JPH01298684A - 放電灯始動装置 - Google Patents

放電灯始動装置

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JPH01298684A
JPH01298684A JP13101588A JP13101588A JPH01298684A JP H01298684 A JPH01298684 A JP H01298684A JP 13101588 A JP13101588 A JP 13101588A JP 13101588 A JP13101588 A JP 13101588A JP H01298684 A JPH01298684 A JP H01298684A
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discharge lamp
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lamp starting
filament
temperature coefficient
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Hideko Nishimura
西村 英子
Shinichi Nishimura
伸一 西村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、無接点正温度係数電圧制御要素と有接点電磁
リレーとを用いて、放電灯、特に予熱陰極を有する螢光
灯等を瞬時に始動点灯することができる放電灯始動装置
に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、放電灯の始動装置として、例えば■コンデンサへ
の充電電圧によって、リレースイッチを開放方向に駆動
して放電灯を点灯する始動装置(特開昭57−2105
95号公報参照)、あるいは、常閉スイッチと、予熱後
に常閉スイッチを開放方向に自動駆動する自動駆動源と
、放電灯の点灯状態を検出して常閉スイッチを開放状態
に保持する他励駆動源とから構成される装置 る(特開昭57−210594号公報参照)。一方、■
周囲温度、電圧、電流によってタイマー動作する動特性
開閉器(特開昭60−212926〜28号公報参照)
と、ダイオードと、リレーとにより直並列回路を形成し
て放電灯を即時点灯させる始動装置が知られている(特
開昭80−212993号公報参照)。
く発明が解決しようとする課題〉 ところで、上記■の放電灯始動装置は、周囲温度変化に
対する回路的考慮がなされていないため、例えば低温始
動においては放電灯が予熱不足になり、点灯率が低くな
る一方、高温始動においては放電灯が予熱過剰になり、
黒化現象等が早期に発生する等の問題がある。また、放
電灯末期等において放電灯が点灯不能になっている場合
であっても、始動失敗、再復帰を繰返してリレー常閉接
点を消耗させるとともに安定器の発熱をもたらし、安定
器の寿命を縮めてしまうという問題がある。
さらに、交流電源系が落雷等により瞬停した場合あるい
は工場等の電力系が一時的に瞬断したり電圧降下して放
電灯が立消えした場合は、電磁リレ−が復帰するまでに
時間がかかり、暫く放電灯を再始動できなかった。また
さらに、始動装置自体の各種故障、例えばリレー接点溶
着あるいは整流素子の短絡等があった場合、放電灯を含
む回路に過電流が流れ、放電灯を破壊してしまうという
問題もあった。
また一方、上記■の始動装置に用いる動特性開閉器は、
熱線膨張原理を採用するため、低温域で応答時間が極端
に遅くなり、また逆に高温域では極端に速くなるという
問題もあって、放電灯始動装置として満足な正温度係数
が得られない結果、放電灯の寿命を縮めたり、放電灯を
破壊してしまうことがあった。そして一方、動特性開閉
器が有接点であるために、過電流時やパルス発生時にス
パークが発生し、接点溶着をおこす要因となり、始動装
置の故障原因になることもあった。
本発明は上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、正温度係数の特性向上によって瞬時始
動性および温度対応性を高める一方、上記動特性開閉器
に相当する部分を無接点化することによって故障軽減と
信頼性向上を図り、さらに末期放電灯の異常時における
保護動作を図り、電源に起因する瞬停、瞬断あるいは電
圧低下による放電灯の立消え時再始動をスムーズに行え
、かつ、始動装置の故障時における安全性を確保するこ
とのできる放電灯始動装置を提供することにある。
く問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための放電灯始動装置は、放電灯
フィラメントの非電源側端子間を流れる電流の一部また
は全部を流すことにより自己発熱して温度上昇し、この
温度上昇とともに自己の抵抗値を増加させる正温度係数
電圧制御要素と、正温度係数電圧制御要素の抵抗値の変
動に対応した電圧変動を検出して上記非電源側端子間を
流れる電流を切断する放電灯始動用リレーとを具備する
ものである。
上記放電灯始動装置は、放電灯始動用り°レーの動作電
圧を調節する可変抵抗素子を付加したものであることが
好ましい。
く作 用〉 以上の構成の放電灯始動装置であれば、始動時には、誘
導性安定器、放電灯のフィラメントに通電するとともに
、正温度係数電圧制御要素にも通電することにより正温
度係数型゛圧制御要素をジュール加熱することができる
。その結果、正温度係数電圧制御要素の抵抗値が増加し
、正温度係数電圧制御要素にかかる両端電圧が増大し、
電磁コイルの動作電圧に達する。すると、励磁コイルが
動作してフィラメントの非電源側端子間回路を開くので
、誘導性安定器のはねかえり電圧が発生し、これにより
放電灯を点灯することができる。
上記正温度係数電圧制御要素は、低温始動時には通電開
始時点における素子温度が低く、温度上昇に時間を要す
るので始動時間が長くとれ、フィラメント予熱不足とい
った不点要素をなくすことができ、高温始動時には通電
開始時点における素子温度が高く、温度上昇に時間を要
しないので始動時間が短くなり、フィラメント過剰予熱
を防止することができる。また、正温度係数電圧制御要
素が無接点なので、接点溶着といった故障原因をなくす
ことができる。
また、放電灯末期等の異常時に放電灯の陰極物質が飛散
してしまって放電できない時には、電磁リレーの保持動
作によって上記非電源側端子間回路が切断状態となるの
で、放電灯始動装置を電源から分離することができ、点
灯動作の繰り返し現象がなくなる。
さらに、電源が瞬停あるいは瞬断した場合は、電磁リレ
ーが瞬時に復帰して再始動できる。
一方、始動装置自体の故障時には、正温度係数電圧制御
要素が高インピーダンスまたは断に至ってフィラメント
電流を制限またはしゃ断することができる。
また、上記放電灯始動装置が、放電灯始動用リレーの動
作電圧を調節する可変抵抗素子を付加したものであれば
、放電灯の立ち消え電圧に合わせて放電灯始動用リレー
の動作電圧を調節することによって、電圧低下による放
電灯の立消え時の再始動が可能となる。
〈実施例〉 以下、第1図〜第25図に例示するところに従って本発
明の好適な実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す基本的な回路図であり
、放電灯FLのフィラメントf’1.r2の電源側端子
を誘導性安定器りを介して電源端子R1Nに接続し、フ
ィラメントf’l、f2の非電源側端子を電磁リレー2
の励磁コイル21に接続し、さらにフィラメントf’1
.f’2の非電源側端子を、正温度係数抵抗素子1およ
び上記励磁コイル22により開駆動される常閉接点21
からなる直列回路に接続している。
正温度係数抵抗素子1として、例えば、金属への通電に
