JPH01271913A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH01271913A
JPH01271913A JP10091888A JP10091888A JPH01271913A JP H01271913 A JPH01271913 A JP H01271913A JP 10091888 A JP10091888 A JP 10091888A JP 10091888 A JP10091888 A JP 10091888A JP H01271913 A JPH01271913 A JP H01271913A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
口、従来技術 最近、磁気テープ等の磁気記録媒体の高密度化、高S/
N化に伴ない、より粒子径の小さな磁性粉が用いられる
ようになっている。
一般に、磁気記録媒体のS/N比は、記録・再生に関係
する記録材料中の磁性粉の粒子数の平方根に比例すると
言われているため、同一重量の磁性粉を塗布した場合、
粒子径の小さい磁性粉を用いる程S/N向上に有利にな
る。また、磁性粉を微粒子化し、そのBET値を高める
と、磁性層の表面がそれだけ平滑となり、スペーシング
ロスが少なくなることから、高い電磁変換特性を得る上
で有利である。金属磁性粉を用いると、更に高密度記録
が可能であり、性能が一層向上する。
即ち、この金属磁性粉は、飽和磁化、保磁力が大きく、
高密度記録材料としての性質は優れている。しかし、そ
の反面表面活性が高いため次のような主な2つの問題点
を有する。
■金属磁性粉の空気中での耐酸化安定性金属磁性粉を空
気中に放置しておくと、酸化の進行により磁気特性の劣
化が徐々に起こる。
■バインダーに対する分散性 金属磁性粉をバインダーに分散させる際、表面活性が高
いため分散性が悪く、分散させるのが困難で、極端な場
合には塗料中でバインダー用樹脂をゲル化してしまう。
特に、近年のビデオテープの用途は、ポータプル化に伴
い多岐にわたり、その使用条件はさまざまである。従っ
て、ビデオテープには高い耐蝕性が要求されることにな
る。
ハ、発明の目的 本発明の目的は、高密度記録が可能で、S/N比等の電
磁変換特性に優れ、磁性粉の分散性、耐蝕性が良好で、
耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することである。
二、発明の構成及びその作用効果 第一の発明は、結合剤とこの結合剤中に分散された金属
磁性粉とが磁性層に含有されている磁気記録媒体におい
て、前記金属磁性粉の比表面積が45rrf/11以上
であり、前記金属磁性粉に含有されている鉄原子とアル
ミニウム原子との含有量比(鉄原子ニアルミニウム原子
)が原子数比で(100:1)〜(100:20)であ
り、かつ前記金属磁性粉の表面域に存在する鉄原子とア
ルミニウム原子との存在比(鉄原子ニアルミニウム原子
)が原子数比で(30: 70 )〜(70:30)で
あることを特徴とする磁気記録媒体に係るものである。
第二の°発明は、金属磁性粉の表面域に存在するアルミ
ニウム原子が酸素と結合している状態にある、特許請求
の範囲第1項に記載の磁気記録媒体に係るものである。
本発明によれば、磁性粉として比表面積が45m”71
1以上の金属磁性粉を用いているので、高密度記録が可
能であって、S/N比等に優れた媒体を提供できる。
また、金属磁性粉中に鉄原子とアルミニウム原子とを特
定範囲の含有量で含有せしめ、かつこの金属磁性粉の表
面域に存在する鉄原子とアルミニウム原子との存在比を
特定範囲に限定している点が重要である。
即ち、鉄原子とアルミニウム原子との存在比を(100
:1)〜(100:20)としているので、鉄原子の含
有量を充分とでき、電気特性的に優れた鉄系金属磁性粉
を提供できると共に、アルミニウム原子の含有量も充分
となり、アルミニウム原子の特性である耐蝕性讐充分発
揮できる。この範囲は更に、(鉄原子ニアルミニウム原
子)=(100:1)〜(100:8)とするのが好ま
しい。
しかしながら、金属磁性粉の表面域に鉄原子が多量に存
在している場合には、金属粉であること及び比表面積が
4sm2/g以上であることと相まりて、個々の粒子の
酸化が進行し易く、また粒子同士や凝集し易くなるため
