JPH01283479A - ポア分散材を用いたメカニカルシール並びにポア分散超硬合金及びその製造方法 - Google Patents

ポア分散材を用いたメカニカルシール並びにポア分散超硬合金及びその製造方法

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JPH01283479A
JPH01283479A JP63202011A JP20201188A JPH01283479A JP H01283479 A JPH01283479 A JP H01283479A JP 63202011 A JP63202011 A JP 63202011A JP 20201188 A JP20201188 A JP 20201188A JP H01283479 A JPH01283479 A JP H01283479A
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    • F16J15/3404Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member and characterised by parts or details relating to lubrication, cooling or venting of the seal
    • F16J15/3408Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member and characterised by parts or details relating to lubrication, cooling or venting of the seal at least one ring having an uneven slipping surface
    • F16J15/3424Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member and characterised by parts or details relating to lubrication, cooling or venting of the seal at least one ring having an uneven slipping surface with microcavities
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はメカニカルシール及びシールリングや軸受など
の摺動部材用材料に適した多孔質超硬合金およびその製
造方法に関するものである。
〈従来の技術及びその問題点〉 従来のメカニカルニールにおいては、相手材と接触・摺
動して流体をシールする密封環の摺動面は当然ながら平
面状であり、しかもこの面にはポア等が存在しない(少
なくとも故意には存在させない)所謂鏡面状であった。
このタイプのメカニカル・シールの部材には種々の組み
合せがあるが、Pv値(Pは密封流体圧力、■は周速)
の大きな用途では、超硬合金/炭素、超硬合金/超硬合
金の組み合せが用いられている。
しかし、冷凍機等においては高いPv値を要求される上
、回転と停止を繰返すために起動時に大きな熱衝撃が加
わり、摺動面にヒートクラックを生じたり、炭素材では
ブリスターと称する隆起が摺動面に生じる等の問題が起
きている。
このような問題を解決するために、摺動面の潤滑性を高
める種々の提案がなされている。
その一つとしてシールリングの形状を変更して潤滑性を
高めたものが知られている。例えば、摺動面と他の面と
の間に貫通孔を複数個設け、他の面の孔からポンプを使
って潤滑流体を摺動面に送り込む端面潤滑シール(ハイ
ドロスタティックシール)、または摺動面内にその中心
近くまで流体側から溝または切り欠きを設け、運転時に
潤滑の役割をする密封流体を、流体の粘性に基づくくさ
び効果によって摺動部に導くハイドロダイナミックシー
ル、またはサーモハイドロダイナミックシールなどがあ
る。これらは摩擦係数が低減するため従来のシールに比
べて高PV値で使うことが出来る。
しかしながら、このようなハイドロスタティックシール
、ハイドロダイナミックシール、サーモハイドロダイナ
ミックシールはその効果をもたらすために超硬合金に複
雑な加工を施さねばならず、超硬合金の難加工性を考慮
すると従来のシールに比べて加工時間が著しく長くなる
。しかも超硬合金は形状が’P31F1になると応力集
中が生じ易くなり破壊し易いという欠点もある。したが
ってこのタイプのシールリングは限られた用途にしか使
われないのが現状であり、このような加工の必要のない
新しい材料が望まれている。
このような要望に応えるべく摺動面にラッピング加工や
ショツトブラスト加工あるいはエツチング加工を施した
後にポリッシング加工を施して多数の微細な孔を形成し
、これにより摺動面の潤滑性を高めたメカニカルシール
が提案されている。
しかし、このような構成の場合、孔が微細でかつ摺動面
表面にしか形成されないため、摺動面が摩耗するのに伴
い孔が消失し、潤滑性の向上効果が長時間維持できない
欠点があった。
またシールリング自体を多孔質材で形成したメカニカル
シールも提案されているが、この場合シールリングの強
度が低下し、高PV値を得られなくなる上、孔の大きさ
や量によっては孔からの漏れが無視できない位に多くな
る問題があった。
〈発明の概要〉 本発明は上記した問題点を解決するためになされたもの
で、メカニカルシールの少なくともシール面およびその
近傍をポアを全体に分散させたポア分散材で形成し、し
かもポアの大きさ、形状及び体積率を厳密に規定するこ
