JP2002201022A - 紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリー及びその製造方法 - Google Patents

紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリー及びその製造方法

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JP2002201022A
JP2002201022A JP2000400581A JP2000400581A JP2002201022A JP 2002201022 A JP2002201022 A JP 2002201022A JP 2000400581 A JP2000400581 A JP 2000400581A JP 2000400581 A JP2000400581 A JP 2000400581A JP 2002201022 A JP2002201022 A JP 2002201022A
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spindle
light calcium
slurry
shaped light
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JP2000400581A
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Yoshito Sasahara
嘉人 笹原
Motoki Adachi
基樹 足立
Tetsushi Iwashita
哲志 岩下
Takeshi Mukai
剛 向井
Shigeru Sugiyama
茂 杉山
Kazuo Iwami
一雄 石見
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Daido Chemical Industry Co Ltd
Yahashi Kogyo KK
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Daido Chemical Industry Co Ltd
Yahashi Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形分70wt%を越える高濃度にもかかわら
ず、L粘度、H粘度ともに低い高濃度且つ低粘度な紡錘
状軽質炭酸カルシウムスラリー及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】 固形分濃度70〜78wt%である紡錘状
軽質炭酸カルシウムスラリーの湿式分散処理工程が、紡
錘状軽質炭酸カルシウムと水からなる系に分散剤を加え
て行うミキサーによるプレミキシングにおいてメジアン
径0.5〜1.5μm、B型粘度計による粘度測定値が
25〜250mPa・sのスラリーとし、次いでディス
ク攪拌式メディア摩砕型ミルによるミーリングにおい
て、 1.1×101/2−3/4−1/2−1≦V
≦5.4×101/2−3/4−1/2−1 (ここでA:メディア径[mm]、B:プレミキシングスラ
リーのB型粘度計による粘度測定値[mPa・s]、C:メデ
ィア比重[-]、D:メディア充填率[%]、V:ディスク周
速[m/s])を満たすディスク周速で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形分濃度が70
〜78wt%の紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリー及びそ
の製造方法に関し、特に紡錘状軽質炭酸カルシウムスラ
リーの湿式分散処理工程を選定することにより得られる
高濃度且つ低粘度である紡錘状軽質炭酸カルシウムスラ
リーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、塗工紙の需要増に伴い塗工機にお
ける塗工スピードの高速化が進められ、生産性の向上が
図られている。従って使用される塗工カラーにおいて
は、高速且つ高剪断力下での使用に耐えるべく、流動性
の向上が求められている。塗工カラーの顔料としては一
