JPH01294203A - 磁気記録再生方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は磁性媒体に情報、特にデジタル情報を記録再
生する磁気記録再生方式に関するものである。

［従来の技術］ 第６図、第７図は例えば「磁気記録の理論」（西用正明
著、朝食書店、１９８５年）の図１　、７　（ａ）等に
示されている従来の磁気記録装置による情報の記録及び
再生動作を説明するための動作説明図である。

図において、（１）はコア（１ａ）、コイル（１ｂ）及
び空隙（１ｃ）より溝底される磁気ヘッド、（２）は記
録時には磁気ヘッド（１）に記録データに応じた電流を
流し、再生時しこは磁気ヘッド（１）からの再生信号を
処理し、情報を復元する記録再生増幅回路、（３）は記
録情報発生回路、（４）は信号線、（５）は情報を記録
する磁性媒体、（ａ）は磁性媒体（５）中の飽和磁化の
方向を矢印で示す磁化状況図、（ｂ）は記録情報、（Ｃ
）はコイル（１ｂ）を流れるヘット電流。

（ｄ）は再生時においてコア（ｌａ）を通る磁束、（ｅ
）はコア（１ａ）を通る磁束の暁闇変化よりコイル両端
に発生する再生信号電圧、（ｆ）は再生信号電圧（ｅ）
より求めた再生情報である。

次に動作について説明する。まず、情報の記録時には、
記録情報の２進データの“ＯＩＩと１″のデータ別にお
いて５例えばＩＩ　Ｉ　ＩＩの位置でコイルを流れるヘ
ッド電流を反転させると定めれば“１”の位置で空隙（
１ｃ）を通る磁束が反転する。その磁束の向きに対応じ
て、磁性媒体（５）上の飽和磁化の方向が定まり磁化反
転の列ができる。

次に、情報の再生時には、磁性媒体（５）が磁気ヘッド
（１）に対して移動運動していて、磁性媒体（５）上の
飽和磁化の方向が反転している位置、即ち磁化遷移位置
で、コア（１ａ）を通る磁束が急激に変化する６それに
よりコイル（１ｂ）の両端に再生信号電圧が発生する。

この再生信号電圧のピーク位置を検出することによって
磁性媒体（５）上の飽和磁化方向の遷移位置がわかり、
したがって記録情報のｒｉ　１　ｒｒの位置がわかるの
で、記録情報が再生できる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の記録再生方式は以上のように構成され、その再生
信号電圧のピークが必ず正負交互の極性で出現するので
、再生信号には、パ信号ピークが存在する″と″信号ピ
ークが存在しない″の２種類の情報のみしか保有させる
ことができなかった。

もし、信号ピークの正負いずれの極性をも自由に出すこ
とが可能であれば、信号ピークには正のピークが存在す
る”と負のピークが存在する′″と″ピークが存在しな
い″という３種類の情報を保有させることができ、磁性
媒体（５）の一定の領域にＮ個の信号ピークを発生させ
るように磁性媒体（５）を磁化すれば、ｌｏｇ２３’＝
　Ｎｌｏｇ、　３　岬１．５８５Ｎより最大約１．６Ｎ
の情報量が収容できる。しかし、従来の方式では上述の
ように２種類の情報のみしか保有させることができない
ので、上記の場合、ｌｏｇ２２　ｎ＝　Ｎ　ｌｏｇ、　
２　＝　Ｎの情報量しか収納できず。

情報の記録密度を上げることができないという問題点が
あった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、磁性媒体上に３種類の情報を保有させること
ができ、従来に比べより多くの情報量が記録できる磁気
記録再生方式を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る磁気記録再生方式は、一方の飽和磁化レ
ベルから他方の飽和レベルへの急激な磁化レベル変化と
、一方の飽和磁化レベルから他方の飽和レベルへの緩や
かな磁化レベル変化とを、上記磁性媒体に記録情報に応
じ適宜切換え与える情報記録回路と、上記磁性媒体の緩
やかな磁化レベル変化によって生じた磁化遷移位置は検
出せず、上記急激な磁化レベル変化によって生じた磁化
遷移位置のみを検出し、その検出に応じて発生する再生
信号電圧のピーク値の極性を検出して３種類の情報をも
つ再生信号を得る情報再生回路とを備えたものである。

