JPH01288377A - 塗膜形成法 - Google Patents

塗膜形成法

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JPH01288377A
JPH01288377A JP11484988A JP11484988A JPH01288377A JP H01288377 A JPH01288377 A JP H01288377A JP 11484988 A JP11484988 A JP 11484988A JP 11484988 A JP11484988 A JP 11484988A JP H01288377 A JPH01288377 A JP H01288377A
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JP
Japan
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film
coating film
coating
paint
electrodeposition
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JP11484988A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Fujii
藤井 泰弘
Osamu Iwase
岩瀬 治
Tsuguo Nezu
根津 嗣男
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属製品、特に自動車車体の外板及びその部
品に耐チッピング性、防食性および物理的性能などのす
ぐれた塗膜を形成する方法に関する。
自動車車体外板の塗装においては、特に衝撃剥離並びに
それに伴う素材金属の腐食の進行の問題が重視されつつ
ある。例えば、欧米の寒冷地域等では路面凍結を防止す
るために比較的粗粒に粉砕した岩塩を多量に混入しt;
砂利を敷くことが多く、この種の道路を走行する自動車
はその外板部において車輪で跳ね上げられた岩塩粒子や
小石が塗膜面に衝突し、その衝撃により塗膜が局部的に
車体上から全部剥離する衝撃剥離現象、いわゆる“チッ
ピング剥れ”を起すことが屡々ある。この現象により、
車体外面の被衝撃部の金属面が露出し、すみやかに発錆
すると共に腐蝕が進行する。通常、チッピング剥れによ
る塗膜の剥離は車体底部および足まわり部に多いが、7
−ドおよびルーフにまで発生し約半年〜1年で局部的腐
蝕がかなり顕著になることが知られている。
このチッピング剥れならびにこれに基因する腐食の進行
を防止するため、従来から車体外板の金属基体表面の化
成処理ならびに電着塗料、中塗塗料および上塗塗料につ
いて各種の検討が加えられたが、根本的な解決方法は未
だ見い出されていなし1゜ そこで、本発明者らは、上述の問題点を改善するため、
通常の電着塗料、中塗塗料(省略することもある)およ
び上塗塗料からなる金属製品の塗装系において、仕上り
外観を少なくとも同等に保ち、しかも耐チッピング性、
物理的性質及び防食性などが改善された塗膜の形成方法
を提供することを目的として鋭意検討を重ねI;結果、
今回本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、金属製被塗面と電着塗膜との
間に、 (A)一分子中に平均2個以上の遊離インシアナート基
を含有しかつ数平均分子量が500〜20.000のイ
ソシアネート変性ポリブタジェン樹脂、 (B)一分子中に平均2個以上の水酸基を含有し、かつ
数平均分子量が150〜50゜000のポリオール成分
、および (C)導電性フィラー を主成分とする組成物を用いて、静的ガラス転移温度が
一100〜0℃の塗膜(以下、「低Tg塗膜」という)
を形成し、更に必要に応じて、該電着塗膜上に中塗塗膜
及び/または上塗塗膜を形成することを特徴とする塗膜
形成法が提供される。
本発明の特徴は、金属製品に電着塗料、中塗塗料(この
中塗塗料は省略することもできる)および上塗塗料を順
次塗装する工程で、電着塗装に先立って、該金属製品に
上記特定の組成及び物理性状を有する組成物(以下、「
低Tg用組成物」という)をあらかじめ塗装するところ
にある。その結果、耐チッピング性、防食性、物理的性
能などの著しくすぐれた塗膜を形成することができるの
である。すなわち、上記(A)、(B)及び(C)の3
成分を主とする組成物を用いて形成される、ガラス転移
温度(Tg)が−lOO〜0℃の範囲に調整された低T
