JPH0126986B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、タブロイド版の新聞の製作に用いら
れる第２の折りたたみローラーに関する。

［従来の技術］ 通常タブロイド版の新聞はまず移動中の普通の
フルサイズのウエブ上に印刷し、このウエブをそ
の中心にて縦切りにし、次いでこれ等２枚のウエ
ブの各々を４枚のウエブが得られるように縦切り
することで作製される。最後のウエブの各々はそ
の横断方向に切断され、得られたシートは１回だ
け折りたたんで最終製品の左側端縁に沿つてのみ
折りたたみ線を形成するために積重ねられる。折
りたたみは別の折りたたみ装置で行われ、この折
りたたみ装置内では回転円筒体上のブレードが最
初の折り目を生成し、かつ折り目のついた端縁を
一対の互に協同している第２の折りたたみローラ
ーの咬み口へ押し入れる。第２の折りたたみロー
ラーの一方はその外面に押しつぶし片を装着され
ており、押しつぶし片は折り目のついた端縁の折
りたたみローラー間への進入と一致して恒久的な
折り目を形成するように時機を合わされている。
この押しつぶし片を担持しているローラーはまた
縁辺リングを備え、縁辺リングの外面は押しつぶ
し片の外表面を含む仮想の円柱に含まれている。
縁辺リングと押しつぶし片の表面は、折りたたま
れている紙を良好に把持するようにぎざぎざをつ
けられれるか、ざらざらに荒されている。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来、折りたたみ装置が異つたサイズのタブロ
イド版新聞の折りたたみに適応するように変更さ
れる際には、押しつぶし片と縁辺リングを備えた
折りたたみローラーを取り外し、縁辺リング間の
距離を変えた別のローラーと取り替える必要、或
は縁辺リング間の距離を変えることが出来るよう
にする必要が常に有つた。この取り外し・取り替
えは通常完了までに丸一日を要する仕事であり、
折りたたみ装置の作動停止時間に関してのみなら
ず要する労力に関しても不経済である。

従つて、本発明の主たる目的は、１つのサイズ
のタブロイド版新聞から別のサイズへの切換えを
きわめて短時間で可能にする、タブロイド版新聞
タイプの折りたたみ装置に使用するための改善さ
れた折りたたみローラー構造を提供することであ
る。

［問題点を解決するための手段および作用］ 本発明は、取り換え自在な縁辺リング挿入子を
有する改善された構造の第２の折りたたみローラ
ーを提供することにより、上述の問題を解決す
る。

本発明によれば、第２の折りたたみローラー
は、タブロイド版の新聞の製作に用いるための第
２の折りたたみローラーにして：残りの部分より
も直径の大きい中間体部分と、支持枠組内に回転
自在に支持されるようになつた両端部分とを含む
細長いロールと；前記中間体部分の一方の端部に
隣接して該中間体部分の外周に形成され、該一方
の端部の表面より立上つている第１の縁辺リング
と；前記第１の縁辺リングの形成された一方の端
部とは反対側の前記中間体部分の他方の端部に形
成される縮径部分と；前記縮径部分に装着される
一対の半円筒形の挿入子で、各々が装着時に前記
縮径部分の直径を前記中間体部分の直径に等しく
増大する厚みを備えかつその表面より立上つてい
る第２の縁辺リングを形成された挿入子と；前記
中間体部分に装着され、前記挿入子を前記縮径部
分の段部へ押圧して前記ロール上に解除自在に保
持す固定装置であつて、前記挿入子に隣接して前
記縮径部分に滑動可能に装着され、前記挿入子を
前記縮径部分の段部へ押圧して保持するために該
挿入子に係合する第１リング部材；直径方向に対
向して前記ロールに形成されたみぞ孔内に滑動自
在に装着される細長い一対の部材で、各々が前記
挿入子とは反対側で前記第１のリング部材の端部
に係合可能なフランジ部分を備えかつ前記第１の
リング部材の下を通つて前記中間体部分の一方の
端部まで長手方向へ延びる細長い一対の部材；前
記中間体部分の一方の端部に装着され、前記一対
の細長い部材の端部に形成された外ネジと係合可
能な内ネジを備え、このネジ係合によつて前記一
対の細長い部材を前記中間体部分に相対的に長手
方向へ移動させ、前記フランジ部分により前記第
１のリング部材を介して前記挿入子を押圧する第
２のリング部材を含む固定装置とを有することを
特徴とする。

