JPH01296157A - 溶液成分測定装置 - Google Patents

溶液成分測定装置

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JPH01296157A
JPH01296157A JP63126510A JP12651088A JPH01296157A JP H01296157 A JPH01296157 A JP H01296157A JP 63126510 A JP63126510 A JP 63126510A JP 12651088 A JP12651088 A JP 12651088A JP H01296157 A JPH01296157 A JP H01296157A
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JP
Japan
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solution
membrane
immobilized enzyme
measured
component
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JP63126510A
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English (en)
Inventor
Masao Koyama
小山 昌夫
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は試料溶液中の複数成分濃度を同時的に測定する
装置に関する。
(従来の技術) 溶液成分の測定は、臨床検査、食品管理、水質検査など
広範囲な分野において行われており、種々の方法が提案
されている。これに対応して、近年、酵素と、H2O2
電極、02電極、l5FET、光デバイス、SAWデバ
イス、圧電素子などとの組合せからなる酵素センサが提
案されている。
しかし、これらの酵素センサにおいては、測定する成分
毎に酵素を選ぶことになり、−成分に対して一種のセン
サが必要である。したがって、多成分の測定を行うには
測定成分数だけのセンサを組合わせて使用する必要があ
るため、装置が複雑になり、取扱いが煩雑になるという
問題が生じていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記問題を解決するためになされたものであり
、1種類のセンサで複数成分を測定できるようにし、簡
略で、取扱いの容易な溶液成分測定装置を提供すること
を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本願節1の発明の溶液成分alll定装置は、特定の彼
M1定溶液成分に作用してデバイス感応成分を生成又は
消費する酵素固定化膜と、デバイス感応成分に感応して
電気的信号を出力するデバイスとを有する溶液成分測定
装置において、第1の被測定溶液成分に作用してデバイ
ス感応成分を生成又は消費する第1の固定化酵素膜と、
第2の被測定溶液成分に作用してデバイス感応成分を生
成又は消費する第2の固定化酵素膜と、第1の固定化酵
素膜と第2の固定化酵素膜との間に設けられた、第1及
び第2の被測定溶液成分よりもデバイス感応成分の透過
性が良好な隔膜とを積層した多層膜を具備したことを特
徴とするものである。
この場合、更に第3の被測定溶液成分に作用してデバイ
ス感応成分を生成又は消費する第3の固定化酵素膜と、
第2の固定化酵素膜と第3の固定化酵素膜との間に設け
られた、第2及び第3の披7IP1定溶液成分よりもデ
バイス感応成分の透過性が良好な隔膜とを積層するとい
うように、膜構成をより多層化してもよい。
また、本願節2の発明の溶液成分71I11定装置は、
特定の被測定溶液成分に作用してデバイス感応成分を生
成又は消費する酵素固定化膜と、デバイス感応成分に感
応して電気的信号を出力するデバイスとを有する溶液成
分M]定装置において、第1の彼nJ定溶液成分に作用
してデバイス感応成分を生成又は消費する第1の固定化
酵素膜と、第2の被測定溶液成分に作用して第1の被測
定溶液成分を生成する第2の固定化酵素膜と、第1の固
定化酵素膜と第2の固定化酵素膜との間に設けられた隔
膜とを積層した多層膜を具備したことを特徴とするもの
