JPH01281987A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー熱転写記録装置に用いる熱転写記録媒
体に関する。

〔従来の技術〕

従来の面順次方式のカラー熱転写記録媒体は、例えば特
開昭５８−１３８６８５の様に、イエロー、マゼンタ、
シアンの３色の透明又は半透明の着色剤を含仔するイン
クが、基材状に、その長さ方向に沿って連続する繰り返
し単位で配列されたものであり（構成を図３に示す）該
３色のインクを記録紙上で順次重ね合わせるごとく熱転
写させてカラー画像を作成するというものであった。

この場合、インクか透明又は半透明であることにより、
３色のインクが重ね合わされた時に、減法混色により、
広範囲の色調か鮮明に表現できるというものであった。

〔発明か解決しようとする課題〕

しかし前述の従来技術では、インク層を支持体上に薄膜
に塗布した状態で長時間保存した時に、各インクか透明
であり、かつインク層表面か露出している為に、各色の
インクが外部光により変退色するという問題点かありこ
れを防止する為に保存時の耐光性の向上という課題があ
った。

そこで本発明はこの様な問題点を解決するもので、その
目的とするところは、インク層への光の入射を防止し、
保存時のインクの耐光性を向」ニし、長時間保存した時
のインクの変退色を防止して長期保存が可能な熱転写記
録媒体を提供するところにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の熱転写記録媒体は、少なくともイエロー、マゼ
ンタ、シアンの３色の熱転写インクが、厚さ０．１〜２
０μｍの支持体上に、その長さ方向に沿って連続する繰
り返し単位で塗布された構成を有し、該３色のインクの
表面−］二に該３色インクとは異る無色インクを塗布し
て不透明層形成し、該不透明層で被覆された、イエロー
、マゼンタ、シアンの各色のインク層を透過する可視波
長光（４００〜７００ｎｍ）の透過率が８０％以下であ
ることを特徴とする。

〔イ乍用〕

本発明の上記の構成によれば、本来耐光性に乏しい、染
料、顔料等の着色剤を用いたインク層においても、該イ
ンク表面を不透明層で被覆することにより、外部からの
光か遮断され、インク層内に光か入射することなく、長
期保存に際しても光による変退色か防止できる。

また印画時においても、不透明層か本来無色でかつ紙へ
の転写性、インク面上へ転写性が考慮されていれば、画
質への問題は無い。

上記の様な不透明層を得る方法としては、■本来不透明
な素材をインク層面に薄膜に均一に塗布し光を遮断する
。■本来透明な素材をインク層面に故意に凹凸か生ずる
様に塗布し、その表面で入射光を乱反射させ光を遮断す
る、の２つの方法か考えられる。第１図に■の方法を、
第２図に■の方法をそれぞれ構成図で示す。

■の方法に用いるバインダーとしては、カルリーバワッ
クス、キャンデリラワックス、モノクン系ワックス、酸
化ポリエチレンワックス等のワックス類、またはこれら
のワックスに、ＥＶＡ、ＩΣＥＡ１ポリアミド等の樹脂
を混合したものが良いと考えられる。

又、■の方法に用いるバインダーとしては、パラフィン
ワックス、マイクロクリスラリ／ワックス、ポリエチレ
ンワックス等のワックス類、又ハこれらのワックスにＥ
ＶＡ、ＥＥＡ、ポリアミド等の樹脂を混合したものが良
いと考えられる。

さらに、■と■の方法を併用すれば耐光性の向上に対し
てはより効果的である。

次に実施例をあげて本発明の熱転写記録媒体を説明する
。

〔実施例〕

実施例１ 第１表に本発明の熱転写記録媒体を構成するイエロー、
マゼンタ、シアンの３色インク及び、」１記の■の方法
を用いた不透明層インクの組成例を示す。ただし、表中
の数値は重量部を表わす。

（以後同様） ３色インクの分散は、先ずプラネタリーミキザーにより
予備分散しく１２０°Ｃ１３０分）、玲却固化後、粉砕
してから３本ロールミルにて本分散した。（１１０°Ｃ
１１０回通し） 分散した３色のインクは厚さ６μｍの支持体（ＰＥＴ）
の片面に支持体の長さ方向に連続する繰り返し単位とな
る様ワイヤーバーにて厚さ３μｍにホン１メルト塗工し
た。

次に不透明層はプラネタリーミキザーにて混練した後（
１２０°Ｃｉ　Ｈ）　ｕ１記３色インク上に、３色イン
クか溶融しない様にグラビアバーにて厚さ約０．６μｍ
でかつ平滑にホントメルト塗工した。

尚、不透明層の塗工は、不透明層材料をエマルシンにし
て塗工する方法、または溶剤に溶解し溶液にして塗工す
る等の方法も用いることができる。

実施例２ 第２表に本発明の熱転写記録媒体を構成する、イエロー
、マゼンタ、シアンの３色のインク及び上記の■の方法
を用いた不透明層インクの組成例を示す。

上記の組成の３色インクを実施例１と同様な方法で作製
し、また実施例１と同様な方法でポットメルト塗工した
。

次に不透明層は、実施例１と同様な方法で混練した後、
グラビアバー回転速度と３色インク塗布フィルムの機走
速度にずれを故意に生じさせ、塗布面に凹凸が生ずる様
にホットメルト塗工した。

