JPH0226335B2 - - Google Patents

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JPH0226335B2
JPH0226335B2 JP55088750A JP8875080A JPH0226335B2 JP H0226335 B2 JPH0226335 B2 JP H0226335B2 JP 55088750 A JP55088750 A JP 55088750A JP 8875080 A JP8875080 A JP 8875080A JP H0226335 B2 JPH0226335 B2 JP H0226335B2
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JP
Japan
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insulating
vacuum
auxiliary member
metallized layer
shield
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JP55088750A
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Shinzo Sakuma
Eiji Umetani
Junichi Warabi
Yukio Kobari
Hidemi Kawaguchi
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPS5713637A publication Critical patent/JPS5713637A/ja
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  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本発明は、金属円筒の両端を無機絶縁物からな
る絶縁円板により閉塞して真空容器を形成した真
空しや断器とその製造方法に関する。
B 従来の技術 従来、真空しや断器における真空容器は、硬質
ガラスあるいはセラミツクからなる絶縁筒の両端
を、熱膨張係数が絶縁筒のそれと近似したコバー
ル等からなる金属端板により、直接に又はコバー
ル等の封着金属を介在させて気密に接合して構成
されている。
C 発明が解決しようとする課題 しかし、絶縁筒は外径が大きくなると高価にな
り、真空しや断器が高価になる。
また、絶縁筒と気密に接合できる金属は、上述
したセラミツク等と熱膨張係数が近似するFe−
Ni−Co合金(コバール)やFe−Ni合金とされて
いたが、これらの金属は価格が非常に高い欠点を
有するとともに、温度Tに対する熱膨張係数α
[α−T特性]がセラミツク等と必ずしも一致せ
ず、そのためろう付けにより発生する熱応力を緩
和する構成にしなければならない。
D 課題を解決するための手段 本発明は上述した問題に鑑みてなされたもの
で、真空しや断器の構成は、金属円筒とその両端
を閉塞するセラミツク等の無機絶縁物からなる絶
縁円板により真空容器を形成することによつて、
その大径化を安価にし、金属円筒と各絶縁円板と
の間にリング状であつて熱応力により塑性変形自
在の金属材料からなる補助部材を介在させること
により、無機絶縁物からなる絶縁円板の熱膨張係
数と無関係に金属円筒の材料を選択可能としたこ
とを特徴とする。
真空しや断器の製造方法の構成は、仮組立した
真空しや断器を真空炉中でろう付け後、真空炉中
で徐冷するようにしたことを特徴とする。
E 実施例 熱応力により塑性変形自在の金属材料からなる
補助部材(CuやFe等)を用いることは従来から
考えられていたが、CuやFe等の熱膨張率はセラ
ミツクや硬質ガラスのそれとの差が大きく、その
