JPH01294301A - けい光ランプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、口金を備えたカバーとグローブとで外囲器を
構成し、この外囲器内に点灯回路部品および屈曲形けい
光ランプを収容したけい光ランプ装置に関する。

（従来の技術） 従来、外囲器内に、安定器や点灯管、あるいはコンデン
サもしくは高周波点灯回路部品などの点灯回路部品、お
よびＵ字形、Ｗ字形、鞍形などのような屈曲形けい光ラ
ンプを収容し、かつ上記外囲器に白熱電球用の口金を取
付けたけい光ランプ装置が開発されており、この種のラ
ンプ装置は上記口金を介してねじ込み形ソケットに脱着
可能に取付ることかできるので、白熱電球と互換性を有
し、白熱電球よりも発光効率が優れているため省エネル
ギー光源として普及しつつある。

この種のけい光ランプ装置においては、上記外囲器が、
口金を備えたカバーと、透光性のグローブとで構成され
ており、この外囲器内を仕切り盤により上記カバー側と
グローブ側に区割し、上記カバーと仕切り盤で囲まれた
空間に点灯回路部品を収容するとともに、上記グローブ
と仕切り盤で囲まれた空間に屈曲形けい光ランプを収容
した構造が採用されている。

上記仕切り盤は、けい光ランプから発せられる熱および
点灯回路部品から発せられる熱が、互いに相互に伝えな
いように区画するとともに、けい光ランプを機械的に支
持する機能を有している。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来の仕切り盤は、その周囲が全周に亙
り、シリコーン等のような有機接着剤により上記カバー
またはグローブに接合されており、グローブ内部が密封
空間をなしていた。

このような構造であると、ランプ点灯中にグローブ内部
の温度が高くなり、この温度により上記仕切り盤を接合
している上記有機接着剤から揮発成分が蒸発され、この
揮発成分のためにグローブ内面が曇ったり、グローブが
変色し、光透過性が低下したり、外観が見苦しくなるな
どの不具合がある。

特に従来は、安定器から放出される揮発成分がグローブ
内に侵入してグローブ内壁に付着し、グローブを変色さ
せるため、グローブ内とカバー内とを連通しない方がよ
いと考えられていたが、このようにしても接着剤から放
出される揮発成分が同様にグローブを変色させることが
判った。

また、発光管を固定している接着剤も同様の欠点を引き
起こすことが判った。

本発明は、接着剤から蒸発される揮発成分をグローブの
内部から外部に逃がすようにして、グローブ内面の曇り
や変色を防止することができるけい光ランプ装置を提供
しようとするものである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため、グローブ内と外部を
導通させる通路を形成したことを特徴とするものである
。

（作用） 本発明によると、ランプ点灯中にグローブ内部の温度が
高くなって有機接着剤から揮発成分が蒸発されても、こ
の揮発成分はグローブ内と外部を導通させた通路を介し
て外部に放出されるため、グローブ内面が曇ったり、グ
ローブが変色することが防止され、光透過性の低下や外
観の低下も解消される。

（実施例） 以下、本発明について、第１図および第２図に示す一実
施例にもとづき説明する。

図において１は外囲器であり、この外囲器１は金属製の
カバー２と、ガラスまたは透光性樹脂等よりなる透光性
グローブ３とで構成されている。

４は合成樹脂製のシャーシであり、また５は合成樹脂製
の仕切り盤を示す。

シャーシ４には、金属製の安定器支持板６が固定されて
おり、この支持板６には安定器７が取付けられている。

上記安定器支持板６には上方に切り起こした係止舌片８
・・・が設けられており、これら係止舌片８・・・をシ
ャーシ４に引掛けることによりこの安定器支持板６はシ
ャーシ４に固定されている。そして、この安定器支持板
６には下向きに切り起こした支持舌片９・・・が設けら
れており、これら支持舌片９・・・により上記安定器７
を吊り持ち支持している。

なお、この安定器支持板６は金属製であるので、安定器
７が発熱しても放熱板の作用を奏する。

シャーシ４の上端には図示しない筒状部が形成され、こ
の筒状部に口金１０が被着されている。

口金１０は下端で上記筒状部に嵌め込んだ絶縁性固定リ
ング１１を押え付けており、この固定リング１１とシャ
ーシ４の間に前記カバー２の上端部を挟持している。

カバー２は傘形をなし、その山部が上記固定リング１１
とシャーン４の間で挟持されているものである。なお、
本実施例のカバー２には放熱孔は形成されていない。

上記安定器支持板６には、前記仕切り盤５が連結されて
いる。仕切り盤５は耐熱性合成樹脂、たとえばポリカー
ボネート樹脂により皿形に成形されており、前記外囲器
１の内部をカバー２側とグローブ内部側に区割している
。

