JPH01271441A - 中空成形用エチレン系重合体組成物 - Google Patents

中空成形用エチレン系重合体組成物

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JPH01271441A
JPH01271441A JP9827088A JP9827088A JPH01271441A JP H01271441 A JPH01271441 A JP H01271441A JP 9827088 A JP9827088 A JP 9827088A JP 9827088 A JP9827088 A JP 9827088A JP H01271441 A JPH01271441 A JP H01271441A
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melt
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ethylene
parts
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JP9827088A
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English (en)
Inventor
Yoshito Sasaki
佐々木 芳人
Tetsuo Watanabe
哲夫 渡辺
Haruo Ikeda
治夫 池田
Toshiharu Futasugi
二杉 俊治
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はすぐれた成形加工性および物性を有する中空成
形用エチレン系重合体に関する。
さらに詳しくは、チーグラー型触媒を用いて得られた高
分子量で分子量分布の比較的広いエチレン系重合体と、
低分子量で分子量分布の比較的狭いエチレン系重合体と
からなる組成物を軽度に架橋することによって得られた
溶融弾性などの成形加工性にすぐれると同時に、環境応
力亀裂抵抗(ESCR)などの物性にもすぐれた中空成
形用エチレン系重合体組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリエチレンは汎用高分子材料として各種の用途に使用
されているが、用途によって要求される物性も大きく異
なっている。
中空成形では押出機によってパリソンと呼ばれる円筒状
の溶融樹脂を押し出す工程があるが、溶融張力が低いと
、自重を支えきれず垂れ下がるというドローダウン現象
を起こし成形品の厚みむらの原因となる。またダイスウ
ェル比が小さいとパリノン接合部の強度低下および厚み
むらの原因となる。
よってこの用途におけるポリエチレンは成形加工性の面
で溶融弾性要素である溶融張力およびダイスウェル比が
大きいことが必要である。さらに洗剤瓶、工業用薬品瓶
などもこの成形法で成形されることが多いため、ESC
Rにすぐれることも重要である。
これらの要求を満足するためには平均外−7−量が比較
的高く、分子量分布の比較的広いポリマーが適当である
1、このようなポリエチレンを得る方法としては、高分
子量ポリエチレンと低分子量ポリエチレンを混合する方
法(特公昭45−3215、特公昭45−22007、
特開昭54−100444、特開昭54−100445
、特開昭56−・57841、特開昭57−13313
6)、2段以上の多段重合方法(特公昭46−1134
9、特公昭48−42716、特開昭51−47079
、特開昭52−19788、時開[52−19788、
特開昭6l−130310)などがあるが、これらの方
法では特開昭60−212439にも述べられている通
り成形加工性および実用物性を同時に満足し得るポリマ
ーは得られない。
ま九上述のポリマーにラジカル発生剤を使って微量架橋
を施す方法(特開昭57−38837、特開昭58−2
9841、特開昭58−71904、特開昭59−89
341、特開昭5o−zo94s)が開示されている。
この方法でFi、、溶融張力を比較的簡単に大きくする
ことができ、架橋剤の量を微量にすることによってES
CRも改善できる反面、メルトフローレートが低くなシ
ダイスウェル比も小さくなるという欠点もあ夛実用上充
分とはいえない。
またポリマーに加える添加剤の選択にも改善すべき点が
ある。
特に問題となるのは酸化防止剤の選択で、特開昭58−
29841では実施例としてフェノール系の酸化防止剤
を使用している。しかしながらフェノール系酸化防止剤
はラジカルを捕捉する反応速度が速く、ラジカル発生剤
とともに溶融混練して架橋反応を起こす際に、これを妨
害してしまう。そのためこの種の酸化防止剤を使用する
ときはラジカル発生剤を過剰に加える戸へまたは架橋反
応を終了させた後、再度この酸化防止剤を加えて溶融混
練しなければならない。前者では過剰のラジカル発生剤
による異臭、色変が問題となシ、後者は工程上不利であ
る。
〔発明が解決しようとしている問題点〕本発明は上記の
ような問題点に鑑み鋭意検討した結果なされたもので、
その目的は、溶融張力が著しく高く、E S CR,ダ
イスウェル比、衝撃強度等の改良された総合的に成形加
工性および実用物性ともにすぐれた中空成形用エチレン
系重合体組成物を提供するものである。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、少なくともチタン化合物を含む触媒の存在下
でエチレンを所望により水素およびa−オレフィンとと
もに重合して得られたメルトフローレートが0.05g
/10m1n、 〜1.Ot / 10m1n、 、N
値2.0−2.5のエチレン系重合体(A) 60へ・
95重量部と、少なくともチタン化合物金倉む触媒の存
在下でエチレンを所望により水素お上びQ−オレフイ/
とともに重合して得られたメルトフロ・−レー・トが1
.0 g/10m1n、〜20? / 10111in
、 、 N値1.3=2.0未溝のエチレン系重合体(
B)40〜5重量部と、 該樹脂成分100重量部に対して、ラジカル発生剤0.
