JPH01279843A - 凍結乾燥a型肝炎ワクチン - Google Patents

凍結乾燥a型肝炎ワクチン

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JPH01279843A
JPH01279843A JP63106749A JP10674988A JPH01279843A JP H01279843 A JPH01279843 A JP H01279843A JP 63106749 A JP63106749 A JP 63106749A JP 10674988 A JP10674988 A JP 10674988A JP H01279843 A JPH01279843 A JP H01279843A
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hav
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Yasuo Moritsugu
森次 保雄
Atsuko Totsuka
戸塚 敦子
Seiya Satou
佐藤 征他
Michio Morita
森田 迪夫
Kyosuke Mizuno
水野 喬介
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Chiba Prefectural Government
Denka Seiken Co Ltd
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Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
Chiba Prefectural Government
Denka Seiken Co Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、A型肝炎ワクチンの凍結乾燥製剤に関する。
さらに詳しくは1組織培養法により得られたウィルスを
精製し、不活化後、安定化剤の存在下で凍結乾燥を行う
ことを特徴とするA型肝炎ワクチンの凍結乾燥製剤を提
供するものである。
」1五1遣 A型肝炎は、A型肝炎ウィルス(以下、HAYと略称す
る)によって起こり、疫学的にも、臨床的にも非常に重
要な感染症であり、いまだ有効な治療対策が見い出され
ていない、そのため、このようなA型肝炎に対してもっ
ばら予防法が検討されており、現在はグロブリン製剤を
2〜3力月おきに投与することが行われている。しかし
、グロブリン製剤中の抗HAY抗体力価の低下の問題や
頻回投与の必要性のため、ワクチンの開発が望まれてき
たが、まだ実用化されるまでには至っていない。
ところで、A型肝炎ワクチンは、+1 A Vの常在地
域への渡航者の感染を防止する効果を有していると共に
、世界中いたるところで起こる散発性A型肝炎の二次感
染を防止する効果を有している。これらの背景から、A
型肝炎ワクチン製剤は日本国内はもとより、広く世界各
地において使用可能であることが必要である。すなわち
、安定性がすぐれ、長期保存に充分に耐え得る製剤の提
供は必須の条件である。
本発明者らは、A型肝炎患者の糞便より樹立されたHA
Y KRMO03株とHAY感受性細胞を用いた組織培
養によるウィルスを原料としてワクチンの開発を試みて
きた。(第33回日本ウィルス学会抄録257頁、通常
、液状ワクチンには防[削が加えられており、一般的に
は広い抗菌スペクトルを有するチメロサールが加えられ
ている。ところが、本発明者らはワクチン開発中に、精
製1(AV抗原にチメロサールを加えると)IAV抗原
活性が低下する現象を見い出した。(第35回日本ウィ
ルス学会総会抄録234頁、(1987) )さらに、
あらかじめ精製1(AV抗原にエチレンジアミン四酢酸
(以下、EDTAと略称する)を加えておくと抗原活性
の低下が抑えられることより、前述の現象はチメロサー
ル中の21Mの水銀イオンに起因するものと考えられた
。 しかしながら、EDTA添加はある程度効果は認め
られるものの完全では′なく、また、  EDTAの添
加は注射時に痛みを伴うことより、該EDTAを含まな
い凍結乾燥製剤が好ましいと考えられた。しかし、通常
の液状製剤にみられるような条件下でそのまま凍結乾燥
を行うと、乾燥の過程において力価が低下する欠点が生
じることが判明した。
