JPH01275668A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents

塗料用樹脂組成物

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JPH01275668A
JPH01275668A JP10660788A JP10660788A JPH01275668A JP H01275668 A JPH01275668 A JP H01275668A JP 10660788 A JP10660788 A JP 10660788A JP 10660788 A JP10660788 A JP 10660788A JP H01275668 A JPH01275668 A JP H01275668A
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JP
Japan
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epoxy resin
curing agent
group
hydrocarbon group
epoxy
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Pending
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JP10660788A
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English (en)
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Yoshikuni Deguchi
出口 義国
Hiroshi Iwakiri
浩 岩切
Kazunari Iwamoto
和成 岩本
Kazuya Yonezawa
米沢 和弥
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は可撓性と表面特性に優れた塗膜を与えるエポキ
シ系塗料用樹脂組成物およびそれを硬化してえられる塗
膜に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題]エポキシ
樹脂はその優れた耐熱性、耐薬品性、接着性、電気絶縁
性などを生かし、塗料用樹脂として大量に使用されてい
る。
しかしながら、一般にエポキシ樹脂硬化物は柔軟性、耐
衝撃性に乏しく、エポキシ樹脂系塗料からえられる塗膜
は塗料として要求される機械的特性を充分病たしている
とは言い難い。
そのため種々の可撓性付与剤を添加して塗膜の可撓性や
伸びを向上させようとする試みやフィラーを添加して塗
膜の機械的諸特性を向上させようとする試みなどが多く
なされている。このような可撓性付与剤としては、たと
えばブタンジオールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコールのジグリシジルエーテル(旭電化■製I
ED−508、大日本インキ■製エピクロン707など
)、ポリエチレングリコールのジグリシジルエーテル(
日本油脂■製エピオールE−100)などの(ポリ)ア
ルキレンエーテルのグリシジル化物が知られている。
しかし、これらの可撓性付与剤は、いずれも塗膜の吸水
性を増加させたり、耐熱性や耐薬品性を低下させたりす
るため、エポキシ樹脂系塗料が本来有する特性を低下さ
せずに可撓性を付与するには好ましいものではない。
このような事情から、塗膜の諸性能をよくする、とくに
吸水性を増加させずに可撓性を付与する新しい可撓性付
与剤が望まれている。
(ポリ)エーテルが吸水性を示すのに対し、(ポリ)シ
ロキサンはシリコーンオイルとして知られているように
撥水性を示す。また、(ポリ)シロキサンは疎水性、電
気特性にも優れているので、これらの性質を生かすため
にエポキシ樹脂にブレンドし、ミクロに分散させる方法
も提案されている(特開昭58−21417号公報)。
しかし本質的に(ポリ)シロキサンはエポキシ樹脂との
相溶性が乏しく、単にブレンドして分散させただけでは
熱履歴によってブリードするなどの欠点があることが知
られている(特開昭(i2−110654号公報)。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはかかる技術的背景に鑑み、優れた塗膜物性
を与える樹脂組成物をうるため研究を重ねた結果、主鎖
に(ポリ)シロキサン骨格を有するグリシジル化合物を
含有する組成物がこのII的にかなうことを見出し、本
発明に到達した。
すなわち本発明は、第一に一般式(I):(式中、R1
は炭素数1〜20の1価の炭化水素基、R2は炭素数1
〜6の2価の炭化水素基、R1は炭素数1〜6の1価の
炭化水素基、nはθ〜50の整数、Xは水素原子または
グリシジル基を表わす)で示されるグリシジル化合物、
エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤を含有する塗料
用樹脂組成物、および第二には該樹脂組成物を硬化させ
てえられる塗膜に関する。