001. =−0,05O重量部とを緊密に溶融混和し
、極限粘度〔η〕が変化し7ない程度に変性することに
よって得られた変性エチレン系重合体組成物であって変
性後のメルトフローレートが0.05〜1.Or/10
m1r+、、密度が0.930〜0.96097cm”
かつN値が2.0〜z5である溶融弾性などの成形加工
性、環境応力亀裂特性および長期寿命などの製品物性に
すぐれ友中空成形用エチレン系重合体組成物である。
本発明のエチレン系重合体(A)どけ、少なくともチタ
ン化合物を含む触媒の存在下でエチレンを所望により水
素およびa−オレフィンとともに重合して得られた高分
子量エチレン系重合体であって、メルトフローレート(
MFR)が0.05 F/10m1n、 〜10 F/
 10m1n、 、N値20〜2.5の範囲にあること
が肝要である。
上記MFRが、0.05 ?710m1n、未満である
と後述のラジカル発生剤による変性後の流れ性が悪<、
1.Or/10m1n、f:超える場合は、溶融張力が
低下し、ドローダウンの原因となる。
また重合体(A)のN値が2.0未満であると、成形物
の表面に肌荒れが生じ、z5を超えるものは、工業的に
製造し難い。
一方、エチレン系重合体(B)とは、少なくともチタン
化合物を含む触媒の存在下でエチレンを所望により水素
およびα−オレフィンとともに重合して得られた低分子
量エチレン系重合体であって、メルトフローレートがL
ot710min。−20F/10rnin、 、N値
t3”−2,o未満の範囲であることが肝要である。
上記MFRが、1、OiP/10tnin。未満である
と、重合体(A)単独で用いた場合と変わらず、20j
’/10m1n。
を超えると溶融張力が低下する。
またN値が1.3未満ので袖、工業的に製造することが
難しく、N(イ)咄0未満よシ大きいとダイスウェル比
の改善効果が乏し7い。
上記重合体(A)に対する重合体(B)のメルトフロー
レートの比(MFR(9)/MFR(べ)は3〜ioo
の範囲が望ましい。(MFR(B)/MFR(A) )
が3より小さいと、相方の成分を単独で用いた場合と変
わらず、100より大きいと相溶性が悪くゲルの発生な
ど分子構造が不均一となる虞が生じる。
重合体(A)と重合体(B)の混合比率は(A)が60
〜95重量部、好ましくは70〜90重量部に対して、
(B)が40〜5重量部好ましくは30〜10重量部が
適当で、(4)の比率が95重量部よシ多いと(A)単
独で変性した場合と変わらず、60重量部よシ少ないと
ダイスウェル比2>E/トさく、gscuも悪くなる。
本発明に用いるエチレン系重合体(A)および(B)は
少なくともチタン化合物を含むチーグラー型触媒を用い
たエチレンの単独重合体、もしくはエチレンと他のα−
オレフィンとの共重合体である。クロム化合物を含むフ
ィリップス系触媒によって得られるエチレン系重合体は
、ラジカル発生剤と混合するとESCRが極端に低下シ
2、本発明の目的を達成できない。
上記a−オレフィンとしては、炭素数3〜12のものが
好ましく、具体的にはプロピレン、1−ブテン、4−メ
チル−へ/テンー1.1−ヘキセン等が挙げられる。
本発明においては、上述のように、変性前のエチレン系
重合体の分子量が比較的高く、分子量分布が比較的広い
エチレン系重合体(A)と、分子量が比較的低く、分子
量分布が比較的狭いエチレン系重合体(B)の配合物1
00重量部に対して、ラジカル発生剤1に0.001〜
0.050重量部、好ましくは0.005〜0.030
重量部加えて変性するものである。
ラジカル発生剤の量がo、ooi重量部より少ないと無
添加の組成物と変わらず、0.050重量部を越えると
メルトフローレートが下がりすぎ流れ性が悪くなる。
また変性前と変性後の極限粘度の比[V:]a/(η〕
bは、0.9以上とすることが好ましい。上記比がα9
よシ小さいと流れ性が悪く、成形物の肌荒れの原因とな
る虞を生じる。
本発明に使用されるラジカル発生剤としては、2.5−
ジメチル−Z5ジ(1−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−クミルオキサ
