JPH01291193A - 密閉された時計ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、密閉された時計ケースに関し、特に、ガラス
がおよび固定ねじにより後面カバーが固定された胴部兼
ガラス縁部を有し、この胸部兼ガラス縁部は、ケースの
内側にムーブメント（時計機構の本体）を位置決めして
固定するのに役立つ取付はリングを収容するようになっ
ている密閉された時計ケースに関する。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の一つの目的は、確実なシステムにより密閉され
かつ非常に平らで、非常に軽い上記の種類の密閉された
時計ケースであって、特に時計ケースのための貴金属の
使用を管理する規則に従って時計ケースがプラチナまた
は金のケースとして作られているときに貴金属の著しい
節約になる密閉された時計ケースを提供することである
。実際に、これらの規則は、そのような例では、そのよ
うなケースの全ての外側金属部品を貴金属で作らなけれ
ばならないことを規定している。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のこの目的を達成するには、胴部兼ガラス縁部は
、一方が他方内に摩擦により保持されている二つの同心
の環状部品を有し、これらの二つの部品のうちの内側部
品は好ましくは普通の金属またはプラスチック製の剛性
リングであり、これらの二つの部品のうちの外側部品は
貴金属で作られ、かつ剛性リングの少なくとも半径方向
外側の面をおおうケーシングを形成している密閉された
時計ケースを設ければよい。

剛性リングは、貴金属ケーシングに設けられた内側切り
欠きに截る周方向肩部を有し、その中でガラスが貴金属
ケーシングに設けられた内側切り欠き内に結合され、後
面カバーが、剛性リングにねじこまれた固定ねじにより
胴部兼ガラス縁部の平らな底面に保持され、前記固定ね
じにより、締めつけられたときに、取付はリングと時計
のムーブメントを剛性リングの開口にクランプすること
と、前記後面カバーと前記胴部兼ガラス縁部との間に設
けられたシールを圧縮することが確保され、後面カバー
、貴金属ケーシングおよびガラスのみが時計ケースの外
側部品を形成する。

〔発明の効果〕

これらの特徴により、胴部兼ガラス縁部を形成する二つ
の部品のうちの外側部品、従ってケーシングがどんな力
も吸収する必要がないことが保証される。その結果とし
て、最少量の材料を用いて設計することができ、それに
よってこれまで知られた従来の単片構造に比較して、使
用貴金属量が６０〜７０χに相当減少することになる。

しかしながら、ケースが石英ムーブメントを収容する場
合にバッテリーを交換できるように、未熟な人でさえ著
しく手入れしやすい、ねじこみ型後面カバーを有するケ
ースの全ての技術的な利益が保持される。

使用貴金属の量をなおいっそう減少させるには、開口が
ガラスまたは他の非金属材料製の板により閉じられた貴
金属リングを有する後面カバーを用いればよい。

胴部兼ガラス縁部の底面に形成されるずらされた座を用
いて、固定ねじを締めつけることによりこれらの庫内に
圧縮されるシールを受け入れると、後面カバーと胴部兼
ガラス縁部の間に置かれたシールを有する周知の設計と
比較して時計ケースの厚さがさらに減少する。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示した実施例により説明する。

図面に示された二つの代表的な実施例の各々による密閉
された時計ケース３０は、全体的に１で示された胴部兼
ガラス縁部を有する。この胴部兼ガラス縁部１は二つの
同心の環状部品２と３を有し、これらの部品は摩擦係合
により一方が他方の内側に嵌められている。これらの二
つの部品のうちの内側部品は、普通の金属またはプラス
チックで作ることができる剛性リング２である。他方で
は、胴部兼ガラス縁部１を形成する二つの部品のうちの
外側部品は貴金属、例えば金またはプラチナで作られ、
かつ剛性リング２の周囲の半径方向外側面をおおうケー
シング３を形成する。

貴金属ケーシング３は、その内面に、上方に面する表面
を有する環状の切り欠きまたは溝４を有し、その表面に
は剛性リング２の半径方向に突出するフランジまたは周
方向肩部５が載っていて、剛性リング２がケーシング３
の内側を軸方向下方に滑らないように防止する。図面に
示した位置のように、部品２と３が一緒に正しく嵌まっ
ている位置では、剛性リング２とケーシング３のそれぞ
れ平らな底面６と７が同じ平面にあり、かつさらに以下
に見られるように、時計ケース３０の後面カバー８のた
めの支持体として役立つ。