g塗膜は、電着塗膜、中塗塗膜および上塗塗膜に比べて
軟質で、かつ三次元に架橋し粘弾性にすぐれているので
、かかる塗膜を介して金属被塗面上に電着塗膜、さらに
中塗塗膜および/または上塗塗膜を形成すると、これら
の塗膜面に岩塩や小石などによる強い衝撃力が加えられ
ても、その衝撃エネルギーの殆どまたは全ては該低Tg
塗膜内に吸収され、チッピング剥離などの問題点が解消
される。つまり、上記低Tg塗膜が外部からの衝撃力の
緩衝作用と塗膜の凝集力による反発作用を呈して耐チッ
ピング性を著しく改良し、チッピング剥れによる金属製
品の発錆、腐食を防止でき、しかも岩塩、小石などの衝
突による上塗り塗膜の劣化も解消できる。
以下に、本発明の塗装方法について具体的に説明する。
金属製被塗面を有する製品二本発明の方法によって塗膜
を形成せしめる被塗物であって、電着塗装することが可
能な金属表面を有する素材であれば何ら制限を受けない
。例えば、鉄、銅、アルミニウム、スズ、亜鉛ならびに
これらの金属を含む合金、およびこれらの金属、合金の
メツキ、もしくは蒸着製品などがあげられ、具体的には
これらを用いてなる乗用車、バス、トラック、オートバ
イなどの車体外板がある。また、該製品の金属製被塗面
は、あらかじめリン酸塩もしくはクロム酸塩−などで化
成処理しておくことが好ましい。
低Tg用組成物:低Tg塗膜を形成するための被覆用組
成物であって、下記の部分、 (A)一分子中に平均2個以上の遊離イソシアナート基
を含有しかつ数平均分子量が500〜20,000のイ
ソシアネート変性ポリブタジェン樹脂、 CB)一分子中に平均2個以上の水酸基を含有し、かつ
数平均分子量が150〜50゜000のポリオール成分
、および (C)導電性フィラー を主成分とし、かつ静的ガラス転移温度が一100〜0
℃の塗膜を形成しうる組成物である。
(A)成分としての、一分子中に平均2個以上の遊離イ
ンシアナート基を含有しかつ数平均分子量が500〜2
0.000のインシアネート変性ポリブタジェン樹脂(
以下、rNco−PEl、Jという)には、例えば、水
酸基を有するポリブタジェン樹脂にポリイソシネート化
合物を反応させることによって得られる樹脂が包含され
る。
水酸基を有するポリブタジェン樹脂は、ブタジェンを主
体とする基体重合体に水酸基を導入したものであって、
基体重合体中のブタジェン樹脂単位はシス−1,4型、
トランス−1,4型8よびl。
2型のいずれであってもよいが、シス−1,4塑および
トランス−1,4型を70重量%以上、特に80重量%
以上含有するポリブタジェン樹脂を用いることが耐チッ
ピング性を向上させるために好ましい。かかるポリブタ
ジェン樹脂としては、ブタジェンの単独重合体の他に、
ブタジェンとの他の単量体との共重合体も包含され、他
の単量体にはエチレン、プロピレン、ペンタジェン、シ
クロペンタジェン、ノルボルネン これら単量体の含有率は共重合体の重量に基ずいて一般
に40重量%以下であることが好ましい。
上記ポリブタジェン樹脂は、数平均分子量が200〜1
9,000、特に1200〜5000の範囲内にあるの
が好適である。また、上記ポリブタジェン基体樹脂への
水酸基の導入は、例えば、ポリブタジェン基体樹脂に酸
化エチレンを反応させることによって行なうことができ
る。
NGO−PBは、上記の如きポリブタジェン樹脂の水酸
基にポリイソシアネート化合物を反応させて、1分子あ
たり遊離のインシアネート基を平均2個以上有せしめt
;ものである。具体的には、(i)ポリブタジェン樹脂
に含まれる水酸基に等モルのポリイソシアネート化合物
を付加させてなるもの; (ii)ポリブタジェン樹脂
をポリイソシアネート化合物を介して高分子量化させ、
その高分子量化物の水酸基に等モルのポリイソシアネー
ト化合物を付加させてなるもの等があげられ、このいず
れの場合においても遊離のインシアネート基は1分子あ
たり平均2個以上含まれていることが重要である。
ポリイソシアネート化合物は、1分子中に2(1以上の
インシアネート基を有する化合物で、例えば、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート
、これらジイソシアネート化合物3モルとトリメチロー
ルプロパンなどのような3価アルコール1モルとの反応
生成物、これらジイソシアネート化合物の重合体(多量
体)、3モルのトリレンジイソシアネートと2モルのへ
キサメチレンジイソシアネートからなる反応生成物など
の芳香族系ポリイソシアネート化合物;ヘキサメチレン