般的にカオリン、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭
酸カルシウム、酸化チタン等が用いられているが、その
中でも軽質炭酸カルシウムは白色度、不透明度、透気度
等を向上させる機能を有し塗工紙の上塗り用として広く
用いられている。さらに、塗工した際の光学的特性や、
平滑度、塗工面強度等の物理的特性を考慮すると紡錘状
軽質炭酸カルシウムの場合、その1次粒子において平均
長径が0.5〜2.0μm、レーザー回折式粒度測定に
よるメジアン径が0.4〜1.0μmが適当とされ、加
えて塗工紙製造時の乾燥コスト等を考慮するとスラリー
固形分濃度70wt%以上が目標とされている。
【0003】しかし、塗工カラーに用いられるカオリ
ン、タルク、重質炭酸カルシウム等に比べ軽質炭酸カル
シウムは高濃度化が難しく、現状で1次粒子平均長径が
0.5〜2.0μm、メジアン径0.4〜1.0μm且
つ固形分濃度が70wt%以上の紡錘状軽質炭酸カルシウ
ムスラリーは市販されていない。これは、第一に1次粒
子平均長径が0.5〜2.0μmの紡錘状軽質炭酸カル
シウムをメジアン径が0.4〜1.0μm且つ70wt%
以上の高濃度スラリーとすることが困難であり、たとえ
70wt%以上のスラリーとした場合でも、湿式分散処理
時に軽質炭酸カルシウム粒子が過粉砕状態になるなどし
て塗工後に期待される物性を発現できない。さらにその
流動性、特に高速且つ高剪断力下での粘度が高く高速塗
工機での塗工自体も困難となってしまう。高濃度且つ低
粘度の軽質炭酸カルシウムスラリーを得る方法として
は、メジアン径15μm以下の普通軽質炭酸カルシウム
に分散剤を加え、メディアミル等の機械的エネルギーを
加えることにより固形分濃度70wt%以上のスラリー得
る方法が特開昭60−210521号公報に提案されて
いる。しかし、使用する軽質炭酸カルシウムが普通軽炭
の凝集体であることであることから、得られた高濃度軽
質炭酸カルシウムスラリーを塗工顔料として用いた場
合、特に高速且つ高剪断力下での使用に耐え得る流動性
は得られず、光学的、物理的にも満足のいくものになら
ないことは容易に推測できる。
【0004】また、塗工顔料用軽質炭酸カルシウムスラ
リーを得る方法としては、軽質炭酸カルシウム脱水ケー
キに対して分散剤を加え、メジアン径0.1〜4mmの
シリカサンドを摩砕粉砕媒体として、少なくとも炭酸カ
ルシウム重量1トン当たり100kw・hで高剪断摩砕
粉砕することにより、少なくとも60wt%以上のスラリ
ーを得る方法が特開平9−202617号公報に提案さ
れている。しかしながら、スラリー濃度70wt%以上の
範囲においては、剪断力が強すぎるために軽質炭酸カル
シウムの粒子が破損し、使用される媒体もメジアン径2
mmを越えると高剪断摩砕粉砕時の衝撃力が大きくな
り、やはり軽質炭酸カルシウム粒子が破損してしまう。
その結果、70wt%以上の濃度範囲では流動性が良好な
スラリーは得られず、塗工紙顔料として用いた際にも期
待される物性は得難い。
【0005】一方、炭酸カルシウムスラリーの固形分濃
度を高めるべく紡錘形又は偏三角面体形軽質炭酸カルシ
ウムスラリーと乾式粉砕重質炭酸カルシウムの混合物を
サンドグラインディング処理して混合炭酸カルシウムス
ラリーを得る方法が特開2000−7330号公報に提
案されている。これは、高濃度且つ低粘度の炭酸カルシ
ウムスラリーは得られるものの、塗工紙等に使用した場
合、白色度、白紙光沢等の物性において軽質炭酸カルシ
ウムスラリーと重質炭酸カルシウムスラリーの中間物性
となり、軽質炭酸カルシウム自体が持つ特徴を最大限に
利用することができない。これらは、如何に軽質炭酸カ
ルシウム単独で固形分70wt%以上の高濃度且つ低粘度
のスラリーを得ることが困難であるかを裏付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明の目的
は、レーザー回折式粒度測定によるメジアン径が、0.
4〜1.0μmで且つ固形分濃度が70〜78wt%の紡
錘状炭酸カルシウムスラリーであって、そのB型粘度計
による粘度測定値が、20〜200mPa・s且つ高剪
断型粘度計による粘度測定値が、5〜40mPa・sで
ある高濃度且つ低粘度な紡錘状軽質炭酸カルシウムスラ
リー及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、固形分濃度70〜78wt%である紡錘状軽