、分散性が低下し、最終的に媒体の耐久性を劣化させる
ものと思われる。
この点、本発明によれば、金属磁性粉の表面域に存在す
る鉄原子とアルミニウム原子との存在比(鉄原子ニアル
ミニウム原子)が原子数比で(30:70:30)と特
定されているので上記表面域でのアルミニウム原子の存
在比を充分くでき、アルミニウム原子の耐蝕性を充分に
発揮させることKより、磁性粉の酸化が進行するのを抑
制できる。また、粒子の分散性も向上する。仮に、磁性
粉表面域の鉄原子の存在比が上記範囲より大きいと磁性
粉の耐蝕性、分散性も不充分となる。また、鉄原子の存
在比が上記範囲より小さいと、磁性粉表面の活性が増し
、脂肪酸やバインダー中の極性基の吸着が多くなり、塗
料としての停滞安定性が悪化する。
第二の発明によれば、金属磁性粉の表面域に存在するア
ルミニウム原子が酸素と結合している状態にあるので、
磁性粉の個々の粒子表面に存在する活性点が更に減少し
、表面活性が抑えられる。
従って、金属磁性粉の耐蝕性、分散性は更に一層向上し
、媒体の耐久性が向上する。
本発明において、上記の「表面域」とは、「磁性粉の表
面領域としてE S CA (electronspe
ctroscopy  for  chemical 
 analysis )による分析深度(具体的には表
面から内部に向って約100A以下)」と定義すること
ができる。
金属磁性粉とは酸化鉄を水素等で還元した乾式還元法に
よるものを指し、水素化ホウ素等で湿式還元して得られ
る金属粉では本発明の高電気特性、高耐火性は得られな
い。
本発明で使用する金属磁性粉としては、Fe−Al系、
Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系などの金属磁
性粉を例示できる。
本発明の磁気記録媒体に使用する鉄−アルミニウム系金
属磁性粉は例えば以下のようにして製造できる。α−F
eOOH1r−FeOOH等の鉄水和物、あるいはα−
Fe20.、r  Fe2O3、Fe 、04等の鉄酸
化物を高温下にH2等で還元する。
例えば、第一鉄塩化合物(例えばFeSO4、Fec1
2等)にアルカリ成分(例えばNaOH等)を反応させ
た後に、α−FeOOHを生成させ、このα−F e 
OOHを高温で還元(例えばH2による)するか、もし
くはα−FeOOHをα−F e 203に変換したの
ちに、高温下還元(例えばH2になる)することにより
金属磁性粉をつくることができるが、この各種段階で必
要に応じてAJ化合物(アルミン酸ソーダ等)を添加す
ることができる。Al以外に、さらに他のFe以外の元
素の化合物を添加する場合も同様である。
なお、上記の比表面積はBET値で表され、単位重量あ
たりの表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物理
量であり、例えば平均粒子径は同一であっても、比表面
積が大きなものと、比表面積が小さいものが存在する。
比表面積の測定は、例えばまず、粉末を250℃前後で
30〜60分加熱処理しながら脱気して、該粉末に吸着
させているものを除去し、その後、測定装置に導入して
、窒素の初期圧力を0.5kg/m″に設定し、窒素に
より液体窒素温度(−195°C)で吸着測定を行う(
一般にB、E、T法と称されている比表面積の測定方法
。詳しくはJ、 Ame、 Chem、 Soc、 6
0309(1938)を参照)。この比表面積(BET
値)の測定装置には、湯浅電池株ならびに湯洗アイオニ
クス株の共同製造による「粉粒体測定装置(カンタ−ソ
ープ)」を使用することができる。比表面積ならびにそ
の測定方法についての一般的な説明は「粒体の測定J 
(J、 M、 DALLAVALLE、 CLYDEO
RRJr共著、弁田その他訳;産業図書社刊)に詳しく
述べられており、また「化学便覧」(応用編、1170
〜1171頁、日本化学会編、丸善株昭和41年4月3
0日発行)にも記載されている(なお前記「化学便覧」
では、比表面積を単に表面積(m″/gr)と記載して
いるが、本明細書における比表面積と同一のものである
。)。
本発明で使用可能な結合剤としては、平均分子址が約1
0000〜200000のもので、例えばウレタン樹脂
、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共