ためろう付け後の徐冷によつて補助部材と絶縁円
板との間にろう付け不良が生じると考えられてお
り実施されなかつた。つまり従来の絶縁円板と金
属円筒とのろう付けは大気中で局部的に加熱する
ことでろう付けするため、加熱されたろう付け部
から加熱されていない部分へ熱が逃げ易く、しか
も温度の低い大気中へも熱が逃げるため、Cuや
Fe等とセラミツク等との間に大きな熱応力が生
じてろう付け不良になると考えられていた。
しかし、金属円筒と絶縁円板とを、補助部材を
介在させて真空炉中でろう付けするとともに真空
炉中で徐冷してみたところ、ろう付け不良は生じ
ず問題は生じないことが判明した。これは、従来
では大気中でろう付けするためにろう付け後のろ
う付け部の温度低下が早いのに対し、真空炉中で
のろう付けは真空容器全体の加熱であつてしかも
真空炉の内部の冷却速度が小さいことから、ろう
付け部の温度低下速度も小さく、クリープ現象に
よつてCuやFeが長い時間をかけて塑性変形する
ためと考えられる。
(a) 第一実施例 まず、この発明の第一実施例を説明する。
第1図は本発明に係る真空しや断器であり、
金属円筒1の両端に無機絶縁物からなる絶縁円
板2,2をリング状の補助部材3,3を介在さ
せて気密に接合して真空容器4を形成し、各絶
縁円板2から真空容器4内に相対的に接近離反
自在に導入した対をなす固定電極棒5、可動電
極棒6に一対の固定電極7、可動電極8を固着
して構成されている。
真空容器4の一部を構成する金属円筒1は、
非磁性材料であつて、機械的強度の高いオース
テナイト系ステンレス鋼からなるもので、その
両端内周部には、第2図に示すように、その内
径寸法より大きい段付嵌合部9が設けられてい
る。なお、金属円筒1は、機械的強度を高める
べく肉厚を大きくした銅あるいは小電流の真空
しや断器用として安価な鉄を用いてもよい。金
属円筒1の各段付嵌合部9には、筒状の補助シ
ールド10,10が、そのフランジ部10aの
外周部をろう付け接合することにより固着され
ている。各補助シールド10は、オーステナイ
ト系ステンレス鋼で形成される。なお、真空し
や断器が小電流用である場合には、補助シール
ド10に安価な鉄を用いてもよい。金属円筒1
の各段付嵌合部9には、軸方向(第2図におい
て上下方向)の筒部3aとこれと直交する径方
向(第2図において左右方向)のフランジ部3
bとからなる断面L字形のリング状に形成され
た補助部材3の筒部3aが、嵌合されるととも
にろう付けにより気密接合されている。補助部
材3は、熱膨張係数の異なる金属円筒1と絶縁
円板2との気密接合の信頼性を高めるために設
けられるものであり、セラミツク等の無機絶縁
物からなる絶縁円板2とのろう付け後の徐冷過
程において熱応力により塑性変形自在な非磁性
材料の銅で形成される。なお、補助部材3は、
塑性変形自在な非磁性材料からなる鉄を用いた
り、あるいは金属円筒1が銅あるいは鉄である
場合には、セラミツク等の無機絶縁物からなる
絶縁円板2と熱膨張係数が近似したFe−Ni−
Co合金、Fe−Ni合金からなるものを用いても
よい。
補助部材3には、絶縁円板2が嵌合されると
ともに気密にろう付け接合されている。各絶縁
円板2はアルミナセラミツクあるいは結晶化ガ
ラス等の無機絶縁物からなるもので、第2図に
示すように孔11の内周面と一方の面における
外周縁部付近には、この絶縁円板2と同等の熱
膨張係数のMn−Ti合金あるいはMo−Mn−Ti
合金等からなるメタライズ層12,13がそれ
ぞれ形成されている。なお、メタライズ層1
2,13が形成される面には研削加工が施され
るものであり、一方の面における外周縁付近に
は、研削加工を容易にするために0.1〜0.5mm程
度突出した環状突出部14が形成されている。
そして、各絶縁円板2の一方の面のメタライズ
層13は補助部材3のフランジ部3bに気密に
ろう付け接合されている。
上部の絶縁円板2の孔11には、軸方向へ伸
