JPH01282299A - 透明石鹸組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、機械練り法により製造される透明石鹸組成物
に関するものでる。更に詳しくは、石鹸素地と、Ｎ−ア
シルアミノ酸アルカノールアミン塩と、ソルビトールと
、水とを各々特定ｌ配合し透明度および作業性に優れた
透明石鹸組成物を、機械練り法により製造することを特
徴とする透明石鹸組成物に関する。

（従来技術〕 従来より、透明石鹸は、牛脂、ヤシ油等の混合油脂、あ
るいは牛脂肪酸、ヤシ油脂肪酸等の混合脂肪酸を苛性ソ
ーダ水溶液で鹸化あるいは中和して得られる石鹸生地を
低級アルコールおよび水に熔解し、次いで、透明化剤と
して、砂糖、グリセリン、ポリエチレングリコール等を
加えて均一透明に加熱ン容解して調製した透明石鹸生地
を、所定の成型伜に流し込み、冷却固化した後、取り出
して、■切断、■面取り、■乾燥の後更に、■温浸、■
打型整型、■艶出し、■乾燥等の製造工程を繰り返して
得られるが、製造に長期間を要し、その製造工程は煩雑
であり、生産性が極めて低く、製造コストが高い等の欠
点を有している。

（発明の開示） そこで、本発明者は、機械練り法により製造される、透
明度の良好な透明石鹸組成物を得る目的で鋭意研究し′
た結果、後記特定の石鹸素地と、Ｎ−アシルアミノ酸ア
ルカノールアミン塩と、ソルビトールと、水とを必須成
分として、各々特定ｌ配合してなる石鹸組成物は、上記
目的を達成しうろことを見出し、本発明を完成した。

（発明の目的） 即ち、本発明の目的は機械練り法により製造され、透明
度および作業性の良好な透明石鹸組成物を堤供すること
にある。

（発明の構成） 本発明は、石鹸素地を５７〜９２重匿％、Ｎ−アシルア
ミノ酸アルカノールアミン塩を２〜１５重量％、ソルビ
トールを３〜１３重盪％、水を３〜１５重量％とを配合
し、機械練り法により製造される透明石鹸組成物である
。

（構成の具体的な説明） 本発明に用いる石鹸素地は、公知の物質であり、炭素数
１０〜１８の脂肪酸の主としてナトリウム塩であって、
通常水分を１０〜１５重量％含有しその配合量は、５７
〜９２重量％の範囲内であり、５７重量％未満ではプロ
ンダーにて押出された石＃１成物は、軟弱で成型が困難
であり、９２重量％を超過する場合には、石鹸に充分な
透明度が得られず好ましくない。Ｎ−アシルアミノ酸ア
ルカノールアミン塩は、例えば、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−
グルタミン酸、Ｎ−ヤシ油脂肪酸−Ｌ−グルタミン酸、
Ｎ−ラウロイルザルコシン、Ｎ−ラウロイル−Ｎ−メチ
ル−β−アラニン、Ｎ−ミリストイル−Ｎ−メチル−β
−アラニン等と、トリエタノールアミン、ジェタノール
アミン、モノエタノールアミン、トリイソプロパツール
アミン。

ジイソプロパツールアミン、モノイソプロパツールアミ
ン、アミノメチルプロパツール等々との塩であり、これ
らの１種または２種以上が適用される。特に本発明に於
いては、上記のＮ−アシルアミノ酸のトリエタノールア
ミン塩が好適である。

その配合量は、２〜１５重量％の範囲内であり、２重量
％未満では石鹸に充分な透明度が得られず、１５重量％
を超過する場合にはプロノダーにて押出された石鹸組成
物は、軟弱であり成型が困難となるので好ましくない。

またソルビトールは、無水のソルビトールまたはソルビ
トールの含有量が７０％のソルビトール溶液が一般に適
用される。

本発明に示すソルビトールの配合量は純分換算値であり
その配合量は、３〜１３重量％の範囲内であり、３重量
％未満では石鹸に充分な透明度が得られず、１３重量％
を超過する場合にはブロンダーにて押出された石鹸組成
物は、軟弱であり成型が困罵となるので好ましくない、
また水の配合量は、３〜１５重量％の範囲内であり、３
重世％未満では石鹸に充分な透明度が得られず、１５重
量％を超過する場合にはプロノダーにて押出された石鹸
組成物は、軟弱であり成型が困難となるので好ましくな
い。本発明は上記のごとく、通常に用いられる石鹸素地
およびソルビトールを配合した場合に施いて、水を３〜
１５重量％配合することを必須条件としている。しかし
、石鹸素地およびソルビトール溶液等の含水量が多い場
合は、水の配合量は当然調整されるものである。

