JPH01275700A - シア軟部油の精製方法 - Google Patents

シア軟部油の精製方法

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JPH01275700A
JPH01275700A JP10477688A JP10477688A JPH01275700A JP H01275700 A JPH01275700 A JP H01275700A JP 10477688 A JP10477688 A JP 10477688A JP 10477688 A JP10477688 A JP 10477688A JP H01275700 A JPH01275700 A JP H01275700A
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JP
Japan
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shea
oil
cinnamic acid
soft part
soft
Prior art date
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Application number
JP10477688A
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English (en)
Inventor
Kazunori Kikuchi
菊地 一憲
Hiroshi Sugiyama
宏 杉山
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シア軟部油の精製方法、詳しくは、微生物を
用いてシア軟部油に混入する桂皮酸に由来する臭気を除
去することを特徴とするシア軟部油の精製方法に関する
〔従来の技術〕
シア脂は、カカオ代用脂の原料となる植物油として知ら
れており、溶剤分別により得られたシア中部油がこの目
的に使用されている。シア中部油の分別方法は公知であ
り、例えば、シア脂をアセトンに溶解させたのち、徐々
に冷却させて分別する。このとき、結晶となって沈澱濾
別されるシア中部油は約35%であり、残りの油脂は沈
澱結晶化せずに有機溶剤中に残る。残った油脂はシア軟
部油と呼ばれる。シア軟部油は、特異な臭気を持つため
、従来は食用油として不適当であるとされ、利用方法と
しては、わずかに本油脂からの脂肪酸の生産などがある
に過ぎない。
〔発明が解決しようとする課題〕
シア軟部油の臭気の原因は桂皮酸に由来すると言われて
いる。シア軟部油中にはトリアジルグリセロールの他に
ステロールが約10%含まれている。ステロールは、ア
ミリン、ルペノールなどが主成分である。これらのステ
ロールには、桂皮酸がエステル結合したものがよく見い
だされる。シア軟部油から桂皮酸エステルを除去もしく
は分解あるいは他の物質に変換させ、無臭のシア軟部油
を得ることができれば、シア軟部油を食用油として使う
ことができるようになり、シア軟部油の用途が広がる。
〔課題を解決するための手段〕
このような事情に鑑み、本発明者らは、シア軟部油より
桂皮酸エステルの除去方法について鋭意研究を重ねた結
果、シア軟部油に微生物を作用させることにより、シア
軟部油から桂皮酸に由来する臭気が除去されることを知
見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、シア軟部
油に微生物を作用させて、シア軟部油から桂皮酸に由来
する臭気を除去することを特徴とするシア軟部油の精製
方法を提供するものである。
以下、本発明のシア軟部油の精製方法について詳述する
本発明において用いるシア軟部油とは、シア脂から溶剤
分別等によりカカオ代用脂としてのシア中部油を得た残
りの部分をいう、得られたシア軟部油は、一般に、トリ
アジルグリセロールを70〜90%及びステロールを7
〜10%含む。このステロール中には、エステル結合し
た桂皮酸が、桂皮酸として1〜4%含まれている。以下
に代表的なステロールの組成を示す。
アルファーアミリン    54.6%ルペオール  
       17.0%ブチロスペルモール    
12.3%ベータアミリン       7.1%その
他ステロール      9.0%桂皮酸エステルは、
微生物を作用させることによって、分解または他の物質
に変換され、無臭になる。ここで言う分解とは、微生物
によって資化、代謝され、エネルギー源になるか、ある
いは桂皮酸エステルとはまった(異なる物質に再構築さ
れることを意味し、桂皮酸エステルのエステル結合が加
水分解された後、桂皮酸部分のみが上記の作用を受ける
ことも含まれる。また、ここで言う他の物質への変換と
は、桂皮酸エステルがメトキシ化、水酸化、アミノ化等
により桂皮酸エステルまたは桂皮酸の骨格を残した状態
で種々の修飾を受けることを意味し、例えば、桂皮酸部
分のp−メトキシ桂皮酸、m−フマル酸、L−フェニル
アラニン等への変換がある。また、得られた油脂を精製
する場合、脱臭工程を用いれば、桂皮酸エステルをその
ままでは除去できないが、エステル結合が切れた桂皮酸
単体では除去可能となり、無臭の油脂を得ることが可能
となるので、本発明には、桂皮酸エステルのエステル結
合の加水分解のみを行う微生物も使用することができる
本発明において用いる微生物は、例えば、キャンディダ
(Candida)属、シュウトモナス(Pseudo
sonas)属、アスペルギルス(Aspergill
us)属、リゾプス(Rhizopus)属、ムコール
(Mucor)属、ペニシリウム(Penicilli
um)属、ゲオトリカム(Geotrichu+g)属
、アルカリジェネス(Alcarigenes )属等
があげられる。
これらの微生物を培養する場合、培養培地にははじめか
