JPH02192015A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH02192015A
JPH02192015A JP27446389A JP27446389A JPH02192015A JP H02192015 A JPH02192015 A JP H02192015A JP 27446389 A JP27446389 A JP 27446389A JP 27446389 A JP27446389 A JP 27446389A JP H02192015 A JPH02192015 A JP H02192015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic powder
magnetic
water
acid
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27446389A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuko Matsuda
敦子 松田
Tsutomu Kenpou
見寶 勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP27446389A priority Critical patent/JPH02192015A/ja
Publication of JPH02192015A publication Critical patent/JPH02192015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
口、従来技術 磁気記録媒体は、基本的には非磁性支持体と強磁性粉末
を含有する磁性層とからなり、非磁性体上に磁性層を設
けることにより構成されている。
そして、一般に磁性層は結合剤に強磁性粉末を分散して
なる。
このような構成からなる磁気記録媒体、特にVTR用の
磁気記録媒体においては、近年、高密度記録化への要請
が強く、より高性能の磁気記録媒体、すなわち電磁変換
特性および走行耐久性の優れた磁気記録媒体が望まれて
いる。
しかし、磁性粉の高微粒子化が進むにつれて、結合剤中
への分散が飛躍的に難しくな名。磁性粉の結合剤中への
分散が不充分であると、高微粒子化された磁性粉の本来
の性能を十分発揮させることができず、電磁変換特性が
不良となる。この不良な電磁変換特性を補うため、不充
分な分散状態で磁性層表面を鏡面仕上げし、平滑度を高
めると、摩擦係数が増大するというだけでなく、磁性塗
膜自体が弱くなっているため、特に高温高湿下での繰り
返し走行に耐え得ず、エツジダメージ、走行停止、磁性
層剥離等の現象を起こした。
このように、高いレベルの電磁変換特性と走行耐久性と
を両立させることは至難であった。
ハ1発明の目的 本発明の目的は、高いレベルの電磁変換特性と走行耐久
性とを併せ持つ磁気記録媒体を提供することである。
二0発明の構成及びその作用効果 本発明は、比表面積がBET値で35rrT/g以上で
あり、2.0重量%以下の珪素が含有されておりかつ水
の吸着エネルギーが90dyne/cm以上である磁性
粉が磁性層に含有されている磁気記録媒体に係るもので
ある。
本発明の磁気記録媒体は以下の顕著な特徴を有するもの
である。
本発明者は、磁性粉と結合剤との分散性を改良する研究
の過程において、磁性粉表面の性質に着目した。特に、
磁性粉表面がどのような極性をもち、その極性部分にど
のように結合剤が結着していくかを知る必要があった。
ここにおいて、本発明者は、「吸着エネルギー」に着目
し、まず、これを初めて磁気記録媒体に適用した。
そして、「水の吸着エネルギー」について更に詳しく検
討を進めた結果、BET値が35n?/g以上の高微粒
子磁性粉について特定量の珪素を含有せしめ、かつ水の
吸着エネルギーを90dyne/cm以上とすることで
、高い電磁変換特性と走行耐久性とを両立させることに
成功したのである。
即ち、BET値が35m2/g以上の高微粒子磁性粉は