重合体、ブタジェン−アクリロニトリル共重合体、ポリ
アミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体
(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイア
セテート、セルローストリアセテート、セルロースプロ
ピオネート、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジ
ェン共重合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム系、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹
脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポ
リマーの混合物、ポリエステルポリオールとポリインシ
アネートの混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子
量グリコール/高分子量ジオール/イソシアネートの混
合物、及びこれらの混合物等が例示される。
前記した樹脂は、−8o3M、−COOM、−PO(O
M’ )2 (但しMは水素又はリチウム、カリウム、
ナトリウム等のアルカリ金属、M′は水素、リチウム、
カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属又は炭化水素残
基)等の親水性極性基を含有した樹脂であるのがよい。
即ち、こうした樹脂は分子内の極性基によって、金属磁
性粉とのなじみが向上し、これによって磁性粉の分散性
を更に良くし、かつ金属磁性粉の凝集も防止して塗液安
定性を一層向上させることができ、ひいては媒体の耐久
性をも向上させ得る。
使用する結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は塩化ビニ
ルモノマー、スルホ/酸もしくはリン酸のアルカリ塩を
含有した共重合性上ツマ−及び必要に応じ他の共重合性
上ツマ−を共重合することによって得ることができる。
この共重合体はビニル合成によるものであるので合成が
容易であり、かつ共重合成分を種々選ぶことができ、共
重合体の特性を最適に調整することができる。
上記したスルホン酸もしくはリン酸の塩の金属はアルカ
リ金属(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であり
、特にカリウムが溶解性、反応性、収率等の点で好まし
い。
スルホン酸塩を含有する上記の共重合性モノマーとして
は、 CH=CH8O,M CH=CHCH25o、M CH2=C(CH,)CH2So、M CH2=CHCH20COCH(CH2COOR)80
.MCH2=CHCH20CH2CH(OH)CH23
03MCH2=C(CH,)COOC2)(4So、M
CH=CHC00C4H,80,M CH2=CHC0NHC(CH,)2CH2So、Mが
挙げられる。
またリン酸塩としては、 CH2=CHCH20CH2CH(OH)CH2−0−
PO5MY C)(2=CHCONHC(CH,> 2CH2−0−
PO3MY CH2=CHCH2(■o (CH2CH2O)。
02MX CH2−CH2H20(CH2CH20)m202MX
2上記に於いてMはアルカリ金属、Rは炭素原子数1〜
20個のアルキル基、Y はH,M又はCH2=CHC
H20CH2CH(OH)CH,−1Y はH%M又は CH2=CHC0NHC(CH,) 2CH2−1X 
はCH2=CHCH2(フト0(CH2CH20)、−
10H又はOM、X  は CH2=CHCH20(CH2CH20)m−1OH又
はOMである。またnは1〜100、mは1〜100の
正数である。
また必要に応じ共重合させる共重合性上ツマ−としては
、公知の重合性上ツマ−があり、例えば種々のビニルエ
ステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、種
々のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エチ
レン、プロピレン、イソブチン、ブタジェン、イソプレ
ン、ビニルエーテル、了り−ルエーテル、アリールエス