11立11 本発明者らは、上記のような問題点を解決すべく鋭意検
討を重ねた結果、抗原力価の低下や性状の悪化を伴わず
に凍結乾燥することを可能ならしめ、かつ乾燥品の保存
安定性も液状製剤に比して格段に良好となる凍結乾燥の
条件と、安定化のための製剤の配合組成とを見い出すこ
とにより本発明を完成した。
日 本発明に用いるA型肝炎ウィルスは、組織培養より得ら
れたウィルスが使用される。  1(AVは長い間培養
細胞で増殖出来なかったが、1979年に至りようや<
 Provostと旧!1e+wan(Provost
、 P、J、et &1.。
Proc、 Soc、 Exp、 Blol、 Med
、、 LiQ、 213.  (1979))による初
の成功が報告された。彼らはムネアカハラタマリンを使
ってHAVの継代を行い、肝臓から抽出したウィルスを
ムネアカハラタマリンの肝臓の培養切片に接種し、初め
てHAYが増殖するのを確がめるとともにアカゲザルの
胎児の腎培養細胞(FRhk6)でも増殖することを発
見しな、その後世界各地でいろいろな培養細胞を用いて
追試された結果、原発生肝癌由来の培養細胞(^Iex
ander hepatomacell)  (Fro
sner、 G、 G、 et at、、 Infec
tion ”l。
303゜(1979))、Verom胞(Locarn
lni、  S、  A、  et  al。
J、 Virol、、 ’11.216.(1981)
)、アフリカミドリザル腎初代培養細胞(Daeser
、 R,J、 et al、、 Infect。
lm5un、、 32.388.(1981))などで
も増殖することが確かめられた1本発明者らは、アフリ
カミドリザル腎培養細胞よりコロニー培養法によるクロ
ーニングによって樹立されたHAY高産生細胞株GL−
37細胞と、同じくA型肝炎患者の糞便より分離しGL
−37細胞に感受性のすぐれているHAY株KRMOO
3株を用いた組織培養により、人員にHAvを得ること
ができた。
上記の方法により得られたHAYは、ポリエチレングリ
コール分画、超遠心、 有機溶媒処理、酵素処理、ゲル
ろ過等の生物学的活性物質の分離精製に用いられる方法
の組合せにより、高度に精製して精製標品とし、ホルマ
リンにて不活化した後、本発明の凍結乾燥ワクチン製剤
化に供する。
得られた不活化HAY抗V、精製凛品を用い凍結乾燥に
供するには、中性付近の適当な濃度のバッファー(例え
ば0.0114リン酸バツフアー)中で、また好ましく
はTween 80を0.002V/V%になるよう添
加したバッファー中で、MAYおよび各添加物質の組成
が次のようになるようgeされる。
すなわち、MAYAV抗原白質濃度として0.05W/
Vx以下、好ましくは0.002w/H以下合有される
。添加される安定化剤としては、アミンl[J[および
糖類の一方または好ましくは双方が含まれる。アミノ酸
類としてはグリシン、アラニン、グルタミン酸1ナトリ
ウム、アルギニン、リジンなどのアミノ酸またはそれら
の塩が挙げられ、それらの1種もしくは2種以上を用い
、通常0.1〜2.0w/%J程度、凍結乾燥に供する
HAV抗原含有液中に存在させる。
糖類としては、グルコース、キシロース、ガラクト−人
 フラクトースなどの単糖類、ラクトース、マルトース
、サッカロースなどの二糖類、マンニット、ソルビット
、キシリットなどの糖アルコール類が挙げられ、これら
の1種もしくは211以上を用い1通常0.1〜15W
/Vπ程度存在させる。また、膠質剤としてはゼラチン
、ヒトアルブミン、デキストランなどが挙げられ、通常
0.01〜0.IW/Vπ程度存在させる。
さらに凍結乾燥ワクチンの使用時、溶解した際に生理的
に等張となるようにするため中性塩を添加する。中性塩
としては塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシ
ウムが含まれるが、好ましくは塩化ナトリウムでこれに
適宜、上記他の中性塩が添加される。これらの中性塩は
0.1〜3W/Vχ程度、通常0.5〜2W/V%程度
の濃度で含まれる。凍結乾燥に供すべく調製されたワク
チン液は、所要の包装単位に従い適宜0.1μ9〜lO
刈のMAY抗原を含むように小分容器に分注する。この
分注液は、急速凍結乾燥または緩速凍結乾燥し、凍結乾
燥製剤と−する。凍結乾燥の条件としては、例えば−5
0℃、常圧にて予備凍結を6時間行い、次に圧力を0.