分散が特に難しいので、その表面活性が特に重要となる
。かつ、磁性粉に2.0重量%以下の珪素が含有されて
いるので、磁性粉表面に適度の活性を与えることができ
、磁性粉の分散性が向上する。
しかも、磁性粉の有する水の吸着エネルギーを90dy
ne/cm以上と特定したことが重要であり、これによ
り磁性粉の結合剤に対する分散性が非常に向上する。逆
に言うと、磁性粉を上記のように高微粒子化したことか
ら、水の吸着エネルギーが90dyne/cm未満とす
ることによる影響が非常に大きかったのである。
磁性粉と水との吸着エネルギーを上記のように特定する
ことで、良好な分散性が得られる理由については、一応
以下のように考えられる。
磁性塗料中における水分の影響については、まず親水性
固体表面に水分子が優先的に吸着される場合が多い。磁
性粉表面は大きな自由エネルギーをもっており、水和に
よって安定している。この吸着水は通常の乾燥では除く
ことができず、木構造に近い構造をとっており、この微
小粒子表面に結合剤が吸着している場合、結合剤は上記
吸着水のなす誘電率の大きな界面層を通して、磁性粉表
面に対し相互作用を及ぼす。従って、上記のように水の
吸着エネルギーを特定することで、結合剤と磁性粉との
結着力が高まるのである。
磁性粉に対する水の吸着エネルギーは、 95dyne
/cm以上とするとより好ましい。
磁性粉に対する水の吸着エネルギーについて更に述べる
磁性粉の水に対する吸着エネルギーは、下式によって算
出する。
Wa=7o1o  (1+cosθ)  ・・・−・・
・・(f)Wa:水の吸着エネルギー θ :磁性粉の水に対する接触角 To、o  : 72.75 (dyne/cm)この
Waの大きいことは、磁性粉から水を引き離すのに要す
る力が大きいことを意味し、よって水を吸着し易く、表
面の極性の高い磁性粉であることを意味する。
上記の式より、磁性粉の水に対する接触角θ、c’os
θを求めれば、水の吸着エネルギーを算出しうる。
剖j5乳l 試料粉体層に浸透する媒液の浸透高さ!と時間tの関係
はWashburnO式であられせる。
t :時間(秒) TL =液体の表面張力(dyne/cm)TL :液
体の粘度(g / cm−sec)r :粉体層におけ
る毛細半径(cm)θ :接触角 浸透高さ!と浸透重量WLの関係は次式で表される。
S φ ε ” ρL S :測定断面積(Cポ) ε :空ゲキ率 ρL =液体密度(g/c+It) ■、■より浸透重量WLと測定時間tの関係は0式とな
る。
磁性粉に直接水を浸透させる方法を用いる。
第1図は、測定装置を概略的に示す部分断面図である。
まず、15gの磁性粉を円筒形のセル14に秤り取る。
このセル14を1分間に40回の速さで、タッピング装
置により500回タッピングする。これにより、一定の
空隙率を有する試料が得られる。
このように調製された試料につき、第1図に示すような
浸透速度測定装置(ホソカヮ ミクロン類「ペネトアナ
ライザ」)を用いて、水の磁性粉体に対する浸透速度を
求める。
セル14の底部には開口14aが設けられ、メツシュ2
0が取り付けられており、この上に濾紙19を介して磁
性粉体層18が存在している。この状態でセル14を電
子天秤11のフック12に吊るし、この時点での重量目
盛をOとする。深さ6cm程度の深形のシャーレ16中
にイオン交換水15を容量の半分程度入れて、シャーレ
16をリフター17上に載せ、リフター17を上げて磁
性粉体層18とイオン交換水15とを接触させる。
この時点から、セル14の重量変化を測定し、磁性粉層
18に浸透するイオン交換水15の重量を時間軸に沿っ
てコンピュータに入力していく。磁性粉層18にイオン
交換水15が充分浸透すると、それ以上は重量が変化し
なくなるので、測定を終了する。
ここで、セル14の増加重量WLの2乗を縦軸にとり、
時間を横軸にとると、ある傾きをもった直線グラフとな
る。
(tは時間を表し、Kは直線の傾きを表す。)グラフよ
り、ある時間内の傾きを計算すれば、Kの値を知りうる
これと前記0式より、 ここで・S・ ε、ρLsrは既知であり、γt−72
.75(dyne/cm) 、γL = 1 (g/c