仕切りＭ５には上方に延長する引Ｕ）け爪】２・・・が
形成され、これら引掛は爪１２・・・を上記安定器支持
板６に開設した引掛は穴１３・・・に係着させることに
より、この仕切り盤５は安定器支持板６に支持されてい
る。

仕切り盤５の周縁にはフランジ部１４が形成されており
、このフランジ部１４によりカバー２の開口部を閉塞し
ている。

この仕切り盤５と上記カバー２で囲まれた空間に上記安
定器７が収容され、また仕切り盤５と上記グローブ３で
囲まれた空間に屈曲形けい光ランプ１５が収容されてい
る。

屈曲形けい光ランプ１５は、Ｕ字形、Ｗ字形、または鞍
形などであってもよいが、本実施例では、Ｕ字形をさら
の２字形に屈曲したような多曲形けい光ランプを使用し
ている。

このような屈曲形けい光ランプ１５は、両端の封止部が
上記仕切り盤５に開設した挿入孔１６．１６に差込まれ
て安定器７側に臨まされており、図示しない電極が安定
器７および後述する点灯管２１およびコンデンサ２２に
電気的に接続されている。

なお、屈曲形けい光ランプ１５は、挿入孔１６．１６に
差込まれた両端封止部がシロコーンなどのような有機接
着剤１７により仕切り盤５に接着され、これにより仕切
り盤５に機械的に支持されている。

グローブ３は上端部が開口されたほぼ球形をなしており
、上記屈曲形けい光ランプ１５を覆っている。

グローブ３は、乳白グローブ、プラスチッククリアグロ
ーブ、ガラスクリアグローブ、ガラス着色クリアグロー
ブなどの中のいづれであってもよい。

乳白グローブは、透明ガラスに光拡散被膜をコーチング
したもの、または透明合成樹脂に光拡散剤を混合したも
の等のように、光拡散性の半透明のものである。

プラスチッククリアグローブは、透明合成樹脂よりなる
グローブの外面または内面にスリット模様や告口模様の
凹凸を付けて光拡散性を持たせたものである。

ガラスクリアグローブは、ソーダガラスなどにより全く
透明とされたグローブである。

ガラス着色クリアグローブは、上記ソーダガラスなどの
ような全′く透明なガラスに着色剤を添加して、透明度
を損なわない程度の着色を施し、しかも明るさや外観的
イメージを向上させたもので、具体的には青、赤、コバ
ルト、緑、カドミ、クロムなどの着色をしたものである
。

本実施例のグローブ３は、最後のガラス着色クリアグロ
ーブを用いている。

上記グローブ３の上端開口部は、上記カバー２の下端開
口部の内側に差込まれており、このグローブ３の上端面
を前記仕切り盤５のフランジ部１４下面に対向させであ
る。そして、これらグローブ３、カバー２および仕切り
盤５のフランジ部１４で囲まれた空隙にシリコーンなど
からなる有機接着剤１８を充填して、この有機接着剤１
８によりこれら３者を一体的に接合しである。

但し、本実施例では、第２図に示すように、有機接着剤
１８はグローブ３の全周に亙って連続して充填されてい
るのではなく、グローブ３の周方向に沿ってところどこ
ろ接着剤１８を充填させない箇所を設けである。このた
め、このような非接着箇所ではグローブ３の外面とカバ
ー２の内面の間およびグローブ３の上端面と仕切り盤５
のフランジ部１４下面との間に微少な隙間１９が確保さ
れている。このような隙間１９はグローブ３の内部と外
部を導通させており、本発明の通路となっている。

さらに、上記仕切り盤５には、上記屈曲形けい光ランプ
１５の両端封止部が挿入される挿入孔１６．１６間に位
置して、点灯管理設孔２０およびコンデンサ埋設孔２１
が形成されている。これら点灯管理設孔２０およびコン
デンサ埋設孔２１はカバー２内の空間に向けて開口され
ているが、グローブ３側の空間に向けて閉じられており
、これら点灯管理設孔２０およびコンデンサ埋設孔２１
には、それぞれ点灯管２２およびコンデンサ２３が嵌合
されている。

このような構成の実施例の作用を説明する。

ランプ１５の点灯中は、安定器７および屈曲形けい光ラ
ンプ１５が発熱するが、安定器７を収容したカバー２側
と、けい光ランプ１５を収容したグローブ３側は、仕切
り盤５により区画しであるので、ランプ１５から発せら
れる熱が安定器７に悪影響を及ぼすことがないとともに
、安定器７から発せられる熱でランプ１５が過度に温度
上昇されることもない。

