JPH01288639A - 湿式摩擦材 - Google Patents

湿式摩擦材

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JPH01288639A
JPH01288639A JP11440588A JP11440588A JPH01288639A JP H01288639 A JPH01288639 A JP H01288639A JP 11440588 A JP11440588 A JP 11440588A JP 11440588 A JP11440588 A JP 11440588A JP H01288639 A JPH01288639 A JP H01288639A
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JP
Japan
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friction
wet
fiber
friction material
resin
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Pending
Application number
JP11440588A
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English (en)
Inventor
Kazuya Morita
和也 森田
Hideto Nakagawa
英人 中川
Eiji Hamada
浜田 英二
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Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は油中で使用される湿式多板クラッチに適した摩
擦材に関するものであり、特に4輪駆動車(以下4WD
車という)のトランスファ等の連続すべり状態で使用さ
れる湿式多板クラッチに適した摩擦材に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 従来、この種の湿式多板クラッチは、通常金属製の基板
の表面に摩擦材を接着した複数の環状ディスクプレート
と金属板などの1枚板からなるセパレートプレートとを
交互に配し、セパレートプレートを駆動軸側にスプライ
ン歯を介して取り付け、かつディスクプレートを被動軸
側にスプライン歯を介して取り付け、これらを潤滑油内
で圧接させ、ディスクプレートとセパレートプレートと
の間に生しる摩擦力により係合させる機構てあり、例え
は自動車における自動変速装置や、4WD車のトランス
ファ等に多用されている。
上記のディスクプレートに接着される摩擦材は、古くは
焼結合金でありだが、最近は熱硬化性樹脂を含浸、硬化
させた紙質基材の摩擦材が主流である。この紙質基材の
摩擦材は一般的に、バルブ、レーヨン、ポリアミドなど
の有機繊維、石綿、ロックウール、ガラス繊維などの無
機繊維と、摩擦調整剤、充填材とを抄紙した紙質基材を
熱硬化性樹脂で硬化させることにより得られる。
(例えは特開昭57−85876号公報、特開昭59−
175639号公報) 〈発明が解決しようとする問題点〉 近年操縦安定性の面やレジャー指向から4WD車が広く
普及しているか、4WD車の場合乾いた路面を低速度て
大きなハンドルを切った時(例えは車庫入れや、狭い道
路から広い道路に出る時など)に、ブレーキがかかった
ような状態になるタイトコーナブレーキング現象を起こ
す。このタイトコーナブレーキング現象を防止するため
に、摩擦クラッチが連続的にスリップして自動車の旅回
を許すような装置が用いられている。
ここに用いられる摩擦クラッチは、連続的にすべらせて
使用されるのて、従来の湿式多板クラッチては、すべり
面の油膜切れを起こし、スティックスリップが発生しや
すくなるという問題点がある。このスティックスリップ
とは振動体に摩擦力か作用するために起きる運動で、振
動体が支持体との間に相対的に付着する期間とすべって
いる期間から構成されている運動であり、車輌のビビリ
として現われ、運転者等に不快感を与えるばかりでなく
、摩擦材の耐久性に悪影響を与える。
ずへり面の油膜切れの改善策として、摩擦材表面に油溝
を設けたり(例えば、特開昭58−77935号公報)
、また摩擦材の表面に開口する貫通孔を設けたディスク
(例えは実開昭62−54331号公報)か考えられて
いた。しかし、これらの方法は油の循環を良くし、耐熱
性を向上するのに効果は見られるが、摩擦材の表面に設
けられた溝や孔の切り口にケバ立ちか起こり、焼りを促
進したり、ライニング剥離をお発するという問題点があ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明の目的は、上記の問題点を解決し、特に連続すべ
り状態で使用される湿式多板クラッチに適した湿式摩擦
材を提供するものである。
すなわち、本発明は、繊維成分、熱硬化性樹脂および摩
擦調整剤からなる湿式摩擦材において、前記熱硬化性樹
脂がアルキルベンゼン変性フェノール樹脂であることを
特徴とするものである。
本発明の湿式摩擦材の骨格部分を構成する繊維成分は、
木材パルプ、リンターパルプ、芳香族ポリアミド繊維、
ノホロイト織紐なとの有a!&繊維やガラス繊維、チタ
ン酸カリウム繊維、シリカ繊維、ロックウール繊維など
の無機繊維であり、これらの単独または2種以上の混合
物が使用される。繊維成分の適正な配合量は全摩擦材中
の40〜75重景%である。
本発明のアルキルベンゼン変性フェノールホルムアルデ
ヒド樹脂に用いられるフェノール類にはフェノール、ク
レゾール、キシレノール、カテコール、レゾルシン、お
よびビスフェノールAなどがあり、ポルムアルデヒド類
としては、ポルマリン、バラポルムアルデヒドおよびヘ
キサメチレンテトラミンなどが使用できる。
変性のために用いられるアルキルベンゼンとしては、メ
チルベンゼン、ジメチルベンゼン、トリメチルベンゼン
などが用いられる。
本発明で用いられるアルキルベンゼン変性フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂は、例えば、アルキルベンゼンとホ
ルムアルデヒドを酸性触媒下で反応させアルキルベンゼ
ンホルムアルデヒド樹脂を得る。さらに前記のアルキル
