JPH01276550A - 軟x線取出し窓の構造およびその製造方法 - Google Patents

軟x線取出し窓の構造およびその製造方法

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JPH01276550A
JPH01276550A JP10247688A JP10247688A JPH01276550A JP H01276550 A JPH01276550 A JP H01276550A JP 10247688 A JP10247688 A JP 10247688A JP 10247688 A JP10247688 A JP 10247688A JP H01276550 A JPH01276550 A JP H01276550A
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JP
Japan
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foil
ray
soft
metal
window
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JP10247688A
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Hidekazu Nomura
英一 野村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、超高真空容器から軟X線を取出す取出し窓の
構造とその製造方法に関する。
[従来の技術] 軟X線領域では、雰囲気気体によるX線の減衰を除くた
めに、X線源から取出し窓までのX線の通路を超高真空
にする必要がおる。従って、超高真空容器にX線の取出
し窓を設ける場合、X線透過材のみならず、透過材と超
高真空容器との接合部も気密でなければならない。従来
より、X線透過材として一般的な金属ベリリウム箔を使
用し、超高真空容器材料として一般的なステンレス鋼を
使用する場合、それらの気密接合方法としては、ベリリ
ウムの表面と窓枠の平面とを直接合わせてロウ接や電子
ビーム溶接などを行っていた。その詳■1については、
1986年刊行[レビュー・オブ・サイエンス]第57
巻、2564頁に記載されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ベリリウム表面と軟X線取出し窓の窓枠
の平面とを直接合わけて堅固に接合する従来の構造では
、ベリリウム箔の接合部に変位の自由度がないので、取
出し窓として使用中にX線照射によりベリリウム石の温
度が上昇すると、これによってベリリウム箔に生じる熱
応力が静圧力による応力に加算されることになる。従っ
て、軟X線を効率よく取出すためには、ベリリウム箔が
薄いほどよいが、ベリリウム箔の破壊を防ぐためにはあ
る程度の厚さが必要である、という矛盾に常に直面して
いた。
汎用性があり、かつ説明が簡単なように、円形の窓につ
いて考える。第2図は、従来の円形窓に静圧力が加えら
れた場合の断面図である。同図に示すように、ベリリウ
ム箔21の周辺部が窓枠22に堅固に接合されていると
加えられた静圧力によってベリリウム箔21は図中下方
へ変形し、その際に生じる半径方向の応力は窓の中央で
は引張り応力、窓の周辺では圧縮応力である。第3図は
、その応力と半径位置との関係を示すグラフであって、
窓中央の応力と窓周辺の応力とは方向が反対だが、その
絶対値は窓周辺の方が大ぎい。ところで、べ・リリウム
酒がX線の照射によって加熱され熱膨張を起こした場合
に酒中に生じる応力は常に圧縮応力である。従って、軟
X線取出し窓としての使用中、覆なわら静圧力の印加と
熱膨張の両方が存在する場合には、窓中央の応力は相殺
により軽減されるが、窓周辺の応力は加算されて圧縮応
力の大きさが増大する。ベリリウム箔の破壊を決定づけ
るのは酒中の最大応力であるから、窓周辺での箔の破壊
が起きやすく、従来は接合部23付近の応力に基づいて
箔の厚さを算定していたので、かなり厚くぜざるを得な
かった。
本発明の目的は、このような課題を解決し、X線透過材
の厚みをなるべり薄りできる軟X線取出し窓の構造およ
びその製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、超高真空容器の開口部にあってX線透過材で
形成されてなる軟X線取出し窓の構造において、開口部
を縁取る窓枠とX線透過材との間に、開口面に平行な方
向へ変形可能な金属製の弾性部材が介設されてなること
を特徴とする軟X線取出し窓の構造、および超高真空容
器の開口部にあってX線透過材で形成されてなる軟X線
取出し窓の製造方法において、C字形断面の内部にピア
ノ線コイルスプリングを包んだ銅製の円環と金属ベリリ
ウム薄膜とを融点の低い第1の金属ロウによりロウ接し
たのち、その銅製円環を前記第1の金属ロウよりも融点
の高い第2の金属ロウにより開口部を縁取る金属製の窓
枠にロウ接することを特徴とする軟X線取出し窓の製造
