JPH01278639A - 減衰機構および減衰機構を有する建造物 - Google Patents

減衰機構および減衰機構を有する建造物

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JPH01278639A
JPH01278639A JP10710688A JP10710688A JPH01278639A JP H01278639 A JPH01278639 A JP H01278639A JP 10710688 A JP10710688 A JP 10710688A JP 10710688 A JP10710688 A JP 10710688A JP H01278639 A JPH01278639 A JP H01278639A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、建築物とその基礎のような上部構造と下部
構造間に介在され、下部構造から上部構造に伝わる地震
エネルギーを減少させる免震装置用の減衰機構および減
衰機構を有する建造物に関する。
〈従来の技術〉 建物の耐震構造の一つとしては、第8図に示すように、
複数個の免震装置であるアイソレータ51.51を上部
構造52と下部構造53との間に挟み込み、上部構造5
2を支持するようにしたものがある。このアイソレータ
51はゴムの大きな鉛直載荷能力とゴムのせん断変形に
よる小さな水平バネ剛性を持っている。したかって、重
量物である上部構造を安定性良く支え、水平方向の動き
を弱いバネで規制したことになる。このように支持する
と、構造物の系全体の水平方向の振動周期を増大させ、
それを地震の最大エネルギー成分の周期よりら大きくす
る。したがって、地震発生時の地震からの入力に対する
建物の応答加速度を減少させることができる。
しかしながら、上記アイソレータ51のみによって上部
構造52を支持すると、アイソレータ5Iの水平方向の
バネ力が小さいため次の問題が生じ第1の問題は、地震
動の作用によって一旦上部構造52か振動し始めると、
その振動振幅がアイソレータ51を用いず直接下部構a
53に上部構造52を支持させた場合に比べて大きくな
ると共に、その揺れが静まるまで時間がかかることであ
る。すなわち物理的に安全が保障されたとしてら、居住
者にとって心理的に不安な状態が長く続くことになり、
建築物の免震構造としては不適当である。
第2の問題は、台風の風荷重等の横方向荷重が建物に加
わった場合、その方向に上部構造52が位置ずれするお
それがあり、k、部構造52の安定性が保障されないこ
とである。
これらの問題点を解決するために、最近、建築物の上部
構造と下部構造との間にヒステリシス特性を持っている
弾塑性部材からなる減衰機構を介在させ、そのヒステリ
シス特性でもって振動エネルギーを吸収させるように1
.たらのが提案されている(特開昭60−258343
号公報)。
ところで、上記の弾塑性部材からなる減衰機構の設計に
おいて、その可能な最大変形量が、建築物に作用する地
震のうち最大の地震の振幅(変形量的250 as)以
上になるように設計する。これがため、最も多く発生す
る振幅(変形量約10+a+以下)の小さい地震が発生
したときには、減衰機構は、弾性変形の範囲で変形する
にとどまり、ヒステリシス特性を発揮して振動エネルギ
ーを吸収することができない。そのため、振幅の小さい
地震が発生したとき、建築物は長時間揺れる。居住者は
心理的に不安になる。
そこで、鉛の剪断変形によって小さな振幅の振動エネル
ギーを吸収する第9.10図に示すような剪断エネルギ
ー吸収装置が特公昭61−17984号に開示されてい
る。しかし、この剪断エネルギー吸収装置は取付用の二
つの板部材61,62を有し、これらの板部材61.6
2は鉛製吸収体63に比して剛直なもので、この板部材
61゜62と鉛製吸収体63とは剛直に結合している。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、このような鉛製吸収体63の上Fの板部材6
1.62に相反する方向の水平力F、Fが作用したとき
、鉛製吸収体63には水平力の作用する面方部63a、
63aには引張力が、後方部63bには圧縮力が作用す
ることになる。そのため鉛製吸収体63の両端が引張や
圧縮によって破壊しないようにっつみ形にしてその両端