m−sec)を代入してcosθを求める。この値を前
記0式に代入することで、磁性粉と水との吸着エネルギ
ーを知ることができる。
なお、上記において、rBE1’値」とは、単位重量あ
たりの表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物理
量であり、例えば平均粒子径は同一であっても、比表面
積が大きなものと、比表面積が小さいものが存在する。
比表面積の測定は、例えばまず、磁性粉末を250°C
前後で30〜60分加熱処理しながら脱気して、該粉末
に吸着されているものを除去し、その後、測定装置に導
入して、窯素の初期圧力を0.5kg/rrfに設定し
、窒素により液体窒素温度(−195°C)で吸着測定
を行う(−般にB、E、T法と称されている比表面積の
測定方法。詳しくはJ、八me、 Chem、 Soc
、 60309(193B)を参照)。この比表面積(
BET値)の測定装置には、温浸電池■ならびに温浸ア
イオニクス■の共同製造による「粉粒体測定装置(カン
タ−ソープ)」を使用することができる。比表面積なら
びにその測定方法についての一般的な説明は「粒体の測
定J  (J、 M、 DALLAVALLE、 CL
YDEORRJr共著、弁用その他訳;産業図書社刊)
に詳しく述べられており、また「化学便覧」 (応用編
、1170〜1171頁、日本化学会場、丸首■昭和4
1年4月30日発行)にも記載されている(なお前記「
化学便覧」では、比表面積を単に表面積(n?/gr)
と記載しているが、本明細書における比表面積と同一の
ものである。)。
磁性粉における珪素の含有率は2.0重量%以下である
が、0.2〜1.2重量%とすると更に好ましくq) い。珪素の含有率が2.0重量%を越えても、含有率の
増加に見合った効果は奏されないことがあり、かえって
磁気特性の劣化を招くことがある。ここで「含有」には
、コアの表面に付着させた場合も含む。
前記珪素を磁性粉に付着させるには、例えば、磁性粉を
アルカリ水溶液に分散させてなる分散液中に可溶性の珪
素化合物を加えることにより行うこともできる。
前記珪素化合物としては、例えばオルトケイ酸(H4S
i04)、メタケイ酸(H2Si03) 、メタニケイ
酸(HzSizO)メク三ケイ酸(H4Si303)、
メク四ケイ酸(H6Si40+ I)等のケイ酸;−酸
化ケイ素、二酸化ケイ素;オルトケイ酸ナトリウム(N
a4SiO4)、メタケイ酸ナトリウム(NaSiO3
) 、メタケイ酸カリウム(K2Si(h) 、オルト
ケイ酸カルシウム(Ca4SiO4)、メタケイ酸カル
シウム(CazSiOs)、メタケイ酸カリウム(Ba
zSiO3) 、メタケイ酸コバルト(Ca4SiO4
)、等のケイ酸金属塩などが挙げられる。
これらの珪素化合物は1種単独で使用しても良いし、2
種以上を組合わせて使用しても良い。
珪素を含有する磁性粉は、磁性粉を珪素を含むガスに接
触させることによっても製造できる。また、ゲータイト
の加熱還元によって得られる金属磁性粉末の場合には、
上記のAl及び/又は)Siの処理を原料グータイ1−
の生成または処理段階にて行いその後これを還元するこ
ととしてもよい。
アルミニウム及び/又は珪素は、磁性粉の表面域に酸化
物又は含水酸化物の形で存在していることが好ましい。
磁性体、特に強磁性粉としては、γ−Fe20a、CO
含有γ−Fe203、Fe3O4、CO含有F、e30
4等の酸化鉄磁性粉: Fe、Ni、Co、Fe−Aj
2.Fe−Affi−Ni、Fe−Aj2−Co、F 
e−Aff−N 1−Co、Fe−Ni−Co合金、F
e−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn合金、F e−
Co −N 1−Cr合金、Fe−Co−NlP合金、
Co−Ni合金等、Fe、、Ni、C。
等を主成分とするメタル磁性粉:Croz等各種の強磁
性粉が挙げられる。
磁性粉の含有する水分含有量をある程度以上増加させる
と、磁性粉表面の活性が低下し、水の吸着エネルギーが
減少する。このため、磁性粉における水分含有量は0.