とにより潤滑性を向上させかつ強度を維持したメカニカ
ルシールを提供しようとするものである。またシールリ
ング等に適用するのに応しいポア分散超硬合金及びその
製造方法を提供するものである。
〈実施例〉 以下本発明を実施例に基づいて説明する。第1図におい
て、回転シールリング1と非回転シールリング2により
シール面Sが形成されここでシールが行われている。回
転シールリング1はストッパ3に装着されたスプリング
4により押圧されている。この実施例では回転シールリ
ング1がポア分散材で構成されているが、非回転シール
リング2の方をポア分散材で構成しても良く、更に両方
をポア分散材で構成しても良い。
本発明では、回転シールリング1を構成するポア分散材
のポアを次のように限定する。
またポア分散材としては、セラミックスや超硬合金が使
用可能であるが、セラミックスは超硬合金に比べて低強
度で耐熱衝撃性にも劣るため高PV値の使用には不向き
である。一方超硬合金の場合にはポアを分散させてもポ
アのないセラミックス以上の強度があり、はるかに高い
Pv値での使用が可能になる。
本発明はこの超硬合金の組成もまた下記するように厳格
に限定している。
(ポアの形状、寸法) ポアは、摺動面上において、流体をその中に保持し、ま
た摺動面内に流体を供給して、摺動面内の流体膜を保持
する働きをする。したがってその形状は、この働きから
言えば何でもよい。しかし。
いびつな、特に鋭角のコーナーのあるような形状では応
力集中が生じ、焼結体が破壊し易くなるので、その形状
は略球形または略円柱状とする。
一方その寸法が小さすぎると流体膜保持効果が弱くなり
、潤滑性を保てなくなるので、略球形の場合も略円柱状
の場合も平均直径が3μm以上とする。後者の平均長さ
は平均直径以上とした。このポアは大きい方が流体膜の
保持効果はあるが、あまりに大きいと、ポアによる漏れ
が大きくなる上相手鋸のシールリングの摩耗が大きくな
り、また強度が低下し過ぎる。そのためポアの大きさは
略球形の場合は平均直径が20μm以下、略円柱状の場
合は、平均直径が20μm以下、平均長さが300μm
以下とした。なお、特に強度をη(視する場合にはいず
れも平均直径は16μm以下が好ましい。
第3図にポアの平均直径と漏れ量及び摩耗量との関係を
示す。これは後記する第1表の本発明合金3を基にポア
径を種々変化させて形成した60mφのシールリングと
カーボンのシールリングによりメカニカルシールを構成
し、密封液として4kg/a(,40〜50℃のタービ
ン油を用いて36QQrpmで連続100 Hrの運転
を行って得たものである。
このグラフかられかるようにポアの平均直径が20μm
を超えると漏れ量及び摩耗量が共に実用的な範囲を越え
て大きくなる。よって上記範囲に限定する。
(ポアの体積率) ポアによる流体膜保持効果はそのポアの量が多い方が良
いので最小0.5体積%とした。一方その量が20体積
%を超えるとポア同士が連結し易くなり、かつ強度も低
下するので、その上限を20体積%とした。好ましくは
10〜15体積%の範囲である。
(ポアの連結度) ポアが長範囲に連結し、焼結体を貫通する様になると、
密封流体がこのポアを通して漏れるようになるので、シ
ールリング部材としては役に立たなくなる。それゆえポ
アは2m+n以上は連結しないこととした。
上記したポア分散材から構成されるシールリング1は、
該ポアに封液等が溜り、起動時にはシールリングの摺動
発熱により液体が熱膨張して、シール面Sに液体かにじ
み出し、シール面Sに膜を形成し潤滑性を維持する。ま
たポア自体が、従来のポリッシング加工による孔よりも
大きく深い上、シール面Sの表面だけでなく内部にもポ
アが分散しているため、シールリング1のシール面Sが
摩耗しても、新しいポアが表面に呪われ、潤滑性保持効
果が消滅することがない。
ポア分散材はシールリング全体に用いる必要はなく、第
2図に示すようにシールリング1′のシール端面部10
のみをポア分散材としても良い。
このポア分散材から成るシール端面部10の厚さは適宜
決定すれば良い。このようにシール端面部10のみをポ
ア分散材で形成する場合シールリング1′の強度向上を
図ることができる。たとえば、シールリング1′本体を
普通の超硬合金で形成し、シール端面部10を後述する
超硬合金から成るポア分散材で形成すれば、シールリン
グ全体を該超硬合金のポア分散材で形成するよりも大き
な強度を得ることができる。シール端面部10のみポア
分散材で形成する方法は後述する。
(超硬合金の組成) 次に本発明の超硬合金は次のように限定される。
周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、窒化物
、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種又は
2種以上及び不可避不純物からなる焼結体であって、平
均直径が3〜20μmの略球状または平均直径が3〜2
0μm、平均長さが平均直径以上で300μm以下の略
円柱状もしくはそれら画形状ならなるポアを0.5〜2
0体積%含み、該ポアが2+nm以上は連結していない
ポア分散超硬合金。
本発明において、第IV、V、VI族遷移金属の炭化物
、窒化物、硼化物を用いることにしたのは、強度よりも
耐食性を重視したためである。なお原料粉末あるいはこ
れらを合金化する製造工程上不可避不純物が混入するが
、その量は高々0.5質量%である。
一方、耐食性よりも強度を重視する用途では鉄族金属の
中1種又は2種以上を含ませ靭性を向上させることが望
ましいが、その量が0.1質量%より小では効果がなく
、一方、30質量%を超えると、靭性はあるものの、硬
さが小さくなり、耐摩耗性に劣るので、その範囲を0.