第二の環状切り欠きまたは溝９がケーシング３の上端に
形成されていて、ガラス板１０を受け入れるが、このガ
ラス板は、胴部兼ガラス縁部１の上部開口を密閉状態に
閉じるように溝９に結合されると共に、ガラス／ケーシ
ング組立体の剛性を増加する。剛性リング２は、ガラス
１０がケーシング３に固定される前にケーシングの内側
に挿入され、これによってケーシング３に、ガラスｌＯ
に結合するために必要な程度の剛性が与えられるのは明
らかである。切り欠き４と肩部５が存在するため、剛性
リング２をケーシング３の上部開口を経て挿入すること
しかできない。

ガラス１０を通して見ることができる剛性リング２の上
面１１を例えば金属の層で装飾することもでき、または
隠すこともできる。第１図の例では、ガラス１０を通し
て見ることができる剛性リング２の上面１１は、装飾リ
ングまたは不透明な装飾層１２により隠されており、こ
の層は文字盤とし設計することができ、かつ胴部兼ガラ
ス縁部１の適当な座または凹所に位置させることができ
る。第２図の例では、１２ａで示された装飾剛性リング
がガラス１０の底面に結合され、またはこれと一体とし
て形成されている。その装飾謝性リングはサファイヤ、
セラミックまたは貴金属で作ることができる。

組立過程のこの時点で、指針面１４を備えたムーブメン
ト１３を胴部兼ガラス縁部１の底部開口を経てケース３
０の内側に配置することができる。ムーブメント１３と
指針面１４は、取付はリング１５の助けで周知の仕方で
時計ケース内に位置決めされる。

後面カバー８を当てることによりケース３０を閉じる前
に、一つまたは複数のシールを所定の位置に配置するこ
とができる。図示した二つの例では、二つのシールが、
種々の直径と三角形横断面を有する環状のリング１６ａ
と１６ｂの形態に設けられている。１６ａで示されたこ
れらのリングのうちの一つは、胴部兼ガラス縁部１の底
面６．７をわずかに越えて突出するように位置し、かつ
特に、剛性リング２の半径方向外方に面する円筒状周面
と、ケーシング３の底面７から上方にかつ半径方向内方
に傾斜した環状の斜めの面１７との間に形成された座に
配置されている。１６ｂで示された第二のシールは、後
面カバー８の環状リブ１８の周りに位置している。

一度シール１６ａ、１６ｂが位置決めされると、後面カ
バー８を当てることによりケースを閉じることができる
が、その直径は、ケーシング３の内部開口の直径を越え
るようなものである。

後面カバー８を胴部兼ガラス縁部ｌに固定するには、角
度的に間隔を置いた位置で剛性リング２に機械加工され
たタップ孔２０にねしこまれる固定ねじ１９を用いれば
よい。これらの固定ねじ１９を締めつけると、後面カバ
ー８の表面が取付はリング１５の部分、この場合にはリ
ブ２２と係合することにより所定の位置にクランプされ
、次いで前記取付はリング１５は指針面１４を下方に面
する環状支持面２１に押圧する。

同時に、固定ねじ１９を締めつけると、後面カバー８の
外縁の上面が剛性リング２とケーシング３の底面６と７
にそれぞれ押圧されると共に、同時にシール１６ａ、１
６ｂが押圧され、その際シール１６ｂは、剛性リング２
の環状の斜めの面２３（ケーシング３の斜面１７と同様
な）と、後面カバー８のリブ１８の半径方向外方に面す
る円筒状面との間に形成された空間内に配置された座に
圧縮される。

後面カバー８が当てられる表面６と７に対して軸方向に
ずらされた座のシール１６ａと１６ｂの意図した配置の
結果として、前述したケース３０の厚さをさらに減少で
きることが注目されよう。

ケーシング３をさらに軽くするには、その内面に凹所２
４を設ければよいが、それによって結果として時計ケー
ス３０の外観に影響を与えずに、使用貴金属の重さと量
をさらに減少させることができる。

貴金属を管理する規則に固執しながら使用貴金属の量を
減少させるもう一つの方法は、全体が貴金属で作られた
後面カバー８を、第１図の例に示されているように、二
つの部品、すなわち貴金属製の外側リング２５と、その
開口の内側に結合されるガラスまたは他の非金属材料製
の板２６とを含む後面カバーと取り替えることを含む。