テル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸
、マレイン酸エステル等が例示される。
本発明に使用する上記結合剤は乳化重合、溶液重合、懸
濁重合、塊状重合等の重合法忙より重合される。いずれ
の方法においても必要に応じて分子量調節剤、重合開始
剤、七ツマ−の分割添加あるいは連続添加などの公知の
技術が応用できる。
本発明において用いられる上記結合剤中の前記酸性基の
塩含有上ツマー量は0.01〜30モル%であるのが好
ましい。該塩含有モノマー量が多すぎると、溶剤への溶
解性が悪くまたゲル化が起こりやすい。また塩含有上ツ
マー量が少なすぎると所望の特性が得られなくなる。
上記の塩化ビニル系共重合体は更に、エポキシ基又は水
酸基を含有しているのが好ましい。ところで、従来の塩
ビ系共重合体(例えばU、C,C。
社製のVAGH)は以下の共重合成分からなっていた。
しかし、ごこでCH,Co−0−の基は、硬化剤等との
架橋反応には寄与しにくいものと考えられる。そこで、
CH,Co尤代えて、 等のエポキシ基を含有させるのが好ましい。例えは次の
ユニノ)をもつ共重合体が挙げられる。
(X:スルホ又はホスホ基のアルカリ金属塩を含ンタ七
ツマーユニット部分) 特に、少なくともウレタン樹脂を使用するのがよく、更
に塩化ビニル系共重合体、エポキシ樹脂(特にフェノキ
シ樹脂)、ポリエステル系樹脂又はニトロセルロース樹
脂C以下、他の樹脂と称する。)を併用するのがよい。
この場合、ウレタン樹脂と他の樹脂との配合比としては
、他の樹脂が90〜10重を部、より好ましくは80〜
20重1部であるのが望ましい。上記配合比が90重量
部を越えると塗膜がもろくなりすぎ塗膜の耐久性が著し
く劣化し、また支持体との接着性も悪くなる0また上記
配合比が10重量部未満であると、磁性粉の扮落ちがお
こり易くなる。
磁性層中にカーボンブラックを併有させると、前記した
比表面積を有するα−アルミナの作用と相まって、走行
性向上、電磁変換特性の向上の点で更に有利である。
また、導電性カーボンブラックとしては、例えばコロン
ビアカーボン社のコンダクテックス(Conducte
x )975 (BET値(以下BETと略)zsor
rr/7.DBP吸油t(以下DBPと略)170ml
/100gr、粒径24rrl ) 、コンダクテック
ス900(BET125m’/I!、粒径27.rnμ
)、−17ダクテツクス4O−220(粒径20mμm
 )、コンダクテック、x、 S C(B E T 2
20rn”/gr、 DB P 115m1/100 
gr 、粒径20mμ)、キャボット社製のパルカフ 
(Cabot Vulcan ) X C−72(比表
面積254 rrl’/g、粒径30mμ)、パルカフ
 P (B E T 143rn’/gr、D B P
 11 Bml/ 100 gr、粒径20mμ)、ラ
ーベン1040、420.ブラックパールズ2000 
(粒径15mμ)、三菱化成社製の#44等がある。
また、本発明で使用可能な他のカーボンブラックとして
は、コロンビアン・カーボン社製のコンダクテック、X
、 (Conductex ) −8C,(BET22
0m”力、DBP115m1/100g、粒径20mμ
)、キャボット社製のバルカy (Vulcan ) 
9 (BET 140m’/ I 、 D B P 1
14m1/100g、粒径19mu)、旭カーボン社製
の# 80 (B E T 117rn”/g、 DB
P113mA!7100g、粒径23mμ)、!気化学
社製のH8100(BET 32ml/g、 DBP1
80m1/100g、粒径53mμ)、三菱化成社製の
#22B (BET55rr?/g、 DBP 131
m1/100g、粒径40mμ)、520B(BET5
6rn’/g、DBP115m l/ 100 g、粒
径40mμ)、$3500(BET47rn”/g、D
BP187mA!7100g、粒径40mμ)があり、
その他にも、三菱化成社製のCF−9、$ 4000、
MA−600、キャボット社製のブラック・パールズ(
Black Pearls )L、 モナーク(Mon
arck )800、ブラック・パールズ700、ブラ
ック―パールズ1000、ブラック・パールズ880、
ブラックΦパールズ900、ブラック書パールズ130