ジインシアネート、リジンジイソシアネート、トリメチ
ルへキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメ
チロールプロパンとの反応物、ヘキサメチレンジイソシ
アネートと水との反応物などの脂肪族系ポリイソシアネ
ート化合物.4.4’−メチレンビス(シクロヘキシル
イソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2。
4(又は2.6)−ジイソシアネート、1.3−(イン
シアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソ
シアネートなどの脂環族系ポリイソシアネート化合物な
どがあげられる。本発明では、これらから選ばれる1種
もしくは2種以上が用いられるが、このうち特にジフェ
ニルメタンジイソシアネートもしくはその2〜3量体、
インホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
トなどが好ましい。
NGO−PBは、1分子中に平均2個以上、好ましくは
3〜4個のイソシアネート基を有し、数平均分子量が5
00〜20,000、好ましくはi 、o o o〜1
0.000、さらに好ましくは1500〜6000の範
囲内にあることが必要で、遊離イソシアネート基が2個
よりも少なくなると硬化性、耐水性などが低下し、また
、数平均分子量が500より小さくなると塗膜が粘着性
を呈し、他方20000より大きくなると塗膜の平滑性
が低下するのでいずれも好ましくない。
(B)成分である、一分子中に平均2個以上の水酸基を
含有しかつ数平均分子量が150〜50。
000のポリオール成分は、上記(A)成分と三次元的
に架橋硬化反応するものであって、直鎖タイプのものと
分岐タイプのものとの両者が包含される。
直鎖タイプのポリオール成分は、主骨格が直鎖状で、そ
の末端および/またはペンダント側鎖に2個以上の水酸
基を有するポリオール成分であって、具体的には、■二
塩基酸と2価アルコールとのエステル反応生成物;■ポ
リエーテルポリオール(例えば、ポリエチレングリコー
ル、ポリブチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルなど)、■ε−カプロラクトンの開環重合体;■ビス
フェノールA又はこれと多価アルコール(例えばエチレ
ングリコール、ブチレングリコールなど)との薯 エーテル化物;■一般式HO→R−C−0+−R−OH
(式中、Rは炭化水素基であり、nは上記分子量に適合
する範囲の数字である)で示されるポリアルキレンポリ
カーボネート;■水酸基含有ポリブタジェン樹脂:■ト
リシクロデカンジメタツール:■ヒドロキシピバリン酸
ネオペンチルグリコールエステル:■2.2.4−トリ
ノチルーl。
3−ペンタジオールなどがあげられる。
分岐タイプのポリオール成分は、主骨格が分岐しており
、その骨格の末端および/またはペンダント側鎖に2個
以上の水酸基を有するポリオール成分であって、具体的
には、03価アルコール(例えば、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトールなど)にカプロラクトンを
開環付加反応して得られるポリオキシポリオール;■二
塩基酸と2価および3価以上の多価アルコールとを用い
て得られる分岐ポリエステルポリオール(水酸基価が一
般にlO〜200の範囲内のもの)などがあげられる。
これらのポリオール成分[(B)成分]は、1分子中に
水酸基を2個以上、好ましくは2〜4個有し、かつ数平
均分子量が150〜50,000、好ましくは200〜
5000、さらに好ましくは200〜1000の範囲内
にあり、水酸基が2個より少ないと塗膜の架橋硬化性が
十分でなく、また、数平均分子量が150より小さくな
ると顔料分散安定性、NC0−PBとの相溶性および仕
上がり外観などが低′下し、一方、50000より大き
くなると平滑性が低下するので好ましくない。
ポリオール成分は、前記例示から選ばれる1種もしくは
2種以上を用いることができるが、そのなかで、直鎖タ
イプのものが好ましく、特にエステル反応生成物(特に
、シクロヘキサンジメタツールを含むもの)、ε−カプ
ロラクトンの開環重合体(特に、3〜IO量体)、ビス
フェノールA1ポリアルキレンポリカーボネートなどを
適用することが好ましい。
(A)成分と(B)成分との比率は、(A)成分の水酸
基/(B)成分のイソシアネート基がモル比”C’0.