である。
この場合、更に第3の被測定溶液成分に作用して最終的
には第1の被測定溶液成分を生成する第3の固定化酵素
膜と、第2の固定化酵素膜と第3の固定化酵素膜との間
に設けられた隔膜とを積層するというように、膜構成を
より多層化してもよい。
本発明の溶液成分測定装置を構成するデバイスとしては
、H2O2電極、02電極、pH感応l5FET、イオ
ン選択性電極、光デバイスなど公知のものを利用するこ
とができる。これらのデバイスによる計測は、電流もし
くは電圧の変化、又はこれらの出力の時間微分値などに
基づいて行なわれる。
本願節1の発明の溶液成分測定装置を構成する隔膜とし
ては、固定化酵素膜の間に間隔を設けることができ、か
つ被測定溶液成分とデバイス感応成分との拡散速度に差
を生じさせるものであればどのようなものでもよい。具
体的には、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ナイロ
ン、セルロース誘導体、コラーゲン、フィブロイン、ア
ルブミンなど合成高分子、天然高分子のいずれでも使用
できる。これらのうちでも、分子量又は親和性によって
被測定溶液成分の透過性を制限できる半透膜(限外ろ過
膜、透析膜など)が適している。なお、被測定溶液成分
に応じて隔膜の膜厚や膜特性を適宜選択することが望ま
しい。
本願節2の発明の溶液成分測定装置を構成する隔膜とし
ては、水溶液中の成分が拡散できるものであればいずれ
でも使用可能で、親水性の高分子物質が好ましい。具体
的には、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ナイロン
、セルロース誘導体、ポリアクリルアミド、キチン誘導
体、ポリアクリル酸誘導体、コラーゲン、フィブロイン
、アルブミンなどを挙げることができる。これらのうち
でも、分子量又は親和性によって被測定溶液成分の透過
性を制限できる半透H(限外ろ過膜、透析膜など)が適
している。なお、被測定溶液成分に応じて隔膜の膜厚や
膜特性を適宜選択することが望ましい。
本発明において、多層膜を構成する固定化酵素膜の配列
は、各固定化酵素膜で作用を受ける被測定溶液成分の分
子量の大きい順もしくは逆に小さい順、又は予測濃度の
低い順などいずれでもよい。
また、本発明に係る溶液成分測定装置の全体的な構成は
、バッチセル型でもよいし、フローセル型でもよい。
(作用) 本願箱1の発明の溶液成分測定装置では、以下のような
原理で多成分を計ulすることができる。
すなわち、感応部が複数の被測定成分を含む溶液に接触
すると、1種の被測定溶液成分が最も外側の固定化酵素
膜中で作用を受け、その結果デバイス感応成分(H20
2,02、H十など)が生成される。このデバイス感応
成分は隔膜及び内側の固定化酵素膜を透過してデバイス
に達する。また、他の彼711J定溶液成分は外側の固
定化酵素膜及び隔膜を透過した後、内側の固定化酵素膜
で作用を受ける。その結果、デバイス感応成分が生成し
、これがデバイスに達する。この際、隔膜における透過
性は、被測定溶液成分よりもデバイス感応成分の方が良
好であるため、前者の反応によって生成されたデバイス
感応成分の方が、後者の反応によって生成されたデバイ
ス感応成分よりも先にデバイスに達する。これに伴い、
前者の反応によるデバイスの出力信号の変化の方が、後
者の反応によるデバイスの出力信号の変化よりも先に出
現するので、1つのデバイスの出力信号を経時的に計測
することで、多成分を同時的に測定することが可能とな
る。
本願箱2の発明の溶液成分測定装置では、以下のような
原理で多成分を計測することができる。
すなわち、感応部が複数の被測定成分を含む溶液に接触
すると、1種の被測定溶液成分が最も外側の固定化酵素
膜中で作用を受ける。また、他の被測定溶液成分は外側
の固定化酵素膜及び隔膜を透過した後、内側の固定化酵
素膜で作用を受ける。
この際、外側の固定化酵素膜で直接デバイス感応成分が
生成され、内側の固定化酵素膜で所定の(第1の)被測
定溶液成分が生成されるように固定化酵素膜を配列して
おけば、内側の固定化酵素膜で生成された被測定溶液成
分は再び隔膜内を拡散して外側の固定化酵素膜で作用を
受けてデバイス感応成分が生成される。したがって、前
者の反応による生成物と、後者の反応による生成物との
