JPH0128840B2 - - Google Patents
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- JPH0128840B2 JPH0128840B2 JP15806183A JP15806183A JPH0128840B2 JP H0128840 B2 JPH0128840 B2 JP H0128840B2 JP 15806183 A JP15806183 A JP 15806183A JP 15806183 A JP15806183 A JP 15806183A JP H0128840 B2 JPH0128840 B2 JP H0128840B2
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Landscapes
- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
この発明は、亜鉛・マンガン合金めつき鋼板の
製造方法に関するものである。 一般に亜鉛めつき鋼板は、優れた耐食性を有す
る鋼板として、建材用、家庭電気製品用および自
動車外板用など各分野に広く使用されている。 ところで、近年、省資源、省エネルギーの見地
から、亜鉛めつき鋼板製品の耐久性向上が望まれ
ており、亜鉛めつき鋼板の耐食性を更に高めるこ
とが強く要求されている。 耐食性の高い亜鉛めつき系鋼板として、鋼板に
亜鉛・マンガン合金めつきを施した亜鉛・マンガ
ン合金めつき鋼板が知られている。 しかしながら、亜鉛・マンガン合金めつき鋼板
は、鋼板に対する電気亜鉛・マンガン合金めつき
時の陰極電解効率が電気亜鉛めつき時の陰極電解
効率に比べて低く、約25〜50%である。 電気めつき時の陰極電解効率が低いことは、製
造原価が高くなる上、省エネルギーの見地からも
好ましくない。従つて、亜鉛・マンガン合金めつ
き鋼板を製造するに当り、電気めつき時の陰極電
解効率の改善が強く望まれているが、未だこれを
解決する技術は開発されていない。 亜鉛・マンガン合金は、水溶液からのめつきが
可能であるが、亜鉛イオンおよびマンガンイオン
が水和した状態からのめつきでは、両金属の析出
電位に大きな差があるので、どちらか一方の金属
に偏つた組成の合金しか得られない。従つて、広
範囲な組成の亜鉛・マンガン合金を電気めつきに
よつて得るためには、亜鉛およびマンガン金属イ
オンを錯化して両金属の析出電位を近付けること
が必要である。 上述した問題について本発明者等の研究によれ
ば、錯化剤としてクエン酸ナトリウムを含有する
亜鉛・マンガン合金めつき浴を使用すれば、広範
囲な組成の亜鉛・マンガン合金電気めつきが可能
となることがわかつた。 第1表は、錯化剤としてクエン酸ナトリウムを
含有する亜鉛・マンガン合金めつき浴の組成およ
び電解条件の一例である。 次記第1表に示しためつき浴組成および電解条
件によれば、鋼板に対して、マンガン含有率が0
〜95wt.%の範囲の亜鉛・マンガン合金電気め
製造方法に関するものである。 一般に亜鉛めつき鋼板は、優れた耐食性を有す
る鋼板として、建材用、家庭電気製品用および自
動車外板用など各分野に広く使用されている。 ところで、近年、省資源、省エネルギーの見地
から、亜鉛めつき鋼板製品の耐久性向上が望まれ
ており、亜鉛めつき鋼板の耐食性を更に高めるこ
とが強く要求されている。 耐食性の高い亜鉛めつき系鋼板として、鋼板に
亜鉛・マンガン合金めつきを施した亜鉛・マンガ
ン合金めつき鋼板が知られている。 しかしながら、亜鉛・マンガン合金めつき鋼板
は、鋼板に対する電気亜鉛・マンガン合金めつき
時の陰極電解効率が電気亜鉛めつき時の陰極電解
効率に比べて低く、約25〜50%である。 電気めつき時の陰極電解効率が低いことは、製
造原価が高くなる上、省エネルギーの見地からも
好ましくない。従つて、亜鉛・マンガン合金めつ
き鋼板を製造するに当り、電気めつき時の陰極電
解効率の改善が強く望まれているが、未だこれを
解決する技術は開発されていない。 亜鉛・マンガン合金は、水溶液からのめつきが
可能であるが、亜鉛イオンおよびマンガンイオン
が水和した状態からのめつきでは、両金属の析出