2〜5.0、特に0.5〜2.0とな6範囲内が好適で
ある。他方、(C)成分である導電性フィラーは、該低
Tg塗膜に導電性を付与し、該塗膜面に電着塗装を可能
ならしめるために配合されるものである。具体的には、
導電性カーボンブラック、アセチレンブラック、グラフ
ァイト、酸化ススコーティングチタン白、カーボンウィ
スカーなどが用いられる。(C)成分の配合量は、該低
Tg塗膜の体積固有電気抵抗値(A S TM−D−2
57−611i:準じて20℃・、20Vで測定)が1
0’Ω’cm以下、特に10” 〜l O’、2゜0c
mになる範囲が好ましい。
低Tg用組成物は、上記(A)、(B)および(C)成
分を主要成分とし、さらに必要に応じて有機溶剤、顔料
、可塑剤、添加剤などを含有しうるが、本発明では、該
組成物によって形成される硬化塗膜のガラス転移温度(
Tg)が−100〜0℃、好ましくは−80〜−30℃
、特に好ましくは−80〜−50℃の範囲内に含まれる
ようにすることが重要である。該低Tg塗膜のガラス転
移温度を上記範囲内に調整しておくと、該塗膜表面に形
成される塗膜の耐衝撃性(耐チッピング性も含む)や付
着性などが著しく向上するという技術的効果が得られる
塗膜のガラス転移温度が0℃よりも多くなると硬化温度
(通常60〜150℃)から常温に冷える際の塗膜収縮
が大きく、シかも柔軟性に欠けるのが耐チッピング性を
改良することは困難となる。
一方、ガラス転移温度が一100℃より低くなると塗膜
の水蒸気透過性が大きくなる結果、付着性、耐水性が低
下するので好ましくない。
低Tg組成物による形成硬化塗膜(Tgi!!膜)のガ
ラス転移温度の測定は、示差熱走査を熱量計(DSC)
を用い、そして該組成物をガラス板上にドクターブレー
ド等で塗布し、80℃で30分加熱して硬化させたのち
、塗膜を剥離し10〜200mg採取することにより試
料を作成し、行なったものである。
低Tg組成物は、(A)成分と(B)成分とをあらかじ
め分離しておき、使用(塗装)直前(8時間以内、好ま
しくは4時間以内)に両成分を混合することが好ましく
、(C)成分および必要に応じて用いる有機溶剤、顔料
、可塑剤、添加剤などは(A)成分および(B)成分の
いずれかまたは両方にあらかじめ配合しておくことがで
きる。
上記各成分を混合することにより調製される低Tg組成
物は、通常の塗装方法、例えば、スプレー塗装、静電塗
装、浸漬塗装、刷毛塗りなどによって前述の金属製被塗
面を有する製品に塗装することができる。塗装膜厚は目
的に応じて任意に選択することができるが、一般には硬
化塗膜として1〜500μ、特に10〜20μの範囲が
好ましい。
また、低Tg塗膜の硬化は、常温において行うこともで
きるが、加熱して硬化させてもさしつかえなく、通常は
約50〜約200℃、特に60〜150℃で硬化させる
のが好ましい。
電着塗料:前述の低Tg塗膜に塗装するものであり、本
発明においてはそれ自体既知の任意カチオン型又はアニ
オン型電着塗料を使用することができる。
まず、カチオン型電着塗料には、塩基性アミン基をもつ
樹脂もしくはオニウム塩樹脂をベースにし、酸で中和、
水溶性化(水分散化)してなる陰極析出型の熱硬化性電
着塗料が包含され、これは被塗物を陰極にして塗装され
る。
他方、アニオンを電漕塗料は、主としてカルボキシル基
をもつ樹脂をペースとし、塩基性化合物で中和、水溶性
化(水分散化)してなる陽極析出塁の電着塗料であって
、被塗物を陽極として塗装される。
中塗り塗料二上記電着塗面に必要に応じて塗装するもの
であり、付着性、平滑性、鮮映性、耐オーバーベイク性
、耐候性などにすぐれたそれ自体既知の中塗り塗料を使
用することができる。具体的には、油長30%以下の短
波もしくは超短波アルキド樹脂またはオイル7リーポリ
エステル樹脂とアミノ樹脂とをビヒクル主成分とする有
機溶液型熱硬化性中塗り塗料があげられる。これらのア
ルキド樹脂およびポリエステル樹脂は、水酸基価60〜
140および酸価300以下で、しかも変性油として不
