JPH01283804A - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JPH01283804A
JPH01283804A JP11302788A JP11302788A JPH01283804A JP H01283804 A JPH01283804 A JP H01283804A JP 11302788 A JP11302788 A JP 11302788A JP 11302788 A JP11302788 A JP 11302788A JP H01283804 A JPH01283804 A JP H01283804A
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JP
Japan
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resin
weight
parts
choke coil
mold part
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JP11302788A
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English (en)
Inventor
Shunjiro Imagawa
今川 俊次郎
Makoto Miyazaki
信 宮崎
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気絶縁用の樹脂モールド部によって外装さ
れたチョークコイルに間し、例えばノイズ除去のために
用いられるものである。
〔背景技術〕
交流電源ノイズ除去用などのチョークコイルにおいて、
ノイズ除去性能を向上させるためには、インダクタンス
を大きくする必要があり、高インダクタンスのチョーク
コイルを得るためには、コイルの巻回数を増加させれば
よい、しかし、コイルの巻回数を増やすとその巻き径が
大きくなり、このためチョークコイルのコイル部分が大
きくなる。又、コアは、コ字型をしたフェライトの焼結
体を2個合わせて閉環状にしたものであり、磁力線の閉
回路を構成するため、一部がコイル内に挿通されると共
に他部がコイルの外周側で閉じられているが、耐電圧性
維持の為にはコイルの外周とコアの間の間隙も一定距離
保つ必要があリ、チョークコイルの大きさは、コイルの
巻き径よりも相当大きなものとなる。したがって、コイ
ルの巻回数を増加させるだけでは、小型で高インダクタ
ンスのチョークコイルを得ることはできない。
そこで、従来にあっては、電気絶縁のためにチョークコ
イルを樹脂モールド部によって外装し、この樹脂モール
ド部をコイルとコアの間にも充填させることによってコ
イルとコアとの間の耐絶縁性を向上させ、コイルの径を
大きくした分だけコイルとコアとの間の距離を短くして
チョークコイルが大型化しないように調整している。そ
して、この樹脂モールド部は、モールド前のチョークコ
イルを金型のキャビティ内ヘセットし、このキャビティ
内へ硬質のリジッドタイプエポキシ樹脂を注型すること
によって成形されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のごとく、従来にあっては、電気絶縁のための樹脂
モールド部は、リジッドタイプエポキシ樹脂のような硬
質熱硬化性樹脂をキャビティ内に注型することによって
成形されているので、以下のような問題があった。
コアはフェライトの焼結体で脆いため、モールド樹脂の
成形後の硬化収縮に伴う内部応力によってコアが締付け
られ、この結果コアにクラックや割れを発生し、また内
部応力によってコア端部の接触面間に位置ずれや隙間な
どを発生させ、この結果チョークコイルのインダクタン
スが10%以上低下していた。また、熱衝撃試験(−2
5℃〜85℃の温度範囲で10サイクルさせる。)では
、コアとコアとの端部間に隙間が生じることによってイ
ンダクタンスが5%以上低下していた。
さらに、耐熱試験(120℃、100時間)では、イン
ダクタンスが10%以上低下し、この耐熱試験に耐える
適当な樹脂がなかった。
したがって、本発明は樹脂モールド部の成形時や熱衝撃
試験、耐熱試験などにおけるインダクタンスの低下を小
さくすることのできる小型で高インダクタンスのチョー
クコイルを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のチョークコイルは、ボビンと、ボビンの外周に
巻回されたコイルと、ボビンの空心に挿通されたコアと
を備え、樹脂モールド部によって外装されたチョークコ
イルにおいて、前記樹脂モールド部を可視性を有する熱
硬化性樹脂によって成形したことを特徴としている。
この為には動的弾性率が20〜150 kgf/mm2
、ガラス転移点が0〜30℃の熱硬化性樹脂によって前
記の樹脂モールド部を成形するのが好ましい。
又、CT B N (carboxyl react・
1vity terminalposition bu
tadiene acrylonitrile )変性
エポキシ樹脂または熱可塑性のポリエーテルエステルブ
ロック共縮合物を可撓性付与剤として含んだエポキシ樹
脂主剤と、この主剤の硬化剤とを混合して得た熱硬化性
樹脂によって前記樹脂モールド部を成形することが好ま
しい。
〔作用〕
しかして、本発明にあっては、可視性を有する熱硬化性
樹脂によって樹脂モールド部を成形しているので、樹脂
