JPH01276930A - 電子同調チューナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ＴＶおよびＶＴＲ用の電子同調チューナに関
するものである。

従来の技術 近年、ＴＶやＶＴＲの小型化、多機能化および低価格化
競争が益々激しくなってきている一方、テレビジョン画
面の高画質化にともない、従来以上の妨害排除特性、広
帯域化および低歪化が要望されている。このような市場
動向を踏え、セットの画質を大きく左右する電子同調チ
ューナもこの要求に応えていかなければならないもので
ある。

従来、この種の電子同調チューナのシステムは、第３図
および第４図に示されるような構成であった。第３図お
よび第４図は従来のＶＨＦｔ子同調チューナのブロック
図および回路図である。第３図および第４図において、
アンテナ１より受信されたテレビジョン信号は、インダ
クタンス２と可変容量ダイオード３で構成される入力同
調回路４で、希望チャンネルが選択同調されて、高周波
増幅回路５に入力される。この高周波増幅回路５で増幅
されたテレビジョン信号は、次段のより高い選択特性を
有する複同調回路６へ伝えられる。この複同調回路６は
インダクタンス７と可変容量ダイオード８．９よりなる
帯域フィルタを構成し、同調周波数は同ｒＪＲｔｈ圧印
加端子１０より印加される同調電圧により各チャンネル
に応じた周波数帯域にセットされる。このような複同調
回路６により選択されたテレビジョン信号は、バイポー
ラトランジスタあるいは、ＭＯＳ、ＦＥＴＩ石で構成し
てなる混合回路１１に、局部発振回路１２で発振させた
各チャンネルに応じた発振成分とともに印加され、混合
動作により中間周波数に変換される。中間周波数に変換
されたテレビジョン信号は、中間周波増幅回路１３およ
び中間周波フィルタ１４を通過し、電子同調チューナの
出力端子１５より出力されて次段の検波回路へと導かれ
るのである。

一般的に、世界“各国のテレビジョン放送は、ローバン
ド（日本であればチャンネル１〜３）とハイバンド（日
本であればチャンネル４〜１２）の２バンドに分けてチ
ャンネル配置されているのが普通である。電子同調チュ
ーナの場合には、可変容量ダイオード３，８．９によっ
て同調周波数を可変するのであるが、ローバンドから、
ハイバンドまでを完全にカバーすることは、可変容量ダ
イオード３．８．９の容量変化比に限度があり、電子同
調チューナの妨害特性の向上を図るなめにも、困難であ
る。したがって、一般的な電子同調チューナではスイッ
チングダイオード１６．１７．１８を外部より供給され
る電源によりオン、オフして、ローバンド用のインダク
タンスとハイバンド用のインダクタンスに切り換えるシ
ステムを採用している。

発明が解決しようとする課題 上記従来の構成では、ＴＶ、ＶＴＲの小型化や低コスト
化にともなう電子部品の小型、低価格化の要求を満たす
には限界があり、しかもニューメディア時代における文
字多重放送の対応に必要な周波数特性の改善あるいはア
ンテナ端子からの発振成分の漏洩に対する法規制の強化
などを同時に満足していくことは、非常に困難であると
いう問題を有していた。

本発明は、上記従来の問題を解決するもので、低コスト
化を図りながら、しかも、従来のチューナで問題となり
つつあるアンテナ端子からの局部発振成分の漏洩レベル
の低減や周波数特性の改善を図ることのできる電子同調
チューナを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の電子同調チューナは
、少なくとも１つのテレビジョン周波数帯域を通過域と
する第１の帯域通過フィルタと、前記第１の帯域通過フ
ィルタからの信号を高周波増幅する高周波増幅回路と、
ほぼテレビジョン信号１チャンネルの帯域を通過帯域と
する可変容量ダイオードおよびインダクタンスよりなり
、前記高周波増幅回路からの信号が入力される第２の帯
域通過フィルタと、前記第２の帯域通過フィルタからの
信号を中間周波信号に変換する二重平衡型で構成された
混合回路とを有するものである。

作用 上記構成により、従来、可変容量ダイオードを用いて構
成されていた入力同調回路は、可変容量ダイオードを不
要としてインダクタンスとコンデンサにより構成される
簡単な第１の帯域通過フィルタに置きかえることで、コ
ンデンサおよびインダクタンスの数個分に相当する高価
な半導体である可変容量ダイオードを削減でき、低コス
ト化が可能となる。また、従来の入力同調型と比べ、こ
の第１の帯域通過フィルタは入力インピーダンスの変化
も小さく、アンテナ側のインピーダンスの変化に対する
周波数特性の変化も従来以上に改善される。さらに、混
合回路からの局部発振成分の漏洩も、二重平衡型の混合
回路を用いることにより、大幅に改善される。一方、隣
接・隣々接のチャンネルによる混変調妨害は、第１の帯
域通過フィルタによる入力非同調化のため劣化が予想さ
れるが、混合回路を二重平衡型として、非直線歪を大幅
に改善できることから、混変調特性に関しては、従来水
準と同等レベルを維持することができる。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１図および第２図は本発明の一実施例を示すＶＨＦ電
子同調チューナのブロック図および回路図である。アン
テナ２１より受信されたテレビジョン信号は、ローバン
ドとハイバンドをそれぞれ通過域とする帯域通過フィル
タ２２．２３に導かれる。