上記ロールは２つの半円筒形の挿入子に適合す
る形状にされており、これ等の挿入子は迅速に取
り外され、縁辺リングがローラーの軸線にそつて
異なつた長手方向に位置決めされた同様な半円筒
形の挿入子と交換することが出来る。

［実施例］ 本発明のより良き理解のため、添付図面、特に
第１図を参照する。同図では、改善されたローラ
ー構造体の全体を符号１０で示している。ローラ
ー１０は細長いロール１１を含み、このロールは
該ロール１１の他の部分よりも直径の大きい中間
体部分１２を有している。中間体部分１２は、ロ
ーレツト切りされたあるいは粗面仕上げされた縁
辺リング１３を一方の端部に一体に形成されてい
る。この縁辺リングは中間体部分１２の残部の表
面より上方に立上つていて、折りたたみ装置を通
して新聞が送られつつある際に、縁辺リング１３
の露出された外側表面のみが新聞の端縁を把持す
るようにされている。

添付図面の第９図および第１０図を参照する
と、中間体部分１２は縁辺リング１３とは反対側
の端部にある長さの縮径部分１４を形成されてい
ることが判るであろう。縮径部分１４の働きは、
この中間縮径部分上の１対の半円筒状挿入子１５
および１６の受け入れに適合することである。半
円筒状挿入子の各々はその表面上に縁辺リング１
７を形成されており、この縁辺リング１７は、２
つの挿入子１５および１６がロール１１の中間体
部分１２上に組立てられる際に、ローラーの右手
側にローレツト切りされた円形の縁辺リングを構
成する。この時点で、本発明の意図が互いに協同
する対向した縁辺リング間の距離を各種幅のタブ
ロイド版新聞に適合するように迅速に変え得る装
置の提供にあると、特に言及してもよい。この意
図は、１組の半円筒状挿入子をゆるめて、縁辺リ
ングがロール１１の長手軸線に沿つた別の位置に
位置決めされている他の１組の挿入子と取替える
ことにより達成される。たとえば、新たな１対の
挿入子を挿入して、縁辺リングを添付図面の第１
図に符号２０で示されている仮想位置へ位置決め
することができる。

半円筒状の挿入子１５と１６を縮径部分１４上
に保持することのできる装置が設けられている。
概略的に言つて、この装置はロール１１の中間体
部分１２の長手方向みぞ孔内に装着される細長い
要素または部材と、これ等の細長い部材をロール
軸の軸線に平行に動かして細長い部材の運動方向
次第で挿入子を締着および解放するように細長い
ロール上に装着されている調節自在な装置とを有
する。

詳細には、中間体部分１２上のほぼ直径上で対
向した位置に、圧力ストリツプ又は細長片２５と
棒クランプ２６とが位置決めされている。圧力ス
トリツプ２５は第１図に明瞭に示されている。ま
た、ロールの断面図である第３図、第４図および
第５図で、棒クランプ２８がなんであるかを最も
明瞭に知ることができる。後者の図に明瞭に示さ
れている様に、圧力ストリツプ２５と棒クランプ
２６はローラー１１に適切にフライス加工された
凹所内に収容されている。また、第４図および第
５図を参照すると、圧力ストリツプ２５の上側若
しくは外側の表面は縁辺リングの最外方表面をも
含む仮想の円柱形まで外方へ延びていることが判
るであろう。圧力ストリツプ２５と棒クランプ２
６とは、棒クランプの外側表面が中間体部分１２
の表面とほぼ同一延長状に形成される点を除い
て、実質上同様に構成されている。これ等細長い
部材の各々は、第１図、第２図、第９図および第
１０図に見られるように、らせんねじ山を左側端
部に形成されている。第９図および第１０図に断
面で示される如く、圧力ストリツプ２５と棒クラ
ンプ２６上の外ねじ２８は固定リング２７の内ね
じ２９と螺合される。圧力ストリツプ２５および
棒クランプ２６の各々の反対側の端部は、右方の
端部固定リング３１に当接するように上方へ延び
たフランジ３０で終端している。

内ねじを切られた固定リング２７には中間スペ
ーサリング３２が当接し、またこの中間スペーサ
リングにはクランプリング３５が当接する。カラ
ークランプリング３５は締付け装置を含み、本例
においてこの締付け装置は、スペーサリング３２
に対し締付けて固定リング２７をその調節された
位置に保持するために用いられるボルトとナツト
の組合わせ３６として図示されている。クランプ
リング３５は、第２図の断面図に図示されている
ねじを切られた締着具３７を用いて、ロール軸へ
直接に固定される。