モールド部の硬化収縮時の締付は力や、熱衝撃試験や耐
熱試験等における樹脂モールド部の熱伸縮が樹脂モール
ド部の柔軟性によって吸収され、こうして樹脂モールド
部の変形や内部応力によってコアにクラックや割れが発
生することがなく、またコア端部の接触面間に位置ずれ
や隙間が発生するのを防止することができる。この結果
、従来に較べて大幅にインダクタンスの低下を小さくす
ることができるのである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を添付図に基づいて詳述する。
第1図には、樹脂モールド後のチョークコイル6の断面
図を示し、第3図には、モールド前のチョークコイル6
の一部分解した斜視図を示しである。ボビン1はポリエ
チレンテレフタレート(PET)やフェノール樹脂など
の樹脂成形節であり、下面には4本の端子ビン7の上端
部がインサートされている。コイル2は、表面をウレタ
ン樹脂などによって絶縁被覆された銅線を幾重にも巻い
て形成されており、ボビン1の仕切り板8の両側にそれ
ぞれ巻回されている。この2つのコイル2は各々の両端
をボビン1の下面の4本の端子ピン7にはんだ付けされ
ており、コア4,4を介して磁気結合するように互いに
対向させられている。コア4,4は、フェライトなどの
磁性体で形成され、1つのコア4,4は口字形をしてい
るが、一対のコア4.4を合わせることによって環状と
なって磁気閉回路を構成するようになっている。この一
対のコア4.4は、−万端部をボビン1の空心3内に両
側から挿入されて空心3内で一方の端面同士を接触させ
られており、空心3内に挿入されていない部分はコイル
2の外周側を通って互いに他方の端面同士を接触させら
れている。
このコア4,4は、ボビン1の端板9に突設された位置
決め用の突起10によって回り止めされており、さらに
板バネ材を略コ字形に屈曲して形成されたクリップ11
を両コア4,4の外周面に跨がせるように取着し、クリ
ップ11によってコア4.4を両側から挟んでそのバネ
力によってコア4.4同士を圧接させると共にボビン1
から抜けるのを防止しである。また、クリップ11は下
端に設けられな係止部12をコア4,4の下面に引っ掛
けることによって容易に抜けないようになっており、ボ
ビン1の位置決め用の突起10間に挟まれて横に外れな
いようになっている。こうして、チョークコイル6は、
第3図中に示すように組み立てられる。
こうして、組み立てられたチョークコイル6は、第3図
に示すように上下を逆にした状態で金型13のキャビテ
ィ14内に入れられ、可撓性を有する熱硬化性樹脂によ
り樹脂モールドされる。
キャビティ14は、金型13の上面に複数個形成され、
上面が開口したものであり、はぼチョークコイル6の外
形に沿った滑らかな形状を有しているので、−度に複数
個のチョークコイル6に樹脂モールド部5を外装させる
ことができ、第1図及び第2図に示すような樹脂モール
ドされた電気絶縁性の高いチョークコイル6が得られる
この成形工程を詳しく説明すれば、次のような手順で行
われる。即ち、第4図に示すように、金型13のキャビ
ティ14内に上下を逆にしたチョークコイル6を納めて
保持し、気泡を巻き込まないように真空環境化で上方か
ら流動状態の熱硬化性のモールド樹脂をキャビティ14
内に注入すると共に脱泡を行う、あるいは、予めキャビ
ティ14内に流動状態の熱硬化性のモールド樹脂を注入
しておき、この中へチョークコイル6を逆さにして浸漬
してもよい。この後、任意条件下で加熱してモールド樹
脂を半硬化させ、樹脂モールド部5が半硬化状態のまま
でチョークコイル6を金型13から取り出す。半硬化状
態で取り出すことにより金型13からの取り出しを容易
に行えるからである。さらに、後加熱を行って樹脂モー
ルド部5を金型13外で完全硬化させ、チョークコイル
6の製品が得られる。なお、注型時には、モールド樹脂
及び金型13を適温で加熱すれば、脱泡時間は短くなる
しかして、この樹脂モールド部5は可撓性を有している
ので、成形時に硬化収縮を起こしてもその柔軟性によっ
て伸びることにより内部のコア4.4などに大きな内部
応力を及ぼすことがなく、コア4.4にクラックや割れ
などを生じさせたり、コア4,4間に位置ずれや隙間な
どを発生させたりすることがなく、これらの原因でイン
ダクタンスを低下させたりすることがないのである。ま
た、こうして得られたチョークコイル6は、第1図に示
すようにコイル2とコア4,4との間に外装モールド樹
脂が充填されているためにコイル2とコア4,4との間
の耐圧性が高く、従ってコア4,4とコイル2との間の
間隔Sを小さくして小型で高インダクタンスのチョーク
コイル6を得られるのである。また、このチョークコイ
ル6の樹脂モールド部5は柔軟性を有しているので、例
えば急激に温度が変化する環境に置かれたり、長時間高
温環境に置かれたりしても、樹脂モールド部5の熱伸縮
は樹脂自身の柔軟性によって吸収されるので、内部のコ
ア4.4等に大きな応力を及ぼすことがなく、コア4,
4間に位置すれや隙間を発生させたりしてインダクタン
スを低下させることを防止することができるのである。
上記のように、樹脂モールド部5を成形するためのモー
ルド樹脂としては、作用効果の面からは、硬質でなく適
度の可撓性を有するものであればよいが、エポキシ樹脂
系の主剤と硬化剤とからなる以下の実施例1〜8のよう
なものが特に好適である。
(実施例1) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールA型エポキシ