[実施例] 本発明の樹脂組成物は、−最大(I):(式中、R1は
炭素数1〜20の1価の炭化水素基、R2は炭素数1〜
6の2価の炭化水素基、R3は炭素数1〜6の1価の炭
化水素基、nは0〜50の整数、Xは水素原子またはグ
リシジル基を表わす)で示される、主鎖として(ポリ)
シロキサン骨格を存するグリシジル化合物(以下、グリ
シジル化合物(イ)ともいう)を、該組成物からえられ
る塗膜の可撓性および表面特性を向上させる目的で含有
する。
一般式(1)中、R1は炭素数1〜20の1価の炭化水
素基であるが、具体例としてはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基などの脂肪族炭化水素基
、フェニル基、トリル基、ジメチルフェニル基、ナフチ
ル基、o−1’IA−1またはp−クメニル基、メシチ
ル基などの芳香族炭化水素基などがあげられる。なかで
もR1がメチル基、エチル基、フェニル基、トリル基、
ジメチルフェニル基、ナフチル基などであるのが、原料
の入手が容易であるので好ましい。とくに工業的に原料
の入手が容易であるという点から、フェニル基、トリル
基、ジメチルフェニル基、ナフチル基などの芳香族炭化
水素基であるのが好ましい。R1が炭素数20をこえる
1価の炭化水素基であるばあい、原料の入手が困難とな
る。
一般式(I)中、R2は炭素数1〜6の2価の炭化水素
基であるが、具体例としてはメチレン基、エチレン基、
トリメチレン基、テトラメチレン基などがあげられる。
なかでもR2がトリメチレン基のものが入手しやすいの
で好ましい。
一般式(1)中、R3は炭素数1〜6の1価の炭化水素
基であるが、具体例としてはメチル基、エチル基、フェ
ニル基などがあげられる。これらは原料の入手が容易で
あるという点がらとくに好ましい。
一般式(I)中、nはθ〜5oの整数であるが、なかで
もnが4〜45の整数であるのが適度の相分離構造を形
成できるので好ましい。nが50をこえるばあい、エポ
キシ樹脂と完全に相分離してしまうので、均一に分散さ
せるのがいちじるしく困難になる。
一般式(1)中、Xは水素原子またはグリシジル基であ
るが、通常一般式(1)で示されるグリシジル化合物は
、これらの混合物としてえられる。
スルホンアミドのN−11がグリシジル基に転化した割
合をエポキシ化率とすると、エポキシ化率は70%以上
が好ましく、80%以上であるのがさらに好ましい。エ
ポキシ化率の低いものは保存安定性がわるくなる傾向に
ある。
一般式(1)中、R1およびR2は1分子中にそれぞれ
2個存在するが、それらは同一でもよく、また異なって
いてもよい。一般式(1)中、R3は1分子中2n+4
個存在するが、それらは同一でもよく、また異なってい
てもよい。なお、入手しやすいものは2個のR2および
2n+4個のR3がそれぞれ同じものである。
一般式(1)で示されるグリシジル化合物の具体例とし
ては、 [以下余白] などで示されるグリシジル化合物があげられるが、なか
でも式(i)で示されるグリシジル化合物および式(へ
)で示されるグリシジル化合物が、原料の人手が容易で
あるので好ましい。
本発明の塗料用樹脂組成物中には一般式mで示されるグ
リシジル化合物が2種以上含まれていてもよい。
前記のごとき一般式(1)で示されるグリシジル化合物
は、常温で低粘度(1〜50P程度)の無色〜淡黄褐色
の液状のごとき性状を示すものである。
このような−最大(+)で示されるグリシジル化合物は
、たとえば特願昭82−181505号明細書に記載の
方法で製造することができる。
すなわち、まず第1工程として本発明に用いられる一般
式[1)で表わされるグリシジル化合物の主鎖部分を形
成する一般式+1) 。
(式中、R2、R’ 、nは前記に同じ)で示されるア
ミン変性シリコーンに、−最大[m) :RI 5O2
i           (IIO(式中、R1は前記
に同じ)で示されるスルホニルクロライドを、水酸化ナ
トリウムなどの適当な脱塩酸剤存在下で縮合反応させる
ことにより、主鎖に(ポリ)シロキサン骨格を有するス
ルホンアミド化合物かえられる。
前記−最大(1)で表わされるアミン変性シリコーンの
具体例としては、たとえば1,3−ビス(4−アミノブ
チル)テトラメチルジシロキサン% 113−ビス(4
−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサンなどのほ
か、チッソ■より r 5ILAPLANE Jの商標で工事されている両
末端アミン変性シリコーンオリゴマーなどがあげられ、
好適に使用される。また、−最大[11)で表わされる
アミン変性シリコーンは単独で用いてもよく、任意の複
数種を混合使用してもよい。
一方、−最大(IIDで示されるスルホニルクロライド
の具体例としては、たとえばメタンスルホニルクロライ
ド、エタンスルホニルクロライドなどの脂肪族系スルホ
ニルクロライド;ベンゼンスルホニルクロライド、0−
またはp−トルエンスルホニルクロライド、2.4−ま
たは2,5−ジメチルベンゼンスルホニルクロライド、
■−または2−ナフタレンスルホニルクロライドなどの
芳香族系スルホニルクロライドがあげられるが、芳香族