質炭酸カルシウムスラリーの湿式分散処理工程が、紡錘
状軽質炭酸カルシウムと水からなる系に分散剤を加えて
行うミキサーによるプレミキシングにおいてメジアン径
0.5〜1.5μm、B型粘度計による粘度測定値が2
5〜250mPa・sのスラリーとし、次いでディスク
攪拌式メディア摩砕型ミルによるミーリングにおいて、
次式(以下式1と呼ぶ) 1.1×101/2−3/4−1/2−1≦V
≦5.4×101/2−3/4−1/2−1 (ここでA:メディア径[mm]、B:プレミキシングスラ
リーのB型粘度計による粘度測定値[mPa・s]、C:メデ
ィア比重[-]、D:メディア充填率[%]、V:ディスク周
速[m/s])を満たすディスク周速で行い、好ましくは湿
式分散処理工程に用いられる紡錘状軽質炭酸カルシウム
が、水酸化カルシウムスラリーと炭酸ガスよる紡錘状軽
質炭酸カルシウムの合成反応における反応終了液での1
次粒子平均長径が0.5〜1.5μm且つレーザー回折
式粒度測定によるメジアン径が1〜4μmであり、ミー
リングにおいてディスク攪拌式メディア摩砕型ミルに使
用されるメディアの径が0.2〜1.5mm、メディア
の充填率が60〜85%で行うことにより、レーザー回
折式粒度測定によるメジアン径が、0.4〜1.0μm
で且つ固形分濃度が70〜78wt%の紡錘状炭酸カルシ
ウムスラリーであって、そのB型粘度計による粘度測定
値が、20〜200mPa・s且つ高剪断型粘度計によ
る粘度測定値が、5〜40mPa・sである紡錘状軽質
炭酸カルシウムスラリーを得ることのできる高濃度且つ
低粘度な紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの製造方法
を確立した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明によると、固形分濃度70
〜78wt%である紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの
湿式分散処理工程が、紡錘状軽質炭酸カルシウムと水か
らなる系に分散剤を加えて行うミキサーによるプレミキ
シングにおいてメジアン径0.5〜1.5μm、B型粘
度計による粘度測定値が25〜250mPa・sのスラ
リーとし、次いでディスク攪拌式メディア摩砕型ミルに
よるミーリングにおいて、 1.1×101/2−3/4−1/2−1≦V
≦5.4×101/2−3/4−1/2−1 (ここでA:メディア径[mm]、B:プレミキシングスラ
リーのB型粘度計による粘度測定値[mPa・s]、C:メデ
ィア比重[-]、D:メディア充填率[%]、V:ディスク周
速[m/s])を満たすディスク周速で行うことにより実施
される。
【0009】湿式分散処理工程に用いられる紡錘状軽質
炭酸カルシウムは、水酸化カルシウムスラリーと炭酸ガ
スよる紡錘状軽質炭酸カルシウムの合成反応における反
応終了液での1次粒子平均長径が0.5〜2.0μm且
つレーザー回折式粒度測定によるメジアン径が1〜4μ
mのものを用いるのが好ましい。1次粒子平均長径が、
0.5μm未満の場合、粒子が小さく比表面積が大きい
ため、高濃度スラリーや塗工カラーとした場合に分散剤
や、接着剤等の薬剤使用量が多くなったり、塗工紙顔料
に使用した場合、塗工面において十分な光学的物性や強
度等が得られない可能性があり、2μmより大きいと塗
工面において十分な光学的物性や平滑性等が得られない
可能性がある。また、メジアン径は1μm未満であると
湿式分散処理工程前で既に破砕粒子を含んでいる可能性
が高く、フィルタープレス等による脱水濃縮においては
固液分離が難しくなり、4μmを越えると2次凝集体が
大きいため湿式分散処理工程に、より多くのエネルギー
と処理時間が必要となり、得られるスラリーにおいても
破砕粒子が多く存在するようになり増粘の原因となる。
紡錘状軽質炭酸カルシウムと水からなる系の形態は、特
に制限されるものではないが一般に、粉末、ケーキ、ス
ラリー、又はこれら2種類以上の混合物に、処理後のス
ラリー固形分濃度が70〜78wt%となるように必要に
応じて水を加え調製される。分散剤についても特に制限
はなく、一般的に用いられている顔料用分散剤を紡錘状
軽質炭酸カルシウムに対して固形分重量比で好ましくは