イド、z5−ジメチル−2,5−ジ(1−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、L3〜ビス(1−ブチルパーオキシイ
ソプロビル)ベンゼン、キュメンハイドロパーオキサイ
ド等の有機過酸化物が挙げられ、これは一種または二種
以上の組合せを使用しても差し支えない。
エチレン系重合体(A)および(B)の混合方法並びに
ラジカル発生剤による変性の方法には特に制限はなく、
成分(4)および成分(B)をあらかじめ押出機やロー
ル等の各種の混練機器を用いて均一に混合した組成物を
製造し、さらに該組成物にラジカル発生剤を所定の濃度
加えて、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー等の攪
拌機で充分混合して得られる混合物を溶融状態で各種の
混線機器を用い緊密に溶融混練する方法、重合体(A)
、(B)およびラジカル発生剤を上記の攪拌機で充分混
合して得られる混合物を溶融状態で緊密に混練する方法
など均一な組成物を与える各種の方法を任意に使用する
ことができる。
上述のごとく変性前のエチレン系重合体の分子量分布を
特定すると、特開昭58−71904のような通常の高
分子量ポリエチレンと低分子量ポリエチレンとからなる
組成物を架橋する場合に比較して実施例にも示されるよ
うに溶融張力、ダイスウェル比などの成形加工性がさら
に向上する。
これは、高分子量で分子量分布が広いエチレン系重合体
と、比較的低分子量で分子量分布が狭いエチレン系重合
体が最適な分子構造となるように絡み合うためと考えら
れる。
また−数的にESCRを改善する場合に、高分子量部に
短鎖分岐が多いエチレン系重合体はESCRが良好であ
るのに対して低分子量部に分岐が多いエチレン系重合体
はESCRはさほど改善されないことが知られている。
すなわち分岐は高分子量側に多いほどその効果は有効で
あると考えられる。これを利用して本発明ではエチレン
系重合体(A)および(B)の数平均分子:1xooo
以下の低分子量成分1r:あらかじめ除去した後、ラジ
カル発生剤とともに溶融混練すると、分岐は必然的に高
分子量成分に多く発生し実施例にも示されるように溶融
張力などの成形加工性が向上し、ESCRも良好である
ラジカル発生剤によって発生する分岐は特公昭61−4
3378に示されているような短鎖分岐ではなく長鎖分
岐となるが、この結果から長鎖分岐によるポリマー物性
の改良効果も高分子量成分に発生した分岐の方が大きい
。長鎖分岐を高分子量側に発生させる方法としては、被
変性ポリマーの低分子量成分をあらかじめペンタン、ヘ
キサン、ヘプタンなどの炭素数7以下の炭化水素溶媒で
抽出、除去することが好ましい。
このように本発明によれば高ESCRでかつ溶融張力、
ダイスウェル比の改良された中空成形用エチレン系重合
体組成物が得られる。
次に酸化防止剤の選択について説明する。前述1.7た
ようにフェノール系酸化防止剤はラジカル捕捉に対する
反応速度が大きく、ラジカル発生剤とともに溶融混線す
ることは不利である。咬たイオウ系の酸化防止剤も同様
な理由から大面に添加することはできない。しかしなが
らリン系の酸化防止剤はこの機能が弱く、反応速度も遅
い。さらに高温での熱安定性が良好なため、ラジカル発
生剤とともに溶融混練しても架橋反応を妨害することは
ない。使用するリン系酸化防止剤とし、では、例えば)
IJ(Z4−ジ−t−ブチルフェニル)−7オスフアイ
ト、ジ−ステアリル−ペンタイリスリトリル−ジ−7オ
スフアイト、ビス−(26−ジーt−ブチ−4メチルフ
エニル)ジ−7オスフアイト、α10−ジ−ハイドロ−
9−オキサ−10−7オス7オフエナントレーネー10
−オキサイド等が挙げられ、これは−種または二種以上
の組合せを使用してもよい。リン系酸化防止剤のtri
%に制限はなく、安定した酸化防止機能を保つに充分な
量を添加することができる。
本発明の組成物には、帯電防止剤、紫外線吸収剤、着色
剤、滑剤などの通常の添加剤や、カーボンブラック、シ
リカ、炭酸カルシウム、セラコラ、有機または無機繊維
等の各種充填剤を加えることができる。
本発明は以下の実施態様を包含するものである。
(1)エチレン系重合体(A)および(B)からなる樹
脂成分の変性前の極限粘度〔η〕aと変性後の極限粘度