系スルホニルクロライドが工業的に人手しやすい。−最
大([fflで表わされるスルホニルクロライドは単独
で用いてもよく、任意の複数種を混合使用してもよい。
つづく第2工程では、第1工程でえられた主鎖にシロキ
サン骨格を有するスルホンアミド化合物とエビハロヒド
リンとを付加反応させ、ついで水酸化すトリウムなどの
苛性アルカリを用いて脱ハロゲン化水素反応を行ない、
−最大(1)で示されるグリシジル化合物かえられる。
本発明の塗料用樹脂組成物には、−最大(I)で示され
るグリシジル化合物のほかに、エポキシ樹脂およびエポ
キシ樹脂硬化剤が含をされる。
前記エポキシ樹脂(以下、エポキシ樹脂(ロ)ともいう
)とは、分子内に少な(とも2個以上のエポキシ基を含
む樹脂であり、好ましくはエポキシ当量が100〜70
0g/当量のものである。このようなエポキシ樹脂の具
体例としては、たとえば4.4゛−または3,4゛−ジ
アミノジフェニルメタン、■−またはp−アミノフェノ
ール、アミノナフトール、■−キシリレンジアミンなど
のアミン類からえられるグリシジルアミン系エポキシ樹
脂(たとえば東部化成■製のYll−434、住友化学
工業■製のELM−120などとして市販);エピ−ビ
ス型エポキシ樹脂(たとえば油化シェルエポキシ■製の
エピコート807.82g 、1001などとして市販
)、核臭素化されたエピ−ビス型エポキシ樹脂(たとえ
ば東部化成■製のYDB−400などとして市販)、フ
ェノールノボラックのグリシジル化物、クレゾールノボ
ラックのグリシジル化物などのノボラック型エポキシ樹
脂(たとえば日本化薬■製のEOCN−102などとし
て市販)、核臭素化されたノボラック型エポキシ樹脂で
代表されるポリグリシジルエーテル系エポキシ樹脂;フ
タル酸、シクロヘキサンジカルボン酸などのポリグリシ
ジルエステル類;ヒダントイン型エポキシ樹脂、トリジ
1tシジルイソシアヌレートなどの複素環式エポキシ樹
脂;環状脂肪族エポキシ樹脂類などがあげられる。前記
エポキシ樹脂は単独で用いてもよく、2種以上併用して
もよい。これらのエポキシ樹脂のなかでは、諸性能のバ
ランスがよいという点からエピ−ビス型エポキシ樹脂、
耐熱性が高いという点からグリシジルアミン系エポキシ
樹脂が好ましい。
とくに、エポキシ樹脂(ロ)がN、N−ジグリシジルア
ミノ基を1分子中に少なくとも1個有するエポキシ樹脂
であるのが、えられる硬化塗膜が固すぎて脆いという欠
点を一般式(1)で示される化合物を加えることで大幅
に改良できるので好ましい。
グリシジル化合物(イ)とエポキシ樹脂(0)とを併用
するばあいの使用割合には、とくに制限はないが、グリ
シジル化合物(イ)/エポキシ樹脂(ロ)が重量比で好
ましくは0.01/ 99.99〜50/ 50の範囲
で用途に応じて任意に選択すればよいが、さらに好まし
くは0.1 /99.9〜20/ 80の範囲である。
前記エポキシ樹脂硬化剤(以下、硬化剤量ともいう)は
、通常用いられるものであればとくに限定なく使用され
つる。その具体例としては、たとえばジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミンなどの鎖状脂肪族ポリア
ミン類;メンセンジアミン、イソホロンジアミンなどの
環状脂肪族アミン類;l−またはp−キシリレンジアミ
ンなどの脂環式ポリアミン類;■−またはp−フェニレ
ンジアミン、4,4°−ジアミノジフェニルメタン、4
.4°−ジアミノジフェニルスルホンなどの芳香族ポリ
アミン類;ベンジルジメチルアミン、2.4.6−トリ
ス(ジメチルアミノメチル)フェノールなどの第三級ア
ミン類;ポリアミド類;テトラヒドロ無水フタル酸、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、メチルへキサヒドロ無水フタル酸、無水メチルナ
ジック酸、無水ピロメリット酸、無水トリメリット酸、
ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物などの酸無水物
類;2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチル
イミダゾールなどのイミダゾール類;三フッ化ホウ素−
アミン錯体に代表されるルイス酸−アミン錯体ニジシア
ンジアミドおよびその誘導体;クレゾールノボラック、
フェノールノボラック、ポリビニルフェノール、フェノ
ール−ホルマリン初期縮合物などのポリフェノール類:
ポリメルカプタン類などがあげられる。
これら硬化剤の中では本発明の組成物を常温硬化型塗料
として用いるばあいには脂肪族アミン系硬化剤が硬化温
度が低い、室温硬化が可能であるなどの点から好ましく
、高温硬化型塗料として用いるばあいには芳香族アミン
系硬化剤、酸無水物系硬化剤などが塗膜特性(耐熱性、
耐久性など)のよい塗膜かえられるなどの点から好まし
い。
硬化剤量の使用量は硬化剤の種類によってそれぞれ異な
っているが、通常各便化剤の最適使用量として知られて
いるm比で使用するのが好ましい。たとえば、脂肪族ア
ミン系硬化剤や芳香族アミン系硬化剤を用いるばあいに
は、グリシジル化合物(イ)とエポキシ樹脂(ロ)との
両方のエポキシ基の合計量1当量に対して0.8〜1.