より自己発熱して温度上昇し、この温度上昇とともに自
己の抵抗値を増加させる新規な無接点正温度係数電圧制
御要素(Positlve Tempera−ture
 charactertsttc Controlle
d Voltagel)6vice、温度上昇とともに
抵抗値が上昇する素子。
以下PTV素子と略称する)を用いてもよい。
上記のPTV素子の場合、金属として、N5、比、田、
円、Ta、1n、、W、またはZr等の単体をあげるこ
とができる。
これらの金属は、常温での抵抗率が比較的太く、融点が
高く、かつ高温時でも酸化による劣化が少ないので、高
温になるまで電流を流して使用することができる。また
、単体であるために、合金と比較して正温度係数を大、
きくとることができる。
また、これらの金属の純度は、大きな正温度係数を得る
ためには高いほど好ましい。
上記PTV素子に一定電流を流したときの抵抗値Rpt
の典型的な変化特性を第2図(a)に示す。
同図では、横軸に発熱時間tをとり、縦軸に抵抗値Rp
tをとっている。横軸が発熱時間tとなっている理由は
、PTV素子に一定電流を流すと素子の温度は時間とと
もに徐々に上昇するので、温度、時間いずれでも正確に
状態を表現できるのであるが、回路素子として用いる場
合、時間をパラメータにとったほうが便利なことによる
。図中点aは使用可能低温限界、点5〜点dは放電灯回
路において通常使用される温度範囲を表し、点Cはその
中の常温を表す。点eは使用可能高温限界を表す。
点5〜点dの使用温度範囲は、通常−20℃〜115℃
位であり、使用可能低温限界aは一60℃以下、使用可
能高温限界eは800度℃以上に達する。
このように、一般に使用される点5〜点dの範囲よりも
遥かに(数倍も)広い温度範囲a −eで自己発熱して
、直線的正温度特性を示すので、比較的大きな電流を流
しても直ちに素子が切断するといったことはなく、大き
な電流の流れる回路に使用することができる。また、素
子が高温に達するので抵抗値変化も大きくとれる。さら
に、小型化が可能となり、熱容量が小さくなるので熱復
帰応答性に優れた素子を得ることができる。そして、点
eを超えて通電していると金属の融点付近に達し、抵抗
値Rptは飽和し、その後切断してしまうの、ヒユーズ
としての役割を果たさせることも可能である。
PTV素子は、例えば、上記金属製導電体の一部または
全部を基体に熱接触させた状態で形成し、該金属製導電
体の両端部にそれぞれリード線を接続してなるものであ
ってもよい。
上記基体は、いかなるものであってもよいが、熱伝導率
の高い材料よりなるものであることが好ましい。例えば
n 02.5LO25AI2203 、St Cs B
e O−。
AQ N等の絶縁性セラミックス、耐熱ガラス管、耐熱
製樹脂ボビンを挙げることができる。
「基体に熱接触させた状態」とは、例えば基体上に成膜
した状態でもよく、基体上に金属製導電体を添わせたり
巻き付けたりした状態でもよく、金属製導電体の一部を
基体に挿通固定した状態でもよい。
また、上記金属製導電体の形状はいかなるものであって
もよく、例えば直線もしくは曲線形状、ジクザク形状、
コイル形状、らせん形状を挙げることができる。
上記構成によれば、金属製導電体に発生した熱を基体を
放熱することができ、熱復帰応答性に優れた素子とする
ことができる。この場合、基体の熱容量が大きく、金属
製導電体と基体との接触面積が大きな場合は、基体に熱
が蓄積して熱復帰応答性が劣化するので、金属製導電体
と基体との接触面積を少なめに設定することが好ましい
上記PTV素子の等化回路は、第2図(b)のように表
すことができる。ここに、RptはPTV素子の純抵抗
値であり「f」の記号は温度とともに変化可能なことを
示している。CはRptと並列に挿入される浮遊容量で
ある。FはPTV素子が過大電流により切断するため、
ヒユーズとして機能することを示している。また、図示
していないが、金属製導電体の形状に応じたインダクタ
ンスも直列に入ることになる。
なお、以下の実施例では、正温度係数抵抗素子1として
PTV素子を採用しているが、従来公知の正温度係数サ
ーミスタ(以下PTCと略称する)あるいは直線性正温
度係数抵抗器(酸化金属を皮膜にしたもの、以下LTR
と略称する)等を採用することも可能である。しかし、
PTCSLTRを本発明の放電灯始動装置に使用するに
は、使用温度範囲が広く、熱放射係数が大きく発熱後の
熱復帰時間がきわめて短いものを選択することが好まし
い。
第1図において、電源eを投入した後の放電灯FLの予
熱期間は第3図(a)の如き等価回路で表わされる。同
図において、fl、 f2は、放電灯FLのフィラメン
ト抵抗、Isは回路を流れる電流、VsはPTV素子1
の両端電圧である。この回路においては、フィラメント
f’l、 f’2およびPTV素子1が急激に熱せられ
、これに従ってPTV素子1の正特性によって抵抗値R
ptが急上昇する。この結果、第4図の電圧、電流波形
のグラフに示す如く、PTV素子1の両端電圧VSが急
激に上昇する波形となり、他方短絡電流Isは減少する
波形となる。次に、放電灯FLの始動直前は第3図(b
)の如き等価回路で表わされる。同図のVS′およびI
s’は上記した上昇電圧と減少電流であり、電圧vs′
に合せて電磁リレー2の動作電圧が選定されている。し
たがって、この時点で励磁コイル22が動作して常閉接
点21が開放される。
そして、接点開放と同時に安定器りのはねかえり(イン
ダクタンス 形の如き高圧パルスVpとパルス電流Ipが発生し、放
電灯FLが点灯する。以後、PTV素子1が回路から切
離されて、もはや予熱および始動回路は動作しなくなり
定常点灯を続けるとともに、励磁コイル22には上記動
作電圧VS′より低い電圧V IIIpが印加されて、
接点21を開放し続ける(第3図(c)参照)。
以上のとおり、小さなPTV素子1を短時間内で自己発
熱させるので、PTV素子1における抵抗値Rptを速
やかに上昇させることができ、もって、放電灯FLを速
やかに点灯することができる。
また、PTV素子1の発熱時は、第2図に示す常温C点
から始まって室温よりはるかに高い数百℃の所に至るの
で、PTV素子1の抵抗値Rptの変化動作そのものが
室温の高低に左右されず安定するという長所がある。こ
のことは、本発明の放電灯始動装置は、周囲温度の影響
を受けることなく、高温始動時にも低温始動時にも充分
安定した瞬時始動が可能となることを表している。
第5図(a)はPTV素子1、フィラメンf1、f2、
安定器りの抵抗値ないしインピーダンスの温度特性を表
すグラフであり、iは一定電流下のPTV素子1の応答
時間、iはフィラメンr1、f2の抵抗値、iiは安定
器りのインピーダンスを表す。低温時には、PTV素子
1の立上りが第2図の如く低温時の抵抗値Rpt(a点
〜点す附近)より始まる結果、発熱時間tが常温始動時
に比べて長くなり、放電灯始動装置の始動時間もそれに
応じて遅くなる傾向にある。逆に高温時には、PTV素
子1の立上りは第2図の高温時の抵抗値Rpt(点d附
近)より始まる結果、発熱時間tは常温始動時に比べて
短くなり、放電灯始動装置の始動時間もそれに応じて速
くなる傾向にある。この傾向は右下がりのグラフiに現
れている。
もっとも、低温始動時には、PTV素子1の抵抗値とフ
ィラメントf1、f2の抵抗値および安定器りのインダ
クタンスはともに低インピーダンスであり、突入電流が
大きくなってPTV素子1の応答時間は若干早まる傾向
になり、また、高温始動時には、PTV素子1の抵抗値
とフィラメントr11r2の抵抗値および安定器りのイ
ンダクタンスはともに高インピーダンスであり、突入電
流が小さくなって、PTV素子1の応答時間は若干遅く
なる傾向になる。したがって、PTV素子1の実際の応
答時間特性は、第5図(b)のグラフAに示すように、
第5図(a)のグラフiよりも若干傾きが緩やかになっ