びる筒部15aと径方向へ伸びる係止部15b
とにより断面L字形に形成されたリング状の補
助部材15の筒部15aが嵌合されるとともに
メタライズ層12に気密にろう付けされてい
る。この補助部材15は、金属円筒1と絶縁円
板2との間に介在された前記補助部材3と同様
に、絶縁円板2と固定電極棒5との熱膨張係数
の差異によつて生ずる気密接合の信頼性の低下
を防止するためのもので、ろう付け後の徐冷過
程において塑性変形自在な銅からなる。なお、
この補助部材15は、前記補助部材3と同様に
鉄あるいは、Fe−Ni−Co合金あるいはFe−Ni
合金からなるものを用いてもよい。真空容器4
内には、銅あるいは銅合金からなる固定電極棒
5が、補助部材15を挿通して導入される。固
定電極棒5の外径は補助部材15の内径とほぼ
同寸法であり、周溝5aに嵌合した止め輪16
を補助部材15の係止部15bに当接させた状
態で固定電極棒5と筒部15aとが気密にろう
付けされている。
固定電極棒5の内端部には、補助シールド1
0より大径のカツプ状のアークシールド17
が、その開口部の上部の補助シールド10に対
向せしめた状態で孔18を介して取り付けられ
る。アークシールド17は、周溝5bに嵌合し
た止め輪19により固定電極7への移動を規制
された状態で固定電極棒5にろう付けされる。
アークシールド17はオーステナイト系ステン
レス鋼からなり、前述した補助シールド10と
協働して上部の絶縁円板2への金属蒸気の付着
を防止するため、その開口端部付近が補助シー
ルド10の開口端部付近とは同心状に重畳され
ている。なお、このアークシールド17は、真
空しや断器が小電流用である場合には、安価な
鉄からなるものを用いてもよい。
固定電極棒5の内端部には、ほぼ円板状に形
成された固定電極7が凹部7aを介して嵌合さ
れるとともにろう付けされている。
下部の絶縁円板2の中央の孔11には、オー
ステナイト系ステンレス鋼からなるベローズ2
0の下端に形成した筒部20aが嵌合されると
ともにメタライズ層12に気密にろう付けされ
ている。第3図に示すように、ベローズ20の
上端には軸心方向へ向かつて延伸するとともに
下方へ屈曲する載置部20bが形成されてお
り、ベローズ20の内部に挿通した可動電極棒
6の内端部が載置部20bから上方へ突出して
いる。可動電極棒6は銅あるいは銅合金からな
り、周溝6aに嵌合した止め輪21をベローズ
20の載置部20bに載せることによりベロー
ズ20に対する可動電極棒6の移動が規制さ
れ、ろう付けにより載置部20bと可動電極棒
6とが気密に接合される。
可動電極棒6側には、前記固定電極棒5側の
アークシールド17、補助シールド10と同様
に、アークシールド22と補助シールド10と
が設けられている。可動電極棒6の内端部に
は、ほぼ円板状に形成された可動電極8が凹部
8aを介して嵌合されるとともにろう付けされ
ている。そして、可動電極8の上面に穿設され
た溝8bにリング状の接触子24が上方へ突出
して嵌合されろう付けされている。
斯かる真空しや断器を製造するには、真空し
や断器の各構成部材間にろう材を介装せしめて
仮組立し、そのまま真空炉中へ入れてろう付け
する。
真空しや断器を仮組立するには、まず下部の
絶縁円板2をメタライズ層13が上面となるよ
うに水平に支持し、ベローズ20の筒部20a
を孔11に嵌合するとともに、第1図に示すよ
うにろう材25を孔11の周辺に載置する。つ
いで、フランジ部3bとメタライズ層13との
間にろう材25を介在せしめた状態で、絶縁円
板2の外周に補助部材3を嵌合させる。そし
て、この補助部材3の筒部3aに金属円筒1の
下端の段付嵌合部9を嵌合させ、金属円筒1と
フランジ部3bとの間にろう材25を介して補
助シールド10のフランジ部10aを嵌合す
る。次にベローズ20に可動電極棒6を挿入す
るとともに、第3図に示すように止め輪21を
載置部20bに載置し、載置部20bと可動電