1〜30質量%とする。更に必要に応じて、これら2種
の合金に対して第IV、V、VI族遷移金属の中の1種
又は2種以上を0.1〜5質量%上記第■、■、VI族
遷移金属の炭化物、窒化物、硼化物、これらの2種以上
の固溶体、の中の1種または2種以上に置換して添加す
ることも可能である。これは特に鉄族金属を含む超硬合
金の場合には耐食性を向上させるために有効であり、C
rやMOなどの第■、■、■族遷移金属の1種または2
種以上を0.1〜5質量%置換添加することにより耐食
性向上を図れる。
1 なお、ポアの径、形状、体積等の限定理由は前述し
た通りである。
次に本発明のポア分散超硬合金の製造方法について説明
する。
本発明方法は上記した材料、即ち周期律表第■。
V、VI族遷移金属の炭化物、窒化物、硼化物、これら
の2種以上の固溶体、の中の1種又は2種以上及び不可
避不純物からなる粉末、または周期律表第IV、V、V
I族遷移金属の炭化物、窒化物、硼化物、これらの2種
以上の固溶体、の中の1種又は2種以上を70〜99.
9質量%、鉄族金属の中1種又は2種以上を0.1〜3
0質量%及び不可避不純物からなる粉末、或いは上記2
種の粉末の周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化
物、窒化物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中
の1種又は2W1以上に置換する形で1周期律表第IV
、V、VI族遷移金属の中1種又は2種以上を0゜1〜
5質斌質量加した粉末、に対して、室温で固体であり、
上記粉末を焼結するに必要な温度よりも低温で、その9
0%以上が揮散あるいは分解・蒸発するような有機物か
らなり、その平均直径が3〜30μmの略球状ないし平
均直径が3〜30μm、平均長さが平均直径以上で37
0μm以下の略円柱状またはそれら画形状からなるポア
形成用物を0.5〜50体積%添加し、iM合分散する
A工程と、A工程によって得られた混合粉末を圧縮等に
より任意形状に成形するB工程と、B工程により得られ
た成形体を非酸化性雰囲気中で、ポア形成用有機物の9
0%以上が揮散あるいは分解・蒸発するのに十分な温度
で予備焼結するC工程と、C工程により得られた予備焼
結体を非酸化性雰囲気中で、焼結するに必要な温度、時
間保持し焼結するC工程とから構成されている。
なお、上記製造方法中で、C工程とC工程とは、それを
同一炉内で連続的に行う事も可能であり、又このC工程
とC工程との間に、C工程によって得られた予備焼結体
を切削或いは研削等で任意形状に加工する工程を入れる
ことも可能である。
以下本発明方法の限定理由を説明する。
(有機物の性状) 有機物はその抜は跡がポアになるようにするので、圧縮
等により任意形状に成形する前に添加混合する。したが
ってこの混合およびまたは圧縮の時にその形状が壊れに
くいことが必要である。したがって室温で固体であるこ
とが必要である。
一方、圧縮等により成形された後は焼結に影響を及ぼさ
ないように焼結温度よりも低い温度でその大部分が揮散
あるいは分解、蒸発していなければならない。
したがって有機物の性状としては室温で固体であり、焼
結温度よりも低い温度でその90%以上が揮散または分
解・蒸発することとした。
(有機物の形状・寸法) 超硬合金の線収縮率はその組成によって数%程度の変化
はあるが、約20%である。したがって有機物の揮散ま
たは分解・蒸発した抜は跡も約20%収縮してポアにな
るが、このポアの収縮率は有機物の直径や焼結温度によ
っても変化する。それゆえ有機物の形状は目的とするポ
アの形状とし、寸法は目的とするポアの寸法の概略20
%前後増しとする。以上により本発明では略球状有機物
の平均直径を3〜30μmと限定する。また略円柱状の
場合は平均直径3〜30μm、平均長さが平均直径以上
370μm以下と限定する。
(有機物の体積率) 有機物の揮散または分解・蒸発した抜は跡が約20%収
縮してポアになるのであるが、この寸法が小さいと、焼
結時に完全に収縮してポアとして残らないものもある。
したがって有機物の添加量は0.5〜50体積%とした
(予備焼結、焼結の雰囲気など) 超硬合金は非酸化物系の合金であり、高温では酸化する
ので、予備焼結、焼結の雰囲気は非酸化性とした。その
他温度、時間等は超硬合金を製造する時の標準的な方法
で十分である。ただし、有機物の種類、量によっては揮
散または分解・蒸発に時間がかかり、それゆえ予備焼結
の時に割れたり、揮散または分解、蒸発が不十分になっ
たりする。そのような場合には予備焼結の昇温速度を小
