JPH0128429Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は計重値と設定単価とから算出された被
計量物の価格情報を出力する料金計算はかりの中
でも、特に前記価格情報をレシートに印字するよ
う構成されたものに関する。 本考案の説明に際し、先ず前記料金計算はかり
が対象とする販売形態とその特異性を、スーパー
マーケツトのような販売形態と比較して説明す
る。 スーパーマーケツトでは、顧客が購入商品をま
とめてチエツクアウトターミナルに持つてくる販
売形態であるため、キヤツシヤーは販売商品の価
格情報をチエツク装置としての例えば金銭登録機
に連続して澱みなく入力することができ、一人の
顧客に対する複数点の価格情報を一連のレシート
に印字する通常のレシート発行動作〔支払合計プ
リント動作〕がチエツク装置の処理能力を左右す
るものでない。しかしながら料金計算はかりが処
理対象をするはかり売り商品の対面販売用では、
１人の顧客が複数点の購入をする場合に、顧客が
途中で購入量等の検討が行なわれることが多く、
前記レシート発行動作では、処理途中〔計量と計
量との間〕に料金計算はかりの待機時間が発生す
るにもかかわらずレシート発行途中の顧客の買い
物が終了するまでは、一人の顧客専用に使用する
ことが強いられているのが現状である。 そこで本考案は上記問題点に鑑みて成されたも
のであつて装置の大型化を伴なわずに処理能力の
向上を図ることができる料金計算はかりを提供す
るものである。 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。 第１図は１台の料金計算はかり本体と１台のレ
シート発行機との間に記憶装置が介装された装置
の構成を示し、１は料金計算はかり本体で、設定
単価ａとはかり部２が出力する計重値Ｇとを価格
演算部３で演算し、被計量物の価格情報Ｍを出力
する。４は登録入力端子、５は登録入力端子４に
入力された前記価格情報Ｍを記憶可能なバツフア
レジスタ、６はレシート発行機、７はレシート発
行機６の印字動作等を制御する処理装置、８は登
録入力端子４に供給された価格情報Ｍの登録指示
を出力する登録スイツチ、６は登録スイツチ８出
力をバツフアレジスタ５の書き込み指示Ｗと処理
装置７への印字指示Ｐとに切換える割込みスイツ
チとしてのワンシヨツト回路で、自己復帰型の割
込み押釦１０によつてセツトされると、次いで操
作された登録スイツチ８出力を１回だけ書き込み
指示Ｗとして出力し、通常は登録スイツチ８出力
を印字指示Ｐとして処理装置７に供給する。１１
はレシート発行機６によつてプリントアウトされ
た価格情報Ｍを累計する合計レジスタ、１２は締
め指示スイツチである。 次にバツフアレジスタ５の作用ならびに処理装
置７の作用を詳細に説明する。 例えば顧客Ａ，Ｂが下記表のような買い物を実
施した場合には、登録スイツチ８、割込み押釦１
０および締め指示スイツチ１２は次のように操作
される。

【表】 第１回目には登録スイツチ８が操作され、ワン
シヨツト回路９を介して処理装置７に印字指示Ｐ
が作用する。処理装置７は500円を印字するよう
レシート発行機６に指示すると共に合計レジスタ
１１に500円の累計を指示する。第２回目には第
１回目と同じ顧客Ａのものであるため、再び登録
スイツチ８を操作する。これによつてレシート発
行機６は500円の次の行に200円を印字し、合計レ
ジスタ１１の内容は700円に更新される。第３回
目はレシート発行中の顧客Ａとは別の顧客Ｂのも
のであるため、先ず割込み押釦１０を操作し、次
いで登録スイツチ８を操作して登録指示を行な
う。これによつて第３回目の登録スイツチ８出力
はワンシヨツト回路９を介してバツフアレジスタ
５に書き込み指示Ｗとして作用し、バツフアレジ
スタ５に100円が書き込まれる。なおこの時点で
は顧客Ｂの100円は印字されず、また合計レジス
タ１１にも累計されない。第４回目は顧客Ａであ
るため、登録スイツチ８を操作すると、復帰状態
のワンシヨツト回路９を介して処理装置７に印字
指示Ｐが入力され、500円、200円とすでに印字さ
れたレシートに続いて更に300円が印字され、合
計レジスタ１１の内容が1000円に更新される。ま
た第５回目は顧客Ｂであるため割込み押釦１０、
登録スイツチ８の順で操作し、バツフアレジスタ
５に400円を書き込み、その内容を100円と400円
にする。 このようにレシート発行中の顧客Ａに対しては
登録の度に登録スイツチ８を操作すると、登録入
力端子４に供給されている価格情報Ｍがレシート
に印字され、かつ合計レジスタ１１に累計され