電位に大きな差があるので、どちらか一方の金属
に偏つた組成の合金しか得られない。従つて、広
範囲な組成の亜鉛・マンガン合金を電気めつきに
よつて得るためには、亜鉛およびマンガン金属イ
オンを錯化して両金属の析出電位を近付けること
が必要である。 上述した問題について本発明者等の研究によれ
ば、錯化剤としてクエン酸ナトリウムを含有する
亜鉛・マンガン合金めつき浴を使用すれば、広範
囲な組成の亜鉛・マンガン合金電気めつきが可能
となることがわかつた。 第1表は、錯化剤としてクエン酸ナトリウムを
含有する亜鉛・マンガン合金めつき浴の組成およ
び電解条件の一例である。 次記第1表に示しためつき浴組成および電解条
件によれば、鋼板に対して、マンガン含有率が0
〜95wt.%の範囲の亜鉛・マンガン合金電気め
【表】
つきを施すことが可能である。
ところで、上記により電気めつきが施された亜
鉛・マンガン合金めつき鋼板において、その耐食
性が優れた合金組成域は、マンガン含有率が30〜
90wt.%の範囲内に限られる。しかしながら、マ
ンガン含有率が上記範囲の組成の合金を電気めつ
きする際における陰極電解効率は約25〜50%であ
り、亜鉛めつき鋼板の電気亜鉛めつき時における
陰極電解効率がほぼ100%であることに比べて極
めて低い。 本発明者等は、亜鉛・マンガン合金めつき鋼板
の製造時における上述した問題を解決し、電気め
つき時の陰極電解効率を向上させる方法を開発す
べく鋭意研究を重ねた。 その結果、クエン酸を錯化剤として含有する亜
鉛・マンガン合金めつき浴中に、テルル酸、亜テ
ルル酸およびこれらの可溶性塩類の少くとも1つ
を微量添加することによつて、陰極電解効率を著
しく向上し得ることがわかつた。 この発明は、上記知見に基いてなされたもので
あつて、 Zn2+およびMn2+を主成分とし、錯化剤として
クエン酸を含有し、そして、テルル酸、亜テルル
酸および前記テルル酸または亜テルル酸の可溶性
塩類の少くとも1つを、0.1〜5.0g/の範囲で
含有する電気めつき浴中において、鋼板を陰極と
して前記鋼板に電気めつき処理を施すことに特徴
を有するものである。 この発明方法において、電気メツキ浴中におけ
るテルル酸、亜テルル酸および前記テルル酸また
は亜テルル酸の可溶性塩類の少くとも1つの含有
量を0.1〜5.0g/の範囲に限定した理由は、前
記含有量が0.1g/未満では陰極電解効率の上
昇が10%未満で所期の効果が得られず、一方、前
記含有量が5.0g/を超えると陰極電解効率の
上昇が飽和する上、めつき外観が不均一となるか
らである。 電気めつき浴中に微量のテルルを含有させるこ
とによつて陰極電解効率が大巾に向上する理由は
明らかではないが、めつき皮膜中にテルルが共析
している事実から、この共析したテルルが水素の
発生を抑制しているためであると思われる。 次に、この発明を、実施例によつて更に詳述す
る。 実施例 A 冷延鋼板を脱脂、酸洗した後、第2表に示すめ
つき浴組成および電解条件によつて電気めつき処
理を施した。その結果得られた亜鉛・マンガン合
金の組成および析出効率を第3表および第4表に
示す。なお、第3表は陰極電流密度を20A/dm2
とした場合、また第4表は陰極電流密度を30A/
dm2とした場合である。 下記第3表および第4表からわかるように、め
つき浴中にテルル酸を0.1〜5.0g/の範囲で含
有させた実施例1〜10の場合は、陰極電解効率が
10〜33%上昇しており、微量のテルル酸をめつき
浴中に含有させることによつて、電解効率を著し
く改善することができた。 一方、比較例1,2,4,5のように、テルル
酸の含有量が0.1g/未満の場合は、電解効率
の
鉛・マンガン合金めつき鋼板において、その耐食
性が優れた合金組成域は、マンガン含有率が30〜
90wt.%の範囲内に限られる。しかしながら、マ
ンガン含有率が上記範囲の組成の合金を電気めつ
きする際における陰極電解効率は約25〜50%であ
り、亜鉛めつき鋼板の電気亜鉛めつき時における
陰極電解効率がほぼ100%であることに比べて極
めて低い。 本発明者等は、亜鉛・マンガン合金めつき鋼板
の製造時における上述した問題を解決し、電気め