にすることなどが必要である。更に焼結温度1時間を適
宜コントロールすることにより、ポアの体積率は数%〜
20%程度コントロール可能である。
次に前述したシール端面部10のみをポア分散材とし、
他の部分を、ポアを含まない通常材とする製造方法につ
いて説明する。
この方法には2種類あり、その一つは、まず、既述のA
工程により得られた粉末をプレスし、このプレス体をプ
レスモールド内に残しておいて続けてポア形成用の樹脂
を含まない普通の超硬原料粉末をプレスし、一体化した
成形体を得る。これを既述のB−D工程によって焼結体
を得る。この方法により、一部をポア分散材(超硬合金
)とし、残部をポアを含まない通常材(超硬合金)とす
ることが容易にできる。なお、この場合、上記2種の超
硬合金の組成は一致していなくても良いが、焼結温度は
近いもの(その差は少なくとも50℃以内)にしておか
なくてはならない。さもなくば焼結時にプレス体が異常
変形したり、著しい場合は割れたりすることがある。
また、上記の2種粉末のプレスの順序はこの逆でも良く
、さらに既述のように同一モールドではなく、異なるモ
ールドを使っても良い。例えばまず、A工程により得ら
れた粉末を1つのモールドでプレスし、これを最初のモ
ールドより大きなモールド中に置き、樹脂を含まない普
通の超硬原料粉末をプレスして一体化する。この後は上
記と同様の工程によって焼結体を得る。そうすると、ポ
ア分散超硬合金の部分を、ポアを含まない超硬合金が3
方から包みこむ状態になり、より強度の高いシールリン
グとすることが可能になる。
他の方法は次の通りである。まず、ポア分散材(超硬合
金)を作り、これとは別にポアを含まない通常材(超硬
合金)も作る。この両者をロウ接または拡散接合等で一
体化する。そうすれば、上記と同様に一部がポア分散超
硬合金で残部がそうでない超硬合金からなるシールリン
グが得られる。
この場合は両者の合金組成は自由に選択できるので、後
者を特に高強度の超硬合金で構成すれば、シールリング
としてもより高強度とすることが出来る。
ロウ接、拡散接合を詳述すると次の通りである。
ますロウ接について述へる。まず両超硬合金のロウ接す
る 面をダイヤモンド砥石等で研削し、Rm a xが10
μmPji度以下の面を得る。これらを適当な溶媒で清
浄にし、その間に、棒状あるいは板状のロウ材を適量入
れ、そのロウ材に適した温度に加熱し、ロウ接する。ロ
ウ材としてはNiロウ、Agロウが好適であるが、耐食
性が重視される場合には前者が好適である。
次に拡散接合であるが、拡散接合する面をロウ材の場合
と同様方法で同様面粗さまで加工し、同様方法で清浄に
する。そして、この両者の接合面を合わせ、非酸化性雰
囲気中で焼結温度近く(焼結温度−50℃程度)に加熱
し、、0〜30分程度保持する。そうすると両者は容易
に拡散接合される。
なお、このようなロウ接あるいは拡散接合が容易に達成
できる点はいわゆるセラミックスにはない超硬合金特有
のメリットであることを付記する。
以下本発明の具体的実施例を詳述する。
大亙剪上 原料粉末として、平均粒径:1.3μmのWC粉末、同
1.3μmのCO粉末を用い、これらをWC−6,5質
量%COとなるように配合し、メタノール中湿式混合に
て3日間ボール・ミル混合した。この混合粉末を乾燥後
、粉末に対して2質量%となるように、トリクロールエ
タンに溶解したパラフィンを添加、混合、乾燥し、母粉
末を得た。この母粉末に対して、ポア形成物として、第
1表に示す種類、形状9寸法、斌の有機物をらいかい機
にて添加・混合し、各試料の原料粉末を得た。なおこの
場合の原料粉末は、それが焼結後に炭素またはη相が生
じないように必要に応じ、含まれる炭素量を調整したも
のを用いた。
これらの粉末を1ton/a#の圧力で5.5XIQx
30nnの圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を真空中
(約Q 、 1torr、)にて800℃まで10時間
で加熱して、予備焼結した9次に0.1〜Q、 3to
rr、の真空中で1370℃×1時間の焼結をして1本
発明超硬合金1〜13.比較超硬合金1〜4をそれぞれ
得た。ただし1本発明超硬合金3.4,7,13および
比較超硬合金2は、この予備焼結条件では割れを生じた
ので昇温時間を10時間の2倍とした。
このようにして得られた本発明超硬合金1〜13、比較
超硬合金1〜4についてそれぞれまずダイヤモンドホイ
ールで研削し、4X8X24r!UIのJIS抗折試片
を各4個製作した。これらの試片について密度、硬さ(