3〜0.7重量%とすると好ましい。
次に、本発明の磁気記録媒体の全体の構成について更に
述べる。
使用可能な結合剤としては、平均分子量が約10000
〜200000のもので、例えばウレタン樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブ
タジェン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂
、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロー
スアセテートブチレート、セルロースダイアセテート、
セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート
、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジェン共重合
体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム系、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノ
キシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分子
量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの混
合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネートの
混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコー
ル/高分子量ジオール/イソシアネートの混合物、及び
これらの混合物等が例示される。
これらの結合剤は、−3o、M、−COOM。
PO(OM)2 (但しMは水素又はリチウム、カリウ
ム、ナトリウム等のアルカリ金属、Mは水素、リチウム
、カリうム、ナトリウム等のアルカリ金属又は炭化水素
残基)等の親水性極性基を含有した樹脂であるのがよい
。即ち、こうした樹脂は分子内の極性基によって、磁性
粉とのなじみが向上し、これによって磁性粉の分散性を
更に良くし、かつ磁性粉の凝集も防止して塗液安定性を
一層向上させることができ、ひいては媒体の耐久性をも
向上させ得る。
ポリウレタンは、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合
体(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等)と併用するこ
とが好ましい。この場合、ポリウレタンと塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル系共重合体との比率は、重量比で(2:
8)〜(8:2)とすることが好ましく、(3ニア)〜
(7:3)とすることが更に好ましい。塩化ビニル系共
重合体としては上記の親水性極性基を含有するものが特
に好ましい。
併用する結合剤、特に塩化ビニル系共重合体は塩化ビニ
ルモノマー、スルホン酸若しくはリン酸のアルカリ塩を
含有した共重合性モノマー及び必要に応じ他の共重合性
モノマーを共重合することによって得ることができる。
この共重合体はビニル合成によるものであるので合成が
容易であり、かつ共重合成分を種々選ぶことができ、共
重合体の特性を最適に調整することができる。
上記したスルホン酸若しくはリン酸の塩の金属はアルカ
リ金属(特にナトリウム、カリウム、リチウム)であり
、特にカリウムが溶解性、反応性、収率等の点で好まし
い。
スルホン酸塩を含有する上記の共重合性モノマーとじて
は、 CH2=CH3O,M CH2= CHCI(z S 03 MCHz =C(
CHi )CH2SO3MCH2=CHCH20COC
H(CH2C00R)03M CH2=CHCH20CH2CH(OH)CH2303
M C)(2=C(CH・、)COOC2H,303MCH
2= CHCOOCa He S O3MCHz =C
HC0NHC(CH3)2CH2303Mが挙げられる
またリン酸塩としては、 CH2=CHCHz 0CHz CH(OH)CHt 
−o−po3MY’ CHz =CHC0NHC(CH3)z CHz −0
−PO3MY” PO7MX’ CHz  =CHCHz  O(CHz  CHt  
O)mPO□ MX” 上記に於いてMはアルカリ金属、Rは炭化原子数1〜2
0個のアルキル基、Yl はH,M又はCH2=CHC
Hg 0CHz CH(OH)CH2−Y2はH,M又
は cnz =CHC0NHCCCH3)2 CH2X+は 0H又はOM、X2は CH,=CHCH20(CH,CH20)m−1OH又
はOMである。またnは1〜100、mは1〜100の
正数である。
また必要に応じ共重合させる共重合性モノマーとしては
、公知の重合性モノマーがあり、例えば種々のビニルエ
ステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、スチレン、アクリル酸、メタクリル酸、種
々のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エチ
レン、プロピレン、イソブチン、ブタジェン、イソプレ
