JPH01270566A - アルミナ焼結体 - Google Patents

アルミナ焼結体

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JPH01270566A
JPH01270566A JP63094624A JP9462488A JPH01270566A JP H01270566 A JPH01270566 A JP H01270566A JP 63094624 A JP63094624 A JP 63094624A JP 9462488 A JP9462488 A JP 9462488A JP H01270566 A JPH01270566 A JP H01270566A
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JP
Japan
Prior art keywords
sintered body
alumina
strength
substrate
zirconium
Prior art date
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Pending
Application number
JP63094624A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sarugaku
猿楽 浩一
Takao Fukuda
福田 隆生
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規アルミナ焼結体に関するものである。
(従来の技術) 近年、セラミック材料の発達はめざましく、特にアルミ
ナ焼結体は、その電気絶縁性、熱伝導性、化学的安定性
、機械的強度等において、優れた物性を有するため電子
材料分野において、蒸着基板、ハイブーリッドIC基板
、抵抗基板等の各種基板に使用されている。かかる基板
材料として、アルミナ焼結体を使用する際に、最近、基
板上に形成する配線、抵抗、コイル、半導体等各種素子
の微細化に伴ない、表面平滑性の向上が強く要求される
ようになってきた。
また、基板に実装される素子が高密度化するに伴ない、
基板上で多量に発生する熱の除去が大きな問題となって
きており、その対策の1つとして、基板の厚さを薄くす
ることが注目されている。その際、取り扱い上基板の強
度が極めて重要な問題となり、これまで−船釣に用いら
れてきた。表面平滑性の悪い低密度な基板では、強度の
点で実用上厚さ0.5 mm程度が限度である。従って
、基板の、 厚めを更に薄くするためには、基板の強度
の向上が要求されるのである。以上のように基板」二素
子の微細化、高密度化のためには、基板の平滑性と強度
の両物性の向上が極めて重要な問題となってくるのであ
る。
通常市販されているアルミナ基板の表面粗さRaば0.
1 μm以上ときわめて粗いものであるが、近年、基板
表面の平滑性を向上させるべく種々の開発が為されてお
り、例えば、特開昭62−91462号では、原料アル
ミナ粉体の高純度化により、又、特公昭54−8362
号ではCrz03を添加することにより、基板表面平滑
性についてはかなりの改善が試みられている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これまで基板の表面平滑性と強度の両方の改善
ずなわち表面粗さRaが0.1 μm以下でかつ曲げ強
度が60kg/mm2を有する基板の開発を目的とした
試みは全(なされていない。通常得られている高密度ア
ルミナ焼結体又はアルミナ基板の曲げ強度は30〜50
kg/mm2と報告されており、上記平滑基板の強度も
せいぜいこの程度と考えられる。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明者らは、アルミナ基板の表面平滑性と強度
の両方を向上させるべく研究を重ねた結果、ジルコニウ
ム、又はジルコニウム化合物を含むアルミナ粉体を原料
とし、ドクターブレード法により成形し、焼成すること
により優れた表面平滑性と同時に高い強度を有する基板
が得られることを見い出し、本発明をなすに至った。す
なわち、本発明の構成は特許請求の範囲に記載のとおり
である。
本発明においては、ジルコニウムとしての含有量は0.
005〜1.000重景重量範囲でなりればならず、好
ましくは0.005〜0.700重量%、更に好ましく
は0.01〜0.50重量%である。ジルコニウム含有
量が0.005重量%未満では、その効果が得られず、
又、1.00重量%を超える範囲では、焼結性の低下を
招き、又、アルミナ焼結体の基板としての特性、特に比
誘電率と誘電損失の増大、或は熱伝導率の低下等をもた
らし好ましくない。これは、ジルコニウム化合物として
、例えばジルコニアの場合、比誘電率が約33とアルミ
ナの約10に比べて大きく、また、熱伝導率がアルミナ
に比較して非常に低いことに依る。なお、本来ジ月江l
ニアは、高い強度、じん性を有するため、一般に構造+
A用セラミックスとして注目され、また、他のセラミッ
ク旧材に、数十%添加し、複合化することにより、高し
