JPH01272450A

JPH01272450A - セラミック板複合パネル

Info

Publication number: JPH01272450A
Application number: JP10122188A
Authority: JP
Inventors: Osamu Suzuki; 鈴木　脩; Ikuo Uchida; 内田　郁夫; Yukio Matsumoto; 松本　行夫; Yasutaka Kuroki; 黒木　康貴; Kunihiro Horiguchi; 堀口　邦広
Original assignee: Chichibu Cement Co Ltd
Current assignee: Taiheiyo Cement Corp
Priority date: 1988-04-26
Filing date: 1988-04-26
Publication date: 1989-10-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、セラミック板複合パネルに関するものである
。

〔従来の技術〕

外壁材、内壁材、床材等の仕上材として最大寸法２４０
０ｘ　９００ａｍのセラミック大板が市販されているが
、厚さが３〜８ＩＩｆｉｌと薄いため、剛性が小さく、
しかも外力により変形し易いという欠点がある。

また、躯体に取付ける方法としては有機質接着剤による
接着が主な工法であるが有機質接着剤は劣化による剥離
の心配があり、せいぜい内装用だけで、外装用には１〜
２階の低層にしか使えないという難点がある。また内装
の場合でもその取付けは湿式１法であるため、取付は効
率が悪いばかりでなく専門の職人が必要で、大工仕事で
簡単に内装工事が出来なかった。

なおビス止めによる取付工法があるが、ビス類が見え商
品価値が低下するため、実施されていない。

上記セラミック大板の問題点の改善方法として、セラミ
ック大板１に１０〜１００鴫のＧＲＣ（ガラス繊維強化
コンクリート）層２を付加した複合パネルが考えられた
。

この複合パネルは、厚みが大となるため、剛性が高まり
変形しにくくなる。また第１図に示すようにＧＲＣ層２
に取付は用ファスナー４のためのインサート金具３を埋
込んだり、Ｔ型ファスナー４′を使うための切溝５を形
成することができるため、躯体への取付けを容易にする
と同時に、乾式取付工法であるため、施工能率がアップ
し、且つパネルを大型化できる。即ち施工の合理化を図
ることができる。

しかし乍ら、他方において次のような欠点がある。

（１）普通セメント、早強セメント等の従来のセメント
を使用したＧＲＣ層との複合パネル構造であると、ＧＲ
Ｃ層が乾燥により収縮するため、セラミック大板との収
縮差（セラミック大板は乾燥しても殆ど収縮しない）に
より、複合パネルが反ったり、ねじれたりして商品価値
を低下させると共に、納まりが悪くなるという欠点があ
る。

（２）また、セラミック大板の表面にひびわれが生じ商
品価値を無くすという欠点がある。

（３）更に、普通セメント等を使ったＧＲＣ層はセメン
トの高アルカリ性により耐アルカリ性ガラス繊維といえ
ども劣化し、複合パネルの耐久性が低下するという欠点
があった。

〔発明が解決しようとする課題］本発明は従来のＧＲＣ層を使用したセラミック大板ＧＲ
Ｃ層複合パネルが持つ欠点即ち（１）変形（反り、ねじれ）（２）セラミック大板のひびわれ発生〔３）　　耐久性の低下のないものを提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は前記の課題を解決するためなされたもので、低
アルカリ性、低収縮性で、水和、硬化過程において水酸
化カルシウムを生成しないセメントを使ったＧＲＣ層を
セラミック板に任意の厚さに積層したものである。

上記のセメントとしては、種々実験の結果特公昭６０−
５８１８３号公報に開示されるセメント、即ち３ＣａＯ
Ｈ３ＡＩ２０：ｌ　・ＣａＳＯ４、ＣａＯＨＡ１ｚ０３
　、１２ＣａＯ”　７Ａｈ（ｈなどＣａＯ／Ａ１２０３
モル比が３より小さいカルシウムサルホアルミネート化
合物あるいはカルシウムアルミネート化合物を主成分と
するクリンカー、あるいはセメントをカルシウムサルホ
アルミネート化合物あるいはカルシウムアルミネート化
合物換算で３乃至２０重量％と、ポルトランドセメント
、混合セメントなどのけい酸３石灰３ＣａＯ・Ｓｉｎ、
あるいはけい酸２石灰２ＣａＯ・ＳｉＯ□を主成分とす
るクリンカーあるいはセメントをカルシウムシリケート
化合物換算で３乃至２０重量％と、無水せつこう、２水
せつこうなどのせつこうをＣａ−ＳＯ，換算で６乃至４
０重量％と、高炉水砕スラグを２０ないし８８重量％と
、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸などのオキシカルボン
酸類を０．１ないし１．５重量％とを全体割合として混
合して（３八１ｘ（ｈ＋１．５ｓｉｏｚ）／（ＣａＯ−
ＳＯ３）モル比が１以上となるようにしたセメントが好
ましい。

このセメントが、低アルカリ性、低収縮性を発揮する理
由は次のとおりである。セメントは例えば、カルシウム
サルホアルミネート化合物３Ｃａ０・３Ａ１２０３・Ｃ
ａ−ＳＯ，を主成分とするカルシウムサルホアルミネー
トクリンカー、ポルトランドセメント、せつこう、高炉
水砕スラグから構成されており、水和によって、ポルト
ランドセメントからけい酸カルシウム水和物（Ｃ−３−
Ｈ）および水酸化カルシウム＜　Ｃａ　（ＯＨ）　ｚ　
＞が生成すると同時に、カルシウムサルホアルミネート
化合物、せつこう、水酸化カルシウムからエトリンガイ
ト３Ｃａ０・３Ａ１．Ｏ＋・ＣａＳＯ４・３２ＨｚＯが
生成する。