極棒6との間にろう材25を介在させる。止め
輪21にはアークシールド22をろう材25を
介在せしめて係止し、可動電極棒6の上端には
可動電極8の凹部8bをろう材を介在せしめて
嵌合し、可動電極8の上面に形成した溝8bに
はろう材を介して接触子24を嵌入する。
なお、載置部20b上への可動電極棒6の載
置は、補助部材3上に補助シールド10を載置
した後に行ない、しかる後に補助部材3に金属
円筒1の下端を嵌合するようにしてもよいので
ある。
このあとは、固定電極7等の固定側を仮組立
する。すなわち、接触子24上に固定電極7を
載置し、固定電極7の上部に形成した凹部7a
にろう材を介在せしめて固定電極棒5の下端部
を嵌入させる。そして、固定電極棒5にアーク
シールド17を嵌装するとともに、止め輪18
にろう材25を介在せしめて係止する。つい
で、第2図に示すように金属円筒1の上端の段
付嵌合部9に、ろう材25を介在せしめて補助
シールド10のフランジ部10aを嵌合したあ
と、同様にろう材25を介装せしめて補助部材
3の筒部3aを嵌合する。そして、上部の絶縁
円板2の孔11を固定電極棒5に挿通させたあ
と、絶縁円板2のメタライズ層13と補助部材
3のフランジ部3bとの間にろう材を介在せし
めて補助部材3の筒部3aに絶縁円板3を嵌合
する。このあと、固定電極棒5に補助部材15
を挿通させて補助部材15の筒部15aを固定
電極棒5と孔11のメタライズ層12との間に
挿入し、補助部材15の係止部15bと絶縁円
板2との間及び補助部材15の係止部15bと
固定電極棒5との間にそれぞれろう材を介装さ
せる。そして、周溝5aが補助部材15の係止
部15bより上方に位置するように固定電極棒
5を持ち上げ、この周溝5aに止め輪16を嵌
合すると真空しや断器の仮組立が完了する。
上述した如く仮組立した真空しや断器を
10-5Torr以下の圧力に排気しうる真空炉中に
収容して加熱する。加熱は排気と脱ガスおよび
ろう付け部の酸化膜除去をかねるので、ろう材
がとけない温度なら加熱温度が高い方が好まし
く、真空度も10-5Torr以下が望ましい。次に、
真空炉中を、オーステナイト系ステンレス鋼の
表面の活性化のため900℃以上1050℃未満の温
度に上昇させるとともに、10-5Torr以下の圧
力に排気しながらろう材25を溶かし各構成部
材間を気密に接合する。そして、真空炉内を徐
冷(炉冷)により所定温度まで下降させ、この
温度で所定時間保持した後再び徐冷により室温
まで低下させた後、あるいは真空炉内が徐冷に
よつて室温となつた後に真空しや断器を真空炉
から取出すと所望のものが得られる。
なお、上述した製造方法において、金属円筒
1あるいはベローズ20等がオーステナイト系
ステンレス鋼からなる場合は、これらのろう付
け部分にあらかじめニツケルメツキ処理を施し
ておくことにより、加熱温度の上限を900℃以
下とすることができる。
ここで、アルミナセラミツク等の無機絶縁物
からなる絶縁円板2と、銅、鉄あるいはオース
テナイト系ステンレス鋼からなる金属円筒1と
の熱膨張係数が大きく異なるにもかかわらず、
銅、鉄あるいはFe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金
からなる補助部材3を介在せしめることによ
り、真空容器における接合部の気密性及び機械
的強度を高いものとすることができるのは、以
下の理由によるものと考えられる。
温度に対する銅の抗張力と伸び及び鉄の抗張
力と伸びは、横軸に温度[℃]、縦軸に抗張力
[Kg/mm2]と伸び[%]をとつた第4図におい
て曲線A1,A2及び曲線B1,B2で示すように、
抗張力は温度の下降に従つて増大し、伸びは温
度の下降に従つてほぼ減少することが知られて
いる。従つて、銅、鉄からなる補助部材3が
900℃以上1050℃未満の高温でアルミナセラミ
ツク等の無機絶縁物からなる絶縁円板2あるい
は金属円筒1にろう付けされると、銅、鉄はそ