ン、ビニルエーテル、アリールエーテル、アリールエス
テル、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸
、マレイン酸エステル等が例示される。
上記結合剤は乳化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状重合
等の重合法により重合される。いずれの方法においても
必要に応じて分子量調節剤、重合開始剤、モノマーの分
割添加あるいは連続添加などの公知の技術が応用できる
上記結合剤中の前記酸性基の塩含有モノマー量は0.0
1〜30モル%であるのが好ましい。該塩含有モノマー
量が多すぎると、溶剤への溶解性が悪くまたゲル化が起
こりやすい。また塩含有モノマー量が少なすぎると所望
の特性が得られなくなる。
上記の塩化ビニル系共重合体は更に、エポキシ基又は水
酸基を含有していてもよい。
ところで、従来の塩ビ系共重合体(例えばU。
C0C,社製のVAGH)は以下の共重合成分からなっ
ていた。
一1cH2−cHす1 0H:共重合ユニットを示す。
しかし、ここでCH3C,0−0−の基は、硬化剤等と
の架橋反応には寄与しにくいものと考えられる。そこで
、CH3COに代えて、 等のエポキシ基を含有させるのが好ましい。例えば次の
ユニットをもつ共重合体が挙げられる。
(X:スルホ基又はホスホ基のアルカリ金属塩を含んだ
モノマーユニット部分) ポリウレタンをエポキシ樹脂(特にフェノキシ樹脂)、
ポリエステル系樹脂又はニトロセルロース樹脂(以下、
他の樹脂と称する。)と併用してもよい。この場合、上
記ウレタン樹脂と他の樹脂との配合比としては、他の樹
脂が90〜10重量部、より好ましくは80〜20重量
部であるのが望ましい。
上記配合比が90重量部を越えると塗膜が跪くなりすぎ
塗膜の耐久性が著しく劣化し、また支持体との接着性も
悪くなる。また上記配合比が10重量部未満であると、
磁性粉の粉落ちが起こり易くなる。
磁性層中にカーボンブラックを併有させると、走行性向
上、電磁変換特性向上の点で更に有利であり、分散性も
多少向上し、磁性層中の残留溶媒量もより少なくなる。
こうしたカーボンブラックとして、遮光用カーボンブラ
ックを用いれば、光遮蔽の度合を更に高めることができ
る。遮光用カーボンブラックとしては、例えばコロンビ
アカーボン社製のラーベン2000 (比表面積190
ポ/g、粒径1Bmμ) 、2100.1170.10
00、三菱化成■製の#100 、#75、#40、#
35、#30等が使用可能である。
また、導電性カーボンブラックとしては、例えばコロン
ビアカーボン社のコンダクテツクス(Conducte
x) 975  (B E T値(以下BETと略)2
50ポ/g、DBP吸油量(以下DBPと略)170m
l/100gr、粒径24mμ)、コンダクテツクス9
00  (BET 125%/g、粒径27mμ)、コ
ンダクテックス40−220  (粒径20mμm)、
コンダクテックスSC(BET 220m2/gr  
DBP 115m1/100gr、粒径20mμ)、キ
ャポット社製のパルカン(Cabot Vulcan)
 X C−72(比表面積254rrr/g、粒径30
mμ)、パルカンP (BET 143rrr/gr、
D B P 118 m 1 / 100gr 、粒径
20mμ)、ラーベン1040.420、ブラックパー
ルズ2000 (粒径15mμ)、三菱化成■製の#4
4等がある。
また、本発明で使用可能な他のカーボンブラックとして
は、コロンビアン・カーボン社製のコンダクテックス(
Conductex) −3C,(B E T220r
Tf/ g 、 D B P 115m l /100
 g、粒径20mμ)、キャポット社製のパルカン(V
ulcan) 9 (B E T140 %/ g 、
 D B P 114m l /100 g、粒径19
m u )、旭カーボン社製の480 (B ET 1
17ポ/g、I)Bp113 mj2/100 g、粒
径23mμ)、電気化学社製のH3100(BET32
ffl/g、、DBP 180mff/100 g、粒
径53mμ)、三菱化成社製の#22B(B ET55
rrf/ g、 D B P 131m l!/100
 g、粒径40mμ) 、#2OB (B ET56r
rr/g、 DB P115]Tlj2/100g、粒
径40m tt ) 、#3500 (B E T47
rrT/g、 DBP 187mff1./100 g
、粒径40mμ)があり、その他にも、三菱化成社製の
CF−9、#4000、MA−600、キャボット社製
のブラック・パールズ(Black Pearls) 
L、モナーク(Monarck)800、ブラック・パ
ールズ700、ブラック・パールズ1000、ブラック
・パールズ880、ブラック・パールズ900、ブラン
ク・バールズ1300、ブラック・パールズ2000、
スターリング(Sterling) V、コロンビアン
・カーボン社製のラーヘン(Raνen)410、シー
ベン3200.ラーヘン4301 ラーベン450、ラ
ーヘン825、ラーベン1255、ラーベン1035、
ラーベン1000、ラーベン5000、ケッチエンブラ
ックFC等が挙げられる。
更に、本発明において、結合剤を含有する磁性塗料には
