野で規定されている変化範囲4
〜20mAの統一信号となつており、差動容量形セ
ンサDSの平衡状態で線路電流が4mAの基準電
流となる様ポテンシヨメータRV1によつて調整さ
れると共に、変化範囲はポテンシヨメータRV2
より調整されるが、抵抗器R4〜R6による加算回
路を介して、各ポテンシヨメータRV1,RV2から
の電圧が差動増幅器Aへ与えられるため、基準電
流と変化範囲との調整が相互の干渉なしに行なわ
れる。
以上が、この発明の出願人の先願になる「容量
式変位変換装置」の詳細である。
ところで、上述した「容量式変位変換装置」は
未だ次の様な欠点を有している。すなわち、第4
図あるいは第11図におけるゲートG2A,G2B
は、信号の伝播遅れが必ず存在する。このため、
分布容量補償用コンデンサCCPを挿入した場合、
静電容量C1,C2の経路からの正帰還と、コンデ
ンサCCPによる負帰還とがインバータG1の入力端
で重ね合わされ、この結果、インバータG1の出
力端に第12図に示すような波形歪が発生し、カ
ウンタCTに誤計数を生じさせる。
この発明は以上の事情に鑑み、分布容量補償用
コンデンサCCPを用いることなく、静電容量C1
C2に並列に存在する分布容量の影響を除去する
ことができる容量式変位変換装置を提供するもの
で、インバータ(増幅器)G1として2入力の増
幅器を用い、また、この増幅器へ供給するしきい
値を半サイクル毎に変化させ、もつて分布容量の
影響を除去するようにしたものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
第13図はこの発明の第1の実施例を示す回路
図であり、この図において第11図の各部に対応
する部分には同一の符号を付しその説明を省略す
る。この図に示す回路が第11図に示す回路と異
なる点は、差動容量形センサDSの端子Cに得ら
れる信号(信号B)が2入力の増幅器(例えば、
演算増幅器)OPの反転入力端へ供給され、増幅
器OPの出力CがカウンタCTのクロツク端子に供
給されると共に、増幅器OPの出力を反転するイ
ンバータ(反転回路)G4の入力端へ供給され、
インバータG4の出力端および増幅器OPの出力端
間に抵抗RSS1,RSS2が直列に介挿され、そして、
抵抗RSS1およびRSS2の接続点に得られる信号Dが
しきい値として増幅器OPの非反転入力端へ供給
されていることである。なお、以上の構成におい
て、抵抗RSS1,RSS2およびインバータG4がしきい
値回路SCを構成している。また、インバータG4
の出力Eは、ゲートG2Aが選択されている場合に
おいては、このゲートG2Aの出力Aと略同一信号
となる。この理由は次の通りである。ゲートG2A
が選択されている場合、すなわち、カウンタCT
の出力が“1”(Hレベル)でゲートG2Aの第2
入力端へ“1”が印加されている場合は、ゲート
G2Aが単なるインバータとなる。この場合、ゲー
トG2Aの出力Aは増幅器OPの出力を反転した信
号(増幅器OPの出力の逆相信号)となる。一方、
インバータG4の出力Eは増幅器OPの出力を反転
した信号である。したがつて、インバータG4
出力EとゲートG2Aの出力Aは、ゲートG2Aが選
択されている場合、共に増幅器OPの反転信号と
なり、したがつてほぼ同一の信号となる。また、
信号Bは増幅器OPの反転入力端(−)へ供給さ
れている。したがつて、信号Bがしきい値Dより
大の時は増幅器OPの出力Cが0レベルとなり、
小の時は増幅器OPの出力Cが電源電圧Eとなる。
すなわち、増幅器OPの出力Cは信号Bに対し逆
相となる。また、上述したゲートG2Aが選択され
ている場合、ゲートG2Aの出力Aは増幅器OPの
出力Cの逆相信号となる。
次に、第13図に示す回路の動作について説明
する。まず、この回路の基本的動作は第11図に
示す回路の動作と同じである。ただし、異なる点
は、増幅器OPへ供給されるしきい値(信号D)
が抵抗RSS1,RSS2の値の選びかたによつて発振周
期の半サイクル毎に変化することである。
以下、まず、RSS1=RSS2の場合から説明する。
この場合、増幅器ODの出力Cが電源電圧Eにあ
り、インバータGの出力Eが0レベルにある時、