0 、ブラックφパールズ2000、スターリング(S
terling)■、コロンビアンeカーボン社製のラ
ーベン(Raven ) 410、ラーペン3200 
、シーペン43o1ラーペン450、ラーベン825、
ラーベン1255、ラーヘン1035.5−ヘア 10
00.5−ヘy5000゜ケッチエンブラックFC等が
挙げられる。
更に、本発明において、結合剤を含有する磁性塗料には
更にポリイソシアネート系硬化剤を添加することにより
、耐久性を向上することができる。
このようなポリインシアネート系硬化剤としては、例え
ば、トリレンジインシアネート、ジフヱニルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサンジインシアネート等の2官能イ
ソシアネート、コロネートL(日本ポリウレタン工業株
製)、デスモジー−ルL(バイエル社!!り等の3官能
インシアネート、または両末端にイソシアネート基を含
有するウレタンプレポリマーなとの従来から硬化剤とし
て使用されているものや、また硬化剤として使用可能で
あるポリイソシアネートであればいずれも使用できる。
また、そのポリイソシアネート系硬化剤の量は全結合剤
量の5〜80重量部用いる。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第1図に示すように、
ポリエチレンテレフタレート等の非磁性支持体1上に磁
性層2を有し、必要あればこの磁性層2とは反対側の面
にBe層3が設けられている構成のものである。また、
第2図に示すように第1図の磁気記録媒体の磁性層2上
にオーバーコート層(OCli)4を設けてもよい。
また、第1図、第2図の磁気記録媒体は、磁性層2と支
持体1との間に下引き層(図示せず)を設けたものであ
ってよく、或いは下引き層を設けなくてもよい。また支
持体忙コロナ放電処理を施してもよい。
磁性層2には、上記した金属磁性粉、結合剤以外にも、
潤滑剤として、脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルを含有
せしめることができる。これにより、両者の各特長を発
揮させながら、単独使用の場合に生ずる欠陥を相殺し、
潤滑効果を向上させ、静止画像耐久性、走行安定性、S
/N比等を高めることができる。この場合、脂肪酸の添
加量は、磁性粉100重量部に対して0.2〜10重量
部がよく、0.5〜8.0重量部が更九よい。この範囲
を外れて脂肪酸が少なくなると磁性粉の分散性が低下し
、媒体の走行性も低下し易く、また多くなると脂肪酸が
しみ出したり、出力低下が生じ易くなる。また、脂肪酸
エステルの添加量は、磁性粉1o。
重量部に対して0.1〜10重量部がよく、0.2〜8
.5重量部が更によい。この範囲を外れてエステルが少
なくなると走行性改善の効果が乏しく、また多くなると
エステルがしみ出したり、出力低下が生じ易くなる。
また、上記の効果をより良好に奏するうえで、脂肪酸と
脂肪酸エステルの重量比率は脂肪酸/脂肪酸エステル=
10/90〜90/10が好ましい。なお脂肪酸には分
散作用効果もあり、脂肪酸の使用くよりて別の低分子量
の分散剤の使用量を低減させ、その分だけ磁気記録媒体
のヤング率を向上せしめることもできると考えられる。
脂肪酸は一塩基性であっても二塩基性であってもよい。
炭素原子数6〜30.更には12〜22の脂肪酸が好ま
しい。脂肪酸を例示すると以下の通りである。
(1)カプロン酸 (2)カプリル酸 (3)カプリン酸 (4)ラフリン酸 (5)ミリスチン酸 (6)パルミチン酸 (7)ステアリン酸 (8)イソステアリン酸 (9)リルン酸 (10)リノール酸 (11)オレイン酸 (12)エライジン酸 (13)ベヘン酸 (14)マロン酸 (15)コハク酸 (16)マレイン酸 (17)グルタル酸 (18)アジピン酸 (19)ピメリン酸 (20)アゼライン酸 (21)セバシン酸 (22)  1.12−ドデカンジカルボン酸(23)
オクタンジカルボン酸 上記の脂肪酸エステルの例は次の通りである。