ん性化する目的で利用されているかこれまで基板用セラ
ミック材料に極く微量含有させ高平滑化と同時に、高強
度化を目的として利用された例は全く見当たらない。
本発明のアルミナ基板の表面平滑性は、焼き上がりです
なわち焼結したままの状態で、中心線平均粗さRaにし
て0.06〜0.01μmであるか、好ましくは0.0
45〜0.01 μm、更に好ましくは0.035〜0
.01μmである。また、この焼結体の3点曲げ強度は
、60 kg/mm2以上であり、好ましくは70kg
/mm2以上、更に好ましくは75kg/mm2以上で
ある。
次に、本発明のアルミナ焼結体の製造方法について述べ
る。原料のアルミナ粉体ば、焼結性に優れた微粒なもの
、ずなわち、平均粒径0.2〜0.7μm、比表面積6
〜17rrr/g、純度99%以上のものを使用するこ
とか望ましい。さらに、本発明におけるジルコニウム又
はその化合物は、原料のアルミナ粉体中に十分均一に分
散して含有されることが必要であり、たとえば、微粒な
ジルコニウム又はその酸化物、窒化物、炭化物、ホウ化
物等の粉末として、添加、混合する方法、へロケン化物
、酸素酸塩、有機酸塩等の種々のジルコニウム塩の水溶
液、有機溶液として、湿式で添加し、その後、必要なら
ばジルコニウム塩を加熱分解する方法等、各種の方法が
考えられる。なお最初からジルコニウムを均一に含有し
て合成されたアルミナ粉体を用いてもよい。
上記のような原料粉体に、結合剤、可塑剤、分散剤、溶
媒を加え、十分に混合してスリップを作製する。この際
、アルミナ粒子の分散を良くするために、スリップ粘度
は500〜10000cp’s、好ましくは700〜8
000cpsになるようにスリップ組成を選ぶことが望
ましい。このスリップをろ過、脱胞し、ドクターブレー
ド法でシート状に成形し、乾燥後、脱バインダーを行い
14. OO〜1’800℃の温度で焼成し、十分に緻
密化させる。焼成の際、雰囲気に酸素を含む場合、ジル
コニラJ、は主にZrO□として存在し、また、水素、
窒素、アルゴン、真空、その他の非酸化雰囲気の場合、
最初に添加したままの状態で存在すると思ねれるが、本
発明においては、いずれの場合でも特に差異は認められ
ない。また、焼成においては、高温はど、焼結体表面の
平滑性が悪くなりゃすいため、十分に緻密化する範囲で
できるだけ低温度での焼成が好ましい。これは、焼成温
度の上昇に伴ない焼結体構成粒子の粒成長が進行し、そ
の結果、表面の凹凸が顕著になることに起因していると
思われる。それ故、本発明の焼結体の様に、焼き上がり
での表面平滑性に優れたもの、すなわち中心線平均粗さ
Raにして0.06μm以下であるためには、焼結体表
面の粒子の大きさは、最大のもので10μm以下である
ことが望ましい。好ましくは7μm以下、更に好ましく
は5μm以下、最も好ましくは3μm以下であることが
望ましく、表面平滑性も向上させやすい。
本発明の製造方法に従うと基板の厚さとして、20μm
の極めて薄く、かつ、がなりの強度を有した薄板焼結体
の製造が可能であり、更には、強度的にはやや劣るが厚
み10μm程度の焼結体の製造も十分可能である。
本発明におりるジルコニウムの効果は、極メチ微少量、
均一に含有することにより焼結体構成粒子の大きさが均
一で、残留気孔が少なく、その結果、非常に緻密で、均
一組織で、がっ、極めて優れた表面平滑性及び強度を有
する焼結体が得られる点である。ジルコニウムを添加し
ない場合、焼結体組織は非常に不均一、すなわち、多く
の大粒子や残留気孔が形成されやすく、その結果、低密
度で表面平滑性の悪い焼結体になる。このようなものは
薄板にした場合、低強度となり、電子材料用基板として
は好ましくない。
本発明のアルミナ焼結体は、ジルコニウムを含有しなが
ら、比誘電率、電気抵抗、誘電損失等の電気特性は、ジ
ルコニウムを含まない高純度アルミナ焼結体と全(同一
である。
(発明の効果) 本発明のアルミナ焼結体は、高密度で非常に平滑な表面
を有し、また、高純度アルミナ焼結体と同等の電気特性
、化学的及び物理的特性を有しているため、電子材料用
基板、特に薄膜基板とじての利用が有効である。そして
、なおかつ、焼結体の三点曲げ強度は、60kg/mm
2以上を有し、通常得られているアルミナ焼結体の曲げ
強度値30〜50kg/mm2に比較して極めて高い値
を有しており、基板の薄板化が可能となる。
また、本発明の製造方法に従うと通常のアルミナ基板市
販品の厚みのものはもちろんのこと厚さ10〜20μm
という極めて薄いものにまで製造可能であるため、高強
度を有する薄板状のセラミックス構造材、例えば、振動
板、刃物への利用も非常に有望である。
また、本発明のアルミナ焼結体は、非常に緻密で均一組
織であるため、厚み500μm以下の薄板になると、極
めて優れた透光性を有し、透光性セラミックスとしても
利用可能である。
以上のように本発明は、産業上極めて優れたセラミック
材料及びその製造方法を提供するものである。
(実施例) 実施例1 旭化成工業(株)製平均粒径0.48μm、比表面積9
.2 n(/g、純度99.99%の高純度アルミナ粉
体を原料とし、これに、比表面積22n(/gの微細で
、凝集のないジルコニア粉体をジルコニウムとして0.