拡散距離は異なり、前者の反応によるデバイスの出力信
号の変化の方が、後者の反応によるデバイスの出力信号
の変化よりも先に出現するので、1つのデバイスの出力
信号を経時的に計711+することで、多成分を同時的
に測定することが可能となる。
また、外側の固定化酵素膜で所定の(第1の)被測定溶
液成分が生成され、内側の固定化酵素膜で直接デバイス
感応成分が生成されるように固定化酵素膜を配列してお
けば、外側の固定化酵素膜で生成した被測定溶液成分は
隔膜内を拡散して内側の固定化酵素膜で作用を受けてデ
バイス感応成分が生成される。この場合、隔膜における
透過性に関して、被測定成分よりもデバイス感応成分の
方が良好となるようにしておけば、本願箱1の発明の溶
液成分測定装置と同じ原理に基づき、1つのデバイスの
出力信号を経時的に計測することで、多成分を同時的に
測定することが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
なお、以下の実施例では、第1図に示す酵素センサを作
製し、この酵素センサを用いて第2図に示す溶液成分測
定装置、又は図示しないフローセル型の溶液成分7iI
lj定装置を構成した。
第1図において、デバイス1の外周に、その感応面側か
ら接液面側に向かって、第2の固定化酵素膜2、隔膜3
、第1の固定化酵素膜4、及び保護膜5が順次積層され
て酵素センサ6が構成されている。なお、第2の固定化
酵素膜2、隔膜3、第1の固定化酵素膜4、及び保護膜
5をモジュール化し、第2の固定化酵素膜2側に設けら
れた凹部にデバイス1を挿入するようにしておけば、酵
素センサ6を簡単に作製することができ、測定操作の簡
便化を図ることができる。
第2図において、第1図の酵素センサ6は測定セルフ内
に収容された溶液(試料溶液又は緩衝液)Sに浸漬され
る。測定セルフの下部には攪拌装置(マグネティックス
クーラー)8が設置され、測定セルフ底部に設置された
テフロン製の攪拌子9を回転させて溶液Sを攪拌できる
ようになっている。試料溶液10は試料溶液供給装置1
1を介して測定セルフ内に供給される。緩衝液12は緩
衝液供給装置13を介して測定セルフ内に供給される。
また、測定セルフ内の溶液Sは排液装置14を介して排
液タンク15に貯蔵される。そして、酵素センサ6の出
力は、センサ信号増幅部16で増幅され、データ処理部
17を経た後、表示部■8に表示される。
実施例1 以下の各構成部材を用いて第1図の酵素センサ6を作製
した。
デバイスト・・1対の直径3 m1+1の白金電極を備
えたH2O2電極。
第2の固定化酵素膜2・・・それぞれグルコースオキシ
ダーゼを20U / art 2、ムタロターゼを40
U/c112、インベルターゼを40U/cT12の割
合で含む厚さ50Mのコラーゲン膜。
隔膜3・・・厚さ60pのセルロースジアセテート半透
膜。
第1の固定化酵素膜4・・・グルコースオキシダーゼを
30U/1m”の割合で含む厚さ50gのコラーゲン膜
保護膜5・・・非対称孔径分布構造を有する厚さ259
nのセルロースジアセテート製の限外ろ過膜。
なお、ち密な孔径の面を外側の溶液側に向けた配置した
周知のように、各酵素は以下のような作用ををする。グ
ルコースオキシダーゼは、β−D−グルコースを酸素に
よって酸化し、D−グルフッラクトンと過酸化水素とを
生ずる反応を触媒する酵素である。インベルターゼは、
しよ糖を加水分解してグルコース−フルクトース混合物
を生ずる反応を触媒する酵素である。ムタロターゼは、
D−グルコースのα、β相互変換を触媒する酵素である
第1の固定化酵素膜4及び第2の固定化酵素膜2に含ま
れる酵素が上述したものであり、試料溶液にグルコース
及びしょ糖が含まれる場合、以下のようなセンサ出力が
得られると予想される。すなわち、試料溶液中のグルコ
ースは保護膜5を透過し、第1の固定化酵素膜4でグル
コースにグルコースオキシダーゼが作用して過酸化水素
が生成する。生成した過酸化水素は隔膜3及び第2の固
定化酵素膜2を透過してデバイス(H2O2電極)1で
検出される。一方、試料溶液中のしよ糖は保護膜5、第
1の固定化酵素膜4、隔膜3を透過し、第2の固定化酵
素膜2でしょ糖にインベルターゼが作用し、更にその生
成物にムタロターゼ及びグルコースオキシダーゼが作用
して過酸化水素が生成する。生成した過酸化水素はデバ
イス(H2O2電極)1で検出される。この際、隔膜3