あるいはその逆の時のいずれの時においても、信
号Dは、D=E/2であり、したがつて、この場
合の第13図の回路動作は第11図の回路動作と
全く同じになる。そして、この場合のインバータ
G2Aの出力A、増幅器OPの反転入力端の信号B、
増幅器OPの出力Cは各々第5図に示す通りとな
る。また、この場合の発振周期Tは前記第(3)式か
ら、 T=2t1=2C1E/i ………(10) なる式により与えられる。
次に、RSS1>RSS2の場合について説明する。こ
の場合、第14図に示すように、出力A(すなわ
ち、出力E)が電圧Eにあり、出力Cが0レベル
にある時は、同図に示すように信号DがE/2よ
り大となり、この結果、直線的に減少する信号B
が電圧E/2に達する以前の時点で増幅器OPが
反転する(第14図Dに示す時刻ta)。また、出
力Aが0レベルにあり、出力Cが電圧Eにある時
は、直線的に上昇する信号Bが電圧E/2に達す
る以前の時点で増幅器OPが反転する(時刻tb)。
以上の結果、RSS1>RSS2の場合はRSS1=RSS2の場
合に比較し発振周期Tが小となる。
ここで、第14図に示す信号Bの電圧変化e1
前述した第(1)式において述べたように、 e1=C1/C1+C2・E ……(11) となる(但し、分布容量CSG0は無視する。)また
信号Dの振幅を第14図Dに示すようにeyとすれ
ば、前述した第(2)式は、 i・t1=(e1−ey)(C1+C2) ………(12) となる。したがつて、上記(11)式を(12)式に代入し、
整理すれば、 t1=(EC/i)−ey(C1+C2)/i ………(13) なる式が得られる。この(13)式からRSS1>RSS2
の場合の発振周期Tは、 T=2t1=(2EC1/i)−2ey(C1+C2)/i
………(14) として求められる。この(14)式において、ey
は、抵抗RSS1,RSS2の値によつて決まる一定値で
あり、(C1+C2)はセンサとして差動容量形セン
サDSを用いていることから一定値となり、また、
iは定値電流制限回路CCの電流で、一定値であ
る。したがつて、第(14)式の右辺第2項は常に
一定値となり、RSS1>RSS2の場合の発振周期T
は、前述したRSS1=RSS2の場合の発振周期T(第
(10)式参照)より2ey(C1+C2)/iだけ小となる。
ところで、静電容量C1に並列に分布容量CSP1
存在する場合について考察すると、前述した第(10)
式は、 T=2(C1+CSP1)(E/i) =2C1(E/i)+2CSP1(E/i) ………(15) となり、発振周期Tが本来の(設計上の)の発振
周期より2CSP1(E/i)だけ大となる。そこで、
抵抗RSS1,RSS2の各値をRSS1>RSS2の条件の下に
調整し、2CSP1(E/i)を相殺すれば、分布容量
CSP1の影響を完全に除去することができる。
なお、RSS1<RSS2の場合は、RSS1=RSS2の場合
より発振周期Tが大となり、したがつて、分布容
量CSP1の影響を除去する作用は全くない。参考ま
でに、この場合の信号A〜Dの各々の波形を第1
5図に示す。また、この場合の発振周期Tは、 T=(2EC1/i)+2ey(C1+C2)/i
………(16) となる。
第16図はこの発明の第2の実施例を示す回路
図であり、この図に示す回路が第8図に示す回路
と異なる点は、第8図における増幅器G1の代わ
りに、反転・非反転両入力端を有する増幅器OP
が用いられていること、および増幅器OPの反転
入力端に、インバータG2の入出力端間電圧を直
列接続された抵抗RSS1およびRSS2によつて分圧し
た信号Dがしきい値として供給されていることで
ある。なお、上述した抵抗RSS1およびRSS2の直列
回路がしきい値回路SCを構成している。また、
第16図に示す増幅器OPの出力Aは同図に示す
信号Bの同相の信号となる。すなわち、信号Bが
しきい値Dより小の時は、増幅器OPの出力Aが
0レベルとなり、大の時は増幅器OPの出力Aが
電源電圧Eとなる。
この図に示す回路において、RSS1=RSS2、RSS1
<RSS2、RSS1>RSS2の各場合における信号Bおよ
びDは各々第17図イ〜ハに示すものとなり、