本発明の石鹸組成物は、上述した成分を必須の構成成分
とするが、当該組成物には、本発明の目的を達成する範
囲で他の成分を配合することができる。

即ち、−Ｍの石鹸に使用されている、保湿剤。

過脂肪剤、増泡剤、酸化防止剤、香料、染料、ＰＨ！Ｊ
ｌ整剤、金属イオン封鎖剤、殺菌剤やアニオン界面活性
剤（炭素数１２〜２８の直鎖状アルファオレフィンスル
ホン酸塩）１両性界面活性剤（イミダシリン型、ベタイ
ン型、置換アミノ酸型）。

高級脂肪酸アルカノールアミド（高級脂肪酸モノエタノ
ールアミド、高級脂肪酸ジェタノールアミド等）、その
他の油性物質（ラノリン、流動パラフィン５固形パラフ
イン等）を併用配合することができる。

なお、本発明においては、−ｉ的に機械練り法により製
造される透明石鹸に用いられている透明化剤を必ずしも
添加する必要はないが、より優れた透明性を得るために
はこれら透明化剤を配合することが好ましい。

この透明化剤としては、前述の々口く、砂糖、グリセリ
ン、ブフビレングリコール等の多ｔｉ　［またはポリオ
ール類、もしくはアルコール類等が知られており、これ
らを通宜選沢して、一種または数１重を（吏用してもよ
い。

また、本発明においては、Ｎ−アシルアミノ酸アルカノ
ールアミン塩、ソルビトール、水の添加時期は特定され
るものではなく、クララチャー中にてニートソープに対
して添加したり、バンド乾燥機並びに真空乾燥機等によ
る乾燥工程後の、石鹸フレーク又は石鹸ペレットに添加
配合してもよい。

本発明の石鹸組成物の製造方法としては、石鹸素地と、
Ｎ−アシルアミノ酸アルカノールアミン塩と、ソルビト
ールと、水と必要に応じて前述の任意成分とを、必要と
あらば加温しながら混合し、通常の機械練り法により、
混練・押出し、型打ちする製造法である。

（実施例） 次に実施例を挙げ本発明を説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。

なお、本実施例に記載した各試験は、下記の通りである
。

（１）透明性評価試験 透明石鹸組成物を、厚さ２　ｃ＋＊の試料片に切断し、
更に表面を平滑に研磨した後、色差計（日本電色工業製
、測色色差計ＮＤ−１００１ＤＰ型）を用いて試料片の
可視光透過率Ｌ％を求め、この値を透明性とした。

（２）作業性試験 プロノダーにて押出された透明石鹸組成物のバーの硬さ
や、成型性の良否を熟練技術者が判定した。バーの硬さ
が適度−０とし、バーの硬さが軟弱−Ｘで示し、また成
型性が良い　−Ｏとし、成型性が悪い　−×で示した。

実施例１ 石鹸素地（牛脂脂肪酸とヤシ油脂肪酸の混合物（８０対
２０）のＮａ塩、水分１２％含有）６７重量％、Ｎ−ラ
ウロイル−し−グルタミン酸トリエタノールアミン塩１
０重量％、ソルビトール１ＯＩｉ量％、水・１３重盟％
、とを混合機で混合、攪拌後、ロールで充分に混練し、
次いで口金を４５°Ｃに保った押出機で棒状に押出して
、型打機で成形し、通常の機械練り方式にて、本発明の
石鹸組成物を得た。

比較例１ 次に比較のために、Ｎ−ラウロイル−し−グルタミン酸
トリエタノールアミン塩は配合せず、石鹸組成物（牛脂
脂肪酸とヤシ油脂肪酸の混合物（８０／２０）のＮａ塩
、水分１２％含有）７７重量％を使用する他は、実施例
１の本発明と同様に行って、比較例１の石鹸組成物を得
た。

これらの石鹸組成物について前記の如く各試験した結果
を第１表に示した。

第１表 第１表の結果からも明らかなように、本発明の（実施例
１）の石鹸組成物の透明性は、光透過率が＝１１と非常
に高いのに対し、比較例１の石鹸組成物の透過性は、光
通過率が５と劣りその透明性は、本発明の透明石鹸組成
物に及ばないことがわかる。

実施例２〜５及び比較例２〜５ 後記第２表に示す処方で実施例１と同様に行って実施例
２〜５及び比較例２〜５の各石鹸組成物を得た。その試
験結果を第２表に示した。

尚、石鹸素地は水分１０％を含有しているものを使用し
た。

第２表より明らかな通り、実施例２〜５に示す本発明の
透明石鹸組成物の透明性は、光透過率が３５以上と非常
に高いのに対し、石鹸素地を配合しない比較例２および
、Ｎ−ラウロイル−Ｎメチル−β−アラニントリエタノ
ールアミン塩を配合しない比較例３および、ソルビトー
ルを配合しない比較例４および、水を配合しない比較例
５等々は、光透過率が７以下と劣りその透明性は、本発
明の透明石鹸組成物に及ばないことがわかる。