における透過性は、第1の固定化酵素膜4で生成した過
酸化水素の方がしょ糖よりも良好であるため、前者の反
応によるセンサ出力の変化が後者の反応によるセンサ出
力の変化よりも先に現われる。したがって、グルコース
とじよ糖の2成分を測定することができる。
実際に、上述した構成の酵素センサ6を用いて、第2図
の溶液成分測定装置を構成し、以下のようにして測定を
行った。まず、測定セルフにpH8,0のリン酸塩緩衝
液20I111を供給して30℃に保ち、攪拌子9を3
0Orpmで回転させて緩衝液を攪拌しながら、センサ
出力の微分値が0を示している状態で、試料供給装置1
1を作動させて測定セルフにIQg/、ffのグルコー
ス標準液0,1厭を供給し、センサ出力(電流)及びそ
の微分値の経時変化を記録したところ、センサ出力の微
分値は15秒後に最大値を示した。得られたセンサ出力
の微分最大値と、最大値に達するまでに要した時間(1
5秒)をデータ処理部17に記憶させた。次に、排液装
置14及び緩衝液供給装置13を順次作動させて緩衝液
を入換えた後、センサ出力の微分値が0を示している状
態で、試料供給装置11を作動させて測定セルフに50
g/iのしょ糖標準液0.11を供給し、センサ出力(
Ti流)及びその微分値の経時変化を記録したところ、
センサ出力の微分値は55秒後に最大値を示した。上記
と同様に、得られたセンサ出力の微分最大値と、最大値
に達するまでに要した時間(55秒)をデータ処理部1
7に記憶させた。次いで、排液装置14及び緩衝液供給
装置13を順次作動させて緩衝液を入換えた後、センサ
出力の微分値が0を示している状態で、試料供給袋vl
itを作動させて測定セルフにグルコースとじよ糖とを
所定の割合で混合した試料溶液0.1mを供給した。そ
して、各標準液で計測された時間におけるセンサ出力の
微分値を計測し、標準液によるセンサ出力の微分値と比
較・演算して、グルコース及びしょ糖の濃度を表示した
。グルコースとじよ糖との混合割合が異なる試料溶液A
−Cについて、グルコース及びしょ糖の濃度の計算値と
測定値とを第1表に示す。第1表に示されるように、グ
ルコース及びしょ糖の2成分を測定できた。
実施例2 上記実施例1で用いた酵素センサ6をフローセルに装希
し、フローセル型の溶液成分測定装置を構成し、以下の
ようにしてA1ノ定を行った。まず、フローセルにpH
8,5のリン酸塩緩衝液を0.8ml/ff1inの流
量で流しながら、log/iのグルコース標準液0.0
5mz及び50g/ノのしょ糖標■液0.05m1!を
順次供給し、実施例1と同様に各標準液について、セン
サ出力の微分最大値と、最大値に達するまでに要した時
間を計測し、データ処理部17に記憶させた。次いで、
フローセルにpH[i、5のリン酸塩緩衝液を0.8m
/++lInの流量で流しながら、グルコースとじよ糖
とを所定の割合で混合した試料溶液0.05mを供給し
た。そして、各標準液で計測された時間におけるセンサ
出力の微分値を計7TPI L、標準液にょるセンサ出
力の微分値と比較・演算して、グルコース及びしょ糖の
濃度を表示した。グルコースとじよ糖との混合割合が異
なる試料溶液A−Cについて、グルコース及びしょ糖の
濃度の計算値と測定値とを第2表に示す。第2表に示さ
れるように、グルコース及びしょ糖の2成分を測定でき
た。
実施例3 以下の各構成部材を用いて第1図の酵素センサ6を作製
した。
デバイスト・・1対の直径3uの白金電極を備えたH2
0□電極。
第2の固定化酵素膜2・・・それぞれムタロターゼを3
50U/n2、インベルターゼを500U/n2、コラ
ーゲンを0.5mg/n2の割合で含み、グルタルアル
デヒドで不溶化した膜。
隔膜3・・・厚さ75.mの絹フイブロイン膜。
第1の固定化酵素膜4・・・それぞれグルコースオキシ
ダーゼを 400U/α2、コラーゲンを0.5a+g
/c112の割合で含み、グルタルアルデヒドで不溶化
した膜。
保護膜5・・・非対称孔径分布構造を有する厚さ30p
のセルロースジアセテート製の限外ろ過膜。
なお、ち密な孔径の面を外側の溶液側に向けて配置した
第1の固定化酵素膜4及び第2の固定化酵素膜2に含ま
れる酵素が上述したものであり、試料溶液にグルコース
及びしょ糖が含まれる場合、以下のようなセンサ出力が
得られると予想される。すなわち、試料溶液中のグルコ