そして、ランプ点灯中には、ランプ１５から発せられる
熱でグローブ３内の温度が高くなり、この温度により上
記カバー２、グローブ３および仕切り盤５を接合してい
る有機接着剤１８や、ランプ１５を仕切り盤５に接合し
ている有機接着剤１７から揮発成分が蒸発されることが
ある。

しかしながら、本実施例では、カバー２、グローブ３お
よび仕切り盤５の間に、接着剤１８を充填させない箇所
を設けてグローブ３の内部と外部を導通させた通路１９
を確保しであるので、上記Ｈ機接着剤１７．１８の揮発
成分は、この通路１９を経て外部に逃がされる。

したがって、有機接着剤１７．１８の揮発成分が原因し
てグローブ３の内面が曇ったり、グローブ３が変色する
ことが防止され、光透過性が低下したり、外観が見苦し
くなるなどの不具合は解消される。

本実施例の場合、単にカバー２とグローブ３および仕切
り盤５の間に接着剤１８を充填させない箇所を設けるだ
けでグローブ３の内部と外部を導通させる通路１つを構
成しであるから、その構成は簡単であり、格別な製造手
間を必要としない。

なお、本発明は上記実施例に制約されない。

すなわち、第３図および第４図は本発明の他の実施例を
示し、この実施例においては、グローブ３の全周に亙り
接着剤１８を充填させである。しかしながら、仕切り盤
５のフランジ部１４に、第４図に示すような切欠部３０
．３０を形成し、これら切欠部３０．３０により、グロ
ーブ３内とカバー２内を導通させである。そして、カバ
ー２には外部と通しる放熱孔３１・・・を形成しである
。

このため、グローブ３内は、切欠部３０．３０よりカバ
ー２内の空間および放熱孔３１・・・を介して外部に導
通されている。

よって、グローブ３内で有機接着剤１７．１８の揮発成
分が蒸発されても、切欠部３０．３０からカバー２内の
空間および放熱孔３１・・・を経て外部に放出される。

なお、この実施例の場合、仕切り盤５のフランジ部１４
に形成する切欠部３０．３０を、第４図に示すように、
屈曲形けい光ランプ１５の両端封止部が差込まれる挿入
孔１６．１６の近傍に形成しである。

このようにすると、点灯中に温度上昇が一番大きな電極
近傍に切欠部３０．３０が形成され、この付近の熱が切
欠部３０１３０を通じて上記放熱孔３１・・・から外部
に放出され易くなり、したがって、何機接着剤１７．１
８の揮発成分の蒸発を抑止するようになる。また、電極
近傍の温度上昇を抑えることから、ランプ全体の温度上
昇を防止し、ランプ効率の低下も防止する。

なお、本発明は上記各実施例に制約されるものではない
。

すなわち、グローブ３内と外部を導通させる通路は、グ
ローブ３に直接孔を形成してもよい。

また、点灯回路部品としては安定器の外に高周波点灯回
路部品であってもよく、さらにグローブ３の形状は一端
が閉塞された筒形のものであってもよい。

そして、けい光ランプはアマルガムを封入したタイプで
あってもよい。

［発明の効果コ 以上説明したように本発明によると、ランプ点灯中にグ
ローブ内部の温度が高くなって有機接着剤から揮発成分
が蒸発されても、この揮発成分はグローブ内と外部を導
通させた通路を介して外部に放出されるため、グローブ
内面が曇ったり、グローブが変色することが防止され、
光透過性の低下や外観の低下も解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示し、第１図
はけい光ランプ装置全体の断面図、第２図は分解した斜
視図、第３図および第４図は本発明の他の実施例を示し
、第３図はけい光ランプ装置全体の断面図、第４図は分
解した斜視図である。 １・・・外囲器、２・・・カバー、３・・・グローブ、
５・・・仕切り盤、７・・・安定器、１０・・・口金、
１５・・・屈曲形けい光ランプ、１８・・・有機接着剤
、１９・・・通路、３０・・・切欠部、３１・・・放熱
孔。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 口金を備えたカバーおよびこのカバーに連結されたグロ
   ーブとで外囲器を構成し、この外囲器の内部を仕切り盤
   により上記カバー側とグローブ側に区割し、上記カバー
   と仕切り盤で囲まれた空間に点灯回路部品を収容すると
   ともに、上記グローブと仕切り盤で囲まれた空間に屈曲
   形けい光ランプを収容し、かつ上記グローブの内部に面
   して揮発成分を含む接着剤を用いたけい光ランプ装置に
   おいて、 上記グローブ内と外部を導通させる通路を形成したこと
   を特徴とするけい光ランプ装置。