従って、最終的に存在する水和物は、主にけい酸カルシ
ウム水和物とエトリンガイトであり、水酸化カルシウム
は消費されてしまって存在しない。

水酸化カルシウムが存在しないためセメント硬化体は低
アルカリ性であり、また膨脹水和物であるエトリンガイ
トが大量に生成するためセメント硬化体は収縮が相殺さ
れ低収縮性となる。

またＧＲＣ層に気泡を導入し、多孔質状とすることでパ
ネルを軽量化することができる。さらに、軽量化して分
厚さを増すことにより、ＧＲＣ層の剛性を高め、外力に
よる変形を大幅に減少させることができる。

〔実施例］第２図は本発明の実施例で、厚さ４ｍｍのセラミック大
板１１に下記製法によるセメントを使った厚さ３０ｍｍ
のＧＲＣ層１２を積層したものである。

セメントはカルシウムサルホアルミネートクリンカーと
して、３ＣａＯ・３ＡｈＯｓ　・ＣａＳＯ４　６０％、
遊離石灰１６％、遊離のせつこう１％およびけい酸２石
灰２１％を含有するタリンカーを１５重量％と、３Ｃａ
Ｏ・ＳｉＯ□６０％、　２ＣａＯ−Ｓｉｆｔ　２４％、
　　３ＣａＯ−ＡｌｚＯ−ｚ１２％を含有する普通ボル
トランドセメントタリン力−を２０重量％と、無水せつ
こうが主成分の硬せつこう１５重量％と、高炉水砕スラ
グ５０重量％とを混合してプレーン値４０００ｃｆｆｌ
　／　ｇに粉砕してから、クエン酸ナトリウム０．３重
量％を混合したセメントを使用した。このセメントの（
３＾１ｚｏ＋　＋１．５ＳｉＯｚ）／（ＣａＯ−ＳＯ，
）モル比＝１．４２である。

上記セメントにけい砂及び水を加えて練りまぜて得たモ
ルタルとガラス繊維を吹付けることによりＧＲＣ層１２
を形成した。ＧＲＣの調合は次の通りである。

セメント　　　　　　　　　１００重量％けい砂　　　
　　　　　　　６６重量％耐アルカリ性ガラス繊維　　
１０重量％水　　　　　　　　　　　　　　　　３２重
量％〔異なる実施例〕第３図は異なる実施例を示すもので、前記実施例と異な
る点はＧＲＣ層１２′に気泡１３を導入して多孔質状と
し、軽量化したものである。

〔発明の効果］本発明におけるＧＲＣ層１２は、セメント硬化時に生成
するエトリンガイト（膨張性水和物）により乾燥収縮が
小さく、従って従来のように、パネルの反り、ねじれ、
セラミック大板表面のひびわれ発生がない。

また、硬化後も水酸化カルシウムＣａ　（ＯＨ）　ｚが
生成しないので、ガラス繊維が劣化しにくく、従来より
耐久性の高い複合パネルが得られる。

また、ＧＲＣ層に気泡を導入して軽量化したものは、Ｇ
ＲＣ層の厚手化が可能となるため、複合パネルの剛性が
高まり、変形による反りやひびわれの発生を防ぐ効果が
ある。

更に気泡導入量を多くすることにより、ＧＲＣ層の強度
は低下するが、強度の小さいＧＲＣ層内部にひびわれを
均一に分散発生させることによって複合パネルの反りを
防ぐ効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は複合パネルの取付工法の説明図、第２図は本発
明の実施例の断面図、第３図は異なる実施例の断面図で
ある。１１・・・セラミック大板１２・・・ＧＲＣ層 ’　　　：：一−ｂ（ｋｌ）第　　　３　　　図１図（ａ）第　　　２　　　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）低アルカリ性で、水和・硬化過程において水酸化
カルシウムを生成しないセメントを使ったＧＲＣ層をセ
ラミック板に任意の厚さに積層したことを特徴とするセ
ラミック板複合パネル。
（２）セメントは３ＣａＯ・３Ａｌ＿２Ｏ＿３・ＣａＳ
Ｏ＿４、ＣａＯ・Ａｌ＿２Ｏ＿３、１２ＣａＯ・７Ａｌ
＿２Ｏ＿３などＣａＯ／Ａｌ＿２Ｏ＿３モル比が３より
小さいカルシウムサルホアルミネート化合物あるいはカ
ルシウムアルミネート化合物を主成分とするクリンカー
、あるいはセメントをカルシウムサルホアルミネート化
合物あるいはカルシウムアルミネート化合物換算で３乃
至２０重量％とポルトランドセメント混合セメントなど
のけい酸３石灰３ＣａＯ・ＳｉＯ＿２あるいはけい酸２
石灰２ＣａＯ・ＳｉＯ＿２を主成分とするクリンカーあ
るいはセメントをカルシウムシリケート化合物換算で３
乃至２０重量％と、無水せつこう、２水せつこうなどの
せつこうをＣａＳＯ＿４換算で６乃至４０重量％と、高
炉水砕スラグを２０ないし８８重量％と、クエン酸ナト
リウム、リンゴ酸などのオキシカルボン酸類を０．１な
いし１．５重量％とを全体割合として混合して（３Ａｌ
＿２Ｏ＿３＋１．５ＳｉＯ＿２）／（ＣａＯ−ＳＯ＿３
）モル比が１以上である請求項１記載のセラミック板複
合パネル。
（３）ＧＲＣ層を気泡の導入により多孔質とした請求項
１又は２記載のセラミック板複合パネル。