樹脂:エビコー)828 (シェル石油化手製)が10
0重量部、■ダイマー酸型エポキシ樹脂;エピコート8
71(シェル石油化手製)が30〜100重量部、■C
TBN変性エポキシ樹脂が30〜100重量部、■反応
性希釈剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈
剤が望ましい、)が5〜50重量部、■臭素化有機物が
25〜4011量部、■アンチモン化合物が12゜5〜
20重量部、■シリカ粉が3〜20重量部からなってい
る。ここで、■がモールド樹脂に可撓性を与えるための
可視性付与剤である。また、■■は難燃性を高めるため
の難燃剤であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキ
シ樹脂硬化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤
が貸家しい。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比で1:0.3
ないしl:1(好ましくは、l:0.5 )の割合で混
合した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃、
2〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有す
る樹脂モールド部を成形した。
(実施例2) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールF型エポキシ
樹脂;エピコート807(シェル石油化手製)が100
重量部、■ダイマー酸型エポキシ樹脂;エピコート87
1(シェル石油化手製)が30〜100重量部、■CT
BN変性エポキシ樹脂が30〜100重量部、■反応性
希釈剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈剤
が望ましい、)が5〜50重量部、■臭素化有機物が2
5〜40重量部、■アンチモン化合物が12゜5〜20
重量部、■シリカ粉が3〜20重量部からなっている。
ここで、■がモールド樹脂に可撓性を与えるための可撓
性付与剤である。また、■■は難燃性を高めるための難
燃剤であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキシ樹
脂硬化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤が望
ましい。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比でl二0.3
ないし1:l(好ましくは、1:0.5 )の割合で混
合した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃、
2〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有す
る樹脂モールド部を成形した。
(実施例3) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールA型エポキシ
樹脂;エピコー)828 (シェル石油化手製)が10
0重量部、■トリマー酸型エポキシ樹脂;エピコート8
72(シェル石油化手製)が30〜100重量部、■C
TBN変性エポキシ樹脂が30〜106重量部、■反応
性希釈剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈
剤が望訛しい、)が5〜50重量部、■臭素化有機物が
25〜40重量部、■アンチモン化合物が12゜5〜2
0重量部、■シリカ粉が3〜20重量部からなっている
。ここで、■がモールド樹脂に可撓性を与えるための可
撓性付与剤である。また、■■は難燃性を高めるための
難燃剤であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキシ
樹脂硬化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤が
望ましい。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比でに0.3な
いし1:1(好ましくは、1:0.5 >の割合で混合
した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃、2
〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有する
樹脂モールド部を成形した。
(実施例4) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールF型エポキシ
樹脂;エピコート807(シェル石油化手製)が100
重量部、■トリマー酸型エポキシ樹脂;エピコート87
2(シェル石油化手製)が30〜lOO重量部、■CT
BN変性エボキシ樹脂が30〜100重量部、■反応性
希釈剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈剤
が望ましい、)が5〜50重量部、■臭素化有機物が2
5〜40重量部、■アンチモン化合物が12゜5〜20
重量部、■シリカ粉が3〜20重量部からなっている。
ここで、■がモールド樹脂に可撓性を与えるための可撓
性付与剤である。また、■■は難燃性を高めるための難