ている。つまり、フィラメンfL f’2および安定器
りのインピーダンスの正温度変化を利用して、PTV素
子1の正温度特性を適性な傾きになるよう補正すること
ができるのである。
また、第5図(b)のグラフAによれば、低温始動時に
は、PTV素子1の応答時間が常温始動時に比べて長い
(例えばグラフから読み取れるように常温25℃では応
答時間が0.3秒程度であるのが、低温−20℃では0
.33秒程度となっている。)ので長時間にわたってフ
ィラメントを予熱することができ、熱電子放出不足とい
った現象を回避できる。また、高温時のホット始動時に
は、PTV素子1の応答時間が常温始動時に比べて短い
(例えば常温25℃では応答時間が0.3秒程度である
のが、高温105℃では0.27秒程度となっている)
ので、発熱時間tは常温始動時に比べて短くなり、フィ
ラメント過剰予熱による黒化現象の防止ができる。
また、電源電圧eが公称より低電圧の時は短絡電流Is
が小さいため、第5図(b)のグラフBに示すようにP
TV素子1の応答時間は全体として長くなり、熱電子を
充分放出させることができる。
逆に、高電圧時は短絡電流Isが大きいため、第5図(
b)のグラフCに示すようにPTV素子1の応答時間は
全体として短くなり、フィラメント過剰予熱を防止でき
る。
以上のように、PTV素子1を用いた本実施例によれば
、低温時または低電圧時は、フィラメントからの熱電子
放出に充分時間を与えることができ、また、高温時また
は高電圧時は予熱時間が逆に短くなるから、周囲温度と
電源電圧eのいずれの変動に対しても良好に追従可能な
放電灯始動装置を実現できることとなる。
さらに、上記実施例によれば、異常時保護動作ができる
。例えば放電灯FLの末期には陰極物質が飛散してしま
って点灯できない状態となった場合について説明する。
電圧eの印加後PTV素子1の抵抗値が増加し、常閉接
点21が開放動作し第4図の如く高圧パルスVpが発生
した時点で放電灯FLが点灯しなければ、励磁コイル2
2には動作電圧以上の電圧が印加され続ける。したがっ
て、常閉接点21は開放状態を続けるので、高圧パルス
Vpは二度と発生せず、放電灯FLは消灯したままとな
り、従来のように見苦しく点滅を繰り返すといったこと
がなくなる。また、この時には、回路を流れる電流は、
励磁コイル22を流れる微小電流(この微小電流は電磁
リレー2の動作後の保持電流に相当し、小さな値である
。)のみとなるので、安定器りが過熱することもない。
他方、例えば常閉接点21の溶着あるいは励磁コイル2
2の切断等の故障時には、電圧eの印加後、常閉接点2
1の閉鎖状態が続くので、PTV素子1が融点に至って
赤熱切断し、電流を切って安全を保持することができる
。つまり、PTv素子1はヒユーズとしての役目を果た
すこととなる。
また、PTV素子1自体の特性末期は、PTV素子1は
、みずから溶断して予熱回路を開放し、安全を確保しな
がらPTV素子の寿命を終了させることとなる。
一方、上記実施例によ・れば、再始動動作をさせること
もできる。例えば電源の瞬停あるいは瞬断時には、電磁
リレー2が直ちに復帰動作して常閉接点21を閉路し、
電源電圧eの回復次第、再始動動作することになる。ま
た、電源電圧が一時的に電圧降下して放電灯FLが立消
えた時に再始動させるには、第6図の如く励磁コイル2
2と直列に、限流要素としての可変抵抗器Rを接続し、
可変抵抗器Rの抵抗値を、電磁リレー2の動作電圧が放
電灯PLの立消え電圧とほぼ等しくなるよう調整選定す
る。すると、電源電圧eが立消え電圧以下になって電磁
リレー2の接点21が閉路しても、正常電源電圧に戻り
次第電磁リレー2が復帰するため、直ちに再始動動作が
できる。
次に、PTv素子1を・、フィラメンf’l、f2その
ものの機能によって実現した実施例を第7図に基づき説
明する。第7図(a)は、放電灯フィラメントr1、f
2自らの正温度係数を利用した回路例である。短絡電流
IsでフィラメントCl5f2を予熱し、フィラメント
f’l、f’2が自己加熱で高抵抗に至ってくれば、前
述第4図と同様に電圧Vsが上昇する。
電圧Vsが高波高値電圧Vs’ に達すると励磁コイル
22が励磁されて常閉接点21を開放することができる
。すなわち、放電灯FLのフィラメントr1、f2が電
圧制御と時間制御とを兼ねる正温度係数電圧制御要素と
して働くものである。また第7図(b)は片極フィラメ
ントf2のみをPTV素子として用いたものであり、上
記と同様に動作するものである。
第8図(a) 、(b)は本発明によるさらに他の実施
例を示す基本回路図であり、放電灯FLのフィラメント
f1.f2の電源側端子を誘導性安定器りを介して電源
端子R,Nに接続し、フィラメントrl。
r2の非電源側端子を、整流素子としてのダイオードD
を介して、電磁リレー2の励磁コイル22、ならびに、
正温度係数抵抗素子1および上記励磁コイル22により
開駆動される常閉接点21からなる直列回路に接続した
ものである。上記フィラメントC1とPTV素子1との
間に介在されたダイオードDの向きは、フィラメントr
l側が正極(アノード)になるようにとっている。
第9図は等価回路図であり、放電灯FLの予熱期間は、
第9図(a)で表される。これによれば、ダイオードD
を介してPTV素子1を半サイクルごとの導通期間のみ
駆動することとなるが、直流励磁電流分が流れているの
で安定器りのインピーダンスが低下しており、短絡電流
Isは第10図の電流波形Isに示す如く、通常より大
きなものとなる。したがって、PTV素子1の発熱時間
tはダイオードDを用いない場合よりも速くなり、かつ
、電圧上昇率も速くなる。そして、PTV素子1が高抵
抗に至れば、第9図(b)の等価回路の如く電磁コイル
22が動作電圧Vs′に達して常閉接点21を開放し、
それと同時に高圧パルスVpを発生し、もって放電灯F
Lを始動点灯する(第9図(c)参照)。
すなわち第8図(a)の実施例によれば、ダイオードD
の働きによって、第1O図の如く、電圧Vsを急速に立
上げ、前述第1図の実施例よりも速く瞬時始動させるこ
とができる。なお、第8図(a)の実施例では、点灯時
または異常保護動作時の、ダイオードDによる各半サイ
クルの阻止期間中、電磁リレー2に電流が流れないので
、電磁コイル22のうなり、あるいはリレー接点の復帰
現象が発生することがある。これを防ぐには第8図(a
)で破線の如く、コンデンサCを励磁コイル22と並列
に挿入して平滑してやればよい。
第8図(b)は、放電灯FLの片極フィラメントr2自
体を電圧制御要素として用い、かつ、ダイオードDを挿
入した回路であり、前述第7図および第8図(a)と同
様の原理によって始動できる。
次に、第11図(a)は放電灯始動装置の他の一実施例
を示す回路図で、同図(a)においては、放電灯フィラ
メントf1.f’2の非電源側端子間に始動および雑音
防止用コンデンサCoとを並列接続するとともに、ダイ
オードDi、PTV素子1、および常閉接点21からな
る直列回路を接続し、さらに、PTV素子1と常閉接点
21とからなる直列回路と並列に、励磁コイル22と立
消え電圧調整用可変抵抗器VRIとからなる直列回路を
接続し、励磁コイル22と可変抵抗器VRIとの接続点
と、PTV素子1と常閉接点21との接続点との間に電
磁リレー2の復帰動作阻止用の還流ダイオードD2およ
び可変抵抗器VR2を挿入したものである。
可変抵抗器VR2は、電磁リレー2の動作電流等を調節
するために挿入されている。電磁リレー2の動作電圧お
よび動作電流は、励磁コイル22の磁器回路によってか
なりばらつくため、可変抵抗器VR2を調節することに
よって、電磁リレー2の動作条件を自在に設定でき、上
記ばらつきを補償できる。ばらつきを補償することによ
って、放電灯始動装置の始動速度を一定にして、品質を
安定させることができる。また、可変抵抗器VR2は、
PTV素子1の特性のばらつきを補償するためにも有効