の断面積を広くし、すなイっち、鉛の中央部における剪
断変形のみによってエネルギーを吸収できるようにして
いる。このため、このような構造では鉛製吸収体63と
板部材61.62を剛結するための加工が必要であると
共Iこ、鉛製吸収体63自体をっつみ形にする等して両
端部に特別な加工を必要とする問題がある。
また、第1O図からもわかるように、このような鉛製吸
収体63の作用高さHは板部材間の距離ではなく、鉛の
両端部の広い断面部分を除外したもので、その分だけ全
体寸法が高くなるのである。
また、その分重くなる。この高さHを極く小さくして加
工することはできなく、さらに、その寸法を自在にする
ことができないという問題がある。
そこで、この発明の目的は、鉛等からなる弾塑性部材の
両端を簡単にかつ安価な構造で効果的に拘束することに
よって、弾塑性部材の両端部に特別な加工を施したり、
特別な形状にする必要がなく、また、高さを低く、重量
を軽減できる減衰機構を提供することにある。
また、この発明の目的は、上記減衰機構を効果的に組み
合わせることによって、免震機能を発揮できる建造物を
提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明の減衰機構は、下部
構造に固定される定着プレートに筒体を固定してなる第
1取付部材と、上部構造の底部に固定される定着プレー
トに筒体を固定してなる第2取付部材と、上記第1.第
2取付部材の筒体に各端部が夫々摺動自在にかつ密に嵌
合された弾塑性部材とを備えることを特徴としている。
また、この発明の建造物は、対向する第1.第2取付部
材の筒体の端面間寸法が異なる複数の上記減衰機構を上
部構造の底部と下部構造との間に互いに適宜間隔をあけ
て配設し、かつ、上記上部構造の底部と下部構造との間
に水平動可能で鉛直荷重を支持するアイソレータを配設
したことを特徴としている。
〈作用〉 上記減衰機構によれば、弾塑性部材の各端部は第15第
2取付部材の筒体に摺動自在かつ密に嵌合されて、下部
構造および上部構造に連結される。
そして、上部構造と下部構造の間における水平振動に対
して弾塑性部材の筒体内に入っている部分は変形せず、
筒体から露出している部分は剪断歪みをし、そのうちの
塑性剪断歪みによって水平方向の振動エネルギーは吸収
される。
このように弾塑性部材の両端部は第1.42取付部材の
筒体によって周囲が拘束されて上、下部構造に連結され
るため、弾塑性部材の両端部は特別な加工を必要とせず
、また、従来の如く両端部をつつみ形に拡大して強化す
る必要もなくなる。
したがって、この減衰機構においては弾塑性部材の重量
が軽減でき、また筒体の寸法を短くすることによって、
弾塑性部材の高さも低くすることができる。
また、この減衰Ia横によれば、弾塑性部材の剪断歪み
を行なう部分、すなわち第1.第2取付部材の筒体から
露出する部分の寸法を大きくすれば、変形量と耐力との
関係を示す骨格曲線が第4図から第5図に示すように変
化する。すなわち、第1゜第2取付部材の対向する筒体
の端面間の間隙を大きくした場合には、大きな振幅の水
平振動に対して小さな振幅の水平振動に対してよりもよ
り効果的に振動エネルギーを吸収することができるが、
対向する筒体の端面間の間隙を小さくした場合には、大
きな振幅の水平振動よりも小さな振幅の水平振動に対し
てより効果的に振動エネルギーを吸収できる。すなわち
、小さな振幅の水平振動に対しては第1.第2取付部材
の対向する筒体の端面間の距離を小さくした方が効果的
であり、大きな振幅の水平振動に対しては対向する筒体
の端面間の距離を大きくした方が効果的である。したが
って、第1.第2取付部材の対向する筒体の端面間の寸
法が様々な減衰機構を用いることによって、大きな振幅
の水平振動から小さな振幅の水平振動にわたる広範囲な
振動に対して振動エネルギーを吸収することが可能にな
る。
また、この発明の建造物では上部構造は下部構造によっ
てアイソレータによって支持され、上部構造は下部構造
の水平方向の振動に対しては基本的には遮断され、上部
構造が下部構造に対して水平方向に振動した場合には、
減衰機構によってそれが減衰される。この減衰機構は弾
塑性部材の剪断歪みエネルギーによって水平振動を吸収
するものであるが、この減衰機構は複数個用いられ、か
っこの減衰機構の第1.第2取付部材の筒体の端面間の
