JPH01275422A - 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法 - Google Patents

人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法

Info

Publication number
JPH01275422A
JPH01275422A JP63129527A JP12952788A JPH01275422A JP H01275422 A JPH01275422 A JP H01275422A JP 63129527 A JP63129527 A JP 63129527A JP 12952788 A JP12952788 A JP 12952788A JP H01275422 A JPH01275422 A JP H01275422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum hydroxide
particles
resin
particle size
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63129527A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH046648B2 (ja
Inventor
Yukio Oda
幸男 小田
Yasuo Kawai
康夫 川合
Mitsuhiko Morihira
森平 光彦
Mikito Kitayama
幹人 北山
Yuji Shibue
渋江 勇次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP63129527A priority Critical patent/JPH01275422A/ja
Publication of JPH01275422A publication Critical patent/JPH01275422A/ja
Publication of JPH046648B2 publication Critical patent/JPH046648B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/02Aluminium oxide; Aluminium hydroxide; Aluminates
    • C01F7/021After-treatment of oxides or hydroxides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水酸化アルミニウムを不飽和ポリエステル樹
脂、アクリル樹脂等に充填して得られるオニックス調、
マーブル調等の人造大理石製造用の水酸化アルミニウム
とその製造方法に関する。
[従来の技術] 水酸化アルミニウムを不飽和ポリエステル樹脂やアクリ
ル樹脂に充填し、オニックス調、マーブル調の成形体を
得ることはよく知られている。
最近、成形体の強度、表面平滑性、耐煮沸特性、及びペ
ースト状態におけるフィラーの沈降を改良する目的でフ
ィラーとして粒径の細かい水酸化アルミニウムが使用さ
れるようになってきた。
また、BMC(バルクモールディングコンパウンド)及
び、SMC(シートモールデイングコンパウンド)のプ
レス成形によって成形体を得るにあたってはプレス時の
樹脂とフィラーの分離を防ぐためにもフィラーとして粒
径の細かい水酸化アルミニウムを用いることが有利であ
る。
[発明が解決しようとする課題] しかし、粒径の細かい、すなわち、比表面積の大きい水
酸化アルミニウムを樹脂フィラーとして用いた場合、フ
ィラーの樹脂への分散不良や、樹脂充填粘度が高いとい
う問題があり、フィラーの高充填が困難になることは避
けられない。
また、比表面積の大きな水酸化アルミニウムをフィラー
とした不飽和ポリエステル樹脂組成物は、水酸化アルミ
ニウムの表面に、硬化促進剤として用いられるナフテン
酸コバルト等の油溶性硬化促進剤がトラップされるので
ゲル化タイムが遅延し、生産性が低下し、さらに成形体
が黄色味を帯びるなどの問題がある。
[課題を解決するための手段] 発明者は上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果
、人造大理石用に好適な水酸化アルミニウムの開発に成
功し、この水酸化アルミニウムを、析出水酸化アルミニ
ウムを粉砕して製造する場合においては粉砕原料である
析出水酸化アルミニウムの1次粒子径と不純物であるN