ItRA)を測定し、さらにスパン間隔20m1にて3
点曲げによる抗折力を測定した。そして密度からポアの
体積率も算出した。
これらの結果を第1表に併記した。
これより、本発明方法による超硬合金1〜13はポアの
体積率が0.5〜18.7体積%であり、限定範囲であ
る0、5〜20体積%を満たしていることが判る。しか
し、比較合金1はポアがなく、これを満たしていない。
比較合金2はポアのサイズ及び体積率が大き過ぎ、又比
較合金3はポアのサイズが大き過ぎるため、いずれも抗
折力が40kg/Im2以下となって実用に供し得ない
ことが判る。比較合金4は抗折力は比較的大きいが、ポ
アサイズが大きいため第8図に示すように漏れ量が大き
過ぎ、実用的でない。
なお、これらの試料について組織を検討した所。
ポアのサイズはいずれも有機物のサイズの約80%であ
った。念のためこの例を本発明合金2,6゜8.9につ
いてそれぞれの金属組織写真を第4図〜第6図に示した
。これらの写真より、ポアは高々6個しか連結していな
いことが判る。これは他の本発明合金でも同様であった
。それゆえ、ポアの連結は最大でも0.3画X6=1.
8mmと推算され、限定範囲を満たしていることが判る
以上により、この本発明方法による合金のみが。
限定範囲を満たしていると酉える。
大凰剪ス 原料粉末として、平均粒径:1.0μm〜5゜0μmの
WC粉と、第2表に示される各種粉末(平均粒径1.0
〜3.0μm)とを用い、これらを第2表に示される組
成に配合し、ついで実施例1と同様の条件で混合、乾燥
、パラフィン混合。
乾燥し、これにさらに平均直径19μmの高密度ポリエ
チレンを第2表に示される斌添加し、実施例1と同様に
して混合した。これらを実施例1と同様に圧粉し、得ら
れた圧粉体を実施例1と同様に予備焼結した。そして第
2表に示される温度で1時間真空(0,1〜Q、 3t
orr、)焼結し、本発明合金14〜27.比較合金5
〜9をそれぞれ得た。
得られた合金について実施例1と同様に加工し、実施例
1と同様な性質を測定した。これらの結果を第2表に併
記した。
なお第2表中W C/ T i C/ T a Cは、
50質量%WC−30質量%TiC−20質M%TaC
の固溶体を、又TiC/TiNは50質量%TiC−5
0質量%TiNの固溶体を示す。
これよりポアの体積率は本発明合金14〜27、比較合
金5はいずれも0.5〜20.0体積%の範囲に入って
いるが、比較合金6〜9は入っていないことが判る。比
較合金5は既述のようにポアの体積率の面では満足であ
るが、硬さが著しく小であり、耐摩耗性に劣る。また写
真は省略するが、本発明合金14〜27のポアの直径は
いずれも平均約15μmであり、またそのポア同士は高
々数個しか連結していなかった。よって本発明方法によ
り作られた合金14〜27のみ限定範囲内と冨える。
去」0」y 実施例1,2によれば、本発明の方法により、本発明の
合金が得られることが判った。そこでいくつかの合金に
ついてシールリングとして使った場合の性能を評価する
こととした。
即ち、摺動面寸法が内径41mn、外径56oinの被
テストリングを実施例1,2に準じる方法で用意し、こ
れの摺動面を鏡面ラップ仕上げする。次に相手材となる
摺動面寸法が内径43皿、外径52Inのカーボンリン
グを用意し、この摺動面も鏡面ランプ仕上げする。これ
らを一般的なメカニカルシールテスト装置Rに取り付け
る。メカニカルシールの運転条件は次の通りである。密
封流体:水道水、密封流体圧カニ15kg/aL回転数
:410rpm。そして運転開始後1時間までの平均所
要動力を求める。この平均所要動力が大きい方が摩擦係
数は大きいことになるので1便宜的にこの平均所要動力
の大小でI′vljJ性能を評価することとした。
以上の方法によってまず第1表に示される本発明合金1
,3.13および比較合金1.4の平均所要動力を測定
した。結果が比較し易いように比較合金1の場合を1と
し、これに対する比を算出 ゛し、これを動力比として
表1に併示した。なお。
φ60.5kg/cnT、タービン油、3600rpm
の条件でもテストを行なった結果、同様な動力比の結果
を得られた。
これより、本発明合金はいずれも比較合金1よりも動力
比が小であり、より摺動性能が優れると言える。比較合
金4は動力比は小になるが、ポア径が大きすぎるため第
8図に示すように漏れ量が大きくなり実用的でない。
同様にして第2表に示される本発明合金14゜18.2
2.23および、それぞれに対応するポアなし合金であ
る比較合金6,7,8,9について平均所要動力を測定
した所5本発明合金のそれぞれの比較合金に対する動力