［作　用コ この発明に係る磁気記録再生方式は、記録時に一方の飽
和磁化レベルから他方の飽和レベルへの緩やかな磁化レ
ベル変化を磁性媒体に適宜切換え与え、再生時に、この
緩やかな磁化レベル変化によって生じた磁化遷移位置は
検出されないようにしたので、特定の飽和磁化レベルか
ら他方の飽和磁化レベルに移るときのみのピーク、すな
わち同極性の信号をいくつでもつくることができ、それ
により、再生信号電圧のピークの有無とそれの極性との
３種類の情報を含む再生信号を取り出すことができる。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明の一実施例の概略構成を示すブロック線図
、第２図、第３図はそれの動作説明図である。

第１図において、（１）は磁気ヘッド、（３）は記録情
報発生回路、（６）は情報記録回路、（７）は情報再生
回路、（７ａ）はそれの正極性？−り位置出力端子、（
７ｂ）は負極性ピーク位置出力端子、（８）は磁気ヘッ
ド（１）に一方の飽和磁化レベルから他方の飽和レベル
への急激な磁化レベル変化を与えるヘッド電流（ｇ）を
生成する急激電流変化手段、（９）は磁気ヘッド（１）
に一方の飽和磁化レベルから他方の飽和レベルへの緩や
かな磁化レベル変化を与えるヘッド電流（ｈ）を生成す
る緩やか電流変化手段、（１０）はこれら面電流変化手
段（８）（９）の出力を記録情報発生回路（３）からの
記録情報に応じ切換えてヘッド記８電流（ｃ）として磁
気ヘッド（１）に与える切換手段、（１１）は再生信号
電圧（ｅ）から正極性ピークを検出する正極性ピーク検
出手段、　（１２）は再生信号電圧（ｅ）から負極性ピ
ークを検出する負極性ピーク検出手段である。第２図に
おいて、（ａ）は磁性媒体中の磁化の方向と大きさを矢
印で示す磁化状況図、（ｃ）はヘッド記録電流、（ｄ）
は再生時におけるヘッドコア磁束、（、）は再生信号電
圧である。

第３図は磁性媒体のヒステリシスループで、Ｈは磁場の
強さ、Ｂは磁束密度、ＨＣは保磁力、Ｂｓは飽和磁束密
度、Ｂｒは残留磁束密度、　（１３）は一方の飽和磁束
密度と他方の飽和磁束密度との間のヒステリシスループ
であるメジャーループ、　（１４）は飽和磁束密度以下
の磁束密度間のマイナーループである。

次に、第２図及び第３図によってこの実施例の動作を説
明する。予め磁性媒体が交流消去されているとする。そ
の場合、磁性媒体の状態はＨ＝０゜Ｂ＝Ｏすなわち原点
Ｐに存在するにの状態にある磁性体に磁場をかけると、
磁性体の状態はマイナーループ（１４）にのって移動し
、さらにメジャーループ（１３）にのって移動する。磁
場が飽和磁化レベルを達成させるに足りるほど強い場合
は、状態は点Ｑに達し、磁場がとり去られると、メジャ
ーループにのって点Ｒに達する。点Ｒに達した磁性体は
飽和磁化レベルＢｒを示している。一方、磁場がそれほ
ど強くない場合は、磁性体は磁場の強さに応じ異ったマ
イナーループ（１４）を通り点Ｓや点Ｔに達する。これ
らはもちろん飽和磁化レベルを示さない。

今、情報記録回路（６）によって磁気ヘッド（１）に第
２図（ｃ）に示すヘッド電流を流すと、緩やか電流変化
手段（９）からのヘッド電流（ｈ）が切換手段（ｌＯ）
によって与えられたヘッド電流の勾配が緩やかになって
いる部分では、ヘッドコアがつくり出す磁場は飽和磁化
レベルをつくりだすほど大きくなく、磁性媒体は上述し
た過程を経て、最終的には第２図（ａ）のようになる。