 a 20の含有量が粉砕物の比表面積や樹脂充填粘度
に非常に大きな影響を与えることを見出し、これに基づ
いて本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、比表面積と樹脂充填粘度の低い水
酸化アルミニウム及び目的とする粉砕水酸化アルミニウ
ムの平均粒子径にほり等しい1次粒子径を持つ2次凝集
粒で、N a 20不純物量が少ない析出水酸化アルミ
ニウムを粉砕原料とし、これを粉砕して製造することを
特徴とする人造大理石用水酸化アルミニウムの製造法と
を提供するにある。
すなわち、本発明の要旨は、沈降法で71111定され
た平均粒子径が4〜8tIn窒素の吸着法で測定された
比表面積が2 m” / g以下、20℃でlOポイズ
の粘度を有する不飽和ポリエステル樹脂100重量部に
水酸化アルミニウム200重量部を充填した配合物をブ
ルックフィールド型粘度計で35℃にて測定した樹脂充
填粘度が1.000ポイズ以下、45IEm以上の粒子
径をもつ粒子の割合が1%以下、白色度が96以上であ
ることを特徴とする人造大理石用水酸化アルミニウム及
び加圧粉砕法で測定した平均径が4〜8tMの範囲の1
次粒子から構成された平均粒子径が20〜50μsで固
定N a 20含有量が0.20ffl量%以下、好ま
しくは0.15重量%以下の水酸化アルミニウムの2次
凝集粒を粉砕することを特徴とする前記人造大理石用水
酸化アルミニウムの製造方法を提供することにある。
ここで、白色度は光電白度計で測定した値をいう。1次
粒子径の平均径は、0.75t/cμmの圧力で加圧解
砕し、その平均径を空気透過法で測定した値である。N
 a 20含有量は、いわゆる固定N a 20を云い
、水洗などで除去されるいわゆる付着ソーダ分を含まな
い。
水酸化アルミニウムの2次凝集粒の粉砕方法は、特に限
定しないが、例えばボールミルなど粉粒体を粉砕する一
般的方法が採用される。
最初に、本発明の水酸化アルミニウムについて数値の限
定理由を説明する。
沈降法で測定した平均粒子径は、4〜8郁の範囲内が必
須であり、4IEn以下では低比表面積と低粘度の両立
が不可能になり、また、8t1n以上では成形体にした
時の強度、表面平滑性などが悪化し、加えて、BMC,
及び、SMCのプレス成形時の樹脂とフィラーの分離を
防ぐことが難かしくなる。
BET法で測定した比表面積は、2 rrr / g以
下であることが必須であり、これを越えると、フィラー
の樹脂への分散不良や不飽和ポリエステル樹脂を過酸化
物硬化触媒で硬化させる時のゲル化タイムの著しい遅延
を招く。樹脂充填粘度は、1.000ポイズ以下である
ことが必須であり、これを越えると、樹脂とフィラーの
混練や注型による成形が困難になる、フィラーの充填量
を増すことができないため目標とする色感、量感が得ら
れない、また、BMCなどにおいてはガラス繊維の混入
量を増せないため、目標とする強度が得られない、フィ
ラーの高充填ができないためプレス時の流動特性に劣る
等の障害が起こる。
45如以上の粒子径を持つ粒子の割合は1%以下である
ことが必須であり、これを越えると成形体にした時の表
面平滑性が悪化し、また、BMCl及び、SMCのプレ
ス成形時の樹脂とフィラーの分離を防ぐことが難かしく
なる。
光電白色度計で測定した白色度は、96以上であること
が必須であり、これ未満では得られる成形体が淡黄色、
或いは、薄茶色に春色し、人造大理石に適した良好な色
調のものが得られなくなる。
次に、本発明の水酸化アルミニウムの製造方法において
被粉砕原料である水酸化アルミニウムの2次凝集粒につ
いて数値の限定理由を説明する。
沈降法でKPj定した平均粒子径は、20〜50節の範
囲内であることが必須であり、20虜未満では粉砕物の
粒度分布が狭くなり過ぎる結果、樹脂充填粘度が上昇し
、また、50μsを越えると、粉砕物の粗粒残分が多く
なるため、表面平滑性に劣り、また、BMC,及び、S
MCのプレス成形時の樹脂とフィラーの分離を防ぐこと
が難かしくなる。
0.75t/cdの圧力で加圧解砕し、その平均径を空
気透過法で測定することで得られた1次粒子平均径は、
4〜8節の範囲内にあることが必須であり、この範囲外
では、平均径4〜8−まで粉砕した時の比表面積、及び
、樹脂充填粘度が高くなる。
水酸化アルミニウムの1次粒子平均径は、詳しくは、次
のような方法で測定する。すなわち、第1図に示すごと
き金型(円筒ルツボ形、直径30市、深さ50mm)内
に、23℃RHB5%の雰囲気下に1時間放置した水酸
化アルミニウム15gを装入し、油圧プレスにより0.