ースは保護膜5を透過し、第1の固定化酵素膜4でグル
コースにグルコースオキシダーゼが作用して過酸化水素
が生成する。生成した過酸化水素は隔膜3及び第2の固
定化酵素膜2を透過してデバイス(H202電極)1で
検出される。一方、試料溶液中のしょ糖は保護膜5、第
1の固定化酵素膜4、隔膜3を透過し、第2の固定化酵
素膜2でしょ糖にインベルターゼが作用し、更にその生
成物にムタロターゼが作用してβ−D−グルコースが生
成する。生成したβ−D−グルコースは隔膜3内を拡散
して第1の固定化酵素膜4に達し、第1の固定化酵素膜
4でグルコースにグルコースオキシダーゼが作用して過
酸化水素が生成する。生成した過酸化水素は隔$3及び
第2の固定化酵素膜2を透過してデバイス(H202電
極)1で検出される。この際、反応生成物の拡散距離の
違いから、前者の反応によるセンサ出力の変化が後者の
反応によるセンサ出力の変化よりも先に現われる。した
がって、グルコースとじよ糖の2成分を測定することが
できる。
実際に、上述した構成の酵素センサ6を用いて、第2図
の溶液成分測定装置を構成し、実施例1と同様にして測
定を行った。この場合、5g/iのグルコース標準液0
.2I111を供給したところ、センサ出力の微分値は
15秒後に最大値を示した。このセンサ出力の微分最大
値と、最大値に達するまでに要した時間(15秒)をデ
ータ処理部17に記憶させた。また、50g/l!のし
よ糖標準液0.2rxlを供給したところ、センサ出力
の微分値は70秒後に最大値を示した。このセンサ出力
の微分最大値と、最大値に達するまでに要した時間(7
0秒)をデータ処理部17に記憶させた。次いで、グル
コースとじよ糖とを所定の割合で混合した試料溶液A 
 0.2mJを供給したところ、第3図に示すセンサ出
力(電流)及びその微分値が得られた。そして、各標準
液で計測された時間におけるセンサ出力の微分値を計測
し、標準液によるセンサ出力の微分値と比較・演算して
、グルコース及びしよ糖の濃度を表示した。グルコース
としょ糖との混合割合が異なる試料溶液A、B、Dにつ
いて、グルコース及びしょ糖の濃度の計算値と測定値と
を第3表に示す。第3表に示されるように、グルコース
及びしょ糖の2成分を測定できた。
実施例4 以下の各構成部材を用いて第1図の酵素センサ6を作製
した。
デバイスト・・12.5Mのポリテトラフルオロエチレ
ンをガス透過膜とし、直径3 marの白金陰極、A 
g / A g Cl!陽極、IMKCノ内部電解質溶
液から構成される02電極。
第2の固定化酵素膜2・・・上記実施例3と同じ。
隔膜3・・・厚さ501mのセルロールジアセテート製
の限外ろ過膜2枚。
第1の固定化酵素膜4・・・上記実施例3と同じ。
保護膜5・・・上記実施例3と同じ。
第1の固定化酵素膜4及び第2の固定化酵素膜2に含ま
れる酵素が上述したものであり、試料溶液にグルコース
及びしよ糖が含まれる場合、以下のようなセンサ出力が
得られると予想される。すなわち、試料溶液中のグルコ
ースは保護膜5を透過し、第1の固定化酵素膜4でグル
コースにグルコースオキシダーゼが作用して酸素が消費
される。
酸素の消費はデバイス(02電極)1で検出される。一
方、試料溶液中のしよ糖は保護膜5、第1の固定化酵素
膜4、隔膜3を透過し、第2の固定化酵素膜2でしょ糖
にインベルターゼが作用し、更にその生成物にムタロタ
ーゼが作用してβ−り一グルコースが生成する。生成し
たβ−D−グルコースは隔膜3内を拡散して第1の固定
化酵素膜4に達し、第1の固定化酵素膜4でグルコース
にグルコースオキシダーゼが作用して酸素が消費される
。酸素の消費はデバイス(02電極)1で検出される。
この際、反応生成物の拡散距離の違いから、前者の反応
によるセンサ出力の変化が後者の反応によるセンサ出力
の変化よりも先に現われる。したがって、グルコースと
じよ糖の2成分を#1定することができる。
実際に、上述した構成の酵素センサ6を用いて、第2図
の溶液成分M1定装置を構成し、実施例1と同様にして
測定を行った。この場合、5g/fのグルコース標準液
0.2Mを供給したところ、センサ出力の微分値は15
秒後に最大値を示した。このセンサ出力の微分最大値と
、最大値に達するまでに要した時間(15秒)をデータ
処理部17に記憶させた。また、50g/ノのしょ糖標
準液0.21niを供給したところ、センサ出力の微分