つき時の陰極電解効率を向上させる方法を開発す
べく鋭意研究を重ねた。 その結果、クエン酸を錯化剤として含有する亜
鉛・マンガン合金めつき浴中に、テルル酸、亜テ
ルル酸およびこれらの可溶性塩類の少くとも1つ
を微量添加することによつて、陰極電解効率を著
しく向上し得ることがわかつた。 この発明は、上記知見に基いてなされたもので
あつて、 Zn2+およびMn2+を主成分とし、錯化剤として
クエン酸を含有し、そして、テルル酸、亜テルル
酸および前記テルル酸または亜テルル酸の可溶性
塩類の少くとも1つを、0.1〜5.0g/の範囲で
含有する電気めつき浴中において、鋼板を陰極と
して前記鋼板に電気めつき処理を施すことに特徴
を有するものである。 この発明方法において、電気メツキ浴中におけ
るテルル酸、亜テルル酸および前記テルル酸また
は亜テルル酸の可溶性塩類の少くとも1つの含有
量を0.1〜5.0g/の範囲に限定した理由は、前
記含有量が0.1g/未満では陰極電解効率の上
昇が10%未満で所期の効果が得られず、一方、前
記含有量が5.0g/を超えると陰極電解効率の
上昇が飽和する上、めつき外観が不均一となるか
らである。 電気めつき浴中に微量のテルルを含有させるこ
とによつて陰極電解効率が大巾に向上する理由は
明らかではないが、めつき皮膜中にテルルが共析
している事実から、この共析したテルルが水素の
発生を抑制しているためであると思われる。 次に、この発明を、実施例によつて更に詳述す
る。 実施例 A 冷延鋼板を脱脂、酸洗した後、第2表に示すめ
つき浴組成および電解条件によつて電気めつき処
理を施した。その結果得られた亜鉛・マンガン合
金の組成および析出効率を第3表および第4表に
示す。なお、第3表は陰極電流密度を20A/dm2
とした場合、また第4表は陰極電流密度を30A/
dm2とした場合である。 下記第3表および第4表からわかるように、め
つき浴中にテルル酸を0.1〜5.0g/の範囲で含
有させた実施例1〜10の場合は、陰極電解効率が
10〜33%上昇しており、微量のテルル酸をめつき
浴中に含有させることによつて、電解効率を著し
く改善することができた。 一方、比較例1,2,4,5のように、テルル
酸の含有量が0.1g/未満の場合は、電解効率
の
【表】
【表】
【表】
【表】
増加量が2〜3%にとどまり、所期の効果は得
られなかつた。また、比較例3,6のように、テ
ルル酸の含有量が5g/を超えた場合は、電解
効率の増加量が飽和した上、逆にめつき外観が不
良となつた。 実施例 B 冷延鋼板を脱脂、酸洗した後、第5表に示すめ
つき浴組成および電解条件によつて電気めつき処
理を施した。その結果得られた亜鉛・マンガン合
金の組成および析出効率を第6表に示す。 下記第6表からわかるように、めつき浴中に亜
テルル酸ナトリウムを0.1〜5.0g/の範囲で含
有させた実施例11〜15の場合は、陰極電解効率が
10〜35%上昇しており、微量の亜テルル酸ナトリ
ウムをめつき浴中に含有させることによつて、電
解効率を著しく改善することができた。 一方、比較例7,8のように亜テルル酸ナトリ
ウムの含有量が0.1g/未満の場合は、電解効
率の増加量が1〜4%にとどまり、所期の効果は
得られなかつた。また、比較例9のように、亜テ
ル
られなかつた。また、比較例3,6のように、テ
ルル酸の含有量が5g/を超えた場合は、電解
効率の増加量が飽和した上、逆にめつき外観が不
良となつた。 実施例 B 冷延鋼板を脱脂、酸洗した後、第5表に示すめ
つき浴組成および電解条件によつて電気めつき処
理を施した。その結果得られた亜鉛・マンガン合
金の組成および析出効率を第6表に示す。 下記第6表からわかるように、めつき浴中に亜
テルル酸ナトリウムを0.1〜5.0g/の範囲で含
有させた実施例11〜15の場合は、陰極電解効率が
10〜35%上昇しており、微量の亜テルル酸ナトリ
ウムをめつき浴中に含有させることによつて、電
解効率を著しく改善することができた。 一方、比較例7,8のように亜テルル酸ナトリ
ウムの含有量が0.1g/未満の場合は、電解効
率の増加量が1〜4%にとどまり、所期の効果は
得られなかつた。また、比較例9のように、亜テ