更にポリイソシアネート系硬化剤を添加することにより
、耐久性を向上することができる。
このようなポリイソシアネート系硬化剤としては、例え
ば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサンジイソシアネート等の2官能イ
ソシアネート、コロネートL(日本ポリウレタン工業■
製)、デスモジュールL(バイエル社製)等の3官能イ
ソシアネート、または両末端にイソシアネート基を含有
するウレタンプレポリマーなどの従来から硬化剤として
使用されているものや、また硬化剤として使用可能であ
るポリイソシアネートであればいずれも使用できる。ま
た、そのポリイソシアネート系硬化剤の量は全結合剤量
の5〜80重量部用いる。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第2図に示すように、
ポリエチレンテレフタレート等の非磁性支持体1上に磁
性層2を有し、必要あればこの磁性層2とは反対側の面
にBC層3が設けられている構成のものである。また、
第3図に示すように第2図の磁気記録媒体の磁性層2上
にオーバーコート層(QC層)4を設けてもよい。
また、第2図、第3図の磁気記録媒体は、磁性層2と支
持体1との間に下引き層(図示せず)を設けたものであ
ってよく、或いは下引き層を設けなくでも良い。また支
持体にコロナ放電処理を施しても良い。
磁性層2には、潤滑剤として、脂肪酸及び/又は脂肪酸
エステルを含有せしめることができる。
これにより、両者の各特長を発揮させながら、単独使用
の場合に生ずる欠陥を相殺し、潤滑効果を向上させ、静
止画像耐久性、走行安定性、S/N比等を高めることが
できる。この場合、脂肪酸の添加量は、磁性粉100重
量部に対して0.2〜10重量部がよく、0.5〜8.
0重量部が更によい。この範囲を外れて脂肪酸が少なく
なると磁性粉の分散性が低下し、媒体の走行性も低下し
易く、また多くなると脂肪酸がしみ出したり、出力低下
が生じ易くなる。また、脂肪酸エステルの添加量は、磁
性粉100重量部に対して0.1〜10重量部がよく、
0.2〜8.5重量部が更によい。この範囲を外れてエ
ステルが少なくなると走行性改善の効果が乏しく、また
多くなるとエステルがしみ出したり、出力低下が生じ易
(なる。
また、上記の効果をより良好に奏するうえで、脂肪酸と
脂肪酸エステルの重量比率は脂肪酸/脂肪酸エステル−
10/90〜90/10が好ましい。なお脂肪酸には分
散作用的効果もあり、脂肪酸の使用によって別の低分子
量の分散剤の使用量を低減させ、その分だけ磁気記録媒
体のヤング率を向上せしめることもできると考えられる
脂肪酸は一塩基性であっても二塩基性であってもよい。
炭素原子数6〜30、更には12〜22の脂肪酸が好ま
しい。脂肪酸を例示すると以下の゛通りである。
(1)カプロン酸 (2)カプリル酸 (3)カプリン酸 (4)ラウリン酸 (5)ミリスチン酸 (6)パルミチン酸 (7)ステアリン酸 (8)イソステアリン酸 (9)リルン酸 (10)リノール酸 (11)オレイン酸 (12)エライジン酸 (13)ベヘン酸 (14)マロン酸 (15)コハク酸 (16)マレイン酸 (17)グルタル酸 (18)アジピン酸 (19)ピメリン酸 (20)アゼライン酸 (21)セバシン酸 (22) l、 12−ドデカンジカルボン酸(23)
オクタンジカルボン酸 上記の脂肪酸エステルの例は次の通りである。
(1)オレイルオレート (2)オレイルステアレート (3)イソセチルステアレート (4)ジオレイルマレエート (5)ブチルステアレート (6)ブチルパルミテート ブチルミリステート オクチルミリステート オクチルパルミテート アミルステアレート アミルパルミテート イソブチルオレ−ト ステアリルステアレート ラウリルオレート オクチルオレート イソブチルオレート エチルオレート イソトリデシルオレート 2−エチルへキシルステアレート 2−エチルヘキシルミリステート エチルステアレート 2−エチルへキシルパルミテート イソプロピルパルミテート イソプロビルミリステート ブチルラウレート セチルー2−エチルへキサレート (27)ジオレイルアジペート (28)ジエチルアジペート (29)ジイソブチルアジペート (30)ジイソデシルアジペート また、上述した脂肪酸、脂肪酸エステル以外にも、他の
潤滑剤(例えばシリコーンオイル、カルボン酸変性、エ
ステル変性であってもよい)、グラフアイ1〜、フッ化
カーボン、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、脂
肪酸アミド、α−オレフィンオキサイド等)等を磁性層
に添加してよい。
また、非磁性研磨剤粒子も磁性層に添加可能である。こ
れには、例えば、α−アルミナ、酸化クロム、酸化チタ
ン、α−酸化鉄、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素
、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マ
グネシウム、窒化ホウ素等が使用される。この研磨材の
平均粒子径は0.6 μm以下がよい。また、モース硬
度は5以上であるのが好ましい。
また、磁性層には更に、グラファイト等の帯電防止剤、