75t/cdの圧力で30秒間加圧する。、ついで金型
内から水酸化アルミニウムを取り出し、樹脂フィルム製
の袋に入れ指圧により圧塊をほぐし得られた解砕粉を空
気透過法によりその平均粒子径(ブレーン径)を測定す
るものである。
水酸化アルミニウムの凝集粒に包含された固定N a 
20含有量は0.20wt%以下であることが必須であ
り、より好ましいレベルは、O,15wt%以下である
。この理由は後述する。
粉砕媒体であるボール径は、3〜20mmφの範囲内に
あることが好ましい。3mmφ未満では粉砕水酸化アル
ミニウムの粒度分布が狭くなり過ぎ、樹脂充填粘度が高
くなり、20m1lφを越えると1次粒子の襞開やチッ
ピングが増加又は進むため粉砕水酸化アルミニウムの比
表面積が大きくなるので好ましくない。
[作  用〕 析出水酸化アルミニウムの1次粒子径が、粉砕物の比表
面積や樹脂充填粘度に大きな影響を与える理由は次のよ
うに考えられる。
第2図は、平均粒子径70虜、1次粒子平均径25」の
析出水酸化アルミニウムの、第3図は、これを5mmφ
のアルミナボールを用いた強制撹拌方式のミルで平均粒
子径9即まで粉砕した水酸化アルミニウムの電子顕微鏡
写真である。第4図は、平均粒子径30μ、1次粒子平
均径7庫の析出水酸化アルミニウムの、第5図は、これ
を5mmφのアルミナボールを用いた強制撹拌方式のミ
ルで平均粒径6虜まで粉砕した水酸化アルミニウムの電
子顕微鏡写真である。写真より明らかなように、1次粒
平均径25樺の水酸化アルミニウムを平均粒径9ρまで
粉砕すると1次粒子の破壊が当然起こるため、水酸化ア
ルミニウムの襞間性により、板状で不定形な粒子形状と
なり、その結果、樹脂に高充填した際の粘度が亮くなる
。さらに、1次粒子を破壊しなければならないので、粉
砕時間が長くなり、粒子表面が荒れ、多量のチッピング
粒が発生するため、比表面積が大きくなる。これに対し
て、1次粒平均径が7虜の水酸化アルミニウムを平均粒
径6−まで粉砕することは、いわば、2次凝集粒の解砕
であり、1次粒子の破壊はは左んどなく、解砕物の粒子
形状は、析出水酸化アルミニウムの1次粒子の丸味を持
った粒子形状をよく保っているため、樹脂に高充填した
際の粘度は低い。さらに粉砕時間が短いため、比表面積
も小さい。
さらに、析出水酸化アルミニウムの1次粒子径が、4〜
8μsの範囲にあっても、固定N a 20含有量によ
って、1次粒子への解砕のし易さが大きく変わる。すな
わち、N a 20含有量が少ないほど1次粒子への解
砕が容易になり、粒子形状が均一で比表面積の小さな解
砕物が得られる。逆にN a 20含有量が多くなるほ
ど、1次粒子への解砕が困難になりチッピング粒や不定
形状の粒子の割合が増加する。N a 20含有量が、
解砕のし易さに影響する理由は次のように考えられる。
析出反応で、水酸化アルミニウムの粒子中に取り込まれ
るN a 20不純物は、その1部が結晶の粒界、すな
わち1次粒子間の界面に偏在していると推定される。界
面に偏在するN a 20は、いわば水酸化アルミニウ
ムの1次粒子同志の結合を強めるバインダー的な作用を
持つと想像される。その結果、1次粒子の解砕が困難に
なり、むしろ、1次粒子の材間やチッピングが進行する
ことが確められた。
すなわち、第4図に示されるような形態の水酸化アルミ
ニウムでもNa2O含有量が0.20%を越えるとこの
現象が顕著にあわられ、解砕物を電子顕微鏡で詳細に調
べたところ、1次粒子がつながったま\の不定形粒子と
チッピング粒が多く観察された。固定N a 20含有
量が0.20%以下であれば、本発明品を得ることがで
きるが、解砕時間を短かくし、より均一形状の粒子を得
るためには、固定N a 20含有量が0.15%以下
であることがより好ましい。
[実 施 例] 以下、本発明を第1表に示す実施例及び第2表に示す比
較例により、具体的に説明する。表中の樹脂・水酸化ア
ルミニウム複合組成物の評価は次のように行なった。尚
、本発明が、これら実施例に限定されるものでないこと
はいうまでもない。
1、樹脂充填粘度及び 21分散時間 (配合) 不飽和ポリエステル樹脂*、’  100部
水酸化アルミニウム    200部 上記配合で撹拌混練を行ない、完全にペースト状になる
までの時間を分散時間とし、その時の粘度(BS型粘度
計使用、35℃)を樹脂充填粘度とする。樹脂充填粘度
は、1,000ボイス以下が好ましく、分散時間は10
分以下が望ましい。
*1 昭和高分子■製すゴラック2004WM−23、
成形体の色調、 4.ゲル化タイム及び5、成形体の表
面平滑性 *2 (配合) 不飽和ポリエステル樹脂  100部MEK
PO(メチル番エチルφ ケトン パーオキサイド商品名 バーメックN日本油脂■製) 1部 6%ナフテン酸コバルト   0.2部水酸化アルミニ
ウム     150部*2 屈折率1852、粘度1
8p  (25℃)上記配合で撹拌混線を行ない、25