である。しかし電磁リレー2、PTV素子1を予め選別
して一定の特性のものを使用しておけば可変抵抗器VR
2は必ずしも必要なものではない。
ここで、第11図(a)の回路に用いる各要素を具体的
に例示すれば、電源電圧eに商用AC200V±6%、
 5(182%安定器りに200V系単チヨーク形誘導
性インダクタ(基準電流0.435 A、インピーダン
ス341Ω)、放電灯FLに高出力蛍光ランプ−膜形P
L−40W、ダイオードDl 、 D2に一般整流用シ
リコンダイオード、電磁リレー2にb接点形式リレー(
動作電圧DC16V、動作電流7.0mA、保持電流1
.0mA) 、可変抵抗器VI?1にメタルグレーズ半
固定ポテンショメータ100にΩ(B特性)、コンデン
サCoに6000pFのものを用いている。PTV素子
1の温度は非接触赤外線放射温度計でΔ叢1定した。
PTV素子1は、セラミック製または耐熱樹脂製のボビ
ンに、純度99.8%、線径φ0.0gnvns線長1
50mmのNL線(抵、抗温度係数は+6.OXl0−
2/’C)を巻き付け、両端をリード線に半田付けし、
ニッケルケースで施蓋したものである。このPTV素子
1について、50Hzの交流で抵抗値Rptを実測した
ところ、25℃ではRpt−1,0Ωであった。
上記実施例の場合、放電灯FLの予熱期間は第11図(
b)の如き等価回路で表され、第9図(a)で示したの
と同様になる。したがって、以下、短絡電流Is、電圧
Vs振舞いは第10図で示したのと同様になる。すなわ
ち、電源投入後、直流脈流短絡電流Isは3.8Aから
スタートし、約o、28秒後の放電直前にはIs ’ 
−3,OAに至る。一方、PTV素子1の端子間電圧V
sは2■がら上昇して放電直前にはVs’=16V(電
磁リレー2の動作電圧と等しい)となる。この間にPT
V素子1は、常温25℃から自己発熱して、少なくとも
ボビンに接触していない部分の温度は約400℃に至り
、抵抗値(ボビンに接触していない部分と接触している
部分の抵抗値の平均値)は15Ωに達した。電磁リレー
2の動作電圧が16Vに至れば、第11図(C)の如き
等価回路で表されるように、常閉接点21が矢印のよう
に開放され、安定器りのはねかえり電圧によって、高圧
パルスVpが発生し、もって放電灯FLを始動点灯する
とともに予熱回路を切離す。以後、定常点灯時は、励磁
コイル22が通電されて接点21が開放保持されるとと
もに、第11図(d)の如き等価回路に示すように、ダ
イオードD2によって電磁コイル22を流れる電流を還
流させ、電磁リレー2の復帰遅延を行っている。ダイオ
ードD1とD2との関係は、同図(c)の電磁リレー2
の動作時は同極性、同通電方向であり、同図(d)の電
磁リレー2の保持動作時は、逆極性、通電阻止方向とな
る。一方、放電灯FLの立消え再始動は、同図(a)の
可変抵抗器V1?1を、放電灯FLの立消え電圧にあわ
せて電磁リレー2が復帰するように調整選定すれば、電
源電圧低下に伴う放電灯FLの立消え時に電磁リレー2
が復帰して再始動させることができる。
第11図の回路においても、第1図、第8図の回路と同
じく、PTV素子1が、第2図に示す常温C点から発熱
して放電灯FLの通常使用温度範囲b−dより数倍高い
温度で動作するため、PTV素子1の抵抗値Rpt変化
動作そのものが安定する。
また、始動時間が0.28秒程度の速さで瞬時点灯でき
る。このことは従来ラビッドスタート方式の始動時間約
1秒に比べ約1/3であり、また電子点灯方式(約0.
5秒)に比べ約315の点灯時間となる。また、上記第
11図の実施例につき、5秒点灯−5秒消灯の繰返しに
よる寿命テストを行ったところ、12万回の繰返しに耐
えた。これは、従来のグロー放電管の寿命的5,000
回に比べ約20倍以上である。仮に一日20回点灯する
とすれば、16年の寿命となり、通常の安定器の寿命7
〜8年よりも長(することができる。
第12図〜m18図は、本発明による放電灯始動装置の
他の実施例を示す回路図、および等価回路図である。
第12図(a)の回路は、点灯後の電磁リレー2の保持
を全波直流脈筬で行うもので、誘導性安定器りとして昇
圧型のものを用い、誘導性安定器りの一端と中間タップ
に電源eを接続し、誘導性安定器りの両端を放電灯フィ
ラメントf’1.f2の電源側端子間に接続し、フィラ
メントf’1.!’2の非電源側端子間にダイオードD
i 、PTV素子1および電磁リレー2により開駆動さ
れる常閉接点21からなる直列回路を接続するとともに
、ダイオードD1と並列に可変抵抗器VRおよび電磁リ
レー2の励磁コイル21からなる直列回路を、可変抵抗
器VRがフィラメントfl側になるよう接続し、さらに
、常閉接点21の両端にダイオードD3および抵抗器R
からなる直列回路とダイオードD2とを、抵抗器Rがフ
ィラメントf2側になるよう接続し、可変抵抗器VRと
励磁コイル21との中間接続点と、ダイオードD3と抵
抗器Rとの中間接続点とを短絡したものである。上記ダ
イオードDIの向きは、フィラメントf’lの接続され
た側をダイオードDIの正極(アノード)に、PTV素
子1の接続された側を負極(カソード)にとっている。
上記ダイオードD2の向きは、フィラメントf2の接続
された側をダイオードD2の正極(アノード)に、PT
V素子1の接続された側を負極(カソード)にとってい
る。またダイオードD3の向きは、抵抗器Rに接続され
た側を正極(アノード)に、PTV素子1の接続された
側を負極(カソード)にとワでいる。
予熱時は安定器L1フィメントf1.f2 、ダイオー
ドDl 、PTV素子1・、常閉接点21を通して電流
が流れるが、PTV素子1が高抵抗に至れば励磁コイル
22に動作電圧がかがり、常閉接点21を開放する。そ
して、高圧パルスを発生して放電灯FLが始動点灯する
ことができる。点灯後は第12図(b)の等価回路に示
す如くダイオードDI。
D2の逆極性配列により、正の半サイクル時はダイオー
ドD1−励磁コイル22−抵抗器Rを通る電路が形成さ
れ、負の半サイクル時はダイオードD2−励磁コイル2
2−可変抵抗器VRを通る電路が形成されて、全波直流
脈流が励磁コイル22に通電され、もって電磁リレー2
が保持動作を続ける。
なお、第12図(a)のDl’ に示す如く、整流素子
D1′を破線のように2個以上直列に接続すると次のよ
うな効果がある。ダイオードの静特性は、低温になるほ
ど立ち上がりが遅くなる(静特性による順方向通電時の
内部抵抗が大きくなる)ので、1個に比べて2個用いる
と、さらに立ち上がり時間を遅くなり、電源eの投入時
直後における回路の直流短絡電流Isを短時間低減させ
ることができ、突入電流に対して安定器りを保護するこ
とができる。また、立ち上がり時間の遅延に伴い、放電
灯FLの予熱時間を長(することができ、放電灯FLの
長寿命化を図ることができる。また、ダイオード2個の
場合、各々で耐圧を分担する結果、ダイオード1つ1つ
の耐圧を小さくでき、コストダウンすることができる。
また、第12図(a)において破線で示す如く、ダイオ
ードD2をダイオードDlに直接接続しても同様の作用
を達することができる。さらに、予熱時の負の半サイク
ルに電磁リレー2が動作してしまう場合は、ダイオード
D3に変えて定電圧ダイオードZDを用いればよく、こ
の場合、定電圧ダイオードZDを用いることによって、
負の半サイクルに励磁コイル22にかかる電圧を電磁リ
レー2の動作電圧以下にクリッピングすることができる
第13図は、前述第12図の回路にC接点形式の電磁リ
レー2を用いたものであって、予熱時および始動時には
、接点23をb側に倒してダイオードD2を切離し、負
の半サイ・クル時に電磁リレー2を動作させないように
し、点灯後は接点23をa側に倒してダイオード°D2
を接続し、もって前述第12図(b)と同様に電磁リレ
ー2を保持動作させている。なお、ダイオードD4は負