寸法が種々異なっているから、端面間の寸法が小さい減
衰機構により、小さな振幅の水平振動が効果的に吸収さ
れ、また筒体の端面間の寸法か大きい減衰機構によって
、大きな振幅の水平振動が効果的に吸収される。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図において、■よ地盤2に抗3によって固定された
下部構造としての基礎であり、5は上部構造としての建
築物、51.51iよ第8図に示す従来のアイソレータ
と全く同じ構造の互いに適宜朋隔をあけて配置した複数
のアイソレータ、6゜6′は互いに適宜間隔をあけて基
礎lと建築物5との間に配置した複数の減衰機構である
上記減衰機構6は第2図に示すような構造をしている。
ベース板11はアンカーボルト12によって基礎Iに固
定しており、このベース板!I上にフランジ状の定着プ
レート!6と円筒状の筒体17からなる第1取付部材1
8を設置している。第1取付部材18の定着プレートI
6はボルト11によってベース板11に固定している。
第2取付部材20は第1取付部材18と全く同じ構造を
しており、筒体21と定着プレート22からなり、この
定着プレート22をボルト23によってベース板13に
固定している。このベース板13は建築物5の底部にア
ンカーポル)14によって固定している。上記第1.第
2取付部材18,20の筒体17.21には円柱状の弾
塑性部材としての鉛製円柱部材25の各端部を密にかつ
摺動自在に嵌合している。上記鉛製円柱部材25の上端
部とベース板13との間に一定の間隙がおいている。
第2図に示す減衰機構6と第3図に示す減衰機構6°は
基本的に同じ構造をしているが、第2図の第1.第2取
付部材18.20の筒体11.21の端面間の距離は鉛
製円柱部材25の直径りの8分の7にしているのに対し
て、第3図の第1.第2取付部材28.30の筒体27
.31の端面間の距離は第2図に示すものよりも短くし
、両筒体27.31の端面間の距離が円柱部材25の直
径りの40分の1にしている点のみが異なる。
このように対向する筒体の端面間の寸法が異なる複数の
減衰機構6,6°を基礎と建物との間に互いに適宜間隔
をあけて配置している。
次に、第2図と第3図に示す減衰機構6,6゛の特性を
第4図と第5図を参照して説明する。第4図は第2図の
両筒体17.21の端面間の距離を(7/8)・Dにし
たものの変形量と耐力との関係を示す図であり、第5図
は第3図の両筒体27゜31の端面間距離を(+/40
)・Dにしたものの変形量と耐力の関係を示す図である
第4図の骨格曲線において耐力は弾性領域を越えると変
形量が鉛製円柱部材25の直径り程度になるまで上向き
の放物線状に増大し、それからその放物線に沿って減少
する。したがって、第2図に示す減衰機構6に振幅が鉛
製円柱部材25の直径りの16分の1、すなわち(1/
l 6)・Dの水平振幅の振動を与えると、鉛製円柱部
材25の変形量耐力特性はループL16を描き、■サイ
クルにつきループL16の内側の面積分のエネルギーを
吸収する。また、(1/4)・Dの水平振幅を与えると
鉛製円柱部材25はループL4に沿った変形を行ない、
このループL4内の面積だけのエネルギーを1サイクル
につき吸収する。したがって、この第2図に示す減衰機
構6においては、直径り程度の変形量を行なう振幅に対
してまでエネルギーの吸収量が増大することが分かる。
一方、第5図の骨格曲線から分るように、第3図の減衰
機構6゛は振幅の小さい水平振動に対してはループL1
6°に示すように第4図に示す減衰機構6よりもより大
きなエネルギーを吸収することが分かる。これは筒体の
端面間−の距離が小さいものは小さな変形量に対して剪
断力が大きくなるからである。
以上の分析結果から分かるように、振幅の小さい水平振
動に対しては、筒体の端面間の距離が小さい第3図に示
すような減衰機Wt6°によって振動エネルギーを吸収
するのが効果的であり、一方、変形量の大きい水平振動
に対しては端面間の距離が大きい第2図に示すような減
衰機構6によって振動エネルギーを吸収するのが効果的
である。
尚、第4図から分かるように、筒体の端面間の距離が大
きいときでも変形量がDを超えるとエネルギーの吸収能
が下降し、筒体の端面間の距離を1.51)よりも大き
くすると、エネルギー吸収能が極度に小さくなる。これ
は弾性領域内の曲げ変形が主となるからだと考えられる