燃剤であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキシ樹
脂硬化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤が望
ましい。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比で1=0.3
ないし1:1(好ましくは、1:0.5 ’)の割合で
混合した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃
、2〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有
する樹脂モールド部を成形した。
(実施例5) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールA型エポキシ
樹脂;エピコート828(シェル石油化学層)が100
重量部、■ダイマー酸型エポキシ樹脂;エビコー)87
1(シェル石油化学層)が30〜100重量部、■熱可
塑性のポリエーテルエステルブロック共縮合物を分散さ
せたエポキシ樹脂が30〜100重量部、■反応性希釈
剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈剤が望
ましい、)が5〜50重量部、■臭素化有機物が25〜
40重量部、■アンチモン化合物が12.5〜20重量
部、■シリカ粉が3〜20重量部からなっている。ここ
で、■がモールド樹脂に可視性を与えるための可撓性付
与剤である。また、■■は難燃性を高めるための難燃剤
であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキシ樹脂硬
化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤が望まし
い。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比で1:0.3
ないし1:1(好ましくは、1:0.5 )の割合で混
合した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃、
2〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有す
る樹脂モールド部を成形した。
(実施例6) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールF型エポキシ
樹脂;エピコート807(シェル石油化学層)が100
重量部、■ダイマー酸型エポキシ樹脂;エピコー)87
1(シェル石油化学層)が30〜100重量部、■熱可
塑性のポリエーテルエステルブロック共縮合物を分散さ
せたエポキシ樹脂が30〜100重量部、■反応性希釈
剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈剤が望
ましい。)が5〜50重量部、■臭素化有機物が25〜
40重量部、■アンチモン化合物が12.5〜20重量
部、■シリカ粉が3〜20重量部からなっている。ここ
で、■がモールド樹脂に可撓性を与えるための可視性付
与剤である。また、■■は難燃性を高めるための難燃剤
であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキシ樹脂硬
化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤が望まし
い。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比で1=0.3
ないし1:1(好ましくは、1:0.5 )の割合で混
合した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃、
2〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有す
る樹脂モールド部を成形した。
(実施例7) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールA型エポキシ
樹脂;エピコート828(シェル石油化学層)が100
重量部、■トリマー酸型エポキシ樹脂;エピコー)−8
72(シェル石油化学層)が30〜100重量部、■熱
可塑性のポリエーテルエステルブロック共縮合物を分散
させたエポキシ樹脂が30〜100重量部、■反応性希
釈剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈剤が
望ましい、)が5〜50重量部、■臭素化有機物が25
〜40重量部、■アンチモン化合物が12.5〜20重
量部、■シリカ粉が3〜20重量部からなっている。こ
こで、■がモールド樹脂に可撓性を与えるための可撓性
付与剤である。また、■■は難燃性を高めるための難燃
剤であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキシ樹脂
硬化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤が望ま
しい。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比で1:0.3
ないしl:1(好ましくは、1:0.5 ’)の割合で