方法である。
[作用] 本発明の構造では、X線透過材であるベリリウム箔は開
口面に平行な方向へ変形可能な弾性部材へ接合されてい
るので、静圧力による応力は酒中の位置によって向きが
変わることはなく、いたるところで熱応力と相殺するの
で箔の破壊が起きにくくなり、その分だけ箔の厚みを薄
くできる。
また、本発明の製造方法は、上記とは逆に窓の製造時に
通常の使用状態よりもはるかに高い温度が加わることに
よってベリリウム箔中に入る内部応力の問題を解決する
もので、従来の窓構造では接合のために昇温したものを
常温に戻すと、ベリリウムと窓枠材料との熱膨張係数の
違いのために薄いベリリウム箔の方に内部応力が入って
いたが、本発明では籠と窓枠の間に入る弾性構造自身が
応力1援和機能を有しているうえに、後で高温のロウ接
をした時に先に接合しである低温ロウ接部がある程度可
動となるので、製造時に入る熱応力が61r実に緩和で
きる。
[実施例] 以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明による軟X線取出し窓の断面図である。
同図において窓枠1は、−射的に用いられている超高真
空用コンフラツト・フランジの中央部に、例えば直径3
5mmの円形開口部2を設けたもので、ステンレス鋼で
形成されている。軟X線取出し窓となる円形開口部2を
設けたあとは、通常の超高真空用フランジと全く同様に
コンフラットエッジ3に無酸素銅製カスケラ1〜(図示
せず)をはめ、締めつけ用のボルト穴4にボルトを通し
て真空槽(図示せず)に固定する。
窓部の製作は次のように行う。例えば厚さ30仮、直径
45mmの金属ベリリウム箔5の表面の酸化膜を除去し
たのち、直径4mmのC字形断面を有し、環径40mm
の銅製円環6を600 ’C程度の温度でロウ接する。
円環断面のたわみの難易は銅の厚みとC字形の内部に輸
入するピアノ線製コイルスプリング7の半径方向の剛性
によって調節する。銅の代りにニッケルであってもベリ
リウムとのロウ接部は同様に良好である。この第1のロ
ウ接部8には低温ロウを用いるが、超高真空にさらされ
るので、鉛や亜鉛等蒸気圧の高い元素を含んだロウは使
えない。ベリリウム箔5とC字形銅製円環6とをロウ接
したものを、次に窓枠1に700°C程度の高温ロウを
用いてロウ接する。この日つ材料の成分にも低温側のロ
ウ材料と同じ注意が必要でおる。この第2のロウ接部9
のロウ接゛の際に、第1のロウ接部8にわずかな荷重を
かけながら行うと、先にロウ接した箇所の気密か損われ
ることはないが、この際にベリリウム筒5が高温になる
ことは極力避けるようにしないと、ベリリウム箔5白身
の破壊強度が低下するおそれかある。なお、本実施例で
は弾性円環6のC字形断面の開口を大気圧側にした。開
口を超高真空側にすると円環6内のコイルスプリング7
の存在などのため、超高真空へのガス放出面積か犬ぎく
なるからである。
本実施例によれば、有効径35mm、厚み30庫のベリ
リウム窓が実現できたが、これは1気圧の圧力差のもと
で使用できる。従来はこのような厚みのものは大気圧の
圧力差に耐えられないものが殆どであったのを改善した
ことになる。
[発明の効果] 以上、説明したとおり、本発明によれば、X線透過材の
厚みを従来よりも著しり薄クシ、熱応力と静圧応力との
いずれにも対応可能な軟X線取出し窓の構造およびその
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、第2図は従来例の
断面図、第3図は応力と半径位置との関係を示す図であ
る。 1.22・・・窓枠       2・・・円形開口部
3・・・コンフラツトエツジ  4・・・ボルト穴5.
21・・・ベリリウム筒(X線透過材)6・・・銅製円
環(弾性部材) 7・・・コイルスプリング 8・・・第1のロウ接部 9・・・第2のロウ接部 23・・・接合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超高真空容器の開口部にあってX線透過材で形成
    されてなる軟X線取出し窓の構造において、開口部を縁
    取る窓枠とX線透過材との間に、開口面に平行な方向へ
    変形可能な金属製の弾性部材が介設されてなることを特
    徴とする軟X線取出し窓の構造。
  2. (2)超高真空容器の開口部にあつてX線透過材で形成
    されてなる軟X線取出し窓の製造方法において、C字形
    断面の内部にピアノ線コイルスプリングを包んだ銅製の
    円環と金属ベリリウム薄膜とを融点の低い第1の金属ロ
    ウによりロウ接したのち、その銅製円環を前記第1の金
    属ロウよりも融点の高い第2の金属ロウにより開口部を
    縁取る金属製の窓枠にロウ接することを特徴とする軟X
    線取出し窓の製造方法。
JP10247688A 1988-04-27 1988-04-27 軟x線取出し窓の構造およびその製造方法 Pending JPH01276550A (ja)

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