の抗張力がアルミナセラミツク等の無機絶縁物
の機械的強度に比して非常に小さいので、真空
炉中における徐冷過程において冷却による熱応
力で少しずつ塑性変形する。熱膨張係数の差に
よる補助部材3と金属円筒1又は絶縁円板2と
のろう付け後のはがれが、補助部材3の塑性変
形によつて吸収されることから、ろう付け不良
が生じない。絶縁円板と補助部材との接合につ
いては、絶縁円板にこれと略等しい熱膨張係数
を有する合金からなるメタライズ層を設けてメ
タライズ層と補助部材とをろう付けすることに
より絶縁円板と補助部材とを間接的に接合する
ので、補助部材の塑性変形によるろう付け部の
はがれ防止だけでなく絶縁物との間の接合不良
の発生も防止される。このようなことから、室
温まで冷却した際における真空容器の接合部の
気密性が損なわれることがないとともに、塑性
変形によりその接合部の残留熱応力が極めて小
さくなる。
なお、温度に対する鉄の抗張力が、第4図に
示す如く銅のそれより大きいために、一定温度
条件下における荷重時間に対する鉄のクリープ
伸びが銅のそれより小さいにもかかわらず、ア
ルミナセラミツク等の無機絶縁物からなる絶縁
円板2等と気密に接合できるのは、熱膨張係数
が銅のそれより小さいためであると考えられ
る。
また、アルミナセラミツク等の無機絶縁物か
らなる絶縁円板2とオーステナイト系ステンレ
ス鋼からなるベローズ20との接合を、気密性
及び機械的強度の高いものとすることができる
のは、ベローズ20が通常0.1〜0.2mm程度と極
めて薄く形成されるためにベローズ自身が塑性
変形し、両者のろう付けによつて生ずる熱応力
が極めて小さくなるからであると考えられる。
(b) 第二実施例 第5図は本発明に係る真空しや断器の第2実
施例の半截断面である。なお、この実施例は第
1実施例の一部を改良したものであるから、第
1実施例の真空しや断器と同一機能を奏する構
成部材には同一符号を附してその説明を省略す
る。
真空容器4の一部を構成する金属円筒1にお
ける上端の段付嵌合部9には、有底円筒状の補
助シールド26の開口部側に成形したフランジ
部26aが嵌合されている。補助シールド26
の底部26の中央には、固定電極棒5を挿通す
るための孔27が設けられている。なお、補助
シールド26は、真空しや断器が小電流用であ
る場合には、安価な鉄からなるものを用いても
よい。
補助シールド26のフランジ部26aの上に
は、メタライズ層13を上面にした状態で上部
の絶縁円板2の外周縁部付近が載置されてい
る。
絶縁円板2は、段付嵌合部9の内径より少し
小径に形成されるとともに、その上面に0.1〜
0.5mm程度の深さの円形溝29が形成されてい
る。そして、円形溝29の内側と外側にメタラ
イズ層13,28が形成される。上部の絶縁円
板2の外周面と段付嵌合部9の内周面との間に
は、補助部材3の筒部3aが嵌合されるととも
にろう付けされている。補助部材3のフランジ
部3bは、絶縁円板2の上面のメタライズ層1
3とろう付けされている。
上部の絶縁円板2の孔11には、固定電極棒
5が挿入されるとともに大径部5cにより固定
電極棒5の下方への移動が規制されている。
そして、固定電極棒5における大径部5cの
径違い段部が孔11の周辺のメタライズ層28
にろう付けされている。真空容器4内に導入さ
れた固定電極棒5の内端部には、固定電極7の
凹部7aが嵌合されろう付けされる。そして、
皿状のアークシールド30が筒部30aを介し
て固定電極棒5に嵌装されろう付けされる。ア
ークシールド30は、オーステナイト系ステン
レス鋼からなるもので、固定電極7の外径寸法
とほぼ同径に設けられる。なお、アークシール
ド30は、真空しや断器が小電流用である場合
には鉄からなるものを用いてもよい。
金属円筒1の下端には、第1実施例の真空し
や断器と同様に、補助部材3を介して絶縁円板
2がろう付けされている。絶縁円板2における