℃の恒温槽にて、組成物の粘度を連続して測定し、樹脂
の硬化により、粘度が上昇し始めるまでの時間をゲル化
タイムとする。
ゲル化タイムは、60分以下が好ましい。
また、上記配合で脱泡混線を行ない、3mφX15關厚
の成形型に注型し、1晩室a (25℃)で硬化後、5
0℃、3時間加熱硬化させた硬化物の色調を、スガ試験
機■製カラーテスター5M−4−CHで測定し、ハンタ
ー色度座標Labで表わした。これを成形体の色調とす
る。ハンター色度座標は(L、a、b)で表示され、軸
りは明度を表わし、a、bは知覚色度指数で■側とO側
があり、それぞれ、赤と緑、黄と青を表わす。人造大理
石としては、黄味を表わすbが重要であり、10以下で
あることが好ましい。
成形体の表面平滑性は、上記硬化物の表面性状を肉眼で
観察した結果であるが、表中、×は表面光沢なし、△は
、表面光沢不良、Qは表面光沢良好であることを表わす
実施例 1〜5 純度95%以上の水酸化ナトリウムを精製水に溶解し、
NaOH濃度150g/Nの溶液を作成した。
この溶液にA II 20 a換算で60〜70vt%
の純度の試薬級水酸化アルミニウムを加熱溶解し、A/
Cが0,65の過飽和のアルミン酸ナトリウム溶液を調
製した。尚、AはAg2O3濃度(g/l1l)、Cは
NaOH濃度(g/l )である。上記のアルミン酸ナ
トリウム溶液に、平均径が1μの水酸化アルミニウムを
所定の濃度範囲で種子結晶として添加し、溶液の温度を
70℃以上に保ったま\析出を行なわしめた。さらに析
出終了後のスラリーから1部を抜き出し、それを種子結
晶として2回目の析出を行なった。このように析出操作
を繰り返し、その時の種子の濃度、溶液温度の水準を変
えることにより、第1表の実施例に示された平均粒径、
1次粒平均径、N a 20含有量をもつ請求項2記載
の析出水酸化アルミニウムを得た。析出水酸化アルミニ
ウムは、溶液から真空ン濾過により分離し、精製水で洗
浄した後、100℃で乾燥した。
粉砕容量1gのビーズ・ミル(三井三池化工機製)に、
粉砕メディアとして5 ttr/mφあるいは10m/
mφのアルミナセラミック・ビーズを7.7kgと、上
記の水酸化アルミニウムを1kg容器に装入し、アジテ
ータμmの回転数が300rpIaの条件で8分間解砕
した。粉砕した水酸化アルミニウムは、いずれも第5図
に示したように、析出水酸化アルミニウムのの1次粒子
の形状を保っており、チッピング粒子、力量した不定形
粒子の割合は少ないものであった。第1表に粉砕物の性
状と樹脂に充填した時の諸特性を示す。平均径が4,5
−から7.5μmの範囲の微細な粒度にもかかわらず、
比表面積が2rrr/z以下で樹脂ペースト粘度が低く
、かつ樹脂中への分散性が良く、硬化特性(ゲル化タイ
ム)も優れたものである。さらに黄色味の少ない(b値
小)色調の成形体が得られた。
比較例 1〜3 アルミネート液のA/Cが0.55 (比較例1.2)
あるいは、0.82 (比較例3)であることを除けば
、実施例1とはソ同じ条件範囲で平均粒径あるいは1次
粒子平均径が請求項2から外れる析出水酸化アルミニウ
ム(比較例1〜3)を得た。これを実施例と同様の方法
で解砕して解砕物を得た。平均径が15μの析出物(比
較例1)の解砕物は、粒度分布が実施例の解砕物よりシ
ャープになり樹脂充填粘度が大きくなった。又、1次粒
子平均径が17μの析出物(比較例2)は、6μの平均
粒径まで解砕したところ、チッピングと襞間粒子が増え
比表面積の大きなものしか得られなかった。又、1次粒
子平均径が3.5μの析出物(比較例3)は、解砕物中
に1次粒子の凝集粒子の割合が、実施例の解砕物より多
くなり、樹脂充填粘度が大きくなった。
比較例 4 析出時のアルミネート液の温度が55℃であることを除
けば、実施例とはり同じ条件範囲で操作して、平均粒径
及び1次粒子平均径は、請求項2の範囲に含まれるもの
の、不純物である固定N a 20の含有量が0.20
%以上の析出水酸化アルミニウムを得た。実施例と同じ
条件で解砕したところ、粉砕平均粒径が大きかったため
さらにIO分間解砕時間を延長して平均粒径が6μの解
砕物を得た。解砕物を電子顕微鏡で観察したところ、1
次粒子が結合したまNの襞間粒子と多くのチッピング粒
子が認められた。
比較例 5〜6 実施例1の析出水酸化アルミニウムを解砕する操作にお
いて、実施例中の粉砕メディアの径を2 m1m (比
較例5)と30a+/n (比較例6)に変えて、解砕
物を得た。2 IIlumのビーズで解砕したものは、
解砕力が不足するためか凝集粒の割合が増加し、樹脂充
填粘度が大きなものしか得られなかった。一方、30I
I/alφのメディアを用いると、解砕力が強すぎて1
次粒子自体が破壊され、比表面積が大きくなり、ゲル化
タイムが長くなった。
比較例 7〜8 実施例1の析出水酸化アルミニウムを解砕する条件のう
ち解砕時間を3分と20分に変えて、平均粒径が15μ