飽和油もしくは不飽和脂肪酸を用いたものが好ましく、
また、アミノ樹脂は、アルキル(好ましくは炭素数1〜
5個のもの)エーテル化したメラミン樹脂、尿素樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂などが適している。これら両樹脂
の配合比は、固形分重量に基いて、アルキド樹脂および
/またオイルフリーポリエステル樹脂65〜85%、特
に70〜80%、及びアミン樹脂35〜15%、特に3
0〜20%であることが好ましい。さらに、上記アミノ
樹脂の少なくとも一部をポリイソシアネート化合物やブ
ロック化ポリイソシアネート化合物に代えることができ
る。
また、該中塗り塗料の形態は、有機溶液型が最も好まし
いが、上記ビヒクル成分を用いた非水分散液を、ハイソ
リッド型、水溶液を、水分散液型、粉体型などであって
もさしつかえない。本発明では、中塗り塗膜の硬度(鉛
筆硬度)は一般に3B以上の範囲にあることが好ましい
。さらに、該中塗り塗料には、体質顔料、着色顔料、そ
の他の塗料用添加剤などを必要に応じて配合することが
できる。
上塗り塗料二上記電着塗面もしくは中塗塗面に塗装する
塗料であり、具体的には、仕上り外観(鮮映性、平滑性
、光沢など)、耐候性(光沢保持性、保色性、耐白亜化
性など)、耐薬品性、耐水性、耐湿性、硬化性などにす
ぐれた塗膜を形成するそれ自体既知のプラスチック用も
しくは金属用塗料が使用でき、例えば、アミノ−アクリ
ル系樹脂、アミノ−アルキド系樹脂、アミノーポリエス
テル系樹脂などをビヒクル主成分とする塗料があげられ
る。これらの塗料の形態は特に制限されず、有機溶液型
、非水分散液型、水溶(分散)波型、粉体型、ハイソリ
ッド型など任意の形態のものを使用することができる。
塗膜の乾燥または硬化は、常温乾燥、加熱乾燥、活性エ
ネルギー線照射などによって行なわれる。
本発明において用いる上塗り塗料は、上記のビヒクルを
主成分とする塗料にメタリック顔料および乙または着色
顔料を配合したエナメル顔料と、これらの顔料を全くも
しくは殆んど含まないクリヤー塗料のいずれのタイプの
ものであってもよく、これらの塗料を用いて上塗り塗膜
を形成する方法として、例えば次の方法があげられる。
■メタリック顔料、必要に応じて着色顔料を配合してな
るメタリック塗料、または着色顔料を配合してなるソリ
ッドカラー塗料を塗装し、加熱硬化する方法(lコート
1ベータ方式によるメタリックまたはソリッドカラー仕
上げ)。
■メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し、
加熱硬化した後、さらにクリヤー塗料を塗装し、再度加
熱硬化する方法(2コ一ト2ベーク方式によるメタリッ
クまたはソリッドカラー仕上げ)。
■メタリック塗料またはソリッドカラー、塗料を塗装し
、続いてクリヤー塗料を塗装した後、加熱して該両塗膜
を同時に硬化する方法(2コ一トlベーク方式によるメ
タリックまたはソリッドカラー仕上げ)。
本発明に従う塗膜形成法は以上に述べた塗料を用いて例
えば以下に述べる如くして行なうことができる。
まず、金属製被塗面を有する製品に低Tg用組成物を塗
装して低Tg塗膜を形成する。塗装法は特に制限されず
、エアレススプレー、エアスプレー、静電塗装、浸漬塗
装などで行なうことができ、その膜厚は硬化塗膜に基い
て1〜50μ、特にlO〜25μの範囲が適している。
塗膜は室温でも硬化するが、50〜200℃特に60〜
130℃に加熱して硬化させることが好ましい。
つぎに、低Tg塗膜面に電着塗料を塗装する。
塗装膜厚は便化後塗膜としてlO〜40μの範囲が好ま
しく、また、塗装は特に制限されるものではなく、通常
の電着塗装方法を用いて行なうことができる。該電着塗
膜は中塗又は上塗塗装に先立って加熱硬化しておくこと
が好ましく、加熱温度は通常120〜180℃程度が適
している。
さらに、電着塗膜面に中塗り塗料もしくは上塗り塗料を
塗装する。