ベンゼンホルムアルデヒド樹脂とフェノール類およびホ
ルムアルデヒド類をアルカリ金属、アルカリ土類金属の
水酸化物やアンモニア、アミン類なとのアルカリ性触媒
の下で縮合反応を進め、所定の温度まで減圧脱水し、メ
タノールなどの溶剤を添加することにより、液状のアル
キルベンゼン変性フェノールポルムアルデヒド樹脂を得
ることができる。
アルキルベンゼンの変性量は、変性フェノールホルムア
ルデヒド樹脂に対して10〜50重量%が好ましい。
本発明で用いる摩擦調整剤としては、例えはアルミニウ
ム粉末、ゴム粉末、カシューダスト、グラファイト粉末
である。その他に硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化
鉄、珪藻土などの無機充填材を使用することもできる。
本発明の湿式多板クラッチを製造するには、繊維成分、
摩擦調整剤、必要に応じて無機充填材や定着剤を水中に
分散させたのち、円網や短網や長網抄造機で抄紙し、乾
燥後所定の型に打抜く。つぎに打抜かれた基材にアルキ
ルベンゼン変性フェノールホルムアルデヒド樹脂を含浸
させ、乾燥後加熱加圧成型して湿式摩擦材が得られる。
〈発明の作用および効果〉 本発明の湿式摩擦材は、繊維基材および摩擦調整剤から
なる紙質基材にアルキルベンゼン変性フェノールホルム
アルデヒド樹脂を含浸、硬化させてなることにより、従
来の未変性のフェノールホルムアルデヒド樹脂に比べ、
静摩擦係数を低くすることにかできる。このため湿式ク
ラッチ板の係合時、摩擦材か滑らかにすべり始め、ステ
ィックスリップの発生か抑制され、乗りごこちか良好で
あるばかりでなく、摩擦材の耐久性も向上する。
また、静摩擦係数が小さいため、連続すべり時の油膜切
れか起り難く、油溝等の加工はしなくとも、または最少
限の加工で良く、経済面でも優れた摩擦材である。
〈実施例〉 以下本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定され
るものではない。
(実施例1) リンターパルプ55重量%、ガラス繊維5重量%、アラ
ミド繊維10重量%を水中にて口木度480〜520m
f!、になる様に叩解したのち、珪藻±30重量%を順
次仕込み、分散させ、硫酸ハンドにより定着させたのち
、円網式抄造機により所定の坪量、厚さに抄紙する。こ
の抄紙した基材を所定のリンクに打抜く。
つぎに変性量が10重量%のキシレン変性フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂を上記抄紙した紙質基材100重量
部に対し30重量部をディッピング方法により含浸し、
乾燥後、170℃×2分間加熱加圧成形し、ディスクプ
レートに接着して湿式摩擦材を得る。
(実施例2) 変性量が10重量%のキシレン変性フェノールホルムア
ルデヒド樹脂に代えて、変性量か25重量%のキシレン
変性フェノールホルムアルデヒド樹脂を用いた以外は実
施例1と同様にして湿式摩擦材を得た。
(実施例3) 変性量が10重量%のキシレン変性フェノールホルムア
ルデヒド樹脂に代えて、変性量が50重量%のキシレン
変性フェノールホルムアルデヒド樹脂を用いた以外は実
施例1と同様にして湿式摩擦材を得た。
(比較例) 変性量か10重量%のキシレン変性フェノールホルムア
ルデヒド樹脂に代えて、未変性のフェノールホルムアル
デヒド樹脂を用いた伊賀は実施例1と同様にして湿式摩
擦材を得た。
つきに実施例1〜3、比較例で得られた湿式摩擦材をS
 A E  No、2テスターにより2000サイクル
の摩擦試験を実施した。
試験条件は、 イナーシャ、25にgcm−sec2回
転数; 3600 rpm 負     荷;332kg である。
さらに、低速連続すべり試験機により、スティックスリ
ップ発生時のトルク振幅を測定した。
試験条件は、 負荷845kg  である。
以上の試験によって得られた試験結果を、第1図に係合
サイクル回数と静摩擦係数の関係を示し、第2図に差動
回転数とスティックスリップ発生時のトルク振幅の関係
を示した。
第1図および第2図に示されるように、本発明による実
施例1〜3の湿式摩擦材は、比較例と比べ、静摩擦係数
が低く、かつスティックスリップ発生時のトルク振幅が
小さく車体を振動させることが少ないことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は実施例1〜3および比較例の湿式摩擦
材の試験結果を表し、第1図は係合サイクル回数と静摩
擦係数を表すグラフである。第2図は差動回転数とステ
ィックスリップ発生時のトルク振幅を表すグラフである
。 特許出願人  アイシン化工株式会社 代表者 宮地治夫

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維成分、熱硬化性樹脂および摩擦調整剤からな
    る湿式摩擦材において、該熱硬化性樹脂がアルキルベン
    ゼン変性フェノール樹脂であることを特徴とする湿式摩
    擦材。
JP11440588A 1988-05-11 1988-05-11 湿式摩擦材 Pending JPH01288639A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6231977B1 (en) * 1998-08-19 2001-05-15 Nsk-Warner, K. K. Wet friction material
US7074877B2 (en) 2001-12-14 2006-07-11 Sumitomo Bakelite Company Limited Resin for use in manufacturing wet friction materials, manufacturing method thereof and wet friction material
CN103820077A (zh) * 2012-12-27 2014-05-28 盐城市鑫浩机械制造有限公司 一种用河泥取得摩擦材料填充料的方法

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CN103820077B (zh) * 2012-12-27 2015-06-17 盐城市鑫浩机械制造有限公司 一种用河泥取得摩擦材料填充料的方法

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