孔11の周辺の上面にはメタライズ層28が形
成され、このメタライズ層28の上には、ベロ
ーズ20の筒部20aが載置されるとともにろ
う付けされている。ベローズ20の上部には、
軸心へ向かつて延伸するリング状の載置部20
cが成形されている。そして、可動電極棒6の
内端部に設けた大径部6bが載置部20cから
上方へ突出せしめて設けられるとともに、大径
部6bの径違い段部が載置部20cにろう付け
されている。可動電極棒6の大径部6bには、
固定電極棒5側のアークシールド30と同様の
形状にして、かつ同様の材料からなるアークシ
ールド31の筒部31aが嵌装されてろう付け
されている。
真空容器4内における下部の絶縁円板2のメ
タライズ層13には、オーステナイト系ステン
レス鋼からなる有底円筒状の補助シールド32
の開口端部がろう付けされている。なお、補助
シールド32は、真空しや断器が小電流用であ
る場合には、鉄からなるものを用いてもよい。
補助シールド32は、絶縁円板2のメタライズ
層13にエツジろう付けされているので、その
肉厚が薄い場合には、両者の熱膨張係数の差に
より生ずる熱応力によつてろう付け部分の機械
的強度が低下するおそれがないが、肉厚が厚い
場合には、例えば第6図に示すように補助シー
ルド32における開口部の外周面をテーパ状に
切削して断面を楔状とすることによりメタライ
ズ層13との接合面積を減少せしめ、もつて両
者の熱膨張係数の差異による弊害の緩和を図つ
たり、または第7図に示すように、補助シール
ド32における開口部付近の外周面に断面円弧
状の周溝34を形成し、この周溝34によりろ
う付けで生ずる熱応力を緩和するようにした
り、あるいは第8図に示すように補助シールド
32の開口部に軸方向へ伸びる複数のスリツト
35を形成し、このスリツト35によつてろう
付けにより生ずる熱応力の緩和を行なうように
してもよいものである。補助シールド32の真
空容器4への取り付けは、上述した如く下部の
絶縁円板2への固着に限らず、例えば第9図に
示すように、その開口部に金属円筒1の内径寸
法と同径のフランジ部32bを成形し、このフ
ランジ部32bを補助部材3のフランジ3bに
ろう付けしてもよい。
第2実施例の真空しや断器を製造するには、
第1実施例の真空しや断器の場合と略同様に行
う。
F 発明の効果 以上の説明したように本発明は、金属円筒の両
端に熱応力により塑性変形自在の金属材料からな
るリング状の補助部材を介在させて無機絶縁物か
らなる絶縁円板を気密に接合して真空容器を形成
したので、補助部材を例えば銅あるいは鉄からな
るものとすることにより、絶縁円板の熱膨張係数
とは無関係に金属円筒を非磁性材料であつて機械
的強度の高い、例えばオーステナイト系ステンレ
ス鋼とすることができる。従つて、製造コストが
安いだけでなく温度が上昇しにくくて磁歪振動に
よる騒音が無く、かつ投入、しや断時の衝撃に耐
え得る真空しや断器を提供することができる。
また、各構成部材間にろう材を介装せしめて仮
組立した真空しや断器を真空炉中に収容し、900
℃以上1050℃未満の温度で加熱するとともに
10-5Torr以下の圧力となるように排気しながら
各構成部材の脱ガスと気密接合とを同時に行なう
ようにし、炉冷によつて徐々に温室まで冷却する
ので、ろう付けにより生じた熱応力によつて銅あ
るいは鉄からなる補助部材が塑性変形する。従つ
て、熱膨張係数の異なる絶縁円板と金属円筒との
メタライズ層を介したろう付けを、ろう付け不良
を生じさせることなく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る真空しや断器の第1実施
例の縦断面図、第2図、第3図はそれぞれ第1実
施例の真空しや断器における要部の拡大断面図、
第4図は銅及び鉄の温度に対する抗張力と伸びの
関係を表した説明図、第5図は本発明に係る真空
しや断器の第2実施例の半裁断面図、第6図、第