比はいずれも0.7〜0.8であった。すなわち本発明
のポア分散超硬合金は従来超硬合金に比べて摺動性能が
優れていると言える。
失凰桝± 第1表の本発明合金1,3.により内径60mmの回転
シールリングを作成し、また比較合金1.4を用いて同
じ回転シールリングを作成した。
本発明合金1,3及び比較合金4のシールリングのシー
ル面はラップ仕上げし、比較合金lのシールリングのシ
ール面はラッピング加工した後ポリッシング加工を施し
た。本発明合金3のシールリングのシール面と比較合金
1のシールリングのシール面を接触針式表面粗さ測定器
で測定した。
その結果を第7図に示す。 (A)が本発明合金3、(
B)が比較合金1である。第7図から明らかなように1
本発明合金3のシール面の孔の方が深さが深く、ポリッ
シング加工では浅い孔しか形成できない。
更に実施例3と同寸法の本発明合金1,3の回転シール
リングと比較合金1,4の回転シールリングを用いてア
ンバランス型メカニカルシール(第1図のもの)を形成
し、漏れテストを実施した。非回転シールリングはいず
れもカーボンとし、ブリスタが発生し易い過酷な条件と
して、vPJ封流体流体度1000〜1500cp、油
温13〜23℃、流体圧力5 kg/a(のものを用い
、回転軸を360Orpmで回転させ、単位時間当りの
漏れ景を測定した。その結果を第8図に示す。
比較合金1はラッピング加工による孔が小さくかつ浅い
ため、当初は漏れ量が少ないが、運転時間の経過に従っ
て孔が潰れ、シール面の潤滑性を維持できなくなり、、
0時間の運転時間を経過するとブリスタが発生し、漏れ
量が多くなる。
−力木発明合金1はポアの体積率が比較的小さいため、
運転時間20時間でブリスタが発生したが、それでも比
較合金1の2倍の寿命を得ている。
またポア体積率の大きい本発明合金3は40時間以上の
運転後も漏れ量の増加はなく、顕著な効果がみられた。
比較合金4はブリスタの発生はないが、運転当初から漏
れ量が実用的な範囲を越えて大きく、シールリングとし
て実用的な使用には不適格である。
夫に佐且 本実施例では実施例3.4とは異なり、シールリングの
摺動面のみをポア分散超硬合金としだ例について述べる
既述のA工程により得られた粉末をまずプレスし、続け
て、ポア形成用の樹脂を含まない粉末をプレスし、両者
を一体化したプレス体を得た。これを既述のB−D工程
により燃結体とし、さらにダイヤモンドホイール等を用
いてRmax=10μmに加工し、内径60mm、外径
70mrn、厚さ5mmのシールリングを得た。ここで
摺動面側のポア分散超硬合金は本発明合金3と同じにし
これと一体化した超硬合金は本発明合金3と同じ組成の
WC−6,5%Coとした。また、摺動面側のポア分散
超硬合金3の厚さはQ、5mm、、mmの2水準とし、
強度比較のために全体をポア分散超硬合金としたシール
リングも作った。これらのリングはそれぞれ5ヶ作製し
、3ケを強度テストに、2ケを実施例4で述べたと同様
方法による漏れテストに用いた。なお、漏れテストに供
したリングはその摺動面を鏡面ラップ仕上げした。
強度テストはJIS  Z・2507−1960の庄原
試験によって行なった。この方法の模式図を第9図に示
す。図のように荷重Wをリングの上下方向から負荷する
と、図のA点に最大引張応力が生じる。この値をσとす
ると、これは次の式で示される。
σ= ((1/R−6/(h−h”/(2R)))・(
−讐R)/(πbh)ここで h:リングの幅、b=リ
ングの厚さ、R:リングの半径、 R=(内径+外径)/4である。
以上の方法によりリングが破壊する荷yJjと、その時
の応力をそれぞれのリングで求め、その平均値を第3表
に示した。これより、シールリング全体をポア分散超硬
合金とした本発明シールリング3に比べて、摺動面のみ
をポア分散超硬合金とした本発明シールリング1,2の
方が5割程度強度が高いことが分る。
一方、漏れテストの結果、本発明シールリンク1.2は
、実施例4で述べたと同様に著しく優れることが確かめ
られ、第8図に示す本発明合金3でシールリング全体を
構成した場合と全く同じ特性を得ることができた。よっ
て摺動面のみをポア分散超硬合金としたシールリングと
同等のシール性能を有し、なおかつ強度はより高いこと
とが明らかである6したがってより高負荷(高PV値)
のシールに好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明によるメカニカルシールの実施
例を示す半断面図、第3図はポア径と漏れ址、摩耗社の
関係を示すグラフ、第4図乃至第6図は本発明合金2.