実施例６〜９及び比較例６〜９ 後記第３表に示す処方で実施例１と同様に行って、実施
例６〜９及び比較例６〜９の各石鹸組成物を得た。その
試験結果を第３表に示した。

尚、石鹸素地は水分１２％を含有しているものを使用し
た。

第３表より明らかな通り、実施例６〜９に示す本発明の
透明石鹸組成物は、光透過率が３５以上と非常に高く、
また作業性も良好である。また本発明の必須成分の配合
量が、範囲を超過した比較例６〜９に示す石鹸組成物は
、ブロッダーにて押出された石鹸組成物が軟弱であり、
成型が困難となるので好ましくなく、更に透明性も劣っ
ている。

比較例１０〜１２ 後記第４表に示す処方で実施例１と同様に行って、比較
例１Ｏ〜１２の各石鹸組成物を得た。その試験結果を第
４表に示した。

第４表より明らかな通り、本発明の必須成分であるソル
ビトールを配合せずに、その他の透明化剤としてグリセ
リンを配合した比較例１０および、ポリエチレングリコ
ール６００（平均分子量６００）を配合した比較例１１
および、プロピレングリコールを配合した比較例１２の
各石鹸組成物は、光透過率が１３以下と劣りその透明性
は、本発明の透明石鹸組成物に及ばず、本発明の必須成
分であるソルビトールの作用効果は顕著であることを示
している。

実施例１０ 石鹸素地（牛脂脂肪酸とヤシ油脂肪酸の混合物（８０対
２０）のＮａ塩）７０重量％、Ｎ−ヤシ油脂肪酸−Ｌ−
グルタミン酸モノエタノールアミン塩１４．０重量％、
ソルビトール１０重量％５水４重量％、グリセリン１．
０重量％、ラウリン酸Ｏ１１重量％、香料０，５＠量％
、エデト酸四ナトリウム四水塩０．１重量％、ラウリン
酸ジェタノールアミド０，３重量％、を配合し実施例１
と同様にして本発明の石鹸組成物を得た。

実施例１１ 石鹸素１１！！（牛脂脂肪酸とヤシ油脂肪酸の混合物（
８０対２０）のＮａ塩）８２．４重世％、Ｎ−ミリスト
イル−Ｎ−メチル−β〜アラニンジェタノールアミン塩
３．５重量％、ソルビトール５重盪％、水８重盟％、ポ
リエチレングリコール６゜Ｏ（平均分子量６００）０．
５重１％、香料０゜５重世％、エデト酸四ナトリウム四
水塩０．１重１％を配合し実施例１と同様にして本発明
の石鹸組成物を得た。

２ぢ施例１２ 石・徽素地（牛脂脂肪酸とヤシ油脂肪酸の混合物（８０
対２０）のＮａ塩）７５．３重置％、Ｎ−ラウロイルザ
ルコシンシイツブロバノールアミン塩１０重景％、ソル
ビトール８重１％、水５重置％、Ｎ−混合脂肪酸−し一
グルタミン酸ナトリウム１重１２ぞ、３，４．４−トリ
クロロカルベニ９１０．１重壇％、香料０．５重量％、
エデト酸四ナトリウム四水塩０．１重肴％を配合し実施
例１と同様にして本発明の石鹸組成物を得た。

実施例１３ 石鹸素地（牛脂脂肪酸とヤシ油脂肪酸の混合物（８０対
２０）のＮａ塩とに塩の混合物（９０対１０））８３．
４重量％、Ｎ−ラウロイル−Ｎ−メチル−β−アラニン
トリエタノールアミン塩５重世％、ソルビトール５重量
％、水５重量％、ヤシ油アルキルＮ−カルボキノエチル
Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン−ナトリ
ウム１重量％、染料０．０１重量％、香料０．４９重１
％７エデト酸四ナトリウム四水塩０，１重１％を配合し
実施例１と同様にして本発明の石鹸組成物を得た。

（特性） 実施例ＩＱ−１３は、前記各試験に於いて、全て良好な
結果となり、本発明の目的とする機械練り法により製造
される、透明度の良好な透明石鹸組成物を得た。

（発明の効果）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 石鹸素地を５７〜９２重量％、Ｎ−アシルアミノ酸アル
   カノールアミン塩を２〜１５重量％、ソルビトールを３
   〜１３重量％、水を３〜１５重量％の範囲内で配合する
   ことを特徴とする、機械練り法により製造される透明石
   鹸組成物。