008 Torrに下げ、設定温度を一15℃から0℃
に段階的に上げ、50時間1次乾燥を行う、この時点で
の製品温度は0℃程度である0次に25℃設定温度にて
圧力0.008Torrで20時間2次乾燥を行う。
この凍結乾燥製剤は、その組成として少なくとも組織培
養由来HAY抗原、安定化剤、中性塩を含有する。
かくして得られた製剤は、力価の低下がなく、その保存
安定性がよく、使用時の溶解性が速やかで極めて優れた
A型肝炎ワクチンの凍結乾燥製剤である。
以下、本発明の効果を実施例及び参考例によりさらに詳
細に説明する。
(夕   HAVf= GL−37細胞をIOV/VX牛血清添加イーグル−M
EN培地で7日間培養し、細胞シートを形成させる。 
 0.0114リン酸バツフアーで洗浄後、0.05W
/V%トリプシン、0.02W/vx EDT^添加0
.01Mリン酸バッファーにて細胞をはがし、牛胎児血
清(以下FBSと略称する)を添加し、1000rp璽
で3分間遠心してトリプシン溶液を除く、細胞沈査を8
V/V%FBS添加E−ME14培地にて浮遊させ、こ
の浮遊液にM、O,1,(It胞当りのウィルス感染価
)0.1になるように種ウィルス液を感染させ、37℃
1時間吸着後8χFBS添加E−HEM培地を加えて3
〜4倍拡張し、3週間培養する。
コノ間13!!間に1回、  2V/V% FBS添加
E−MEM培地にて培地交換を行う、3′A間後、培地
を吸引除去し、続いて0.01Mリン酸バッファーにて
2回細胞を洗浄後、l V/VχNP−40(牛丼化学
社製)を含む可溶化液をローラーボトル1本(容量的2
11)当り15−加え37℃1時間反応させ、1(AV
感染細胞を可溶化する。可溶化液を3000rp+s 
30間分遠心し、上清を集める。
この上清液にはHAV抗原が3〜6μg/−の濃度で含
まれている。
膏      ■ 上記上清液に最終濃度が7W/V%になるようにポリエ
チレングリコール6000 (和光純薬社製)を加えて
4℃に置く、−夜後にこのポリエチレングリコール添加
溶液を8000rpmで30分間遠心し上清を捨て、沈
査にIV/V%NT’40を含む可溶化バッファーを加
えて再懸濁し、MAY抗原を回収する。さらに、このM
AY抗原液を25000rpm 16時間遠心し上清を
すて、開始時の175〜1710量の0.01Mリン酸
バッファーを加えて沈査を完全に再溶解し、4℃に一装
置く0次に超音波処理し、15000rpm 15分間
遠心後上清を鶏める。
この上清には通常15〜60ug/−のHAV抗原が含
まれる。この上清に等量のクロロホルムを加え室温で1
5〜30分間抽出処理する。  2000rpH30分
間遠心し、上層にある水溶液を集め軽く攪拌しながら1
圧脱気して残存するクロロホルムを除く。
さらに終濃度で20ts /dのRNase人(シグマ
社製)を加え、37℃、1時間処理し、次に5mM塩化
マグネシウムと20〜40μ9/−のDNase 1 
(宝酒造社1)を加えて37℃で3時間処理する。その
後、50刈/−になるようProtelnase K 
(メルク社製)を加えてさらに37℃、1時間処理する
。2.5Mリン酸バッファーpH7,5、エトキシエタ
ノールとブトキシェタノールの2:1混液をそれぞれ1
容及び0.8容加え軽く混和し、2000rpm 10
分間遠心し中間層をとり、2真14EDTA、0.00
:B Tween 80 (和光補薬社製)添加0.0
1Mリン酸バッフ y −(pH7,4)で200〜3
00ug/−の抗原濃度になる様に溶解する。この有機
溶媒処理操作を1〜2回繰り返す、この溶液をセファク
リル3400HR(ファルマシア社製)によるゲルろ過
により最終精製抗原液を得る。最終精製抗原液は50〜
100m/−の濃度であり、TCA (トリクロロ酢酸
)ローリ−法にて測定した全蛋白量に対するI(AVt
Jl(IF白量の割合は90〜100鴬を示す。
チ   )゛ 精製ウィルス液を0.002V/VK Tween 8
0及び0.1414塩化ナトリウム添加0.01Mリン
酸バッファー(pH7,5)にてウィルス濃度が20t