本発明の特別な好ましい実施例を例証の目的のために詳
細に開示したけれども、部品の再配置を含む、開示され
た装置の変更または修正は本発明の範囲内にあることが
認められよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による時計ケースの第一の実施例の部分
的に断面した側面図、第２図は第１図と同様な部分断面
図であるが、本発明の第二の実施例を示す図である。 １・・・胴部兼ガラス縁部、２・・・剛性リング、３・
・・ケーシング、４・・・第一の内側切り欠き、５・・
・周方向肩部、６，７・・・平らな底面、８・・・後面
カバー、９・・・第二の内側切り欠き、１０・・・ガラ
ス、１３・・・ムーブメント、１５・・・取付はリング
、１６ａ、１６ｂ・・・シール、１９・・・固定ねし

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）密閉された時計ケースにおいて、ガラスと後面カ
   バーが固定される胴部兼ガラス縁部を備え、この胴部兼
   ガラス縁部は、ケース内にムーブメントを位置決めして
   固定するのに役立つ取付けリングを収容しており、かつ
   一方が他方内に摩擦により保持される二つの同心の環状
   部品を有し、これらの二つの部品のうちの内側部品は普
   通の金属またはプラスチック製の剛性リングであり、こ
   れらの二つの部品のうちの外側部品は貴金属で作られ、
   かつ剛性リングの少なくとも半径方向外側の面をおおう
   ケーシングを形成し、剛性リングは周方向肩部で貴金属
   ケーシングの第一の内側切り欠きに載っており、ガラス
   が貴金属ケーシングの第二の内側切り欠き内に結合され
   、後面カバーは、剛性リングにねじこまれた固定ねじに
   より胴部兼ガラス縁部の平らな底面に保持され、前記取
   付けリングは前記ムーブメントと共に剛性リングの開口
   に挿入可能であり、前記時計ケースはさらに前記後面カ
   バーと前記胴部兼ガラス縁部との間に少なくとも一つの
   シールを有し、前記固定ねじにより前記後面カバーが前
   記シールを圧縮し、前記後面カバーは前記取付けリング
   と前記ムーブメントを前記剛性リングの前記開口内に確
   実にかつ不動に支持し、後面カバー、貴金属ケーシング
   およびガラスは時計ケースの唯一の外側部品である時計
   ケース。
2. （２）後面カバーは、開口がガラスまたは他の非金属材
   料製の板により閉じられた貴金属リングを有する、請求
   項１に記載の時計ケース。
3. （３）剛性リングの頂部が、その上に配置された不透明
   な装飾層および前記頂部とガラスの間に配置された装飾
   リングのうちの一方によりおおわれている、請求項１に
   記載の時計ケース。
4. （４）装飾リングが、胴部兼ガラス縁部の座に収容され
   る、請求項３に記載の時計ケース。
5. （５）装飾リングがガラスの底面に固定されるか、また
   はガラスと共に一体として形成される、請求項３に記載
   の時計ケース。
6. （６）胴部兼ガラス縁部の底面に形成されているずらさ
   れた座を有し、このずらされた座は各々、その中にそれ
   ぞれの前記シールを前記取付けねじと前記後面カバーに
   より圧縮するように受け入れる、請求項１に記載の時計
   ケース。
7. （７）剛性リングに面するケーシングの内面にケーシン
   グの材料の量を減らすように凹所が形成されている、請
   求項１に記載の時計ケース。
8. （８）環状の胴部品と、前記胴部品の一方の側に配置さ
   れたガラスと、前記ガラスを前記胴部品に前記ガラスの
   全周縁部分に沿って密閉状態に連結するための手段と、
   前記胴部品に前記ガラスと反対側に配置された後面カバ
   ーと、前記後面カバーを前記胴部品に取り外し可能に連
   結するためおよび前記後面カバーの全周縁部分に沿って
   前記胴部品と前記後面カバーの間の密閉を行うための手
   段とを有し、前記胴部品は、剛性のある材料で作られた
   内側リングと、貴金属で作られかつ前記内側リングの周
   りに密接なかつしっかりした係合状態で延びている外側
   リングとを有する、密閉された時計ケース。