6.8の金属組織写真(50倍)、第7図はシール面の
粗さ測定の結果を示すグラフ、第8図は運転時間と漏れ
量の関係を示すグラフ、第9図はシーリングの強度テス
トの説明図である。 1:回転シールリング、2:固定シールリング。 3:ストツパ、4ニスプリング、、0:シール端面部。 特許出願人   日本タングステン株式会社(外1名) 代理人  弁理士  高橋 清(外2名)第3図 ポアf1”i”つ直径 手続補正書(、ア、 昭和63年 9月ユ4日 特許庁長官 吉 1) 文 毅 殿 1、事件の表示 昭和63年特許願第202011号 2、発明の名称 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名    称 日本タングステン株式会礼炭研精工株式
会社 4、代理人 明細書の特許請求の範囲の欄、明、III書の発明の詳
細な説明の欄及び図面 凸 6、補正の内容 補正内容 1、本願明細書の特許請求の範囲を次のように補正する
。 「(1)非回転シールリングと回転シールリングの中少
なくとも一方のシールリングをポア分散材で構成し、 該ポア分散材が平均直径3〜20μmの略球状のポア及
び/又は平均直径3〜20μmで平均長さが平均直径以
上300μm以下の略円柱状のポアを0.5〜20体積
%含み、該ポアが2m以上は連結していない、 ことを特徴とするメカニカルシール。 (2)非回転シールリングと回転シールリングの中少な
くとも一方のシールリングのシール面とその近傍をポア
分散材で構成し他の部分をポアが分散しない通常材で構
成し、 該ポア分散材が平均直径3〜20μmの略球状のポア及
び/又は平均直径3〜20μmで平均長さが平均直径以
上300μm以下の略円柱状のポアを0.5〜20体積
%含み、該ポアが2mn以上は連結していない。 ことを特徴とするメカニカルシール。 (3)周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物。 窒化物、@化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1
種又は2種以上及び不可避不純物からなる焼結体であっ
て、 平均直径が3〜20μmの略球状または平均直径が3〜
20μm、平均長さが平均直径以上で300μm以下の
略円柱状もしくはそれら両形状からなるポアを0.5〜
20体積%含み、該ポアが2m以上は連結していない、 ことを特徴とするポア分散超硬合金。 (4)周期律表第IV、v、■族遷移金属の炭化物。 窒化物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1
種又は2種以上を70〜99.9質量%。 鉄族金属の中1種又は2種以上をO,1〜30質量%及
び不可避不純物からなる焼結体であって、平均直径が3
〜20μmの略球状または平均直径が3〜20μm、平
均長さが平均直径以上で300μm以下の略円柱状もし
くはそれら両形状からなるポアを0.5〜20体積%含
み、該ポアが2rm1以上は連結していないことを特徴
とするポア分散超硬合金。 (5)周期律表第1V、 V、 VI族遷移金属の炭化
物。 窒化物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1
種または2種以上の0.1〜5質量%を周期律表第IV
、V、VI族遷移金属の中の1種または2種以上で置換
した特許請求範囲第3項又は第4項記載のポア分散超硬
合金。 (6)周期律表第rV、 V、 VI族遷移金属の炭化
物。 窒化物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1
種又は2種以上及び不可避不純物からなる粉末; または周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物。 窒化物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1
種又は2種以上を70〜99.9質量%。 鉄族金属の中1種又は2種以上をO,1〜30質量%及
び不可避不純物からなる粉末; に対して、室温で固体であり、上記粉末を焼結するに必
要な温度よりも低温で、その90%以上が揮散あるいは
分解・蒸発するような有機物からなり、その平均直径が
3〜30μmの略球状ないし平均直径が3〜30μm、
平均長さが平均直径以上で370μm以下の略円柱状ま
たはそれら両形状からなるポア形成用物を0.5〜50
体積%添加し、混合分散するA工程と、 A工程によって得られた混合粉末を圧縮等により任意形
状に成形するB工程と、 B工程により得られた成形体を非酸化性雰囲気中で、ポ
ア形成用有機物の90%以上が揮散あるいは分解・蒸発
するのに十分な温度で予備焼結するC工程と、 C工程により得られた予備焼結体を非酸化性雰囲気中で
、焼結するに必要な温度、時間保持し焼結するD工程を
含むことを特徴とするポア分散超硬合金の製造方法。 (7)周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、
硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種または
2種以上の0.1〜5質示%を周期律表第rV、 V、
■族遷移金属の中の1種または2種以上で置換した特許
請求範囲第6項記載のポア分散超硬合金の製造方法。」 2、本願明細書の第5頁第11行目の「メカニカルニー
ル」を「メカニカルシール」に訂正する。 3、本願明細書の第5頁第16行目の「メカニカル・シ