s(比較例7)と3μ(比較例8)の粉砕水酸化アルミ
ニウムを得た。平均粒径が15μのものは凝集した粗粒
が多く残り、樹脂充填粘度が大きくなるとともに、成形
体の表面平滑性が低下した。
一方、3μのものは、1次粒子自体が破壊され、BET
比表面積が著しく増大した。
比較例 9 A/Cを0.65に調製した通常のバイヤー液を折出液
に用いることを除けば、実施例と同様の方法で、平均径
6μの粉砕水酸化アルミニウムを得たが、粉末の白色度
が小さく、樹脂に充填した成形体は黄色に着色した。
これらの結果より、本発明による細粒水酸化アルミニウ
ムは従来のものに比べ比表面積が小さいので、樹脂への
分散性が良好であり、また、不飽和ポリエステル樹脂に
充填した時のゲル化タイムの遅延に対する抑制効果があ
り、成形体の色調が黄色味を帯びることも少ない、加え
て、樹脂に充填した際の粘度が低いため、高充填が可能
であることがわかる。
また、本発明の方法により、本発明になる人造大理石用
水酸化アルミニウムを製造できることがわかる。
(以下余白) [効  果コ かくして得られた水酸化アルミニウムは、特に人造大理
石用フィラーとして、品質設計されたものであり、この
用途に用いられた時にその優れた特性を発揮する。
例えば、不飽和ポリエステル樹脂に充填し、注型法によ
って洗面化粧台やキッチンカウンタートップなどを製造
する際、本発明の水酸化アルミニウムをフィラーとして
用いれば、樹脂への分散性が良いため、撹拌混練が短時
間ですむ。また、コストダウンの目的で樹脂分を減らす
ためにフィラーを高充填しても低粘度であるため、注型
作業が行ない易い。さらに、不飽和ポリエステル樹脂の
硬化時間が従来の細粒水酸化アルミニウムを充填した場
合に比べ、格段に短かいので生産性に優れる。加えて、
硬化物の黄色味が少ないため、顔料を加えない場合にも
、加えた場合にも、美麗な色調の製品が得られる。
また、BMCやSMCのプレス成形法によって洗面化粧
台やバスタブなどを製造する際、本発明の水酸化アルミ
ニウムをフィラーとして用いれば、高充填が可能であり
、プレス時の流動特性に優れる。さらに、得られた成形
体の表面平滑性に優れるため、高級感があり、加えて、
耐汚染性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1次粒子平均径測定のだめの加圧解砕法に使用
する金型の断面図、第2図〜第5図は水酸化アルミニウ
ムの粒子構造を示す電子顕微鏡写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、沈降法で測定された平均粒子径が4〜8μm、窒素
    の吸着法(BET法)で測定された比表面積が2m^2
    /g以下、20℃で10ポイズの粘度を有する不飽和ポ
    リエステル樹脂100重量部に水酸化アルミニウム20
    0重量部を充填した配合物をブルックフィールド型粘度
    計で測定した樹脂充填粘度が1,000ポイズ以下、4
    5μm以上の粒子径をもつ粒子の割合が1%以下、白色
    度が96以上であることを特徴とする人造大理石用水酸
    化アルミニウム。 2、加圧粉砕法で測定した平均径が4〜8μmの1次粒
    子から構成された平均粒子径が20〜50μmで、固定
    Na_2O含有量が0.20重量%以下の水酸化アルミ
    ニウムの2次凝集粒を粉砕することを特徴とする請求項
    1記載の人造大理石用水酸化アルミニウムの製造方法。 3、水酸化アルミニウムの2次凝集粒の粉砕を、粉砕媒
    体であるボール径が3〜20mmφであるボールミル等
    により行うことを特徴とする請求項2記載の人造大理石
    用水酸化アルミニウムの製造方法。
JP63129527A 1987-12-21 1988-05-27 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法 Granted JPH01275422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63129527A JPH01275422A (ja) 1987-12-21 1988-05-27 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32474487 1987-12-21
JP62-324744 1987-12-21
JP63129527A JPH01275422A (ja) 1987-12-21 1988-05-27 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01275422A true JPH01275422A (ja) 1989-11-06
JPH046648B2 JPH046648B2 (ja) 1992-02-06

Family