粉レシチン、リン酸エステル等の分散剤(2日) を添加することができる。そして、更に、カーボンブラ
ックも併用することもできる。
また、バックコート層中に含有せしめる非磁性粒子は、
平均粒径を10mμ〜1000mμの範囲内とするとよ
り好ましい。上記範囲内であれば非磁性粒子が細かくな
りすぎることもなく、添加効果が良好だからである。
非磁性粒子としては、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、
酸化亜鉛、α−Fe203、タルク、カオリン、硫酸カ
ルシウム、窒化ホウ素、フッ化亜鉛、二酸化モリブデン
、炭化カルシウム、硫酸バリウム等からなるものが挙げ
られる。また、その他にも、有機粉末、例えばベンゾグ
アナミン系樹脂、メラミン系樹脂、フタロシアニン系顔
料等も使用可能であり、有機粉末と前記の無機粉末とも
併用することもできる。
更に、上述の非磁性粒子と共にカーボンブラックを併用
することがより好ましい。これにより媒体の走行性を更
に安定せしめ、前記した非磁性粒子の作用と相まって媒
体の耐久性を更に向上せしめることが可能である。
磁性層の膜厚は、高S/N比を実現させるためには薄い
方が好ましく、走行性、スチル耐久性の面からは厚い方
が好ましい。ゆえに、6.0〜1.0μmが好ましく、
5.9〜2.0 μmとすると更に好ましい。磁性層の
表面粗さは、平均表面粗さRaで0.005〜0.02
0 μmとするのが好ましい。これにより走行性も低下
せず、S/N比も向上させられる。
前記非磁性支持体を形成する素材としては、例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン2.6−ナフタ
レート等のポリエステル類;ポリプロピレン等のポリオ
レフィン類;セルローストリアセテート、セルロースダ
イアセテート等のセルロース誘導体;ポリカーボネート
等のプラスチック等を挙げることができる。更にCu、
Aj!、Zn等の金属、ガラス、いわゆるニューセラミ
ック(例えば窒化ホウ素、炭化ケイ素等)等の各種セラ
ミックなどを使用することもできる。
前記非磁性支持体の形態には特に制限はなく、テープ、
シート、カード、ディスク、ドラム等のいずれであって
もよく、形態に応じて、また、必要に応じて種々の材料
を選択して使用することができる。
前記非磁性支持体の厚みはテープ状あるいはシート状の
場合には、通常、3〜100μmの範囲内、好ましくは
5〜50μmの範囲内にできる。また、ディスク状ある
いはカード状の場合は、通常、30〜100μmの範囲
内にできる。さらにドラム状の場合には円筒状にする等
、使用するレコーダーに対応させた形態にすることがで
きる。
ホ、実施例 以下、本発明の詳細な説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しうる。なお、下記
の実施例において「部」はすべて重量部である。
〈ビデオテープの調製〉 先ず、支持体である厚さ14μmのポリエチレンテレフ
タレートヘースフィルム上に磁性層を次の要領で形成し
た。
即ち、下記表−1に示す所定の磁性粉を使用し、表−1
に示す各樹脂及び各種添加剤を分散させて磁性塗料を調
製し、この磁性塗料を1μmフィルターで濾過し、3官
能イソシアネート(コロネートレ)6部を添加し、支持
体上に4.0μm厚に塗布してスーパーカレンダーをか
け、表−1に表示した各種組成を有する磁性層とした。
しかる後、次の組成のBC層用塗料を磁性層の反対側の
面に乾燥厚さ0.4μmになるように塗布した。
カーボンブランク (コンダクテツクス975)  4
0部硫酸バリウム(平均粒径0.3μm)    10
部ニトロセルロース            25部N
−2301’(日本ポリウレタン製)25部コロネート
L()    10部 シクロヘキザノン            400部メ
チルエチルケトン           250部トル
エン                250部このよ
うにして所定厚さの磁性層、BC層を有する幅広の磁性
フィルムを得、これを巻き取った。
このフィルムを2インチ幅に断裁し、表−1に示す各ビ
デオテープとした。但し、表−1に示す数値は重量部を
表す。
(以下余白) 表−2に示すように、実施例のビデオテープは、電磁変
換特性、走行耐久性ともに優れている。
次に、実施例1のビデオテープと同様の構成、処方を有
するビデオテープを作成した。但し、磁性粉のBET値
のみを種々変化させ、これに対応してRf比出力いかに
変化するかを第4図に示した。また、同様に磁性粉の珪
素付着量のみを種々変化させ、これに対応してRf比出
力いかに変化するかを第5図に示した。
更に、実施例1において水分含有量を種々変化させるこ
とにより、磁性粉への水の吸着エネルギーを種々変化さ
せ、これに対応してRf比出力いかに変化するかを第6
図に示した。
実施例1において、BET値、珪素含有量を固定した場
合の、水分含有量と水の吸着エネルギーとの関係を示す
水分、含有量     1.2  0.8  0.2C
重景%) 第4図〜第6図から、本発明に基づく限定が重要である
ことが解る。
【図面の簡単な説明】
第1図は浸透速度測定装置を概略的に示す部分断面図で