の半サイクル時において電流の流入を阻止するためのも
のである。
第14図は前述第12図の回路のフィラメント側にPT
C(正温度係数サーミスタ)を直列に挿入したものであ
る。PTCは、第5図(a)に示したフィラメンfl、
f’2の抵抗値i1安定器りのインピーダンスiiと同
様の温度特性、すなわち、低温になれば抵抗値が減少し
、高温になれば抵抗値が増加するというの特性を有する
ので、PTCを挿入することによって、PTV素子1の
正温度抵抗係数を補正することができる。また、別面、
始動装置自体の各要素に何らかの原因によって故障が生
じた場合(例えばダイオードD1のショート等)には、
PTCが自己加熱で高抵抗になり遂には切断に至り、電
流を遮断して放電灯始動装置を保護することができる。
第15図は前述第12図の回路のダイオードD3と直列
に負温度係数サーミスタThを挿入したものである。
サーミスタThの役割について以下に説明すると、従来
より、安定器りにおいてA種絶縁およびB種絶縁のもの
がある。両者安定器の短絡電流は常温ではさほど差がな
い。ところが構造上の誘導磁気回路が異なり、B種安定
器に比べA種安定器の方が振動的要素が小さいので短絡
電流が大きく、特に安定器を直流励磁すると差が大きく
なる。短絡電流が大きいと、低温域のコールド始動時に
予熱不足の傾向になる。そこで同図(a)の回路に示す
如く、電磁リレー2を動作させる際、サーミスタThを
入れて、周囲温度変化に応じて電磁リレー2の動作時間
を変化させると低温域の予熱不足が解消される。詳述す
ると、予熱時には同図(b)の等価回路に示す如く、電
磁リレー2と励磁コイルと22とサーミスタThとが直
列接続になる。
コールド始動時には、サーミスタThが低温のため、常
温より高抵抗になるから、その分だけ電圧V S /が
高くならないと電磁リレー2が動作しない。つまり電圧
vs′の上昇に要する時間だけ電磁リレー2の動作時間
が長くなる、これによってコールド始動の接点開放時間
を遅らせることができる。
したがって、上記放電灯始動装置を寒冷地で使用する場
合、初期始動は低温であることが多いので、放電灯FL
の予熱時間を長くとれるので好都合である。それととも
に、放電灯始動装置自体は安定器の種別を選択せずに、
どの安定器でも使用できることとなる。また、実際に製
造された電磁リレー2の動作電圧および動作電流にばら
つきがあったとしても、電磁リレー2の動作電圧自体が
大きくとれるから、上記動作電圧および動作電流のばら
つきの影響を受けることはなく、点灯速度のばらつきが
減る。
逆に、室内が暖かい場合は、サーミスタThの抵抗値も
下がるので、放電灯FLの予熱時間を比較的短くするこ
とができ、放電灯の過加熱を防止できる。したがって、
陰極附近の黒化現象を少なくできる。
次に、点滅時間が短くても済む放電灯を使用している場
合、第15図(b)の点線の如< PTV素子1とサー
ミスタThとを熱結合すれば好適である。
サーミスタThとPTV素子1とを熱結合させることに
より、特に次のような効果がある。始動点灯後、短時間
の内に再始動させるとき、放電灯FLのフィラメントf
l 、 f2の温度は充分下がっていないので、放電灯
FLの予熱時間は少ないほうが、フィラメントfl 、
 f’2の過加熱を防ぐためには好ましい。ところで、
上記放電灯始動装置を始動させた時には、PTV素子1
の発熱に伴なってサーミスタThの温度も上昇しており
、サーミスタThが低抵抗になるが、サーミスタThの
熱応答速度は遅いのが通常であるため(例えば数分程度
)、数分以内に再始動させるとき、電磁リレー2が比較
的速く動作することになる。したがって、放電灯FLの
過加熱を防止でき、放電灯FLの長寿命化を達成できる
。また、安定器りに短絡電流が流れる時間をそれだけ短
くすることができ、安定器りのストレスを軽減できる。
このようなサーミスタThとの熱結合は、看板灯等、繰
返して点滅する放電灯始動装置にあっては特に有効であ
る。
第16図は前述第15図の回路のダイオードD2を、フ
ィラメント「2と、サーミスタThとダイオードD3と
の接続点との間に介在させ、新たなダイオードD4を、
サーミスタThとダイオードD3との接続点とダイオー
ドD1とPTV素子1との接続点との間に介在させたも
のである。サーミスタThには、可変抵抗器VRが直列
に接続きれている。可変抵抗器VRは、電磁リレー2の
動作電流等を調節するために挿入されているものでその
働きは、第11図において説明したのと同じである。
第16図(a)の回路によれば、始動時は、前述第15
図と同様に機能するが、点灯後のリレー保持動作は、正
の半サイクル時は同図(b)の等価回路に示す如くダイ
オードD1−励磁コイル22−抵抗器R1を通して通電
される。負の半サイクルでは、同図(e)の等価回路に
示す如く、ダイオードD2−ダイオードD4−励磁コイ
ル22−抵抗器R2を通して通電される。そして、ダイ
オードD4を介してダイオードD3を励磁コイル22と
並列的に接続することにより、励磁コイル22を流れる
電流を還流、平滑化させ、直流脈流による振動の発生を
防止し励磁コイル22からうなりが発生しないようにし
ている。それとともに、PTV素子1の末期溶断時に電
磁リレー2が即応答できるようにしている。なお、同図
(a)の点線に示す如く、ダイオードD4の代わりに抵
抗器Rを用いても同様の作用を得ることができる。
第17図は前述第12図の回路のPTV素子1のかわり
にPTCを用いたものである。PTCの予熱初期は低抵
抗であり、時間とともに自己加熱により高抵抗になるか
ら、前述各回路の原理と同様に正温度係数電圧制御要素
として働き、もって放電灯FLを始動点灯する。上記P
TCを用いる場合、PTCの熱時定数は緩慢であるため
、点滅時間の短い用途には不向きであるが、その反面、
部品故障等の場合、予熱、始動時に自己加熱によって高
抵抗に至り、電流低減作用で放電灯始動装置を保護する
ことができる(これに対して、前述第8図等においては
PTV素子が赤熱溶断して始動装置の寿命が終る)。ま
た、安定器りの周囲温度に対する短絡電流特性を改善す
ることができる。
m18図は前述第16図と第17図とを組合せたもので
、前述第17図のPTCのかわりにLTR(直線性正温
度係数抵抗器)を用い、そしてサーミスタThと熱結合
しである。したがって、第18図ではLTRは予熱時に
その電圧が上昇してくるに伴って高抵抗となり、前述第
17図の原理と同様に正温度係数電圧制御要素として動
作する。またサーミスタThにより、前述第15図の原
理と同様に、周囲温度変化に応じて電磁リレー2の動作
時間を変化させ、安定始動できるようにしである。
第19図(a) 〜(u)は前述第1図〜第18図のP
TV素子1と電磁リレー2を用いた、他の様々な実施例
を示す詳細回路図であって、電源e、薮電灯FL、安定
器L1雑防防止・始動用コンデンサCについては、簡略
のため図示を省略しである。
第19図(a)は、前述第1図の回路に抵抗器Rを入れ
たものであって、図に示す如く常閉接点21と抵抗器R
とを並列接続してリレー接点に発生するスパークを減ら
したものである。同図(b)は定電圧ダイオードZDの
クリッピング作用によって励磁コイル22に矩形波電圧
を印加するものである。同図(e)は前述第1図の回路
に整流ブリッジDを用い、予熱始動時は交流励磁で通電
し、点灯後は直流脈流で電磁リレー2を動作させるもの
である。同図(d)は、前述第8図の回路の常閉接点2
1と並列に、ダイオードD2をダイオードD1と逆極性
に接続して、リレー接点をスパークから保護するもので
ある。同図(e)は前述第8図の回路のダイオードD1
と並列にコンデンサCを接続して、ダイオードDiが負
のサイクル阻止を行う際にコンデンサの放電によって急
峻なパルス性の波高値を放電灯FLに印加するものであ
る。同図(f’)は前述第9図の回路にC接点形式の電