ID=26464881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63129527A Granted JPH01275422A (ja) 1987-12-21 1988-05-27 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01275422A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0407595A1 (en) * 1989-01-26 1991-01-16 Showa Denko Kabushiki Kaisha Aluminum hydroxide, process for its production and composition
JPH0350142A (ja) * 1989-07-19 1991-03-04 Showa Denko Kk 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法
EP0469257A2 (de) * 1990-07-28 1992-02-05 VAW Aluminium AG Aluminiumhydroxid für die Einmischung in Kunststoff und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2001064062A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石の組成物
EP1310457A3 (en) * 2001-11-07 2004-03-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Aluminum hydroxide aggregated particles, process for producing the same and vessel used therefor
AU2007203595B2 (en) * 2001-11-07 2009-04-23 Sumitomo Chemical Company, Limited Aluminum hydroxide aggregated particles, process for producing the same, vessel used therefor, and process for producing aluminum hydroxide powder
JP2019038953A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 ジャパンコンポジット株式会社 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石
WO2021053922A1 (ja) 2019-09-17 2021-03-25 昭和電工株式会社 熱硬化性樹脂組成物、及びその硬化物を含む電気電子部品

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0407595A1 (en) * 1989-01-26 1991-01-16 Showa Denko Kabushiki Kaisha Aluminum hydroxide, process for its production and composition
JPH0350142A (ja) * 1989-07-19 1991-03-04 Showa Denko Kk 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法
EP0469257A2 (de) * 1990-07-28 1992-02-05 VAW Aluminium AG Aluminiumhydroxid für die Einmischung in Kunststoff und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2001064062A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石の組成物
EP1310457A3 (en) * 2001-11-07 2004-03-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Aluminum hydroxide aggregated particles, process for producing the same and vessel used therefor