0.1〜2.0%の範囲で使用する。
【0010】プレミキシングは、ミキサーにより行わ
れ、好ましくは、メジアン径0.5〜1.5μm、B型
粘度計による粘度測定値25〜250mPa・sのスラ
リーとする。メジアン径を0.5μm未満にすると得ら
れたスラリ−において破砕粒子が多く存在するようにな
り高濃度スラリーや塗工カラーとした場合に分散剤や、
接着剤等の薬剤使用量が多くなったり、塗工紙顔料に使
用した場合、塗工面において十分な光学的物性や強度等
が得られない可能性があり、1.5μmより大きいと次
に行われるディスク攪拌式メディア摩砕型ミルによるミ
ーリングにおいて、より多くのエネルギーと処理時間が
必要となり好ましくない。また、B型粘度計による粘度
測定値を25mPa・sより小さくすることはスラリー
固形分濃度70〜78wt%の範囲においては技術的に困
難で、物性的にも過剰品質であり、250mPa・sよ
り大きいとハンドリング性が悪くなることはもちろんで
あるが、次に行われるディスク攪拌式メディア摩砕型ミ
ルによるミーリングにおいても安定した処理が難しくな
る。用いられるミキサーは高剪断力のものが好ましく、
例えば、ヘンシェルミキサー、コーレスミキサー、アイ
リッヒミキサー、ディスパーサーなどが挙げられる。
【0011】ミーリングは、プレミキシング後の紡錘状
軽質炭酸カルシウムスラリーを用いてディスク攪拌式メ
ディア摩砕型ミルにより行われ、良好な高流動性1次粒
子分散スラリーとなるように 1.1×101/2−3/4−1/2−1≦V
≦5.4×101/2−3/4−1/2−1 (ここでA:メディア径[mm]、B:プレミキシングスラ
リーのB型粘度計による粘度測定値[mPa・s]、C:メデ
ィア比重[-]、D:メディア充填率[%]、V:ディスク周
速[m/s])を満たすディスク周速で処理される。用いら
れるディスク攪拌式メディア摩砕型ミルは、一般的に市
販されているものを用いて良く、例としては、パールミ
ル、サンドミル、ダイノーミル、ビーズミル、ダイヤモ
ンドファインミルなどが挙げられる。ミーリングにおい
ては、ディスク周速を1.1×101/2−3
/4−1/2−1未満で行うと特に摩砕処理が不十
分で高速且つ高剪断力下での粘度低いスラリーを得るこ
とが難しくなり、5.4×101/2−3 /4
−1/2−1より大きい値で行うとミーリングにおけ
る剪断力が高すぎるため紡錘状軽質炭酸カルシウム粒子
の破損が多く発生し流動性が低下するとともに、得られ
たスラリーは塗工紙顔料に使用した場合、分散剤や接着
剤等の薬剤を多く必要とし、塗工面において十分な光学
的物性や強度等が得られない可能性が大きい。使用され
るメディアについては、好ましくは直径が0.2〜1.
5mmのものを使用する。0.2mm未満のメディアで
は十分な分散効果が得られずしかも高価であり、1.5
mmを越えるメディアでは、紡錘状軽質炭酸カルシウム
の1次粒子の破損が顕著となり、塗工紙顔料に使用した
場合、期待される物性を得ることが困難となる。また、
メディアの種類については、市販されている汎用のもの
を使用すれば良く、例えばガラスビーズ(比重2.5〜
3.3程度)、アルミナビーズ(比重2.9〜3.6程
度)、ジルコンビーズ(比重4.3〜4.7程度)、ジ
ルコニアビーズ(比重5.5〜5.6程度)等が挙げら
れ、耐摩耗性、コンタミ発生等を考慮するとジルコンビ
ーズ又はジルコニアビーズを使用するのがより好まし
い。さらに、メディアの充填率は、60〜85%で行う
のが好ましい。60%未満の充填率では十分な分散処理
効果が得られず、85%を越える充填率では、紡錘状軽
質炭酸カルシウムの1次粒子の破損が顕著となり、塗工
紙顔料に使用した場合、期待される物性を得ることが困
難となる。ディスク攪拌式メディア摩砕型ミルにおける
滞留時間については、紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリ
ーのメジアン径が0.4〜1.0μmの範囲内で目標と
するメジアン径となるように適宜設定すればよいが、ミ
ルへのスラリー供給量を低く設定するより、供給量を高
めに設定し通過回数を多く取る方が良いとされている。
【0012】以上のような条件において、紡錘状軽質炭
酸カルシウムと水からなる系を湿式分散処理することに
よりレーザー回折式粒度測定によるメジアン径が、0.