らシア軟部油を加えておいても良いし、また、培養の途
中で添加してもよい、あるいは、微生物をアルギン酸、
カラギーナン、光硬化樹脂等の担体に固定化した後に培
養し、生育後、担体とシア軟部油を含む溶液とを反応さ
せてもよい。
培養に際して使用される培地は、特に制限されない、炭
素源としては、グルコース、シェークロース等の炭水化
物、酢酸などの有機酸などがあげられ、窒素源としては
、ペプトン、肉エキス、酵母エキス等があげられる。ま
た、必要に応じ、無機イオンとして各種リン酸塩、硫酸
塩、塩化物など、さらにビタミン類などの有機微量要素
を添加することができる。
培養または反応に際し、培地とシア軟部油との重量比は
、■=99〜99:1、好ましくは5:95〜99:1
がよい。これよりシア軟部油を多くすると菌体の活性が
低下し、また、少なくすると反応に多大な装置を必要と
するため実際的でない。シア軟部油は、培養中に少しづ
つフィードすることができる。
上記微生物の培養は、常法によればよく、例えば、pH
2から10、温度を15℃から40°Cの適当な範囲下
で1時間から10日間行われる。固定化した担体を使用
したときは、適当な培地で培養後、その培地にシア軟部
油を添加するか、もしくはシア軟部油の入った適当な培
地に固定化菌体を加える。
培養液中もしくは反応液中からのトリアジルグリセロー
ル画分の分離は、デカンチーシランあるいは遠心分離法
にて行うことができる。
得られた油脂は、常法による油脂の精製方法、すなわち
脱酸、漂白、脱臭工程などを経て精製すれば更に好まし
い。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
実施例1 下記微生物■〜■それぞれを、下記組成の培地(p)1
6.0)90dのはいった500d容三角フラスコに一
白金耳植菌し、25°Cにて5日間それぞれ回転培養し
た。
壇上皿底 グルコース          5・0%ポリペプトン
        1.0%酵母エキス        
 0.1%M g S Oa  ・7H,OO,05%
培養1日目、2日目、3日目、及び4日目にシア軟部油
(桂皮酸エステル約10%含有)を10gづつ培地に添
加した。
桔1」し[宜 ■キャンディダ トロピカリス(Candida tr
opicalis) IFo 0006 ■シュウトモナス フルオレセンス(Pseudom。
nas fluorescens ) IFO13922 ■アスヘルギルスニジエル(Aspergillus 
niger ) IFO6661 ■リゾプス デレマー(Rhizopus delem
er)IFO4697 得られた培養液それぞれを遠心分離し、それぞれ下記に
示す量の上層油分を得た。
微生物■の処理による油分   25g微生物■の処理
による油分   15g微生物■の処理による油分  
 20g微生物■の処理による油分   15g得られ
た上層油分それぞれの桂皮酸臭の強さは、下記に示す通
りであった。
微生物■の処理による油分     士微生物■の処理
による油分     士微生物■の処理による油分  
   ±微生物■の処理による油分     士シア軟
部油(コントロール)+++ なお、上記記号の意味は次の通りである(以下において
も同様)。
−まったく臭わない ±    はとんど臭わない 十    やや臭う +十   非常に臭う +++  極めて強く臭う また、得られたセ層油分それぞれを常法による脱酸、脱
臭処理して得たサンプルを50m1のビーカーにとり、
63°Cの高温槽に10日間放置したときの桂皮酸臭の
強さは、それぞれ下記の通りであった。
微生物■の処理による油分      −微生物■の処
理による油分      −微生物■の処理による油分
      −微生物■の処理による油分      
−シア軟部油(コントロール)+++ 実施例2 キャンディダ トロピカリス(C,tropicali
s )IF00006を下記組成の培地(pH6,0)
50dのはいった500d容三角フラスコで3日間培養
後、遠心分離により集菌した。生理食塩水に懸濁した菌
体6.7d(10’個/d)とアルギン酸ナトリウム4
.0%液20rtrlを混合後、0.2M塩化カルシウ
ム溶液中に滴化しゲル化させて、アルギン酸固定化担体
を得た。得られた固定化担体20gをシア軟部油100
+te及びグルコース1%を含む生理食塩水20dの入
った培地に加え7日間反応させた。
培壇皿威 グルコース        3.0% ペプトン         0.5% KH,P0.        0.05%に、HPo、
        0.2%M g S Oa  ・7H
,OO,05%Ca Cl 2           
0.1%反応液を遠心分離し、上層油分30gを得た。
得られた上層油分の桂皮酸臭の強さは、下記に示す通り
であった。
上層油分             士シア軟部油(コ
ントロール)+十+ 〔発明の効果) 本発明のシア軟部油の精製方法によれば、シア軟部油か
ら桂皮酸に由来する臭気を除去することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シア軟部油に微生物を作用させて、シア軟部油から桂皮
    酸に由来する臭気を除去することを特徴とするシア軟部
    油の精製方法。
JP10477688A 1988-04-27 1988-04-27 シア軟部油の精製方法 Pending JPH01275700A (ja)

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WO2017180051A1 (en) * 2016-04-13 2017-10-19 Aak Ab (Publ) Odourless shea based esters

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