RSS1<RSS2の場合に、前述した場合と同様に分布
容量CSP1およびCSP2の補償が可能となる。
なお、上述した第1、第2の実施例において、
信号Dは増幅器OPが反転する直前の値のみ意味
をもつものである。したがつて、抵抗RSS1,RSS2
の接続点にコンデンサ等の遅れ要素を付加し、こ
れにより信号Dを第18図に示すような波形とし
てもよい。この場合、増幅器OPが反転する際の
不安定状態を防止する効果が得られる。
また、前述した第1の実施例においては、信号
Dに生じるスパイク状の波形が、第2の実施例に
比較して反転しており、この方が望ましい。
以上説明したように、この発明によれば2入力
の増幅器に供給されるしきい値を発振周期の半サ
イクル毎に変化させるようにしたので、差動容量
形センサに並列に生じる分布容量を補償用コンデ
ンサを用いることなく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は差動容量形センサの概念図、第2図は
同センサの等価回路、第3図は同センサの具体的
構成を示す断面図、第4図はこの発明の前提とな
る容量式変位変換装置の構成を示す回路図、第5
図は同容量式変位変換装置の動作を説明するため
の波形図、第6図、第7図は各々同容量式変位変
換装置における分布容量CSG0、静電容量C1,C2
充電時および放電時の等価回路、第8図は同容量
式変位変換装置の別の構成例を示す回路図、第9
図および第10図は各々、第4図に示す容量式変
位変換装置において並列分布容量CSP1を考慮した
場合の第6図よび第7図と同様な等価回路、第1
1図はこの発明の前提となる他の容量式変位変換
装置の構成を示す回路図、第12図は第4図、第
8図または第11図に示す容量式変位変換装置に
おいて、分布容量補償用コンデンサCCPを挿入し
た場合のインバータG1の出力波形を示す図、第
13図はこの発明の第1の実施例の構成を示す回
路図、第14図は、同実施例において、抵抗
RSS1,RSS2間にRSS1>RSS2なる関係がある場合の
回路各部の波形を示す波形図、第15図は、同実
施例においてRSS1<RSS2なる関係がある場合の回
路各部の波形を示す波形図、第16図はこの発明
の第2の実施例の構成を示す回路図、第17図イ
〜ロは各々、同実施例において、抵抗RSS1,RSS2
間にRSS1=RSS2、RSS1<RSS2、RSS1>RSS2なる関係
がある場合の回路要部の波形を示す波形図、第1
8図は、第13図あるいは第16図における抵抗
RSS1,RSS2の接続点に遅延要素を挿入した場合の
信号Dの波形図である。 C1……第1の静電容量、C2……第2の静電容
量、OP……増幅器(増幅手段)、CC……定値電
流制限回路、CT……カウンタ、G2A,G2B……ゲ
ート(切換手段)、SC……しきい値回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 検出すべき物理的変化に応じて差動的に変化
    し、夫々の一端が共通接続された第1および第2
    静電容量と、上記共通接続点が第1の入力点に接
    続された増幅手段と、上記第1の入力点の信号と
    は逆相の上記増幅手段の出力と上記第1の入力点
    間に接続された定値電流制限回路と、上記増幅手
    段の出力信号を一定数カウントするカウンタと、
    該カウンタのカウント出力に応じて上記第1の入
    力点と同相の上記増幅手段の出力を帰還手段を介
    して上記第1および第2の静電容量の夫々の他端
    に選択的に接続する切換手段と、上記増幅手段の
    第2の入力点へしきい値を供給するしきい値回路
    とを具備してなり、上記しきい値回路は、上記増
    幅手段の出力端と上記第2の入力点との間に介挿
    された第1の抵抗と、上記第2の入力点と上記増
    幅手段の出力を反転する反転回路の出力端との間
    に介挿された第2の抵抗からなり、上記第1の抵
    抗の値が第2の抵抗の値より大であることを特徴
    とする容量式変位変換装置。
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