4〜1.0μmで且つ固形分濃度が70〜78wt%の紡
錘状炭酸カルシウムスラリーであって、そのB型粘度計
による粘度測定値が、20〜200mPa・s且つ高剪
断型粘度計による粘度測定値が、5〜40mPa・sで
ある高濃度且つ低粘度な紡錘状軽質炭酸カルシウムスラ
リーを得ることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明にかかる軽質炭酸カルシウムスラ
リーの製造方法によれば、レーザー回折式粒度測定によ
るメジアン径が、0.4〜1.0μmで且つ固形分濃度
が70〜78wt%の紡錘状炭酸カルシウムスラリーであ
って、そのB型粘度計による粘度測定値が、20〜20
0mPa・s且つ高剪断型粘度計による粘度測定値が、
5〜40mPa・sである高濃度且つ低粘度な紡錘状軽
質炭酸カルシウムスラリーを得ることができる。本発明
にかかる軽質炭酸カルシウムスラリーの製造方法は、既
存の湿式分散処理工程に使用されているディスク攪拌式
メディア摩砕型ミルにおいて、被処理スラリーや使用メ
ディアなどの諸物性及び諸因子から計算されるディスク
周速によって運転条件を最適化することのみで実施可能
であり、新たな投資を必要とせず簡便に実現することが
できる。さらに最適化するためには使用メディア等の選
定を要するが、設備の新設は必要なく、メディアの交換
のみで良いため簡便且つ安価に実施することができる。
【0014】本発明にかかる軽質炭酸カルシウムスラリ
ーの製造方法により製造した紡錘状軽質炭酸カルシウム
スラリーは、固形分濃度が70〜78wt%と超高濃度に
も関わらず低粘度で特に高速且つ高剪断力下での流動性
において従来に無い非常に低粘度のものが得られるため
塗工紙顔料に用いた場合は、高濃度カラーによる高速塗
工が可能になることが期待される。また、その高濃度ゆ
えに水分を嫌う用途や塗工紙製造等において紡錘状軽質
炭酸カルシウムスラリーの汎用性が広がり、乾燥費等の
コスト低減にも寄与することが期待できる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。本発
明は下記の実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内において適宜変形実施可能であることはい
うまでもない。以下、L粘度とはB型粘度計による粘度
測定値を、H粘度とは高剪断型粘度計による粘度測定値
を、反応液とは水酸化カルシウムスラリーと炭酸ガスよ
る紡錘状軽質炭酸カルシウムの合成反応における反応終
了液を意味する。
【0016】(実施例1)反応液における1次粒子平均
長径が1.3μm且つレーザー回折式粒度測定によるメ
ジアン径が2.8μmである紡錘状軽質炭酸カルシウム
のフィルタープレス脱水ケーキ(固形分濃度71.8wt
%)に水を加えて固形分71.1wt%とし、市販のポリ
カルボン酸塩系分散剤を固形分比で0.8%添加してヘ
ンシェルミキサーを用いて周速40m/sで10分間プ
レミキシングを行った。このとき得られたプレミキシン
グスラリーの物性を表1に示す。次にこのプレミキシン
グスラリーをビーズミルを用いて式1より導かれる範囲
内のディスク周速でミーリングを行い固形分濃度70.