〔η〕bとの比〔η〕a/〔η〕bが0.90以上であ
る特許請求の範囲第1項に記載の中空成形用エチレン系
重合体組成物。
(2)エチレン系重合体(A)および(B)に含まれる
低分子量成分を炭素数7以上の炭化水素溶媒を用いてあ
らかじめ除去することを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載の中空成形用エチレン系重合体組成物。
(3)エチレン系重合体(A)および(B)にリン化合
物を含む酸化防止剤を添加することを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の中空成形用エチレン系重合体組
成物。
〔発明の効果〕
(1)少なくともチタン化合物を含有するチーグラー型
触媒によって得られ、高分子量で分子量分布が広いエチ
レン系重合体(A)と、比較的低分子量で分子量分布の
狭いエチレン系重合体(B)を混合し、これをラジカル
発生剤によって変性することにより溶融張力が著しく向
上し、ESCR。
衝撃強度などの製品物性も良好な中空成形用ポリエチレ
ンとしてすぐれたエチレン系重合体組成物となる。
(乃゛  エチレン系重合体(A)および(B)に含ま
れる低分子量成分を炭素数7以下の炭化水素溶媒を用い
てあらかじめ除去することによって、さらに(1)の変
性の効果が増幅される。
(3)リン系の酸化防止剤は、架橋反応を妨害しないた
めラジカル発生剤とともに溶融混練することができ、工
程上有利なだけでなく、成形加工中の免責劣化も防止で
きる。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
エチレン系重合体(A)および(B)の調製について説
明する。
(1)固体触媒成分の調製 (a−1の製造) tffll/2(ンチのステンレススチール製ボ・−刀
・が25個入った400ゴステンレス、ベチール製ポッ
トに窒素下で、無水塩化マグネシウム102、アルミニ
ウムトリエトキシド2.2t、四塩化チタン1.12を
添加し、室温で16時間ボールミIJングして固体触媒
成分(a−1)を得た。この固体触媒成分(a−1)は
12あたり37119のチタンを含有I7ていた。
(a−2の製造) (a−1)の製造で用いたステンレススチール製ポット
に窒素下で、無水塩化マグネシウム10F、アルミニウ
ムトリエトキシド2.82 f、四塩化チタン1.42
を添加し、室温で12時間ボールミリングして固体触媒
成分(a−2)を得た。この固体触媒成分(a−2)は
14あ九り38岬のチタンを含有していた。
(2)  エチレン系重合体の重合 (PE−1の製造) 内容積9.9 m’の攪拌機付反応器にヘキサン1.3
5 m’/hr 、  )リエチルアルミニウム1.0
mol/hr、上記固体触媒成分(a −1) 9.0
 g/’h r %エチレ:/ 15 kl/hr。
およびプロピレン1.0ky/hri連続的に供給し、
かつ第一反応器を温度60℃に保ち、ついで反応器上部
に窒素ガスを圧入し、圧力17. Oky/cm”Gに
保った。なお第一反応器からのスラリー状重合反応混合
物は第一反応器下部から内容積2.Orn”の第二段反
応器に差圧で配管により導入しさらにここでエチレン、
水素を添加し、85℃、全圧16 kr/m”G、液相
は1.5 m”に保持した。第二段反応器中のエチレン
:水素モル比は30ニア0に保たれた。以上の重合によ
り反応混合物を連続的に抜き出し、重合体を回収、乾燥
した。得られた系重合体PE−1の物性を表1に示した
(PE−2の製造) PE−1の重合において、第一段反応器へ水素20g/
hr供給し、反応器を70℃に保った。また第二段反応
器中の気相のエチレン:水素モル比を25ニア5とした
。その他の条件はPE−1の重合と同様に行った。得ら
れたエチレン系重合体PK−2の物性を表1に示した。
(PE−3の製造) PE−1の製造と同様の反応装置を用い、第一段反応器
へ水素209/hr供給した。また第二段反応器中の温
度は75℃に保った。その他の条件はPE−1の製造と
同様に行った。得られたエチレン系重合体PK−3の物
性を表1に示す。
(PE−4の製造) Pg−1の製造に用いた第一段反応器のみを用い、ヘキ
サ/35m3//hr1 トリエチルアルミニウム1.