2当量使用するのが好ましく、0.9〜1.1当量用い
るのがさらに好ましい。ま、た酸無水物系硬化剤を用い
るばあいには、グリシジル化合物イ)とエポキシ樹脂(
0)との両方のエポキシ基の合計量1当量に対して0.
7〜1.0当全使用するのが好ましく、0.8〜00g
当量用いるのがさらに好ましい。このような割合で用い
ることによって良好な物性の塗膜をうろことができる。
さらに、第三級アミン類、イミダゾール類、ルイス酸−
アミン錯体、ジシアンジアミドなどを用いるばあいには
、グリシジル化合物(イ)とエポキシ樹脂(ロ)との合
計量 100部(重量部、以下同様)に対して1〜10
部の範囲で使用量を選択すればよい。
本発明の塗料用樹脂組成物には、硬化速度の向上をはか
るための硬化促進剤、塗膜の特性を改良するための熱可
塑性樹脂、硬化速度の調整や塗膜特性改良のために用い
る熱硬化性樹脂モノマーやエポキシ樹脂以外の熱硬化性
樹脂、硬化収縮を減少させるための充填剤、基材との密
着性を向上させるためのカップリング剤、着色のための
6機・無機系顔料、粘度調節のための有機溶剤、その他
レベリング剤、難燃化剤、安定剤などの種々の添加剤を
配合してもよい。
前記硬化促進剤としては、たとえばベンジルジメチルア
ミン、2,4.0−トリス(ジメチルアミノメチル)フ
ェノールなどの第三級アミン、イミダゾールなどがあげ
られる。
前記熱可塑性樹脂としてよく利用されるものとしては、
たとえばキシレン樹脂、ケトン樹脂、ジシクロペンタジ
ェン樹脂などがあげられる。
前記熱硬化性樹脂モノマーやエポキシ樹脂以外の熱硬化
性樹脂としては本発明の組成物と同時硬化させうるよう
なものが好ましく、同時硬化できるものとしては、たと
えば不飽和ポリエステル樹脂やビニル系モノマーなどが
あげられる。
前記充填剤としては、たとえばシリカ、タルクなどがあ
げられる。
本発明の塗料用樹脂組成物は構成成分を撹拌機を備えた
適当な容器、たとえばブラベンダー、ニーダ−、ミキサ
ーなどに入れて混合して調製される。この際、各成分を
混合する順序にとくに制限はなく、−括して混合しても
よい。混合の際、組成物の温度は適宜調整されるが、通
常θ〜50℃の範囲で混合が行なわれる。このように調
製された組成物はスプレー、コーター、刷毛などによっ
て塗布争硬化せしめられ、塗膜となる。硬化反応は室温
でも進行するが、耐熱性に優れた塗膜をうるためには、
たとえば80〜200℃で加熱硬化させることが望まし
い。
グリシジル化合物(力をエポキシ樹脂(ロ)とともに用
いたばあいには、同じ硬化剤などを用いて硬化させるこ
とができ、硬化系に組み込まれる。
グリシジル化合物(力とエポキシ樹脂(ロ)とは硬化が
進むとミクロに相分離した構造をとることもあるが、化
学結合しているためブリードしたりすることがない。
本発明の塗料用樹脂組成物からえられる塗膜は、堅牢で
あって柔軟性、撥水性、摺動性などの特性が良好である
以下、実施例をあげてさらに具体的に本発明を説明する
が、本発明はかかる実施例によってなんら制限されるも
のではない。
製造例1(スルホンアミド化合物(1)の製造)200
 ml容の四つロフラスコに、両末端アミン変性シリコ
ーンオリゴマー(チッソ■製の5ILAPLANE P
M−3311、アミン当量が493g/当量、−最大(
Itl中のR2がプロピレン基、R3がメチル基、nが
11〜12のもの) 49.30g (アミノ基として
100 ミリモル)、クロロホルム20D11.5N水
酸化ナトリウム水溶液20m1 (100ミリモル)を
入れ、氷水で外部から冷却しながらベンゼンスルホニル
クロライド17.66g (100ミリモル)を10分
で滴下した。そののち内容物を60℃まで昇温し、2時
間撹拌を続けた。デカンテーションにより水層を除き、
クロロホルムを留去して63.15gのシロキサン骨格
を有するスルホンアミド化合物(以下、スルホンアミド
化合物(1)という)をえた。物質収支から反応はほぼ
定量的に進んでいた。
えられたスルホンアミド化合物(1)は常温で低粘度の
液状を示し、赤外吸収スペクトル分析の結果、3200
〜3300cm−”付近のスルファモイル基、690.