。なお、第1゜第2取付部材の筒体の端面間の寸法を円
柱部材の直径りの1.5倍、すなわち1.5Dにすると
、水平振動に対して弾性曲げ変形が主となりエネルギー
を殆ど吸収することができなかった。
第1図に示す建造物は筒体の端面間の距離が異なる複数
の減衰機構6,6°を互いに適宜間隔で配置し、またア
イソレータ51,51を互いに適宜間隔で配置している
。建築物5は基礎1に対してアイソレータ51によって
基本的に遮断され、建築物5が基礎1に対して揺れ始め
た場合、大きな振幅の水平振動に対しては対向する筒体
の端面間の距離の大きい減衰機構6によって振動エネル
ギーを効果的に吸収して建築物5を速やかに静止させ、
一方、小さな振幅の水平振動に対しては対向する筒体の
端面間の距離の小さい減衰機構6°によって振動エネル
ギーを効果的に吸収し、建築物5を速やかに静止させる
ことができる。また、上記減衰機構6.6′においては
、弾塑性部材25は第1.第2取付部材の筒体によって
両端部が拘束されているので、鉛製円柱部材25の両端
部には特別な加工を必要とせず、また特別な形状にする
必要もない。したがって、構造が簡単、安価になる。ま
た、従来のように鉛製の弾塑性部材をつつみ形にする必
要がなく、筒体の長さを短くすることによって減衰機構
の高さを低くすることも可能であり、また、重量も軽減
することができる。
第6図に示す減衰機構6”は、第2.第3図に示す減衰
機構6.6′とは第1.第2取付部材38゜40の端部
の内壁面の形状が奥に行くほど縮小するような曲面に形
成したことのみが異なるものである。すなわち、第7図
に示すように、第1取付部材38の筒体37の端部の内
壁は端から奥に向かって縮小する曲面39によって形成
し、また第2取付部材40の筒体4Iの内壁は端から奥
に向かって縮小する曲面42によって形成している。
この曲面39.42の半径方向の寸法は第7図に示すよ
うにXにしている。第1.第2取付部材38.40の筒
体37と4夏の端面間の寸法はSにしている。こうする
ことによって、鉛製円柱部材25の筒体37.41に接
触していない部分は変形の小さいときが最も大きく、変
形が大きくなるにつれて、鉛製円柱部材25の筒体37
.41の曲面39.42に接触する部分が大きくなり、
水平方向の変形が最も大きくなったときは、曲面39゜
42の先端に接触し、鉛製円柱部材25の露出部分は最
小離間寸法Sと同じになる。したがって、この鉛製円柱
部材25の変形特性は水平方向の変形量の小さいときは
露出部分が大きいため、第4図に示す骨格曲線に沿った
形であり、変形量が大きくなった場合は第5図に示す骨
格曲線に沿った特性を示すことになる。−見、この特性
は所望のものとは逆のようであるが、この最小離間寸法
Sを小さくすることによって、第5図において耐力の大
きい変形量の領域において鉛製円柱部材25が曲面39
.42の最先端に接触するようにすればよい。そうする
ことによって、水平振動の振幅がある値以上大きくなる
と第4図の特性から第5図の特性に移行し、急激にエネ
ルギー吸収能が大きくなる。これは、変形量が大きくな
るにつれて鉛製円柱部材25が筒体38.40の曲面3
9.42によって拘束される部分が大きくなり、つまり
離間寸法が小さくなり、その骨格曲線のヒステリシス特
性でエネルギーを吸収すると考えれば理解できることで
ある。
このように第6図に示す筒体37.41の内壁面の曲面
が種々異なる複数の減衰機構6°を組み合わせて上部構
造と下部構造間に配置すれば、第1図に示された実施例
と同様に大きな振幅から小さな振幅にわたる広範囲な振
幅の水平振動に対してエネルギーを効果的に吸収するこ
とができる。
上記実施例では筒体は円筒形の形状にしたが筒体は円筒
に限らず角筒を用いてもよい。また、弾塑性部材として
鉛製の円柱部材を用いたが、鉛製の円筒部材を用いても
よく、また塑性変形能を持つものであれば鉛に限らない
ことは勿論である。
〈発明の効果〉 以上より明らかなように、この発明の減衰機構は、弾塑
性部材の各端部を、定着プレートと筒体とからなる第1
取付部材の筒体と、定着プレートと筒体とからなる第2
取付部材の筒体とに夫々摺動自在かつ密に嵌合して、上
記弾塑性部材の両端を筒体で拘束しているので、従来の
如き弾塑性部材の両端部に特別な加工を施したり、それ
らを補強するためにつつみ形にしたりする必要がなく、
構造が安価かつ簡単にでき、重量を軽減することができ