実施例３ 第３表に本発明の熱転写記録媒体を構成する、イエロー
、マゼンタ、シアンの３色のインク及ヒ上記■の方法を
用いた不透明インク層の組成例を示す。

上記の組成の３色のインクを実施例１と同様な方法で作
製し、また実施例１と同様な方法でホットメルト塗工し
た。

次に不透明層は実施例１と同様な方法で混練した後、塗
工は、実施例２と同様な方法で行い塗布表面に凹凸を生
じさせた。

比較例１ 本発明の熱転写記録媒体の比較例として、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの３色から成り、不透明層を持たない熱
転写記録媒体を作製した。

３色インクは実施例１〜３と同様の組成であり、インク
分散、インク塗工は実施例１と同様な方法で行った。

第４図〜第７図に実施例１〜３及び比較例１のイエａ−
、マゼンタ、シアン各色のインク可視波長光（４００〜
７００ｎｍ）の透過率を示す。

透過率の測定は、分光光度計を用いて行った。

また各インク層の透過率の評価は、ＰＥＴフィルムｔｖ
’４過率を１００％とした時の相対化として算出した。

第４図に示す様に、実施例１のインクフィルムは各色の
インク層の透過率か８０％以下である。

また、第５図に示す様に、実施例２のインクフィルムは
各色のインク層の透過率は８０％以下である。また第６
図に示す様に実施例３のインクフィルムでは各色のイン
ク層の透過率は７０％以下である。また、第７図に示す
様に、比較例１のインクフィルムでは各色のインク層の
透過率は８０％以上である。

第３表　（実施例３） 次に実施例１〜３及び比較例の各インクフィルムの耐光
性を調査する為に、キセノンアーク灯光を、各インクフ
ィルムのインク層側から照射し、１００１−１経た後、
照射前上照射後の両インクフィルムをサーマルヘッドに
て白色紙にフルベタ転写し、照射後の変進色度を印画面
の反射ＯＤ値と、色差計を用いて測定した色差４Ｅにて
評価した。

反射０１）値測定は、各色の印画面の反射ＯＤ値を補色
のフィルターを用いて１１１１１定した。ｎ１定機は、
Ｋｏ　ｌ　Ｉｍｏ　ｒ　ｇａｎ社製ＭａｃｂｅｔｈＴ　
Ｒ−９２７を用いた。

色差は、ミノルタカメラ■製の色彩色差計ＣＲ−１２１
を用いて測定した。

第４表に実施例１〜３及び比較例１の耐光性試験の結果
を示す。

第４表に示した如く、実施例１〜３は、反射ＯＤ値変化
、色調変化のどちらも肉眼では殆んど確認できない程度
の微妙な変退色であったのに対し、比較例１は、反射Ｏ
Ｄ値変化、色調変化のどちらも明瞭な違いか確認てきる
レベルてあり、明らかに転写像への影響があると推定さ
れる。

以」二の耐光性試験結果から、長時間保存に耐え得るに
十分な耐光性能を付与する為には、実施例１〜３の様な
不透明層でのインク層の被覆が必要であり、その不透明
度は、可視光の透過率が８０％以下であることが望まし
い。

〔発明の効果〕

以上述べた様に、本発明によれば、イエロー、マゼンタ
、シア／の３色のインク層の表面」二に、不透明層を塗
布することにより、インク層への光の入射を防止し、保
存時のインクの耐光性を向上し、長期間保存か可能な熱
転写記録媒体が得られるという効果を仲ず。

【図面の簡単な説明】

第１りｌは、本発明の熱転写用記録媒体の第１例の構成
図。 第２図は、本発明の熱転写用記録媒体の第２例の構成図
。 第３図は本発明の比較例（従来例）の熱転写用記録媒体
の構成図。 第４図は本発明の実施例１のインクフィルムの不透明度
を示す分光特性図。 第５図は本発明の実施例２のインクフィルムの不透明度
を示す分光特性図。 第６図は本発明の実施例３のインクフィルムの不透明度
を示す分光特性図。 第７図は本発明の比較例（従来例）のインクフィルムの
不透明度を示す分光特性図。 １・・・不透明層 ２・・・イエローインク層 ３・・・マゼンタインク層 ４・・シアンインク層 ５・・・支持体（ＰＥＴ） 以　　上 出願人　セイコーエプソン株式会社 代理人　弁理士　鈴木　喜三部　他１名七ツ嬬←ミ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくともイエロー、マゼンタ、シアンの３色の
   熱転写インクが、厚さ０．１〜２０μｍの支持体上にそ
   の長さ方向に沿って連続する繰り返し単位で塗布された
   構成を有し、該３色のインクの表面上に、該三色インク
   とは異る無色インクを塗布し、不透明層を形成したこと
   を特徴とする熱転写記録媒体。
2. （２）不透明層で被覆したイエロー、マゼンタ、シアン
   の３色のインク層を透過する可視波長光（波長４００〜
   ７００ｎｍ）の透過率が８０％以下であることを特徴と
   する請求項１記載の熱転写記録媒体。