7図及び第8図はそれぞれ第2実施例の真空しや
断器における要部の各実施例の拡大断面図、第9
図は第2実施例の真空しや断器における要部の他
の実施例を一部破断して示した正面図である。 1……金属円筒、2……絶縁円板、3……補助
部材、3a……筒部、3b……フランジ部、4…
…真空容器、5……固定電極棒、6……可動電極
棒、7……固定電極、8……可動電極、11……
孔、12,13……メタライズ層、20……ベロ
ーズ、20a……筒部、20b……載置部、25
……ろう材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 筒状の容器の両端を端板で気密に閉塞して真
    空容器を形成し、一対の電極棒を夫々の端板から
    真空容器内へ気密に導入するとともに電極棒の一
    方をステンレス鋼からなるベローズにより他方に
    対して接近・離反自在にし、夫々の電極棒の内端
    部に電極を固着した真空しや断器において、 前記容器として金属円筒を用いる一方、前記端
    板として無機絶縁物からなる絶縁円板を用いると
    ともに絶縁円板の外周縁部に熱膨張係数が絶縁円
    板と略等しいメタライズ層を形成し、筒部とフラ
    ンジ部とからなる略リング状であつて熱応力によ
    り塑性変形自在の金属材料からなる補助部材を設
    けて補助部材の筒部を金属円筒の内周面と絶縁円
    板の外周面との間に嵌合するとともにフランジ部
    をメタライズ層に当接させ、これらの接合部を真
    空炉中でろう付け徐冷して気密接合したことを特
    徴とする真空しや断器。 2 無機絶縁物からなる一方の絶縁円板を平面上
    に置き、絶縁円板の中央の孔のまわりに形成され
    るとともに熱膨張係数が絶縁円板と略等しいメタ
    ライズ層に対してステンレス鋼からなるベローズ
    の下端の筒部をろう材を介して当接させ、筒部と
    フランジ部とからなる略リング状であつて熱応力
    により塑性変形自在の金属材料からなる補助部材
    の筒部を金属円筒の内周面と一方の絶縁円板の外
    周面との間に嵌合させるとともに一方の絶縁円板
    の一方の面の外周縁部付近に形成した前記と同等
    のメタライズ層を補助部材のフランジ部に当接さ
    せた状態で金属円筒を一方の絶縁円板上に載置し
    てこれらの部材間にろう材を介在させ、ベローズ
    の内部に可動電極棒を挿通してベローズの上端の
    載置部と可動電極棒との間にろう材を介在させる
    とともに可動電極棒の上面にろう材を介して可動
    電極を載置し、 可動電極の上に固定電極を載置するとともに固
    定電極の上にろう材を介して固定電極棒を載置
    し、無機絶縁物からなり中央に孔を有する他方の
    絶縁円板の孔に固定電極棒を挿通させて筒部とフ
    ランジ部とからなる略リング状であつて熱応力に
    より塑性変形自在の金属材料からなる補助部材の
    筒部を金属円筒の内周面と他方の絶縁円板の外周
    面との間に嵌合させるとともに他方の絶縁円板の
    一方の面の外周縁部付近に形成した前記と同等の
    メタライズ層を補助部材のフランジ部に当接させ
    てこれらの部材間にろう材を介在させ、他方の絶
    縁円板の中央の孔の周囲に前記と同等のメタライ
    ズ層を形成し、該メタライズ層と固定電極棒との
    間にろう材を介在させることで真空しや断器を仮
    組立し、 仮組立した真空しや断器を真空炉中に納置した
    あとに、900℃以上1050℃未満の温度で加熱し、
    かつ10-5Torr以下の圧力となるように排気しな
    がら各構成部材の脱ガスと気密接合とを同時に行
    うようにした真空しや断器の製造方法。
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