磁リレー2とコンデンサCとを用い、接点23のa接点
側への切換後、コンデン・すCによって直流脈流を平滑
して励磁コイル22に平滑電圧を印加するものである。
同図(g)はC接点形式のリレーを用いて予熱始動時に
直流励磁を行い、始動後a接点側に切換えて交流電磁リ
レー2を動作させるものである。同図(h)は前述第1
1図のダイオードDlの向き等を変えたものであるが、
図の点線に示す如く、ダイオードD2に変えて低抵抗R
1を用いてもよい。
同図(1)は前・連節11図の回路にC接点形式の電磁
リレー2とコンデンサCとを追加したものであって、接
点23をa接点に切換後、接点をPTV素子1と並列接
続して導通状態にしてやり、PTV素子1の末期溶断時
において、電磁リレー2を動作させることができるもの
である。
同図(j)は前述第8図の回路に2つのb接点24.2
5を有するリレー2を用い、かつ、ダイオードD2を除
いたもので、始動後、2つのb接点24.25が開放し
てP T V’素子1を切離すものである。同図(k)
は前述第12図の回路のPTV素子1と並列に低抵抗R
を接続したものであって、PTV素子1の溶断時に電磁
リレー2が動作できるようにしである。なお点線に示す
如く低抵抗Rに変えてダイオードD4を用いてもよいも
のである。同図(J)は前述第12図の回路にC接点2
6、b接点27を有する電磁リレー2を用いたものであ
って、予熱始動時は接点26が開放されているために、
負の半サイクル時に電磁リレー2は動作しない。そして
始動後はC接点26の閉動作によって電磁リレー2を動
作させることができるものである。
同図(■)は上述(k)の回路にC接点形式の電磁リレ
ー2を用いたものであって、上記(1)と同様の作用を
なすものである。
同図(n)は前述第13図の回路の変形であって、ダイ
オードD3をPTV素子1とダイオードD4との間に接
続したものである。なお、ダイオードD4をPTV素子
1の反対側に配設しても同様の作用をなすものである。
同図(0)および(p)は、前述第16図の回路にC接
点形式の電磁リレー2を用いたものであって、抵抗器R
2の値が低くても一方の半サイクル中に電磁リレー2が
動作しない利点がある。
同図(q)は整流ブリッヂ内に電磁リレー2の励磁コイ
ル22を配設し、整流ブリッジ外にPTV素子1とC接
点23とを配設したものであって、予熱、始動は直流励
磁、始動後は直流余波脈流で電磁リレー2を動作させて
いるものである。
同図(r)は整流ブリッジの構成要素の一部に抵抗Rを
用い、かつ電磁リレー2の応答性を高めるために、ダイ
オードD3を配設したものである。
同図(S)は整流ブリッジ内に励磁コイル22とPTV
素子1を配設置、整流ブリッジ外にC接点23を配設し
たものである。
同図(1)は上述図(q)の変形であって、C接点28
、b接点29を用い、C接点28が閉路した時、電磁リ
レー2を直流全波脈流で動作させるものである。
同図(u)はC接点28と、b接点29と、励磁コイル
22と、PTV素子1とをブリッジ内に配設して、予熱
、始動時は直流励磁、始動後は交流励磁により電磁リレ
ー2を動作させる。図(u)の場合、最も簡単な回路構
成で瞬時始動できる。
゛ なお、以上第8図、第11図、第12図〜第19図
のダイオードの極性を全て反転して用いても同様に動作
ができるのは勿論のことである。
次に、第20図〜第25図は複数の放電灯FLI、FL
2.・・・を同時に瞬時始動させる放電灯始動装置を、
本発明の実施例として例示したものである。
第20図は、主回路3oと複数の副回路30−2゜・・
・、30−nで構成された実施例を示す基本的な回路図
である。同図(a)において、電磁リレー2は、は複数
極構成の連動す接点b1〜bnを有するものであって、
主回路3oには、放電灯FLIのフィラメントf’l、
1’2間に、ダイオードD1を通して、PTV素子1お
よび接点b1からなる直列回路と、励磁コイル22とか
らなる並列回路が接続され、副回路30−2〜30−n
には、放電灯FL2〜nのフィラメントf’1.f2間
に、ダイオードD2〜Dnと接点b2〜接点bnとが、
それぞれ直列接続されている。LL−Lnは安定器、C
はコンデンサである。
主回路30の構成は前述第8図の基本回路と同一であっ
て、前述と同様の原理にしたがって始動する。一方、複
数の副回路30−2〜30−n側は放電灯FL2〜FL
nの非電源側にダイオードD2〜Dnと接点b2〜接点
bnのみが設けられ、主回路30のごときPTV素子1
による時間制御、電流制御あるいは電圧制御は行なわれ
ないが、リレー接点b2〜接点bnが連動接点のため始
動時の高圧パルス発生は主回路30のパルス発生と同時
に行なわれる。したがって、これによって複数の放電灯
FL1.〜FLnが同時に始動、点灯し、点灯後は電磁
リレー2の保持動作によって、主回路30および副回路
30−2〜30−nの予熱始動回路が切離されて定常点
灯するとともに保護回路を形成するものである。
なお、第20図(b)に示す如く主回路30に複数の電
磁リレー21−1〜21−nを直列接続して、各接点b
1〜接点bnを駆動するようにしてもよい。
第21図は異種放電灯および異種安定器を複数組合せて
構成した放電灯始動装置の一実施例を示す回路図である
。同図においてb1〜bnは、電磁リレー2の複数極の
連動接点、LlおよびL2は単チョーク等からなる低出
力の安定器、L3およびLnはリーケージ昇圧型等から
なる高出力の安定器、FCL20およびFCL30は管
の長さが短く放電開始電圧の低い低出力管からなる放電
灯、FCL32およびFCL40は管の長さが長く放電
開始電圧の高い高出力管からなる放電灯である。上記安
定器の短絡電流や放電開始に要する予熱時間は互いに異
なり、具体的には、安定器L1の短絡電流く安定器L2
の短絡電流く安定器L3の短絡電流く安定器Lnの短絡
電流の関係にあり、放電灯の予熱開始時間は、F CL
 20の予熱時間>FCL30の予熱時間>PCI12
の予熱時間>FCL40の関係にある。
このように、安定器の短絡電流や放電灯の予熱時間が異
なるので、同時に複数灯を始動するには、それぞれの特
性を整合させる必要がある。そこで、本実施例では、最
も短絡電流の小さい安定器L1と最も放電開始時間の長
い放電灯FCL20を主回路30に配設し、次に短絡電
流の小さい安定器L2と次に放電開始時間の長い放電灯
F CL 30を副回路30−2に配設し、順次、安定
器を短絡電流の小さな順番に、かつ、放電灯を放電開始
時間の長い順番に、副回路30−3.30−4.・・・
、30−nを配設した。
具体的には、第21図の回路に示す如く主回路30とし
て前述第11図の回路を採用し、安定器LLと放電灯F
CL20とを配設した。そして、安定器L2とFCL3
0を副回路30−2に配設し、゛安定器L3とFCL3
2を副回路30−3に配設し、安定器LnとFCL40
を副回路30−nに配設した。
主回路30では、安定器L1の直流励磁を行い、通常よ
りもはるかに大きな短絡電流を流すことによって、放電
灯F CL 20の点灯開始時間、すなわち電磁リレー
2の動作時間をFCL40の点灯開始時間にまで短縮し
ている。副回路30−2では、ダイオードD2と抵抗器
R2とを接点b2に直列的に接続し、上記電磁リレー2
の動作時間に合わせてF’CL30のフィラメントが適
性温度まで加熱されるよう調節している。副回路30−
3では、抵抗器R3を接点b3と直列に接続し、FCL
32を交流励磁させ、電磁リレー2の動作時間に合わせ
てFCL32のフィラメントが適性温度まで加熱される
よう調節している。さらに副回路30−nでは、前述第
7図(a)と同様の簡単な回路で、交流励磁によりFC
L40を点灯させている。
以上のようにして、連動接点b 1.b 2.・・・、
bnを用いることによって複数の異種放電灯が同時に瞬
時始動点灯できることになる。
なお、上記第21図の実施例では低出力の放電灯FCL