る。顧客Ｂに対しては、登録の度に割込み押釦１
０を先ず操作し、次いで登録スイツチ８を操作
し、登録入力端子４に供給されている価格情報Ｍ
をバツフアレジスタ５に書き込む。 顧客Ａの登録が終了したとして、第４回目の登
録後に締め指示スイツチ１２が操作されると、処
理装置７は合計レジスタ１１の累計値1000円を印
字するようレシート発行機６に指示し、印字され
た累計値は自動的にクリアされる。この締め指示
スイツチ１２の操作によつて顧客Ａに対するレシ
ート発行が完了し、その後バツフアレジスタ５内
の顧客Ｂの価格情報は次のように処理される。 例えば締め指示スイツチ１２の操作によつて顧
客Ａのレシート発行の完了を検知すると、その後
に、処理装置７からの読み出し指示Ｒによつて自
動的にバツフアレジスタ５の記憶内容が順次読み
出され、処理装置７は先ずバツフアレジスタ５に
最初に書き込まれた100円の印字をレシート発行
機６に指示し、また100円を合計レジスタ１１に
累計し、次いで400円の印字ならびに累計を実施
し、印字ならびに累計が完了したバツフアレジス
タ５の記憶内容は自動的にクリアされるよう構成
される。従つて前記第５回目に続く第６回目以後
の顧客Ｂに対する登録指示は、登録スイツチ８の
操作のみによつて実施される。 このように１台のレシート発行機６によつて二
人の顧客Ａ，Ｂの価格情報Ｍを処理できるため、
レシート発行機６を複数台設けたものに比べて装
置全体を小型化できる。また割込みスイツチを設
けたため、１台分の登録スイツチ８で二人の顧客
の登録を指示できる。 上記実施例は集計機能を有しない場合を例に挙
げて説明したが、被計量物の集計上の分類を指定
する部門キー群が設けられた集計機能付の料金計
算はかりの場合には、第２図のように構成され
る。〜は各部門に対応した部門キーで、択一
的に操作されることによつて各部門キー〜ご
とに特定のコード信号を出力する。１３は集計装
置で、レシート発行機６によつて印字される価格
を各部門を表わす前記特定のコードに基づいて部
門ごとに記憶、または累計すべく処理装置７によ
つて制御される。また前記登録スイツチ８出力に
代る登録指示としては、部門キー〜の何れか
が操作されたことを検出した信号が、これに当て
られる。またこの場合バツフアレジスタ５には、
前記価格情報Ｍに加えてその価格書き込み時の部
門指定キーの特定コードが共に書き込まれ、処理
装置７はバツフアレジスタ５に書き込まれた価格
情報をプリントアウトする際に同時に読み出され
た特定コードをもとに、集計装置１３の所定の部
門にその価格を集計するよう構成される。その他
の作用については第１図と同一であるため詳細な
説明は省く。ただ第２図の場合には割込みスイツ
チを設けることによつて、１台分の部門指定キー
群を有効的に利用することができ、料金計算はか
りの小型化に一層寄与することができる。 上記各実施例においては、割込みスイツチとし
ては、割込み押釦１０によつてセツトされるワン
シヨツト回路９を設けたが、これは普通の切換ス
イツチとすることもできる。 以上説明のように本考案によると、被計量物価
格を記憶可能なバツフアレジスタを設け、登録指
示信号を前記バツフアレジスタに対する前記被計
量物価格の書き込み指示信号に切換える割込み手
段を設け、前記バツフアレジスタの記憶内容をレ
シート発行機により印字する手段を設けたので、
二人の顧客の価格情報を１台の装置で処理するこ
とができ、しかも小型化が可能なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は料金計
算はかりの要部構成図、第２図は他の実施例の説
明図である。 １……料金計算はかり本体、４……登録入力端
子、５……バツフアレジスタ、６……レシート発
行機、７……処理装置、８……登録スイツチ、９
……ワンシヨツト回路、１０……割込み押釦、１
２……締め指示スイツチ、Ｗ……書き込み指示、
Ｐ……印字指示。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 計重値と設定単価から算出された被計量物価格
   信号が入力され、かつ登録指示信号が発生したと
   きに、前記被計量物価格を印字するレシート発行
   機を有する料金計算はかりにおいて、前記被計量
   物価格を記憶可能なバツフアレジスタを設け、前
   記登録指示信号を前記バツフアレジスタに対する
   前記被計量物価格の書き込み指示信号に切換える
   割込み手段を設け、前記バツフアレジスタの記憶
   内容を前記レシート発行機により印字する手段を
   設けた料金計算はかり。