1重量%となるように加え、回転ボールミルを用い、メ
タノール中で24時間混合し、十分に分散させた。この
ようにして得られた粉体100重量部に、結合剤として
ポリビニルブチラール10重量部、可塑剤としてジブチ
ルフタレート5重量部、溶媒としてアセトン80重量部
、分散剤としてソルビタントリオレート1重量部をボー
ルミルで十分混合した。このときのスリップ粘度は15
00cpsであった。このスリップを用いドクターブレ
ード法により、焼き上がりで250μmとなるように製
膜し、グリーンシートを作製した。ごれを700°Cで
5時間仮焼し、脱バインダーを行い、大気中1450°
Cで2時間焼成した。
得られた焼結体は、表面粗さRaが0.028μmで、
また、密度は3.97g/cm3と十分に緻密化してい
た。焼結体の3点曲げ強度ば77kg/mm2であった
。また、SEM観察により焼結体内及び表面には、粒径
2μm以」−の粒子は見られず、非常Qこ均一な組織を
有したものであった。また、焼結体は、下の文字が透け
て、楽に読める程の透光性を有していた。なお、誘導結
合高周波プラスマ分光分析(ICP)法で、焼結体内の
ジルコニウム含有量は、0.1重量%であることを確認
した。
実施例2 旭化成工業(株)製の平均粒径0.6’4um、比表面
積6.7 d/g、純度99.9%を原料とし、これに
硝酸ジルコニルZr0(N03)zの水溶液で、ジルコ
ニウムとして0.05重量%となるよ・うに均一・に添
加し、実施例1と同し方法で、焼き」二かりて635μ
mのI”l =7Jになるように、グリーンシー1へを
作製し、脱バインダーを行った。これを水素雰囲気】7
00°Cで1時間焼成した。得られた焼結体は、表面粗
さRaが0.041 p m、密度3.93g/cm3
.3点曲げ強度6’ 1 kg / mm2であり、焼
結体構成粒子で最大のものの粒子径は、4.6 μmで
あった。
実施例3 実施例1の−アルミナ粉体を原料とし、実施例2と同し
方法でジル′:1ニウムを添加し、焼き」−かりて25
μmになるようクリーンシートを作製し、脱バインダー
を行った。これを水素雰囲気1500′cて30分焼成
した。得られた焼結体の表面粗さRaば0.035 p
 m、密度3.97[7cm3.3点曲げ強度72kg
/mm2であり、極めて高い透光性を有していた。また
、この焼結体は20mmψの円筒に巻きイマ1げられる
程のiiJとう性を有していた。
なお、本発明において、アルミナ粉体の平均粒径は、セ
イシン企業(株)製の光透過式粒度分布4(11定器(
ミクじ1ン・フォート・リ−・イザー1、型式:SKΔ
−5000)により、沈降法により0.2%−\ギリメ
タリン酸す1〜リウム水溶液を分散媒として、充分に分
散後に測定し、50重重量径を平均粒子径とした。
焼イ21体の表面粗さRaは、小板研究所(株)製の表
面粗さ測定器り・−フ、X7−ダSIF、−30Cを用
い、カノトオフイ直λC・・0.08mm、 i若り速
さ0.05mm/sea、基【itB長さ2.5 mm
の条件で測定した値である。
焼結体の密度は、溶媒に水を用いたアル−)−メデス法
により求めた。
さらに、3点曲げ強度の測定は、中10mm、長さ35
mmの試験片を使い、支点間距離20mmの条件で行っ
た。
特許出願人 旭化成工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ジルコニウムを0.005〜1.000重量%含み、表
    面の平滑性が中心線平均粗さ、Raで0.06〜0.0
    1μmである面を有することを特徴とするアルミナ焼結
JP63094624A 1988-04-19 1988-04-19 アルミナ焼結体 Pending JPH01270566A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018199598A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 株式会社村田製作所 セラミック板状体の製造方法およびセラミック板状体
JP2018538521A (ja) * 2015-10-20 2018-12-27 バイエリシエ・モトーレンウエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト スートセンサ

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US11008259B2 (en) 2017-05-26 2021-05-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. Method for manufacturing ceramic plate-shaped body and ceramic plate-shaped body

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