値は70秒後に最大値を示した。このセンサ出力の微分
最大値と、最大値に達するまでに要した時間(70秒)
をデータ処理部17に記憶させた。次いで、グルコース
とじよ糖とを所定の割合で混合した試料溶液0.2Mを
供給し、各標準液で計測された時間におけるセンサ出力
の微分値を計71I11シ、標準液によるセンサ出力の
微分値と比較・演算して、グルコース及びしょ糖の濃度
を表示した。グルコースとじよ糖との混合割合が異なる
試料溶液A、B、Dについて、グルコース及びしょ糖の
濃度の計算値と測定値とを第4表に示す。第4表に示さ
れるように、グルコース及びしよ糖の2成分を測定でき
た。
第  1  表 第  2  表 第3表 第4表 なお、以上の実施例では2種の固定化酵素膜とその間の
隔膜とを積層した多層膜を用い、2成分を測定する装置
について説明したが、3種以上の固定化酵素膜と各固定
化酵素膜間の隔膜とを積層した多層膜を用いれば、3種
以上の成分を測定することが可能な装置を構成できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の溶液成分測定装置によれば
、1種類のセンサで複数成分を測定でき、装置を簡略化
し、取扱いを容易にできるなど、工業的価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る溶液成分7Il定装置を構成する
酵素センサの概略断面図、第2図は本発明の実施例にお
ける溶液成分測定装置の構成図、第3図は本発明の実施
例3において得られたセンサ出力およびその微分値の経
時変化を示す特性図である。 1・・・デバイス、2・・・第1の固定化酵素膜、3・
・・隔膜、4・・・第2の固定化酵素膜、5・・・保護
膜、6・・・酵素センサ、7・・・測定セル、8・・・
攪拌装置、9・・・攪拌子、10・・・試料溶液、11
・・・試料溶液供給装置、12・・・緩衝液、13・・
・緩衝液供給装置、14・・・排液装置、15・・・排
液タンク、16・・・センサ信号増幅部、17・・・デ
ータ処理部、18・・・表示部。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)特定の被測定溶液成分に作用してデバイス感応成
    分を生成又は消費する酵素固定化膜と、デバイス感応成
    分に感応して電気的信号を出力するデバイスとを有する
    溶液成分測定装置において、第1の被測定溶液成分に作
    用してデバイス感応成分を生成又は消費する第1の固定
    化酵素膜と、第2の被測定溶液成分に作用してデバイス
    感応成分を生成又は消費する第2の固定化酵素膜と、第
    1の固定化酵素膜と第2の固定化酵素膜との間に設けら
    れた、第1及び第2の被測定溶液成分よりもデバイス感
    応成分の透過性が良好な隔膜とを積層した多層膜を具備
    したことを特徴とする溶液成分測定装置。
  2. (2)特定の被測定溶液成分に作用してデバイス感応成
    分を生成又は消費する酵素固定化膜と、デバイス感応成
    分に感応して電気的信号を出力するデバイスとを有する
    溶液成分測定装置において、第1の被測定溶液成分に作
    用してデバイス感応成分を生成又は消費する第1の固定
    化酵素膜と、第2の被測定溶液成分に作用して第1の被
    測定溶液成分を生成する第2の固定化酵素膜と、第1の
    固定化酵素膜と第2の固定化酵素膜との間に設けられた
    隔膜とを積層した多層膜を具備したことを特徴とする溶
    液成分測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003533679A (ja) * 2000-05-16 2003-11-11 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー クレアチニン・バイオセンサー
JP2010510523A (ja) * 2006-11-21 2010-04-02 ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・コーポレイション コンテナにおけるセンサ組み立ておよび利用システム

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