20を主回路30に配設したが、高出力の放電灯FCL
40等を主回路30に配設してもよく、あるいは中出力
の放電灯FCL30またはFCL32を主回路30に配
設してもよい。例えば家庭用螢光灯器具として用いる場
合、切換スイッチで間引き点灯することが多いから、最
後まで点灯させる放電灯を主回路30に配設することが
、この種の放電灯始動装置に特に好ましい。
ところで、上述の第20.21図の放電灯始動装置は、
主回路30内において放電灯フィラメントが切断した時
はリレーが動作しないので、他の副回路が常に予熱状態
になって安定器および放電灯を劣下させる不都合を生じ
る場合がある。
そこで、安全対策として第22図(a)〜(e)の太線
で示した如(、電磁リレー2の励磁コイル22を放電灯
のフィラメントを通さず直接電源側に接続するとよい。
同図(a)は、前述第8図の基本回路の励磁コイル22
をダイオードD2を介して安定器LLに直列接続したも
ので、フィラメントr1.r2の切断時は予熱回路が高
インピーダンスに至って電磁リレ−2が即時応答し、も
って副回路30−2〜30−nの接点b2.bL・・・
、bnを切離すことができる。
なお、第22図(a)では、正常動作時に、フィラメン
トf’1.f2の抵抗のために電磁リレー2が動作して
しまう時には、電磁リレー2と直列に抵抗R1を挿入す
ればよい。あるいは第22図(b)に示す如く、ダイオ
ードD2を外し、励磁コイル22をダイオードDlに接
続し、かつ抵抗器R1’ をフィラメントf1と並列に
接続してもよい。
第22図(C)は前述第11図の回路を利用した複数放
電灯点灯型の放電灯始動装置を示し、励磁コイル22を
放電灯の電源側に接続したものであって、上述第22図
(a)と同様の原理でフィラメントf1゜f2の切断時
に副回路30−2〜30−nのb接点を開放し、副回路
30−2〜30−nを切離すものである。
なお、同図(C)の回路につき説明を加えると、同図(
C)の回路は電磁リレー2に高速応答性を持たせたもの
であり、予熱時にPTV素子1の抵抗値Rptが上って
くればダイオードDI−D4→励磁コイル22→ダイオ
ードD2→常閉接点blを通る電路によって即応答でき
るようにしたものである。
第22図(d)は、前述第12図の回路を利用した複数
放電灯型の放電灯始動装置を示し、抵抗R3を通して励
磁コイル22を放電灯の電源側に接続したものであって
、上述第22図(a)と同様の原理でフィラメントf1
.f’2の切断時に副回路30−2〜30−nのb接点
を開放し、副回路30−2〜30−nを切離すものであ
る。、 第22図(e)は、前述第16図の回路を利用した複数
放電灯点灯型の放電灯始動装置を示し、ダイオードD5
を通して励磁コイル22を放電灯の電源側に接続したも
のであって、上述第22図(a)と同様の原理でフィラ
メントfl、f2の切断時に副回路30−2〜30−n
のb接点を開放し、副回路30−2〜30−nを切離す
ものである。
第23図は複数放電灯を同時瞬時始動させる他の一実施
例を示す回路図であって、上述第20図〜第22図の如
く電磁リレー2に複数局の接点を持たせずに、単極動作
させたものであって、特に同種安定器、同種放電灯の始
動・点灯に好ましい。第23図の回路は、基本的には前
述第8図の回路と同じものであって、予熱始動時は、電
流は電源e→各安定器Ll−Ln=各フィラメントfl
→各ダイオードDi−Dnを通して9点1ど流れ、p点
からPTV素子1と常閉接点21との直列接続回路、お
よび励磁コイル22に分流してq点に集中し、続いて各
フィラメント「2に分流し、電源eに至る。
この回路では、同方向ダイオードD1〜Dnによって各
安定器りの短絡電流はp点を通してすべて始動回路に流
入され、逆流が阻止されるから安定器り間の相互干渉が
ない。したがって、前述第8図の回路と同様の原理によ
り始動高圧パルスが各放電灯FL1.FL2.・・・F
Ln間で発生し、もって複数の放電灯FL1.FL2.
・・・が同時瞬時始動・点灯する。また、この回路の場
合、フィラメントが切断したとしても、他の電路から短
絡電流が通電されるため、前述第20図、第21図のご
とき電磁リレー2の不動作といった問題点はない。なお
PTV素子1、常閉接点21および励磁コイル22から
なる第23図の基本回路の代わりに、前述した8棚の基
本回路を用いてもよいのは勿論である。
第24図は本発明のさらに他の一実施例を示す回路図で
あって、安定器L1個によって複数の放電灯FL1.F
L2.・・・を同時瞬時始動させるものである。
第24図(a)の放電灯始動装置は、放電灯FLY。
FL2.・・・FLnが直列接続されてなり、放電灯F
LIの非電源側に、ダイオードDi、PTV素子1、電
磁リレー2の接点blの直列回路を接続し、放電灯FL
2.・・・FLnの各非電源側には電磁リレー2の接点
b2.・・・bnをそれぞれ接続している。接点b 1
.b 2.・・・bnは互いに連動する。また、ダイオ
ードDIと放電灯FLnのフィラメントf2との間には
励磁コイル22が並列接続されている。
したがって、予熱時は、1個の安定器りの短絡電流によ
って放電灯FL1.FL2.・・・FLnのフィラメン
トを直列的に通電し、PTV素子1の抵抗値Rptが上
昇すれば、励磁コイル22の電圧が上昇し、もって瞬時
始動、点灯できることとなる。
また、同図(b)はPTV素子1を放電灯FLI。
FL2間に配設したものであって、上記同図(a)と同
様の原理により始動、点灯できる。
第25図は本発明のさらにまた他の一実施例を示す回路
図であって、安定器1個にて、複数の放電灯FLI、F
L2.・・・を直並列的に動作させるものである。同図
(a)は回路図、同図(b) 、(c)は等価回路図で
ある。
第25図(a)によれば、電源eの一端子Rから安定器
りを介して放電灯FLIのフィラメントf’la 。
ダイオードDSPTV素子1、接点b2、放電灯FL2
のフィラメントf’2a 、・・・、放電灯FLnのフ
ィラメントf’na s接点b1、放電灯FL1のフィ
ラメントrib 、放電灯FL2のフィラメントf2b
 、接点b 3、−・・、接点bn、放電灯FLnのフ
ィラメントrnb s電源eの他端子N1の順に電路が
形成されており、ダイオードDとPTV素子1との接続
点と、接点bnと放電灯FLnのフィラメントfnbと
の接続点との間に電磁リレー22が接続されている。
したがって、放電灯F Ll、F L2.−、 F L
nがまだ放電していない予熱時は、同図(b)の如き等
価回路で表される。同図(b)から分かるように、予熱
時は、放電灯FL1.FL2.・・・、FLnが並列接
続の状態で予熱される。予熱によってPTV素子1の抵
抗値Rptが上昇してくれば、電磁リレー2の動作電圧
に至り、常閉接点b1.・・・、bnが開放される。そ
れと同時に安定器りによって、高圧パルスが発生され、
放電灯FL1.FL2.・・・FLnは同時始動する。
そして、点灯後は同図(c)に示す如く、放電灯FL1
.FL2.・・・、FLnが直列接続された状態となっ
て点灯を続ける。
つまり、予熱時の放電灯FL1.FL2.・・・は並列
的であり、始動、点灯時は直列的となる。なお、第25
図(a)の構成において、放電灯FLIのフィラメント
f’la 、放電灯FLnのフィラメントfnb以外の
全てのフィラメントを短絡し、接点b2〜bnを短絡す
れば、前述第8図の回路と同様の構成となる。これによ
って、前述基本回路を用い、また組合わせて応用すれば
、種々の回路ができるものである。
上記のように、第20図〜第25図の実施例によれば、
異種放電灯および異種安定器等も含め、複数灯を同時に
瞬時始動でき、また、安定器1個によって複数灯の同時
始動もできる。
〈発明の効果〉 本発明によれば、無接点PTV素子と電磁リレーとを備
えて、無接点PTV素子の両端電圧上昇に対応させて電
磁リレーを駆動し、始動高圧パルスを発生せしめるとい