750 cm−”付近のフェニル基の吸収が確認された
製造例2(グリシジル化合物(1)の製造)製造例1で
えられた83.15gのスルホンアミド化合物(1)に
エピクロルヒドリン46.3g 、ベンジルトリエチル
アンモニウムクロライド(反応触媒) 1.14gを加
え、100〜110℃で4時間反応させた。内容物を5
0℃まで降温し、強撹拌下、5N水酸化ナトリウム水溶
液120 、0 mlを10分で滴下した。滴下終了後
さらに2時間撹拌を続けた。
分岐によって塩類を含む水層を除去し、有機層を100
 mlの純水で4回洗浄した。過剰のエピクロルヒドリ
ンを減圧留去し、88.23gのグリシジル化合物(以
下、グリシジル化合物(1)という;−最大(I)中の
R1がフェニル基、R2がプロピレン基、R3がメチル
基、nが11〜12)をえた。
えられたグリシジル化合物(1)の粘度は25℃で2.
8P、塩酸−ピリジン法によって測定したエポキシ当量
は729であった。
エポキシ当量から計算されるエポキシ化率は94.5%
、また理論収量に対する収率は99.0%であった。
実施例1 10.0部のグリシジル化合物(1)および26.91
部の4,4°−ジアミノジフェニルメタン(以下、DD
Mという)を120℃で熱溶融させ、10分間撹拌した
。これにエピコート828(油化シェルエポキシ■製の
エビ−ビス型エポキシ樹脂、エポキシ当m 189のも
の)100部を加えてフェスを調製し、3■のスペーサ
ーをはさんだ2枚のガラス板中に注型した。これを80
℃/2時間、120℃/2時間、180℃/1時間、さ
らにそののち200℃/4時間の条件で熱硬化させ、バ
ルク硬化物をえた。
えられたバルク硬化物をダイアモンドカッターを用いて
必要な大きさに切り出してサンプルとし、加熱変形温度
(以下、HDTという)の測定、曲げ試験、ノツチなし
アイゾツト衝撃強度試験および120℃、2気圧、8時
間のプレッシャークツカーテスト(以下、PCTという
)後の吸水率の測定を行なった。なお、サンプルの前処
理条件、物性測定はJIS K 0911に規定された
方法にしたがった。結果を樹脂組成とともに第1表に示
す。
バルク硬化物の曲げ強度は9.2kg/1m2、曲げ弾
性率は287.4kg/ am2であったが、この程度
であれば塗膜として何ら問題なく使用しうる。
比較例1 100部のエピコート828と26.23部のDDMと
を加熱混合し、フェスとしたほかは実施例1と同様にし
て硬化物を作製し、物性をi1M定した。
結果を樹脂組成とともに第1表に示す。
比較例2 100部のエピコート828.10.0部のポリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル(旭電化■製のH
D 50B、エポキシ当量291のもの)および27.