tg/−になるように希釈して熱面ろ過する。0.θ0
2V/VK Tween 80添加0.01Mリン酸バ
ッファー(pH7,5)を用いl:2000希釈したホ
ルマリンと等全混合し37℃に12日間置く、途中8日
日と12日日経了後に再度無菌ろ過する。不活化を完了
したウィルス液は4℃に保存する。
支1 参考例3で調製した不活化精製抗原液に、アミノ酸とし
て0.1W/Vχアルギニン塩酸塩と0. IW/V%
グルタミン酸ナトリウムを、糖として51/V”lラク
トースとIW/VXソルビットを添加してHAY抗原が
最終的に1s/−の濃度になるように0.002W/V
% Tween 80添加(1,01Mリン酸バッファ
ー(P)17.5)にてワクチン液を調製した。このワ
クチン液0.5dを2−バイアルに入れ、−50℃常圧
にて6時間予備凍結後圧力を0、008Torrに下げ
、設定温度を一15℃から0℃に段階的に上げて50時
間1次乾燥し、次いで25℃にて圧力0、008Tor
rで20時間2次乾燥して凍結乾燥品を得る。
11■ユ 参考例3で調製した不活化精製抗原液を液状にて37℃
における保存安定性試験を実施した。溶液中ノ1(Av
rit原の力価をELISA法により測定し、!III
製後の抗原力価を1とした時の抗原力価の相対値で示し
た。結果を第1表に示す。
第1表 PBS−T: 0.002V/V! Tween 80
.0.14M塩化ナトリウム添加0、018リンPiバ
ー/77− (pH,7,5)0U 参考例3で調製したワクチン液を2−バイアルに0.5
−ずつ分注し、様々な組成で凍結乾燥を行い、37℃に
おける保存安定性試験を実施した。結果を第2表に示す
第2表 ■PBS−T ■PBS−T+5%ラクトース+0.5Xアルギニン十
0.5%グルタミン酸ナトリウム■■+0.5駕ゼラチ
ン 11口1ユ 参考例4に記したものと同様の方法によって得られた凍
結乾燥品の、保存安定性試験を実施した。
凍結乾燥後の抗原力価を1とした時の抗原力価の相対値
で示した。結果を第3表に示す。
第3表 本not tested 夾JIILユ 参考例3で調製したワクチン原液と参考例4で!III
IJした凍結乾燥ワクチンをDDYマウスを用いて免疫
原性を比較した。 HAVtitK量200ng、11
00n、50ng、25Bの接種量で各10匹ずつのD
DYマウス腹腔内に接種した。6週間後採血し、その血
漿について、抗HAY抗体価をHAV抗原ル−トとパー
オキシダーゼラベル抗FIAVウサギ血清を用いた競合
抑制ELISA法により測定した。その結果を第4表に
示す。
各抗原量接種における原液接種の場合の平均抗体価を1
としたときの凍結乾燥ワクチン接種の場合の平均抗体価
の相対値の平均で示した。
第4表

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組織培養により得られたウィルス液を精製し、不
    活化した標品に安定化剤を添加し、凍結乾燥して得られ
    るA型肝炎ワクチンの凍結乾燥製剤。
  2. (2)安定化剤としてアミノ酸またはその塩、及び糖類
    を添加する特許請求の範囲第(1)項記載の製剤。
  3. (3)安定化剤としてアミノ酸またはその塩、糖類及び
    膠質剤を添加する特許請求の範囲第(1)項記載の製剤
  4. (4)アミノ酸またはその塩が、グリシン、アラニン、
    グルタミン酸1ナトリウム、アルギニン及びリジンから
    選ばれる少なくとも1種である特許請求の範囲第(2)
    項記載の製剤。
  5. (5)糖類がグルコース、キシロース、ガラクトース、
    フラクトース、ラクトース、マルトース、サッカロース
    、マンニット、ソルビット及びキシリットから選ばれる
    少なくとも1種である特許請求の範囲第(2)項記載の
    製剤。
  6. (6)膠質剤がゼラチン、ヒトアルブミンまたはデキス
    トランである特許請求の範囲第(3)項記載の製剤。
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