ある。 第2図、第°3図はそれぞれ磁気記録媒体の例を示す部
分拡大断面図である。 第4図は磁性粉の比表面積変化に対するRf出力変化を
示すグラフである。 第5図は磁性粉における珪素の付着量変化に対するRf
出力変化を示すグラフである。 第6回は磁性粉への水の吸着エネルギー変化に対するR
f出力変化を示すグラフである。 なお、図面に示す符号において、 1・・・・・・・・・非磁性支持体 2・・・・・・・・・磁性層 3・・・・・・・・・バラフコ−)Fi (BCFi)
4・・・・・・・・・オーハーコー)[(OCJjl)
11・・・・・・・・・電子天秤 14・・・・・・・・・秤量セル 15・・・・・・・・・イオン交換水 18・・・・・・・・・磁性粉体層 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、比表面積がBET値で35m^2/g以上であり、
    2.0重量%以下の珪素が含有されておりかつ水の吸着
    エネルギーが90dyne/cm以上である磁性粉が磁
    性層に含有されている磁気記録媒体。
JP27446389A 1988-10-21 1989-10-20 磁気記録媒体 Pending JPH02192015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27446389A JPH02192015A (ja) 1988-10-21 1989-10-20 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-266434 1988-10-21
JP26643488 1988-10-21
JP27446389A JPH02192015A (ja) 1988-10-21 1989-10-20 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02192015A true JPH02192015A (ja) 1990-07-27

Family

ID=26547441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27446389A Pending JPH02192015A (ja) 1988-10-21 1989-10-20 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02192015A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5242752A (en) Magnetic recording medium comprising a specified binder resin, specified ferromagnetic metal powder and α-alumina
JP2805359B2 (ja) 磁気記録媒体
EP0373563A2 (en) Magnetic recording medium
KR0155992B1 (ko) 자기 기록 매체
US4748080A (en) Magnetic recording medium containing iron carbide
JPH02192015A (ja) 磁気記録媒体
US4835049A (en) Magnetic recording medium
US5045390A (en) Magnetic recording medium
JP2631523B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2512315B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2649941B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2665671B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH02257425A (ja) 磁気記録媒体
JP2005032365A (ja) 磁気記録媒体
JP2627635B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3350734B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2649942B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH01277322A (ja) 磁気記録媒体
JPH02192014A (ja) 磁気記録媒体
JP2649943B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2696330B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH02113422A (ja) 磁気記録媒体
JP3041722B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH01196724A (ja) 磁気記録媒体
JPH02199625A (ja) 磁気記録媒体