(1)オレイルオレート (2)オレイルステアレート (3)インセチルステアレート (4)ジオレイルマレエート (5)ブチルステアレート (6)ブチルパルミテート (7)ブチルミリステート (8)オクチルミリステート (9)オクチルパルミテート (10)アミルステアレート (11)アξルバルミテート (12)インブチルオレエート (13)ステアリルステアレート (14)ラウリルオレート (15)オクチルオレート (16)インプチルオレート (17)エチルオレート (18)イソトリデシルオレート (19)  2−エチルへキシルステアレート(20)
  2−エチルヘキシルミリステート(21)エチルス
テアレート (22)  2−エチルへキシルパルミテート(23)
イソプロピルパルミテート (24)イソプロピルミリステート (25)ブチルラウレート (26)セチル−2−エチルへキサレート(27)ジオ
レイルアジペート (28)ジエチルアジペート (29)ジイソブチルアジペート (30)ジイソデシルアジペート また、上述した脂肪酸、脂肪酸エステル以外にも、他の
潤滑剤(例えばシリコーンオイル、カルボン酸変性、エ
ステル変性であってもよい)、グラファイト、フッ化カ
ーボン、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、脂肪
酸アミド、α−オレフィンオキサイド等)等を磁性層に
添加してよい。
また、α−アルミナ以外に、他の非磁性研磨剤粒子も磁
性層に添加可能である。これには、例えば、酸化クロム
、酸化チタン、α−酸化鉄、酸化ケイ累、窒化ケイ素、
炭化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウ
ム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素等が使用される。こ
の研磨材の平均粒子径は0.6μm以下がよく、0.3
μm以下が更(よい。
また、磁性層には更に、グラファイト等の否電防止剤、
粉レシチン、リン酸エステル等の分散剤を添加すること
ができる。そして、更に、カーボンブラックも併用する
こともできる。
また、バックコート層中に含有せしめる非磁性粒子は、
平均粒径を10mμ〜1o00 mμの範囲内とすると
より好ましい。上記範囲内であれば非磁性粒子が細かく
なりすぎることもなく、添加効果が良好だからである。
非磁性粒子としては、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、
酸化亜鉛、α−Fe20B、メルク、カオリン、硫酸カ
ルシウム、窒化ホウ素、フッ化亜鉛、二酸化モリブデン
、炭化カルシウム、硫酸バリウム等からなるものが挙げ
られる。また、その他にも、有機粉末、例えばベンゾグ
アナミン系樹脂、メラミン系樹脂、フタロシアニン系顔
料等も使用可能であり、有機粉末と前記の無機粉末とも
併用することもできる。
更に、上述の非磁性粒子と共にカーボンブラックを併用
することがより好ましい。これにより媒体の走行性を更
に安定せしめ、前記した非磁性粒子の作用と相まって媒
体の耐久性を更に向上せしめることが可能である。
ホ、実施例 以下、本発明の詳細な説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しつる。なお、下記
の実施例において「部」はすべて重量部である。
〈ビデオテープの調製〉 まず、支持体である厚さ10μmのポリエチレンテレフ
タレートベースフィルム上に磁性層を次の要領で形成し
た。
即ち、所定の金属磁性粉を使用し、第4図に示す各成分
を分散させた後、この磁性塗料を1μmフィルターで濾
過し、多官能イソシアネート5部を添加し、支持体上に
2.5μmに塗布してスーパーカレンダーをかけ、第4
図に表示した各種組成を有する磁性層とした。
但し、金属磁性粉については、磁性粉中の鉄原子とアル
ミニウム原子との含有量比、表面域における存在比をも
第4図に示した。上記存在比はESCAにより、表面か
ら内部に向って約100A以下の分析深度における存在
比を測定したものである。また、上記含有量比は、X線
元素分析により測定したものである。
第3図は、磁性粉表面域におけるアルミニウム原子の酸
化状態を示すグラフである。
第3図において、縦軸はカウンターで検出されたスペク
トル強度を表す。また、横軸は、結合エネルギー(eV
)を表す。そして、結合エネルギ−のピーク値76.8
eVとなっているが、アルミニウム酸化物のピーク値は
ハンドブックより76.8eVであり、酸化されていな
い純アルミニウムの結合エネルギーのピーク値は72.