、また筒体の寸法を低くすることによって、全体寸法を
低くできる。
また、この発明の建造物は、対向する筒体の端面間の寸
法が異なる複数の上記減衰機構を上部構造の底部と下部
構造との間に互いに適宜間隔をあけて配置すると共に、
上記上部構造の底部と下部構造との間に水平動可能で鉛
直荷重を支持するアイソレータを配置しているので、下
部構造の振動をその上部構造への伝達を遮断できると共
に、上部構造が振動しても筒体の端面間の異なる複数の
減衰機構によって、大きな振幅の水平振動から小さな振
幅の水平振動にわたる広範囲な振動に対して効果的に振
動エネルギーを吸収して、上部構造が振動しても速やか
に停止させることができる。
また、この発明の建造物は、第1.第2取付部材の筒体
のうち少なくとも一方の筒体の開口側端部の内壁が開口
端から奥に向かって縮小する曲面に形成されている複数
の減衰機構を上部構造と下部構造の間に配置しているの
で、種々の振幅の水平振動に対して効果的に振動エネル
ギーを吸収して上部構造を速やかに静止させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の建造物の断面図、第2図
、第3図、第6図はこの発明の各実施例の減衰機構の半
断面図、第4図、第5図は夫々この発明の減衰機構の特
性図、第7図は第6図の要部の拡大図、第8図は従来の
建造物の断面図、第9図、第10図は従来の剪断エネル
ギー吸収装置の斜視図である。 !・・・基礎、5・・・建築物、6.6゛・・・減衰機
構、+ 8.28.38・・・第1取付部材、20.3
0.40・・・第2取付部材、17.21,27,31
,37.41・・・筒体、16.22・・・定着プレー
ト、25・・・鉛製円柱部材。 第1図 第8図 第2図 第3図 第6図 第7図 第9図 (Q)        (b) 第10図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下部構造に固定される定着プレートに筒体を固定
    してなる第1取付部材と、 上部構造の底部に固定される定着プレートに筒体を固定
    してなる第2取付部材と、 上記第1、第2取付部材の筒体に各端部が夫々摺動自在
    にかつ密に嵌合された弾塑性部材とを備える減衰機構。
  2. (2)上記特許請求の範囲第1項に記載の減衰機構にお
    いて、 上記第1、第2取付部材の筒体のうち少なくとも一方の
    筒体の開口側端部の内壁が開口端から奥に向かって縮小
    する曲面に形成されている減衰機構。
  3. (3)上記特許請求の範囲第1項に記載の減衰機構にお
    いて、 上記第1取付部材の筒体の端面と第2取付部材の筒体の
    端面との間の寸法が上記弾塑性部材の直径以下である減
    衰機構。
  4. (4)対向する第1、第2取付部材の筒体の端面間寸法
    が異なる複数の上記特許請求の範囲第1項に記載の減衰
    機構を上部構造の底部と下部構造との間に互いに適宜間
    隔をあけて配設し、かつ、上記上部構造の底部と下部構
    造との間に水平動可能で鉛直荷重を支持するアイソレー
    タを配設した建造物。
  5. (5)筒体の開口側端部の内壁の曲面が互いに異なる複
    数の上記特許請求の範囲第2項に記載の減衰機構を上部
    構造の底部と下部構造との間に互いに適宜間隔をあけて
    配設し、かつ、上記上部構造の底部と下部構造との間に
    水平動可能で鉛直荷重を支持するアイソレータを配設し
    た建造物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5669189A (en) * 1992-12-24 1997-09-23 Logiadis; Ioannis Antiseismic connector of limited vibration for seismic isolation of an structure

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JPS6245836A (ja) * 1985-08-26 1987-02-27 Hideyuki Tada 免震装置

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