混合した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃
、2〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有
する樹脂モールド部を成形した。
(実施例8) エポキシ樹脂の主剤は、■ビスフェノールF型エポキシ
樹脂;エピコー)807 (シェル石油化学製)が10
0重量部、■トリマー酸型エポキシ樹脂;エピコート8
72(シェル石油化学製)が30〜100重量部、■熱
可塑性のポリエーテルエステルブロック共縮合物を分散
させたエポキシ樹脂が30〜100重量部、0反応性希
釈剤(特に限定しないが、可撓性のある反応性希釈剤が
望、ましい、)が5〜50重量部、■臭素化有機物が2
5〜40重量部、■アンチモン化合物が12.5〜20
重量部、■シリカ粉が3〜20重量部からなっている。
ここで、■がモールド樹脂に可撓性を与えるための可撓
性付与剤である。また、■■は難燃性を高めるための難
燃剤であり、■は充填材である。硬化剤は、エポキシ樹
脂硬化剤であり、可撓性のある変性酸無水物硬化剤が望
ましい。
しかして、この主剤と硬化剤とを、重量比でに0.3な
いし1:1(好ましくは、1:0.5 )の割合で混合
した。これを金型内に注入し、100℃〜120℃、2
〜6時間で硬化させ、チョークコイルの柔軟性を有する
樹脂モールド部を成形した。
(従来例と実施例1〜8との比較) 第1表に、リジッドタイプエポキシ樹脂を用いた従来例
と実施例1〜8の各々の物性と、樹脂硬化時におけるチ
ョークコイルのインダクタンスの低下率と、熱衝撃試験
及び耐熱試験におけるインダクタンスの低下率を比較し
て示す。
(以下余白) 第1表 ここに、ガラス転移点は、TMA法によって測定された
。また、難燃性試験は、UL規格(UL94−VO)に
従って行ったところ、従来例では多少燃えたが、実施例
1〜8では燃えなかった。
熱衝撃試験は、−25℃〜85℃の温度範囲で10サイ
クルさせた。耐熱試験は、120℃、100時間の条件
で行った。
このように、従来例と実施例1〜8を比較したところ、
本発明の実施例1〜8では、動的弾性率が小さく(従っ
て、柔らかい)、またガラス転移点も低くて室温付近の
値を持つ成形材料が得られた。この結果、この成形材料
の伸び率が高(、成形後の硬化収縮を充分に吸収するこ
とができ、コアに与える影響を小さくでき、上記の第1
表に示すように、各場合のインダクタンス低下率も従来
例に比較して相当小さくすることができた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、樹脂モールド部の柔軟性によって樹脂
モールド部の成形時の硬化収縮や温度変化に伴う樹脂モ
ールド部の熱伸縮を吸収することができ、樹脂モールド
部の変形によってコアにクラックや割れが生じたり、コ
ア端部の接触面間に位置ずれや隙′間が発生したりする
のを防止することができる。この結果、上記のような原
因によるインダクタンスの低下を小さくすることができ
、小型で高インダクタンスのチョークコイルを得ること
ができる。また、苛酷な温度条件下やチョークコイルの
発熱などに伴う高温下でも、インダクタンスの低下を防
止することができるとともにそのばらつきを無くしてチ
ョークコイルの信頼性を高めることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は同上
の斜視図、第3図は同上のチョークコイルの一部分解し
た斜視図、第4図は同上の樹脂モールド方法を示す一部
破断した正面図である。 1・・・ボビン      2・・・コイル3・・・ボ
ビンの空心   4・・・コア5・・・樹脂モールド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ボビンと、ボビンの外周に巻回されたコイルと、
    ボビンの空心に挿通されたコアとを備え、樹脂モールド
    部によって外装されたチョークコイルにおいて、前記樹
    脂モールド部を可撓性を有する熱硬化性樹脂によって成
    形したことを特徴とするチョークコイル。
  2. (2)動的弾性率が20〜150kgf/mm^2、ガ
    ラス転移点が0〜30℃の熱硬化性樹脂によって前記樹
    脂モールド部を成形したことを特徴とする請求項1に記
    載のチョークコイル。
  3. (3)CTBN変性エポキシ樹脂または熱可塑性のポリ
    エーテルエステルブロック共縮合物を分散させたエポキ
    シ樹脂を可撓性付与剤として含んだエポキシ樹脂主剤と
    、この主剤の硬化剤とを混合して得た熱硬化性樹脂によ
    って前記樹脂モールド部を成形したことを特徴とする請
    求項1に記載のチョークコイル。
JP11302788A 1988-05-10 1988-05-10 チョークコイル Pending JPH01283804A (ja)

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Cited By (3)

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JPH09180948A (ja) * 1995-12-22 1997-07-11 Hanshin Electric Co Ltd 内燃機関の点火コイル
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