0 mo I /h r。
固体触媒成分9.0 t/h r 、エチレン15kr
/hrおよびプロピレン0.7kSl/hrを連続的に
供給し、反応器温度を60℃、圧力は窒素?rIrF下
1.70 kQ’crlGに保った(−段重台)。得ら
れたエチレン系重合体PE−4の物性を表1に示した。
(PK−5の製造) PK−4の製造において、固体触媒成分(a−1)の代
わりに固体触媒成分(a−2)を8.0r/hr、プロ
ピレンの代わりに水素を供給した。またこのとき反応器
中の気相のエチレン:水素モル比は80:20に保った
。その他の条件はPE−4の製造と同様に行った。得ら
れたエチレン系重合体PK−5の物性を表1に示した。
(Pg−6の製造) PK−4の製造において、固体触媒成分(a−1)の代
わシに固体触媒成分(a−2)を8.5P/hr、プロ
ピレンの代わりにブテン−10,8ky/hr 、およ
び水素を供給した。反応器中の気相のエチレン:水素モ
ル比は18:5に保った。またその他の条件はPE−4
の製造と同様に行い、得られたエチレン系重合体PE−
6の物性を表1に示した。
(実施例1〜6および比較例1〜8) 表2に示すようにエチレン系重合体PE−4〜PE−f
iを成分(A)および成分(B)どして用いて所定の重
量比に調製し、概樹脂成分100重量部に対してラジカ
ル発生剤としてz5−ジメチル−35ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3を所定量、さらにステアリン酸
カルシウム0、Osit部、(Z4−ジー t−ブチル
フェニル)フォスファイト0.05重1A:部と共に溶
融混練し、実施例1〜6および比較例1〜8を得た。
表2の比較例1のように成分(A)の重量比が95重量
%を超えると溶融張力、ダイスウェル比などの成形加工
性が向上しない。また比較例2〜4のように成分(B)
の重量比が40重量部を超えるとESCRおよび溶融張
力が低下してしまう。比較例5および6のように成分(
A)および(B)の重量比が妥当な範囲にあっても、両
成分のN値が所定の範囲にない場合にはダイスウェル比
が小さく、バランスのとれた物性値を持った組成物とな
らない。また比較例7゜8に示されるようにラジカル発
生剤の量が少ないと溶融張力が小さく、多いとESCR
が劣゛りてしまう。また比較例8はMF’Rが0102
と小さく、流れ性が悪く、溶融張力などの物性が測定で
きなかった。
(実施例7および8) PE−4、PE−’5およびPE=6のパウダーを沸騰
へキザy中に10時間浸漬した後、成分(A)としてP
E−1゜成分(B)としてPE−5を用い、上記ラジカ
ル発生剤ならびにステアリン酸カルシウム0705重量
部、(z4−ジー1−ブチルフェニル)フォスファイト
0.05重量部とともに溶融混練した本のを実施例7と
した。またPK−5の代わシにPE−6を使用し念物を
実施例8とした。なお沸騰ヘキサン中に溶出した低分子
量成分の数平均分子量は約700であった。
実施例7,8よりポリマー中の低分子量成分を除去して
からラジカル発生剤を加えると、l@融張力、衝撃強度
などの物性がさらに向上する。
(比較例9および10) 成分(A)としてPE−1,成分(B)としてPE−5
を使用し、ステアリン酸カルシウム0.05X量部、B
ITo、05重量部およびz5−ジメチル−2,5ジ(
t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3を0.011重部
とともに溶融混練して比較Il!1l19とし、BIT
o代わりにジステアリル−43〜チオジプロビネート’
to、05重量部加えて比較例10とした。
比較例9および10に示されるようにフェノール系酸化
防止剤(BIT)、イオウ系酸化防止剤(ジステアリル
−43〜チオジプロビネート)はラジカル発生剤と直接
反応を起こしてしまうので、目的の溶融張力を持った組
成物を得ようとするとラジカル発生剤を過剰に加えなけ
ればならず、そのためESCRが低下してしまう。
実施例および比較例において使用する測定方法を以下に
示す。
測定法: 極限粘度〔η〕:デカリン溶液を用い、135℃で測定
した固有粘度とし、ラジカル発生剤で変性する前の樹脂