う技術的手段を講じたため、無接点化により信頼性が向
上するとともに、周囲温度、電圧、電流変化に対応した
正温度係数が得られ、低温から高温に至るまで極めて適
切に瞬時始動時間で点灯することができる。したがって
、放電灯のフィラメント消耗と管壁付近の黒化現象が防
止できる。また、放電灯の始動後は電磁リレーによって
定常点灯できるとともに、放電灯末期には電磁リレーに
よって予熱、始動回路を開放保持する結果、装置全体の
異常時の保護動作を行える。そして、瞬断、瞬停時ある
いは放電灯FLが立消えした場合に電磁リレーが復帰し
て、ただちに再始動でき、機能性に優れた放電灯始動装
置となる。さらに、放電灯FL装置が故障に至るとPT
V素子の溶断によってスタータ寿命を終わらせることが
でき装置全体の安全性も確保することができる、といっ
た種々の特有の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す基本回路図、第2図は
PTV素子の抵抗値の特性図、第3図は第1図の放電灯
始動装置の等価回路図、第4図は放電灯始動装置の動作
時における電圧、電流波形図、 第5図はPTV素子の応答時間の温度特性図、第6図は
第1図の実施例の変更回路図、第7図、第8図は本発明
の他の実施例を示す回路図、 第9図は第8図の等価回路図、 第10図は動作時における電圧、電流波形図第11図は
本発明の具体的な実施例を示す回路図と等価回路図、 第12図〜第18図は本発明の他の実施例を示す詳細回
路図と等価回路図、 第19図は上記以外の様々な実施例を示す回路図、第2
0図〜第25図は複数灯同時始動に供せられる放電灯始
動装置の回路図および等価回路図である。 1・・・正温度係数電圧制御要素(PTV素子)、2・
・・電磁リレー、  21・・・常閉接点、22・・・
励磁コイル、 L・・・安定器、PL・・・放電灯、f
’1.1’2・・・フィラメント、D・・・ダイオード
、   R・・・抵抗器、PTC・・・正温度係数サー
ミスタ、 Th・・・負温度係数サーミスタ 特許出願人   西  村  英  子り 寵・ (Q) 第1図 佳 配 直 発熱時間t− 負 第6図 第7図 S 第8図 477一 (G) 第9図 第10図 動   灯 第12図 第13図     第14図 第15図 第16図 (Q)      (b)   (c)第、7図   
  第18図 第20図 第21図 第23図 第24図 (a)         (b) 第25図 U   Ll

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、誘導性安定器を介して電源に接続された放電灯を点
    灯始動させる放電灯始動装置において、放電灯フィラメ
    ントの非電源側端子間を流れる電流の一部または全部を
    流すことにより発熱して自己の抵抗値を増加させる正温
    度係数電圧制御要素と、正温度係数電圧制御要素の抵抗
    値の変動に対応した電圧変動を検出して上記非電源側端
    子間を流れる電流を切断する放電灯始動用リレーとを具
    備することを特徴とする放電灯始動装置。 2、正温度係数電圧制御要素が金属への通電により自己
    発熱して温度上昇し、この温度上昇とともに自己の抵抗
    値を増加させることを特徴とする上記特許請求の範囲第
    1項記載の放電灯始動装置。 3、可変抵抗素子を付加し、上記放電灯始動用リレーが
    、可変抵抗素子を介して正温度係数電圧制御要素にかか
    る電圧の変動を検出する上記特許請求の範囲第1項記載
    の放電灯始動装置。 4、正温度係数電圧制御要素が放電灯フィラメントであ
    る上記特許請求の範囲第1項記載の放電灯始動装置。 5、放電灯フィラメントの非電源側端子間を流れる電流
    を半波整流または全波整流する整流素子を設けた上記特
    許請求の範囲第1項記載の放電灯始動装置。 6、上記整流素子による電流阻止サイクルにおいて放電
    灯始動用リレーコイルを流れる電流を還流させる還流整
    流素子を設けた上記特許請求の範囲第5項記載の放電灯
    始動装置。7、還流整流素子と直列に可変または固定抵
    抗素子を挿入し、放電灯始動用リレーの動作電流を調節
    する上記特許請求の範囲第6項記載の放電灯始動装置。 8、放電灯フィラメントの非電源側端子間に正温度係数
    サーミスタを挿入した上記特許請求の範囲第1項記載の
    放電灯始動装置。 9、負温度係数抵抗素子を付加し、上記放電灯始動用リ
    レーが、負温度係数抵抗素子を介して正温度係数電圧制
    御要素にかかる電圧の変動を検出するものである上記特
    許請求の範囲第1項記載の放電灯始動装置。 10、負温度係数抵抗素子と正温度係数電圧制御要素と
    を熱的に結合させたものである上記特許請求の範囲第9
    項記載の放電灯始動装置。 11、複数の放電灯を点灯させる複数放電灯始動装置で
    あって、1つの放電灯は上記特許請求の範囲第1項から
    第10項のいずれかに記載の放電灯始動装置により始動
    され、他の放電灯は、上記放電灯始動装置に具備された
    放電灯始動用リレーと連動して動作し、当該他の放電灯
    のフィラメントの非電源側端子間を流れる電流を切断す
    る始動用接点を有する放電灯始動装置により始動される
    ことを特徴とする複数放電灯始動装置。 12、上記特許請求の範囲第11項記載の全ての放電灯
    始動装置の放電灯始動時間が、 整合されている複数放電灯始動装置。 13、上記放電灯始動用リレーが、放電灯フィラメント
    の電源側端子間にかかる電圧変動を検出する上記特許請
    求の範囲第11項記載の複数放電灯始動装置。 14、複数の放電灯を点灯させる複数放電灯始動装置で
    あって、各放電灯のフィラメントの非電源側端子にそれ
    ぞれ接続された複数の整流素子と、各整流素子を通した
    電流を合流させることにより自己発熱して温度上昇し、
    この温度上昇とともに自己の抵抗値を増加させる正温度
    係数電圧制御要素と、正温度係数電圧制御要素の抵抗値
    の変動に対応した電圧変動を検出して上記合流された電
    流を切断する放電灯始動用リレーとを具備することを特
    徴とする複数放電灯始動装置。
JP13101588A 1988-05-27 1988-05-27 放電灯始動装置 Pending JPH01298684A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04196095A (ja) * 1990-11-27 1992-07-15 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯始動装置
JP2009545126A (ja) * 2006-07-31 2009-12-17 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 電子安定器、電子安定器の駆動制御方法、およびdali制御装置

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JPH04196095A (ja) * 1990-11-27 1992-07-15 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯始動装置
JP2009545126A (ja) * 2006-07-31 2009-12-17 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 電子安定器、電子安定器の駆動制御方法、およびdali制御装置

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