AU2002301811B2 (en) * 2001-11-07 2007-08-23 Sumitomo Chemical Company, Limited Aluminum hydroxide aggregated particles, process for producing the same, vessel used therefor, and process for producing aluminum hydroxide powder
AU2007203595B2 (en) * 2001-11-07 2009-04-23 Sumitomo Chemical Company, Limited Aluminum hydroxide aggregated particles, process for producing the same, vessel used therefor, and process for producing aluminum hydroxide powder
JP2019038953A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 ジャパンコンポジット株式会社 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石
WO2021053922A1 (ja) 2019-09-17 2021-03-25 昭和電工株式会社 熱硬化性樹脂組成物、及びその硬化物を含む電気電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH046648B2 (ja) 1992-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2728369B2 (ja) 無機充填材を含有する熱可塑性又は熱硬化性樹脂組成物の製造方法
KR100204117B1 (ko) 탄산칼슘의 제조법
JPS629256B2 (ja)
JPS5845106A (ja) 沈殿ケイ酸およびその製造方法
US4829103A (en) Unsaturated polyester resin composition having less coloration and excellent transparency
JPH0316914A (ja) 乾燥粉砕/湿潤粉砕炭酸カルシウム充填組成物
KR0159504B1 (ko) 수산화 알루미늄의 제조방법
DE2449656A1 (de) Neue form- und haertbare zusammensetzung, verfahren zur herstellung derselben und herstellung von mehrkomponentenkomposits
KR20070007364A (ko) 표면 개질 무기 충전제 및 안료
EP1603849B1 (en) Unusually narrow particle size distribution calcined kaolins
US5102465A (en) Filler for polyester molding compound and method
JPH01275422A (ja) 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法
JP3536988B2 (ja) 丸くなった粒子表面を有する水酸化アルミニウムの製造方法
US4693427A (en) Method for improving handleability of calcined kaolin clay products
CN111548756B (zh) 环氧树脂胶粘剂用碳酸钙复合填料的制备方法
US20050017105A1 (en) Superfine powders and methods for manufacture of said powders
JP3575150B2 (ja) 樹脂充填用水酸化アルミニウムおよびそれを用いてなる樹脂組成物
US5015295A (en) Filler for polyester molding compound and method
JPH0350142A (ja) 人造大理石用水酸化アルミニウムとその製造方法
WO1990001470A1 (en) Simulated colored granite and process
WO1991011404A1 (en) Simulated colored granite and process
JPH0527580B2 (ja)
JPH0791086B2 (ja) 熱硬化性樹脂成形品用ガラス粉末
JP2002201022A (ja) 紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリー及びその製造方法
JPS638249A (ja) 着色人造石成形品及びその製法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 17