ル
【表】
【表】
【表】
ル酸ナトリウムの含有量が5g/を超えた場合
は、電解効率の増加量が飽和した上、逆にめつき
外観が不良となつた。 上述した実施例では電気めつき浴中に、テルル
酸または亜テルル酸ナトリウムを含有させた場合
について説明したが、テルル酸または亜テルル酸
の金属塩で、水に溶けてテルル酸イオンまたは亜
テルル酸イオンに解離する可溶性塩類も、テルル
酸または亜テルル酸と同様に陰極電解効率を向上
させる作用を有する。 以上述べたように、この発明方法によれば、鋼
板を陰極とした電気めつき処理により亜鉛・マン
ガン合金めつき鋼板を製造するに当り、電気めつ
き時の陰極電解効率を大巾に向上させ、経済的に
耐食性の優れた亜鉛・マンガン合金めつき鋼板が
製造できる工業上優れた効果がもたらされる。
は、電解効率の増加量が飽和した上、逆にめつき
外観が不良となつた。 上述した実施例では電気めつき浴中に、テルル
酸または亜テルル酸ナトリウムを含有させた場合
について説明したが、テルル酸または亜テルル酸
の金属塩で、水に溶けてテルル酸イオンまたは亜
テルル酸イオンに解離する可溶性塩類も、テルル
酸または亜テルル酸と同様に陰極電解効率を向上
させる作用を有する。 以上述べたように、この発明方法によれば、鋼
板を陰極とした電気めつき処理により亜鉛・マン
ガン合金めつき鋼板を製造するに当り、電気めつ
き時の陰極電解効率を大巾に向上させ、経済的に
耐食性の優れた亜鉛・マンガン合金めつき鋼板が
製造できる工業上優れた効果がもたらされる。
Claims (1)
- 1 Zn2+およびMn2+を主成分とし、錯化剤とし
てクエン酸を含有し、そして、テルル酸、亜テル
ル酸および前記テルル酸または亜テルル酸の可溶
性塩類の少くとも1つを、0.1〜5.0g/の範囲
で含有する電気めつき浴中において、鋼板を陰極
として前記鋼板に電気めつき処理を施すことを特
徴とする、亜鉛・マンガン合金めつき鋼板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15806183A JPS6052591A (ja) | 1983-08-31 | 1983-08-31 | 亜鉛・マンガン合金めつき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15806183A JPS6052591A (ja) | 1983-08-31 | 1983-08-31 | 亜鉛・マンガン合金めつき鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6052591A JPS6052591A (ja) | 1985-03-25 |
JPH0128840B2 true JPH0128840B2 (ja) | 1989-06-06 |
Family
ID=15663439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15806183A Granted JPS6052591A (ja) | 1983-08-31 | 1983-08-31 | 亜鉛・マンガン合金めつき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6052591A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03117429U (ja) * | 1990-03-14 | 1991-12-04 |
-
1983
- 1983-08-31 JP JP15806183A patent/JPS6052591A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03117429U (ja) * | 1990-03-14 | 1991-12-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6052591A (ja) | 1985-03-25 |
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