再生の際は、磁性媒体の磁化状況（ａ）からコアを通る
磁束が（ｄ）のようになり、再生信号電圧は（ｅ）のよ
うになる。緩やかな勾配のヘッド電流で磁化されている
部分では、ヘッドコア磁束（ｄ）は一方の飽和レベルか
ら他方の飽和レベルにゆるやかに変化している。ので、
その時間微分として表現される再生信号電圧（ｅ）はピ
ーク値とならず、それの磁化遷移位置は通常のピーク検
出装置では検出できない。これによって、同じ極性のピ
ークをいくつでもつづける再生信号電圧（ｅ）を得るこ
とが可能となる。

このような記録方式を実現する一例を第４図及び第５図
によって説明する。第４図はこの実施例における情報記
録回路の一例を示す回路図、第５図はそれの動作を説明
するタイムチャートである。

図において、　（１５）は電源、（１６）はグランＦ、
（Ｉ７）は電流上限値を定める抵抗、（１８）は時定数
調整用のインダクタンス、（１９）は電流反転用のスイ
ッチ、（２０）は時定数切換え用スイッチ、　（１９）
（２０）はスイッチとして示したが通常はトランジスタ
回路で構成され、記録情報発生回路（３）からの記録情
報に応じ電子的に開閉されるものである。第５図におい
て、（ｇ）はスイッチ（２０）を閉じているときの急激
変化ヘッド電流波形、（ｈ）はスイッチ（２０）を開い
たときの緩やか変化ヘッド電流波形、（ｃ）はスイッチ
（１９）　（２０）の開閉を記録情報に応じ制御して得
られたヘッド記録電流波形である。

〔発明の効果コ 以上のようにこの発明によれば、一方の飽和磁化レベル
から他方の飽和レベルへの急激な磁化レベル変化と、一
方の飽和磁化レベルから他方の飽和レベルへの緩やかな
磁化レベル変化とを、磁性媒体に記録情報に応じ適宜切
換え与える情報記録回路と、上記磁性媒体の緩やかな磁
化レベル変化によって生じた磁化遷移位置は検出せず、
急激な磁化レベル変化によって生じた磁化遷移位置のみ
を検出し、その検出に応じて発生する再生信号電圧のピ
ーク値の極性を検出して３種類の情報をもつ再生信号を
得る情報再生回路とを備えたので。

再生信号に同極性のピーク信号をいくつでもつくること
ができ、符号化方式の工夫により再生信号に多くの情報
を付与することが可能となり、記録容量の大幅な増加が
可能な磁気記録再生方式が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の概略構成を示すブロック
線図、第２図、第３図はそれの動作説明図、第４図はこ
の実施例における情報記録回路の一例を示す回路図、第
５図はそれの動作を説明するタイムチャート、第６図及
び第７図は従来の磁気記録装置による情報の記録及び再
生動作を説明するための動作説明図である。 図において、（１）は磁気ヘッド、（３）は記録情報発
生回路、（５）は磁性媒体、（６）は情報記録回路、（
７）は情報再生回路、（８）は急激電流変化手段、（９
）は緩やか電流変化手段、（１０）は切換手段、（１１
）は正極性ピーク検出手段、（（２）は負極性ピーク検
出手段、（ａ）は磁性媒体中の磁化状況図、（Ｃ）はヘ
ッド記録電流、（ｄ）はヘッドコア磁束、（ｅ）は再生
信号電圧、（ｇ）は急激変化ヘッド電流、（ｈ）・は緩
やか変化ヘッド電流である。 図中同一符号は同一あるいは相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気ヘッドに記録電流を流して磁性媒体を磁化させるこ
   とにより情報を記録し、磁化された上記磁性媒体の磁化
   遷移位置を検出して情報を再生する磁気記録再生方式に
   おいて、一方の飽和磁化レベルから他方の飽和レベルへ
   の急激な磁化レベル変化と、一方の飽和磁化レベルから
   他方の飽和レベルへの緩やかな磁化レベル変化とを、上
   記磁性媒体に記録情報に応じ適宜切換え与える情報記録
   回路と、上記磁性媒体の緩やかな磁化レベル変化によっ
   て生じた磁化遷移位置は検出せず、上記急激な磁化レベ
   ル変化によって生じた磁化遷移位置のみを検出し、その
   検出に応じて発生する再生信号電圧のピーク値の極性を
   検出して３種類の情報をもつ再生信号を得る情報再生回
   路とを備えたことを特徴とする磁気記録再生方式。