7eVである。
しかる後、次の組成のBC層用塗料を磁性層の反対側の
面に乾燥厚さ0.4μmになるように塗布した。
カーボンブラック(平均粒径50mμ) 40部硫酸バ
リウム            10部ニトロセルロー
ス          25部N−2301(日本ポリ
ウレタン製) 25部コロネート:[、()  10部 シクロヘキサノン         400部メチルエ
チルケトン        250部トルエン    
         250部このようにして所定厚さの
磁性層、BC層を有する幅広の磁性フィルムを得、これ
を巻き取った。
このフィルムを8mm幅に断裁し、第4図の各ビデオテ
ープとした(各実施例、比較例の番号に対応する。)。
但し、第4図の第2欄以後の数値は重量部な表す。
なお、テープの傷の発生頻度の測定の際にはシ5インチ
(12,65mm)幅のビデオテープとした。
〈テープ性能の測定〉 以上のようにして得られたテープの性能を測定した結果
を第4図に示す。但し、評価項目は次の基準に従って測
定され、表示されている。
ルミS/N:カラービデオノイズメーター[5hiba
soku 925 D/I J  により測定した。バ
イパスフィルターは10kHz、ローパスフィルターは
4.2 M Hzで行った。VTIIは8叩ビデオデツ
キを使用した。
静止画像寿命:静止画像が2dB低下するまでの時間を
、分単位で示す。値が大きい程磁気記録媒体の耐久性、
耐摩耗性が高い。
飽和磁化の残存率:試料テープを60℃、80%RHの
雰囲気中で1週間放置後に測定した飽和磁化が、放置前
に測定した飽和磁化の何%に相当するかをもって示した
粉落ち240℃、80%にて200時間連続して試料テ
ープをビデオデツキで走行させて、粉落ちを測定した。
◎ 非常に良好 ○ 良好 Δ やや良好 X 不良 磁気ヘッドの目詰り240℃、80%にて200時間連
続して試料テープをビデオデツキで走行させて、磁気ヘ
ッドの目詰りを測定した。
◎ 非常に良好 ○ 良好 Δ やや良好 X 不良 く結 論〉 第4図に示す結果から、本発明に基いて磁気テープを構
成することによって、テープ性能が著しく向上すること
が解る。即ち、BET値45m″/g以上の金属磁性粉
を用いること、金属磁性粉中の鉄原子とアルミニウム原
子との含有量比及び磁性粉表面域における存在比を特定
することは、極めて重要である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の磁気記録媒体の例を示す部分
拡大断面図である。 第3図は金属磁性粉の表面域圧おけるアルミニウム原子
の存在状態を示すグラフである。 第4図は磁性層の組成忙よる特性変化を示す表である。 9なお、図面に示す符号において、 1・・・・・・・・・・・・非磁性支持体2・・・・・
・・・・・・・磁性層 3・・・・・・・・・・・・バックコート層(BC層)
4・・・・・・・・・・・・オーバーコート層(OC層
)である。 代理人  弁理士 逢 坂   宏

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、結合剤とこの結合剤中に分散された金属磁性粉とが
    磁性層に含有されている磁気記録媒体において、前記金
    属磁性粉の比表面積が45m^2/g以上であり、前記
    金属磁性粉に含有されている鉄原子とアルミニウム原子
    との含有量比(鉄原子:アルミニウム原子)が原子数比
    で(100:1)〜(100:20)であり、かつ前記
    金属磁性粉の表面域に存在する鉄原子とアルミニウム原
    子との存在比(鉄原子:アルミニウム原子)が原子数比
    で(30:70)〜(70:30)であることを特徴と
    する磁気記録媒体。 2、金属磁性粉の表面域に存在するアルミニウム原子が
    酸素と結合している状態にある、特許請求の範囲第1項
    に記載の磁気記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998036429A1 (fr) * 1997-02-12 1998-08-20 Tdk Corporation Support d'enregistrement magnetique et procede d'enregistrement/reproduction magnetique

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