操作に関して１組の半円筒状の挿入子１５およ
び１６を替えて別の位置に位置決めされた縁辺リ
ングを有する他の挿入子を設けたい場合には、締
着具３７がゆるめられて、クランプリング３５を
スペーサリング３２と共に後方へ動かし得るよう
にする。この操作が行われた後に、固定リング２
７が回転されて圧力ストリツプ２５と棒クランプ
２６とを図面の右側へ向けて押し、固定リング３
１を右方へ動かして半円筒状の挿入子の端部から
離れ得るようにする。上記操作を遂行すると、操
作者は両方の挿入子を取り除いて使用したい挿入
子を取り付けるだけでよい。新たな挿入子が所定
位置に置かれると、上述の操作が逆に行われ、新
たな挿入子は作動の準備が終了する。

［発明の効果］ 過去において、本文記載の型式の第２折りたた
みロールに変化を与えるには、ほぼ１日の時間を
要していた。しかし、本発明によれば、わずか15
分程度で一方のサイズから他方のサイズのタブロ
イド版新聞へ第２折りたたみロールを切換えるこ
とが可能である。

本発明の好ましい実施例に関連して述べたが、
当御者には容易に理解される様に、本発明の精神
と範囲とを逸脱することなく各種の変更と変化を
施し得ることは理解されるべきである。このよう
な変更と変化は、本文記載の特許請求の範囲内で
あると考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の改善された折りたたみロール
の側面図で、縁辺リングを具備し折りたたみロー
ル上に組立てられた取外し可能な挿入子を示した
図、第２図は第１図の−線に沿つた断面図、
第３図は第１図の−線に沿つた断面図、第４
図は第１図の−線に沿つた断面図、第５図は
第１図の−線に沿つた断面図、第６図は第１
図の−線に沿つた断面図、第７図は第１図の
左方から右方へ見た本発明のロールの端面図、第
８図は第１図の右方から左方へ見た本発明のロー
ルの端面図、第９図は第７図の−線に沿つた
部分断面図、そして第１０図は第７図の−線
に沿つた部分断面図である。 １０……ローラー、１１……細長いロール、１
２……中間体部分、１３……縁辺リング、１４…
…縮径部分、１５，１６……半円筒状挿入子、１
７……縁辺リング、２５……圧力ストリツプ、２
６……棒クランプ、２７，３１……固定リング、
２８……外ねじ、２９……内ねじ、３０……フラ
ンジ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ タブロイド版の新聞の製作に用いるための第
   ２の折りたたみローラーにして： (a) 残りの部分よりも直径の大きい中間体部分
   と、支持枠組内に回転自在に支持されるように
   なつた両端部分とを含む細長いロールと； (b) 前記中間体部分の一方の端部に隣接して該中
   間体部分の外周に形成され、該一方の端部の表
   面より立上つている第１の縁辺リングと； (c) 前記第１の縁辺リングの形成された一方の端
   部とは反対側の前記中間体部分の他方の端部に
   形成される縮径部分と； (d) 前記縮径部分に装着される一対の半円筒形の
   挿入子で、各々が装着時に前記縮径部分の直径
   を前記中間体部分の直径に等しく増大する厚み
   を備えかつその表面より立上つている第２の縁
   辺リングを形成された挿入子と； (e) 前記中間体部分に装着され、前記挿入子を前
   記縮径部分の段部へ押圧して前記ロール上に解
   除自在に保持する固定装置であつて、(1)前記挿
   入子に隣接して前記縮径部分に滑動可能に装着
   され、前記挿入子を前記縮径部分の段部へ押圧
   して保持するために該挿入子に係合する第１の
   リング部材；(2)直径方向に対向して前記ロール
   に形成されたみぞ孔内に滑動自在に装着される
   細長い一対の部材で、各々が前記挿入子とは反
   対側で前記第１のリング部材の端部に係合可能
   なフランジ部分を備えかつ前記第１のリング部
   材の下を通つて前記中間体部分の一方の端部ま
   で長手方向へ延びる細長い一対の部材；(3)前記
   中間体部分の一方の端部に装着され、前記一対
   の細長い部材の端部に形成された外ネジと係合
   可能な内ネジを備え、このネジ係合によつて前
   記一対の細長い部材を前記中間体部分に相対的
   に長手方向へ移動させ、前記フランジ部分によ
   り前記第１のリング部材を介して前記挿入子を
   押圧する第２のリング部材を含む固定装置と
   を； 有することを特徴とする第２の折りたたみローラ
   ー。