この帯域通過フィルタ２２．２３はインダクタンス２４
゜２５およびコンデンサ２６．２７より成る。受信する
チャンネルに応じて、スイッチング素子２８により帯域
通過フィルタ２２．２３がその通過域をローバンド側あ
るいはハイバンド側に切り替えられ、帯域通過フィルタ
２２あるいは２３は次段の高周波増幅回路２９の入力端
子に接続される。高周波増幅回路２９で増幅されたロー
バンドあるいはハイバンドのテレビジョン信号は゛、次
段のより高い選択度特性を有する複同調回路３０へ伝え
られる。この複同調回路３０は従来のものと全く同一構
成で、ほぼ標準テレビジョン信号１チャンネルの通過帯
域をもち、可変容量ダイオード３１．３２およびインダ
クタンス３３よりなる帯域通過フィルタである。この複
同調回路２６により選択されたテレビジョン信号は、二
重平衡型で構成してなる混合回路３４に、発振回路３５
で発振させた局部発振成分とともに印加され、この混合
動作により中間周波数に変換される。この中間周波数に
変換されたテレビジョン信号は、インダクタンス３６と
ｂンデンサ３７で構成された中間周波通過フィルタ３８
により、不要成分が阻止されて、次段の中間周波増幅回
路３９およびローパスフィルタ４０を通過し、電子同調
チューナの出力端子４１より出力されて次段の検波回路
へと導かれる構成である。４２は同調電圧印加端子であ
る。

このように、混合回路３４を二重平衡型とすることによ
り、従来の混合回路の非直線歪特性（特に混変調特性）
を大幅に改善することができ、これにより、電子同調チ
ューナの入力段における選択度特性、特に、同一バンド
内の排除能力は従来のチューナシステムに要求されてい
る水準を不要にし、入力段における入力非同調化を可能
ならしめることが確認できた。したがって、電子同調チ
ューナにお゛いて最も特徴的な、高価な部品であった可
変容量ダイオードの削減が可能となり、材料費のコスト
ダウンを可能にするとともに、製造工程においても、従
来は、入力同調回路、股間複同調回路および局部発振回
路をそれぞれ一定の関係を保つ調整が必要なため、龍し
い調整作業を強いられていたが、入力段に帯域通過フィ
ルタ２２．２３を設けて入力非同調化を図ることにより
、工数の低減も可能とするものである。また、世界各国
で文字多重放送も実用段階に入っており、周波数特性の
大幅な改善も必要であり、従来は入力同調型であったた
め、同一チャンネル帯域内でも定在波比が大きく変化し
、アンテナ系のインピーダンスの変化により周波数特性
は大きく影響されていたが、入力非同調化を可能にした
本実施例のチューナシステムにおいては、同一チャンネ
ル内におけるインピーダンスの変化はほとんどなく、安
定な周波数特性が得られるものである。さらに、混合回
路３４を二重平衡型としたために、混合回路３４の入力
端への局部発振成分の漏洩も大幅に低減され、今後の法
規制の厳化の動向に対しても十分耐えるものである。

なお、本実施例ではＶＨＦ電子同調チューナに関して説
明してきたが、ＵＨＦ電子同調チューナに関しても当然
適用可能であることは言うまでもない。

発明の効果 以上のように本発明によれば、混合回路を二重平衡型と
して、電子同調チューナの入力段に、従来の入力同調回
路の代りに、少なくとも１つのテレビジョン周波数帯域
を通過域とする第１の帯域通過フィルタを設けたことに
より、従来の入力同調回路に用いられていた高価な可変
容量ダイオードを削減でき、また、製造工程においても
、入力非同調化により調整を不要として工数低減を可能
とし、低コスト化を図りながら、しかも、従来のチュー
ナで問題となりつつあるアンテナからの局部発振漏洩レ
ベルの低減や周波数特性の改善を図ることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例を示すＶＨＦ電
子同調チューナのブロック図および回路図、第３図およ
び第４図は従来のＶＨＦ電子同調チューナのブロック図
および回路図である。 ２２．２３・・・帯域通過フィルタ（第１の帯域通過フ
ィルタ）　、２４．２５．３３・・・インダクタンス、
２６．２７・・・コンデンサ、２９・・・高周波増幅回
路、３０・・・複同調回路（第２の帯域通過フィルタ）
　、３１．３２・・・可変容量ダイオード、３４・・・
混合回路。 代理人　　　森　　本　　義　　弘 第１図 まｉ ｙｆ　、−２高唱劇針い路 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、少なくとも１つのテレビジョン周波数帯域を通過域
   とする第１の帯域通過フィルタと、前記第１の帯域通過
   フィルタからの信号を高周波増幅する高周波増幅回路と
   、ほぼテレビジョン信号１チャンネルの帯域を通過帯域
   とする可変容量ダイオードおよびインダクタンスよりな
   り、前記高周波増幅回路からの信号が入力される第２の
   帯域通過フィルタと、前記第２の帯域通過フィルタから
   の信号を中間周波信号に変換する二重平衡型で構成され
   た混合回路とを有する電子同調チューナ。