ール」を「メカニカルシール」に訂正する。 4、本願明細書の第24頁第19行目の「、9」を削除
する。 5、本願明細書の第31頁第5行目の「燃結体」を「焼
結体」に訂正する。 6、本願明細書の第34頁第1表の有機物の形状1寸法
の欄の第9段目に「円柱20φX1012Jとあるのを
「円柱20φX100INに訂正する。 7、第9図を添付図面のように訂正する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非回転シールリングと回転シールリングの中少な
    くとも一方のシールリングをポア分散材で構成し、 該ポア分散材が平均直径3〜20μmの略球状のポア及
    び/又は平均直径3〜20μmで平均長さが平均直径以
    上300μm以下の略円柱状のポアを0.5〜20体積
    %含み、該ポアが2mm以上は連絡していない、 ことを特徴とするメカニカルシール。
  2. (2)非回転シールリングと回転シールリングの中少な
    くとも一方のシールリングのシール面とその近傍をポア
    分散材で構成し他の部分をポアが分散しない通常材で構
    成し、 該ポア分散材が平均直径3〜20μmの略球状のポア及
    び/又は平均直径3〜20μmで平均長さが平均直径以
    上300μm以下の略円柱状のポアを0.5〜20体積
    %含み、該ポアが2mm以上は連絡していない、 ことを特徴とするメカニカルシール。
  3. (3)周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、窒化
    物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種又
    は2種以上及び不可避不純物からなる焼結体であって、 平均直径が3〜20μmの略球状または平均直径が3〜
    20μm、平均長さが平均直径以上で300μm以下の
    略円柱状もしくはそれら両形状からなるポアを0.5〜
    20体積%含み、該ポアが2mm以上は連結していない
    、 ことを特徴とするポア分散超硬合金。
  4. (4)周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、窒化
    物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種又
    は2種以上を70〜99.9質量%、鉄族金属の中1種
    又は2種以上を0.1〜30質量%及び不可避不純物か
    らなる焼結体であって、平均直径が3〜20μmの略球
    状または平均直径が3〜20μm、平均長さが平均直径
    以上で300μm以下の略円柱状もしくはそれら両形状
    からなるポアを0.5〜20体積%含み、該ポアが2m
    m以上は連結していないことを特徴とするポア分散超硬
    合金。
  5. (5)周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、窒化
    物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種ま
    たは2種以上の0.1〜5質量%を周期律表第IV、V、
    VI族遷移金属の中の1種または2種以上で置換した特許
    請求範囲第3項又は第4項記載のポア分散超硬合金。
  6. (6)周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、窒化
    物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種又
    は2種以上及び不可避不純物からなる粉末; または周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、窒化
    物、硼化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種又
    は2種以上を70〜99.9質量%、鉄族金属の中1種
    又は2種以上を0.1〜30質量%及び不可避不純物か
    らなる粉末; に対して、室温で固体であり、上記粉末を焼結するに必
    要な温度よりも低温で、その90%以上が揮散あるいは
    分解・蒸発するような有機物からなり、その平均直径が
    3〜30μmの略球状ないし平均直径が3〜30μm、
    平均長さが平均直径以上で370μm以下の略円柱状ま
    たはそれら両形状からなるポア形成用物を0.5〜50
    体積%添加し、混合分散するA工程と、 A工程によって得られた混合粉末を圧縮等により任意形
    状に成形するB工程と、 B工程により得られた成形体を非酸化性雰囲気中で、ポ
    ア形成用有機物の90%以上が揮散あるいは分解・蒸発
    するのに十分な温度で予備焼結するC工程と、 C工程により得られた予備焼結体を非酸化性雰囲気中で
    、焼結するに必要な温度、時間保持し焼結するD工程を
    含むことを特徴とするポア分散超硬合金の製造方法。
  7. (7)周期律表第IV、V、VI族遷移金属の炭化物、、硼
    化物、これらの2種以上の固溶体、の中の1種または2
    種以上の0.1〜5質量%を周期律表第IV、V、VI族遷
    移金属の中の1種または2種以上で置換した特許請求範
    囲第6項記載のポア分散超硬合金の製造方法。
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