成分の極限粘度を〔η)as変性後の極限粘度を〔η〕
bとした。
密度:JIS  K6760−81に従って測定した。
MFR:JIS  K6760−81に従い温度190
℃、荷重Z16kpの条件で測定した。
N値、ダイスウェル:高滓製作所製高化式フローテスタ
ーCFT−500を用い、210℃で直径(D)2Ms
、長さ(L) 40 mのダイ(L/D=20)から溶
融樹脂を押I、出し、次式によってN値を求めた。
また、ダイスウェル比(D S R) i7j、ぜん断
速度1 O0seeのときの被押し出し物の直径とダイ
の内径との比とL7で表される。
上式でrはせん断速度を、τはぜん断応力r表す。号た
添jeJ”tso、  2oi4ぞれぞれ荷重150 
ky f 7cm”、2゜ky f /lyn” を示
゛す。
溶融張力O江):東洋精機■製メルトテンションテスタ
ーを用い、溶融温度190℃でシリンダー(内径9.5
5 ms )内で溶融しfC,重合体金、オリフィス(
孔径2.10闘、長さ8、 OOwx )より一定速度
(ピスト/降下速度20 [/ m iri、 )で押
し出し、ロードセルを介して押し出されたストランドを
100rplTIで回転する応力C単位?)で示す。ロ
ーラー回転数が10 Orpm(/m達する前にストラ
ンドの溶融切ね、が起きた場合には、その時点の応力と
l−た。
環境応力亀裂抵抗(ESCR): JIS  K−67
60・−81準拠。
試験液として10Volチ濃IWのリポノックスNCI
舎用い、試験片の半数に亀裂が発生ずるまでの時間で示
す。
引張衝撃強度:ASTM  01822に従って測定し
た。
表1.エチレン系重合体の物性

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくともチタン化合物を含む触媒の存在下でエ
    チレンを所望により水素およびα−オレフィンとともに
    重合して得られたメルトフローレートが0.05g/1
    0min.〜1.0g/10min.、N値2.0〜2
    .5のエチレン系重合体(A)60〜95重量部と、 少なくともチタン化合物を含む触媒の存在下にエチレン
    を所望により水素およびa−オレフィンとともに重合し
    て得られたメルトフローレートが1.0g/10min
    .〜20g/10min.、N値1.3〜2.0未満の
    エチレン系重合体(B)40〜5重量部と、該樹脂成分
    100重量部に対して、ラジカル発生剤0.001〜0
    .050重量部とを緊密に溶融混和して反応させて得ら
    れた変性エチレン系重合体組成物であつて、変性後のメ
    ルトフローレートが0.05〜1.0g/10min.
    、密度が0.930〜0.960g/cm^3、かつN
    値が2.0〜2.5である中空成形用エチレン系重合体
    組成物。 〔但し、N値は温度210℃で直径D=2mm、長さL
    =40mmのダイ(L/D=20)から溶融樹脂を押し
    出し、次式によつて求めた。〕 log(γ_1_5_0/γ_2_0) γ:せん断速
    度N値= log(τ_1_5_0/τ_2_0) τ:せん断応
    力添え字_1_5_0、_2_0はそれぞれ荷重150
    Kgf/cm^2、荷重20Kgf/cm^2を示す。
JP9827088A 1988-04-22 1988-04-22 中空成形用エチレン系重合体組成物 Pending JPH01271441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1294157C (zh) * 2001-01-31 2007-01-10 弗纳技术股份有限公司 用于吹塑的聚乙烯树脂的制造方法和由其制得的聚乙烯产品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6195051A (ja) * 1984-10-15 1986-05-13 Asahi Chem Ind Co Ltd 透明性の改良されたポリエチレン組成物

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