7wt%の紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーを得た。ミ
ーリング処理条件を表2に、得られた紡錘状軽質炭酸カ
ルシウムスラリーの物性を表3に示す。
【0017】尚、各値は下記の通りである。 メジアン径:堀場製作所社製レーザー回折式粒度分布測
定装置LA−500により測定 固形分濃度:[110℃乾燥恒量]/[乾燥前重量] B型粘度計による粘度測定値(L粘度):B型粘度計に
よりNo.2ローター使用、25℃、60rpmで測定 高剪断型粘度計による粘度測定値(H粘度):熊谷理機
工業社製高剪断型粘度計HC−801C型によりAボ
ブ、2200rpmで測定 メディア充填率:[充填メディア嵩容積]/[ミル内容積]
×100 1次粒子平均長径:無作為に撮影した倍率30,000
倍の電子顕微鏡写真において2本の対角線上の結晶1次
粒子に対して電子ノギスにて粒子の最も長い弦を測定し
てこれを粒子の長径とし、その平均値を求め1次粒子平
均粒子径とした。
【0018】(実施例2)実施例1で用いたものと同様
のフィルタープレス脱水ケーキを一部乾燥して固形分濃
度74.0wt%とし、市販のポリカルボン酸塩系分散剤
を固形分比で0.8%添加した以外は実施例1と同様に
プレミキシング及びミーリングを行った。このとき得ら
れたプレミキシングスラリーの物性を表1に、ミーリン
グ処理条件を表2に、得られた紡錘状軽質炭酸カルシウ
ムスラリーの物性を表3に示す。
【0019】(実施例3)実施例1で用いたものと同様
のフィルタープレス脱水ケーキを一部乾燥して固形分濃
度78.0wt%とし、市販のポリカルボン酸塩系分散剤
を固形分比で0.9%添加した以外は実施例1と同様に
プレミキシング及びミーリングを行った。このとき得ら
れたプレミキシングスラリーの物性を表1に、ミーリン
グ処理条件を表2に、得られた紡錘状軽質炭酸カルシウ
ムスラリーの物性を表3に示す。
【0020】(実施例4)実施例2におけるプレミキシ
ングスラリーを用いて、ミーリングにおける処理条件で
使用メディア径を0.35μmとし、ディスク周速を式
1より導かれる範囲内の値に変更した以外は実施例1と
同様にミーリングを行った。その処理条件を表2に、得
られた紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの物性を表3
に示す。
【0021】(実施例5)実施例2におけるプレミキシ
ングスラリーを用いて、ミーリングにおける処理条件で
使用メディアをジルコニアビーズとし、ディスク周速を
式1より導かれる範囲内の値に変更した以外は実施例1
と同様にミーリングを行った。その処理条件を表2に、
得られた紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの物性を表
3に示す。
【0022】(比較例1)実施例1のプレミキシングス
ラリーを用いて、ミーリングにおける処理条件で、ディ
スク周速を式1より導かれる範囲より小さい値に変更し
た以外は実施例1と同様にミーリングを行った。その処
理条件を表2に、得られた紡錘状軽質炭酸カルシウムス
ラリーの物性を表3に示す。
【0023】(比較例2)実施例1のプレミキシングス
ラリーを用いて、ミーリングにおける処理条件で、ディ
スク周速を式1より導かれる範囲より大きい値に変更し
た以外は実施例1と同様にミーリングを行った。その処
理条件を表2に、得られた紡錘状軽質炭酸カルシウムス
ラリーの物性を表3に示す。
【0024】(比較例3)反応液における1次粒子平均
長径が1.5μm且つレーザー回折式粒度測定によるメ
ジアン径が5.8μmである紡錘状軽質炭酸カルシウム
のフィルタープレス脱水ケーキ(固形分濃度74.2wt
%)に水を加えて固形分濃度74.0wt%とし、市販の
ポリカルボン酸塩系分散剤を固形分比で0.8%添加し
た以外は実施例1と同様のプレミキシングを行った。こ
のとき得られたプレミキシングスラリーの物性を表1に
示す。このプレミキシングスラリーを実施例2と同様の
条件でミーリングを行った。得られた紡錘状軽質炭酸カ
ルシウムスラリーの物性を表3に示す。
【0025】(比較例4)比較例3におけるプレミキシ
ングスラリーを用いて、ミーリング処理後のスラリー平
均粒子径が0.6μmとなるように処理時間を調整した
以外は実施例2と同様にしてミーリングを行った。その
処理条件を表2に、得られた紡錘状軽質炭酸カルシウム
スラリーの物性を表3に示す。
【0026】表1は、上記実施例及び比較例で用いた紡
錘状軽質炭酸カルシウムの反応液における粒径及びプレ
ミキシングスラリーの物性をまとめたものである。
【0027】
【表1】
【0028】表2は、上記実施例及び比較例のミーリン
グ処理条件をまとめたものである。
【0029】
【表2】
【0030】表3は上記実施例及び比較例のミーリング
スラリーの物性をまとめたものである。
【0031】
【表3】
【0032】よって、実施例1〜5で得られた紡錘状軽
質炭酸カルシウムスラリーの物性は、比較例1〜4で得
られたそれと比較して固形分70wt%を越える高濃度に
もかかわらず、L粘度、H粘度ともに低く最適化されて
おり、優れているということができる。