中塗り塗料の塗装は、前記低Tg組成物と同様な方法で
行なうことができ、塗装膜厚は硬化後の塗膜に基づいて
10〜50μ、好ましくは20〜40μの範囲とするの
が好ましく、塗膜の硬化温度はビヒクル成分によって異
なるが、例えば約60〜約140℃、特に80〜120
℃の範囲の温度ヲ用いることが好ましい。
上塗り塗料は電著塗面もしくは中塗り塗面に塗装するこ
とができる。上塗り塗料は、スプレー塗装、静電塗装な
どで塗装することが好ましい。また、塗装膜厚は、乾燥
塗膜に基いて、上記■の場合には25〜40μの範囲、
上記■および■の場合には、メタリック塗料ならびにソ
リッドカラー塗料はlO〜30μの範囲、クリヤー塗料
は25〜50μの範囲がそれぞれ好ましい。加熱硬化す
る場合の温度はビヒクル成分によって任意に採択できる
が、例えば約60〜約160℃1特に80〜140℃で
10〜40分間加熱するのが好ましい。
本発明の方法に従って形成した複層塗膜の性能は、仕上
り外観(例えば、平滑性、光沢、鮮映性など)、耐水性
、耐候性などがすぐれ、さらに、耐チッピング性、防食
性、物理的性質などが著しく改良されるという特徴があ
る。
次に、本発明を実施例および比較例によってさらに具体
的に説明する。
■、試料の調製 (1)金属部材: ボンデライト3030 (日本バーカーライジング(株
)製、リン酸亜鉛系金属表面処理剤)で化成処理した鋼
板(大きさ300X90X0.8mm)。
(2)低Tg組成物: 下記第1表に示す成分を混合して製造した。
vg1表において、 (A−1)1分子あたり平均3.2個のインシアネート
基を含有し、数平均分子量が約4500のNGO−PB
 (出光石油化学(株)製、商品名「ユニマックスP」
、ポリブタジェン中の1.4Wの含有率は80%で、ポ
リイソシアネートとして4゜4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネートを使用)。
(A−2)両末端に水酸基を有するポリブタジェン(出
光石油(株)製、商品名、LM−10,1゜4型の含有
率88重量%、数平均分子量1400)3モルとビウレ
ット型のへキサメチレンジイソシアネートアダクトタイ
プのトリイソシアネート(旭硝子(株)製、商品名“デ
ュラネート24−A”)1モルとの反応生成物に、さら
にインホロンジイソシアネートを3モル付加させてなる
生成物。1分子中にインシアネート基を平均3個有し、
数平均分子量は5450゜ (B−1)ビスフェノールA(数平均分子量2(B−2
)K−FLEXI 88 (、キングインダストリー社
製、商品名、シクロヘキサンジメタツールを含むポリエ
ステル化物、数平均分子量435、水酸基価250mg
KOH/g)。
(C−1)パルカンxc−72(キャボット社製 商品
名−導電性カーボン)。
第1表 (町)(A)成分中の遊離インシアネート基と(B)成
分中の水酸基との当量比。
(本2)(A)、(B)同成分の合計固形分100重量
部あたりの配合量(重量部)。
(*3)100℃で30分加熱して硬化した塗膜につい
て前記方法で測定。
(*4)体積固有抵抗値二上記(*3)と同様に作成し
た低Tg塗膜をASTM−D−257−611に準じて
測定した。
(3)電着塗料: カチオン電着塗料(P)(関西ペイント(株)、エポキ
シポリアミド系、商品名「ニレクロン9200」)。
(4)中塗り塗料: 中塗り塗料(S)は、アミラックN−2シーラー(関西
ペイント(株)製、アミノポリエステル樹脂系中塗り塗
料) (5)上塗り塗料: ”l”−1ニアミラツクホワイト(関西ペイント(株)
製、アミノアルキド樹脂系上塗り塗料、■コートlベー
ク用白色塗料、鉛筆硬度H(20℃)) T−2:マジクロンシルバー(関西ペイント(株)製、
アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コート1ベーク用
シルバーメタリツク塗料、鉛筆硬度H(20°0)) T−3=マジクロンクリアー(関西ペイント(株)製、
アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コート1ベーク用
クリヤー塗料、鉛筆硬度H(20℃)) ■、実施例および比較例 鋼板に低Tg組成物を硬化膜厚が14〜20μになるよ
うに塗装し、100℃で20分加熱して硬化させてから
、電着塗料を硬化塗膜に基いて15μになるように塗装
し、170℃で30分加熱した。次いで、中塗り塗料を
硬化膜厚が30μになるように塗装し、140℃で20
分加熱した(この工程は省略することもある)。そして
、上塗り塗料として、T−1を硬化塗膜に基いて35μ
になるように塗装し、140℃で30分加熱するか、又
はT−2を硬化塗膜で15μになるように塗装し、風乾
後、T−3を硬化塗膜で30μになるように塗装してか
ら、140℃で30分加熱してT−2、T−3の両塗膜
を硬化する。これらの具体的な組み合わせを下記第2表
に示す。
t$2表における性能試験方法は次のとおりである。
(本l)耐チッピング性: ■試験機器: Q−G−Rグラベロメーター(Qパネル
会社製品) ■吹付けられる石:直径約15〜20m/mの砕石 ■吹付けられる石の容量:約500mff■吹付はエア
ー圧カニ約4kg/cm2■試験時の温度:約20℃ 試験片を試験片保持台にとりつけ、約4 kg/ cm
”の吹付はエアー圧力で約500mQの砕石を試験片に
発射せしめた後、その塗面状態を評価した。
塗面状態 ○(良)二上塗り塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅
か認められる程度で、中塗りや電着塗膜の剥離は全く認
められない。
△(やや不良):上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃による
キズ剥れが多く認められ、しかも電着塗膜にも剥れが散
見される。
×(不良)二上塗りおよび中塗り塗膜の大部分が剥離し
、被衝撃部およびその周辺を含めt;被衝撃部の電着塗
膜が剥離。
(*2)耐塩水噴霧性: 上記(*l)と同様の処理を行なった後、試験片をJ 
Is  Z2371にJ:って288時間、塩水噴射霧
試験を行ない、次いで塗面に粘着セロハンテープを貼着
し、急激に剥離した後の被衝撃部からの発錆の有無、腐
食状態、塗膜ハガレなどを観察する。
耐塩水噴霧性 O:錆、腐食および塗膜ハガレが殆ど認められない。
△:饋、腐食および塗膜ハガレがやや多く認められる。
×:錆、腐食および塗膜ハガレが著しく発生。
(本3)付着性: JIS  K5400−19796.15に準じて塗膜
に大きさl X l mmのゴパン目を100部作り、
その表面に粘着セロハンテープを粘着し、急激に剥した
後の塗面を評価する。
O:塗膜の剥離性全くなし △:塗膜が少し剥離 ×:塗膜が多く剥離 (*4)耐衝撃性: JIS  K5400−1979 6.13.3B法に
準じて、−10℃の雰囲気下において行なう。
重さ500gのおもりを50cmの高さから落下して塗
膜の損傷を調べる。
O:全く異常なし △:ワレ、ハガレ少し発生 ×:ワレ、ハガレ多く発生

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 金属製被塗面と電着塗膜との間に、 (A)一分子中に平均2個以上の遊離イソシアナート基
    を含有しかつ数平均分子量が500〜20,000のイ
    ソシアネート変性ポリブタジエン樹脂、 (B)一分子中に平均2個以上の水酸基を含有し、かつ
    数平均分子量が150〜50,000のポリオール成分
    、および (C)導電性フィラー を主成分とする組成物を用いて、静的ガラス転移温度が
    −100〜0℃の塗膜を形成し、更に必要に応じて、該
    電着塗膜上に中塗塗膜及び/または上塗塗膜を形成する
    ことを特徴とする塗膜形成法。
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