93部のDDMを加熱混合し、フェスを調製したほかは
実施例1と同様にして硬化物を作製し、物性を測定した
。結果を樹脂組成とともに第1表に示す。
比較例3 100部のエピコート828.10.0部のポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル(日本油脂■製のE
−too 、エポキシ当m 142のもの)および29
.72部のDDMを加熱混合し、フェスを調製したほか
は実施例1と同様にして硬化物を作製し、物性を測定し
た。結果を樹脂組成とともに第1表に示す。
比較例4 100部のエピコート828.25.22部のDDMお
よびl090部のアミン変性シリコーンオリゴマー(チ
ッソ■製の5ILAPLANIE FM−3311、ア
ミン当W493g/当量のもの)を加熱混合し、フェス
を調製したほかは実施例1と同様にして硬化物を作製し
、物性を測定した。結果を樹脂組成とともに第1表に示
す。
[以下余白] 実施例2 実施例1で調製したワニスをバーコーターを用いてガラ
ス板上に100−の厚さに塗布した。
実施例1と同様の条件で塗膜を硬化させ、水に対する接
触角を測定した。結果を第2表に示す。
また、ASTM−D−1894−03の方法にしたがっ
て、えられた塗膜と鏡面磨きしたSUS板の間の動摩擦
係数をAJ1定した。結果を第2表に示す。
なお、測定にはオートグラフを用い、面間圧力24g/
co+2、ヘッドスピード50mm/m1nで行なった
比較例5 比較例1で調製したワニスを用いたほかは実施例2と同
様にして塗膜を作製し、塗膜の物性を測定した。結果を
第2表に示す。
比較例6 比較例2で調製したワニスを用いたほかは実施例2と同
様にして塗膜を作製し、塗膜の物性をA11l定した。
結果を第2表に示す。
比較例7 比較例3で調製したワニスを用いたほかは実施例2と同
様にして塗膜を作製し、塗膜の物性を測定した。結果を
第2表に示す。
比較例8 比較例4で調製したワニスを用いたほかは実施例2と同
様にして塗膜を作製し、塗膜の物性を測定した。結果を
第2表に示す。
[以下余白] [発明の効果] 本発明の塗料用樹脂組成物は、主鎖に(ポリ)シロキサ
ン骨格を有するグリシジル化合物を成分として含み、硬
化後はこれがゴム的成分として衝撃吸収、撥水、表面刊
滑などに寄与するため、一般のエポキシ樹脂系塗料に比
べて高い機械強度、柔軟性、撥水性、摺動性を有し、可
撓性に優れた塗膜を与えるという効果を奏する。
一般に(ポリ)アルキレンエーテルのグリシジル化物を
可撓性付与剤として用いたばあいには、塗膜の吸水性の
増加、摩擦係数の増加、耐熱性の低下などの諸物性の低
下が起こるが、本発明の樹脂組成物を用いたばあいには
、塗、膜のこれらの物性の低下が小さく、実質的にほと
んど問題にならないレベルとなる。また、グリシジル化
合物(イ)がブリードしたりすることもない。
以上のごとく本発明の樹脂組成物は、一般のエポキシ樹
脂系塗料にない優れた塗膜物性を有するので、塗料、電
気・電子用のコーティング材料などに有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(イ)一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は炭素数1〜20の1価の炭化水素基、
    R^2は炭素数1〜6の2価の炭化水素基、R^3は炭
    素数1〜6の1価の炭化水素基、nは0〜50の整数、
    Xは水素原子またはグリシジル基を表わす)で示される
    グリシジル化合物、 (ロ)エポキシ樹脂および (ハ)エポキシ樹脂硬化剤 を含有する塗料用樹脂組成物。 2 一般式( I )で示されるグリシジル化合物/エポ
    キシ樹脂が重量比で0.01/99.99〜50/50
    である請求項1記載の組成物。 3 エポキシ樹脂がエピ−ビス型エポキシ樹脂である請
    求項1または2記載の組成物。 4 エポキシ樹脂が、N,N−ジグリシジルアミノ基を
    1分子中に少なくとも1個有するエポキシ樹脂である請
    求項1または2記載の組成物。 5 エポキシ樹脂硬化剤が芳香族アミン系硬化剤である
    請求項1記載の組成物。 6 エポキシ樹脂硬化剤が酸無水物系硬化剤である請求
    項1記載の組成物。 7 エポキシ樹脂硬化剤が脂肪族アミン系硬化剤である
    請求項1記載の組成物。 8 請求項1記載のグリシジル化合物を含有する塗料用
    樹脂組成物を硬化させてえられる塗膜。
JP10660788A 1988-04-28 1988-04-28 塗料用樹脂組成物 Pending JPH01275668A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016176065A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 ナガセケムテックス株式会社 屋外電気絶縁用エポキシ樹脂組成物及び屋外電気絶縁用部材

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