フロントページの続き (72)発明者 足立 基樹 岐阜県大垣市赤坂町3760−2 矢橋工業株 式会社三星寮103号 (72)発明者 岩下 哲志 岐阜県大垣市青墓町3−410−20 (72)発明者 向井 剛 大阪府大阪市西淀川区竹島4丁目4番28号 大同化成工業株式会社内 (72)発明者 杉山 茂 大阪府大阪市西淀川区竹島4丁目4番28号 大同化成工業株式会社内 (72)発明者 石見 一雄 大阪府大阪市西淀川区竹島4丁目4番28号 大同化成工業株式会社内 Fターム(参考) 4G076 AA16 BA46 BF01 BF09 CA02 CA15 CA25 CA26 DA15 4L055 AG12 AG70 AH02 AH33 EA16 EA19 EA25 EA26 FA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー回折式粒度測定によるメジアン
    径が0.4〜1.0μmで且つ固形分濃度が70〜78
    wt%の紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーであって、そ
    のB型粘度計による粘度測定値が20〜200mPa・
    s且つ高剪断型粘度計による粘度測定値が5〜40mP
    a・sである高濃度且つ低粘度な紡錘状軽質炭酸カルシ
    ウムスラリー。
  2. 【請求項2】 固形分濃度70〜78wt%である紡錘状
    軽質炭酸カルシウムスラリーの湿式分散処理工程が、紡
    錘状軽質炭酸カルシウムと水からなる系に分散剤を加え
    て行うミキサーによるプレミキシングにおいてメジアン
    径0.5〜1.5μm、B型粘度計による粘度測定値が
    25〜250mPa・sのスラリーとし、次いでディス
    ク攪拌式メディア摩砕型ミルによるミーリングにおい
    て、 1.1×101/2−3/4−1/2−1≦V
    ≦5.4×101/2−3/4−1/2−1 (ここでA:メディア径[mm]、B:プレミキシングスラ
    リーのB型粘度計による粘度測定値[mPa・s]、C:メデ
    ィア比重[-]、D:メディア充填率[%]、V:ディスク周
    速[m/s])を満たすディスク周速で行うレーザー回折式
    粒度測定によるメジアン径が0.4〜1.0μmで且つ
    固形分濃度が70〜78wt%の紡錘状軽質炭酸カルシウ
    ムスラリーであって、そのB型粘度計による粘度測定値
    が20〜200mPa・s且つ高剪断型粘度計による粘
    度測定値が5〜40mPa・sである高濃度且つ低粘度
    な紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの製造方法。
  3. 【請求項3】 紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの湿
    式分散処理工程のミーリングにおいてディスク攪拌式メ
    ディア摩砕型ミルに使用されるメディアの径が、0.2
    〜1.5mmである請求項2記載の高濃度且つ低粘度な
    紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの製造方法。
  4. 【請求項4】 紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの湿
    式分散処理工程のミーリングにおいてディスク攪拌式メ
    ディア摩砕型ミルに使用されるメディアの充填率が60
    〜85%である請求項2又は3記載の高濃度且つ低粘度
    な紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの製造方法。
  5. 【請求項5】 湿式分散処理工程に用いられる紡錘状軽
    質炭酸カルシウムが、水酸化カルシウムスラリーと炭酸
    ガスよる紡錘状軽質炭酸カルシウムの合成反応における
    反応終了液での1次粒子平均長径が0.5〜2.0μm
    且つレーザー回折式粒度測定によるメジアン径が1〜4
    μmである請求項2ないし4のいずれかに記載の高濃度
    且つ低粘度な紡錘状軽質炭酸カルシウムスラリーの製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007099614A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Ube Material Industries Ltd 炭酸ストロンチウム微粉末
JP2007161537A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Oji Paper Co Ltd 軽質炭酸カルシウムスラリー
JP2008247616A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nippon Paper Industries Co Ltd 軽質炭酸カルシウムの粉砕方法

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